JP2002349471A - 流体移送用ロータ及び電動ポンプ - Google Patents

流体移送用ロータ及び電動ポンプ

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JP2002349471A
JP2002349471A JP2001153987A JP2001153987A JP2002349471A JP 2002349471 A JP2002349471 A JP 2002349471A JP 2001153987 A JP2001153987 A JP 2001153987A JP 2001153987 A JP2001153987 A JP 2001153987A JP 2002349471 A JP2002349471 A JP 2002349471A
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rotor
impeller
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cylindrical portion
stator
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Makio Hanzawa
牧雄 半澤
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Toshiba TEC Corp
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流量を増やすことができる電動ポンプを得るこ
とにある。 【解決手段】ステータ4内にロータ5を配置したモータ
の内部に流路を形成する電動ポンプ1を前提とする。ロ
ータ5を、マグネット36を有した円筒部31と、この
円筒部31の内部に設けたインペラ32を備えて形成
し、円筒部31内を流路Fとする。この円筒部31の両
端部外周を軸受3で支持することにより、流路F内から
軸受3をなくしてこの軸受3が流路抵抗とならないよう
にする。更に、インペラ32が円筒部31の一端部から
他端部にわたって螺旋状にねじられたブレード39を有
する構成として、インペラ39の翼面積を大きくしたこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの内部に流
路を形成して気体や液体等の流体を移送するのに使用さ
れるロータ、及びこのロータを備えた電動ポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平10−246193号公報には、
ステータ内にロータを配置したモータの内部に流路を形
成して、ロータの回転に伴い前記流路に流体を流通させ
る軸流式の電動ポンプが示されている。この電動ポンプ
では、ロータを突極構造としてその外周部に軸方向に連
通する凹部を形成し、この凹部とステータとにより軸方
向の流路を形成している。
【0003】このようにロータとステータとの間に流路
を形成し、この流路が主としてロータの外周面からえぐ
られるように設けられた凹部で確保される電動ポンプで
は、トルク発生との兼ね合いにより無闇に凹部を大きく
することはできない。そのため、凹部により形成される
流路の断面積は小さく、それに応じて、流量が少ない点
で不利である。
【0004】更に、前記構成の電動ポンプでは、そのロ
ータの中央部に位置する回転軸(ロータ軸)の両端部を
支持する軸受が、ロータを収容したステータの内側空間
の両端開口部に夫々配置されているとともに、この軸受
を支持するための部材も前記両端開口部に夫々配置され
ている。そのため、軸受及びその支持部材が流路抵抗と
なり、流体を移送する上での損失を生じ易いばかりでな
く、これら軸受及びその支持部材の体積に応じて流量が
少なくなる点で不利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、流量を増やすことができる流体移送用ロー
タ及び電動ポンプを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明の流体移送用ロータは、軸方向
両端が夫々開放されるとともにマグネットが取付けられ
た円筒部と、この円筒部の一端部から他端部にわたって
螺旋状にねじられたブレードを有して前記円筒部内に設
けられたインペラとを具備し、前記円筒部内を流路とし
たことを特徴としている。
【0007】モータのステータ内に配置して液体や気体
等の流体の移送に好適に使用されるこの発明のロータ及
び以下の各発明において、マグネットにはプラスチック
マグネットや磁性金属材料製のマグネット等を用いるこ
とができ、特に強磁性金属材料、例えば希土類のマグネ
ットを使用すると、発生トルクをより大きく確保できる
点で好ましい。又、この発明及び以下の各発明におい
て、インペラは合成樹脂又は金属で形成できる。又、こ
の発明及び請求項2、3に係る発明のロータは、流路の
