JP2002350313A - 化学物質定量方法および化学物質定量装置 - Google Patents

化学物質定量方法および化学物質定量装置

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JP2002350313A
JP2002350313A JP2001156825A JP2001156825A JP2002350313A JP 2002350313 A JP2002350313 A JP 2002350313A JP 2001156825 A JP2001156825 A JP 2001156825A JP 2001156825 A JP2001156825 A JP 2001156825A JP 2002350313 A JP2002350313 A JP 2002350313A
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chemical substance
measured
chemical
concentration
sensor
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JP2001156825A
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English (en)
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Tomotsugu Kamiyama
智嗣 上山
Kenji Hijikata
健司 土方
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料中の測定対象化学物質を、精度良く、し
かも応答速度の遅い化学物質に対してもリアルタイムで
定量することができる化学物質定量方法および化学物質
定量装置を提供する。 【解決手段】 測定対象化学物質の感応体への吸脱着現
象を利用した化学センサ11を用いて試料5中の測定対
象化学物質の濃度を定量する化学物質定量方法におい
て、上記測定対象化学物質の上記感応体への吸脱着にか
かわる既知の情報と、上記化学センサから得られる応答
量および応答速度にかかわる情報とから、上記測定対象
化学物質の濃度を定量する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感応体への吸脱着
現象を利用した化学センサを用いて、試料中の測定対象
化学物質の濃度を定量する化学物質定量方法およびその
ための化学物質定量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、化学物質の吸着現象を利用する化
学センサの開発が盛んに進められており、たとえば、共
振周波数の変化を利用した水晶振動子式センサ、表面弾
性波素子式センサ、ガス成分の吸着による導伝率や熱伝
導率の変化を利用した金属酸化物半導体式センサ、有機
導電性高分子を利用したセンサなどをあげることができ
る。水晶振動子式センサや表面弾性波素子センサでは、
有機膜を表面に付着させ、その有機膜に化学物質が吸着
することによる重量変化に伴って基準周波数が変動する
ことを検知原理としている。また、金属酸化物半導体式
センサでは半導体そのものに化学物質が吸着し、導電率
が変化する。いずれにしても、これら吸着現象を利用す
る化学センサでは、測定対象化学物質を吸着する感応体
と、測定対象化学物質の感応体への吸着による物理変化
を電気信号へ返還するトランスデューサとの組み合わせ
で機能する。金属酸化物半導体式センサのように両者が
同一物の場合もある。
【0003】これらの化学センサを用いて試料中の測定
対象化学物質の濃度を定量する方法が盛んに研究されて
いる。例えば、特開平7−055679号公報では、臭
気感応膜を表面に付着させた水晶振動子若しくは表面弾
性波素子から構成されるセンサと、このセンサを駆動し
て共振周波数で共振させる発振回路と、この発振回路の
発振周波数を測定するカウンタと、このカウンタから出
力される測定値からオフセット値を減算して応答量を
得、この応答量に比例係数を乗算することにより臭気濃
度を演算する構成が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば分子量
の大きなオクタデカンや軽油や重油のように、応答が定
常状態に達するのに時間がかかる場合があり、従来の化
学物質定量方法では、応答速度の遅い化学物質に対して
は、飽和吸着量に達するのが遅く、定量に時間がかかる
という問題があった。また、化学物質の種類に対応した
物資固有の定数を含む計算式を採用していないので、化
学物質の種類の違いに対応できず、化学物質を特定して
