JP2002348341A - ブロック共重合体及びその組成物 - Google Patents

ブロック共重合体及びその組成物

Info

Publication number
JP2002348341A
JP2002348341A JP2001155344A JP2001155344A JP2002348341A JP 2002348341 A JP2002348341 A JP 2002348341A JP 2001155344 A JP2001155344 A JP 2001155344A JP 2001155344 A JP2001155344 A JP 2001155344A JP 2002348341 A JP2002348341 A JP 2002348341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block copolymer
weight
conjugated diene
aromatic hydrocarbon
vinyl aromatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001155344A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4841060B2 (ja
Inventor
Susumu Hoshi
進 星
Junichi Yoshida
淳一 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2001155344A priority Critical patent/JP4841060B2/ja
Publication of JP2002348341A publication Critical patent/JP2002348341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4841060B2 publication Critical patent/JP4841060B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲料容器包装やキャップシール等に好適で、
透明性、低温収縮性、自然収縮性、剛性等に優れ、薄肉
化と寸法安定性及び低温収縮性に優れたブロック共重合
体組成物、及び該組成物からなる熱収縮性フィルムを提
供すること。 【解決手段】 (I)ビニル芳香族炭化水素と共役ジエ
ンとの重量比が82/18〜92/8である特定構造の
ブロック共重合体と(II)ビニル芳香族炭化水素と共
役ジエンとの重量比が65/35以上、82/18未満
である特定構造のブロック共重合体との組成物、及び該
組成物からなる熱収縮性フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然収縮性、低温
収縮性、剛性、透明性及び耐衝撃性に優れた熱収縮性フ
ィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ビニル芳香族炭化水素含有量が比較的高
い、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンからなるブロッ
ク共重合体は、透明性、耐衝撃性等の特性を利用して射
出成形用途、シート、フィルム等の押し出し成形用途等
に使用されている。とりわけビニル芳香族炭化水素と共
役ジエンからなるブロック共重合体樹脂を用いた熱収縮
性フィルムは、従来使用されている塩化ビニル樹脂の残
留モノマーや可塑剤の残留及び焼却時の塩化水素の発生
の問題もないため、食品包装やキャップシール、ラベル
等に利用されている。熱収縮性フィルムに必要な特性と
して自然収縮性、低温収縮性、透明性、機械強度、包装
機械適性等の要求がある。これまで、これらの特性の向
上と良好な物性バランスを得るため種々の検討がなされ
てきた。例えば特開昭57−34921号公報には熱収
縮性を改良するための、スチレン−ブタジエンブロック
共重合体を融点範囲内で余熱した後、延伸する熱収縮フ
ィルムの製造方法が、特開昭58−108112号公報
には収縮特性を改良するための、スチレン・ブタジエン
ブロック共重合体の2軸延伸フィルムに特定の配向緩和
応力を保持させたスチレン系樹脂収縮フィルムが、特開
昭59−221348号公報には機械特性、光学特性、
延伸特性及び耐クラック特性等に優れる組成物を得るた
めの、脂肪族不飽和カルボン酸系誘導体含有量が5〜8
0重量%で、ビカット軟化点が90℃を超えないビニル
芳香族炭化水素−脂肪族不飽和カルボン酸系誘導体共重
合体とビニル芳香族炭化水素と共役ジエンのブロックか
らなる共重合体との組成物が、特開昭60−22452
0号公報には収縮特性、耐環境破壊性に優れた熱収縮性
フィルムを得るための、ビニル芳香族炭化水素と共役ジ
