JP2002348778A - 繊維用処理剤、処理方法及び被処理繊維 - Google Patents
繊維用処理剤、処理方法及び被処理繊維Info
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Abstract
れたホスホリルコリン類似基含有単量体とグリセロール
モノ(メタ)アクリレートと疎水性単量体に基づく構成
単位を有する共重合体からなる繊維用処理剤を提供す
る。 【解決手段】 ホスホリルコリン類似基含有単量体(単
量体A)に基づく構成単位とグリセロールモノ(メタ)
アクリレート(単量体B)に基づく構成単位とその他の
疎水性単量体(単量体C)に基づく構成単位とを含有す
る、分子量20,000〜2,000,000の重合体
を有効成分とする繊維処理剤。
Description
維用処理剤組成物、処理方法および前記処理剤で処理さ
れた被処理繊維に関する。
の処理は盛んに研究されているが、衣類の衿アカ・袖口
汚れ、また、血液、タンパク質、口紅の汚れなど、技術
的に最も難易度の高い分野であり、いまだに効果的な防
汚性を付与する繊維用処理剤、処理方法は見つかってい
ない。その上に、近年では、性能以外の面で安全性や環
境汚染性なども注目されている。特に衣類に処理する際
には、肌にやさしく、耐久性のある、高度な防汚効果が
要求される。
ても、洗濯によって容易に落とすことができるが、血
液、口紅、ファンデーション等の外部からの汚れに対し
ては、洗濯で落とすことは困難であった。このような汚
れに対して、セルロース繊維に防汚性能を付与する方法
として従来から、セルロース繊維をよりいっそう親水化
して汚れ除去性を高めるため、例えば、特開平07−1
66471号公報、特開平06−313271号公報、
特開平06−313264号公報等に開示されているよ
うに、水溶性セルロース誘導体の処理液にセルロース布
帛を浸漬して絞り、乾燥、熱処理することにより、同誘
導体をセルロース繊維に付与する方法が行われている。
しかしながら、水溶性セルロース誘導体の水溶液は粘度
が高く、高い防汚性能を付与するために高濃度溶液を用
いると処理が困難になり、しかも被処理繊維の風合いが
硬くなってしまう欠点を有している。
剤原料として、フッ素化合物、シリコーン系化合物、ポ
リオキシエチレン系化合物、ポリエステル系化合物、ウ
レタン系化合物、その他の炭化水素系化合物等が用いら
れてきた。例えば、特開平09−324173号公報に
はフルオロアルキル基およびポリエチレングリコール基
を有する共重合体、特開平09−291483号公報に
はポリエステルとポリアルキレングリコールの共重合ポ
リエステル、特開平09−273079号公報にはセル
ロース誘導体やスルホン酸基含有ビニルポリマー、特開
平09−268475号公報にはメラミン系樹脂、特開
平09−241622号公報にはフッ素系撥水發油剤、
特開平09−188970号公報にはビニルスルホン酸
と4級アンモニウム塩、特開平09−176961号公
報には親水性−疎水性ブロック共重合体、特開平08−
325935号公報にはスルホコハク酸エステル塩型ア
ニオン界面活性剤、特開平08−291474号公報に
はポリエステル系ポリウレタン樹脂、特開平07−26
8314号公報にはヒドロキシポリオレフィンのアルキ
レンオキサイド付加物等の化合物を繊維表面に処理する
技術が開示されている。
性により防汚効果を発現させる方法と親水性により防汚
効果を発現させる方法の2つの方法に大別される。撥水
性により防汚効果を発現させる方法では、帯電による静
電的引力で逆に汚れをひきつけてしまうという問題点が
ある。親水性により防汚効果を発現させる方法では、親
水性が十分でないことから、無理に高い防汚性を付与す
るために高濃度溶液を処理に用いることにより柔軟性が
悪くなり風合いが悪化するという問題点がある。また、
血液汚れへの防汚効果に対しては効果がほとんどない等
の欠点も有している。
体は、生体膜に由来するリン脂質類似構造に起因して、
血液適合性、補体非活性化、生体物質非吸着性等の生体
適合性に優れ、非常に親水性が高く、高い保湿性等の優
れた性質を有することが知られており、それぞれの機能
を生かした生体関連材料の開発を目的とした重合体の合
成およびその用途に関する研究開発が活発に行われてい
る。
繊維を処理する技術として、ホスホリルコリン類似基含
有単量体を絹に対してグラフト重合させる方法が開示さ
れている(Polym.Preprints,Japa
n,Vol.47,No.3,pp.606,1999
年)。該方法では、重合操作が煩雑な上、毒性の心配の
ある開始剤や残留の単量体等を除去する工程が必要であ
るため非常に製造の効率が悪いという問題点があるし、
繊維への防汚性の付与の可能性についてはまったく知ら
れていない。また、特開2000−26842号公報で
は、ホスホリルコリン基含有重合体が帯電防止剤となり
うる技術が開示されているが、防汚性を付与する効果に
ついては知られておらず、本発明のエポキシ基をホスホ
リルコリン基と同時に含有する重合体を使用することに
より高い耐洗濯性の効果を発揮できることについても知
