JP2002349242A - ディーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生制御方法 - Google Patents

ディーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタの再生開始の判定を測定した排気圧
力で行うディーゼルパティキュレートフィルタ装置の再
生制御方法において、一つの排気圧力センサで精度良
く、フィルタの目詰まり状態を検出できるディーゼルパ
ティキュレートフィルタ装置の再生制御方法を提供す
る。 【解決手段】 排気ガスG中の微粒子状物質を捕集する
フィルタ6A,6Bの再生処理を開始する判定を、測定
したあ排気圧力POを用いて行うディーゼルパティキュ
レートフィルタ装置10Aにおいて、再生制御装置がフ
ィルタの目詰まり状態の判定を、出口側排気圧力PO
(t)の大きさPOmと該出口側排気圧力PO(t)の
脈動成分の大きさδPOを用いて行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載されたディー
ゼルエンジン等の内燃機関の微粒子状物質(PM:パテ
ィキュレート)を捕集するディーゼルパティキュレート
フィルタ装置(DPF装置)の再生制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車載等のディーゼルエンジンから排出さ
れる排気ガス中には、パティキュレート(PM)と呼ば
れる微粒子状物質が含まれており、これを除去するため
にディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)を備
えた装置が試みられている。
【0003】このディーゼルパティキュレートフィルタ
装置には、図9に示すような、ディーゼルエンジン1の
排気下流側に、SiC等のセラミック繊維からなる不織
布を耐熱金網で挟持して形成されたフィルタ6A,6B
を複数取り付けて、交互に排気ガスGを通過させて、微
粒子状物質の捕集とフィルタの再生を交替しながら繰り
返して、エンジン1から排出される微粒子状物質を捕集
するタイプの装置10Xや、図10に示すような、ディ
ーゼルエンジン1の排気下流側に、一つのフィルタ6C
とこのフィルタ6Cを迂回するバイパス通路12を設
け、再生時には排気ガスGをバイパス通路12に流しな
がらフィルタ6Cをヒータ7Cで加熱して再生を行うタ
イプの装置10Yがある。
【0004】また、図11に示すように、ディーゼルエ
ンジン1の排気下流側に、一つのフィルタ6Dを設けた
タイプでも、バイパス通路を設けずに、フィルタ6Dの
上流に酸化触媒9を設けたり、フィルタ6Dに触媒を担
持させたりして、エンジン1の運転状態を変化させるこ
とにより排気ガスGの温度や組成を変えて、フィルタ6
Dの再生処理を行う連続再生型のディーゼルパティキュ
レートフィルタ装置10Zもある。
【0005】これらのフィルタは、捕集された微粒子状
物質の蓄積が進行するにつれて、フィルタの目詰まりが
進行し、フィルタの前後の排気圧力が変化するので、再
生を開始する時点を、排気圧力を用いて判定している。
【0006】そのため、図9に示すような、複数のフィ
ルタ6A,6Bを備えたタイプのディーゼルパティキュ
レートフィルタ装置10Xでは、このフィルタ6A,6
Bの上流側には入口側排気圧力センサ(前圧センサ)5
1が、また、下流側には出口側排気圧力センサ(後圧セ
ンサ)52がそれぞれ配設され、入口側排気圧力PIと
出口側排気圧力POを検出している。
【0007】また、図10及び図11に示すような、単
数のフィルタ6C(6D)で捕集と再生を繰り返すタイ
プのディーゼルパティキュレートフィルタ装置10X
(10Y)では、このフィルタ6C(6D)の上流側に
は入口側排気圧力センサ51が、また、下流側には出口
側排気圧力センサ52がそれぞれ配設され、入口側排気
圧力PIと出口側排気圧力POを検出している。
【0008】そして、各フィルタ6A〜6Dの入口側排