エンからなるブロック共重合体のセグメントに特定のT
gを有する熱収縮性フィルムが、特開昭60−2245
22号公報には収縮特性、耐環境破壊性に優れた熱収縮
性フィルムを得るための、特定構造のビニル芳香族炭化
水素と共役ジエンからなるブロック共重合体の組成物か
らなる熱収縮性フィルムが、特開昭61−25819号
公報には低温収縮性、光学特性、耐クラック特性、寸法
安定性等に優れる収縮フィルムを得るための、ビニル芳
香族炭化水素含有量が95〜20重量%で、ビカット軟
化点が90℃を超えないビニル芳香族炭化水素−脂肪族
不飽和カルボン酸系誘導体共重合体とビニル芳香族炭化
水素と共役ジエンのブロックからなる共重合体との組成
物を延伸した低温収縮性フィルムが、特開平4−521
29号公報には室温での自然収縮性を改良するための、
スチレン系炭化水素と共役ジエン炭化水素からなるブロ
ック共重合体とスチレン系炭化水素を含有した特定Tg
のランダム共重合体の組成物からなるポリスチレン系熱
収縮フィルムが、特開平5−104630号公報にはフ
ィルムの経時安定性と耐衝撃性に優れた透明性熱収縮性
フィルムを得るための、ビカット軟化点が105℃を超
えないビニル芳香族炭化水素−脂肪族不飽和カルボン酸
系誘導体共重合体とビニル芳香族炭化水素と共役ジエン
のブロックからなる共重合体との組成物で、特定の熱収
縮力を特徴とする熱収縮性硬質フィルムが、特開平6−
220278号公報には透明性、剛性及び低温面衝撃性
をバランスさせた組成物を得るための、特定構造と分子
量分布を有するビニル芳香族炭化水素と共役ジエンのブ
ロックからなる共重合体とビニル芳香族炭化水素−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体樹脂との組成物が、特
開平7−216187号公報には透明性と耐衝撃性に優
れた樹脂組成物を得るための、特定構造のビニル芳香族
炭化水素ブロックビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの
共重合体ブロックを有するブロック共重合体とビニル芳
香族炭化水素と(メタ)アクリル酸エステルの共重合体
を含有する透明高強度樹脂組成物が記載されている。し
かしながら、これらのビニル芳香族炭化水素と共役ジエ
ンからなるブロック共重合体又は該ブロック共重合体と
ビニル芳香族炭化水素−脂肪族不飽和カルボン酸系誘導
体共重合体の組成物は、自然収縮性、低温収縮性、剛
性、透明性及び耐衝撃性のバランスが十分ではなく、こ
れらの文献にはそれらのバランスを改良する方法に関し
て開示されておらず、依然として市場での問題点が指摘
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱収縮性フ
ィルム用途において、自然収縮性、低温収縮性、剛性、
透明性及び耐衝撃性等の物性バランスに優れたブロック
共重合体及びその組成物の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、 (I)少なくとも1個の重合体セグメントAと少なく
とも1個の重合体セグメントBを有し、ビニル芳香族炭
化水素と共役ジエンとの重量比が82/18〜92/8
であるブロック共重合体であって、重合体セグメントA
がビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの重量比が88
/12〜98/2である共重合体で、重合体セグメント
Bがビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの重量比が7
5/25を超え、88/12未満で、重合体セグメント
B中の共役ジエン量が該ブロック共重合体中の全共役ジ
エン量の40〜90重量%である共重合体からなり、該
ブロック共重合体に組み込まれているビニル芳香族炭化
水素のブロック率が20〜70重量%で、ビカット軟化
温度が50〜75℃の範囲であるブロック共重合体、
【0005】(I)少なくとも1個の重合体セグメン
トAと少なくとも1個の重合体セグメントBを有し、ビ
ニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの重量比が82/1
8〜92/8であるブロック共重合体であって、重合体
セグメントAがビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの
重量比が88/12〜98/2である共重合体で、重合
体セグメントBがビニル芳香族炭化水素と共役ジエンと
の重量比が75/25を超え、88/12未満で、重合
体セグメントB中の共役ジエン量が該ブロック共重合体
中の全共役ジエン量の40〜90重量%である共重合体
からなり、該ブロック共重合体に組み込まれているビニ
ル芳香族炭化水素のブロック率が20〜70重量%で、
