JP2002350158A - ナビゲーション装置及びナビゲーションプログラム - Google Patents

ナビゲーション装置及びナビゲーションプログラム

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JP2002350158A
JP2002350158A JP2001154500A JP2001154500A JP2002350158A JP 2002350158 A JP2002350158 A JP 2002350158A JP 2001154500 A JP2001154500 A JP 2001154500A JP 2001154500 A JP2001154500 A JP 2001154500A JP 2002350158 A JP2002350158 A JP 2002350158A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ナビゲーション装置に表示された車両の現在地
の誤りに気が付いた場合、操作者が音声によって現在地
の修正を指示すると、音声による指示を認識し、該指示
に従って現在地を修正することによって、車両の走行中
であっても現在地の修正を容易に行うことができるよう
にする。 【解決手段】複数のマッチング候補の中から現在地を決
定するナビゲーション装置において、音声による現在地
修正指示を認識する音声認識手段と、前記現在地修正指
示に従って、現在地を修正する現在地修正手段とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナビゲーション装
置及びナビゲーションプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両に搭載されたナビ
ゲーション装置においては、運転者等の操作者が所定の
入力部を操作して目的地を設定すると、該目的地、及
び、現在地検出処理部によって検出された車両の現在地
に基づいて、該現在地から目的地までの経路が探索さ
れ、探索された経路が案内される。この場合、現在地
は、ジャイロセンサ、GPSセンサ等の各種センサから
のセンサ信号に基づいて求められた現在地を地図情報か
ら得た道路の形状等と比較して、決定されるようになっ
ている。
【0003】しかし、前記センサ信号に基づいて求めら
れる現在地の精度は、十分に高いものではなく、ある程
度の誤差を含むものである。このため、現在地を道路の
形状等と比較する時に、市街地のように複数の道路が密
集している場所においては、誤った道路を選択して現在
地を決定してしまうことがある。この場合、ナビゲーシ
ョン装置には、車両が実際に走行している道路と相違す
る道路上に車両の現在地が表示されることになる。
【0004】このように誤った道路を選択して現在地を
決定する可能性の高い場合としては、例えば、地上の一
般道と高架の高速道路とが平行しているように、複数の
道路が多層になって同方向に延在している場合、一般道
の横に高速道路が平行しているように、複数の道路が平
行して同方向に延在している場合、高速道路の合流分岐
点のように、道路が枝分かれしている場合等がある。
【0005】そして、ナビゲーション装置が指示する進
路変更地点や進路変更方向は、地図情報から得た道路の
情報に基づいて決定されるので、現在地が誤った道路上
にあると、その後に指示される進路変更地点や進路変更
方向も誤ったものになってしまうという問題が発生す
る。
【0006】そこで、該問題を解決するために、表示さ
れた車両の現在地の誤りに気が付いた場合に、操作者が
現在地を修正することができる機能を有するナビゲーシ
ョン装置が提供されている。
【0007】これにより、ナビゲーション装置において
現在地が修正されるので、その後に指示される進路変更
地点や進路変更方向は正確で信頼することができるもの
となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のナビゲーション装置においては、ナビゲーション装
置本体やリモートコントローラに配設されたボタン、ス
イッチ、ジョグダイヤル、十文字キー等の手動入力手段
を操作して、現在地の修正を行うようになっている。と
ころが、一般的なナビゲーション装置は、車両の走行中
に前記手動入力手段の操作を行うことができないような
装置を備えているので、表示された車両の現在地の誤り
に気が付いた場合であっても、操作者は車両を停止させ
ないと現在地の修正を行うことができないようになって
いる。
【0009】また、前記装置を備えていない場合であっ
ても、操作者が車両の運転者である時は、運転中に手動
入力手段の操作を行うことが事実上不可能であるので、
現在地の修正を行うために車両を停止させる必要があ
る。
【0010】しかし、道路が混雑している時に車両を停
止させることは困難であり、道路状況によっては、路側
に車両を移動させることができない場合もある。このよ
うな場合には、車両を停止させることが可能な場所に到
達するまで、現在地の修正を行うことができないので、
操作者が表示された車両の現在地の誤りに気が付いた場
合であっても、長時間にわたり現在地が誤った状態が継
続してしまうことになる。すなわち、ナビゲーション装
置が有効に機能しない状態が継続することになってしま
う。
【0011】特に、高速道路上では、道路上で車両を停
止させることが禁じられているので、次のパーキングエ
リアに到達するまで現在地の修正を行うことができな
い。そして、パーキングエリアの間隔は一般に相当長い
ので、一般道路を走行中の場合と比較すると極めて長時
間にわたり、ナビゲーション装置が有効に機能しない状
態が継続することになってしまう。
【0012】また、現在地の修正を行う度に車両を停止
させなくてはならないので、操作者は煩わしく感じてし
まう。
【0013】本発明は、前記従来のナビゲーション装置
の問題点を解決して、ナビゲーション装置に表示された
車両の現在地の誤りに気が付いた場合、操作者が音声に
よって現在地の修正を指示すると、音声による指示を認
識し、該指示に従って現在地を修正することによって、