気圧力PIや前後の圧力比(Rp=PI/PO)が所定
の目詰まり状態判定値PI0やRp0より大きくなった
ら、微粒子状物質捕集中のフィルタ6A(又は6B),
6C,6Dは目詰まり状態になったと判定して,排気ガ
スGの通路を切り換えて、他方のフィルタ6B(又は6
A)で微粒子状物質の捕集を行ったり、バイパス通路に
排ガスを逃がしたりすると共に、目詰まり状態と判定さ
れたフィルタ6A(又は6B),6C,6Dの再生処理
を行っている。
【0009】この再生処理は、図9及び図10のディー
ゼルパティキュレートフィルタ装置10X,10Yで
は、ヒータ7A(又は7B),7Cに通電して加熱し、
捕集した微粒子状物質を焼却し、このフィルタ6A(又
は6B),6Cを再生処理しており、また、図11の連
続再生型のディーゼルパティキュレートフィルタ装置1
0Zでは、エンジン1の運転状態を変化させて、フィル
タ6Dの再生に適した温度や成分組成を持つ排気ガスG
を発生させて、フィルタ6Dを再生処理している。
【0010】これらのディーゼルパティキュレートフィ
ルタ装置においては、いずれも、フィルタの上流側の入
口側排気圧力、又は、この上流側の入口側排気圧力と下
流側の出口側排気圧力を用いて、フィルタの再生処理の
開始時期を判定し、排気ガスの通路の切り換えによる捕
集と再生のフィルタの切り換え、捕集と再生の切り換
え、あるいは、エンジンの運転状態の変更による捕集と
再生の切り換えを行って、各フィルタを再生処理してい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このフ
ィルタの上流側の入口側排気圧力を目詰まり判定に使用
する場合は、この入口側排気圧力はフィルタの目詰まり
の増加と共に上昇するが、エンジン回転数、負荷、排気
温度等の影響を受けるために、予め、エンジンの運転状
態に対応する入口側排気圧力判定値を設定して、マップ
データ等の形で、再生制御装置に記憶させておく必要が
ある。
【0012】そして、目詰まり判定時に、エンジンの運
転状態に対応する入口側排気圧力判定値を算定し、この
入口側排気圧力判定値と計測された入口側排気圧力とを
比較する必要がある。そのため、エンジン回転数、負
荷、排気温度等の運転条件を考慮した複雑な制御が必要
になるという問題がある。
【0013】更に、この入口側排気圧力で目詰まり判定
する場合は、エンジンが高負荷運転領域にある場合に
は、目詰まり判定の精度は良いが、低負荷及び中負荷運
転領域及び中負荷運転にある場合には、検出遅れが生じ
目詰まり判定の精度が悪くなるという問題がある。
【0014】また、入口側排気圧力と出口側排気圧力の
比である圧力比を目詰まり判定に使用する場合は、エン
ジン回転数、負荷等の運転条件の影響は少なく制御が単
純化されるが、圧力比の精度が悪く測定データの平均化
やノイズ除去等の演算化が必要になり、検出遅れが生じ
るという問題がある。
【0015】特に、この圧力比で目詰まり状態を判定す
る場合には、エンジンが低負荷及び中負荷運転領域にあ
るの場合には、目詰まり判定の精度は良いが、高負荷運
転領域にある場合には、検出遅れが生じ目詰まり判定の
精度が悪くなるという問題がある。
【0016】そして、更に、この圧力比で目詰まりを判
定する場合には、入口側排気圧力センサと出口側排気圧
力センサの2つの排気圧力センサが必要になるため、排
気圧力センサの故障発生の可能性による信頼性の低下と
コストアップという問題がある。
【0017】一方、フィルタの目詰まりの進行と、出口
側排気圧力の脈動成分との関係を調べた結果、図7及び
図8に示すように、目詰まり量の増加に伴って、脈動成
分(脈動振幅)が少なくなることが分かった。
【0018】本発明は、上記の知見を得て、上述の従来
技術の問題を解決するためになされたものであり、その
目的は、フィルタの再生開始の判定を測定した排気圧力
で行うディーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生