られていない。また、繊維を処理することについてはま
ったく知られていない。
は、防汚性、耐洗濯性、吸湿性、帯電防止性に優れたホ
スホリルコリン類似基含有単量体とグリセロールモノ
(メタ)アクリレートと疎水性単量体に基づく構成単位
を有する共重合体からなる繊維用処理剤を提供すること
にある。また、本発明の第2の目的は、その繊維用処理
剤組成物を提供することにある。また、本発明の第3の
目的は、繊維用処理方法を提供することにある。さらに
本発明の第4の目的は、前記の処理方法で処理してなる
被処理繊維を提供することにある。
題点に鑑み、鋭意検討した結果、特定のホスホリルコリ
ン類似基含有単量体とグリセロールモノ(メタ)アクリ
レートと疎水性単量体を含む単量体組成物の共重合体を
繊維に処理すると、特に防汚性に優れ、耐洗濯性も良好
な繊維が得られる知見を得て、本発明を完成するに至っ
た。
〔10〕である。 〔1〕 ホスホリルコリン類似基含有単量体(単量体
A)に基づく構成単位とグリセロールモノ(メタ)アク
リレート(単量体B)に基づく構成単位とその他の疎水
性単量体(単量体C)に基づく構成単位とを含有する、
分子量20,000〜2,000,000の重合体を有
効成分とする繊維処理剤。 〔2〕 下記の単量体A、単量体B、単量体C含む単量
体組成物を重合してなるホスホリルコリン類似基含有重
合体を有効成分とする繊維用処理剤。 単量体A;下記の式(1)
炭素数1〜6のアルキレンオキシ基を示し、Zは水素原
子もしくはR5−O−(C=O)−(但しR5は炭素数1
〜10のアルキル基または炭素数1〜10のヒドロキシ
アルキル基を示す)を示す。また、R1は水素原子もし
くはメチル基を示し、R2、R3およびR4は同一もしく
は異なる基であって、水素原子または炭素数1〜6のア
ルキル基またはヒドロキシアルキル基を示す。mは0〜
20の整数を示す。nは1〜4の整数を示す。]で表さ
れるホスホリルコリン類似基含有単量体。 単量体B;グリセロールモノ(メタ)アクリレート。 単量体C;下記の式(2)
示し、L1は、−C6H4−、−C6H10−、−(C=O)
O−、−O−、−(C=O)NH−、−O−(C=O)
−、−O−(C=O)−O−から選ばれる基を示し、L
2は、水素原子または−(CH2)p1−L3、−((CH
2)p2−O)p1−L3から選ばれる疎水性官能基を示
す。p1は1〜24、p2は3〜5までの整数を示し、L
3は、水素原子またはメチル基、−C6H5、−O−C6H
5から選ばれる官能基を示す。}で表される疎水性単量
体。
体が2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2’
−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェートである
前記〔1〕または〔2〕に記載の繊維用処理剤。 〔4〕 単量体Cの疎水性単量体が、炭素数1〜18の
アルキル基を持つ(メタ)アクリル酸エステルである前
記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の繊維用処理剤。 〔5〕 ホスホリルコリン類似基含有重合体が、単量体
Aのホスホリルコリン類似基含有単量体を10〜90重
量%、単量体Bのグリセロールモノ(メタ)アクリレー
トを5〜80重量%および、単量体Cの疎水性単量体を
5〜60重量%含む単量体組成物を重合してなる重合体
であり、重量平均分子量が、20,000〜2,00
0,000の範囲である前記〔1〕〜〔4〕のいずれか
に記載の繊維用処理剤。 〔6〕 前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載のホスホ
リルコリン類似基含有重合体0.05〜10重量%を含
む繊維用処理剤組成物。
リルコリン類似基含有重合体0.05〜10重量%とバ
インダー成分0.05〜10重量%とを含む繊維用処理
剤組成物。 〔8〕 バインダーが、アミノ基、カルボキシル基、ヒ
ドロキシ基、エポキシ基のいずれかから選ばれる基を有
する重合体である前記〔7〕記載の繊維用処理剤組成
物。
処理剤組成物に繊維を浸漬する工程、40〜190℃で
乾燥および熱処理する工程を行うことを特徴とする繊維
処理方法。 〔10〕 前記〔6〕〜〔8〕のいずれかに記載の繊維
用処理剤組成物により処理された繊維。
単量体Aのホスホリルコリン類似基含有単量体(以下、
PC単量体と略す。)と単量体Bのグリセロールモノ
(メタ)アクリレートと単量体Cの疎水性単量体とを含
む単量体組成物に基づく構成単位を含有する、分子量2
0,000〜2,000,000のホスホリルコリン類
似基含有重合体(以下、PC重合体と略す。)を有効成
分とするものである。前記PC重合体は、各々の単量体
を含む単量体組成物を重合して得られるが、単量体組成
物は、PC単量体、グリセロールモノ(メタ)アクリレ
ート、疎水性単量体の他に重合可能な他の重合性単量体
を含んでいても良い。
単量体Aのホスホリルコリン類似基含有単量体10〜9
0重量%、単量体Bのグリセロールモノ(メタ)アクリ