現在地の修正を容易に行うことができるナビゲーション
装置及びナビゲーションプログラムを提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のナ
ビゲーション装置においては、複数のマッチング候補の
中から現在地を決定するナビゲーション装置において、
音声による現在地修正指示を認識する音声認識手段と、
前記現在地修正指示に従って、現在地を修正する現在地
修正手段とを有する。
【0015】本発明の他のナビゲーション装置において
は、さらに、前記現在地修正手段は、前記現在地修正指
示に適合するマッチング候補を修正後の現在地とする。
【0016】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記現在地修正指示は現在地に対する
修正すべき位置の方向である。
【0017】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記現在地修正指示は修正すべき道路
種別の指示である。
【0018】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記現在地修正指示は車両の向きを修
正する指示である。
【0019】本発明のナビゲーションプログラムにおい
ては、複数のマッチング候補の中から現在地を決定する
ナビゲーションのためにコンピュータを、音声による現
在地修正指示を認識する音声認識手段、及び、前記現在
地修正指示に従って、現在地を修正する現在地修正手段
として機能させる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図2は本発明の第1の実施の形態における
ナビゲーション装置の概念図、図3は本発明の第1の実
施の形態におけるナビゲーション装置の機能を示す図で
ある。
【0022】図において、14はコンピュータとしての
ナビゲーション装置であり、該ナビゲーション装置14
は、現在地を検出する現在地検出処理部15、道路デー
タ等が記録された記録媒体としてのデータ記録部16、
入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各
種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、入力部
34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及
び通信部38を有し、前記ナビゲーション処理部17に
車速センサ41が接続される。
【0023】そして、前記現在地検出処理部15は、G
PS(Global Positioning Sys
tem)センサ21、地磁気センサ22、距離センサ2
3、ステアリングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジ
ャイロセンサ26、図示されない高度計等から成る。な
お、前記GPSセンサ21、地磁気センサ22、距離セ
ンサ23、ステアリングセンサ24、ビーコンセンサ2
5、ジャイロセンサ26、高度計等の中のいくつかは、
製造コスト等の観点から、適宜省略することもできる。
【0024】そして、前記GPSセンサ21は、人工衛
星によって発生させられた電波を受信することによって
地球上における現在地を検出し、前記地磁気センサ22
は、地磁気を測定することによって車両が向いている方
位を検出し、前記距離センサ23は、道路上の所定の位
置間の距離等を検出する。前記距離センサ23として
は、例えば、図示されない車輪の回転数を測定し、該回
転数に基づいて距離を検出するもの、加速度を測定し、
該加速度を2回積分して距離を検出するもの等を使用す
ることができる。
【0025】また、前記ステアリングセンサ24は、舵
(だ)角を検出し、前記ステアリングセンサ24として
は、例えば、図示されないステアリングホイールの回転
部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗セン
サ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0026】そして、前記ビーコンセンサ25は、道路
に沿って配設されたビーコンからの位置情報を受信して
現在地を検出する。前記ジャイロセンサ26は、車両の
回転角速度、すなわち、旋回角を検出し、前記ジャイロ
センサ26としては、例えば、ガスレートジャイロ、振
動ジャイロ等が使用される。そして、前記ジャイロセン
サ26によって検出された旋回角を積分することによっ
て、車両が向いている方位を検出することができる。
【0027】なお、前記GPSセンサ21及びビーコン
センサ25は、それぞれ単独で現在地を検出することが
できる。そして、距離センサ23によって検出された距
離と、地磁気センサ22及びジャイロセンサ26によっ
て検出された方位とを組み合わせることによって現在地
を検出することもできる。また、距離センサ23によっ
て検出された距離と、ステアリングセンサ24によって
検出された舵角とを組み合わせることによって現在地を
検出することもできる。
【0028】前記データ記録部16は、地図データファ
イル、交差点データファイル、ノードデータファイル、
道路データファイル、写真データファイル、及び、各地
域のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内所等の施設
の情報が記録された施設情報データファイルから成るデ
ータベースを備える。そして、前記データ記録部16に
は、経路を探索するためのデータの他、前記表示部35
の画面に、探索された経路に沿って案内図を表示した
り、交差点又は経路における特徴的な写真、コマ図等を
表示したり、次の交差点までの距離、次の交差点におけ
る進行方向等を表示したり、他の案内情報を表示したり
するための各種のデータが記録される。なお、前記デー
タ記録部16には、所定の情報を音声出力部37によっ
て出力するための各種のデータも記録される。
【0029】ところで、前記交差点データファイルには