制御方法において、一つの排気圧力センサで精度良く、
フィルタの目詰まり状態を検出できるディーゼルパティ
キュレートフィルタ装置の再生制御方法を提供すること
にある。
【0019】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するためのディーゼルパティキュレートフィルタ装置の
制御方法は、次のように構成される。
【0020】1)エンジンの排気通路に接続され、排気
ガス中の微粒子状物質を捕集するフィルタと、捕集した
微粒子状物質を酸化して再生処理するフィルタとを交互
に切換えながら、排気ガス中の微粒子状物質を浄化する
複数のフィルタと、該フィルタに捕集された微粒子状物
質を酸化除去するための再生手段と、前記フィルタの出
口側排気圧力を検出する出口側排気圧力センサと、前記
フィルタの再生処理操作を制御する再生制御装置を備え
たディーゼルパティキュレートフィルタ装置において、
前記再生制御装置がフィルタの目詰まり状態の判定を、
前記出口側排気圧力の大きさと該出口側排気圧力の脈動
成分の大きさを用いて行うように構成される。
【0021】この出口側排気圧力の大きさとは、所定の
時間内における出口側排気圧力の平均値であり、直流成
分(DC成分)のことをいい、また、出口側排気圧力の
脈動成分の大きさとは、所定の時間内における出口側排
気圧力の振動振幅の大きさのことをいい、この所定の時
間内における、最大値と最小値との差や、極大値の平均
値と極小値の平均値との差や各脈動振幅の平均値等とし
て求めることができるものである。
【0022】なお、再生手段としては、各フィルタを再
生処理時に加熱するための電気ヒータ等があり、この場
合の再生処理操作としては、フィルタの切り換え、再生
側のフィルタのヒータへの通電、微粒子状物質燃焼用の
酸素供給等がある。
【0023】2)または、エンジンの排気通路に接続さ
れ、排気ガス中の微粒子状物質の捕集と、捕集した微粒
子状物質を酸化除去する再生処理とを交互に繰り返しな
がら、排気ガス中の微粒子状物質を浄化するフィルタ
と、該フィルタに捕集された微粒子状物質を酸化除去す
るための再生手段と、前記フィルタの出口側排気圧力を
検出する出口側排気圧力センサと、前記フィルタの再生
処理操作を制御する再生制御装置を備えたディーゼルパ
ティキュレートフィルタ装置において、前記再生制御装
置がフィルタの目詰まり状態の判定を、前記出口側排気
圧力の大きさと該出口側排気圧力の脈動成分の大きさを
用いて行うように構成される。
【0024】3)そして、上記のディーゼルパティキュ
レートフィルタ装置の再生制御方法において、前記再生
制御装置がフィルタの目詰まり状態の判定を、前記出口
側排気圧力の大きさと所定の圧力判定値との比較と、該
出口側排気圧力の脈動成分の大きさと所定の第1の脈動
判定値との比較の両方により目詰まり判定を行うように
構成する。
【0025】この目詰まり判定方法では、出口側排気圧
力の大きさと、出口側排気圧力の脈動成分の大きさとを
別々に比較し、出口側排気圧力の大きさが所定の圧力判
定値より大きく、かつ、出口側排気圧力の脈動成分の大
きさが所定の第1の脈動判定値より小さい場合に、目詰
まり状態にあり、再生開始が必要であるとの判定を行
う。
【0026】4)また、上記のディーゼルパティキュレ
ートフィルタ装置の再生制御方法において、前記再生制
御装置がフィルタの目詰まり状態の判定を、前記出口側
排気圧力の脈動成分の大きさと、該出口側排気圧力の大
きさに対して決まる所定の第2の脈動判定値との比較と
から目詰まり判定を行うように構成される。
【0027】この目詰まり判定方法では、出口側排気圧
力の大きさと出口側排気圧力の脈動成分の大きさとを関
連付けて判定し、出口側排気圧力の大きさから決まる所
定の第2の脈動判定値と、測定した出口側排気圧力の脈
動成分の大きさとを比較して、測定値の方が、所定の第
2の脈動判定値より小さくなった場合に、目詰まり状態
にあり、再生開始が必要であるとの判定を行う。
【0028】以上の構成によれば、排気圧力センサは、
