JP7143464B2 - 打ち方機構を備える機械式または電子ムーブメントを有する腕時計 - Google Patents

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Description

本発明は腕時計用の打ち方機構に関する。本機構は、アラームまたはミニッツリピータを発信するために1または複数の音を生成可能である。
ミニッツリピータシステムを備える機械式腕時計では、同システムは従来、1または複数のゴングを備える。各ゴングは一般に、円形金属線からなり、腕時計のダイヤルと並行な平面に配置される。各ゴングの金属線は一般に、腕時計のフレーム内かつムーブメントの様々な部品が取り付けられる板上で、腕時計ムーブメントの周りに配置される。各ゴングの1つの端部または複数の端部は、たとえばはんだ付けによって、板と一体化するゴングキャリアに取り付けられる。ゴングキャリアは、たとえば、すべてのゴングに固有であってもよい。各ゴングの他端部は一般に自由であってもよい。
打ち方機構は、ユーザの依頼によって作動される少なくとも1つのハンマーを備え、ゴングを叩く一連のハンマーの打叩音によって時間を示す。各ハンマーは戻しばねを備えることによって、ゴングを再び叩くことができる。一連の打ち方用のエネルギー貯蔵は、ユーザが定期的に再充電するばね香箱に由来する。この種類の機構は、極めて複雑であり、かさ高である。打叩のエネルギーは限定され、ばねを機械的に解放するときに減少することが多い。打叩間の間隔もまた、ばねの解放に影響を受ける。ばね香箱の持続時間も非常に制限され、アラームまたは可聴表示が終了後に再設定が必要となることも多い。
打ち方システムおよび/またはミニッツリピータを備える、クォーツまたはその他の種類の電子腕時計も既知であり、圧電アクチュエータがラウドスピーカとして機能する。打ち方はアクチュエータに接続する集積回路を用いて行われる。ラウドスピーカは、アラームのため、またはユーザの依頼により時間を示すための一連の音を生成する。本システムは機械式腕時計よりも複雑ではなく、この種類の打ち方の持続時間および音量は、機械式腕時計よりも大きいことは明らかである。ただし、同機構によって生成される音は合成であり、機械式ゴングの自然音と比較すると魅力に欠ける。さらに、腕時計内の空間体積は限られているため、機械式ゴングの音に近似する音を生成可能となるラウドスピーカを実装することは困難である。
特許文献1は、計時器用打ち方機構を記載する。同機構は、少なくともムーブメントの周りの一部に配置されるゴングと、電気機械式装置から構成される。電気機械式装置は、金属の軸棒に取り付けたコイルを起動することによってゴングを打つための少なくとも1つのハンマーを備える。ハンマーの起動は電気駆動によって行われる。
特許文献2は、音声機構を有する計時器を記載する。同計時器はケースの密封部分内の打ち方機構と、打ち方機構によって起動される少なくとも1つのゴングとを備える。ハンマーはゴングを打つために電気的に起動される。
特許文献3は、計時器用の電気式報時打ち方機構を記載する。同機構は電磁石を備える。電磁石はパルスによって動き、ベルまたはゴングを打つように計時器のハンマーに作用する。
仏国特許出願第1335311A号 スイス国特許出願第705303A1号 仏国特許出願第2061680A1号
本発明の目的は、このように1または複数の音を少なくとも1つのゴングから生成するための新原理を用いる腕時計用の打ち方機構を提供することによって、従来技術の欠点を克服することである。
そのために、本発明は、打ち方機構を有する腕時計に関し、さらに、打ち方機構によって音を生成するための方法に関する。本腕時計および本方法は請求項に画定する特徴を備える。
本発明による腕時計は打ち方機構を備える。本打ち方機構は、少なくとも1つの取り付けられたゴングと、少なくとも1つのハンマーと、電池などの電力蓄電器を備える。本機構はまた、電力蓄電器を動力源とし、電流パルスを生成するように構成される集積回路と、動電型アクチュエータとを備える。動電型アクチュエータは集積回路に接続し、パルスを受信可能である。アクチュエータはハンマーと一体化するか、またはハンマーに接続し、それによって、パルスに反応して、ハンマーを停止位置から移動させる。この移動によって、ハンマーが作動し、ゴングを打叩する。機構はまた、打叩後ハンマーを停止位置に戻すために、ハンマーに接続するばねなどの復元手段を備える。