交差点に関する交差点データが、ノードデータファイル
にはノード点に関するノードデータが、道路データファ
イルには道路に関する道路データがそれぞれ記録され、
前記交差点データ、ノードデータ及び道路データによっ
て道路状況が画面に表示される。なお、前記ノードデー
タは、前記地図データファイルに記録された地図データ
における少なくとも道路の位置及び形状を構成するもの
であり、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等を含
む)、ノード点、及び各ノード点間を連結するリンクを
示すデータから成る。また、前記ノード点は、少なくと
も道路の屈曲点の位置を示す。
【0030】そして、前記道路データには、道路自体に
ついて、幅員、勾(こう)配、カント、高度、バンク、
路面の状態、道路の車線数、該車線数の減少する地点、
幅員の狭くなる地点等のデータが含まれる。また、コー
ナについては、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入
口等のデータが含まれる。さらに、道路属性について
は、踏切、高速道路出入口ランプウェイ、高速道路の料
金所、降坂路、登坂路、道路種別(国道、一般道、高速
道等)等のデータが含まれる。
【0031】また、前記ナビゲーション処理部17は、
ナビゲーション装置14の全体の制御を行うCPU3
1、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たりワー
キングメモリとして使用されるRAM32、及び、制御
プログラムの他、目的地までの経路の探索、経路中の走
行案内、特定区間の決定等を行うための各種のプログラ
ムが記録された記録媒体としてのROM33から成る。
そして、前記ナビゲーション処理部17には、前記入力
部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37
及び通信部38が接続される。なお、前記音声入力部3
6、音声出力部37及び通信部38の中のいくつかは、
製造コスト等の観点から、適宜省略することもできる。
【0032】ここで、前記プログラムには、ナビゲーシ
ョンのためにコンピュータを、音声による現在地修正指
示を認識する音声認識手段、及び、前記現在地修正指示
に従って、現在地を修正する現在地修正手段として機能
させるナビゲーションプログラムも含まれる。また、該
ナビゲーションプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体は、半導体メモリだけでなく、磁気
テープ、磁気ディスク、磁気ドラム、CD−ROM、M
D、DVD−ROM、光ディスク、MO、ICカード、
光カード、メモリカード等、あらゆる形態の記録媒体を
含むものである。
【0033】なお、前記データ記録部16及びROM3
3は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等によって
構成される。また、前記データ記録部16及びROM3
3として、磁気テープ、磁気ディスク、磁気ドラム、C
D−ROM、MD、DVD−ROM、光ディスク、M
O、ICカード、光カード、メモリカード等の各種の記
憶媒体を使用することもできる。該記憶媒体は、ナビゲ
ーション装置14にあらかじめ据付られたものであって
もよく、運転者等によって適宜交換可能なものであって
もよい。
【0034】本実施の形態においては、前記ROM33
に各種のプログラムが記録され、前記データ記録部16
に各種のデータが記録されるようになっているが、プロ
グラム及びデータを同じ外部記憶媒体に記録することも
できる。この場合、例えば、前記ナビゲーション処理部
17に図示されないフラッシュメモリ等の記憶媒体を配
設し、前記外部記憶媒体から前記プログラム及びデータ
を読み出して前記記憶媒体に書き込むこともできる。し
たがって、外部記憶媒体を交換することによって前記プ
ログラム及びデータを更新することができる。また、図
示されない自動変速機制御装置の制御プログラム等も前
記外部記憶媒体に記録させることができる。このよう
に、各種の記憶媒体に記録されたプログラムを起動し、
データに基づいて各種の処理を行うことができる。な
お、前記外部記憶媒体は、磁気テープ、磁気ディスク、
磁気ドラム、CD−ROM、MD、DVD−ROM、光
ディスク、MO、ICカード、光カード、メモリカード
等、いかなる種類のものであってもよい。
【0035】さらに、前記通信部38は、FM送信装
置、電話回線、インターネット、携帯電話網等との間で
各種のデータの送受信を行うためのものであり、例え
ば、図示されない情報センサ等によって受信した渋滞等
の道路情報、交通事故情報、GPSセンサ21の検出誤
差を検出するD−GPS情報等の各種のデータを受信す
る。また、本発明の機能を実現するためのプログラム、
ナビゲーション装置14を動作させるためのその他のプ
ログラム、データ等を、情報センタ(インターネットサ
ーバ、ナビゲーション用サーバ等)から複数の基地局
(インターネットのプロバイダ端末、前記通信部38と
電話回線、通信回線等を介して接続された通信局等)に
送信し、更に各基地局から通信部38に送信することも
できる。このようなシステムを使用する場合、各基地局
から送信された前記プログラム、及びデータの少なくと
も一部が受信されると、前記CPU31は、読書き可能
なメモリ、例えば、RAM32、フラッシュメモリ、ハ
ードディスク等の記録媒体にダウンロードし、前記プロ
グラムを起動し、データに基づいて各種の処理を行うこ
とができる。
【0036】この場合、例えば、プログラム及びデータ
を異なる記録媒体に記録したり、同じ記録媒体に記録し
たりすることもできる。
【0037】また、家庭用のパソコンを使用し、前記情
報センタから送信されたプログラム、データ等をパソコ
ンに対して脱着自在なメモリカード、フレキシブルディ
スク等の記録媒体にダウンロードし、前記プログラムを
起動し、データに基づいて各種の処理を行うこともでき
る。
【0038】そして、前記入力部34は、走行開始時の