フィルタの出口側排気圧力センサの一つだけで、目詰ま
り状態を判定できるので、センサを減らすことができ
て、その分システムの信頼度を向上でき、コストダウン
もできる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明に係
る実施の形態のディーゼルパティキュレートフィルタ装
置(DPF装置)の制御方法について、図1のフィルタ
が2つあり、捕集するフィルタと再生処理するフィルタ
を交互に切り換えるタイプのディーゼルパティキュレー
トフィルタ装置を例にして説明する。
【0030】なお、図1〜図3は本発明に係るディーゼ
ルパティキュレートフィルタ装置の構成を示す図で、図
4〜図6は本発明に係るディーゼルパティキュレートフ
ィルタ装置の制御方法の制御フローを示す図である。
【0031】図1に示すディーゼルパティキュレートフ
ィルタ装置10Aは、SiC等のセラミック繊維からな
る不織布を2つの金網により挟持して構成された2つの
フィルタ6A,6Bを有して構成され、エンジン1の排
気通路2から流入する排気ガスGの通路を一方のフィル
タ6A(又は6B)から他方のフィルタ6B(又は6
A)に切り換える切換弁(通路切換手段)4と、各フィ
ルタ6A,6Bを再生処理時に加熱するための、上記の
挟持用金網の少なくとも一方を通電可能として構成され
たヒータ7A,7Bとを備えて形成される。
【0032】このディーゼルパティキュレートフィルタ
装置10Aのフィルタ6A,6Bの下流側は出口側排気
圧力センサ52を配設する。
【0033】更に、この出口側排気圧力センサ52で検
出される出口側排気圧力POを入力とし、切換弁制御と
フィルタ加熱制御等の再生制御を行うDPF制御部(再
生制御装置)80がエンジンコントロールユニット(E
CU)と呼ばれるコントローラ(コントロールユニッ
ト:C/U)8内に設けられる。より具体的には、プロ
グラムとしてコントローラ8内のCPUに入力される。
【0034】この再生制御装置80で、フィルタ6A,
6Bの目詰まり状態の判定を行うが、本発明では、出口
側排気圧力PO(t)の大きさ(平均値:DC成分)P
Omとこの出口側排気圧力PO(t)の脈動成分の大き
さ(AC成分)δPOを用いて行うように構成される。
【0035】そして、第1の実施の形態では、この再生
制御装置80がフィルタ6A,6Bの目詰まり状態の判
定を、出口側排気圧力の大きさPOmと所定の圧力判定
値PO0との比較と、この出口側排気圧力の脈動成分の
大きさδPOと所定の第1の脈動判定値δPO1との比
較の両方により目詰まり判定を行う。
【0036】つまり、出口側排気圧力の大きさPOm
と、出口側排気圧力の脈動成分の大きさδPOとを別々
に比較し、出口側排気圧力の大きさPOmが所定の圧力
判定値PO0より大きく、かつ、出口側排気圧力の脈動
成分の大きさδPOが所定の第1の脈動判定値δPO1
より小さい場合(図8のA領域)に、微粒子状物質(P
M)捕集中のフィルタ6A(又は6B)は目詰まり状態
になったと判断し、再生開始が必要であるとの判定を行
う。
【0037】また、第2の実施の形態では、この再生制
御装置80がフィルタ6A,6Bの目詰まり状態の判定
を、出口側排気圧力の脈動成分の大きさδPOと、この
出口側排気圧力の大きさPOmに対して決まる所定の第
2の脈動判定値δPOm2との比較とから目詰まり判定
を行うように構成される。
【0038】つまり、出口側排気圧力の大きさPOmと
出口側排気圧力の脈動成分の大きさδPOとを関連付け
て判定し、出口側排気圧力の大きさPOmから決まる所
定の第2の脈動判定値δPOm2と、測定した出口側排
気圧力の脈動成分の大きさδPOとを比較して、測定値
δPOの方が、所定の第2の脈動判定値δPOm2より
小さくなった場合(図8のB領域)に、微粒子状物質捕
集中のフィルタ6A(又は6B)は目詰まり状態になっ
たと判断し、再生開始が必要であるとの判定を行う。
【0039】これらの所定の圧力判定値PO0、所定の
第1の脈動判定値δPO1、出口側排気圧力の大きさP
