JP2002349503A - 建設機械の発電機用油圧駆動装置 - Google Patents

建設機械の発電機用油圧駆動装置

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JP2002349503A
JP2002349503A JP2001163014A JP2001163014A JP2002349503A JP 2002349503 A JP2002349503 A JP 2002349503A JP 2001163014 A JP2001163014 A JP 2001163014A JP 2001163014 A JP2001163014 A JP 2001163014A JP 2002349503 A JP2002349503 A JP 2002349503A
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rotation
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Wakichi Hanakawa
和吉 花川
Kenichi Takei
健一 武井
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分流弁を用いることなく、複合操作を行う場合
や作業機のエンジン回転数を変化させて使用する場合で
も、発電機の回転を一定に保つことができる、建設機械
の発電機用油圧駆動装置を提供する。 【解決手段】油圧ポンプ10Aは、油圧ショベル本体1
の油圧アクチュエータ11B,12Bを駆動するメイン
ポンプ11,12とは別の、リフティングマグネット用
発電機50を駆動するための独立したポンプである。エ
ンジン回転指令信号(Pモード、Eモード)が入力され
ると、これに応じて油圧モータ40Aの傾転角qmを変
化させることにより、油圧モータ40Aの回転を一定に
保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁力によって物品
を吸着して取り扱うリフティングマグネット等の発電機
用油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リフティングマグネット用発電機の油圧
駆動装置として、例えば特開平8−165680号公報
に開示されたものが知られている。この油圧駆動装置
は、リフティングマグネット用発電機を駆動する油圧モ
ータと、油圧ショベルの作業用シリンダと、旋回モータ
とを一つの可変容量型油圧ポンプからの圧油で駆動して
いる。そのため、流量制御式分流弁によって、可変容量
型油圧ポンプから発電機を駆動する油圧モータへ供給さ
れる圧油を制御している。
【0003】リフティングマグネットを使用するために
発電機のみ駆動しているときは、発電機を駆動する油圧
モータへの流量を充分確保できるので、発電機を一定回
転で駆動することができる。さらに、油圧ショベルの作
業用シリンダ、旋回モータおよび発電機を同時に駆動す
る複合操作時にも、発電機の出力あるいは分流弁の前後
の差圧を検出して、可変容量型油圧ポンプの吐出流量を
制御するため、安定した発電機の駆動が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような構成の油圧駆動装置において、複合操作を行う
場合や作業量に応じてエンジンの回転数を変更する場合
には、可変容量型油圧ポンプにかかる負荷が変動し、圧
力変動が起きる。分流弁は一般的に圧力変動による応答
性が悪い。また、圧力変動が大きい場合、これに対応し
て一定流量に制御する分流弁は製造が大変困難で、しか
も高価であるという問題がある。
【0005】本発明は、分流弁を用いることなく、複合
操作を行う場合や作業機のエンジン回転数を変化させて
使用する場合でも、発電機の回転を一定に保つことがで
きる、建設機械の発電機用油圧駆動装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図に
対応づけて本発明を説明する。 (1)図2,5,8において、請求項1に記載された発