位置を修正したり、目的地を入力したりするためのもの
であり、ナビゲーション装置14の本体に配設された操
作キー、押しボタン、ジョグダイヤル、十字キー等から
なるものであるが、リモートコントローラであってもよ
い。なお、表示部35がタッチパネルである場合には、
表示部35の画面に表示された操作キー、操作メニュー
等の操作スイッチから成るものであることが望ましい。
この場合、通常のタッチパネルのように前記操作スイッ
チを押す(タッチする)ことによって、入力を行うこと
ができる。
【0039】そして、前記表示部35には、操作案内、
操作メニュー、操作キーの案内、現在地から目的地まで
の経路、該経路に沿った案内情報等が表示される。前記
表示部35としては、CRTディスプレイ、液晶ディス
プレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、
フロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置
等を使用することができる。
【0040】また、音声入力部36は、図示されないマ
イクロホン等によって構成され、音声によって必要な情
報を入力することができる。さらに、音声出力部37
は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音
声情報、例えば、音声合成装置によって合成された音声
から成る案内情報、変速情報等をスピーカから出力し、
操作者に知らせる。なお、音声合成装置によって合成さ
れた音声の他に、各種の音、あらかじめテープ、メモリ
等に録音された各種の案内情報をスピーカから出力する
こともできる。
【0041】本実施の形態において、ナビゲーション装
置14は、機能の観点から、入力された音声による現在
地修正指示を認識する音声認識手段27、前記現在地修
正指示に従って、現在地を修正する現在地修正手段2
8、及び、現在地決定手段29を有するものである。
【0042】ここで、前記音声認識手段27は、例え
ば、前記音声入力部36に「上の道」という音声が入力
されると、現在地を上方に位置する高架の道路に移動さ
せるという現在地修正指示であると認識して、該修正指
示を現在地修正手段28に送信する。また、「一般道」
という音声が入力されると、現在地を近接する一般道に
移動させるという現在地修正指示であると認識して、該
修正指示を現在地修正手段28に送信する。さらに、
「右の道」という音声が入力されると、現在地を車両の
進行方向に対して右側に位置する道路に移動させるとい
う現在地修正指示であると認識して、該修正指示を現在
地修正手段28に送信する。
【0043】なお、前記音声認識手段27は、現在地修
正指示だけでなく他の種類の指示、例えば、目的地設
定、経路探索開始、施設検索開始等の音声による指示を
認識するものであってもよい。そして、前記音声認識手
段27は、学習機能を有するものであることが望まし
く、例えば、操作者の音声をあらかじめ繰り返し入力し
て学習させることによって、操作者の音声による指示の
認識精度が向上するものであることが望ましい。
【0044】また、音声による複数種類の指示を認識す
るものである場合、音声認識処理の負担を低減して処理
速度及び認識精度を向上させるために、キーワードによ
る絞り込み機能を有するものであってもよい。この場
合、例えば、現在地修正を指示しようとする時、操作者
が、まず、「現在地修正」と音声によって指示すると、
音声認識手段27は、次の指示は現在地修正指示である
と判断して、現在地修正指示を認識するために必要とさ
れる認識辞書を準備し、他の指示を認識するために必要
な認識辞書を認識検索の対象から外す処理を行う。これ
により、認識検索の対象範囲を限定することができるの
で、音声認識処理の処理速度及び認識精度が向上する。
【0045】そして、前記現在地修正手段28は、音声
認識手段27から送信された現在地修正指示に従って、
現在地決定手段29が決定した現在地を修正するための
現在地修正処理を実行する。
【0046】ここで、前記現在地決定手段29は、現在
地検出処理部15によって検出された現在地をデータ記
録部16に格納された道路に関する各種データと比較し
て、現在地が道路上に位置するように決定するためのマ
ップマッチング処理を実行するようになっている。
【0047】この場合、前記現在地検出処理部15によ
って検出された現在地の精度にはある程度の誤差が含ま
れるので、検出された現在地は地図上の点としてではな
く、一定の面積を有する領域として考えられる。そし
て、ある程度道路が密集している場合、前記領域内に複
数の道路が存在することになる。そのため、マップマッ
チング処理を実行すると、複数の道路が前記現在地が位
置する道路としての候補、すなわち、マッチング候補と
して選択される。
【0048】そこで、前記現在地決定手段29において
は、道路データ等に基づいて、すべてのマッチング候補
に対し、前記現在地が位置する道路として不適切なポイ
ント、すなわち、ペナルティを算出し、該ペナルティの
最も低い道路を選択し、その道路上に現在地が表示され
るように決定する。そして、表示部35の画面に表示さ
れた地図においては、前記ペナルティの最も低い道路上
に現在地が表示される。なお、ペナルティとは検出され
た現在地と道路までの距離や過去の現在地の軌跡等に基
づき算出されるもので、ペナルティが小さいマッチング
候補程、現在地の可能性が高い。
【0049】ここで、前記現在地修正手段28は、現在
地修正指示を受信すると、該現在地修正指示に適合する
マッチング候補を選択する。例えば、現在地を上方に位
置する高架の道路に移動させるという現在地修正指示を
受信した場合、前記現在地決定手段29が決定したペナ
ルティの最も低い道路よりも上方に位置する、すなわ
ち、高度の高いマッチング候補を選択する。そして、該
マッチング候補としての道路上に現在地が位置するよう
に修正する。また、現在地を近接する一般道に移動させ
るという現在地修正指示を受信した場合、前記現在地決
定手段29が決定したペナルティの最も低い道路に近接
し、一般道であるマッチング候補を選択する。そして、