いても定量誤差が非常に大きいという問題もあった。
【0005】なお、高沸点の油成分のように応答時間が
長くなりがちなものであっても、センサ出力から計測対
象の異常を検出できる臭気測定装置として、特開平11
−295203号公報では、臭い成分の濃度を測定する
臭いセンサの出力信号を、所定の差分時間幅前のセンサ
出力信号と差分演算をする手段と、この差分演算結果が
所定のしきい値を超過しているときは警報信号を出力す
るコンパレータとを具備し、所定の差分時間幅前のセン
サ出力信号と差分演算をして、センサ出力信号の増加量
を演算し、この演算した増加量がしきい値を超過してい
るときは警報信号を出力する構成とすることにより、セ
ンサ応答の収束を待つことなく、立ち上がり部分の差分
演算により初期挙動から警報を発することができる臭気
測定装置が記載されている。しかしながら、このような
臭気測定装置は、応答速度の遅い化学物質に対しても、
センサ出力信号の増加量を演算して濃度が急激に高くな
るか否かを予測することはできるが、化学物質の濃度を
短時間で定量できるものではない。
【0006】本発明は、上記のような従来のものの問題
点を解決するためになされたものであり、試料中の測定
対象化学物質を、精度良く、しかも応答速度の遅い化学
物質に対してもリアルタイムで定量することができる化
学物質定量方法および化学物質定量装置を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の化学
物質定量方法は、測定対象化学物質の感応体への吸脱着
現象を利用した化学センサを用いて試料中の測定対象化
学物質の濃度を定量する化学物質定量方法において、上
記測定対象化学物質の上記感応体への吸脱着にかかわる
情報と、上記化学センサから得られる応答量および応答
速度にかかわる情報とから、上記測定対象化学物質の濃
度を定量するものである。
【0008】本発明に係る第2の化学物質定量方法は、
測定対象化学物質の感応体への吸脱着現象を利用した化
学センサを用いて試料中の測定対象化学物質の濃度を定
量する化学物質定量方法において、上記測定対象化学物
質の成分比にかかわる情報と、上記測定対象化学物質の
上記感応体への吸脱着にかかわる情報と、上記化学セン
サから得られる応答量および応答速度にかかわる情報と
から、上記測定対象化学物質の濃度を定量するものであ
る。
【0009】本発明に係る第3の化学物質定量方法は、
化学センサはガスを検知するセンサであり、試料が液体
である場合に、試料液中に上記化学センサに応答しない
ガスを送り、試料液中の測定対象化学物質を上記ガス中
に追い出して試料ガスとし、第1または第2の化学物質
定量方法により上記試料ガス中の測定対象化学物質の濃
度を定量し、この濃度に基づいて試料液中の測定対象化
学物質の濃度を求めるものである。
【0010】本発明に係る化学物質定量装置は、流体流
路、流体流路中に設置され、測定対象化学物質の感応体
への吸脱着現象を利用した化学センサ、並びに、上記化
学センサから応答量および応答速度にかかわる情報を
得、第1または第2の化学物質定量方法により測定対象
化学物質の濃度の定量を行なうソフトウエアを含有する
情報処理装置を有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態1による化学物質定量方法では、例えば試料中の測定
対象化学物質が何であるか分かっている場合、その測定
対象化学物質の吸脱着にかかわる既知の情報と、化学セ
ンサから得られる応答量および応答速度にかかわる情報
とから、試料ガス中の測定対象化学物質の濃度を定量す
る。すなわち、測定対象化学物質に対するガスセンサの
応答量およびその変化から、測定対象化学物質の濃度の
定量と経時変化を求める。したがって、本実施の形態の
定量方法によれば、例えば、定量したい時点のリアルタ
イムの応答曲線(すなわち、化学物質を検出中の応答曲
線であり、応答量および応答速度にかかわる情報が得ら
れる。)と、測定対象化学物質の物質名から、すぐに試
料中の測定対象化学物質を定量することができる。本実
施の形態の定量方法では、たとえば、(1)試料中の推
定される測定対象化学物質の吸脱着にかかわる情報の取
得、(2)化学センサによる応答の測定、(3)応答曲
線から計算によりリアルタイムで定量評価という手順
で、試料中の測定対象化学物質の定量をすることができ
る。
【0012】測定対象化学物質の吸脱着にかかわる既知
の情報と、化学センサから得られる応答量および応答速
度にかかわる情報とから、試料中の測定対象化学物質の
濃度を求めるには、使用する化学センサと測定対象化学
物質に適した演算方法を用いる必要がある。以下では、
一例として、化学センサの感応体としてエチレンブテン
共重合体(以下、EBと記載する)を用い、試料が気体