Omの関数となる所定の第2の脈動判定値δPOm2
(POm)は、実験や測定結果や計算等により、エンジ
ンが許容できる排気圧損とフィルタの耐圧性能等を考慮
して定められる。
【0040】そして、再生制御装置80は、これらの判
定に従って、切換弁4により排気ガスGの流れを切り換
えて、他方のフィルタ6B(又は6A)で微粒子状物質
の捕集を行うように構成される。
【0041】上記のディーゼルパティキュレートフィル
タ装置10Aの制御は、図4〜図6に示すようなフロー
に従って行われる。このフローは、エンジン1の制御と
並行して実行されるものであり、説明し易いように複数
のフィルタ6A,6Bの内の一つに注目した制御フロー
として示してある。実際には、複数のフィルタ6A,6
Bを同時に制御するので、各フィルタ6A,6B毎の制
御よりも、纏めて全体のフィルタ制御を行うように構成
される。
【0042】先ず、全体の再生制御のフローの概略を図
4で説明する。
【0043】この図4の制御フローでは、スタートする
と、制御の対象となっている一方のフィルタ6A(又は
6B)では、ステップS10の捕集モードで微粒子状物
質の捕集を行い、次のステップS20で、フィルタ6A
が再生開始であるか否かを判定し、再生開始でないと判
定した場合には、ステップS10の捕集モードに戻り、
フィルタ6Aで捕集を継続する。
【0044】また、ステップS20で再生開始であると
判定した場合には、ステップS30の再生モードに移行
し、ステップS30の再生処理で、切換弁4を制御して
排気ガスGの通路を切り換えて、このフィルタ6Aで
は、ヒータ7Aへの通電によるフィルタの予備加熱、捕
集された微粒子状物質を酸化するための酸素供給のため
の燃焼用エアー導入、フィルタ6Aの冷却等を行う。そ
して、この間は、他方のフィルタ6B(又は6A)で微
粒子状物質の捕集を行う。
【0045】そして,このステップS30の再生処理が
終了した後に、ステップ40の待機状態となり、他方の
フィルタ6Bの再生モードへの移行に伴う排気ガスGの
通路の切換により、ステップS10の捕集モードに戻
る。
【0046】次に、本発明の再生開始の判定の制御の第
1の実施の形態について、図5を参照しながら説明す
る。
【0047】先ず、図5に示すように、ステップS20
の再生開始判定では、最初に、ステップS21で、出口
側排気圧力PO(t)の大きさPOm(DC成分)とそ
の脈動成分(AC成分)の大きさ(脈動振幅)δPOを
検出する。
【0048】この出口側排気圧力PO(t)の大きさP
Omは、所定のサンプリング期間の出口側排気圧力PO
(t)の平均値として求められ、脈動成分の大きさδP
Oは、所定のサンプリング期間の内の最大値と最小値と
の差や、極大値の平均値と極小値の平均値との差や各振
幅の平均値等として求めらるが、別のデータ処理によっ
て算出してもよい。
【0049】そして、ステップS22で、出口側排気圧
力POの大きさPOmが、所定の目詰まり状態判定値で
ある圧力判定値PO0より大きいか否かを判定する。
【0050】この判定で、出口側排気圧力POの大きさ
POmが所定の圧力判定値PO0より小さい場合には、
まだ目詰まりの進行が少なく捕集可能であるとして、再
生開始ではない(ステップS25)と判定し、大きくな
ったら、ステップS23に行く。
【0051】そして、ステップS23では、出口側排気
圧力の脈動成分の大きさδPOが所定の第1の脈動判定
値δPO1より小さいか否かを判定する。小さい場合に
は、微粒子状物質(PM)捕集中のフィルタ6A(又は
6B)は目詰まり状態(図8のA領域)になったと判断
し、再生開始である(ステップS24)と判定し、大き
い場合には、まだ目詰まりの進行が少なく捕集可能であ
るとして、再生開始ではない(ステップS25)と判定
する。
【0052】この再生制御方法により、出口側排気圧力
POの大きさPOmが所定の圧力判定値PO0より大き
く、かつ、出口側排気圧力POの脈動成分の大きさδP
Oが所定の第1の脈動判定値δPO1より小さい場合