該マッチング候補としての道路上に現在地が位置するよ
うに修正する。さらに、現在地を右側に位置する道路に
移動させるという現在地修正指示を受信した場合、前記
現在地決定手段29が決定したペナルティの最も低い道
路に近接し、該道路よりも車両の進行方向に対して右側
に位置するマッチング候補を選択する。そして、該マッ
チング候補としての道路上に現在地が位置するように修
正する。
【0050】このようにして、現在地が修正されると、
ナビゲーション装置14は、修正された現在地に基づい
て、ナビゲーション処理を実行する。そのため、表示部
35の画面に表示された地図において表示されている現
在地も修正される。また、必要な場合、目的地までの経
路探索も再度行われる。
【0051】次に、前記構成のナビゲーション装置14
の動作について説明する。
【0052】図1は本発明の第1の実施の形態における
現在地修正処理の例を示す第1のフローチャート、図4
は本発明の第1の実施の形態における現在地修正処理の
例を示す第2のフローチャート、図5は本発明の第1の
実施の形態における現在地修正処理の例を示す第3のフ
ローチャートである。
【0053】まず、操作者は、表示部35の画面に表示
された地図において表示されている現在地が誤りである
ことに気がつく。ここでは、操作者の搭乗している車両
が、高速道路のような高架の道路を走行しているにもか
かわらず、前記画面において表示されている現在地が前
記高架の道路の下を通っている地上の道路上であるよう
に表示されている場合について説明する。
【0054】この場合、操作者は、マイクロホン等によ
って構成される音声入力部36を使用して、「上の道」
という音声を入力する。すると、音声認識手段27は、
音声認識処理を実行して、「上の道」という音声が、現
在地を上方に位置する高架の道路に移動させるという現
在地修正指示であると認識する。そして、前記音声認識
手段27は、現在地を上方に位置する高架の道路に移動
させるという現在地修正指示を現在地修正手段28に送
信する。
【0055】次に、該現在地修正手段28は、前記現在
地修正指示を受信すると、現在地決定手段29がマップ
マッチング処理を実行して選択したマッチング候補の中
から、現在地修正指示に適合するマッチング候補、すな
わち、現在地として決定された道路よりも上方に位置す
る高度の高いマッチング候補を探し出す。
【0056】ここで、道路データに標高データの高度デ
ータが含まれる場合には、現在地の標高と複数のマッチ
ング候補の標高とを比較し、現在地よりも標高の高いマ
ッチング候補を探し出す。また、上下の相対的な位置関
係が把握できる識別情報(例えば、地上の道路は0、高
架道路は1)が格納されている場合には、マッチング候
補の道路の識別情報(具体例では1)から現在地よりも
上方に位置するマッチング候補を探し出す。
【0057】そして、現在地が位置する道路を前記高度
の高いマッチング候補に変更する、すなわち、現在地を
修正する。なお、高度の高いマッチング候補が複数ある
場合には、その中から前記現在地として決定された道路
に最も近接しているマッチング候補を選択する。あるい
は、ペナルティの最も低いものを選択してもよいし、現
在地に最も近接しているものを選択してもよい。
【0058】続いて、経路探索を行う必要があれば、修
正された現在地に基づいて、再度経路探索を行う。
【0059】なお、現在地として決定された道路よりも
上方に位置する高度の高いマッチング候補を探し出すこ
とができない場合は、操作者にその旨を告知する。この
場合、音声出力部37は、音声合成装置によって合成さ
れた「上の道はありません」という音声を図示されない
スピーカから出力し、操作者に知らせる。なお、前記告
知は、表示部35の画面に表示されるようにしてもよ
い。
【0060】また、操作者の搭乗している車両が、一般
道を走行しているにもかかわらず、前記画面において表
示されている現在地が前記一般道に近接する有料道路上
であるように表示されている場合、操作者は、マイクロ
ホン等によって構成される音声入力部36を使用して、
「一般道」という音声を入力する。すると、音声認識手
段27は、音声認識処理を実行して、「一般道」という
音声が、現在地を一般道に移動させるという現在地修正
指示であると認識する。そして、前記音声認識手段27
は、現在地を一般道に移動させるという現在地修正指示
を現在地修正手段28に送信する。
【0061】次に、該現在地修正手段28は、前記現在
地修正指示を受信すると、現在地決定手段29がマップ
マッチング処理を実行して選択したマッチング候補の中
から、現在地修正指示に適合するマッチング候補、すな
わち、道路種別が一般道であるマッチング候補を探し出
す。
【0062】そして、現在地が位置する道路を前記道路
種別が一般道であるマッチング候補に変更する、すなわ
ち、現在地を修正する。なお、道路種別が一般道である
マッチング候補が複数ある場合には、その中から前記現
在地として決定された道路に最も近接しているマッチン
グ候補を選択する。あるいは、ペナルティの最も低いも
のを選択してもよいし、現在地に最も近接しているもの
を選択してもよい。
【0063】続いて、経路探索を行う必要があれば、修
正された現在地に基づいて、再度経路探索を行う。
【0064】なお、道路種別が一般道であるマッチング
候補を探し出すことができない場合は、操作者にその旨
を告知する。この場合、音声出力部37は、音声合成装
置によって合成された「一般道はありません」という音
声を図示されないスピーカから出力し、操作者に知らせ
る。なお、前記告知は、表示部35の画面に表示される
ようにしてもよい。
【0065】また、操作者の搭乗している車両が走行し
ている道路よりも、車両の進行方向に対して左側にある
道路を走行しているように、前記画面において表示され
ている場合、操作者は、マイクロホン等によって構成さ
れる音声入力部36を使用して、「右の道」という音声
を入力する。すると、音声認識手段27は、音声認識処
理を実行して、「右の道」という音声が、現在地を車両
の進行方向に対して右側にある道路に移動させるという