状であり、試料ガス中の測定対象化学物質が炭化水素で
あるときの濃度と濃度の経時変化を導出する方法につい
て説明する。
【0013】吸着膜1が炭素原子と水素原子で構成され
たEBであり、試料中の化学物質が炭素原子と水素原子
で構成された炭化水素である場合、吸着サイトが無限に
あると仮定した演算式を利用するのが適している。これ
までの実験結果より、測定の範囲(1000ngの吸
着)では吸着サイトが無限であるという挙動が得られて
いる。
【0014】吸着の式はdN/dt=ka’’・α・μ
・A、脱着の式はdN/dt=−kd’・Nで表わすこ
とができる。ここで、Nは単位面積あたりの吸着分子
数、ka’’は測定対象物質と吸着体の組み合わせに固
有の吸着定数、αは吸着確率、μは単位面積単位時間あ
たりの衝突数、Aは吸着サイト数、kd’は測定対象物
質と吸着体の組み合わせに固有の脱着定数である。よっ
て吸脱着の式はdN/dt=ka’’・α・μ・A−k
d’・Nとなる。ここで、μは気相濃度Cに比例する量
であり、前式はdN/dt=ka’・C−kd’・Nで
表わされる。ka’は定数である。
【0015】また、応答量(周波数変化量f)は、吸着
数Nに比例するため、前式を下記式(1)と書ける。 df/dt=ka・C−kd・f (1) ここで、kaは吸着定数、kdは脱着定数であり、測定
対象化学物質と吸着体の組み合わせに固有であり、また
測定対象化学物質の吸脱着にかかわる既知の情報に相当
するものである。未定定数kaとkdは、測定対象化学
物質の濃度をステップ関数的に0から既知濃度に変化さ
せたときの吸着時の応答曲線と既知濃度から0に変化さ
せたときの脱着時の(脱着)応答曲線のそれぞれを指数
関数近似することにより求めることができる。式(1)
は濃度を求める下記式(2)に変形することができる。 C=[df/dt+kd・f]/ka (2) 式(2)を差分式で表わすと、下記式(3)になる。 C=[(f(t+Δt)−f(t))/Δt+kd・f(t)]/ka (3) ここでΔtは1秒〜5分程度の時間を表わす。(f(t
+Δt)−f(t))/Δtは応答速度と考えることが
できる。kaとkdは測定対象化学物質の吸脱着にかか
わる情報(化学物質に固有の値)であり、以上の考察か
ら、測定対象化学物質の吸脱着にかかわる情報と、応答
速度と応答量とを用いて、任意の時点の濃度を求めるこ
とができることがわかる。
【0016】測定対象化学物質が推定される場合には、
その推定される化学物質に対する吸脱着にかかわる情報
をあらかじめメモリ等に入力しておきその推定された化
学物質に対する吸脱着にかかわる情報をメモリから呼び
出すようにしておくか、直接吸脱着にかかわる情報を入
力することにより、応答量と応答速度から逐次濃度を求
めることができる。
【0017】以上のように、試料中の測定対象化学物質
の濃度が変化し、しかも定常状態になるのが遅い物質に
対しても、応答量と応答速度から逐次濃度を求めること
ができる。
【0018】なお、試料中の測定対象化学物質の濃度が
変化しない場合は、応答速度が0であるので、式(2)
のdf/dtは0に近似できるので、式(3)はC=k
d・f(t)/kaすなわちC=f(t)・(kd/k
a)となり、その応答量と、その化学物質の吸脱着にか
かわる情報から得られるその化学物質固有の変換係数と
の積を求めることにより濃度を定量することができる。
【0019】また、試料中の測定対象化学物質の濃度が
変化しても、ヘキサンなどのように定常状態に達する時
間が早い物質に対しては、式(2)において、df/d
t<<ka、kdと仮定できるので、(df/dt)/
ka<<kd/ka・fとなる。よって、式(3)は近
似的にC=f(t)・(kd/ka)となり、応答量f
(t)と換算係数kd/kaの積をとることにより、近
似的に濃度変化を求めることができる。
【0020】なお、ここでは、吸着サイトは無限にある
と仮定した式を用いたが、ガスセンサとガス物質の関係
により、ラングミュアー式のように、吸着サイトの数が
確定しているという式やそのほかの最適な式を用い、応
答量と応答速度から濃度を導出することが可能である。
【0021】次に、本発明の実施の形態1による化学物
質定量装置の構成について図1を基に説明する。なお、
図1では、化学センサはガスを検知するセンサであり、
試料が気体である場合の化学物質定量装置の一例を示し
ている。図1において、4は試料を入れるためのガラス
製試料ビンであり、恒温槽中に設置し、常に一定の温度
に保持した。5は試料、6はチッ素ボンベ、7はマスフ
ローコントローラ、8はガスを加湿するために蒸留水を
入れた加湿ビンである。9は湿度調整を行なうための調
湿器であり、湿度による測定誤差を低減するために例え
ば湿度を常に一定となるように調整する。10は水晶振
