JP2002349349A - 気化器の取付構造 - Google Patents

気化器の取付構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダブロックと気化器との間に介装する
断熱部材の厚さ寸法を小さく抑えることによりエンジン
の横幅寸法が大きくなることを防止し、かつ、エンジン
本体側から気化器への熱伝導を抑えることにより気化器
の温度上昇を抑える。 【解決手段】 エンジン本体1の一部であるシリンダブ
ロック9の外周面から突出した複数個の取付用突起部2
7cを設け、シリンダブロック9内に形成された吸気ポ
ート19に連通される混合気通路32を有する断熱部材
29を取付用突起部27cに取り付け、この断熱部材2
9に気化器2を取り付ける。断熱部材29はシリンダブ
ロック9の外周面には直接接触せず、断熱部材29とエ
ンジン本体1側との接触面積が小さくなるので、断熱部
材29の厚さ寸法を小さくした場合でも、エンジン本体
1側から断熱部材29への熱の伝わりが低減され、断熱
部材29に取り付けられた気化器2への熱の伝わりも低
減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン本体への
気化器の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チェーンソー、芝刈り機、草刈り
機等の携帯用作業機に用いられる駆動用エンジンとして
は、構造が簡単でしかも軽量である2サイクルエンジン
が広く使用されている。しかし、2サイクルエンジン
は、大気中に放出される排気ガス中の炭化水素量が多
く、大気汚染の原因になるという問題がある。
【0003】これに対し、4サイクルエンジンは2サイ
クルエンジンに比べて排気ガス中の炭化水素量が少ない
ので、大気汚染の問題を回避できるという点で優れてい
る。また、低騒音であるために良好な作業環境を確保で
きるという点でも優れている。このため最近では、携帯
用作業機の駆動用エンジンとして、4サイクルエンジン
の使用が検討されている。
【0004】ところで、4サイクルエンジンは2サイク
ルエンジンに比べ、シリンダブロックに形成されている
吸気ポート周囲部の温度が高くなる。その理由は、2サ
イクルエンジンの吸気ポートは比較的温度が低いクラン
ク室に連通されているのに対し、4サイクルエンジンの
吸気ポートは温度が高い燃焼室に連通されているためで
ある。
【0005】このため、携帯用作業機の駆動用エンジン
として4サイクルエンジンを使用した場合、燃焼室から
吸気ポート周囲部を介して伝わる熱の影響で気化器の温
度が高くなり、それにより、気化器内へ吸入された空気
の温度が上昇する。気化器内へ吸入された空気の温度が
上昇するとその空気が膨張し、燃焼室への混合気の吸入
効率が低下し、エンジンの出力が低下するという問題が
生じる。
【0006】また、エンジンを停止させることに伴って
冷却風の送風が停止された場合において、エンジン停止
後も依然として高温状態を維持される燃焼室側から吸気
ポート周囲部を介して気化器に熱が伝わり、送風による
冷却が停止されていることと相俟って、気化器の温度が
作業時よりも上昇する。そして、気化器の温度が燃料の
沸点を越える値まで上昇すると、気化器内の燃料通路中
で燃料が沸騰して気泡を生じ、その気泡が燃料通路を閉
塞して燃料を流れなくするという事態、所謂、ベーパー
ロックが発生する。このベーパーロックが発生すると、
エンジンを再始動させるときに始動不良となる。
【0007】上述した問題を解決するため、エンジン本
体(より詳しくは、エンジン本体の一部であるシリンダ
ブロック)に気化器を取り付けるとき、燃焼室から気化
器への熱の伝わりを抑えるため、例えば、特開平11−
324803号公報に記載されているように、シリンダ
ブロックに樹脂材料で形成された厚さ寸法の大きい断熱
部材を固定し、この断熱部材に気化器を取り付けるとい
う方法がとられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、断熱部材の厚
さ寸法を大きくすると、エンジンの横幅寸法が大きくな
り、エンジンの小型化を図ることが困難になる。
【0009】また、断熱部材の厚さ寸法を大きくする
と、この断熱部材の気化器を支持する強度が急激に小さ
くなり、作業時において気化器が振動しやすくなる。作
業時において気化器が振動することにより、作業者にと
っては作業環境が悪化し、携帯用作業機にとっては耐久
性低下の原因となる。
【0010】尚、断熱部材を熱伝導率が低い材料で形成
すれば、断熱部材の厚さ寸法を小さくすることができ、
エンジンの横幅寸法を小さくしてエンジンの小型化を図
ることができ、気化器の振動の発生を抑えることができ
るが、フェノール樹脂等の熱伝導率が低い材料高価であ