明は、建設機械に搭載されたエンジンによって駆動さ
れ、建設機械本体1の油圧アクチュエータを駆動するメ
インポンプ11,12とは別の、発電機50を駆動する
独立した油圧ポンプ10A(10B,10C)と油圧モ
ータ40A(40B,40C)とを有する建設機械の発
電機用油圧駆動装置に適用される。油圧モータ40A
(40B,40C)の回転が変動する要因を検出する検
出装置21,22(53,42)と、その検出値に応じ
て、油圧モータ40A(40B,40C)の回転が一定
となるよう制御する制御装置20とを備えることにより
上述した目的を達成する。 (2)図5において、請求項2に記載された発明は、建
設機械に搭載されたエンジンによって駆動され、建設機
械本体1の油圧アクチュエータを駆動するメインポンプ
11,12とは別の、発電機50を駆動する独立した可
変容量型油圧ポンプ10Bと固定容量型油圧モータ40
Bとを有する建設機械の発電機用油圧駆動装置に適用さ
れる。油圧モータ40Bの回転が変動する要因を検出す
る検出装置53と、その検出値に応じて、油圧モータ4
0Bに供給される圧油の流量を一定にして油圧モータ4
0Bの回転が一定となるように可変容量型油圧ポンプ1
0Bの押除容積を変化させる制御装置20とを備えるこ
とにより上述した目的を達成する。 (3)図2において、請求項3に記載された発明は、建
設機械に搭載されたエンジンによって駆動され、建設機
械本体1の油圧アクチュエータを駆動するメインポンプ
11,12とは別の、発電機50を駆動する独立した固
定容量型油圧ポンプ10Aと可変容量型油圧モータ40
Aとを有する建設機械の発電機用油圧駆動装置に適用さ
れる。油圧モータ40Aの回転が変動する要因を検出す
る検出装置21,22と、その検出値に応じて、可変容
量型油圧モータ40Aの回転が一定となるように可変容
量型油圧モータ40Aの押除容積を増減させる制御装置
20とを備えることにより上述した目的を達成する。 (4)図8において、請求項4に記載された発明は、建
設機械に搭載されたエンジンによって駆動され、建設機
械本体1の油圧アクチュエータを駆動するメインポンプ
11,12とは別の、発電機50を駆動する独立した油
圧ポンプ10Cと油圧モータ40Cとを有する建設機械
の発電機用油圧駆動装置に適用される。油圧ポンプ10
Cと油圧モータ40Cとの間に設けられた流量調整弁6
0と、油圧モータ40Cの回転が変動する要因を検出す
る検出装置42と、その検出値に応じて、油圧モータ4
0Cに供給される圧油の流量を一定にして油圧モータ4
0Cの回転が一定となるように流量調整弁60を制御す
る制御装置20を備えることにより上述した目的を達成
する。
【0007】なお、本発明の構成を説明する、上記課題
を解決するための手段の項では、本発明をわかりやすく
説明するために実施の形態の図を用いたが、これにより
本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】
《第1の実施の形態》建設機械の発電機用油圧駆動装置
として、リフティングマグネット用発電機の油圧駆動装
置について、図面を参照しながら以下説明する。第1の
実施の形態では、リフティングマグネット用発電機の回
転数を一定に保つため、発電機を駆動するモータに可変
容量型油圧モータを用いている。図1は、本発明による
発電機用油圧駆動装置を備えた油圧ショベルの全体図で
ある。図2は、第1の実施の形態による発電機用油圧駆
動装置を示す。
【0009】本発明による発電機用油圧駆動装置を備え
た油圧ショベルは、本体1、ブーム2、アーム3および
リフティングマグネット52から構成される。第1の実
施の形態による油圧駆動装置は、油圧ショベルに搭載さ
れたエンジンによって駆動される油圧ポンプ10A,1
1,12、制御装置20、開閉弁30、可変容量型油圧
モータ40Aおよびリフティングマグネット用発電機5
0を備えている。
【0010】油圧ポンプ(メインポンプ)11,12は
可変容量型油圧ポンプであり、それぞれに対応して制御
弁11A,12Aが設けられている。これらの制御弁1
1A,12Aの操作によって、油圧ショベル本体の油圧