本発明による腕時計は、基本的な機械式ムーブメントまたは電子時計式ムーブメントを備えていてもよい。両方の事例において、腕時計はハイブリッド腕時計となり、前述の欠点を克服する。第1の事例では、腕時計は電気機械式打ち方機構で補足された機械式構成部品の大部分を備える。電気機械式打ち方機構は、従来技術と比較してより小型であり、持続時間を増加可能であり、さらに打叩のエネルギーおよび均一性も増加可能である。第2の事例では、腕時計は、電子および/または電気機械式構成部品の大部分と、ゴングとを備える。ゴングは、従来技術の電子腕時計が生成する合成音の代わりに、自然音を生成する。
特定の実施形態によっては、ハンマーは打叩を実現する前に、1または複数の事前振動を受ける。特定の実施形態によれば、ハンマーおよびゴングはそれぞれ、吸着する磁石を備える。
本発明を、非限定的実施例として添付図を用いて詳細に説明する。
本発明による機械式ムーブメント腕時計に搭載されるミニッツリピータ機構を示す。 本発明による電子ムーブメント腕時計に搭載されるミニッツリピータ機構を示す。 本発明による腕時計において適用可能な動電型アクチュエータを備えるハンマーのブロック図を示す。 パルスおよび単流パルスを印加することによるハンマーの移動の線図を示す。 ハンマーの事前振動が1回の事例における線図、パルスおよびハンマーの移動を示す。 ハンマーの事前振動が2回の事例における線図、パルスおよびハンマーの移動を示す。 本発明による腕時計に適用可能な打ち方機構のプロトタイプを示す。
図1では、本発明による機械式ムーブメント腕時計に搭載されるミニッツリピータ機構の主な構成部品を示す。短針1および長針2は、詳細は省略する従来の機械式ムーブメント3に接続する。ミニッツリピータシステムは、ゴング4を備える。ゴング4は腕時計の板(不図示)にゴングキャリア5によって取り付けられる。ゴング4は、従来技術から既知の実施形態によって製作されてもよい。ミニッツリピータ機構はさらに、電池などの電力蓄電器6と、電力蓄電器6を動力源とする集積回路7と、針1および2の軸の位置を検知する検知器8および9とを備える。これらの検知器もまた本質的に既知である。検知器は、非限定的に、たとえば、それぞれの軸上に設けられた一連の歯車の位置を検知するように構成されえる。
ハンマー15は回転軸16の周りに回転可能に取り付けられ、それによってハンマーはゴング4を打叩することができる。ハンマー15の回転は、集積回路7に接続する動電型アクチュエータ17によって作動可能である。ハンマー15は、ばね(不図示)を備える。ばねは打叩後にハンマーを停止位置まで戻す。アクチュエータ17は、検知器8および9が検知した位置に基づいて、集積回路7によって生成される電流パルスを受信する。それによって、ユーザの依頼に基づいて、一連の特定音によって時間を告知する。好ましくは、第2のゴング4’および電気機械式アクチュエータ(不図示)を備える第2のハンマーが明確な音を生成するために設けられる。アクチュエータ17およびハンマー15の寸法は表示としてのみ示されるが、これらの構成部品のすべては、純粋な機械式打ち方機構によって占められる空間の一部のみを占めることは明らかである。純粋な機械式打ち方機構は一般に、ダイヤルの全表面を占める。
図2は本発明によるクォーツ型の電子腕時計を示す。本電子腕時計も、図1の事例と同じ種類および寸法の2つの機械式ゴング4および4’と、対応するハンマー15および動電型アクチュエータ17とを備える(単一のハンマーおよび単一のアクチュエータを示す)。針1および2は、クォーツ21に接続する集積回路7を用いて、電池などの電力蓄電器6を動力源とするモータ20によって回転される。腕時計の電子ムーブメントの一部を形成する構成部品は従来技術から既知である。動電型アクチュエータ17は、パルスを電子ムーブメントの集積回路7から受信する。針1および2の軸の位置を検知する検知器8および9を設けることは本実施形態では任意である。検知器8および9を有する代わりに、集積回路7がハンマーによって通知される時間を決定できるように、集積回路7を構成することも可能である。