り、エンジンの製造コストがアップする。
【0011】本発明の目的は、シリンダブロックと気化
器との間に介装する断熱部材の厚さ寸法を小さく抑える
ことによりエンジンの横幅寸法を小さく抑えてエンジン
の小型化を図り、かつ、エンジン本体側から気化器への
熱伝導を抑えることにより気化器の温度上昇を抑えるこ
とができる気化器の取付構造を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
混合気を生成する気化器をエンジン本体に取り付ける気
化器の取付構造において、前記エンジン本体の一部であ
るシリンダブロックの外周面から突出して設けられた複
数個の取付用突起部と、前記シリンダブロック内に形成
された吸気ポートに連通される混合気通路を有して前記
取付用突起部に取り付けられた断熱部材と、を有し、前
記断熱部材に前記気化器が取り付けられている。
【0013】したがって、断熱部材はシリンダブロック
の外周面から突出して設けられている複数個の取付用突
起部に取り付けられ、断熱部材はシリンダブロックの外
周面には直接接触しないので、断熱部材とエンジン本体
側との接触面積が小さくなる。このため、エンジン本体
側から断熱部材への熱の伝わりが低減され、断熱部材に
取り付けられた気化器への熱の伝わりも低減される。よ
って、断熱部材の厚さ寸法を大きくすることなく気化器
への熱の伝わりを低減させて気化器の温度上昇を抑える
ことができ、しかも、断熱部材の厚さ寸法を小さくする
ことによりエンジンの横幅寸法を小さく抑えてエンジン
の小型化を図れる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の気
化器の取付構造において、前記取付用突起部の少なくと
も1つは、前記シリンダブロックの外周面から突出して
形成されている放熱フィンの先端側に固定されている。
【0015】したがって、放熱フィンから放熱が行われ
ることにより、放熱フィンの先端部に固定されている取
付用突起部へのエンジン本体からの熱の伝わりがさらに
低減されるため、この取付用突起部から断熱部材への熱
の伝わりがさらに低減される。これにより、断熱部材を
介して行われる気化器への熱の伝わりがさらに低減さ
れ、気化器の温度上昇をさらに抑えることができる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の気化器の取付構造において、前記吸気ポートと前記
混合気通路との対向する端部同士が離反して配置され、
これらの端部同士の間が弾性部材により形成された接続
パイプにより接続されている。
【0017】したがって、取付用突起部に断熱部材を取
り付けて吸気ポートと混合気通路とを接続したとき、取
付用突起部と断熱部材との間に歪みが生じた場合でも吸
気ポートと混合気通路との接続部では接続パイプにより
その歪みを緩和することができ、取付時の歪みが原因と
なって断熱部材における混合気通路の周囲に亀裂が生じ
るということが防止される。さらに、作業時におけるエ
ンジン本体側の振動の気化器への伝わりが、接続パイプ
により低減される。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか一記載の気化器の取付構造において、少なく
とも1つの前記取付用突起が、イグニションコイルを取
り付ける取付部と一体に形成されている。
【0019】したがって、断熱部材を取り付けるための
専用の取付用突起部の数を減らすことができ、それによ
り、エンジン本体の周囲の冷却風の流れを妨げる部材が
少なくなり、冷却風によるエンジン本体の冷却性能が向
上する。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか一記載の気化器の取付構造において、前記断
熱部材と前記シリンダブロックの外周面との間に、冷却
風が流れる冷却風通路が形成されている。
【0021】したがって、この冷却風通路を流れる冷却
風により断熱部材の冷却を効果的に行うことができ、気
化器への伝熱防止を効果的に行える。しかも、冷却風通
路を設けるための専用部品を別個に設ける必要がなく、
安価な構造とすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1は4サイクルエンジンを示す正面
図、図2はその縦断正面図、図3は縦断側面図、図4は
図2におけるA−A線断面図、図5はエンジン本体から
断熱部材と気化器とエアクリーナとを外した状態を示す
側面図、図6はエンジン本体に断熱部材を取り付けた状
態を示す側面図、図7は一部を断面にして示す背面図で
ある。
【0023】本実施の形態の4サイクルエンジンは、エ
ンジン本体1に対し、気化器2、エアクリーナ3、イグ
ニションコイル4、マフラ5、燃料タンク6、オイルタ
ンク7を取り付けることにより形成されている。エンジ
