JP2002349331A - 車両用エンジンの制御装置 - Google Patents

車両用エンジンの制御装置

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JP2002349331A
JP2002349331A JP2001157071A JP2001157071A JP2002349331A JP 2002349331 A JP2002349331 A JP 2002349331A JP 2001157071 A JP2001157071 A JP 2001157071A JP 2001157071 A JP2001157071 A JP 2001157071A JP 2002349331 A JP2002349331 A JP 2002349331A
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Japan
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air
fuel ratio
torque
torque reduction
engine
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JP2001157071A
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Hiroyuki Kisaka
浩幸 木坂
Yoshiyuki Shinya
義之 進矢
Shingo Harada
真吾 原田
Akitomo Kume
章友 久米
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Mazda Motor Corp
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】加速振動低減のためのエンジントルク低減を、
空燃比のリーン化補正によって行う場合に、NOxの増
大を防止あるいは抑制する。 【解決手段】ギア位置に対応した駆動系の共振周波数が
設定され、エアフローメータ6で検出された吸入空気量
信号中から上記設定された共振周波数成分が抽出され
る。抽出された共振周波数成分は、位相合わせが行われ
た後、エンジントルクの低減量に換算される。基本的
に、空燃比をリーン化することによってエンジントルク
の低減が行われる。ただし、リーン化された補正後の空
燃比が、NOx量が所定値以上となるα1とα2との間
の所定空燃比範囲となるときは、空燃比のリーン化補正
を行うことなく点火時期の遅角のみによってトルク低減
が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用エンジンの制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両においては、エンジン負荷が増大さ
れる加速時に、駆動系から不快な振動を発生することが
多い。この不快な振動は、駆動系のうちドライブシャフ
トがねじり振動されることを主要因としており、エンジ
ン負荷の増大に伴って増大されるエンジントルクが駆動
系の共振周波数成分を含むときに発生する。そして、こ
の共振周波数は、変速機のギア位置毎に相違している。
【0003】駆動系から発生される不快な振動を低減す
るために、特開平8−232696号公報には、変速機
のギア位置に応じて設定される共振周波数成分を含むこ
とになる所定態様の加速時つまりエンジン負荷の増大態
様が所定態様のときに、供給燃料量を低減することによ
ってエンジントルクを低減することが開示されている。
そして、所定態様の加速の検出タイミングから、エンジ
ン回転数約1回転分だけ遅延させて供給燃料量の低減を
行うことも開示されている(位相合わせ)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記公報記
載のように、加速時の振動低減のためのエンジントルク
低減を、燃料供給量を低減することつまり空燃比のリー
ン化によって行うことは、燃費向上の観点からは好まし
いものとなる。
【0005】しかしながら、空燃比のリーン化をすすめ
ていくと、排気ガス中のNOx量が非常に多くなる所定
空燃比範囲というものが問題となる。すなわち、理論空
燃比(λ=1で、空燃比=14.7)からリーン化して
いくにしたがって、エンジントルクの低減量は徐々に大
きくなるが(エンジントルクそのものは徐々に小さくな
る)、NOx量は空燃比が16付近で最大となり、空燃
比16付近からリッチになるにつれてあるいはリーンに
なるにつれてそれぞれNOx量は徐々に低減することに
なる。そして、空燃比のリーン化のみによって要求トル
ク低減量を実現しようとすると、NOx量が極めて多く
なる空燃比16付近を使用せざるを得ないことになり、
この点において何らかの対策が望まれることになる。
【0006】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、加速振動低減のために空燃比
のリーン化補正を利用してエンジントルク低減を行う場
合に、NOxが増大してしまう事態を防止あるいは抑制