レート5〜80重量%および、単量体Cの疎水性単量体
5〜60重量%からなる単量体組成物をラジカル重合し
てなる重合体を好ましく挙げることができる。より好ま
しくは、単量体Aのホスホリルコリン類似基含有単量体
を20〜70重量%、単量体Bのグリセロールモノ(メ
タ)アクリレートを10〜60重量%および、単量体C
の疎水性単量体を10〜50重量%を含む単量体組成物
である。単量体AのPC単量体が10重量%未満である
と防汚効果が十分でなく、単量体Bのグリセロールモノ
(メタ)アクリレートが5重量%未満であるとグリセロ
ールモノ(メタ)アクリレートの水素結合による自己架
橋性が十分でなくいため耐洗濯性が十分発揮できない。
単量体Cの疎水性単量体が5重量%未満であると疎水性
相互作用による繊維への密着性が十分でないため耐洗濯
性が十分発揮できない。
(1)
炭素数1〜6のアルキレンオキシ基を示し、Zは水素原
子もしくはR5−O−(C=O)−(但しR5は炭素数1
〜10のアルキル基または炭素数1〜10のヒドロキシ
アルキル基を示す。)を示す。また、R1は水素原子も
しくはメチル基を示し、R2、R3およびR4は同一もし
くは異なる基であって、水素原子または炭素数1〜6の
アルキル基またはヒドロキシアルキル基を示す。mは0
〜20の整数を示す。nは1〜4の整数を示す。]で表
される。
例えば、−C6H4−、−C6H10−、−(C=O)O
−、−O−、−CH2−O−、−(C=O)NH−、−
O−(C=O)−、−O−(C=O)−O−、−C6H4
−O−、−C6H4−CH2−O−、−C6H4−(C=
O)−O−等が挙げられる。式(1)中のYは、炭素数
1〜6のアルキレンオキシ基であり、例えば、メチルオ
キシ基、エチルオキシ基、プロピルオキシ基、ブチルオ
キシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等が挙げ
られる。
O−(C=O)−で表される有機残基であり、R5は、
炭素数1〜10のアルキル基、または炭素数1〜10の
ヒドロキシアルキル基である。炭素数1〜10のアルキ
ル基としては例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。炭素
数1〜10のヒドロキシアルキル基としては例えば、ヒ
ドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒド
ロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、4−ヒ
ドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基、5−ヒド
ロキシペンチル基、2−ヒドロキシペンチル基、6−ヒ
ドロキシヘキシル基、2−ヒドロキシヘキシル基、7−
ヒドロキシヘプチル基、2−ヒドロキシヘプチル基、8
−ヒドロキシオクチル基、2−ヒドロキシオクチル基、
9−ヒドロキシノニル基、2−ヒドロキシノニル基、1
0−ヒドロキシデシル基、2−ヒドロキシデシル基等が
挙げられる。
2−{(メタ)クリロイルオキシ}エチル−2’−(ト
リメチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−{(メ
タ)クリロイルオキシ}プロピル−2’−(トリメチル
アンモニオ)エチルホスフェート、4−{(メタ)クリ
ロイルオキシ}ブチル−2’−(トリメチルアンモニ
オ)エチルホスフェート、5−{(メタ)クリロイルオ
キシ}ペンチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチ
ルホスフェート、6−{(メタ)クリロイルオキシ}ヘ
キシル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフ
ェート、2−{(メタ)クリロイルオキシ}エチル−
2’−(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、
2−{(メタ)クリロイルオキシ}エチル−2’−(ト
リプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
{(メタ)クリロイルオキシ}エチル−2’−(トリブ
チルアンモニオ)エチルホスフェート、2−{(メタ)
クリロイルオキシ}エチル−2’−(トリシクロヘキシ
ルアンモニオ)エチルホスフェート、2−{(メタ)ク
リロイルオキシ}エチル−2’−(トリフェニルアンモ
ニオ)エチルホスフェート、2−{(メタ)クリロイル
オキシ}エチル−2’−(トリメタノールアンモニオ)
エチルホスフェート、2−{(メタ)クリロイルオキ
シ}プロピル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチル
ホスフェート、2−{(メタ)クリロイルオキシ}ブチ
ル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、2−{(メタ)クリロイルオキシ}ペンチル−2’