ビカット軟化温度が50〜75℃の範囲であるブロック
共重合体と、
【0006】(II)少なくとも1個のプラスチック性
重合体セグメントAと少なくとも1個のエラストマー性
重合体セグメントBを有し、ビニル芳香族炭化水素と共
役ジエンとの重量比が65/35以上、82/18未満
であるブロック共重合体であって、該ブロック共重合体
の動的粘弾性の関数tanδのピークが70〜125℃
に少なくとも1つ有するブロック共重合体とからなり、
(I)と(II)の重量比が10/90〜90/10で
あるブロック共重合体組成物、
【0007】(I)少なくとも1個の重合体セグメン
トAと少なくとも1個の重合体セグメントBを有し、ビ
ニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの重量比が82/1
8〜92/8であるブロック共重合体であって、重合体
セグメントAがビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの
重量比が88/12〜98/2である共重合体で、重合
体セグメントBがビニル芳香族炭化水素と共役ジエンと
の重量比が75/25を超え、88/12未満で、重合
体セグメントB中の共役ジエン量が該ブロック共重合体
中の全共役ジエン量の40〜90重量%である共重合体
からなり、該ブロック共重合体に組み込まれているビニ
ル芳香族炭化水素のブロック率が20〜70重量%で、
ビカット軟化温度が50〜75℃の範囲であるブロック
共重合体と、
【0008】(II)少なくとも1個のプラスチック性
重合体セグメントAと少なくとも1個のエラストマー性
重合体セグメントBを有し、ビニル芳香族炭化水素と共
役ジエンとの重量比が65/35以上、82/18未満
であるブロック共重合体であって、該ブロック共重合体
の動的粘弾性の関数tanδのピークが70〜125℃
に少なくとも1つ有するブロック共重合体と、(II
I)スチレン含有量が70〜90重量%、アクリル酸n
−ブチル含有量が30〜10重量%からなるスチレン−
アクリル酸n−ブチル共重合体とからなり、(I)と
(II)と(III)の重量比は、合計量を100重量
%として、(I)を10〜80重量%、(II)を10
〜80重量%、(III)を5〜50重量%の範囲から
なるブロック共重合体組成物、〜のいずれかのブ
ロック共重合体、又はブロック共重合体組成物を延伸し
てなり、延伸方向における65℃の熱収縮率が10〜6
0%、延伸方向における引張弾性率が7000〜300
00Kg/cm2 である熱収縮性フィルムに関する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ブロック共重合体(I)は、少なくとも1個、好ましく
は2個以上の重合体セグメントAと少なくとも1個の重
合体セグメントBを有し、ビニル芳香族炭化水素と共役
ジエンとの重量比が82/18〜92/8、好ましくは
84/16〜90/10である。ビニル芳香族炭化水素
と共役ジエンの比が82/18未満の場合には剛性が劣
り、92/8を超えると耐衝撃性が低下するため好まし
くない。ブロック共重合体(I)の重合体セグメントA
はビニル芳香族炭化水素と共役ジエンからなる共重合体
から構成され、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの比
が88/12〜98/2、好ましくは90/10〜96
/4である。重合体セグメントAのビニル芳香族炭化水
素と共役ジエンの重量比が88/12未満では成形品の
剛性、温水融着性が低下し、98/2を超えると低温収
縮性、自然収縮性に劣るため好ましくない。ブロック共
重合体(I)の重合体セグメントBはビニル芳香族炭化
水素と共役ジエンからなる共重合体で構成され、ビニル
芳香族炭化水素と共役ジエンの重量比は75/25を超
え、88/12未満、好ましくは80/20〜85/1
5である。重合体セグメントBのビニル芳香族炭化水素
と共役ジエンの重量比が75/25以下では自然収縮性
に劣り、逆に88/12以上では耐衝撃性が低下するた
め好ましくない。重合体セグメントB中の共役ジエン量
はブロック共重合体(I)中の全共役ジエン量の40〜
90重量%、好ましくは45〜85重量%である。重合
体セグメントB中の共役ジエン量がブロック共重合体
(I)中の全共役ジエン量の40重量%未満では温水融
着性が劣り、90重量%を超えると自然収縮性が劣るた
め好ましくない。ブロック共重合体(I)のブロック共
重合体に組み込まれているビニル芳香族炭化水素のブロ
ック率は20〜70重量%、好ましくは25〜60重量
%である。ブロック率が20重量%未満では成形品の剛
性が低下し、70重量%を超えると低温収縮性に劣るた
め好ましくない。ブロック共重合体(I)のビカット軟
化温度は50〜75℃、好ましくは55〜70℃の範囲
である。ビカット軟化温度が50℃未満では温水融着性