できるようにした車両用エンジンの制御装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあっては、基本的に、空燃比のリーン化補
正に加えて、点火時期の遅角によってもエンジントルク
の低減制御を行なえるようにしてある。そして、空燃比
のリーン化補正によるトルク低減はNOx量が問題とな
らない空燃比範囲で行うようにする一方、NOxが問題
となる空燃比範囲では点火時期の遅角によってトルク低
減を得るようにしてある。
【0008】具体的には、次のような解決手法を採択し
てある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に
記載のように、加速時に、加速振動低減のために必要な
要求トルク低減量を求めて、該要求トルク低減量だけエ
ンジントルクを低減させるトルク低減手段を備えた車両
用エンジンの制御装置において、前記トルク低減手段
が、空燃比のリーン化補正によるエンジントルク低減
と、点火時期の遅角によるエンジントルクの低減とを行
えるように設定され、前記トルク低減手段は、前記要求
トルク低減量を得るのに必要なリーン化補正後の空燃比
が、排気ガス中のNOx量が所定値以上となる所定空燃
比範囲に該当しないときは、該リーン化補正によって前
記要求トルク低減量を実現させる一方、該リーン化補正
後の空燃比が該所定空燃比範囲にあるときは点火時期の
遅角によって前記要求トルク低減量を実現するように設
定されている、ようにしてある。
【0009】前記リーン化補正後の空燃比が前記所定空
燃比範囲よりもリーンな空燃比として設定される特定空
燃比よりもリーンになるときは、該特定空燃比に補正さ
れた状態でエンジントルクの低減を実現させると共に、
該特定空燃比としただけでは前記要求トルク低減量に対
して不足する分のトルク低減量を点火時期の遅角によっ
て実現することもできる。この場合は、空燃比のリーン
化限界を考慮して、極力空燃比のリーン化補正によるト
ルク低減を得つつ、トルク低減量の不足分を点火時期の
遅角によって補うことができる。
【0010】燃料カットによるトルク低減をも行うよう
に設定されて、前記特定空燃比に補正することにより得
られるトルク低減量と点火時期を遅角することにより得
られるトルク低減量と合計した加算値が要求トルク低減
量よりも小さいとき、つまり要求トルク低減量そのもの
のが相当に大きくて、空燃比のリーン化補正や点火時期
の遅角では対応しきれないときは、燃料カットによるト
ルク低減を行うようにすることができる。
【0011】エンジン負荷に関する値(例えば吸入空気
量)から車両の駆動系の共振周波数成分を抽出するフィ
ルタ手段を設けて、前記要求トルク低減量を、前記フィ
ルタ手段によって抽出された共振周波数成分を低減する
値として求めるようにすることもできる。このようにす
ることによって、加速振動が生じるような種々の加速の
態様というものをあらかじめ多数記憶しておくことな
く、加速振動が生じるような加速状態であることを検出
することができ、また加速振動を低減すべき要求トルク
低減量の大きさというものも精度よく設定することがで
きる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、加速振動低減のための
エンジントルク低減を、燃費向上に有利な空燃比のリー
ン化補正を極力有効に利用して行いつつ、点火時期の遅
角をも有効に利用してNOxの増大を防止あるいは抑制
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1において、1は多気筒(実施
形態では火花点火式の直列4気筒)とされたエンジン本
体で、その吸気通路が符号2で示される。吸気通路2
は、途中にサージタンク3を有し、その上流側の吸気通
路が各気筒共通の共通吸気通路4とされている。この共
通吸気通路4には、その上流側から下流側へ順次、エア
クリーナ5、エンジン負荷検出手段としてのエアフロー
メータ6、スロットル弁7が配設されている。また、サ
ージタンク3の下流側における吸気通路2は、各気筒毎
に個々独立して設けられた独立吸気通路8とされ、この
独立吸気通路8には燃料供給手段としての燃料噴射弁9
が配設されている。
【0014】図1中Uは、マイクロコンピュータを利用
して構成された制御ユニット(コントローラ)である。
この制御ユニットUには、エアフローメータ6で検出さ
れたエンジン負荷に関する値としての吸入空気量信号、
エンジン回転数センサ10によって検出されたエンジン
回転数信号、変速機のギア位置つまりギア比を検出する
ギア比検出センサ11からのギア比信号が入力される。
また、制御ユニットUからは、エンジントルク低減制御
のために、燃料噴射弁9へ燃料噴射量信号が出力される
と共に、点火プラグ12の点火時期を制御するイグナイ
タ13へ点火時期信号が出力される。
【0015】図2は、アクセルペダルを一気に踏み込ん
だいわゆるステップ応答のときに、エンジン回転数の変
化(車両の振動を示すトルク変化あるいは車両の前後加
速度の変化と同じ)を示すものである。アクセルペダル
をステップ応答的に踏み込んだときは、実質的に全ての
周波数成分を含むものであり、したがって、加速時にお
ける駆動系の共振周波数成分をも含むこととなって、加
速初期に大きなトルク変化(増大)を生じる。特に、図