−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
{(メタ)クリロイルオキシ}ヘキシル−2’−(トリ
メチルアンモニオ)エチルホスフェート、
リメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(アリ
ルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エ
チルホスフェート、2−(p−ビニルベンジルオキシ)
エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフ
ェート、2−(p−ビニルベンゾイルオキシ)エチル−
2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、
2−(スチリルオキシ)エチル−2’−(トリメチルア
ンモニオ)エチルホスフェート、2−(p−ビニルベン
ジル)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチル
ホスフェート、2−(ビニルオキシカルボニル)エチル
−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、2−(アリルオキシカルボニル)エチル−2’−
(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
(アクリロイルアミノ)エチル−2’−(トリメチルア
ンモニオ)エチルホスフェート、2−(ビニルカルボニ
ルアミノ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エ
チルホスフェート、エチル−(2’−トリメチルアンモ
ニオエチルホスホリルエチル)フマレート、ブチル−
(2’−トリメチルアンモニオエチルホスホリルエチ
ル)フマレート、ヒドロキシエチル−(2’−トリメチ
ルアンモニオエチルホスホリルエチル)フマレート、エ
チル−(2’−トリメチルアンモニオエチルホスホリル
エチル)マレート、ブチル−(2’−トリメチルアンモ
ニオエチルホスホリルエチル)マレート、ヒドロキシエ
チル−(2’−トリメチルアンモニオエチルホスホリル
エチル)マレート等を挙げることができる。ここで(メ
タ)アクリロイルは、アクリロイルおよび/またはメタ
クリロイルを意味する。
オキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチ
ルホスフェートが好ましく、さらに2−(メタクリロイ
ルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エ
チルホスフェート(略称;MPC)が入手性等の点で好
ましい。
単量体1種を単独で、もしくは2種以上を混合物として
用いることができる。PC単量体は、公知の方法で製造
できる。例えば、特開昭54−63025号公報に示さ
れている水酸基含有重合性単量体と2−ブロムエチルホ
スホリルジクロリドとを3級塩基存在下で反応させて得
られる化合物と3級アミンとを反応させる方法、特開昭
58−154591号公報等に示されている、水酸基含
有重合性単量体と環状リン化合物との反応で環状化合物
を得た後、3級アミンで開環反応する方法等によって製
造することができる。
リレートは、グリセリンのモノアクリル酸エステル或い
はモノメタクリル酸エステルである。
示し、L1は、−C6H4−、−C6H10−、−(C=O)
O−、−O−、−(C=O)NH−、−O−(C=O)
−、−O−(C=O)−O−から選ばれる基を示し、L
2は、水素原子または−(CH2)p1−L3、−((CH
2)p2−O)p1−L3から選ばれる疎水性官能基を示
す。p1は1〜24、p2は3〜5までの整数を示し、L
3は、水素原子またはメチル基、−C6H5、−O−C6H
5から選ばれる官能基を示す。}で表される。
は例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、スチレン、メチルスチレン、クロロメチルスチレ
ン、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等が好ましく挙げられ
る。
数1〜18のアルキル基の(メタ)アクリル酸エステル
がより好ましく、具体的には例えば、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本発明の効果を損なわない範囲において、単量体A、単
量体B、単量体C以外の他の重合性単量体を混合しても
良い。他の重合性単量体としては具体的には例えば、ポ
リエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−ビニ
ルピロリドン2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、(メタ)アク
リル酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アクリルアミ
ド、(メタ)アクリロイルオキシホスホン酸、アミノエ
チルメタクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等
が挙げられる。
C単量体と単量体Bのグリセロールモノ(メタ)アクリ
レートと単量体Cの疎水性単量体とを含む単量体組成物
をラジカル重合することにより得られるが、他の重合性
単量体の種類により繊維への密着性が異なるため、処理
する繊維の性質を考慮して他の重合性単量体を選択する
ことが望ましい。他の単量体の中でもPC重合体の防汚
性付与効果と繊維との密着性との観点から、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル基含有
単量体や(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチル
アンモニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロライド等のカチオン性単量体が好ましく挙げられ
る。
00〜2,000,000の範囲であることが望まし
く、さらに好ましくは、50,000〜500,000
の範囲である。重量平均分子量が20,000未満であ
ると重合体の繊維への吸着力が十分でないため耐洗濯性
が劣ることになり、2,000,000を超えると処理
液の粘性が高くなりすぎ繊維に均一に処理剤が浸透する
のが困難となり防汚性を十分に発揮することが困難とな
るので好ましくない。
の溶液でも使用可能であるが、PC重合体0.05〜1
0重量%とバインダー成分0.05〜10重量%とを含
む組成物とするのが望ましく、より好ましくはPC重合
体0.1〜3重量%とバインダー成分0.1〜3重量%
の組成物である。PC重合体の濃度が0.05重量%未
満の場合には、PC重合体が繊維に付着する量が十分で
ないため防汚効果を十分に上げることができず、10重
量%を超える場合はPC重合体が残留し繊維の柔軟さを
損なう恐れがあるため好ましくない。バインダー成分の
濃度が0.05重量%未満の場合には、架橋反応により
PC重合体を繊維に付着させる能力が十分でないため耐
洗濯性を十分に上げることができず、10重量%を超え
る場合にはバインダー成分が残留し、繊維の柔軟さを損
なう恐れがあるため好ましくない。
ルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤等を使
用することも可能であるし、水とアルコールの混合液等
のように2種以上を混合して溶媒として使用しても良
い。
合、イオン性結合等の結合力によりPC重合体を繊維表
面へ強固に固定させ耐久性を付与することを目的として
使用するが、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、グ
リオキザール系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹
脂、メラミン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエーテル
系樹脂、セルロース系樹脂等、一般に繊維処理に使用さ
れている重合体を使用することができる。バインダー成
分は、前記の重合体の中でも、アミノ基、カルボキシル
基、ヒドロキシ基、エポキシ基を有する重合体であるこ
とが望ましく、具体的には例えば、ポリジメチルアミノ
エチルメタクリレート、アクリル酸−アルキルメタクリ
レート共重合体、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
−メタクリル酸共重合体、ポリ2−ヒドロキシ−3−
(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、ポリエチレングリコール−テレフタ
ル酸重縮合物、末端カルボン酸ポリエチレングリコー
ル、部分ケン化ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリ4−
アミノスチレン、ポリエチレンイミン、スチレン−マレ
イン酸共重合体、マレイン酸−メチルビニルエーテル共
重合体、キトサン、プルラン、カゼイン、キサンタンガ
ム、コラーゲン、ヒアルロン酸、ゼラチン、アルギン
酸、デキストラン等が好ましく挙げられる。
カルボキシル基、ヒドロキシ基、エポキシ基の内どれか
を有する単量体とPC単量体との共重合体を使用するこ
ともできる。具体的には例えば、MPC−メタクリル酸
共重合体、MPC−2−ヒドロキシ−3−(メタ)アク
リロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロラ
イド共重合体、MPC−2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート共重合体等が好ましく挙げられる。
方法は、繊維用処理剤組成物に繊維を浸漬する工程と4
0〜190℃で乾燥および熱処理する工程を含む処理方
法が望ましく、さらに好ましくは、90〜160℃で乾
燥および熱処理する工程を含む処理方法である。乾燥お
よび熱処理温度が40℃未満だと架橋反応が困難となる