現在地修正指示であると認識する。そして、前記音声認
識手段27は、現在地を車両の進行方向に対して右側に
ある道路に移動させるという現在地修正指示を現在地修
正手段28に送信する。
【0066】次に、該現在地修正手段28は、前記現在
地修正指示を受信すると、現在地決定手段29がマップ
マッチング処理を実行して選択したマッチング候補の中
から、現在地修正指示に適合するマッチング候補、すな
わち、車両の進行方向に対して右側にあるマッチング候
補を探し出す。
【0067】そして、現在地が位置する道路を前記車両
の進行方向に対して右側にあるマッチング候補に変更す
る、すなわち、現在地を修正する。なお、車両の進行方
向に対して右側にあるマッチング候補が複数ある場合に
は、その中から前記現在地として決定された道路に最も
近接しているマッチング候補を選択する。あるいは、ヘ
ナルティの最も低いものを選択してもよいし、現在地に
最も近接しているものを選択してもよい。
【0068】続いて、経路探索を行う必要があれば、修
正された現在地に基づいて、再度経路探索を行う。
【0069】なお、現在地として決定された道路よりも
車両の進行方向に対して右側に位置するマッチング候補
を探し出すことができない場合は、操作者にその旨を告
知する。この場合、音声出力部37は、音声合成装置に
よって合成された「右側に道路はありません」という音
声を図示されないスピーカから出力し、操作者に知らせ
る。なお、前記告知は、表示部35の画面に表示される
ようにしてもよい。
【0070】また、操作者の搭乗している車両が走行し
ている道路がこのようにして修正された現在地よりも更
に右側にある場合、すなわち、現在地の修正が不十分で
ある場合には、操作者は、再度、「右の道」という音声
を入力する。すると、前述された現在地処理が再度実行
されて、現在地が修正される。
【0071】このように、本実施の形態においては、表
示部35の画面に表示された車両の現在地の誤りに気が
付いた場合、操作者が音声によって現在地の修正を指示
すると、音声認識手段27が現在地修正指示を認識し、
現在地修正手段28が前記現在地修正指示に従ってマッ
チング候補を選択して、現在地を修正するようになって
いる。
【0072】なお、現在地に対する修正すべき位置の方
位は、「上」及び「右」に限ることなく「下」、
「左」、「前」、「後ろ」等、いかなる方向であっても
よい。
【0073】したがって、操作者は、ナビゲーション装
置14の入力部34を操作する必要がないので、車両の
走行中であっても、現在地の修正を容易に行うことがで
きる。そのため、操作者が表示部35の画面に表示され
た車両の現在地の誤りに気が付いた場合、長時間にわた
り現在地が誤った状態が継続してしまうことがなく、即
時に現在地を修正することができる。また、車両を停止
させる必要もないので、操作者が煩わしく感じることも
ない。
【0074】次に、本実施の形態におけるフローチャー
トについて説明する。まず、第1のフローチャートにつ
いて説明する。 ステップS1 操作者は「上の道」という音声を入力す
る。 ステップS2 音声認識手段27は、現在地を上方に位
置する道路に移動させるという現在地修正指示であると
認識する。 ステップS3 現在地修正手段28は高度の高いマッチ
ング候補を探し出す。 ステップS4 現在地修正手段28は高度の高いマッチ
ング候補があるか否かを判断する。ある場合はステップ
S5に進み、ない場合はステップS9に進む。 ステップS5 現在地修正手段28は高度の高いマッチ
ング候補が複数か否かを判断する。複数の場合はステッ
プS6に進み、複数でない場合はステップS7に進む。 ステップS6 現在地から一番近いマッチング候補を選
択する。 ステップS7 現在地とするマッチング候補を変更す
る。 ステップS8 経路探索を行う必要があれば再探索を行
う。 ステップS9 「上の道はありません」という音声を出
力する。
【0075】次に、第2のフローチャートについて説明
する。 ステップS11 操作者は「一般道」という音声を入力
する。 ステップS12 音声認識手段27は、現在地を一般道
に移動させるという現在地修正指示であると認識する。 ステップS13 現在地修正手段28は一般道の道路種
別を持つマッチング候補を探し出す。 ステップS14 現在地修正手段28は一般道の道路種
別を持つマッチング候補があるか否かを判断する。ある
場合はステップS15に進み、ない場合はステップS1
9に進む。 ステップS15 現在地修正手段28は一般道の道路種
別を持つマッチング候補が複数か否かを判断する。複数
の場合はステップS16に進み、複数でない場合はステ
ップS17に進む。 ステップS16 現在地から一番近いマッチング候補を
選択する。 ステップS17 現在地とするマッチング候補を変更す
る。 ステップS18 経路探索を行う必要があれば再探索を
行う。 ステップS19 「一般道はありません」という音声を
出力する。
【0076】次に、第3のフローチャートについて説明
する。 ステップS21 操作者は「右の道」という音声を入力
する。 ステップS22 音声認識手段27は、現在地を右側に
ある道路に移動させるという現在地修正指示であると認
識する。 ステップS23 現在地修正手段28は右側にあるマッ
チング候補を探し出す。 ステップS24 現在地修正手段28は進行方向に対し
て右側にあるマッチング候補があるか否かを判断する。
ある場合はステップS25に進み、ない場合はステップ
S29に進む。 ステップS25 現在地修正手段28は進行方向に対し
て右側にあるマッチング候補が複数か否かを判断する。
複数の場合はステップS26に進み、複数でない場合は
ステップS27に進む。 ステップS26 現在地から一番近いマッチング候補を
選択する。 ステップS27 現在地とするマッチング候補を変更す
る。 ステップS28 経路探索を行う必要があれば再探索を
行う。 ステップS29 「右側に道路はありません」という音
声を出力する。
【0077】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構造を有
