JP2002351456A - 打鈴装置 - Google Patents

打鈴装置

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JP2002351456A
JP2002351456A JP2001163016A JP2001163016A JP2002351456A JP 2002351456 A JP2002351456 A JP 2002351456A JP 2001163016 A JP2001163016 A JP 2001163016A JP 2001163016 A JP2001163016 A JP 2001163016A JP 2002351456 A JP2002351456 A JP 2002351456A
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徳彦 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発音体の発音音量の強弱が明確に表現可能な打
鈴装置を提供する。 【解決手段】一部が回転自在に軸支されたアーム121
と、アーム121と取り付け軸を中心として一端側に形
成されたハンマーヘッド122と、駆動信号に応じてア
ーム121を回転軸125を中心として回転させるソレ
ノイド126と、ハンマーヘッド122の移動範囲に配
置され移動距離に応じた音量で発音するフラットベル1
1と、楽音を記憶する音楽データ収納部と、楽音の強度
が小さい場合には基準位置(A)を移動開始位置として
フラットベル11にハンマーヘッド122を衝突させる
駆動信号を出力し、楽音の強度が大きい場合には楽音の
発音時間より所望の時間だけ早く位置(B)から衝突さ
せる駆動信号をソレノイド126に出力する正逆打鈴駆
動回路部24と、非動作時にアーム121の他端側が基
準位置(A)となるような方向に付勢するコイルバネ1
23とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、発音体
を叩打することにより発音させる打鈴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のからくり時計等の打鈴装置では、
たとえば、発音体をハンマーで実際に実打ちすることに
より発音させる打鈴装置が知られている。
【0003】たとえば、従来の打鈴装置では、ソレノイ
ドにハンマーが回動自在に取り付けられており、ソレノ
イドに所望の電圧や所望のパルス幅のパルスを印加する
ことで、ソレノイドが回転しハンマーを発音体に実打ち
させ発音させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の打鈴装
置では、ソレノイドに供給される電圧やパルス幅の調節
を行うだけでは、発音体から発音される音の強弱の差が
少なく、メリハリがないという問題があった。
【0005】そして、たとえば、ソレノイドに供給され
る電圧と発音体により発音される音量が比例しないため
に、またソレノイドに供給されるパルス幅と発音体によ
り発音される音量が比例しないために、たとえば、複数
の発音体および打鈴装置を設けた場合には、打鈴装置そ
れぞれについて、発音体が所望の音量で発音するよう
に、あらかじめソレノイドに印加する電圧およびパルス
幅を決定しておく必要があるという問題があった。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、強弱が明確に表現できる打鈴装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、駆動信号に応じて、基準位置を中心に移
動開始位置が調整されるヘッド部と、前記ヘッド部の移
動範囲に配置され、衝突する前記ヘッド部の移動距離に
応じた音量で発音する発音体と、楽音に応じて移動開始
位置を前記基準位置または前記基準位置と異なる位置に
調節し、前記発音体が発する音量を調節するための前記
駆動信号を前記ヘッド部に出力する駆動部とを有する。
【0008】好適には、前記ヘッド部は、一部が回転自
在に軸支されたアームと、前記アームと取り付け軸を中
心として前記アームの一端側に取り付けられた前記発音
体に衝突させるためのヘッドと、前記駆動信号に応じて
前記アームを、前記取り付け軸を中心として回転させる
ソレノイドとを含む。
【0009】また、好適には、前記楽音を記憶する記憶
部を有し、前記駆動部は、前記楽音の強度が小さい場合
には、前記基準位置を前記移動開始位置として、前記発
音体に前記ヘッドを衝突させる駆動信号を出力し、前記