ため耐洗濯性が十分でなく、190℃を超えると繊維布
帛が黄変しやすくなるため好ましくない。また、場合に
よっては乾燥および熱処理の工程は、乾燥を40〜12
0℃で行い、その後100〜190℃で熱処理を行う2
段階の方法が望ましく、さらに好ましくは、乾燥80〜
105℃、熱処理110〜180℃で行う方法が望まし
い。ただし、特に耐洗濯性を要求されない家庭用の繊維
処理の場合には、室温での乾燥も有効であり、本発明の
繊維処理剤を使用することにより防汚性、吸水性、吸湿
性、帯電防止性等を繊維に付与することができる。
合、繊維重量の20〜200重量%の含浸量まで処理剤
組成物溶液を絞った後に乾燥および熱処理の工程に移行
することが望ましく、さらに好ましくは繊維重量の50
〜120重量%の含浸量まで処理剤組成物溶液を絞るこ
とである。本発明の繊維用処理剤組成物を使用して繊維
処理を行う際には、本発明の効果を損なわない範囲にお
いて、形態安定処理剤、防臭剤、吸着剤、界面活性剤、
柔軟剤、溶剤、染料、保湿剤、抗菌剤、香料等の他の成
分を添加しても良い。本発明の繊維用処理剤組成物は、
通常はPC重合体を1〜40重量%の繊維用処理剤の濃
縮液としておき、処理の際に水で0.05〜10重量%
の濃度へ希釈することにより繊維用処理剤の液とするこ
とが実用上好ましい。
状、縄状の繊維であって良く、それらが布状に構成され
たものであって良い。また、繊維を構成する素材として
は、通常の衣類に使用することのできる素材であればい
ずれでも良く、例えば、木綿、麻、絹、羊毛、コラーゲ
ン繊維、アクリル繊維、レーヨン、ナイロン、ビニロ
ン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリメタフェニレンイソフタルアミド、
アラミド、ポリアリレートおよびこれらの混紡品からな
る織物、編物、不織布等が挙げられる。この中でもポリ
エステルおよびポリエステル−綿混紡、ナイロンの繊維
に対して、特に本発明の防汚効果が高いため好ましい。
本発明の繊維用処理剤で処理され得る繊維の中には、ヒ
トの皮膚に接触させて使用する場合のあるティッシュペ
ーパーやトイレットペーパー等の主としてセルロース繊
維から構成される紙類も含まれる。
洗濯性に優れた高い防汚性を有し、吸保湿性、帯電防止
性にも優れている。
く説明する。
したゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)、ポリエチレングリコール標準、UV(210n
m)および屈折率にて検出する。
MA0.2−GLM0.4、重量平均分子量341,0
00) MPC;11.2g、ブチルメタクリレート(BM
A);2.7g、グリセロールメタクリレート(GL
M);6.1gをエタノール;180gに溶解し4つ口
フラスコに入れ、30分間窒素を吹込んだ後、50℃で
アゾビスイソブチロニトリル;0.85gを加えて8時
間重合反応させた。重合液を3リットルのジエチルエー
テル中にかきまぜながら滴下し、析出した沈殿を濾過
し、48時間室温で真空乾燥を行って、粉末16.1g
を得た。GPCにより評価した分子量は重量平均分子量
341,000であった。これをポリマー1とする。
MA0.4−GLM0.2、重量平均分子量294,0
00) MPC;11.4g、BMA;5.5g、GLM;3.
1gをエタノール;180gに溶解し4つ口フラスコに
入れ、30分間窒素を吹込んだ後、50℃でアゾビスイ
ソブチロニトリル;0.85gを加えて8時間重合反応
させた。重合液を3リットルのジエチルエーテル中にか
きまぜながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間
室温で真空乾燥を行って、粉末17.3gを得た。GP
Cにより評価した分子量は重量平均分子量294,00
0であった。これをポリマー2とする。
HMA0.2−GLM0.4、重量平均分子量310,
000) MPC;10.6g、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト(EHMA);3.6g、GLM;5.8gをエタノ
ール;180gに溶解し4つ口フラスコに入れ、30分
間窒素を吹込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニト
リル;0.85gを加えて8時間重合反応させた。重合
液を3リットルのジエチルエーテル中にかきまぜながら
滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾
燥を行って、粉末15.9gを得た。GPCにより評価
した分子量は重量平均分子量310,000であった。
これをポリマー3とする。
MA0.2−GLM0.4、重量平均分子量293,0
00) MPC;10.1g、ラウリルメタクリレート(LM
A);4.4g、GLM;5.5gをエタノール;18
0gに溶解し4つ口フラスコに入れ、30分間窒素を吹
込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;0.