有利には、本発明による腕時計は、1または複数の機械式ゴングを、動電型アクチュエータによって作動されるハンマーと組み合わせる。純粋な機械式腕時計と比較すると、この解決法によって、はるかに長い持続時間、高い音響強度、パルスの再現性の改善、パルスの間隔の安定が実現し、さらに、打ち方システムの空間占有は機械式打ち方システムよりもはるかに減少する。電子腕時計において、本発明によって、アラームおよび/またはミニッツリピータのための自然音が実装可能となる。
打叩音の大きさは、使用する動電型アクチュエータの性能によって異なる。既存の動電型振動器を用いて試験を行った。以下から分かるように、単一の打叩のエネルギーは、機械式アクチュエータの打叩のエネルギーと匹敵するものの、やはりそれより小さいことが分かった。ただし、本発明の特定の実施形態は、アクチュエータ17に伝達される電流パルスが、ハンマー15の停止位置に対して、さらに打ち方機構の複数のパラメータに対して構成されている方法に関する。本機構のブロック図を図3に示す。ハンマー15は、復元手段27によって腕時計の板26に接続する磁石25と一体化する。復元手段27はばねであってもよい。コイル28は磁石25を囲み、電圧信号U(t)によって生成される電流パルスI(t)を受信し、それによってハンマー15は作動され、x方向へ軸方向移動する。磁石25、コイル28およびばね27のアセンブリは動電型アクチュエータ17を構成する。停止位置でのゴング4とハンマー15の距離は、図に示す距離x0である。本位置において、ばね27にはプレストレスはかけられていない。電流Iの方向に応じて、ハンマー15は+x方向または-x方向に移動する。電流が遮断されると、ばね27は、ばね質量系の特徴によって決定される複数の振動後に、ハンマーを停止位置に戻す。図3に示すシステムは、図1および2に示すシステムと同等である。つまり、図1および2では、ばねは、ねじりばねまたは板ばねであってもよく、アクチュエータは、軸16の周りのハンマーの回転を作動するように構成されるという点で同等である。
復元手段27は、機械式カム、または電磁力、または別の手段であってもよいことに留意されたい。
図4Aは、単流パルス31の事例におけるハンマー15の変位の関数として進化を示す。単流パルス31は、時間tiにおいて打叩するまで、ゴング4に向かうハンマーの移動を作動する。以下の仮定によって、ハンマーの移動を研究し、打叩のエネルギーを算出する。
-移動によって誘起される電圧は、印加される電圧と比較して無視できる。
-電圧、電流および電気機械力Femはパルスの持続時間中一定であると考える(これらはピーク値ともよばれる)。パルス31は図中、力パルスFemとして有効に示される。
-摩擦は無視する。
-時間x(t)はばね質量系の振動の固有周波数f0に対応する期間、正弦関数である。f0は数式f0=1/2π√(k/m)によって求められる。式中、kはばね定数(N/m)であり、mはハンマー+磁石の質量である(kg)。
パルスによって印加される電気機械力Femの大きさは、力が振幅2x0の振動30を作動させるような大きさである。この振動は、打叩の瞬間tiまで曲線30によって例示される。ゴングが存在しない場合は、振動は点で示す曲線となる。t=0と点で示す曲線の最大値との間の時間は、1/2τに対応する。式中、τ=1/f0である。図示する実施形態では、パルス31の持続時間は、ハンマーの速度が約最大になるときに打叩が起きるような時間であることがわかる。これは、パルスの持続時間がおよそτ/4であることを示唆する。
エネルギー保存の法則によって、経路x0上の力Femの仕事を、アクチュエータから受ける運動エネルギーEcinに関連付けることができる。電気的平衡もまた評価される。打叩の運動エネルギーおよび消費電力はそれぞれ以下のとおりである。
Figure 0007143464000001
式中、Rは電気抵抗(Ohm)であり、kuはコイル-磁石結合因子(N/A)である。