アクチュエータ11B、12Bなどが駆動される。油圧
ポンプ10Aは、油圧ショベル本体の油圧アクチュエー
タ11B、12Bを駆動する可変容量型油圧ポンプ1
1,12とは別の、リフティングマグネット用発電機5
0を駆動するための独立したポンプである。リフティン
グマグネット52での消費馬力は常に一定であるため、
予めこの消費馬力を除外した上で本体側油圧ポンプ1
1,12の馬力制御は行われる。
【0011】制御装置20は、リフティングマグネット
ON/OFFスイッチ31からの信号が入力されると、
開閉弁30のソレノイドに信号を出力し、開閉弁30の
開閉を制御する。また、制御装置20は、油圧ショベル
本体1のエンジン回転をコントロールするエンジン回転
指令信号を感知して、可変容量型油圧モータ40Aの傾
転角qmを変化させる信号をレギュレータ41に出力す
る。エンジン回転指令信号と傾転角qmとの関係につい
ては後述する。
【0012】リフティングマグネット用発電機50は、
可変容量型油圧モータ40Aにより駆動される。コント
ローラ51は、発電機50で発電した電気を整流し、発
電機50の回転がある一定範囲内であれば安定した電圧
をリフティングマグネット52に供給することができ
る。リフティングマグネット52は、コントローラ51
によって供給された電気を磁力に変換し、鉄くず等のス
クラップを吸着して荷役を行う。
【0013】油圧ショベル本体1のエンジン回転数は、
作業量に応じてオペレータが入力するエンジン回転指令
信号によって制御される。第1の実施の形態において
は、比較的高負荷作業時に高回転数でエンジンを運転す
るPモードと、燃費を重視して低回転数でエンジンを運
転するEモードの2種類が設定されているものとする。
そのため図2に示すように、運転席にPモードスイッチ
21とEモードスイッチ22が設けられている。Pモー
ドあるいはEモードが入力されると、エンジンはそれぞ
れのモードに対応する、ある一定の目標回転数となるよ
う回転する。つまり、PモードあるいはEモードによ
り、エンジン回転数は各モードに定められた一定値に固
定される。そこで、第1の実施の形態による油圧駆動装
置では、このエンジン回転指令信号を感知することによ
って、発電機50の回転数が一定になるような可変容量
型油圧モータ40Aの傾転角qmを設定する。
【0014】例えば、Eモードの低回転数でエンジンが
運転されているとき、Pモードが入力されて油圧ショベ
ル本体1のエンジンが高回転で運転されると、油圧ポン
プ10Aからの吐出流量が多くなる。そこで、ポンプ吐
出流量の増量分に応じて、可変容量型油圧モータ40A
の傾転角qmを増加させてその容積(モータ押除容積)
を多くし、モータ回転を一定とする。一方、Pモード運
転時にEモードが入力されて油圧ショベル本体1のエン
ジンが低回転で運転されると、油圧ポンプ10Aからの
吐出流量が少なくなる。そこで、ポンプ吐出流量の減少
分に応じて可変容量型油圧モータ40Aの傾転角qmを
低減させてその容積を少なくし、モータ回転を一定とす
る。制御装置20には、予め図3に示すエンジン回転指
令信号と可変容量型油圧モータ40Aの傾転角qmとの
関係が記憶されている。つまり、
【数1】 qm×Nm=qp×Np (式1) これより,
【数2】 qm=(qp×Np)/Nm (式2) ここで、qm、Nmは、可変容量型油圧モータ40Aの
傾転角および回転数、qp、Npは、油圧ポンプ10A
の傾転角および回転数である。図3のN−qmテーブル
は、上記(式2)の関係を示している。
【0015】図4は、制御装置20における処理手順を
示すフローチャートである。ステップS101で、オペ
レータによりリフティングマグネットON/OFFスイ
ッチ31がONされたと肯定判定すると、ステップS1
02で、エンジン回転指令信号(Pモード信号かEモー
ド信号)を読み込み、つづくステップS103で、図3
に示したN−qmテーブルからエンジン回転指令信号に
対応した可変容量型油圧モータ40Aの傾転角qmを読
み込む。ステップS104では、傾転角qmとなるよう
可変容量型油圧モータ40Aのレギュレータ41に信号
を出力する。ステップS105で開閉弁30を開いて油