両端中央部に設けた軸受で支持して用いられ、好適には
流路外に配置されてロータの両端部外周を支持する軸受
で支持して用いられる。
【0008】この請求項1の発明においては、マグネッ
トが取付けられた円筒部内にブレードを有するインペラ
を設けたので、この円筒部内を流路として用いることが
できる。そのため、この発明のロータは、そのマグネッ
トとステータとの間の磁気結合で回転されることによ
り、インペラによって流体を円筒部内を軸方向に通して
移送できる。
【0009】この場合、円筒部内の流路と、前記ステー
タ及びマグネットからなるトルク発生部とが分けられる
ので、この発明のロータの外周に流路形成用の凹部を設
けてステータとの間に流路を形成する必要がなくなり、
インペラが設けられた円筒部の内側の流路断面積を、ロ
ータとステータとの間に流路を形成した場合の流路断面
積より大きくできる。その上、インペラは螺旋状にねじ
られたブレード状であるから、流体移送のための翼面積
を大きく確保できる。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明の記載のインペラが前記円筒部の周方向に位置をずら
せて設けられた前記ブレードを複数枚有しており、隣接
するブレード間に前記流路を形成したことを特徴として
いる。
【0011】この発明においては、ブレードが単一であ
る場合に比較して、その使用数に応じて、流体移送のた
めの翼面積を更に大きく確保できる。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明に記載のインペラが、前記円筒部の中央部に軸方向に
延びて配置されるインペラ軸と、この軸の外周に螺旋状
に巻き付くように一体に支持された複数枚の前記ブレー
ドとを備えることを特徴としている。
【0013】この発明においては、複数枚のブレードを
円筒部の中央部で支持するインペラ軸を備えているか
ら、複数のブレードを個々に円筒部に取付ける面倒がな
く一度に円筒部内にインペラを容易に組み付けることが
できる。更に、インペラ軸によって複数のブレード相互
の間隔を一定に保持できる。
【0014】又、前記課題を解決するために、請求項4
に係る発明の電動ポンプは、ステータ内にロータを配置
したモータの内部に流路を形成する電動ポンプにおい
て、前記ロータに請求項1から3の内のいずれか1項に
記載の流体移送用ロータを用いるとともに、このロータ
を回転可能に支持する軸受を前記円筒部の外周を支持し
て設けたことを特徴としている。
【0015】この発明において、流路を通過する流体を
ガイドしたり、又は整流するための部材を付設すること
は妨げるものではなく、又、ステータ及びロータの極数
は後述の実施形態には制約されないとともに、この発明
の電動ポンプは液体や気体等の流体移送用として好適に
使用できる。
【0016】この請求項4に係る発明においては、請求
項1から3の内のいずれか一項のロータを備えることに
加えて、このロータの円筒部を外周で支持する軸受が流
路抵抗にならないので、ロータを回転させることに伴い
モータ内部の流路を通過する流量を増やすことができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発
明の一実施形態を説明する。
【0018】本実施形態に係る電動ポンプ1はブラシレ
ス型の電動モータにより形成され、図1に示すようにモ
ータケースを兼ねる防錆性のポンプケーシング2、複数
の軸受3、ステータ4、及びロータ5を備えている。
【0019】ポンプケーシング2は、筒状のメインフレ
ーム11と、このフレーム11の軸方向両端部に夫々ね
じ止め等で連結された一対のサブフレーム12と、これ
らサブフレーム12にその厚み方向に重ねてねじ止め等
で連結された一対のエンドフレーム13とで形成されて
いる。メインフレーム11とサブフレーム12との重な
り合った部分はOリング14でシールされている。サブ
フレーム12とエンドフレーム13とには、それらを厚
み方向に貫通しかつ互いに連通する開口12a、13a
が開けられており、これらによって流体通し口がポンプ
ケーシング2の軸方向両端部に夫々形成されている。
【0020】メインフレーム11の内周面にはステータ
4が密着して取付けられている。図1及び図2に示すよ
うにステータ4は、多数枚のコア板を積層してなるステ
ータコア15と、このコア15が有した例えば6個のT
形の突極に夫々巻付けられたステータ巻線16と、この
ステータ巻線16を埋設してモールドされた電気絶縁性
のモールド樹脂17とを備えて形成されている。ステー
タ巻線16は、ステータ4の径方向に対応して配置され
たもの同士を直列に接続して3組みの巻線をなして3相
接続されている。
【0021】ステータ4の防水、防錆、防塵に有効なモ
ールド樹脂17にはポリエステル樹脂等を好適に使用で
きる。このモールド樹脂17の軸方向両端部には、円環
状の軸受取付け部17aが夫々形成されていて、これら
取付け部17aの先端部はサブフレーム12の内側円筒