85gを加えて8時間重合反応させた。重合液を3リッ
トルのジエチルエーテル中にかきまぜながら滴下し、析
出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を行っ
て、粉末16.3gを得た。GPCにより評価した分子
量は重量平均分子量293,000であった。これをポ
リマー4とする。
MA0.4、重量平均分子量168,000) MPC;15.1g、BMA;4.9gをエタノール;
180gに溶解し4つ口フラスコに入れ、30分間窒素
を吹込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;
0.85gを加えて8時間重合反応させた。重合液を3
リットルのジエチルエーテル中にかきまぜながら滴下
し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を
行って、粉末15.8gを得た。GPCにより評価した
分子量は重量平均分子量168,000であった。これ
をポリマー5とする。
LM0.4、重量平均分子量214,000) MPC;14.7g、GLM;5.3gをエタノール;
180gに溶解し4つ口フラスコに入れ、30分間窒素
を吹込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;
0.85gを加えて8時間重合反応させた。重合液を3
リットルのジエチルエーテル中にかきまぜながら滴下
し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を
行って、粉末15.1gを得た。GPCにより評価した
分子量は重量平均分子量214,000であった。これ
をポリマー6とする。
化油0.15%、カーボンブラック0.01%、石鹸
0.10%)が150mL入ったステンレス容器に硬球
10個とともに入れ、ランドリーで回転させて(40℃
×20分)、汚れを付着させ、ろ紙上で乾燥する。この
時の試験布の汚染度合いを目視判定し、初期汚染度とす
る。判定基準は表1に示すように5段階とする。次に、
家庭洗濯(JIS L−0217 103法)を1回行
った後の汚れの残存状態を目視判定し、洗濯1回後の汚
染度とする。また、処理上がり布を汚染布とともに洗濯
し、再汚染確認布として汚れの再汚染を目視判定する。
3分間放置後、ティッシュでふき取り、汚染度合いを表
1の基準で目視判定する。 <強汚染法> 布上に汚れの物質0.15gを置き、50
0gの荷重を1分間かける。その後ティッシュでふき取
り、15時間常温で放置する。次に、家庭洗濯(JIS
L−0217 103法)を1回した後、汚染度合い
を表1の基準で目視判定する。ふき取り法、強汚染法と
もに汚れ物質には以下の5つを使用する。 1. 醤油(サンビシ(株)製、サンビシしょうゆ特級
本醸造);水性物質、 2. 墨汁(不易糊工業(株)製、書道用液 墨彩);
水分散系で接着成分を含む物質、 3. 魚血(いわし);水性物質、 4. 口紅(LANCOME PARIS 313 R
OUGE AZIEQUE MAT);油性固形物質、 5. ダーティモーターオイル(日本石油(株)製、工
業用極圧ギヤー油、ボンノックM220);油性物質。
吸水性試験を行う。
デシケーター中に2、5、24時間放置し、布の重量測
定を行う。次に、処理試験布をRH=35%のデシケー
ターに移し、同様の試験を行う。保湿率を以下のように
定義する。なお、処理試験布を8時間の真空乾燥の後の
重量を絶乾布の重量とする。 保湿率(%)={(各時間後の布重量−絶乾布の重量)
/(絶乾布の重量)}×100
IS L−1094、B法により帯電性試験を行う。
ポリエステル100%(表中では、E100%と略
す。)、ポリエステル/綿混紡(ポリエステル:綿=6
5:35、表中ではE/Cと略す。)の試験布を用意
し、これにヒドロキシアルキル基含有のアクリル酸エス
テル系樹脂バインダー(大和化学工業(株)製、製品名
バインテックスA-30G)を利用した下記処方1の処理
液をマングルを用いて付与し、105℃で5分間乾燥し
た。この後、ピンテンターを用いて、150℃で2分間
の乾熱処理を行い、防汚処理布を得た。 処方1 PC重合体;ホ゜リマー1 50g/Lハ゛インタ゛ー ;ハ゛インテックスA-30G 50g/L
操作により処理布を得た。 処方2 PC重合体;ホ゜リマー2 50g/Lハ゛インタ゛ー ;ハ゛インテックスA-30G 50g/L
操作により処理布を得た。 処方3 PC重合体;ホ゜リマー3 50g/Lハ゛インタ゛ー ;ハ゛インテックスA-30G 50g/L
操作により処理布を得た。 処方4 PC重合体;ホ゜リマー4 50g/Lハ゛インタ゛ー ;ハ゛インテックスA-30G 50g/L
−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−ポリプ
ロピレングリコールモノメタクリレート共重合体(重量
比=50:35:15、以下、F共重合体と略す。)を
使用した下記の処方4とした以外は、実施例1と同様の
操作により処理布を得た。 処方5 F共重合体 50g/L
操作により処理布を得た。 処方6 PC重合体;ホ゜リマー5 50g/Lハ゛インタ゛ー ;ハ゛インテックスA-30G 50g/L
操作により処理布を得た。 処方7 PC重合体;ホ゜リマー6 50g/Lハ゛インタ゛ー ;ハ゛インテックスA-30G 50g/L
た。
て、前記評価試験を行った(表中では、初期布として表