圧ポンプ10Aから吐出された圧油が可変容量型油圧モ
ータ40Aの方向へ流れるようにする。上述したステッ
プS101が否定判定されると、ステップS106へ進
み、開閉弁30を閉じて、処理を終了する。
【0016】以上のように、油圧ショベル本体1の駆動
用メインポンプ11,12とは別に、発電機50に専用
の油圧ポンプ10Aを設け、発電機50を駆動する油圧
モータ40Aを可変容量型とすることによって、エンジ
ン回転数が変化した場合でも、発電機50の回転数を一
定に保つことができる。また、エンジン回転指令信号を
感知して可変容量型油圧モータ40Aの傾転角qmを変
化させるので、構成が簡単である。
【0017】《第2の実施の形態》第2の実施の形態に
よる発電機用油圧駆動装置では、リフティングマグネッ
ト用発電機の回転数を一定に保つため、発電機を駆動す
るための専用油圧ポンプに可変容量型油圧ポンプを用い
ている。図5は、第2の実施の形態による発電機用油圧
駆動装置を示す。第1の実施の形態による油圧駆動装置
を示す図2と重複するものには同一の符号を付してい
る。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明
する。
【0018】第2の実施の形態による油圧駆動装置は、
油圧ショベルに搭載されたエンジンによって駆動される
可変容量型油圧ポンプ10Bと、リフティングマグネッ
ト用発電機50を駆動する油圧モータ40Bと、タコジ
ェネレータ53とを備えている。このタコジェネレータ
53は、発電機50に設けられてその回転数を検出する
ものである。制御装置20は、タコジェネレータ53が
検出した発電機50の回転数が入力されると、可変容量
型油圧ポンプ10Bの傾転角qpを変化させる信号をレ
ギュレータ13に出力する。
【0019】作業速度を速めるときなどに油圧ショベル
本体1のエンジンを高回転で運転すると、可変容量型油
圧ポンプ10Bの吐出流量が増加する。これにより油圧
モータ40Bの回転数および発電機50の回転数も増加
する。一方、エンジンを低回転で運転すると、可変容量
型油圧ポンプ10Bの吐出流量が低下し、油圧モータ4
0Bおよび発電機50の回転数も低下する。そこで、第
2の実施の形態による油圧駆動装置では、発電機50の
回転数をタコジェネレータ53で直接検出することによ
り、この回転数が一定となるような可変容量型油圧ポン
プ10Bの傾転角qpを設定する。
【0020】図6は、発電機50の回転数Nと可変容量
型油圧ポンプ10Bの傾転角qpとの関係を示したN−
qpテーブルである。図6から明らかなように、発電機
50の回転数が高くなるほど、可変容量型油圧ポンプ1
0Bの傾転角qpは低減している。これによって、油圧
モータ40Bに供給される圧油の流量が低減し、発電機
50の回転を一定にする。一方、発電機50の回転数が
低くなるほど、傾転角qpは増加し圧油の流量を増加さ
せて発電機50の回転を一定にする。この関係は予め制
御装置20に記憶されていて、以下の(式3)で示され
【数3】 qp=Kf×N (式3) ここで、Kfは、発電機50の回転数Nを可変容量型油
圧ポンプ10Bの傾転角qpに変換するための係数とす
る。
【0021】図7は、制御装置20における処理手順を
示すフローチャートである。ステップS201で、オペ
レータによりリフティングマグネットON/OFFスイ
ッチ31がONされたと肯定判定すると、ステップS2
02で開閉弁30を開いて可変容量型油圧ポンプ10B
から吐出された圧油が油圧モータ40Bの方向へ流れる
ようにする。ステップS203で、発電機50の回転数
Nを読み込み、ステップS204で、図6に示したN−
qpテーブルから発電機50の回転数Nに対応した可変
容量型油圧ポンプ10Bの傾転角qpを読み込む。ステ
ップS205で、傾転角qpとなるよう可変容量型油圧
ポンプ10Bのレギュレータ13に信号を出力する。つ
づくステップS206で、発電機回転数Nが目標とする
回転数Ntとなったと肯定判定されると、ステップS2
07へ進む。ステップS207で、目標回転数Ntのと
きの傾転角qptでレギュレータ13を固定する。ステ
ップS206が否定判定された場合にはステップS20