に劣り、75℃を超えると低温収縮性に劣るため好まし
くない。ブロック共重合体(I)に組み込まれているビ
ニル芳香族炭化水素のブロック率の測定は、ブロック共
重合体(I)を四酸化オスミウムを触媒としてターシャ
リーブチルハイドロパーオキサイドにより酸化分解する
方法(I.M.KOLTHOFF,etal.,J.P
olym.Sci.1,429(1946)に記載の方
法)により得たビニル芳香族炭化水素重合体ブロック成
分(但し平均重合度が約30以下のビニル芳香族炭化水
素重合体成分は除かれている)を用いて、次の式から求
めた値を云う。
【0010】ブロック率(重量%)=(ブロック共重合
体(I)中のビニル芳香族炭化水素重合体ブロックの重
量/ブロック共重合体(I)中の全ビニル芳香族炭化水
素の重量)×100
【0011】本発明で使用するブロック共重合体(I
I)は、少なくとも1個、好ましくは2個以上のプラス
チック性重合体セグメントAと少なくとも1個のエラス
トマー性重合体セグメントBを有し、ビニル芳香族炭化
水素と共役ジエンとの重量比が65/35以上、82/
18未満、好ましくは67/33〜80/20、更に好
ましくは67/33〜78/22である。ビニル芳香族
炭化水素と共役ジエンの比が65/35未満の場合には
剛性が劣り、82/18を超えると耐衝撃性が低下する
ため好ましくない。プラスチック性重合体セグメントA
のビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの重量比は、50
/50〜100/0であり、好ましくは70/30〜1
00/0である。エラストマー性重合体セグメントBの
ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの重量比は0/10
0以上、50/50未満である。
【0012】ブロック共重合体(II)の動的粘弾性の
関数tanδのピーク温度は70〜125℃の範囲、好
ましくは80〜120℃の範囲に少なくとも1つのta
nδピークが必要である。tanδのピーク温度が70
℃未満では温水融着性が低下し、125℃を超えると自
然収縮性が悪化するため好ましくない。動的粘弾性の関
数tanδは例えば(株)レオロジ製粘弾性測定解析装
置DVE−V4或いは東洋ボールドウイン社製レオバイ
ブロンDDV−3型等より測定した値であり、ピークを
示す温度とはtanδの値の温度に対する変化量の第1
次微分値が零となる温度を云う。このtanδのピーク
温度はプラスチック性重合体セグメントAとエラストマ
ー性重合体セグメントBのビニル芳香族炭化水素と共役
ジエンの重量比、ブロック共重合体の分子量等によって
調整される。
【0013】本発明のブロック共重合体(I)の重合体
セグメントAと重合体セグメントB及びブロック共重合
体(II)のプラスチック性重合体セグメントAとエラ
ストマー性重合体セグメントBにおいて、ビニル芳香族
炭化水素と共役ジエンとの共重合体部分におけるビニル
芳香族炭化水素は重合体連鎖中に均一に分布していて
も、テーパー(漸減)状に分布していてもよい。また、
該共重合体部分はビニル芳香族炭化水素が均一に分布し
ている部分及び/又はテーパー状に分布している部分が
複数個共存してもよい。該共重合体部分はビニル芳香族
炭化水素と共役ジエンの重量、重量比、重合反応性比等
を変えることによりコントロールすることができる。具
体的な方法としては、(イ)ビニル芳香族炭化水素と共
役ジエンとの混合物を連続的に重合系に供給して重合す
る。及び/又は(ロ)極性化合物或はランダム化剤を使
用してビニル芳香族炭化水素と共役ジエンを共重合する
等の方法が採用できる。極性化合物やランダム化剤とし
ては、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル
等のエーテル類、トリエチルアミン、テトラメチルエチ
レンジアミン等のアミン類、チオエーテル類、ホスフィ
ン類、ホスホルアミド類、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、カリウムやナトリウムのアルコキシド等が挙げられ
る。ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの共重合体部分
の共役ジエン重合体のミクロ構造は、極性化合物等を所
定量添加することによって調整することができる。
【0014】本発明のブロック共重合体(I)及び(I
I)のポリマー構造は一般式、 (A−B)n 、A−(B−A)n 、B−(A−B)
n+1 (上式において、nは1以上の整数、一般的には1〜5
である。)で表される線状ブロック共重合体、或いは一
般式、 [(A−B)K m+2 −X 、[(A−B)k −A]
m+2 −X [(B−A)k m+2 −X 、[(B−A)k −B]