部12bの外面に嵌合して支持されている。軸受取付け
部17aの先端部とサブフレーム12の内側円筒部とが
重なり合った部分はOリング18でシールされている。
【0022】モールド樹脂17の一端部にはステータ巻
線16への通電を中継するためのリング形の回路基板1
9が埋め込まれている。この基板19には、ロータ5の
回転位置を検出するホール素子等の位置センサ20が取
付けられているとともに、このセンサ等に接続された信
号線や通電用の電線等のケーブル21が接続されてい
る。このケーブル21は、メインフレーム11とサブフ
レーム12との一端部間を通って、ポンプケーシング2
外に引出され、図示しないモータドライバに接続されて
いる。なお、図1中22はケーブル21の引出し部をシ
ールするシール材を示している。
【0023】図1及び図2に示すようにロータ5は、軸
方向両端が夫々開放された円筒部31と、この円筒部3
1内に設けられたインペラ32とを備えて形成されてい
る。
【0024】円筒部31は、例えば防錆性に優れたステ
ンレス鋼製の円筒体35の外周面(表面)に所定間隔毎
に装着された複数のマグネット36とから形成されてい
る。ロータ5の極数を例えば4極とするためにマグネッ
ト36は4個使用されており、それらは断面円弧状であ
って、円筒部31の表面に露出されている。
【0025】各マグネット36はその厚み方向に着磁さ
れている。これらのマグネット36は、円筒部31の表
面にその周方向に交互にN極とS極とが2対設けられる
ように配設されている。なお、前記マグネット36に代
えて、90度毎の領域が着磁された円筒形のマグネット
を用いることもできる。マグネット36は希土類の強磁
性金属材料又はプラスチックマグネット等で形成されて
いる。前記円筒体35の両端部は夫々軸受取付け部35
aとして用いられており、これら取付け部35a間にマ
グネット36が配置されている。
【0026】図1〜図3に示すように前記インペラ32
は、インペラ軸38と、この外周に設けられた1以上、
好ましくは複数、より最適には2枚のブレード39とか
ら形成されている。このインペラ32は例えば合成樹脂
の一体成形品からなる。インペラ軸38は円筒部31の
軸長と略同じ長さの丸棒である。この軸38の直径は、
後述の流路断面積を大きくするためにできる限り小径と
することが望ましい。
【0027】各ブレード39の全長は円筒部31の軸長
と略同じであり、これらは、インペラ軸38の軸回りに
所定間隔を離して、例えば180度位置をずらしてイン
ペラ軸38の周面から一体に突設されている。これらブ
レード39は、インペラ軸38の一端部から他端部にわ
たって螺旋状にねじられ、互いに平行に設けられてい
る。ブレード39のねじれは1ピッチ以上とすることが
望ましく、本実施形態では1ピッチ半としてある。隣接
した両ブレート39の対向面間の空間により、ブレード
39と同様に螺旋状にねじれた流路Fが一対形成されて
いる。
【0028】前記構成のインペラ32は、その両ブレー
ド39を円筒体35の内周に接触させてこの円筒体35
に固定されている。この固定は、接着剤で接着し、又は
円筒体35を外周から貫通するねじでブレード39をね
じ止めし、或はブレード39に設けた突起を円筒体35
に通しこの突起を溶かし広げて溶着する等により実施で
きる。こうしてインペラ32を円筒体35に内装するこ
とでロータ5が組立てられる。組立てられたロータ5に
おいては、図1に示すようにインペラ軸38が円筒部3
1の中心部を軸方向に貫通して配置されるとともに、両
ブレード39が円筒部31の一端部から他端部に亘って
配置される。
【0029】そして、組立てられたロータ5はステータ
4の内側に一対の前記軸受3を介して回転自在に配置さ
れる。一対の軸受3は、ステータ4及びロータ5の相対
応する軸受取付け部17a、35a間に夫々挟設されて
いて、円筒部31の両端部外周を回転可能に支持してい
る。このように流路Fに対してロータ5の径方向外側に
配置された軸受3には、本実施形態では転がり軸受を使
用しているが、これに代えてスリーブ状の滑り軸受を用
いることができ、この滑り軸受はPOM樹脂、PPS樹
脂、又はセラミックス等で形成すればよい。なお、図1
中40は軸受3の接して設けた防水用のオイルシールを
示している。
【0030】以上のステータ4に対するロータ5の配置
状態において、ロータ5の円筒部31の表面はステータ
4の突極先端面に近接対向しており、両対向面間には磁
気間隙Gが形成されている。又、同配置状態において、
ロータ5の一方の開放端は一方のサブフレーム12の開
口12aに接近対向してこれに連通されており、同様
に、ロータ5の他方の開放端は他方のサブフレーム12
の開口12aに接近対向してこれに連通されている。し
たがって、前記構成の電動ポンプ1は長手方向に延びて
その両端が開放された通路を有しており、この通路の両
端部以外を除く部分に前記流路Fを形成する前記インペ
ラ32が配置されている。
【0031】前記構成の電動ポンプ1はそのステータ4