ン本体1は、クランクケース8の上部にシリンダブロッ
ク9を固定することにより形成されている。
【0024】クランクケース8内にはクランク室10が
形成され、クランク室10内には軸受け11、12によ
り軸支されたクランク軸13が設けられている。クラン
ク軸13の両端はそれぞれクランク室10外へ突出し、
クランク室10外へ突出したクランク軸13の一端には
エンジン始動用のリコイルスタータ14が固定されてい
る。クランク室10外へ突出したクランク軸13の他端
には、フライホイール15が固定されている。このフラ
イホイール15には、空冷用ファン16が固定され、さ
らに、動力取出用の遠心クラッチ17が装着されてい
る。
【0025】シリンダブロック9内には、シリンダ1
8、吸気ポート19、排気ポート20が形成され、シリ
ンダ18内にはピストン21が摺動自在に設けられ、こ
のピストン21とクランク軸13とがコネクティングロ
ッド22により連結されている。シリンダ18の内周面
とピストン21の上端面とにより囲まれた空間が燃焼室
23であり、この燃焼室23は吸気弁24が開くことに
より吸気ポート19に連通され、この燃焼室23は排気
弁25が開くことにより排気ポート20に連通される。
【0026】シリンダブロック9の外周面には放熱フィ
ン26が突出して形成されている。さらに、シリンダブ
ロック9の外周部であって、吸気ポート19が形成され
ている側には、取付用突起部である3個のボス27a、
27b、27cが設けられている(図5参照)。ボス2
7a、27bは放熱フィン26の先端部に固定され、ボ
ス27cはシリンダブロック9の下部側においてシリン
ダブロック9の外周面から突出して形成されている。さ
らに、放熱フィン26の先端部にはイグニションコイル
4を取り付けるための取付部であるボス28a、29b
が固定されており、一方のボス28aはボス27aと一
体に形成されている。
【0027】シリンダブロック9の外周側には、上述し
たボス27a、27b、27cを用いて断熱部材29が
取り付けられている。この断熱部材29は、(材質)に
より形成された薄い板状の部材で、ボス27a〜27c
にボルト30で締付固定されている。ボス27a〜27
cに固定された断熱部材29とシリンダブロック9の外
周面との間には、空冷用ファン16の回転により発生し
た冷却風が流れる冷却風通路31が形成されている。ま
た、この断熱部材29には気化器2で作成された混合気
が流れる混合気通路32が形成されている。断熱部材2
9をボルト30でボス27a〜27cに固定したとき、
混合気通路32は吸気ポート19に僅かな隙間をもって
対向するように形成され、混合気通路32と吸気ポート
19との間は、接続パイプ33で接続されている。この
接続パイプ33は、弾性を有し、熱伝導率が低く、成形
加工が容易な材料、例えば耐熱性のゴム材料により形成
されている。
【0028】図4に示すように、断熱部材29には、ボ
ルト34とナット35とにより気化器2とエアクリーナ
3とが固定されている。気化器2には、吸気通路36、
燃料ノズル37、スロットルバルブ38が設けられてい
る。エアクリーナ3は、エアクリーナケース39、ケー
スカバー40、フィルタエレメント41等を有し、ケー
スカバー40に吸気通路42(図7参照)が形成されて
いる。
【0029】このような構成において、ピストン21の
昇降に伴い燃焼室23内が負圧になるとともに吸気弁2
4が開かれたとき、外気がエアクリーナ3の吸気通路4
2からエアクリーナ3内に吸入され、さらに、気化器2
内の吸気通路36を経由して燃焼室23に向けて流れ
る。このとき、燃料ノズル37から吸い出された燃料が
吸気通路36内で空気と混合されて混合気が生成され、
この混合気が混合気通路32と吸気ポート19とを経由
して燃焼室23内に吸入される。
【0030】燃焼室23内での燃焼により発生した熱
は、シリンダブロック9を介して、特に、シリンダブロ
ック9における吸気ポート19の周囲部を介して気化器
2側へ伝わる。
【0031】しかし、本実施の形態では、断熱部材29
がボス27a、27b、27cに取り付けられ、断熱部
材29はシリンダブロック9の外周面には直接接触しな
いので、断熱部材29とシリンダブロック9側との接触
面積が小さくなる。このため、シリンダブロック9側か
ら断熱部材29への熱の伝わりが低減され、断熱部材2
9に取り付けられた気化器2への熱の伝わりも低減され
る。よって、断熱部材29の厚さ寸法を大きくすること
なく気化器2への熱の伝わりを低減させることができ、
気化器2の温度上昇を抑えることができる。そして、断
熱部材29の厚さ寸法を小さくできることにより、エン
ジンにおける気化器2が取り付けられている方向の横幅
寸法を小さく抑えることができ、エンジンの小型化を図
ることができる。
【0032】また、断熱部材29の厚さ寸法を小さくで