2で破線丸印で囲んだ加速初期時の1回目の大きなトル
ク増大は、駆動系が共振した不快な振動に起因するもの
であり、この大きなトルク増大を防止することが、その
直後のトルクの大きな落ち込みを防止あるいは抑制する
ことにもなって、駆動系の発生する不快な振動を効果的
に低減する上で効果的となる。
【0016】図3は、ギア位置毎の駆動系の共振周波数
を示すものであり、図3の例では、共振周波数は、1速
では2Hz付近であり、2速では4Hz付近であり、3
速では6Hz付近であり、4速では8Hz付近であり、
5速では10Hz付近である。この2Hz〜10Hzの
共振周波数は、アクセルペダルをステップ的に踏み込ん
だときは全て含まれることになる。
【0017】制御ユニットUは、加速時の駆動系の振動
防止のために、検出された吸入空気量信号の中からギア
位置に応じた共振周波数成分を抽出し、この抽出された
共振周波数成分のトルクを燃料噴射タイミングに適合さ
せるために位相調整した後、共振周波数成分のトルク分
だけエンジントルクを低減するように制御する。このよ
うな制御ユニットUの制御内容を、図式的に示したのが
図4である。
【0018】この図4について説明するが、図4では、
時間は燃料噴射タイミングを基準として設定されてい
る。まず、エアフローメータ6で検出された吸入空気量
信号が、符号31で示すような態様でバンドパスフィル
タ21に入力される。バンドパスフィルタ21は、ギア
位置に応じた共振周波数成分を抽出するようにそのフィ
ルタ係数が設定、変更されており、ギア位置に応じた共
振周波数成分が出力され、その出力の態様が符号32で
示される。
【0019】バンドパスフィルタ21からの出力は、位
相適合手段22によって点火時期において1点火分だけ
位相が進められ、位相が進められた共振周波数成分が符
号33で示される。この位相適合(位相補正)は、エン
ジン回転数あるいはギア比の少なくとも一方をパラメー
タとして行うのが好ましい。この位相合わせされた後の
共振周波数成分のトルクの大きさが、低減トルク換算手
段23によって、エンジントルクの低減量として設定さ
れ、この設定されたエンジントルクの低減量が符号34
で示される。なお、エンジントルクの低減は、後述する
ように、点火時期調整(点火時期の遅角)のみ、燃料噴
射量調整(空燃比のリーン化補正)のみ、あるいは点火
時期と燃料噴射量の両方の調整等によって行われる。
【0020】図5は、図4で示した制御ユニットUの制
御内容をより具体的に示すフローチャートであり、以下
このフローチャートについて説明する。なお、以下の説
明でQはステップを示す。まず、Q1において、吸入空
気量、エンジン回転数、ギア位置の各種データが読み込
まれる。Q2では、現在のギア位置に応じた共振周波数
が設定される。Q3では、ギア位置とエンジン回転数に
基づいて、バンドパスフィルタ21のフィルタ係数が設
定される。このフィルタ係数は、共振周波数の中心値と
その前後の帯域の大きさを設定するものである。バンド
パスフィルタは、例えば2次元デジタルフィルタとする
ことができ、その伝達関数をH(z)は、次の5つのフ
ィルタ係数a0、a1、a2,b1、b2を用いて次式
のように示され(式中「-2」は「マイナス2乗」)、Q
3ではこの5つのフィルタ係数を設定(変更)する処理
となる。
【0021】H(z)=(a0・z-2+a1・z+a
2)/(z-2+b1・z+b2)
【0022】Q4では、エンジン負荷としての吸入空気
量が所定値以上の高負荷時であるか否かが判別される。
このQ4の判別でNOのときつまり低負荷のときは、エ
ンジントルクの低減制御が不要であるとして、そのまま
リターンされる。Q4の判別でYESのときは、Q5に
おいて、共振周波数成分の抽出が行われる(図3のバン
ドパスフィルタ21の処理に対応)。次いで、Q6にお
いて、抽出された共振周波数成分の位相合わせが行われ
る(図3の位相適合手段22の処理に対応)。
【0023】Q7では、抽出された共振周波数成分を低
減するためのエンジントルクの低減率が算出される(図
3の低下トルク換算手段23の処理に対応)。このQ7
のトルク低減率は、エアフローメータ6で検出された吸
入空気量をCe、Q5で抽出された共振周波数成分をC
esnfとすると、「Cesnf/Ce」で示される値
となる。
【0024】Q7の後は、上記トルク低減率となるよう
に、点火時期の遅角補正や燃料噴射量の減量補正によっ
て、エンジントルクが低減される(Q10の処理)。た
だし、実施形態では、変速機が無段変速機である場合に
も対応すべく、Q8、Q9の処理が別途設定されてい
る。すなわち、Q8において、ギア比の変動があるか否
かが判別され、この判別でYESのときは、Q9におい
て、変速機が無段変速機であることを前提として、無段
変速機の変速機に伴うイナーシャに相当する分だけ、エ
ンジントルクの低減量が小さくなるように補正される。
Q9でのイナーシャ相当分のトルクは、「(今回のギア
比−前回のギア比)/エンジン回転数」に所定の換算係
数を乗算することにより算出される。上記Q8の判別で
NOのとき、あるいはQ9の後は、それぞれQ10にお
いて、エンジントルクの低減が実行される。
【0025】図5におけるQ10でのトルクダウン制御
は、空燃比のリーン化補正と点火時期の遅角とを利用し