1へ戻り、発電機回転数Nが目標とする回転数Ntにな
るまで、ステップS202からステップS206までの
手順を繰り返す。上述したステップS201が否定判定
されると、ステップS208へ進み、開閉弁30を閉じ
て処理を終了する。
【0022】以上のように、発電機50の回転数を直接
タコジェネレータ53で検出することによって、確実に
発電機50の動作を把握することができる。また、油圧
ポンプを可変容量型とすると、発電機50用の油圧回路
内の圧力がほぼ一定となり、油圧回路を構成する部品の
耐圧性を検討しやすい。
【0023】《第3の実施の形態》第3の実施の形態に
よる発電機用油圧駆動装置では、リフティングマグネッ
ト用発電機50の回転数を一定に保つため、油圧ポンプ
と油圧モータの間に流量調整弁を設け、油圧モータに一
定流量の圧油を供給することによって、リフティングマ
グネット用発電機の回転を一定に保つ。図8は、第3の
実施の形態による発電機用油圧駆動装置を示す。上述し
た第1の実施の形態および第2の実施の形態による油圧
駆動装置と重複するものには同一の符号を付している。
ここでは、第1および第2の実施の形態との相違点を主
に説明する。
【0024】第3の実施の形態による油圧駆動装置は、
油圧ポンプ10Cと油圧モータ40Cにそれぞれ固定容
量型のものを用い、油圧ポンプ10Cと油圧モータ40
Cとの間には流量調整弁60が設けられている。油圧モ
ータ40Cには圧力センサ42が設けられている。制御
装置20は、圧力センサ42からの信号が入力される
と、流量調整弁60のストロークStを変化させる信号
を流量調整弁60のソレノイド60Slに出力する。圧
力センサ42と流量調整弁60との関係は後述する。
【0025】流量調整弁60は、エンジンが高回転で運
転されて油圧ポンプ10Cから吐出される圧油の流量が
多くなっても、一定流量を油圧モータ40Cへ供給す
る。この流量調整弁60は、油圧ポンプから吐出される
圧油の流量がある一定量よりも多くなった場合は、その
圧油がタンクへ流れるような構造になっているため、エ
ンジン回転による圧力変動の影響を受けない。
【0026】リフティングマグネット52で消費される
馬力HPは一定であるため、油圧モータ40Cに供給さ
れる圧油の圧力Pmを検出することにより、油圧モータ
40Cに供給される発電機50の回転を一定にするため
の圧油の流量Qmを予測できる。以下にその関係を示
す。
【数4】 HP=Km×(Pm×Qm) (式4) ここで、Kmは、圧力Pm×流量Qmを馬力HPに変換
する係数である。
【0027】図9に示すように、油圧モータ40Cに供
給される圧油の圧力Pmが高くなると、流量調整弁60
のソレノイド60Slに出力される電圧Vは低くなる。
この関係は制御装置20に記憶されていて、圧力センサ
42が検出した油圧モータ40Cに供給される圧油の圧
力Pmに基づいて、流量調整弁60のソレノイド60S
lに出力される最適な電圧Vを算出する。ソレノイド6
0Slに出力される電圧Vが高いほど、つまり、圧油の
圧力Pmが低いほど流量調整弁60のストロークStは
大きくなる。これにより、図10に示すように、流量調
整弁60の開口面積Dは小さくなり、油圧モータ40C
に供給される圧油の流量は低下する。一方、ソレノイド
60Slに出力される電圧Vが低いほど、つまり圧油の
圧力Pmが高いほど流量調整弁60のストロークStは
小さくなる。これにより、流量調整弁60の開口面積D
は大きくなり、油圧モータ40Cに供給される圧油の流
量は増加する。つまり、油圧モータ40Cに供給される
圧油の圧力が高い場合は、圧油の流量を増加させ、圧油
の圧力が低い場合は、圧油の流量を減少させている。こ
れにより、発電機50の回転を一定に保つ。
【0028】図11は、制御装置20における処理手順
を示すフローチャートである。ステップS301で、オ
ペレータによりリフティングマグネットON/OFFス
イッチ31がONされたと肯定判定すると、ステップS
302で開閉弁30を開いて油圧ポンプ10Cから吐出
された圧油が油圧モータ40Cの方向へ流れるようにす
る。ステップS303で、圧力センサ42により油圧モ