きることにより、この断熱部材29の強度を高い状態に
維持することができ、作業時において気化器2の振動発
生を抑制することができる。このため、気化器2が振動
することによる作業環境の悪化を防止でき、さらに、気
化器2の振動を抑制することによりこの4サイクルエン
ジンを用いた携帯用作業機の耐久性向上を図ることがで
きる。
【0033】さらに、3個のボス27a〜27cのうち
の2個のボス27a、27bが放熱フィン26の先端部
に固定されているので、放熱フィン26から放熱が行わ
れることにより、これらのボス27a、27bから断熱
部材29への熱の伝わりがさらに低減される。よって、
気化器2への熱の伝わりもさらに低減され、気化器2の
温度上昇がさらに低減される。
【0034】また、1つのボス27aは、イグニション
コイル4を取り付けるボス28aと一体に形成されてい
るので、断熱部材29を取り付けるための専用のボスの
数を減らすことができ、それにより、エンジン本体1の
周囲の冷却風の流れを妨げる部材が少なくなり、冷却風
によるエンジン本体1の冷却性能を向上させることがで
きる。
【0035】また、断熱部材29をボス27a〜27c
に取り付けることにより、シリンダブロック9の外周面
と断熱部材29との間に冷却風通路31が形成されるの
で、この冷却風通路31を流れる冷却風により断熱部材
29の冷却を効果的に行うことができ、気化器2への伝
熱防止を効果的に行える。さらに、この冷却風通路31
を形成することにより、空冷用ファン16により送風さ
れる冷却風をエンジン本体1側に効率良く導くことがで
き、シリンダブロック9の上部に位置するスパークプラ
グ43の冷却をも効果的に行える。
【0036】シリンダブロック9の吸気ポート19と断
熱部材29の混合気通路32との端部同士の間が弾性を
有する接続パイプ33により接続されているので、ボス
27a〜27cに断熱部材29を固定したとき、ボス2
7a〜27cと断熱部材29との間に歪みが生じた場合
でも吸気ポート19と混合気通路32との接続部では接
続パイプ33によりその歪みを緩和することができ、固
定時の歪みが原因となって断熱部材29における混合気
通路32の周囲に亀裂が生じるということが防止され
る。さらに、作業時におけるエンジン本体1側の振動の
気化器2への伝わりが、接続パイプ33により低減され
る。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明の気化器の取付構造
によれば、シリンダブロックの外周面から突出して設け
られた複数個の取付用突起部に断熱部材が取り付けられ
ているので、断熱部材はシリンダブロックの外周面には
直接接触せず、断熱部材とエンジン本体側との接触面積
を小さくすることができ、このため、エンジン本体側か
ら断熱部材への熱の伝わりを低減でき、さらには、断熱
部材に取り付けられた気化器への熱の伝わりも低減する
ことができ、よって、断熱部材の厚さ寸法を大きくする
ことなく気化器への熱の伝わりを低減させて気化器の温
度上昇を抑えることができ、しかも、断熱部材の厚さ寸
法を小さくすることによりエンジンの横幅寸法を小さく
抑えてエンジンの小型化を図ることができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の気化器の取付構造において、取付用突起部の少なく
とも1つは、シリンダブロックの外周面から突出して形
成されている放熱フィンの先端側に固定されているの
で、放熱フィンの先端部に固定されている取付用突起部
から断熱部材への熱の伝わりをさらに低減することがで
き、気化器への熱の伝わりをさらに低減することがで
き、気化器の温度上昇をさらに抑えることができる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の気化器の取付構造において、吸気ポートと混
合気通路との対向する端部同士が離反して配置され、こ
れらの端部同士の間が弾性部材により形成された接続パ
イプにより接続されているので、取付用突起部に断熱部
材を取り付けて吸気ポートと混合気通路とを接続したと
き、取付用突起部と断熱部材との間に歪みが生じた場合
でも吸気ポートと混合気通路との接続部では接続パイプ
によりその歪みを緩和することができ、取付時の歪みが
原因となって断熱部材における混合気通路の周囲に亀裂
が生じるということを防止でき、さらに、作業時におけ
るエンジン本体側の振動の気化器への伝わりを接続パイ
プにより低減することができる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3のいずれか一記載の気化器の取付構造において、
少なくとも1つの取付用突起が、イグニションコイルを
取り付ける取付部と一体に形成されているので、断熱部
材を取り付けるための専用の取付用突起部の数を減らす