に、目詰まり状態にあり、再生開始が必要であるとの判
定を行うことができる。
【0053】次に、本発明の再生開始の判定の制御の第
2の実施の形態について、図6を参照しながら説明す
る。
【0054】第2の実施の形態では、図5に示すフロー
の代りに、図6に示すようなフローで行われ、ステップ
S20Aの再生開始判定では、最初に、ステップS21
Aで、出口側排気圧力PO(t)の大きさPOmとその
脈動成分の大きさδPOを検出する。
【0055】そして、ステップS22Aで、出口側排気
圧力POの大きさPOmに対応する所定の第2の脈動判
定δPOm2を、予め実験や計測結果、あるいは計算か
ら求められ、マップデータ等として予め入力されている
データから算出する。
【0056】次のステップS23Aで、この算出された
所定の第2の脈動判定δPOm2と検出された脈動成分
の大きさδPOを比較し、測定値δPOの方が、所定の
第2の脈動判定値δPOm2より大きい場合に、まだ目
詰まりの進行が少なく捕集可能であるとして、再生開始
ではない(ステップS25A)と判定し、また、小さく
なった場合には、微粒子状物質(PM)捕集中のフィル
タ6A(又は6B)は目詰まり状態(図8のB領域)に
なったと判断し、再生開始である(ステップS24A)
と判定する。
【0057】この再生制御方法により、出口側排気圧力
の大きさPOmから決まる所定の第2の脈動判定値δP
Om2と、測定した出口側排気圧力の脈動成分の大きさ
δPOとを比較して、測定値δPOが、所定の第2の脈
動判定値δPOm2より小さくなった場合に、目詰まり
状態にあり再生開始が必要であるとの判定を行うことが
できる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るディ
ーゼルパティキュレートフィルタ装置の制御方法によれ
ば、再生制御制御において、再生開始の判定としてのフ
ィルタの目詰まり状態の判定の際に、出口側排気圧力の
大きさとこの出口側排気圧力の脈動成分の大きさを用い
て行うので、排気排気圧力センサが一つあれば目詰まり
判定を行えることになるので、排気圧力センサの数を減
らすことができて、その分システムの信頼度を向上で
き、また、コストダウンもできる。
【0059】また、出口側排気圧力の大きさと、出口側
排気圧力の脈動成分の大きさとを別々に比較し、出口側
排気圧力の大きさが所定の圧力判定値より大きく、か
つ、出口側排気圧力の脈動成分の大きさが所定の第1の
脈動判定値より小さい場合に、目詰まり状態にあり、再
生開始が必要であるとの判定を行うことにより、比較的
簡単な制御で、再生開始のための目詰まり状態を判定で
きる。
【0060】あるいは、出口側排気圧力の脈動成分の大
きさと、該出口側排気圧力の大きさに対して決まる所定
の第2の脈動判定値との比較で目詰まり判定を行うこと
により、比較的簡単な制御で、再生開始のための目詰ま
り状態をより精度良く判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数のフィルタを有するディーゼ
ルパティキュレートフィルタ装置の構成の一例を示す図
である。
【図2】本発明に係る単数のフィルタとバイパス通路を
有するディーゼルパティキュレートフィルタ装置の構成
の一例を示す図である。
【図3】本発明に係る連続再生型のディーゼルパティキ
ュレートフィルタ装置の構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るディーゼルパティキ
ュレートフィルタ装置の制御方法の制御フローを示す図
である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る再生開始判定
用の制御フローを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る再生開始判定
用の制御フローを示す図である。
【図7】出口側排気圧力の大きさ及び脈動成分の大きさ
と、目詰まりの進行状態との関係を模式的に示す図であ
る。