楽音の強度が大きい場合には、前記楽音を前記発音体に
発音させる時間より所望の時間だけ前に、前記ヘッドの
基準位置よりも前記発音体から遠ざけた位置を移動開始
位置として前記ヘッドを移動させてから、前記発音体に
前記ヘッドを衝突させる駆動信号を前記ソレノイドに出
力する。
【0010】また、好適には、前記ソレノイドに前記駆
動信号を印加しない場合に、前記アームを前記基準位置
に位置させて、前記アームの他端側が基準位置となるよ
うな方向に付勢する付勢手段を有する。
【0011】また、好適には、前記駆動部は、前記ヘッ
ドを前記発音体に衝突させる速度を変化させる駆動信号
を、前記ヘッド部に出力する。
【0012】本発明によれば、たとえば、発音体を実打
ちするヘッドと、ヘッドの移動範囲に配置され、衝突す
るヘッドの移動距離に応じた音量で発音する発音体が形
成されている。アームには取付け軸を中心としてアーム
の一端側にヘッドが形成されている。ソレノイドには、
アームの一部が回動自在に軸支されており、制御信号に
応じて回転可能である。アームは、付勢手段によりヘッ
ドが基準位置に位置するように付勢されている。
【0013】たとえば、毎正時になると記憶部に記憶さ
れているメロディーデータが駆動部に供給される。メロ
ディデータは、楽音としてメロディの音程および音の強
さのデータを有している。
【0014】駆動部では、発音体にメロディを発音させ
る時間よりも、所望の時間だけ前に所望の強さのデータ
に応じた駆動信号がソレノイドに供給される。
【0015】具体的には、駆動部では、発音体にメロデ
ィを発音させる時間よりも、たとえば、ソレノイドに駆
動信号が入力されてから実際にヘッドが発音体を実打ち
するまでの時間だけ前に、所望の音の強さのデータに応
じた駆動信号がソレノイドに供給される。
【0016】駆動部では、楽音の強度が小さい場合に
は、ヘッドを基準位置から発音体に衝突させる駆動信号
が印加される。たとえば、ヘッドが基準位置から発音体
に近づく方向を正の方向とし、その方向に回転するのを
正回転とすると、正回転させる駆動信号がソレノイドに
印加される。
【0017】そして、ソレノイドでは、入力された駆動
信号に応じて、ソレノイドの回転軸に回動自在に形成さ
れているヘッドを、基準位置から発音体に衝突させる。
そして、ヘッドにより衝突された発音体では、その移動
距離に応じた音の大きさで、後述する強打されて発音さ
れる場合よりも小さな音量で発音される。
【0018】また、駆動部では、入力された楽音の強度
が大きい場合には、ヘッドを基準位置よりも発音体から
遠ざけた位置にセットする駆動信号がソレノイドに印加
される。たとえば、ヘッドが発音体から遠ざかる方向を
逆の方向とし、その方向に回転するのを逆回転とする
と、逆回転させる駆動信号がソレノイドに印加される。
【0019】ソレノイドでは、入力された駆動信号に応
じて逆回転され、ヘッドが所定の強打移動開始位置にセ
ットされる。そして、駆動部では、ヘッドを上述の所定
の強打移動開始位置から、発音体に強打させるために、
正回転させる駆動信号がソレノイドに供給される。
【0020】また、ソレノイドでは、入力された駆動信
号に応じて正回転し、ヘッドが発音体に衝突される。そ
して、ヘッドにより衝突された発音体では、その移動距
離に応じた音の大きさで、たとえば、前述した小さな音
量よりも大きな音量で発音される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る打鈴装置の一
実施の形態を示す正面図、図2は本発明に係る打鈴装置
の一実施の形態を示す側面図である。
【0022】本実施の形態の打鈴装置1は、図1に示す
ように、発音体としてのフラットベル11およびヘッド
部12を有する。
【0023】打鈴装置1は、たとえば、ヘッド部12が
側壁13に取り付けられている。フラットベル11は、
ヘッド部12の下部に、固定ネジ112により図示しな
い取付台に固定されている。また、フラットベル11
は、ハンマーヘッド122の回転軌跡上に配置され、ま
た、フラットベル11の開放端と固定ネジ112の中央
部が、ハンマーヘッド122の衝突位置となるように配
置されている。
【0024】フラットベル11は、ハンマーヘッド12
2の衝突移動距離に応じた音量で、固有の音色を発生
し、ハンマーヘッド122の衝突により固有の振動数で
振動する。また、フラットベル11は、図示しないが複
数形成されており、ヘッド部12がそれぞれ配置されて
いる。
【0025】ヘッド部12は、アーム121、ハンマー
ヘッド122、コイルバネ123、ストッパー124、
