JP2004352671A - 毛髪保護剤 - Google Patents
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Abstract
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪保護剤に関し、さらに詳しくは、毛髪にすべり感、おさまり、やわらかさを付与することができる毛髪保護剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、毛髪にすべり感やおさまりを付与する毛髪保護剤として、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナーなどが用いられている。これらの毛髪保護剤に含有されているカチオン性界面活性剤をはじめとする界面活性剤は、毛髪に吸着して薄い被膜を形成し、毛髪同士のからまりを防ぎ、また、それと同時に含有されている油脂やシリコーン類をはじめとするコンディショニング用成分は、毛髪に吸着して毛髪の指通りや櫛通りを良くし、しかも毛髪に柔軟さを付与する作用を有している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭61−286311号公報(第1頁)
【0004】
しかしながら、毛髪保護剤は、毛髪をシャンプーで洗髪した後、塗布し、洗い流すという操作で使用されるため、従来の毛髪保護剤では、その効果が充分に得られないという問題があった。
【0005】
また、洗い流さないタイプの毛髪保護剤は、洗い流すタイプの毛髪保護剤と同様の機能を持つが、洗い流さないぶん、毛髪に塗布した成分のうち蒸発する成分以外は毛髪に残っていることになるので、洗い流すタイプの毛髪保護剤よりも高い効果を期待できる。しかしながら、コンディショニング用成分が毛髪に残留すると、毛髪に重量感やべたつきを与え、さらにはスタイリング性にも悪影響を及ぼすという問題があった。
【0006】
また、最近の毛髪は、カラー処理やパーマ処理によって大きなダメージ(損傷)を受け、従来のトリートメントでは、顧客が求めるすべり感やおさまりを付与することが難しくなり、また、やわらかさを付与することも難しくなってきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来の毛髪保護剤の有する問題点を解消し、毛髪にすべり感、おさまり、やわらかさを付与することができる毛髪保護剤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、下記の一般式(I)
【化3】
(式中、m、nは、m=4〜7、n=3〜6、m+n=10の数を表す)
で表される高分子化合物と、架橋型メチルポリシロキサンとを含有させて毛髪保護剤を調製するときは、毛髪にすべり感、おさまり、やわらかさを付与することができる毛髪保護剤を提供することができ、しかも、それらの効果がダメージ(損傷)を受けた毛髪(以下、簡略化して「ダメージ毛」という)に対しても発現できることを見出した。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の毛髪保護剤が上記のような効果を発現することができる理由を、本発明の実施の形態とともに説明する。
【0010】
本発明において用いる一般式(I)で表される高分子化合物は、分子内にホスホリルコリン基のような親水性基と脂肪酸のような疎水性基をもった2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと、トリメチルアンモニウムクロリドのようなカチオン性基をもった2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドとの共重合体であることから、ダメージ毛に対して優れた親和性を有していて、ダメージ毛に対しても毛髪内部に水分を導入することにより、ダメージ毛に対しても水分保持機能を回復させることによって、毛髪におさまり、やわらかさを付与することができる。この一般式(I)で表される高分子化合物は、前記のように、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリンと2−ヒロドキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドとの共重合体であって、その好適な市販品としては、例えば、LIPIDURE−Cの商品名で日本油脂(株)から上市されているものなどが挙げられる。そして、上記一般式(I)で表される高分子化合物において、その一般式(I)中のm、n、m+nは、理論的には整数であるが、測定値は平均値になって、小数点以下の数値が付く場合がある。
【0011】
本発明において、上記一般式(I)で表される高分子化合物の毛髪保護剤中の含有量(毛髪保護剤への配合量)としては、特に限定されることはないが、0.01〜0.5質量%が好ましく、特に0.02〜0.1質量%が好ましい。
【0012】