示した。)。また、実施例1−1〜1−4で得られた処
理試験布を洗濯30回行った処理試験布についても同様
に前記評価試験を行った(表中では、L−30として表
示した。)。 (評価試験1−1)の結果については、表2に結果を示
した。表2中の数値a/b/cは、それぞれaが初期の
汚染度、bが洗濯1回後の汚染度、cが再汚染確認布の
汚染度である。 (評価試験1−2)の結果については、表3、4に結果
を示した。表3、4中の数値a/bは、それぞれaがふ
き取り法、bが強汚染法の汚染度である。 (評価試験2)の結果については、表5に結果を示し
た。 (評価試験3)の結果については、表6に結果を示し
た。 (評価試験4)の結果については、表7に結果を示し
た。
て、実施例2と同様に前記評価試験を行い、結果を表2
〜7に示した。
いた実施例1−1〜1−4は、比較例1−1〜1−4に
比べて、汚れ除去試験、各種の汚れに対する汚れ除去試
験において、綿100%、ポリエステル/綿混紡、ポリ
エステル100%のいずれの布についても優れた効果を
示すことがわかる。また、表5、6および7より、本発
明の繊維処理剤で処理した布は、吸水性、保湿性の試験
および帯電性試験においても優れた効果を示すことがわ
かる。
Claims (10)
- 【請求項1】ホスホリルコリン類似基含有単量体(単量
体A)に基づく構成単位とグリセロールモノ(メタ)ア
クリレート(単量体B)に基づく構成単位とその他の疎
水性単量体(単量体C)に基づく構成単位とを含有す
る、分子量20,000〜2,000,000の重合体
を有効成分とする繊維処理剤。 - 【請求項2】下記の単量体A、単量体B、単量体C含む
単量体組成物を重合してなるホスホリルコリン類似基含
有重合体を有効成分とする繊維用処理剤。 単量体A;下記の式(1) 【化1】 [式中、Xは2価の有機残基を示し、Yは炭素数1〜6
のアルキレンオキシ基を示し、Zは水素原子もしくはR
5−O−(C=O)−(但しR5は炭素数1〜10のアル
キル基または炭素数1〜10のヒドロキシアルキル基を
示す。)を示す。また、R1は水素原子もしくはメチル
基を示し、R2、R3およびR4は同一もしくは異なる基
であって、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基ま
たはヒドロキシアルキル基を示す。mは0〜20の整数
を示す。nは1〜4の整数を示す。]で表されるホスホ
リルコリン類似基含有単量体。 単量体B;グリセロールモノ(メタ)アクリレート。 単量体C;下記の式(2) 【化2】 {式中、R6は水素原子またはメチル基を示し、L1は、
−C6H4−、−C6H10−、−(C=O)O−、−O
−、−(C=O)NH−、−O−(C=O)−、−O−
(C=O)−O−から選ばれる基を示し、L2は、水素
原子または−(CH2)p1−L3、−((CH2)p2−
O)p1−L3から選ばれる疎水性官能基を示す。p1は
1〜24、p2は3〜5までの整数を示し、L3は、水素
原子またはメチル基、−C6H5、−O−C6H5から選ば
れる官能基を示す。}で表される疎水性単量体。 - 【請求項3】ホスホリルコリン類似基含有単量体が2−
((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2’−(トリ
メチルアンモニオ)エチルホスフェートである請求項1
または2に記載の繊維用処理剤。 - 【請求項4】単量体Cの疎水性単量体が、炭素数1〜1
8のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルで
ある請求項1〜3のいずれか1項に記載の繊維用処理
剤。 - 【請求項5】ホスホリルコリン類似基含有重合体が、単
量体Aのホスホリルコリン類似基含有単量体を10〜9
0重量%、単量体Bのグリセロールモノ(メタ)アクリ
レートを5〜80重量%および、単量体Cの疎水性単量
体を5〜60重量%含む単量体組成物を重合してなる重
合体であり、重量平均分子量が、20,000〜2,0
00,000の範囲である請求項1〜4のいずれか1項
に記載の繊維用処理剤。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載のホス
ホリルコリン類似基含有重合体0.05〜10重量%を
含む繊維用処理剤組成物。 - 【請求項7】請求項1〜5のいずれか1項に記載のホス
ホリルコリン類似基含有重合体0.05〜10重量%と
バインダー成分0.05〜10重量%とを含む繊維用処
理剤組成物。 - 【請求項8】バインダーが、アミノ基、カルボキシル
基、ヒドロキシ基、エポキシ基のいずれかから選ばれる
基を有する重合体である請求項7記載の繊維用処理剤組
成物。 - 【請求項9】請求項6〜8のいずれか1項に記載の繊維
用処理剤組成物に繊維を浸漬する工程、40〜190℃
で乾燥および熱処理する工程を行うことを特徴とする繊
維処理方法。 - 【請求項10】請求項6〜8のいずれか1項に記載の繊
維用処理剤組成物により処理された繊維。
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JP2001163613A JP4723117B2 (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | 繊維用防汚性及び耐洗濯性付与剤及び組成物 |
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