に通電することにより駆動されて例えば給水等を行な
う。前記通電は順次励磁相を切り換えて行なわれ、それ
に伴いステータ4の周方向に進行する回転磁界が発生す
るので、この磁界とロータ5の各マグネット36とが磁
気結合する。それにより、ステータ4とマグネット36
との間で回転トルクが発生するので、軸受3で両端支持
されたロータ5はその内部のインペラ32を伴って回転
される。又、前記励磁相の切り換えをモータドライバで
逆にすることにより、ロータ5をその内部のインペラ3
2を伴って逆回転させることができる。
【0032】ロータ5が回転されると、その回転方向に
したがってインペラ32が有したブレード39での送り
作用によって、両ブレード39間の一対の流路Fを流体
が移送される。したがって、流体を電動ポンプ1の軸方
向一端から吸入し他端から吐出して移送することができ
る。又、この移送方向は既述のように励磁相を切り換え
ることで逆方向にできる。
【0033】以上のように駆動される電動ポンプ1は、
ロータ5の円筒部31内にインペラ32を設けたので、
この円筒部32内に形成される流路Fと、ステータ4及
びこれに対向するロータ5のマグネット36からなるト
ルク発生部とが分けられる。そのため、ロータ5の外周
に流路形成用の凹部を設けてステータ4との間に流路を
形成する構成、つまり、流路とトルク発生部とが分化さ
れていない構成とは異なり、前記トルク発生部でのトル
ク発生性能が流路Fによって制限されることがない。
【0034】そのため、磁束を発生させるマグネット3
6の表面積を多く確保できるので、発生トルクが増やさ
れて流体の移送能力を向上でき、それに伴い流量を増加
できる。したがって、電動ポンプ1を小径にする場合に
も、流体移送に必要十分なトルクを発生させることがで
きるので、小型化を促進するのに好適である。
【0035】しかも、既述のようにロータ5が、インペ
ラ32を収容した円筒部31を備え、この円筒部31の
内部を流路Fとして用いたから、この流路Fの断面積
を、ロータ5とステータ4との間に流路を形成した場合
の流路断面積より遥かに大きく確保できる。この点にお
いても、ロータ5の回転に伴って移送される流量を多く
できる。
【0036】又、前記流体移送において、電動ポンプ1
を軸方向に貫通する流体が流れる前記通路内には、ロー
タ5を支持する軸受3は存在せず、これらの軸受3は前
記通路から外れているので、軸受3及びこれを支持する
部分は、流路抵抗とはならないとともに、本実施形態で
の流路Fの投影面積は、従来のように流路F内に配置さ
れた軸受を含めた流路の投影面積と同一ロータ径で比較
した場合に、約1.5倍とできた。
【0037】そのため、流れに渦等を生じ難く流路抵抗
が低減されて電動ポンプ1の軸方向に流体を円滑に流通
させることができるので、電動ポンプ1を軸方向に貫通
する流量が増えてポンプ効率を向上できる。しかも、既
述のようにロータ5の外周を支持する軸受3には、ロー
タ5の径に応じて大きいものが採用されるに伴い、その
強度等が十分に確保されるので、耐久性に優れる。
【0038】更に、流体の移送力を担うロータ5のイン
ペラ32が有するブレード39は電動ポンプ1の軸方向
に延びてねじられているから、その翼面積を円筒部31
内の限られたスペースの中で大きく確保できる。しか
も、2枚のブレード39を用いたので、更に前記翼面積
を増やすことができる。その上、一対の軸受3を前記通
路から外して配置したので、これら軸受3間の距離に制
約を受けることなく、ロータ5内の有効流路長さAを、
前記軸受3間距離Bよりも長く、円筒部31の軸方向長
さに略等しくできる。この点においてもブレード39の
翼面積を増加できる点で好ましい。ちなみに、同一ロー
タ径での比較において、本実施形態での翼面積は従来の
2〜3倍増やすことができた。したがって、電動ポンプ
1を軸方向に貫通する流量が更に増えて、ポンプ効率を
より向上できる。
【0039】この場合、ブレード39が2枚である点は
以下の点でも優れている。つまり、流路Fの長さには制
限があるので、ブレード39の数を3枚以上にすると、
インペラ32全体の翼面積は増えるが、増加されたブレ
ード39の肉厚分だけ流路断面積が減って流路Fが絞ら
れるので、翼面積の増加の割には流量を大きく増やすこ
とができない。したがって、実用的には2枚のブレード
39を有したインペラ32とすることで、ブレード39
の肉厚分による流量の損失を最小に抑制しつつ大きな流
量を得ることができるとともに、ブレード数も少ないの
でインペラ32の製造コストをも低減できる点で優れて
いる。
【0040】しかも、前記構成の電動ポンプ1のロータ
5が備えるインペラ32は、2枚のブレード39を円筒
部31の径方向中央部で支持するインペラ軸38を備え
ている。そのため、2枚のブレード39を個々に円筒部
31に取付ける面倒がなく、一度に円筒部31内にイン
ペラ32を容易に組み付けて、ロータ5を容易に組立て
ることができる点で優れている。
【0041】更に、インペラ軸38の外周に巻き付くよ