一般式(I)で表される高分子化合物の毛髪保護剤中の含有量が0.01質量%より少ない場合は、充分な水分を保持することができず、そのため、毛髪に充分なおさまり、やわらかさを付与することができなくなるおそれがあり、また、一般式(I)で表される高分子化合物の毛髪保護剤中の含有量が0.5質量%より多い場合は、被膜が厚くなりすぎるため、毛髪が重くなるおそれがあり、また、高価であるために、コストアップを引き起こすことになる。
【0013】
本発明において用いる架橋型メチルポリシロキサンは、その架橋によって、三次元網状構造を有することから、毛髪にさらっとした感触を付与し、かつ毛髪上に膜厚感のある被膜を形成することができるので、ダメージを受けた毛髪に対しても充分なすべり感を付与することができる。この架橋型メチルポリシロキサンの好適な市販品としては、例えば、KSG−15、KSG−16などの商品名で信越化学工業(株)から上市されているものなどが挙げられる。
【0014】
本発明において、上記架橋型メチルポリシロキサンの毛髪保護剤中の含有量(毛髪保護剤への配合量)としては、特に限定されることはないが、0.03〜1質量%が好ましく、特に0.05〜0.5質量%が好ましい。
【0015】
架橋型メチルポリシロキサンの毛髪保護剤中の含有量が0.03質量%より少ない場合は、毛髪に充分なすべり感を付与できなくなるおそれがあり、また、架橋型メチルポリシロキサンの毛髪保護剤中の含有量が1質量%より多い場合は、毛髪上に形成される被膜が厚くなるため、毛髪にべたついた感触を与えるおそれがある。
【0016】
本発明の毛髪保護剤は、一般式(I)で表される高分子化合物と架橋型メチルポリシロキサンとを必須成分として水または水を主剤とする水性液に溶解または分散させることによって調製される。そして、その調製にあたっては、上記の必須成分以外にもそれらの効果を損なわない範囲で他の成分を適宜添加することができる。
【0017】
その代表的なものとしては、下記の一般式(II)
【化4】
(式中、r、qは、r=50〜300、q=1〜10の数を表す)
で表されるアミノ変性シリコーンと、ジメチルシリコーンオイルとが挙げられる。
【0018】
上記一般式(II)で表されるアミノ変性シリコーンは、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサンとジメチルシロキサンとの共重合体であって、分子内のアミノ基がダメージ(損傷)を受けてマイナスに帯電した毛髪に吸着することによって、毛髪にすべり感を付与するが、その中でも粘度が0.1〜10Pa・sであるものは、すべり感を最もよく向上させることができるので好ましい。このような一般式(II)で表されるアミノ変性シリコーンの好適な市販品としては、例えば、KF−8005の商品名で信越化学工業(株)から上市されているものなどが挙げられる。そして、この一般式(II)で表されるアミノ変性シリコーンの毛髪保護剤中の含有量(毛髪保護剤中への配合量)としては、特に限定されることはないが、0.5〜5.0質量%が好ましい。この一般式(II)で表されるアミノ変性シリコーンにおいて、その一般式(II)中のr、qは、理論的には整数であるが、測定値は平均値になって、小数点以下の数値が付く場合がある。
【0019】
また、ジメチルシリコーンオイルは、毛髪の表面に吸着することで保護被膜を形成し、ダメージ毛にすべり感や滑らかさを付与することができる。このジメチルシリコーンの具体例としては、例えば、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、などが挙げられ、それらの中でも、粘度が1〜10Pa・sの高重合メチルポリシロキサンがその重合度の高さにより毛髪表面に保護被膜を形成しやすいので好ましい。このような高重合メチルポリシロキサンの好適な市販品としては、例えば、BY11−007、BY11−003、BY25−320などの商品名で東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)から上市されているものが挙げられる。そして、このジメチルシリコーンオイルの毛髪保護剤中の含有量(毛髪保護剤への配合量)としては、特に限定されることはないが、0.5〜1質量%が好ましい。
【0020】
本発明の毛髪保護剤には、上記成分以外にも、次のような成分を適宜含有させることができる。