回転軸125、およびソレノイド126を有する。ヘッ
ド部12は、フラットベル11より上部に形成されてい
る。
【0026】アーム121は、棒状の形状を有し、その
一部が回転軸125で軸支され、回転軸125に対して
直交するように回動自在に取り付けられている。アーム
121の一端には、ハンマーヘッド122が形成され、
固定ネジ122cにより固定されている。アーム121
の他端には、コイルバネ123の一端が取り付けられて
いる。そのコイルバネ123の他端は、ストッパー12
4に取り付けられている。また、アーム121は、アー
ム121の回転面内に、フラットベル11の中心線が位
置するように配置されている。
【0027】ハンマーヘッド122は、フラットベル1
1に衝突する側が扇状に広がった形状を有し、たとえ
ば、アーム121の一端に設けられ、そのアーム121
の一端部が、ハンマーヘッド122の貫通孔122aを
貫挿された状態で、ハンマーヘッド122の貫挿孔12
2bに、固定ネジ122cが挿入され、固定ネジ122
cの先端部がアーム121の一端部に当接して締結する
ように螺合される。また、ハンマーヘッド122は、フ
ラットベル11の開放端と固定ネジ112の中央部が、
ハンマーヘッド122の衝突位置となるように、アーム
121の一端に配置されている。
【0028】コイルバネ123は、コイル状の形状を有
し、その一端がアーム121の一端に取付けられてお
り、また、その他端がストッパー124に取り付けられ
ている。
【0029】ストッパー124は、T字型の形状を有
し、ソレノイド126の側面に矩形状の形状を有する矩
形台124a上に形成され、ストッパー124の一端に
はコイルバネ123が取り付けられている。
【0030】回転軸125は、円筒状の形状を有し、ソ
レノイド回転軸126aの同心円上に形成され、アーム
121が取り付けられている。回転軸125は、たとえ
ば、偏平(たとえばDカット)形状に形成されているソ
レノイド回転軸126aの先端部が回転軸125の一端
側に形成された第1の挿入孔125aに挿入された状態
で、第1の固定ネジ125bの先端部がソレノイド回転
軸126aの偏平部に当接して締結するように螺合され
る。
【0031】ソレノイド126は、回転ソレノイドであ
り、側壁13に取り付けられている。ソレノイド126
には、アーム121を有する回転軸125が形成され、
そのアーム121の一端に形成されているハンマーヘッ
ド122の回転軌跡により形成される面が、フラットベ
ル11の中心軸に垂直になるように設置されている。
【0032】ソレノイド126は、後述する正逆打鈴駆
動回路部24から出力された駆動信号S24に応じて回
転軸を中心にアーム121を正または逆方向に回転させ
る。ここで、ハンマーヘッド122が図1に示すよう
に、ハンマーヘッド122が基準位置(A)から位置
(C)に移動するような回転を正回転とし、逆にハンマ
ーヘッド122が基準位置(A)から位置(B)に移動
する回転を逆方向とする。ソレノイド126に駆動信号
が印加されていない状態では、アーム121の一端に取
り付けられたコイルバネ123と、ハンマーヘッド12
2の自重によりハンマーヘッド122が基準位置(A)
になるようにバランスが取られている。ソレノイド12
6は、基準位置(A)から逆回転させる駆動電圧が入力
されると、ハンマーヘッド122の自重に逆らう力でハ
ンマーヘッド122を位置(B)まで移動させる。
【0033】次に、本発明に係る打鈴装置1の制御系に
ついて、図3を参照して説明する。制御系20は、打鈴
スタート信号発生部21、音楽データ収納部22、打鈴
制御回路23、および正逆打鈴駆動回路部24を有す
る。
【0034】打鈴スタート信号発生部21は、たとえ
ば、毎正時や、所定の時間や、図示しないモニタスイッ
チがオンされた場合に、打鈴スタート信号S21を打鈴
制御回路23に出力する。
【0035】音楽データ収納部22には、打鈴装置1に
演奏させる音楽データDMが、所定のアドレスDAに格
納されている。音楽データDMは、たとえば、MIDI
(Music InstrumentDigital
Interface)規格に準拠し、メロディの音符毎
に音程データ、音の強さデータ、および時間データを有
する。
【0036】音程データは、メロディの音符の音程を示
すデータを有する。音の強さデータは、メロディの音符
の強度が強いかまたは弱いかのデータを有する。時間デ
ータは、メロディの音符の発音時間を示すデータを有す
る。
【0037】打鈴制御回路23は、打鈴スタート信号発
生部21により打鈴スタート信号S21が入力される