するもの及び同じ動作についてはその説明を省略する。
【0078】図6は本発明の第2の実施の形態における
現在地修正処理の概念図、図7は本発明の第2の実施の
形態における現在地修正処理の例を示すフローチャート
である。
【0079】本実施の形態においては、立体駐車場等に
おけるターンテーブルによって車両の向きを変換する場
合について説明する。
【0080】まず、操作者は、ターンテーブル45を備
えるパーキングタワーのような立体駐車場42に車両を
駐車させる。この場合、矢印46の方向に車両を走行さ
せ、ターンテーブル45上を通過して、立体駐車場内の
駐車ケージに乗り込む。そして、車両のエンジンを停止
するので、それとともにナビゲーション装置14の電源
もオフになる、すなわち、停止する。
【0081】次に、操作者は、車両を前記立体駐車場4
2から出して走行を再開する。この場合、車両のエンジ
ンを起動するので、それとともにナビゲーション装置1
4の電源もオンになる、すなわち、起動する。続いて、
前記駐車ケージから車両を出して、ターンテーブル45
上で停止する。すると前記ターンテーブル45が180
度回転して、車両の向きが180度変換される。そし
て、矢印47の方向に車両を走行させターンテーブル4
5から離れた後、矢印43のように道路上を走行すると
する。
【0082】この場合、データ記録部16等の記憶手段
には、ナビゲーション装置14が停止するまで車両がど
のような道路を通ってきたかということが格納されてい
る、すなわち、車両の軌跡の履歴が格納されている。ま
た、ナビゲーション装置14が起動すると、その時の位
置情報も前記軌跡の履歴に追加され、起動後の軌跡の履
歴もナビゲーション装置14が起動した時の前記位置情
報を起点として追加される。そして、現在地決定手段2
9は前記軌跡の履歴に基づいて、現在地を決定する。そ
のため、現在地決定手段29は、ナビゲーション装置1
4が停止するまでの車両の軌跡に基づいて、すなわち、
車両の向きが180度変換される以前の状態が継続して
いるとして、現在地を決定してしまう。
【0083】その結果、車両は、ターンテーブル45か
ら離れた後矢印43のように道路上を走行して現在地4
4に位置するにもかかわらず、現在地決定手段29は、
車両が矢印43’のように道路上を走行して現在地4
4’に位置すると誤って判断してしまう。この場合、現
在地44と現在地44’とは、ターンテーブル45を中
心として点対称の位置にある。なお、ターンテーブル4
5の位置とナビゲーション装置14が起動した位置とは
ほぼ一致しているので、現在地44と現在地44’と
は、ナビゲーション装置14が起動した位置を中心とし
て点対称の位置にある。
【0084】この場合、操作者は、表示部35の画面に
表示されている現在地44’が誤りであることに気がつ
くと、音声入力部36を使用して、「ターンテーブル」
という音声を入力する。すると、音声認識手段27は、
音声認識処理を実行して、「ターンテーブル」という音
声が、現在地44’をナビゲーション装置14が起動し
た位置を中心として点対称の位置にある現在地44に移
動させるという現在地修正指示であると認識する。すな
わち、現在地をナビゲーション装置14が起動した位置
を中心に点対称の位置になるように反転させて、矢印4
8のように移動させるという現在地修正指示であると認
識する。そして、前記音声認識手段27は、現在地をナ
ビゲーション装置14が起動した位置を中心に反転させ
るという現在地修正指示を現在地修正手段28に送信す
る。
【0085】次に、該現在地修正手段28は、前記現在
地修正指示を受信すると、前記現在地決定手段29に対
し、現在地をナビゲーション装置14が起動した位置を
中心に反転させてからマップマッチング処理を実行する
ように指示する。すると、前記現在地決定手段29は、
前記指示に対応するマッチング候補を探し出す。
【0086】そして、前記現在地修正手段28は、ナビ
ゲーション装置14が起動した位置を中心に反転した位
置のマッチング候補に変更する、すなわち、現在地を修
正する。
【0087】続いて、経路探索を行う必要があれば、修
正された現在地に基づいて、再度経路探索を行う。
【0088】なお、記憶手段に格納されている車両の軌
跡の履歴に、ナビゲーション装置14が起動した時の位
置情報が含まれていない場合は、現在地をナビゲーショ
ン装置14が起動した位置を中心に反転させることがで
きないので、操作者にその旨を告知する。この場合、音
声出力部37は、音声合成装置によって合成された「タ
ーンテーブルはありません」という音声を図示されない
スピーカから出力し、操作者に知らせる。なお、前記告
知は、表示部35の画面に表示されるようにしてもよ
い。
【0089】ここで、現在地をナビゲーション装置14
が起動した位置以外の点を中心に反転させるようにする
こともできる。例えば、車両の方向の修正が必要な位置
情報を地図データに記憶する場合には、現在地から所定
範囲内にその位置情報があるか否かを判断し、ある場合
には、その位置を中心に点対称で反転させる。
【0090】なお、車両の方向の修正が必要な場所とし
てターンテーブルがあるが、このターンテーブルの位置
情報を駐車場の位置情報と別に記憶してもよいし、駐車
場といっしょに記憶してもよい(すなわち駐車場情報と
して、位置座標、およびその駐車場が車両の方向の修正
が必要な場所であるか否かを示す情報を記憶する)。
【0091】なお、本実施の形態において、現在地修正
手段28は、反転する基準位置(ナビゲーション装置1
4が起動した位置、ターンテーブルの位置、駐車場の位
置)に対する点対称の位置を求め、該位置に最も近いマ
ッチング候補に現在地を修正してもよいし、前記反転す
る基準位置に対し点対称の位置に現在地を修正するよう
にしてもよい。
【0092】このように、本実施の形態においては、車
両の向きがターンテーブル45によって180度変換さ
れた時であっても、操作者が音声によって現在地の修正
を指示すると、音声認識手段27が現在地修正指示を認
識し、現在地修正手段28が前記現在地修正指示に従っ
てマッチング候補を選択して、現在地を修正するように