て行うようになっており、その概略について、図6を利
用して説明する。まず、図6には、空燃比をリーン化し
ていくことによるトルクダウン量の変化つまりトルクが
低減されていく様子と、NOx量が変化していく様子と
が示される。この図6から明らかなように、トルク低減
量は、空燃比のリーン化を進めて行くほど大きくなる。
【0026】一方、NOx量は、空燃比が16付近で最
大となり、空燃比16付近からリッチになってもあるい
はリーンになっても、それぞれNOx量は低減されてい
く。図6において、空燃比16よりもリッチな第1空燃
比α1(>理論空燃比)と、空燃比16よりもリーンな
第2空燃比α2が設定される。この2つの空燃比α1と
α2とは、それぞれ空燃比16に近い値であって、NO
x量が同一値となるよう値から選択、設定されている。
つまり、α1とα2との間の空燃比範囲が、NOx量が
所定値以上となる所定空燃比範囲となる。
【0027】空燃比がα1とα2との間にある所定空燃
比範囲では、空燃比のリーン化補正によるトルクダウン
制御を行うことなく、点火時期の遅角によるトルクダウ
ン制御のみが行われる。上記所定空燃比範囲外のとき、
つまりリーン化補正後の空燃比がα1よりもリッチなと
き、あるいはα2よりもリーンなときは、それぞれ、空
燃比のリーン化補正によるトルクダウン制御のみが行わ
れる。
【0028】リーン化補正の空燃比に対して、α2より
も大きく(リーンに)設定された特定空燃比βが設定さ
れている。この空燃比βは、リーン化限界となる空燃比
でああって、それ以上リーンにしても確実な燃焼を確保
しつつトルク低減量を増大させることが難しくなる。要
求トルク低減量に必要な理論上のリーン化補正後の空燃
比が、上記特定空燃比β以上となるときは、この特定空
燃比βの値でもってリーン化補正が実行される。これと
共に、特定空燃比βとしただけでは不足するトルク低減
量の分だけ点火時期の遅角が行われる。
【0029】上述したトルク低減制御の具体例につい
て、図7のフローチャートを参照しつつ説明する。ま
ず、Q21において、要求トルク低減量を空燃比のリー
ン化のみによって実現する場合に必要なリーン補正後の
空燃比AF・Aが決定される。Q22では、補正後の空
燃比AF・Aが、前述したα1とα2との間の所定空燃
比範囲であるか否かが判別される。Q22の判別でYE
Sのときは、NOx量増大を防止あるいは抑制すべく、
Q23において、点火時期の遅角のみによるトルク低減
が実行される。
【0030】前記Q22の判別でNOのときは、補正後
の空燃比AF・Aが、前述した特定空燃比β以上である
か否かが判別される。このQ24の判別でNOのとき
は、Q25において、補正後の空燃比AF・Aを実行す
ることによるトルク低減が行われる(空燃比のリーン化
補正のみによるトルク低減)。
【0031】前記Q24の判別でYESのときは、Q2
6において、空燃比をβにしたときのトルク低減量と要
求トルク低減量との差分となる不足のトルク低減量が算
出される。次いで、Q27において、算出された不足の
トルク低減量に相当する点火時期の遅角量が決定され
る。そして、Q28において、空燃比をβとするリーン
化補正によるトルク低減と、Q27で決定された遅角量
での点火時期の遅角によるトルク低減とが行われる。
【0032】ここで、空燃比のリーン化補正によるトル
ク低減量と点火時期の遅角によるトルク低減量との加算
値が、要求トルク低減量よりも小さくなってしまうとき
は、燃料カットのみを行うようにすることもできる。図
6において、リーン化補正後の空燃比がα2よりもリッ
チな場合は、全て点火時期の遅角のみによるトルク低減
制御とするようにしてもよい。
【0033】また、全体として、要求トルク低減量が小
さいとき(第1所定値以下のとき)は点火時期の遅角の
みによるトルク低減制御を行い、要求トルク低減量が大
きいとき(第1所定値よりも大きく設定された第2所定
値以上のとき)は、燃料カットのみによるトルク低減制
御を行い、要求トルク低減量が上記第1所定値と第2所
定値との間の中程度のときに、空燃比のリーン化補正に
よるトルク低減制御を行うようにして、このリーン化補
正のときのトルク低減制御として、前述したように点火
時期の遅角をも組み合わせた本発明手法を採択するよう
にすることもできる。
【0034】以上実施形態について説明したが、本発明
はこれに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。エンジンとしては、V型エンジン、ディーゼルエン
ジン、過給機付きエンジン等、その種類は特に問わない
ものである。エンジン負荷に関する値としては、吸入空
気量の他に、アクセル開度、スロットル開度、吸気負
圧、吸気流速等適宜選択することができる。トルク低減
制御が必要な加速状態の検出手法としては適宜のものを
採択することができる。
【0035】あ フロ−チャ−トに示す各ステップ(ステップ群)あるい
はセンサやスイッチ等の各種部材は、その機能の上位表
現に手段の名称を付して表現することができる。また、
フロ−チャ−トに示す各ステップ(ステップ群)の機能
は、制御ユニット(コントローラ)内に設定された機能
部の機能として表現することもできる(機能部の存