動子式センサ11を設置する測定セルである。11は感
応体へのガスの吸脱着現象を利用した化学センサの一例
としての水晶振動子式センサであり、水晶振動子式セン
サ11は発振器12により共振周波数で発振しており、
測定対象ガス成分の吸着による水晶振動子の共振周波数
の変化は、周波数カウンタ13で読み取り、コンピュー
タ14に入力し表示するようにした。コンピュータ14
は測定対象化学物質の濃度の定量を行なうソフトウエア
を含有する情報処理装置に相当するものであり、測定対
象化学物質の感応体への吸脱着にかかわる既知の情報
(吸着定数ka、脱着定数kd)と、化学センサ11か
ら得られる応答量および応答速度にかかわる情報(例え
ば応答曲線)とから、例えば上記式(3)を演算するこ
とにより測定対象化学物質の濃度を定量する。
【0022】なお、コンピュータ14は必ずしも同じ装
置内にある必要はなく、有線または無線のデータ回線で
結ばれた遠隔地にあってもよい。また、装置内または遠
隔地にあるコンピュータ14は、測定したデータ(応答
曲線)および解析結果を表示したり、この結果に基づき
ほかの指令を行なったり、ほかのコンピュータにデータ
や解析結果を電送してもよい。また、コンピュータ14
はマイクロプロセッサを含み指令した命令を実行できる
ものなら何でもよい。さらには、その命令の実行の一部
に、マイクロプロセッサを介さず電子的または機械的な
方法により具現化してもよい。具体的には、マイクロプ
ロセッサを含まない集積回路、トランジスター、抵抗
器、コンデンサーなどからなる電子回路を用いることも
可能である。これらのことは、以下の各実施の形態にお
いても同様である。
【0023】マスフローコントローラ7を制御して、チ
ッ素ガスによる試料蒸気の希釈率を変えることによって
種々の濃度の試料ガスの測定をすることができる。ま
た、マスフローコントローラ7を制御して、水晶振動子
式センサ11に、試料蒸気を流さないようにし、チッ素
ガスのみを流すことによって、良好な脱着ガスを得るこ
とができ、これを用いて、後出の脱着応答曲線を求める
ことができる。
【0024】図2は図1の水晶振動子式センサの構成を
示す断面図である。図2において、1は測定対象ガス成
分を吸着する感応体に相当する吸着膜であり、例えばE
Bが用いられる。2は下地蒸着金電極、3は水晶基板
(水晶振動子)である。水晶振動子式センサは、ガス成
分の吸着膜1への吸着による重量変化を、水晶振動子3
の共振周波数の変化として検知する。
【0025】水晶振動子3の共振周波数の基準値(例え
ばオフセット値)からの変化量を応答量とし、この共振
周波数の時間微分値、ある時間間隔で求めた応答量の変
化量を時間間隔で除した値、または、応答曲線の接線の
傾きを応答速度とする。
【0026】次に、具体的実施例を挙げて本実施の形態
をさらに詳細に説明する。試料として分子量が大きく応
答が定常状態に達するのに時間がかかる炭化水素の一種
であるオクタデカンを用い、図1に示す装置を用いて、
オクタデカンの濃度を変化させたときの濃度の経時変化
を測定した。ATカット9MHzの水晶振動子3を用
い、吸着膜1としてEBを用いた。マスフローコントロ
ーラ7を制御して、チッ素ガスによるオクタデカン蒸気
の希釈率を変化させることにより濃度を変化させたとき
の水晶振動子式センサ11の応答曲線を測定し、また、
あらかじめ、オクタデカンに対する吸着定数と脱着定数
をハードディスクなどの記憶媒体の中から呼び出してお
き、式(3)により、オクタデカン濃度のリアルタイム
定量を行なった。
【0027】図3にオクタデカンの実際の濃度変化、そ
れに対する水晶振動子センサの応答曲線、および式
(3)により導出した濃度変化を示す。これより、上記
演算式で導出した濃度の定量値と経時変化が実際の濃度
と経時変化と類似していることが確認され、本実施の形
態による化学物質定量方法の有効性が確認された。
【0028】なお、定量結果に基づいて、この値を数値
として表示したり、グラフとして表示したり、さらには
あらかじめ設定された濃度以上になったときに汚染警報
を表示したり、自動的に警報を出したり、対処法を表示
したり、また、あらかじめ設定された濃度以下になった
ときに、汚染警報解除を表示したり、自動的に警報を出
したりするシステムを構築することも可能であり、同一
場所または遠隔地の何れにおいても可能である。これ
は、以下の各実施の形態においても同様である。
【0029】なお、上記では、測定対象化学物質の感応
体への吸脱着現象を利用した化学センサとして共振周波
数の変化を利用した水晶振動子式センサを用いたが、表
面弾性波素子式センサであってもよく、さらに、ガス成
分の吸着による導伝率や熱伝導率の変化を利用した金属
酸化物半導体式センサ、有機導電性高分子を利用したセ
ンサなどを用いてもよい。これは以下に説明する各実施