m+2 −X (上式において、Aは重合体セグメントA又はプラスチ
ック性重合体セグメントA、Bは重合体セグメントB又
はエラストマー性重合体セグメントBであり、Xは例え
ば四塩化ケイ素、四塩化スズ、1,3ビス(N,N−グ
リシジルアミノメチル)シクロヘキサン、エポキシ化大
豆油等のカップリング剤の残基または多官能有機リチウ
ム化合物等の開始剤の残基を示す。k及びmは1〜5の
整数である。)で表されるラジアルブロック共重合体、
或いはこれらのブロック共重合体の任意のポリマー構造
の混合物が使用できる。これらのブロック共重合体の分
子量は、重合に使用する触媒量により任意に調整できる
が成形加工性の点から、メルトフローインデックス(J
ISK−6870により測定。条件はG条件で温度20
0℃、荷重5Kg)が0.1〜50g/10min、好
ましくは1〜20g/10minである。本発明のブロ
ック共重合体は、炭化水素溶媒中、有機リチウム化合物
を開始剤としてビニル芳香族炭化水素及び共役ジエンを
重合することにより得られる。
【0015】本発明に用いるビニル芳香族炭化水素とし
てはスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレン、1,3−ジメチル
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、ビ
ニルアントラセン、1,1−ジフェニルエチレンなどが
あるが、特に一般的なものはスチレンが挙げられる。こ
れらは1種のみならず2種以上混合使用してもよい。共
役ジエンとしては、1対の共役二重結合を有するジオレ
フィンであり、例えば1,3−ブタジエン、2−メチル
−1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,
3−ヘキサジエンなどであるが、好ましくは1,3−ブ
タジエン及び/又はイソプレンである。本発明のブロッ
ク共重合体(I)及び(II)において、共役ジエンと
して、ブタジエンとイソプレンを併用すると、熱成形・
加工等におけるゲル生成の少ない組成物を得ることがで
きる。ブタジエンとイソプレンの重量比は、3/97〜
90/10、好ましくは5/95〜85/15、更に好
ましくは10/90〜80/20である。ブタジエンと
イソプレンを併用する場合、ブロック共重合体(I)及
び(II)の共役ジエンとしてブタジエンとイソプレン
を併用しても良いし、ブロック共重合体(I)又はブロ
ック共重合体(II)のいずれかの共役ジエンとしてブ
タジエンとイソプレンを併用しても良い。特に、ブタジ
エンとイソプレンの重量比が、90/10〜45/55
とブタジエン比率が多い場合は低温耐衝撃性良好な組成
物を得ることができ、45/55〜3/97とイソプレ
ン比率が多い場合は極めてゲル生成が少ない組成物を得
ることができる。
【0016】炭化水素溶媒としてはブタン、ペンタン、
ヘキサン、イソペンタン、ヘプタン、オクタン等の脂肪
族炭化水素、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロ
ヘキサン等の脂環式炭化水素、或はベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素等が
使用できる。これらは1種のみならず2種以上混合使用
してもよい。有機リチウム化合物は、分子中に一個以上
のリチウム原子を結合した有機モノリチウム化合物、有
機ジリチウム化合物、有機ポリリチウム化合物である。
これらの具体例としては、エチルリチウム、n−プロピ
ルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウ
ム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウ
ム、ヘキサメチレンジリチウム、ブタジエニルジリチウ
ム、イソプレニルジリチウム等が挙げられる。これらは
1種のみならず2種以上混合使用してもよい。
【0017】本発明のブロック共重合体を製造する際の
重合温度は一般的に−10℃〜150℃、好ましくは4
0℃〜120℃である。重合に要する時間は条件によっ
て異なるが、通常は10時間以内であり、特に好適には
0.5〜5時間である。また、重合系の雰囲気は窒素ガ
スなどの不活性ガスなどをもって置換するのが望まし
い。重合圧力は、上記重合温度範囲でモノマー及び溶媒
を液層に維持するに充分な圧力の範囲で行えばよく、特
に制限されるものではない。更に重合系内には触媒及び
リビングポリマーを不活性化させるような不純物、例え
ば水、酸素、炭酸ガス等が混入しないよう留意する必要
がある。本発明における組成物がブロック共重合体
(I)と(II)からなる場合、それらの重量比は10
/90〜90/10、好ましくは20/80〜80/2
0である。ブロック共重合体(I)と(II)の重量比
が本発明の範囲外では、耐衝撃性及び剛性のバランスが