ータ40Cの圧力を読み込み、ステップS304で、図
9に示したPm−Vテーブルから流量調整弁60のソレ
ノイド60Slに出力される電圧Vを読み込む。ステッ
プS305で、電圧Vとなるようソレノイド60Slに
信号を出力する。上述したステップS301が否定判定
されると、ステップS306へ進み、開閉弁30を閉じ
て処理を終了する。
【0029】以上の実施の形態では、リフティングマグ
ネット52を駆動する発電機50の回転を一定にするた
め、発電機50に専用の油圧ポンプに可変容量型油圧ポ
ンプ、発電機50を駆動する油圧モータに可変容量型油
圧モータ、油圧モータに供給される圧油の流量を一定に
する流量調整弁をそれぞれ別々に用いる場合について述
べたが、本発明による発電機用油圧駆動装置は上記実施
の形態に限定されるものではない。
【0030】本発明による発電機用油圧駆動装置におい
て、油圧ショベル本体1に搭載されたエンジンによって
駆動される油圧ポンプは、油圧ショベル本体用のメイン
ポンプ11,12から独立した、発電機50に専用のも
のであればよい。そして、可変容量型油圧ポンプと、可
変容量型油圧モータと、流量調整弁とを適宜組み合わせ
ることができ、例えば、これら全てを用いて発電機50
の回転数を一定に制御してもよい。
【0031】また、可変容量型油圧ポンプと可変容量型
油圧モータの傾転角qp、qmおよび流量調整弁の開口
面積Dは、上記実施の形態に限定されずに設定できる。
例えば、可変容量型油圧ポンプの傾転角qpをエンジン
回転指令信号に基づいて設定してもよいし、可変容量型
油圧モータの傾転角qmを発電機50の回転数に基づい
て設定してもよい。
【0032】傾転角qp、qmおよび開口面積Dは、以
下に述べる油圧モータの回転が変動する要因を検出し、
その検出値に基づいて設定することができる。 (1)エンジン回転指令信号(例えばPモード、Eモー
ド) (2)発電機の回転数 (3)油圧モータに供給される圧油の圧力 (4)エンジン実回転数 (5)油圧ポンプから吐出された圧油の流量 つまり、本発明による油圧駆動装置は、可変容量型油圧
ポンプ、可変容量型油圧モータ、流量調整弁のうち少な
くとも一つを備え、上述したいずれかの検出値に基づい
て傾転角qp、qmあるいは開口面積Dを設定し、発電
機50の回転を一定にするようなすべての発電機用油圧
駆動装置に適用される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による建設
機械の発電機用油圧駆動装置では、建設機械本体の油圧
アクチュエータを駆動するメインポンプとは別に、発電
機を駆動するための独立した油圧ポンプを備え、発電機
駆動用油圧モータの回転が変動する要因を検出し、それ
に応じて油圧モータの回転を一定に制御しているので、
分流弁を用いることなく発電機用油圧モータの回転を一
定に保つことができる。また、建設機械本体のエンジン
回転数が作業量などにより変動しても、油圧モータの回
転が変動する要因に基づいて油圧ポンプ、油圧モータの
傾転角や流量調整弁の開口面積を変化させることによ
り、油圧モータの回転を一定に保つことができる。これ
らの傾転角や開口面積は、エンジン回転指令信号や発電
機の回転数などに基づいて設定されるので、構成が簡単
であり、しかも発電機の動作に確実に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による発電機用油圧駆動装置を備えた
油圧ショベルの全体図
【図2】 第1の実施の形態による発電機用油圧駆動装
置を示す図
【図3】 エンジン回転数Nと傾転角qmとの関係を示
す図
【図4】 第1の実施の形態の制御装置20における処
理手順を示すフローチャート
【図5】 第2の実施の形態による発電機用油圧駆動装
置を示す図
【図6】 発電機50の回転数Nと傾転角qpとの関係
を示す図
【図7】 第2の実施の形態の制御装置20における処
理手順を示すフローチャート
【図8】 第3の実施の形態による発電機用油圧駆動装
置を示す図
【図9】 圧力Pmと電圧Vの関係を示す図
【図10】 流量調整弁60のストロークStと開口面
積Dとの関係を示す図
【図11】 第3の実施の形態の制御装置20における