と、音楽データ収納部22に記憶されている音楽データ
DMのアドレスDAを指定して、音楽データDMを読み
取る。そして、打鈴制御回路23は、その音楽データD
Mに含まれる音の強さデータに応じて制御信号S23を
正逆打鈴駆動回路部24に出力する。その際に、打鈴制
御回路23は、音楽データDMに記憶されている時間デ
ータよりも、打鈴装置1が動作して実際に発音体を発音
させる時間だけ早く、たとえば、数10ms(ミリ秒)
だけ早く、制御信号S23を正逆打鈴駆動回路部24に
供給する。
【0038】具体的には、打鈴制御回路23は、たとえ
ば、メロディの音符の強さデータの強度が強いと判別し
た場合には、強打させる制御信号S23を正逆打鈴駆動
回路部24に供給し、メロディの音符の強さデータの強
度が弱いと判別した場合には、弱打させる制御信号S2
3を正逆打鈴駆動回路部24に供給する。
【0039】図4は、楽音が強い場合に、正逆打鈴駆動
回路部24から出力される駆動信号と、実際の音符の時
間の関係の一例を示す図である。図5は、楽音が弱い場
合に、正逆打鈴駆動回路部24から出力される駆動信号
と、実際の音符の時間の関係の一例を示す図である。
【0040】正逆打鈴駆動回路部24は、打鈴制御回路
23により入力された制御信号S23に応じて駆動信号
S24を生成し、ソレノイド126に供給する。そし
て、ハンマーヘッド122は、ソレノイド126の動作
に応じた衝突速度で、フラットベル11に衝突する。
【0041】具体的には、正逆打鈴駆動回路部24は、
打鈴制御回路23により強打させる制御信号S23が入
力された場合には、図4(a),(b),(d)に示す
ように、たとえば、実際のメロディの音符の時間よりも
数10ms(ミリ秒)早く、ソレノイド126を逆回転
方向に動作させる電圧をソレノイド126に供給する。
そして、図4(c)に示すように所望のタイミングでソ
レノイド126に正回転駆動させる電圧を供給する。
【0042】また、正逆打鈴駆動回路部24は、打鈴制
御回路23により弱打させる制御信号S23が入力され
た場合には、図5(a),(b),(d)に示すよう
に、たとえば、ソレノイド126を逆回転方向に動作さ
せる電圧を供給しないで、図5(c)に示すように、所
望のタイミングで、ソレノイド126に正回転駆動させ
る電圧を供給する。
【0043】図6は、本発明に係る打鈴装置1の本実施
の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
上記構成による打鈴装置1の動作を、図6のフローチャ
ート、ならびに、図1,4,5を参照しながら説明す
る。
【0044】打鈴装置1の非動作時、および駆動信号S
24がソレノイド126に印加されていない時には、ソ
レノイド126に取り付けられたアーム121の一端に
形成されたハンマーヘッド122の自重による回転モー
メントと、アーム121の他端に取り付けられたコイル
バネ123の力による回転モーメントの釣り合いによ
り、図1に示すように、ハンマーヘッド122が基準位
置(A)に保持されている。
【0045】そして、たとえば、毎正時や、所定の時間
になった場合や、図示しないモニタスイッチがオンされ
た場合に、打鈴スタート信号発生部21では、打鈴スタ
ート信号S21が出力される(ST1)。
【0046】そして、打鈴制御回路23では、打鈴スタ
ート信号発生部21により打鈴スタート信号S21が入
力されると、音楽データ収納部22に音楽データDMの
アドレスDAが設定され、音楽データ収納部22からア
ドレスDAに格納されている音楽データDMが読み出さ
れる(ST2)。
【0047】そして、打鈴制御回路23では、読みださ
れた音楽データDMに含まれる音の強さデータが音符毎
に、強度が強いか弱いかの判別が行われる(ST3)。
【0048】ステップST3において、メロディの音符
の強さデータの強度が強いと判別された場合には、打鈴
制御回路23では、音楽データDMに記憶されている時
間データよりも、たとえば、数10ms(ミリ秒)だけ
早く、強打させる制御信号S23が正逆打鈴駆動回路部
24に供給される。そして、ステップST4の処理に進
む。
【0049】また、ステップST3において、メロディ
の音符の強さデータの強度が弱いと判別された場合に
は、打鈴制御回路23では、音楽データDMに記憶され
ている時間データよりも、たとえば、数10ms(ミリ
秒)だけ早く、弱打させる制御信号S23が正逆打鈴駆
動回路部24に供給される。そして、ステップST5の
処理に進む。
【0050】ステップST4では、正逆打鈴駆動回路部
24では、打鈴制御回路23により強打させる制御信号