うに2枚のブレード39を一体に突設しているから、イ
ンペラ軸38によって隣接するブレード39相互の間隔
を一定に保持できる。言い換えれば、一対の流路Fに部
分的に狭い所ができたり部分的に広い所ができたりする
ことがない。そのため、これら流路Fを通って吐出され
る単位時間当たりの流量のばらつきが防止され、流量を
安定できる点でも優れている。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0043】請求項1に係る発明によれば、ロータがそ
の円筒部内を流路とするインペラを備え、この円筒部内
の流路の断面積を大きく確保することが可能であるとと
もに、前記インペラを螺旋状にねじられたブレード状と
して流体移送のための翼面積を大きく確保したので、流
量を増やすことができる流体移送用ロータを提供でき
る。
【0044】請求項2に係る発明によれば、複数のブレ
ードによって流体移送のための翼面積を大きく確保した
ので、流量を増やすのに有効な流体移送用ロータを提供
できる。
【0045】請求項3に係る発明によれば、インペラ軸
によって一定の間隔を保って支持された複数枚のブレー
ドを、一度に円筒部内に取付けることができるので、組
立てが容易であるとともに、前記間隔保持に伴い流量を
安定するのに有効な流体移送用ロータを提供できる。
【0046】請求項4に係る発明によれば、請求項1か
ら3の内のいずれか一項のロータを備えることに加え
て、このロータの円筒部を外周で支持する軸受が流路抵
抗にならないので、ロータを回転させることに伴いモー
タ内部の流路を通過する流量を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電動ポンプを示す断
面図。
【図2】図1中Z−Z線に沿う断面図。
【図3】図1の電動ポンプが備えるインペラを示す斜視
図。
【符号の説明】
1…電動ポンプ 3…軸受 4…ステータ 5…ロータ 31…円筒部 32…インペラ 35…円筒体 36…マグネット 38…インペラ軸 39…ブレード F…流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 29/04 F04D 29/04 G 29/18 101 29/18 101Z Fターム(参考) 3H022 AA03 BA01 BA03 BA04 BA06 CA11 DA00 3H033 AA01 AA11 BB01 BB08 BB13 CC01 CC03 CC05 CC06 DD01 DD02 DD29 DD30 EE19 3H069 AA01 AA05 BB04 CC03 DD01 DD27 DD41 DD42 DD43 DD44 DD48 EE09 EE14 EE41 EE47

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向両端が夫々開放されるとともにマ
    グネットが取付けられた円筒部と、この円筒部の一端部
    から他端部にわたって螺旋状にねじられたブレードを有
    して前記円筒部内に設けられたインペラとを具備し、前
    記円筒部内を流路としたことを特徴とする流体移送用ロ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記インペラが前記円筒部の周方向に位
    置をずらせて設けられた前記ブレードを複数枚有してお
    り、隣接するブレード間に前記流路を形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の流体移送用ロータ。
  3. 【請求項3】 前記インペラが、前記円筒部の中央部に
    軸方向に延びて配置されるインペラ軸と、この軸の外周
    に螺旋状に巻き付くように一体に支持された複数枚の前
    記ブレードとを備えることを特徴とする請求項2に記載
    の流体移送用ロータ。
  4. 【請求項4】 ステータ内にロータを配置したモータの
    内部に流路を形成する電動ポンプにおいて、前記ロータ
    に請求項1から3の内のいずれか1項に記載の流体移送
    用ロータを用いるとともに、このロータを回転可能に支
    持する軸受を前記円筒部の外周を支持して設けたことを
    特徴とする電動ポンプ。
JP2001153987A 2001-05-23 2001-05-23 流体移送用ロータ及び電動ポンプ Withdrawn JP2002349471A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112913119A (zh) * 2018-08-16 2021-06-04 沙特阿拉伯石油公司 机动泵
CN116641900A (zh) * 2023-07-21 2023-08-25 威晟汽车科技(宁波)有限公司 一种轴流式电子水泵以及制造工艺

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