の形態においても同様である。
【0030】また、上記では、ガス中の化学物質を定量
したが、液中の化学物質を定量することに応用できる。
すなわち、例えば水などの液中において液中の溶存化学
物質の吸脱着に基づいてこの溶存化学物質を評価する化
学センサを用いることにより、ガス中の場合と同様に液
中の化学物質を定量することができ、同様の効果を得る
ことができる。これは以下に説明する実施の形態2およ
び3においても同様である。なお、液中の溶存化学物質
の吸脱着に基づいてこの溶存化学物質を評価する化学セ
ンサとしては、例えばガスの場合と同様の水晶振動子式
センサを挙げることができる。
【0031】また、上記では、試料中の測定対象化学物
質が何であるかが予め分かっている場合について説明し
たが、測定対象化学物質が分からない場合には、まず、
測定対象化学物質の同定を行ってから、定量を行う。同
定方法としては、たとえば、性質の異なるセンサ素子を
アレイ状に配置して、そこから得られる各素子の飽和吸
着量をパターン処理する方法や、特開平5−16467
0号公報記載のように、ガス成分の吸着時の応答曲線か
ら時定数を求め、その時定数を利用する方法などがあ
る。また、例えば、図1で示した化学物質定量装置を用
い、化学センサ11に、測定対象ガス成分(測定対象化
学物質)を含有する試料ガスを流したのちに、当該試料
ガスよりも測定対象化学物質の濃度が低い(あるいは測
定対象化学物質を含まない)脱着ガスを流すことによっ
て測定した脱着応答曲線を用い、脱着応答曲線の形状
を、既知のガス成分の同様にして測定した脱着応答曲線
の形状と比較することによって同定してもよく、この場
合には、多数のセンサを必要とすることなく、コストを
削減でき、かつ濃度が経時変化するガス中の測定対象化
学物質を容易に同定することができるという利点があ
る。
【0032】また、上記例では、測定対象化学物質の濃
度を求めたが、匂い強度など、濃度と高い相関のある値
をあらかじめ決められた変換式を用いて求めることもで
きる。これは、以下の各実施の形態においても同様であ
る。
【0033】なお、本発明では、測定する対象は化学物
質とし、化学物質は、単数または複数の化学成分からな
るとする。たとえば、灯油は一つの化学物質で測定対象
であるが、これはいろいろな炭化水素である化学成分
(ヘキサデカンなど)で構成されている。そして、一つ
の吸脱着にかかわる情報をもつものを一つのグループと
し、複数の化学成分を一つまたは複数のグループにまと
めることができることを想定する。また、ヘキサンやオ
クタデカンといった一つの化学成分が測定対象の化学物
質の場合ももちろんあり、このときは、1物質=1成分
=1グループとなる。
【0034】実施の形態2.上記実施の形態1では、測
定対象化学物質が1種類グループに分類できる化学成分
からなると仮定して測定対象化学物質の濃度を定量した
が、本実施の形態2では、測定対象化学物質が複数のグ
ループに分類できる場合の定量に関するものである。本
発明の実施の形態2による化学物質定量方法では、その
測定対象化学物質の成分比にかかわる情報と、その測定
対象化学物質の吸脱着にかかわる既知の情報と、化学セ
ンサから得られる応答量および応答速度にかかわる情報
とから、試料ガス中の測定対象化学物質の濃度を定量す
る。
【0035】以下では、一例として、化学センサの感応
体としてEBを用い、試料が気体状であり、試料ガス中
の測定対象化学物質が炭化水素であるときの濃度と濃度
の経時変化を導出する方法について説明する。
【0036】測定対象化学物質が例えば2つのグループ
に分類できる場合、それぞれをグループ1、グループ2
と呼ぶとすると、(1)式は、グループ1、2に起因す
る応答量f、fに対して、 df/dt=ka・C−kd・f (4) df/dt=ka・C−kd・f (5) などと書ける。ここで、C、Cはグループ1、2の
濃度である。測定できる応答量fはf=f+fであ
るから、 df/dt= ka・C−kd・f+ka・C−kd・f ( 6) となる。
【0037】また、全化学物質濃度Cは、C=C+C
であり、r、rをグループ1とグループ2の割合
とすると、r=C/C、r=C/Cである。さ
らに、グループ2は脱着しないと仮定して、Cに対する
計算式を求めると、 C={df/dt+kd・(f−r・ka・∫Cdτ)}/(r・ka +r・ka) (7) となる。ただし、τは時間であり、(7)式の内の積分
項∫Cdτは、測定対象化学物質を検出してからの時間
に対するものである。前述と同様にして、df/dtは
差分で求めることができ、また、積分項∫Cdτは、測
定対象化学物質を検出した時間から現在時間よりΔt時
間前までに求めてきたCと、Δtとの積を随時累積する
などすることにより求めることができ、自己積分と呼ぶ