図5に例示するように、アクチュエータ-ハンマー-ばねアセンブリのための試験を受けた試験用プロトタイプは、機械式ゴングを打叩する振動器50が真鍮底面51上に取り付けられている。x方向を図に示す。寸法はミリメートル(mm)で示し、たとえばゴングの直径は35.6mmであってもよく、底面51は44mmX44mmであってもよく、振動器は長さ24.15mm、幅9.56mmであってもよい。数式(1)および(2)に示すパラメータの値は以下のように求めた。
k=1606N/m、x0=0.19mm、R=80Ohm、m=2.68gr、ku=2.07[N/A]、U=9V=>I=U/R=112.5mA、=>Fem=ku *I=0.233N。
これらのパラメータを用いて、図4Aの実施形態によるプロトタイプが実現する打叩の運動エネルギーは、15.3μJと計算された。これは機械式打ち方システムによって実現する打叩の大きさと同じ桁であり、50μJと推定されるが、明らかに機械式打ち方システムよりも小さい。このエネルギーを増加させるために、より強力な電流パルスを印加可能であり、および/または質量、ばね定数および結合因子などのパラメータを修正することによってアクチュエータを最適化可能である。しかし、以下から分かるように、最適化していないアクチュエータを用いる場合であっても、単に事前振動パルスを追加することで、このエネルギーは大幅に増加する。
別の実施形態によれば、単一のパルスを用いて従来の事例で印加される力Fem以下の電気機械力によって生成される打叩エネルギーは、図4Bで例示されるように、ハンマーを異なる方法で作動することによって増加する。本実施形態によれば、従前の実施形態の単一のパルスと同じ大きさのFemの第1の逆パルス35をまず印加する。逆パルス35によって、したがって、-xの方向に2x0の振幅を有する負の事前振動30が作動する。ハンマーが位置-2x0の極点(ハンマーとゴングとの間の距離はx0の3倍)に到達するとき、第1のパルスは同じ大きさFemの第2の正のパルス36に代わる。第2の正のパルス36は、振動38を生成し、t=3τ/4で発生する時間tiでの打叩まで、ハンマー15をゴング4の方向に向かわせる。
前述の方法と同様の推論によって、エネルギーのための時間を以下のように得る。
Figure 0007143464000002
図4Cは、二重の事前振動中のパルスおよび変位を示す。大きさFem/2の第1の正のパルス40が印加され、それによって、第1の事前振動43によってハンマーはゴングに触れずに近づく。その次に、t=τ/2で大きさFemの第2の負のパルス41によって、第2の事前振動44がハンマーを停止位置から-3x0の距離まで戻す。-3x0の極点(ハンマーとゴングとの間の距離はx0の4倍)では、t=τで、大きさFemの第3の正のパルス42が最後の振動45を生成する。最後の振動45によって、t=5τ/4に起こる打叩の瞬間tiまでハンマーはゴングに向かう。
本事例のエネルギーは以下の数式によって求められる。
Figure 0007143464000003
以下の表は、前述の2項で評価した理論的特性をまとめる。
Figure 0007143464000004
右の列は、3パルス(図4C)と同じ運動エネルギーに達するために、問題のモードの電力消費に適用する倍数因子を表す。
実施例
cin(1パルス)はEcin(3パルス)に到達するまでに8.5倍大きい力EMを必要とする。ただし、消費は8.5^2=72倍大きくなる。消費率は1.75/0.5=3.5であり、最終的に8.5^2/3.5=20.6倍が得られる。
単一の直接パルスを印加する代わりに、1または2の事前振動を印加することによって、顕著なエネルギー利得が明確に分かる。たとえば、単一のパルスで、2パルスと同じ運動エネルギーを得ることを目的とする事例では、消費は20.6/2.5=8倍の係数で増加する。
以下の表は、図5のプロトタイプのデータを用いた、前述の6つの数式の数値的応用である。
Figure 0007143464000005
機械式打ち方の仕事の50μJのエネルギーは2または3パルスを大きく超えていることが分かる。