低下するため好ましくない。
【0018】本発明に使用するスチレン−アクリル酸n
−ブチル共重合体(III)中のスチレン含有量は70
〜90重量%、好ましくは75〜90、更に好ましくは
80〜88重量%である。スチレン含有量が70重量%
未満、或いは90重量%を超える場合には、ビニル芳香
族炭化水素−共役ジエンブロック共重合体との組成物の
透明性が悪化するため好ましくない。スチレン−アクリ
ル酸n−ブチル共重合体(III)の製造方法は、スチ
レン系樹脂製造の公知の方法、例えば、塊状重合法、溶
液重合法、懸濁重合法、乳化重合法等を用いることがで
きる。スチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体(II
I)のメルトフローレート(以後MFRと記す)[JI
SK−6870に準拠し、G条件(温度200℃、荷重
5Kg)で測定]は成形加工の点から0.1〜20g/
10min、好ましくは1〜10g/10minが推奨
される。
【0019】本発明における組成物がブロック共重合体
(I)とブロック共重合体(II)とスチレン−アクリ
ル酸n−ブチル共重合体(III)からなる重量比は
(I)と(II)と(III)の合計量を100重量%
として、(I)を10〜80重量%、(II)10〜8
0重量%、(III)を5〜50重量%、好ましくは
(I)を15〜75重量%、(II)15〜75重量
%、(III)を5〜40重量%の範囲である。ブロッ
ク共重合体(I)とブロック共重合体(II)とスチレ
ン−アクリル酸n−ブチル共重合体(III)の重量比
が本発明の範囲外では、耐衝撃性、剛性及び低温収縮性
のバランスが低下するため好ましくない。
【0020】本発明のブロック共重合体組成物には安定
剤として2−t−アミル−6−〔1−(3,5−ジ−t
−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−t
−アミルフェニルアクリレートをブロック共重合体組成
物100重量部に対して0.05〜3重量部、更に好ま
しくは0.1〜2重量部添加することによって、ゲル抑
制効果を得ることができる。安定剤が0.05重量部未
満ではゲルを抑制する効果がなく、3重量部を超えて添
加しても本発明以上のゲル抑制効果に寄与しない。
【0021】本発明のブロック共重合体組成物にはn−
オクタデシル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート、2−t−ブチル−6
−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベン
ジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ビ
ス〔(オクチルチオ)メチル〕−o−クレゾール、テト
ラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒド
ロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,
5−トリアジン等のフェノール系安定剤の少なくとも1
種を(I)と(II)の合計100重量部に対して0.
05〜3重量部、トリス−(ノニルフェニル)フォスフ
ァイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)オクチルホスファイト、2−〔〔2,4,
8,10−テトラキス(1,1−ジメチルエチル)ジベ
ンゾ[d、f][1,3,2]ジオキサフォスフェフィ
ン−6−イル〕オキシ〕−N,N−ビス〔2−〔〔2,
4,8,10−テトラキス(1,1−ジメチルエチル)
ジベンゾ[d、f][1,3,2]ジオキサフォスフェ
フィン−6−イル〕オキシ〕−エチル〕−エタンアミ
ン、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォス
ファイト等の有機ホスフェート系、有機ホスファイト系
安定剤の少なくとも1種をブロック共重合体100重量
部に対して0.05〜3重量部添加することができる。
【0022】本発明のブロック共重合体組成物には、目
的に応じて種々の重合体及び添加剤を添加することがで
きる。好適な重合体としては、ビニル芳香族炭化水素含
有量が10〜50重量%のビニル芳香族炭化水素と共役
ジエンのブロック共重合体エラストマーやゴム変性耐衝
撃性ポリスチレン、非ゴム変性ポリスチレン、スチレン
・アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレンテレフタ
レート等であり、これらの重合体を1〜95重量%、好
ましくは3〜90重量%添加することができる。好適な
添加剤としては、クマロンーインデン樹脂、テルペン樹
脂、オイル等の軟化剤、可塑剤が挙げられる。又各種の