ことにする。
【0038】また、r・kaやr・kaやkd
は、以下のようにして求めることができる。あらかじ
め濃度の分かっている測定対象化学物質を一定時間セン
サに送り、その後センサに応答しないガスを送り、その
ときの応答曲線を記録しておき、センサに応答しないガ
スを送ったときの応答曲線を脱着曲線として、(6)式
でC=C=0、kd=0として得られる、 df/dt=−kd・f (8) をt=0のときf=f、f=f10、f=f20
という初期条件の元に解いて、 f=f10・exp(−kd・t)+f20 (9) f20=f−f10であるから、 f=f10・{exp(−kd・t)−1}+f (10) となるので、吸着時最後すなわち脱着開始直前の応答量
をfに代入し、脱着曲線にこの(10)式をフィッテ
ィングすることによって、kdとf10を求めること
ができる。r・kaは吸着時間t、ガス濃度C、
10、fより、r・ka=(f−f10)/
(C・t)となる。さらに、吸着曲線のフィッティン
グにより、r・kaも求めることができる。以上求
めたパラメータから(7)式を用いて、ガス濃度を定量
することができる。
【0039】なお、試料中の測定対象化学物質名やそれ
らのモル比やグループのモル比が予め分かっている場合
にはその情報を用いればよく、測定対象化学物質を構成
する物質名やモル比が分からない場合には、まず、測定
対象化学物質の同定を行ってから、上記のようにしてパ
ラメータr・kaやr・kaやkdを求め
る。
【0040】ただし、以上述べた方法は一例であって、
前述の仮定が成り立つときのみ有効である。一般的に
は、応答量、数値的な微分値、数値的な積分値、評価ま
たは想定されるガス成分に対する吸脱着定数や成分比な
どのパラメータからなる数式を随時計算することによっ
て、随時濃度を求めることができる。
【0041】また、上記では成分が2つである場合につ
いて説明したが、3つ以上であってもよい。
【0042】なお、応答量としては、ノイズを除いた値
を用いるのが望ましい。また、数値的な微分を行なう前
に、現時刻から1ないし10分間程度前までの応答量を
平均化するなどして、平滑化しておくことが望ましい場
合が多い。さらには、現時刻より1分程度前にさかのぼ
った時刻の濃度として、その時刻から前後1分の平均化
を行うことにより、より正確な定量を行なうことができ
る。もちろん、この1分という数字は一例であり、応答
速度や測定間隔によって30秒〜5分の間にある何れの
時間を採用してもよい。
【0043】具体的実施例として、図1に示した化学物
質定量装置を用い、灯油蒸気を含む空気において、グル
ープを1つと仮定した場合と2つと仮定した場合につい
て、それぞれ実施の形態1で示した方法と実施の形態2
で示した方法とで灯油蒸気濃度の相対変化を求めた。灯
油は多種類の炭化水素である化学成分からなり、それぞ
れの感応体への吸脱着定数は化学成分によって異なる。
この灯油の蒸気をEBセンサーに導入した。
【0044】図4に灯油濃度の実際の相対変化と、それ
に対するEBを感応体とする水晶振動子センサの応答曲
線と、多種類の炭化水素を1つのグループに代表させる
ことができると仮定し、実施の形態1で示した方法で求
めた灯油蒸気濃度の相対変化と、多種類の炭化水素を2
つのグループに分類することができると仮定して実施の
形態2で記した方法で求めた灯油蒸気濃度の相対変化と
をそれぞれ示す。図4より、実施の形態1および2の両
方において、灯油の定量がリアルタイムでできることが
わかる。しかしながら、灯油のような複数の化学成分を
含む物質の定量には、実施の形態2がより有効であるこ
とが分かる。
【0045】実施の形態3.図5は本発明の実施の形態
3による化学物質定量装置の構成を示す模式図であり、
図において、15はインターフェース、16はエアポン
プ、17はフィルタ、18は電磁4方コックである。1
9は排気を示す矢印である。
【0046】雰囲気空気の検知、監視を行なう場合には
雰囲気空気が試料ガスとなる。本装置は、エアフィルタ
17を備え、脱着ガスとして、エアフィルタ17を通過
した空気(清浄化空気)、または、ボンベ中の圧縮ガス
を用いることができる。雰囲気空気および清浄化空気は
常にポンプ16により一定流速で化学センサ11の方向
に流れている。化学センサ11直前には雰囲気空気と清
浄化空気とを切り替える装置、たとえば電磁4方バルブ
(コック)18が備えられており、コンピュータ14の
指令により、雰囲気空気または清浄化空気が化学センサ
11に流れる。必要でない空気は大気解放される。セン
サ11から出た空気は大気中に解放される。化学センサ
11の出力(応答量)は、アナログ/デジタル変換器
(インターフェース)15を通してコンピュータ14に
入力される。
【0047】コンピュータ14は、たとえば、既知のガ