在)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限ら
ず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたも
のを提供することをも暗黙的に含むものである。さら
に、本発明は、制御方法として表現することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたエンジンの全体系統図。
【図2】加速時に駆動系の共振に起因する振動例を示す
図。
【図3】ギア位置に応じた共振周波数の一例を示す図。
【図4】本発明の制御内容をブロック図的に示す図。
【図5】本発明の制御例を示すフローチャート。
【図6】空燃比のリーン化補正を利用したトルク低減制
御を示す図。
【図7】図6のトルク低減制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
1:エンジン本体 2:吸気通路 6:エアフローメータ(エンジン負荷検出手段) 9:燃料噴射弁 10:エンジン回転数センサ 11:ギア位置センサ 12:点火プラグ 13:イグナイタ 21:バンドパスフィルタ(共振周波数成分抽出) 22:位相適合手段 23:低減トルク換算手段 U:制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 364 F02D 45/00 364D F02P 5/15 F02P 5/15 F (72)発明者 原田 真吾 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 久米 章友 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3G022 AA03 CA04 DA02 GA05 GA06 GA08 GA20 3G084 AA03 BA02 BA09 BA13 BA17 CA04 DA11 DA39 EA01 EB02 EC03 FA06 FA07 FA10 FA33 3G301 HA06 JA04 JA37 KA12 KB01 MA01 MA12 MA24 NB07 NE06 NE12 NE15 PA01Z PA11Z PE01Z PF07Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加速時に、加速振動低減のために必要な要
    求トルク低減量を求めて、該要求トルク低減量だけエン
    ジントルクを低減させるトルク低減手段を備えた車両用
    エンジンの制御装置において、 前記トルク低減手段が、空燃比のリーン化補正によるエ
    ンジントルク低減と、点火時期の遅角によるエンジント
    ルクの低減とを行えるように設定され、 前記トルク低減手段は、前記要求トルク低減量を得るの
    に必要なリーン化補正後の空燃比が、排気ガス中のNO
    x量が所定値以上となる所定空燃比範囲に該当しないと
    きは、該リーン化補正によって前記要求トルク低減量を
    実現させる一方、該リーン化補正後の空燃比が該所定空
    燃比範囲にあるときは点火時期の遅角によって前記要求
    トルク低減量を実現するように設定されている、ことを
    特徴とする車両用エンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記トルク低減手段は、前記リーン化補正後の空燃比が
    前記所定空燃比範囲よりもリーンな空燃比として設定さ
    れる特定空燃比よりもリーンになるときは、該特定空燃
    比に補正された状態でエンジントルクの低減を実現させ
    ると共に、該特定空燃比としただけでは前記要求トルク
    低減量に対して不足する分のトルク低減量を点火時期の
    遅角によって実現するようにされている、ことを特徴と
    する車両用エンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記トルク低減手段は、燃料カットによるトルク低減を
    も行うように設定されて、前記特定空燃比に補正するこ
    とにより得られるトルク低減量と点火時期を遅角するこ
    とにより得られるトルク低減量との加算値が前記要求ト
    ルク低減量よりも小さいときは、燃料カットによるトル
    ク低減を行うように設定されている、ことを特徴とする
    車両用エンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    おいて、 エンジン負荷に関連した値を検出するエンジン負荷検出
    手段と、前記エンジン負荷検出手段で検出されたエンジ
    ン負荷に関する値から車両の駆動系の共振周波数成分を
    抽出するフィルタ手段と、を備え、 前記要求トルク低減量が、前記フィルタ手段によって抽
    出された共振周波数成分を低減する値となるように求め
    られる、ことを特徴とする車両用エンジンの制御装置。
JP2001157071A 2001-05-25 2001-05-25 車両用エンジンの制御装置 Pending JP2002349331A (ja)

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