そのような成分としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムなどのような4級化されたカチオン界面活性剤、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドのような3級アミン型のカチオン界面活性剤、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ油、ゴマ油、サンフラワー油、ダイズ油、ツバキ油、ヒマシ油、ミンク油、ヤシ油などに代表される油脂、ミツロウ、ラノリン、キャンデリラロウなどに代表されるロウ類、ラウリルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、オクチルドデカノールなどに代表される高級アルコール、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクトドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、トリミリスチン酸グリセリン、ジオレイン酸プロピレングリコール、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシルなどに代表されるエステル類、コラーゲンポリペプチド、ケラチンポリペプチド、シルクポリペプチド、カゼインポリペプチド、ダイズポリペプチドなどに代表されるポリペプチド、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガムなどに代表されるカチオン化ポリマー、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングルコール、ソルビトールなどに代表される保湿剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレングルセリド、アルキルアルカノールアミドなどに代表される非イオン界面活性剤、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルギン酸ナトリウム、グアーガムなどに代表される高分子化合物、オキソベンゼン、シノキサート、サリチル酸フェニル、パラアミノ安息香酸エステルなどに代表される紫外線吸収剤、グリチルリチン酸ジカリウム、シコンエキスなどに代表される消炎剤、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン、硫黄、サリチル酸などに代表されるフケ防止剤、安息香酸、安息香酸塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピルなどに代表される防腐剤、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、トコフェノールなどに代表される酸化防止剤、クエン酸、リン酸、水酸化ナトリウム、ジイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどに代表されるpH調整剤、エデト酸塩、シュウ酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸塩などに代表される金属イオン封鎖剤、香料、着色料などが挙げられる。
【0021】
【実施例】
つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施例などにおいては、毛髪保護剤全体で100%になるように、各成分の配合量(毛髪保護剤中の含有量)を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、表中ではその%の表示を省略し、配合量を示す数値のみで表示する。
【0022】
実施例1〜8および比較例1〜6
表1〜表4に示す組成で14種類の毛髪保護剤を調製した。それらの調製にあたって、一般式(I)で表される高分子化合物としては日本油脂(株)から上市されているLIPIDURE−C(商品名)〔式中のm=7、n=3、m+n=10の一般式(I)で表される高分子化合物〕を用い、架橋型メチルポリシロキサンとしては信越化学工業(株)から上市されているKSG−15(商品名)を用い、一般式(II)で表されるアミノ変性シリコーンとしては信越化学工業(株)から上市されているKF−8005(商品名)を用い、ジメチルシリコーンオイルとしては東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)からBY11−007の商品名で上市されている高重合メチルポリシロキサンを用いた。なお、表中に商品名で示し※印を付けたものについては、表4の後でそれらについて再度説明する。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
※1:LIPIDURE−C(商品名)、日本油脂(株)から上市されているm=7、n=3、m+n=10の一般式(I)で表される高分子化合物
※2:KSG−15(商品名)、信越化学工業(株)から上市されている架橋型メチルポリシロキサン
※3:KF−8005(商品名)、信越化学工業(株)から上市されている粘度が1.2Pa・sのアミノ変性シリコーン
※4:BY11−007(商品名)、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)から上市されている粘度が10Pa・sの高重合メチルポリシロキサン
【0028】
上記実施例1〜8および比較例1〜6の毛髪保護剤について、それらを使用した場合の毛髪の動摩擦係数の測定と、毛髪のすべり感、おさまり、やわらかさについての官能評価を行った。その結果を表5に示す。