ス成分のデータを保有する記憶媒体と、実施の形態1ま
たは2で述べた方法により測定対象化学物質の濃度を定
量することができるソフトウエアとを含んでおり、それ
を実行することができる。
【0048】実施の形態4.図6は本発明の実施の形態
4による化学物質定量装置の構成を示す模式図であり、
図において、20は気液接触層である。清浄化空気など
の、センサに応答しないガスを用いて気液接触層20に
おいて水をバブリングして得たガスを試料ガスとして、
実施の形態1や2で説明した方法によりガス成分の定性
および定量をすることによって、水質汚染を検知するこ
ともできる。すなわち、試料ガスの調製装置(気液接触
層20)として、たとえば、ガソリン、灯油、軽油や重
油などの油類、トリクロロエチレンなどの有機塩素化合
物、ジェオスミンなどの悪臭物質など揮発性物質を含む
水(試料液)を清浄化空気でバブリングする装置を例え
ば実施の形態3で示したガス定量装置に装着することに
より、水の油臭検知や悪臭検知などの水中の揮発成分の
検知装置を構成することができる。このとき、あらかじ
め、水中濃度とガス中濃度の測定条件での関係が分かっ
ていれば、ガス中濃度から水中濃度を計算で求めること
ができる。
【0049】具体的実施例として、図6に示した化学物
質定量装置を用い、水中の灯油濃度を測定した。灯油濃
度の測定には、実施の形態2で説明した成分を2つと仮
定した方法を用いた。水中に灯油をそれぞれ100pp
b、200ppb、300ppb溶解した水溶液(試料
液)を用意した。測定に当たっては、まず、水を15分
間、その後、300ppb試料液、最後に水の順番でそ
れぞれ15分間、150mLの円筒容器に100mL/
分で導入した。この円筒容器の底から、清浄空気を10
0mL/分でバブリングし、その排ガスの湿度を50%
に除湿して、センサ11に導入し、センサ11の吸脱着
応答を得た。この応答曲線を実施の形態2に基づいて解
析することにより、kdとして0.23s−1、r
・kaとして0.40Hz・L・(mg−TOC)
−1−1、r・kaとして0.024Hz・L・
(mg−TOC)−1−1を得た。なお、mg−TO
Cは、全有機炭素(TOC)換算の質量としてのmg単
位を表す。次に、水を15分間、その後、100ppb
水溶液、200ppb水溶液、100ppb水溶液、最
後に水の順番で同様にしてセンサ11の応答を得た。こ
の応答と先ほど求めたパラメータを用いて(7)式より
灯油濃度を推定した。
【0050】結果を図7に示す。図7より、推定濃度と
実際の濃度は非常によく一致し、この方法が定量に有効
であることが分かった。
【0051】なお、上記では、試料が水である場合につ
いて説明したが、水に限らず、油などの他の液体または
液状物質に対しても同様の装置を用いることができる。
例えばエチレンガスなどが溶け込んだ潤滑油などに応用
が可能である。さらには、土などの粒状固体を通ったガ
スや、固体の表面を通ったガスに対して同様のことを行
なえば、固体からの揮発成分の同定または定量が可能と
なる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の化学物質
定量方法によれば、測定対象化学物質の感応体への吸脱
着現象を利用した化学センサを用いて試料中の測定対象
化学物質の濃度を定量する化学物質定量方法において、
上記測定対象化学物質の上記感応体への吸脱着にかかわ
る情報と、上記化学センサから得られる応答量および応
答速度にかかわる情報とから、上記測定対象化学物質の
濃度を定量するので、精度良く、しかも応答速度の遅い
化学物質に対してもリアルタイムで定量することができ
る。
【0053】また、本発明の第2の化学物質定量方法に
よれば、測定対象化学物質の感応体への吸脱着現象を利
用した化学センサを用いて試料中の測定対象化学物質の
濃度を定量する化学物質定量方法において、上記測定対
象化学物質の成分比にかかわる情報と、上記測定対象化
学物質の上記感応体への吸脱着にかかわる情報と、上記
化学センサから得られる応答量および応答速度にかかわ
る情報とから、上記測定対象化学物質の濃度を定量する
ので、応答速度の遅い化学物質に対してもリアルタイム
で定量することができ、さらに、感応膜への吸脱着にか
かわる情報が大きく異なる複数の化学物質を含む試料に
対しても精度良く定量することができる。
【0054】また、本発明の第3の化学物質定量方法に
よれば、化学センサはガスを検知するセンサであり、試
料が液体である場合に、試料液中に上記化学センサに応
答しないガスを送り、試料液中の測定対象化学物質を上
記ガス中に追い出して試料ガスとし、第1または第2の
化学物質定量方法により上記試料ガス中の測定対象化学
物質の濃度を定量し、この濃度に基づいて試料液中の測