ことができ、それにより、エンジン本体の周囲の冷却風
の流れを妨げる部材が少なくなり、冷却風によるエンジ
ン本体の冷却性能を向上させることができる。
【0041】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4のいずれか一記載の気化器の取付構造において、
断熱部材とシリンダブロックの外周面との間に、冷却風
が流れる冷却風通路が形成されているので、この冷却風
通路を流れる冷却風により断熱部材の冷却を効果的に行
うことができる、よって、気化器への伝熱防止を効果的
に行うことができ、しかも、冷却風通路を設けるための
専用部品を別個に設ける必要がないので安価に冷却風通
路を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の4サイクルエンジンを
示す正面図である。
【図2】その縦断正面図である。
【図3】その縦断側面図である。
【図4】図2におけるA−A線断面図である。
【図5】エンジン本体から断熱部材と気化器とエアクリ
ーナとを外した状態を示す側面図である。
【図6】エンジン本体に断熱部材を取り付けた状態を示
す側面図である。
【図7】一部を断面にして示す背面図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 2 気化器 4 イグニションコイル 9 シリンダブロック 19 吸気ポート 26 放熱フィン 27a、27b、27c 取付用突起部 28a 取付部 29 断熱部材 31 冷却風通路 32 混合気通路 33 接続パイプ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 19/00 F02M 19/00 P F02P 15/00 303 F02P 15/00 303E (72)発明者 横山 憲司 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 谷本 正剛 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 Fターム(参考) 3G019 KC10 3G024 AA38 BA01 CA20 DA01 DA03 EA05 FA00 FA02 FA11 FA14 GA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合気を生成する気化器をエンジン本体
    に取り付ける気化器の取付構造において、 前記エンジン本体の一部であるシリンダブロックの外周
    面から突出して設けられた複数個の取付用突起部と、 前記シリンダブロック内に形成された吸気ポートに連通
    される混合気通路を有して前記取付用突起部に取り付け
    られた断熱部材と、を有し、 前記断熱部材に前記気化器が取り付けられていることを
    特徴とする気化器の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記取付用突起部の少なくとも1つは、
    前記シリンダブロックの外周面から突出して形成されて
    いる放熱フィンの先端側に固定されていることを特徴と
    する請求項1記載の気化器の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記吸気ポートと前記混合気通路との対
    向する端部同士が離反して配置され、これらの端部同士
    の間が弾性部材により形成された接続パイプにより接続
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載の気化
    器の取付構造。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの前記取付用突起が、イ
    グニションコイルを取り付ける取付部と一体に形成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一
    記載の気化器の取付構造。
  5. 【請求項5】 前記断熱部材と前記シリンダブロックの
    外周面との間に、冷却風が流れる冷却風通路が形成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一
    記載の気化器の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196712A (ja) * 2010-05-24 2010-09-09 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の点火コイル配置構造

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