【0029】
まず、動摩擦係数の測定は次のように行った。すなわち、後記のブリーチ処理およびパーマネントウエーブ処理を施すことによって損傷を受けさせた毛髪に上記実施例1〜8および比較例1〜6の毛髪保護剤をそれぞれ5gずつ塗布し、洗浄した後、上記毛髪を摩擦感テスターKES−SE(商品名)〔カトーテック(株)製〕にて動摩擦係数を測定した。その結果は表5に示すが、動摩擦係数においては、その値が小さくなるほどすべり感がよくなることを示している。
【0030】
また、毛髪のすべり感、おさまり、やわらかさの官能評価を次に示すように行った。
【0031】
上記実施例1〜8および比較例1〜6の毛髪保護剤を、後記のブリーチ処理とパーマネントウエーブ処理を施すことによって損傷を受けさせた毛髪に対してそれぞれ0.5gずつ塗布し、水洗および乾燥後の毛髪の「すべり感」、「おさまり」、「やわらかさ」の各項目について20名の専門パネラーに官能評価させ、下記の評価基準で20名のパネラーが付けた評価点を合計して総合的な評価を行った。
【0032】
評価点:
5点:非常に良い
4点:良い
3点:普通
2点:悪い
1点:非常に悪い
【0033】
総合評価:
◎:点数の合計が80点以上
○:点数の合計が60点以上80点未満
△:点数の合計が40点以上60点未満
×:点数の合計が20点以上40点未満
【0034】
毛髪に損傷を受けさせるためのブリーチ処理とパーマネントウエーブ処理は、次に示すように行った。
【0035】
まず、ブリーチ処理のためのブリーチ剤は、35%過酸化水素水17.14%を含み精製水で全量を100%にしたものと、25%アンモニア水1.00%を含み精製水で全量を100%にしたものとを等量混合して調製した。
【0036】
また、パーマネントウエーブ処理のための第1剤としては、DL−システイン塩酸塩5.5%とアセチルシステイン0.5%と50%チオグリコール酸アンモニウム液1.8%と80%モノエタノールアミン液4.7%を含み、25%アンモニア水でpH9.3に調整し、精製水で全量を100%にしたものを用意し、第2剤としては、臭素酸ナトリウム6.5%とクエン酸0.1%とリン酸0.05%とリン酸水素−水素ナトリウム0.5%を含み、精製水で全量を100%にしたものを用意した。
【0037】
そして、ブリーチ処理は、上記ブリーチ処理液100ml中に長さ20cm、質量2gの毛束を浸漬し、35℃の高温振盪器中にて30分間振盪することによって行い、ついで、精製水で水洗した後、上記毛束を直径10mmのロッドに巻き付け、それら全体を前記パーマネントウエーブ用第1剤100ml中に浸漬し、35℃の恒温振盪器中にて30分間振盪し、精製水で水洗した後、それら全体を前記パーマネントウエーブ用第2剤100mlに浸漬し、35℃で30分間振盪し、精製水で水洗した後、自然乾燥して、パーマネントウエーブ処理を行い、このブリーチ処理とそれに続くパーマネントウエーブ処理をそれぞれ3回ずつ繰り返して毛髪に損傷を受けさせた。このようにして損傷を受けさせた毛髪に対して前記のような実施例1〜8および比較例1〜6の毛髪保護剤を使用した場合の毛髪の動摩擦係数の評価や、毛髪の「すべり感」「おさまり」、「やわらさか」の各項目についての評価結果を表5に示す。
【0038】
【表5】
【0039】
表5に示す結果から明らかなように、実施例1〜8の毛髪保護剤を塗布した毛髪は、比較例1〜6の毛髪保護剤を塗布した毛髪に比べて、動摩擦係数が少なく、また、実施例1〜8の毛髪保護剤は、毛髪にすべり感、おさまり、やわらかさを付与することができることが明らかであった。
【0040】
これに対して、一般式(I)で表される高分子化合物および架橋型メチルポリシロキサンのいずれも含有させていない比較例1の毛髪保護剤では、毛髪にすべり感、おさまり、やわらかさのいずれも付与することができず、また、一般式(I)で表される高分子化合物を含有させたものの、架橋型メチルポリシロキサンを含有させていない比較例2〜3の毛髪保護剤では、毛髪に若干のおさまりを付与することができるものの、毛髪にすべり感、やわらかさを付与することができなかった。そして、架橋型メチルポリシロキサンを含有させたものの、一般式(I)で表される高分子化合物を含有させていない比較例4〜6の毛髪保護剤では、毛髪にすべり感を付与することができるものの、毛髪におさまり、やわらかさを付与することができなかった。もとより、これらの比較例1〜6の毛髪保護剤を塗布した毛髪は、実施例1〜8の毛髪保護剤を塗布した毛髪に比べて、動摩擦係数が高く、これらの比較例1〜6の毛髪保護剤では、毛髪に充分なすべり感を付与することができないことを示していた。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、毛髪にすべり感、おさまり、やわらかさを付与することができる毛髪保護剤を提供することができる。
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