定対象化学物質の濃度を求めるので、化学センサはガス
を検知するセンサであり、試料が液体である場合にも、
精度良く、しかも応答速度の遅い化学物質に対してもリ
アルタイムで定量することができる。
【0055】また、本発明の化学物質定量装置によれ
ば、流体流路、流体流路中に設置され、測定対象化学物
質の感応体への吸脱着現象を利用した化学センサ、並び
に、上記化学センサから応答量および応答速度にかかわ
る情報を得、第1または第2の化学物質定量方法により
測定対象化学物質の濃度の定量を行なうソフトウエアを
含有する情報処理装置を有するので、精度良く、しかも
応答速度の遅い化学物質に対してもリアルタイムで定量
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による化学物質定量装
置の構成を示す模式図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係り、水晶振動子式
センサの断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係り、オクタデカン
の濃度変化、それに対する水晶振動子センサの応答曲
線、および計算により導出した濃度変化を示すグラフで
ある。
【図4】 本発明の実施の形態1および2に係り、灯油
の相対濃度変化、それに対する水晶振動子センサの応答
曲線、および計算により導出した相対濃度変化を示すグ
ラフである。
【図5】 本発明の実施の形態3による化学物質定量装
置の構成を示す模式図である。
【図6】 本発明の実施の形態4による化学物質定量装
置の構成を示す模式図である。
【図7】 本発明の実施の形態4に係り、灯油の濃度変
化、それに対する化学センサの応答曲線、および計算に
より導出した濃度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 吸着膜、2 下地蒸着金電極、3 水晶基板、4
試料ビン、5 試料、6 チッ素ボンベ、7 マスフロ
ーコントローラ、8 加湿ビン、9 調湿器、10 測
定セル、11 水晶振動子式センサ、12 発振器、1
3 周波数カウンタ、14 コンピュータ、15 イン
ターフェース、16 エアポンプ、17フィルタ、18
電磁4方コック、20 気液接触層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G046 AA22 AA23 AA34 BA01 BB02 CA09 DC14 DC16 DC17 DC18 EB01 EB09 FA01 FB02 2G047 AA01 BA04 BC04 BC15 EA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象化学物質の感応体への吸脱着現
    象を利用した化学センサを用いて試料中の測定対象化学
    物質の濃度を定量する化学物質定量方法において、上記
    測定対象化学物質の上記感応体への吸脱着にかかわる情
    報と、上記化学センサから得られる応答量および応答速
    度にかかわる情報とから、上記測定対象化学物質の濃度
    を定量することを特徴とする化学物質定量方法。
  2. 【請求項2】 測定対象化学物質の感応体への吸脱着現
    象を利用した化学センサを用いて試料中の測定対象化学
    物質の濃度を定量する化学物質定量方法において、上記
    測定対象化学物質の成分比にかかわる情報と、上記測定
    対象化学物質の上記感応体への吸脱着にかかわる情報
    と、上記化学センサから得られる応答量および応答速度
    にかかわる情報とから、上記測定対象化学物質の濃度を
    定量することを特徴とする化学物質定量方法。
  3. 【請求項3】 化学センサはガスを検知するセンサであ
    り、試料が液体である場合に、試料液中に上記化学セン
    サに応答しないガスを送り、試料液中の測定対象化学物
    質を上記ガス中に追い出して試料ガスとし、請求項1ま
    たは2記載の方法により上記試料ガス中の測定対象化学
    物質の濃度を定量し、この濃度に基づいて試料液中の測
    定対象化学物質の濃度を求めることを特徴とする化学物
    質定量方法。
  4. 【請求項4】 流体流路、流体流路中に設置され、測定
    対象化学物質の感応体への吸脱着現象を利用した化学セ
    ンサ、並びに、上記化学センサから応答量および応答速
    度にかかわる情報を得、請求項1または2記載の方法に
    より測定対象化学物質の濃度の定量を行なうソフトウエ
    アを含有する情報処理装置を有する化学物質定量装置。
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