なっている。
【0093】したがって、操作者は、立体駐車場42を
利用して車両の向きがターンテーブル45によって18
0度変換された時であっても、現在地の修正を容易に行
うことができる。
【0094】また、車両の向きを修正する指示として
「ターンテーブル」以外の音声を入力するようにしても
い。例えば、「反対」という音声を入力すると、現在地
の進行方向を180度変換した方向に修正したり、現在
地が存在する道路の方向であって現在地の進行方向と逆
の方向に修正したりするようにしてもよい。
【0095】次に、本実施の形態におけるフローチャー
トについて説明する。 ステップS31 操作者は「ターンテーブル」という音
声を入力する。 ステップS32 音声認識手段27は、現在地をナビゲ
ーション装置14が起動した位置を中心に反転させると
いう現在地修正指示であると認識する。 ステップS33 車両の軌跡の履歴に、ナビゲーション
装置14が起動した時の位置情報が含まれているか否か
を判断する。含まれている場合はステップS34に進
み、含まれていない場合はステップS36に進む。 ステップS34 現在地をナビゲーション装置14が起
動した位置を中心に反転させる。 ステップS35 経路探索を行う必要があれば再探索を
行う。 ステップS36 「ターンテーブルはありません」とい
う音声を出力する。
【0096】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0097】例えば、本発明は、複数のマッチング候補
の中から現在地を決定するナビゲーションのためにコン
ピュータを、音声による現在地修正指示を認識する音声
認識手段、及び、前記現在地修正指示に従って、現在地
を修正する現在地修正手段として機能させるナビゲーシ
ョンプログラムを含むものである。
【0098】さらに、本発明は、複数のマッチング候補
の中から現在地を決定するナビゲーションのためにコン
ピュータを、音声による現在地修正指示を認識する音声
認識手段、及び、前記現在地修正指示に従って、現在地
を修正する現在地修正手段として機能させるナビゲーシ
ョンプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体を含むものである。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、ナビゲーション装置に
表示された車両の現在地の誤りに気が付いた場合、操作
者が音声によって現在地の修正を指示すると、音声によ
る指示を認識し、該指示に従って現在地を修正すること
によって、現在地の修正を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における現在地修正
処理の例を示す第1のフローチャートである。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置の概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置の機能を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における現在地修正
処理の例を示す第2のフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における現在地修正
処理の例を示す第3のフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態における現在地修正
処理の概念図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における現在地修正
処理の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
14 ナビゲーション装置 27 音声認識手段 28 現在地修正手段 44、44’ 現在地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 15/28 Fターム(参考) 2C032 HC08 HC16 HD29 2F029 AA02 AB07 AC01 AC02 AC04 AC12 AC14 AC18 AC19 AD01 5D015 KK01 5H180 AA01 BB04 BB12 BB13 FF04 FF05 FF07 FF22 FF25 FF27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)複数のマッチング候補の中から現
    在地を決定するナビゲーション装置において、(b)音
    声による現在地修正指示を認識する音声認識手段と、
    (c)前記現在地修正指示に従って、現在地を修正する
    現在地修正手段とを有することを特徴とするナビゲーシ
    ョン装置。
  2. 【請求項2】 前記現在地修正手段は、前記現在地修正
    指示に適合するマッチング候補を修正後の現在地とする
    請求項1に記載のナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 前記現在地修正指示は現在地に対する修
    正すべき位置の方向である請求項1又は2に記載のナビ
    ゲーション装置。
  4. 【請求項4】 前記現在地修正指示は修正すべき道路種
    別の指示である請求項1又は2に記載のナビゲーション
    装置。
  5. 【請求項5】 前記現在地修正指示は車両の向きを修正
    する指示である請求項1又は2に記載のナビゲーション
    装置。
  6. 【請求項6】 (a)複数のマッチング候補の中から現
    在地を決定するナビゲーションのためにコンピュータ
    を、(b)音声による現在地修正指示を認識する音声認
    識手段、及び、(c)前記現在地修正指示に従って、現
    在地を修正する現在地修正手段として機能させるナビゲ
    ーションプログラム。
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