S23が入力されると、駆動信号S24がソレノイド1
26に供給される。
【0051】具体的には、まず、正逆打鈴駆動回路部2
4では、図4(a),(b),(d)に示すように、実
際のメロディの音符の時間よりも数10ms(ミリ秒)
早く打鈴制御回路23により強打させる制御信号S23
が入力されると、ソレノイド126を逆回転方向に動作
させる電圧がソレノイド126に供給される。ソレノイ
ド126では、その逆回転させる電圧が供給されると、
ソレノイド回転軸126aが逆回転し、回転軸125を
逆回転させて、アーム121の一端に形成されたハンマ
ーヘッド122を基準位置(A)から位置(B)まで移
動させる。
【0052】そして、正逆打鈴駆動回路部24では、実
際のメロディの音符の時間より、ハンマーヘッド122
が位置(B)から位置(C)まで移動する時間だけ前
に、ソレノイド126に正回転させる電圧が供給され
る。ソレノイド126では、その正回転させる電圧が供
給されると、ソレノイド回転軸126aが正回転し、回
転軸125を正回転させて、アーム121の一端に形成
されたハンマーヘッド122を位置(B)から位置
(C)に移動させ、後述する弱い衝撃よりも強い衝撃で
フラットベル11に衝突させることにより、音符の時間
にフラットベル11から大きい音量の固有の振動数の音
が発音される。この際、ハンマーヘッド122の位置
(B)と位置(C)の高低差の位置エネルギーおよび位
置(B)から位置(C)までのソレノイド126による
回転エネルギーからコイルバネ123のエネルギーを引
いたエネルギーが、フラットベル11の振動エネルギー
に利用される。
【0053】ステップST5では、正逆打鈴駆動回路部
24では、打鈴制御回路23により弱打させる制御信号
S23が入力されると、駆動信号S24がソレノイド1
26に供給される。
【0054】具体的には、まず、正逆打鈴駆動回路部2
4では、図5(a),(b),(d)に示すように、実
際のメロディの音符の時間よりも数10ms(ミリ秒)
早く打鈴制御回路23により弱打させる制御信号S23
が入力される。正逆打鈴駆動回路部24では、実際のメ
ロディの音符の時間より、ハンマーヘッド122が基準
位置(A)から位置(C)まで移動する時間だけ前に、
ソレノイド126に正回転させる電圧が供給される。ソ
レノイド126では、その正回転させる電圧が供給され
ると、ソレノイド回転軸126aが正回転し、回転軸1
25を正回転させて、アーム121の一端に形成された
ハンマーヘッド122を基準位置(A)から位置(C)
に移動させ、前述した強い衝撃よりも弱い衝撃でフラッ
トベル11に衝突させることにより、音符の時間にフラ
ットベル11から上述した強い音量よりも小さい音量の
固有の振動数の音が発音される。この際、ハンマーヘッ
ド122の基準位置(A)と位置(C)の高低差の位置
エネルギーおよび基準位置(A)から位置(C)までの
ソレノイド126による回転エネルギーからコイルバネ
123のエネルギーを引いたエネルギーが、フラットベ
ル11の振動エネルギーに利用される。
【0055】そして、打鈴制御回路23では、メロディ
の終わりか否かの判別が行われ(ST6)、メロディが
終わりでないと判別された場合には、ステップST2の
処理に戻り、メロディの終わりであると判別された場合
には、一連の動作が終了される。
【0056】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、駆動信号S24に応じて、基準位置(A)を中心に
移動開始位置が調整され、一部が回転自在に軸支された
アーム121と、アーム121と取り付け軸を中心とし
てアーム121の一端側に取り付けられたフラットベル
11に衝突させるためのハンマーヘッド122と、駆動
信号S24に応じてアーム121を、回転軸125を中
心として回転させるソレノイド126と、ハンマーヘッ
ド122の移動範囲に配置され、衝突するハンマーヘッ
ド122の移動距離に応じた音量で発音するフラットベ
ル11と、楽音を記憶する音楽データ収納部22と、楽
音の強弱を判断する打鈴制御回路23と、楽音の強度が
小さい場合には、基準位置(A)を移動開始位置とし
て、フラットベル11にハンマーヘッド122を衝突さ
せる駆動信号S24を出力し、楽音の強度が大きい場合
には、楽音をフラットベル11に発音させる時間より所
望の時間だけ前に、基準位置(A)よりもフラットベル
11から遠ざけた位置(B)を移動開始位置としてハン
マーヘッド122を移動させてから、フラットベル11
にハンマーヘッド122を衝突させる駆動信号S24を
ソレノイド126に出力する正逆打鈴駆動回路部24