実際には、上記の単純化は概算にすぎない(たとえば摩擦および誘起電圧は実際にはゼロではなく、周波数は実際にはf0ではない)ため、少なくとも1つの事前振動を含む実施形態は次のように策定される。ハンマーを作動し、ハンマーが打叩する前に、少なくとも2つの振動を受けるようにする。そのうち少なくとも1つの振動は「事前振動」に指定される。事前振動の次は最終振動となり、打叩する。これに関連して、「振動」という用語は、ハンマーから受ける揺れの2つの連続する端の位置の間の移動を指す。振動は反対の符号の一連のパルスによって生成されるため、第2のパルスから、従前のパルスによって生成される振動の極点にハンマーがほぼ到達するとき、各パルスは印加される。一般に、事前振動を生成するパルスの大きさは、最終振動が生成するパルスの大きさ以下である 。
パルスの大きさが事前振動中に打叩しないように適合されている限り、事前振動の数は2を超えてもよい。
事前振動を複数にすることによって、矩形またはそれ以外の適用された交流信号は、振動を効率的に増幅させるために、ばね質量系の振動の固有周波数に近い周波数を有さなければならないことは明らかである。この共振現象は当業者には周知である。
さらに別の実施形態によれば、ハンマー15およびゴング4は、吸着する磁石を備える。1つの磁石はゴング4に固定して取り付けられ、もう1つの磁石はハンマー15に固定して取り付けられる。それによって、ハンマーがゴングを打叩する瞬間に両方の磁石は物理的に接触する。ゴングが振動する間、動電型アクチュエータに印加される逆パルスによって、ハンマーが後方に移動して、磁石間の接触が解消されるまで、吸着力によってハンマーとゴングは接触を維持する。ハンマーとゴングとのこの長期の接触によって、ハンマーからゴングへの運動エネルギーの移転を改善することができる。本実施形態は、打ち方の仕事が事前振動の有無にかかわらず動作される前述の方法と組み合わせることも可能である。複数の事前振動がある事例では、その振幅は、所望する打叩の瞬間まで、磁石がハンマーをゴングに吸着させないように調整されなければならない。
1 :短針
2 :長針
3 :機械式ムーブメント
4 :ゴング
5 :ゴングキャリア
6 :電力蓄電器
7 :集積回路
8 :検知器
15 :ハンマー
16 :軸
17 :アクチュエータ
20 :モータ
21 :クォーツ
25 :磁石
26 :板
27 :ばね
28 :コイル
30 :振動
31 :パルス
35 :逆パルス
36 :パルス
38 :振動
40 :正のパルス
41 :負のパルス
43 :第1の事前振動
44 :第2の事前振動
45 :最終振動
50 :振動器
51 :底面
cin :運動エネルギー
em :力
I :電流
U :電圧信号
0 :固有周波数
0 :距離

Claims (14)

  1. 打ち方機構を備える腕時計であって、前記機構は、ゴングキャリア(5)に取り付けられる少なくとも1つのゴング(4)と、前記ゴングを起動して振動させることを意図する少なくとも1つのハンマー(15)とを備え、前記打ち方機構はさらに、
    -電力蓄電器(6)と、
    -前記電力蓄電器(6)を動力源とし、少なくとも1つの電流パルスを生成するように構成される集積回路(7)と、
    -前記集積回路に接続し、前記パルスを受信する動電型アクチュエータ(17)であって、前記アクチュエータは磁石(25)を備え、前記磁石は前記ハンマー(15)と一体化するか、または前記ハンマーに接続し、それによって少なくとも1つの電流パルス(31)に反応して、止位置から前記ハンマー(15)の振動(30)を生成し、前記振動中の前記ハンマーの速度がほぼ最大のとき、叩は発生し、前記アクチュエータはまた、コイル(28)も備え、前記コイル(28)は前記磁石(25)を囲み、前記パルスを受信し、前記振動は前記ハンマーが前記ゴング(4)を打叩するように作動可能である動電型アクチュエータ(17)と、
    -復元手段(27)であって、一方では前記腕時計の(26)に接続し、他方では前記ハンマー(15)に接続する前記磁石(25)に接続し、前記打叩後に前記ハンマーを停止位置まで戻す復元手段(27)と、
    を備えることを特徴とする、腕時計。
  2. 請求項1に記載の腕時計であって、前記腕時計は機械式ムーブメント腕時計(3)であることを特徴とする、腕時計。