処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1:本体 2:ブーム 3:アーム 10A,10B,10C:発電機用油圧ポンプ 11,12:メインポンプ 11A,12A:制御弁 11B,12B:油圧アクチュエータ 13,41:レギュレータ 20:制御装置 21,22:エンジン回転指令信号 30:開閉弁 31:リフティングマグネットON/OFFスイッチ 40A,40B,40C:油圧モータ 42:圧力センサ 50:リフティングマグネット用発電機 51:コントローラ 52:リフティングマグネット 53:タコジェネレータ 60:流量調整弁 60Sl:ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 AB04 AB05 BA02 BB02 CA05 CA10 DA02 DA04 DB02 DB03 3H089 AA27 CC09 DA02 DA13 DB14 DB43 EE34 EE36 GG02 JJ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建設機械に搭載されたエンジンによって駆
    動され、建設機械本体の油圧アクチュエータを駆動する
    メインポンプとは別の、発電機を駆動する独立した油圧
    ポンプと油圧モータとを有する建設機械の発電機用油圧
    駆動装置において、 前記油圧モータの回転が変動する要因を検出する検出装
    置と、 前記検出される検出値に応じて、前記油圧モータの回転
    が一定となるよう制御する制御装置とを備えることを特
    徴とする発電機用油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】建設機械に搭載されたエンジンによって駆
    動され、建設機械本体の油圧アクチュエータを駆動する
    メインポンプとは別の、発電機を駆動する独立した可変
    容量型油圧ポンプと固定容量型油圧モータとを有する建
    設機械の発電機用油圧駆動装置において、 前記油圧モータの回転が変動する要因を検出する検出装
    置と、 前記検出される検出値に応じて、前記油圧モータに供給
    される圧油の流量を一定にして前記油圧モータの回転が
    一定となるように前記可変容量型油圧ポンプの押除容積
    を変化させる制御装置とを備えることを特徴とする発電
    機用油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】建設機械に搭載されたエンジンによって駆
    動され、建設機械本体の油圧アクチュエータを駆動する
    メインポンプとは別の、発電機を駆動する独立した固定
    容量型油圧ポンプと可変容量型油圧モータとを有する建
    設機械の発電機用油圧駆動装置において、 前記油圧モータの回転が変動する要因を検出する検出装
    置と、 前記検出される検出値に応じて、前記可変容量型油圧モ
    ータの回転が一定となるように前記可変容量型油圧モー
    タの押除容積を増減させる制御装置とを備えることを特
    徴とする発電機用油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】建設機械に搭載されたエンジンによって駆
    動され、建設機械本体の油圧アクチュエータを駆動する
    メインポンプとは別の、発電機を駆動する独立した油圧
    ポンプと油圧モータとを有する建設機械の発電機用油圧
    駆動装置において、 前記油圧ポンプと前記油圧モータとの間に設けられた流
    量調整弁と、 前記油圧モータの回転が変動する要因を検出する検出装
    置と、 前記検出された検出値に応じて、前記油圧モータに供給
    される圧油の流量を一定にして前記油圧モータの回転が
    一定となるように前記流量調整弁を制御する制御装置と
    を備えたことを特徴とする発電機用油圧駆動装置。
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