と、ソレノイド126に駆動信号S24を印加しない場
合に、アーム121を基準位置(A)に位置させて、ア
ーム121の他端側が基準位置(A)となるような方向
に付勢するコイルバネ123とを設けたので、フラット
ベル11により発音される音の音量の強弱をつけて明確
に表現できる。また、それにより表現できる音域が広が
る。
【0057】また、基準位置(A)からハンマーヘッド
122をフラットベル11へ衝突させた音量と、基準位
置(A)から一度位置(B)に移動させてからハンマー
ヘッド122をフラットベル11へ衝突させた音量と
で、音の強弱を設定することで、簡単に音量の設定を行
うことができる。
【0058】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、任意好適な種々の改変が可能である。たと
えば、ヘッド、発音体、およびアーム等の形状および配
置等は、本実施の形態に限られるものではない。
【0059】また、本実施の形態の打鈴制御回路23お
よび正逆打鈴駆動回路部24の機能を、たとえば単一の
回路で実現してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発音体から発音される音量の強弱が明確に表現でき、音
域が広がるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る打鈴装置の一実施の形態の正面図
である。
【図2】本発明に係る打鈴装置の一実施の形態の側面図
である。
【図3】本発明に係る打鈴装置の制御系の一実施の形態
のブロック図である。
【図4】本発明に係る打鈴装置の制御系の一実施の形態
の駆動信号のタイミングを示す図である。
【図5】本発明に係る打鈴装置の制御系の一実施の形態
の駆動信号のタイミングを示す図である。
【図6】本発明に係る打鈴装置の一実施の形態の動作を
説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
11…フラットベル 12…ヘッド部 121…アーム 122…ハンマーヘッド 122a…貫通孔 122b…貫挿孔 122c…固定ネジ 123…コイルバネ 124…ストッパー 125…回転軸 126…ソレノイド 126a…ソレノイド回転軸 20…制御系 21…打鈴スタート信号発生部 22…音楽データ収納部 23…打鈴制御回路 24…正逆打鈴駆動回路部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動信号に応じて、基準位置を中心に移動
    開始位置が調整されるヘッド部と、 前記ヘッド部の移動範囲に配置され、衝突する前記ヘッ
    ド部の移動距離に応じた音量で発音する発音体と、 楽音に応じて移動開始位置を前記基準位置または前記基
    準位置と異なる位置に調節し、前記発音体が発する音量
    を調節するための前記駆動信号を前記ヘッド部に出力す
    る駆動部とを有する打鈴装置。
  2. 【請求項2】前記ヘッド部は、 一部が回転自在に軸支されたアームと、 前記アームと取り付け軸を中心として前記アームの一端
    側に取り付けられた前記発音体に衝突させるためのヘッ
    ドと、 前記駆動信号に応じて前記アームを、前記取り付け軸を
    中心として回転させるソレノイドとを含む請求項1に記
    載の打鈴装置。
  3. 【請求項3】前記楽音を記憶する記憶部を有し、 前記駆動部は、前記楽音の強度が小さい場合には、前記
    基準位置を前記移動開始位置として、前記発音体に前記
    ヘッドを衝突させる駆動信号を出力し、前記楽音の強度
    が大きい場合には、前記楽音を前記発音体に発音させる
    時間より所望の時間だけ前に、前記ヘッドの基準位置よ
    りも前記発音体から遠ざけた位置を移動開始位置として
    前記ヘッドを移動させてから、前記発音体に前記ヘッド
    を衝突させる駆動信号を前記ソレノイドに出力する請求
    項2に記載の打鈴装置。
  4. 【請求項4】前記ソレノイドに前記駆動信号を印加しな
    い場合に、前記アームを前記基準位置に位置させて、前
    記アームの他端側が基準位置となるような方向に付勢す
    る付勢手段を有する請求項2または3に記載の打鈴装
    置。
  5. 【請求項5】前記駆動部は、前記ヘッドを前記発音体に
    衝突させる速度を変化させる駆動信号を、前記ヘッド部
    に出力する請求項2に記載の打鈴装置。
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