  3. 請求項1に記載の腕時計であって、前記腕時計は電子ムーブメント腕時計であり、前記電力蓄電器(6)および前記集積回路(7)は前記電子ムーブメントの一部を形成することを特徴とする、腕時計。
  4. 請求項1に記載の腕時計であって、前記集積回路(7)は反対の符号の一連のパルスを生成するように構成され、それによって、
    -前記ハンマー(15)は、前記打叩を実現する前に少なくとも2つの振動を受け、前記振動のうち少なくとも1つは「事前振動」と指定され、前記事前振動の次には、最終振動が続き、前記打叩につながり、
    -前記一連のパルスのうちの2つめ以降のパルスのそれぞれはそれよりも前のパルスによって生成される前記振動の点に前記ハンマーがほぼ到達するとき印加され、
    -前記事前振動を生成する前記パルスの大きさは、前記最終振動を生成する前記パルスの大きさ以下であることを特徴とする、腕時計。
  5. 請求項4に記載の腕時計であって、前記ハンマー(15)は単一の事前振動(37)を受け、次に前記最終振動(38)を受けることを特徴とする、腕時計。
  6. 請求項4に記載の腕時計であって、前記ハンマー(15)は2つの事前振動(43、44)を受け、次に前記最終振動(45)を受けることを特徴とする、腕時計。
  7. 請求項1、請求項5、および請求項6のいずれか一項に記載の腕時計であって、前記パルスの波数は、ね質量系の前記共振周波数にほぼ等しく、前記ばね質量系は、前記ハンマー(15)とばね(27)などの前記復元手段との前記アセンブリに対応することを特徴とする、腕時計。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の腕時計であって、一組の吸着する磁石をさらに備え、1つの磁石は前記ゴング(4)に固着され、もう一つの磁石は前記ハンマー(15)に固着され、それによって、前記磁石は、前記ハンマーが前記ゴングを打叩する瞬間に物理的に接触することを特徴とする、腕時計。
  9. 請求項1に記載の腕時計において打叩音を生成する方法であって、前記集積回路(7)は反対の符号の一連のパルスを生成し、それによって、
    -前記ハンマー(15)は、前記打叩を実現する前に少なくとも2つの振動を受け、前記振動のうち少なくとも1つは「事前振動」と指定され、前記事前振動の次には、最終振動が続き、前記打叩につながり、
    -前記一連のパルスのうちの2つめ以降のパルスのそれぞれはそれよりも前のパルスによって生成される前記振動の点に前記ハンマーがほぼ到達するとき印加され、
    -前記事前振動を生成する前記パルスの大きさは、前記最終振動を生成する前記パルスの大きさ以下であることを特徴とする、方法。
  10. 請求項9に記載の方法であって、前記ハンマー(15)は単一の事前振動(37)を受け、次に前記最終振動(38)を受けることを特徴とする、方法。
  11. 請求項10に記載の方法であって、前記事前振動(37)の終わりには、前記ハンマーは、前記停止位置における前記ハンマーと前記ゴングとの距離(x0)のおよそ3倍だけ、前記ゴングから離れることを特徴とする、方法。
  12. 請求項9に記載の方法であって、前記ハンマー(15)は2つの事前振動(43、44)を受け、次に前記最終振動(45)を受けることを特徴とする、方法。
  13. 請求項12に記載の方法であって、前記第1の事前振動(43)によって前記ハンマーは前記ゴングと接触せずに近づき、前記第2の事前振動(44)の終わりには、前記ハンマーは、前記停止位置ににおける前記ハンマーと前記ゴングとの距離(x0)のおよそ4倍だけ、前記ゴングから離れることを特徴とする、方法。
  14. 請求項9から請求項13のいずれか一項に記載の方法であって、前記パルスの波数は、ね質量系の前記共振周波数にほぼ等しく、前記ばね質量系は、前記ハンマー(15)とばね(27)などの前記復元手段の前記アセンブリに対応することを特徴とする、方法。
JP2021031395A 2020-03-24 2021-03-01 打ち方機構を備える機械式または電子ムーブメントを有する腕時計 Active JP7143464B2 (ja)

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