【図8】出口側排気圧力の大きさに対する脈動成分の大
きさと、目詰まりの進行状態との関係を模式的に示す図
である。
【図9】従来技術の複数のフィルタを有するディーゼル
パティキュレートフィルタ装置の構成の一例を示す図で
ある。
【図10】従来技術の単数のフィルタとバイパス通路を
有するディーゼルパティキュレートフィルタ装置の構成
の一例を示す図である。
【図11】従来技術の連続再生型のディーゼルパティキ
ュレートフィルタ装置の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 排気通路 4 切換弁 52 出口側排気圧力センサ 6A,6B,6C,6D フィルタ 7A,7B,7C ヒータ 8 コントローラ 9 酸化触媒 10A,10B,10C,10D ディーゼルパティ
キュレートフィルタ装置 G 排気ガス Gc 浄化された排気ガス PO(t) 出口側排気圧力 POm 出口側排気圧力の大きさ PO0 所定の圧力判定値(所定の目詰まり状態判定
値) δPO 出口側排気圧力の脈動成分の大きさ δPO1 所定の第1の脈動判定値 δPOm2 所定の第2の脈動判定値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気通路に接続され、排気ガ
    ス中の微粒子状物質を捕集するフィルタと、捕集した微
    粒子状物質を酸化して再生処理するフィルタとを交互に
    切換えながら、排気ガス中の微粒子状物質を浄化する複
    数のフィルタと、該フィルタに捕集された微粒子状物質
    を酸化除去するための再生手段と、前記フィルタの出口
    側排気圧力を検出する出口側排気圧力センサと、前記フ
    ィルタの再生処理操作を制御する再生制御装置を備えた
    ディーゼルパティキュレートフィルタ装置において、前
    記再生制御装置がフィルタの目詰まり状態の判定を、前
    記出口側排気圧力の大きさと該出口側排気圧力の脈動成
    分の大きさを用いて行うことを特徴とするディーゼルパ
    ティキュレートフィルタ装置の再生制御方法。
  2. 【請求項2】 エンジンの排気通路に接続され、排気ガ
    ス中の微粒子状物質の捕集と、捕集した微粒子状物質を
    酸化除去する再生処理とを交互に繰り返しながら、排気
    ガス中の微粒子状物質を浄化するフィルタと、該フィル
    タに捕集された微粒子状物質を酸化除去するための再生
    手段と、前記フィルタの出口側排気圧力を検出する出口
    側排気圧力センサと、前記フィルタの再生処理操作を制
    御する再生制御装置を備えたディーゼルパティキュレー
    トフィルタ装置において、前記再生制御装置がフィルタ
    の目詰まり状態の判定を、前記出口側排気圧力の大きさ
    と該出口側排気圧力の脈動成分の大きさを用いて行うこ
    とを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルタ装
    置の再生制御方法。
  3. 【請求項3】 前記再生制御装置がフィルタの目詰まり
    状態の判定を、前記出口側排気圧力の大きさと所定の圧
    力判定値との比較と、該出口側排気圧力の脈動成分の大
    きさと所定の第1の脈動判定値との比較の両方により目
    詰まり判定を行うことを特徴とする請求項1又は2に記
    載のディーゼルパティキュレートフィルタ装置の再生制
    御方法。
  4. 【請求項4】 前記再生制御装置がフィルタの目詰まり
    状態の判定を、前記出口側排気圧力の脈動成分の大きさ
    と、該出口側排気圧力の大きさに対して決まる所定の第
    2の脈動判定値との比較とから目詰まり判定を行うこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼルパティ
    キュレートフィルタ装置の再生制御方法。
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