安定剤、顔料、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、滑剤
等も添加できる。尚、ブロッキング防止剤、帯電防止
剤、滑剤としては、例えば脂肪酸アマイド、エチレンビ
スステアロアミド、ソルビタンモノステアレート、脂肪
酸アルコールの飽和脂肪酸エステル、ペンタエリストー
ル脂肪酸エステル等、又紫外線吸収剤としては、p−t
−ブチルフェニルサリシレート、2−(2’−ヒドロキ
シ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,5−
ビス−[5’−t−ブチルベンゾオキサゾリル−
(2)]チオフェン等、「プラスチックおよびゴム用添
加剤実用便覧」(化学工業社)に記載された化合物が使
用できる。これらは、一般的に0.01〜5重量%、好
ましくは0.05〜3重量%の範囲で用いられる。
【0023】本発明のブロック共重合体組成物から熱収
縮性の1軸又は2軸延伸フィルムを得るには、ブロック
共重合体を通常のTダイ又は環状ダイからフラット状又
はチューブ状に150〜250℃、好ましくは170〜
220℃で押出成形し、得られた未延伸物を実質的に1
軸延伸又は2軸延伸する。例えば1軸延伸の場合、フィ
ルム、シート状の場合はカレンダーロール等で押出方向
に、或いはテンター等で押出方向と直交する方向に延伸
し、チューブ状の場合はチューブの押出方向又は円周方
向に延伸する。2軸延伸の場合、フィルム、シート状の
場合には押出フィルム又はシートを金属ロール等で縦方
向に延伸した後、テンター等で横方向に延伸し、チュー
ブ状の場合にはチューブの押出方向及びチューブの円周
方向、即ちチューブ軸と直角をなす方向にそれぞれ同時
に、或いは別々に延伸する。本発明においては、延伸温
度60〜110℃、好ましくは80〜100℃で、縦方
向及び/又は横方向に延伸倍率1.5〜8倍、好ましく
は2〜6倍に延伸するのが好ましい。延伸温度が60℃
未満の場合には延伸時に破断を生じて所望の熱収縮性フ
ィルムが得にくく、110℃を超える場合は収縮特性の
良好な物が得難い。延伸倍率は用途によって必要とする
収縮率に対応するように上記範囲内で選定されるが、延
伸倍率が1.5倍未満の場合は熱収縮率が小さく熱収縮
包装用として好ましくなく、又8倍を超える延伸倍率は
延伸加工工程における安定生産上好ましくない。2軸延
伸の場合、縦方向及び横方向における延伸倍率は同一で
あっても、異なっていてもよい。1軸延伸又は2軸延伸
の熱収縮性フィルムは、次いで必要に応じて60〜10
5℃、好ましくは80〜95℃で短時間、例えば3〜6
0秒間、好ましくは10〜40秒間熱処理して室温下に
おける自然収縮を防止する手段を実施することも可能で
ある。このようにして得られた熱収縮性のフィルムを熱
収縮性包装用素材や熱収縮性ラベル用素材として使用す
るには、延伸方向における65℃の熱収縮率が10〜8
0%、好ましくは15〜70%でなければならない。延
伸方向における熱収縮率が10%未満の場合は収縮特性
が悪いため収縮包装工程において該工程を高温かつ均一
に調整したり、長時間加熱する必要があり、高温で変色
や変質を生じるような様な物品の包装が不可能となった
り収縮包装処理能力が低下するため好ましくなく、80
%を超えるとフィルムの自然収縮率が大きくなるため好
ましくない。尚、本発明において65℃の熱収縮率は低
温収縮性の尺度であり、1軸延伸又は2軸延伸フィルム
を65℃の熱水、シリコーンオイル、グリセリン等の成
形品の特性を阻害しない熱媒体中に5分間浸漬したとき
の成形品の各延伸方向における熱収縮率である。更に、
本発明の1軸延伸または2軸延伸フィルムは、延伸方向
における引張弾性率が7000〜30000Kg/cm
2 、好ましくは10000〜25000Kg/cm2
あることが熱収縮包装材として必要である。延伸方向に
おける引張弾性率が7000Kg/cm2未満の場合は
収縮包装工程においてヘタリを生じ正常な包装ができず
好ましくなく、30000Kg/cm2 を超えるとフィ
ルムの耐衝撃性が低下するため好ましくない。
【0024】本発明の1軸延伸又は2軸延伸フィルムを
熱収縮性包装材として使用する場合、目的の熱収縮率を
達成するために130〜300℃、好ましくは150〜
250℃の温度で数秒から数分、好ましくは1〜60秒
加熱して熱収縮させることができる。
【0025】本発明の熱収縮性フィルムは少なくとも3
層構造を有する多層積層体であっても良い。多層積層体
としての使用形態は、例えば特公平3−5306号公報
に開示されている形態が具体例として挙げられる。本発
明のブロック共重合体組成物は中間層及び両外層に用い
ても良いが、好ましくは中間層に使用することである。
好ましい多層フィルムの形態はブロック共重合体(I)
とブロック共重合体(II)の組成物或いはブロック共
重合体(I)とブロック共重合体(II)とスチレン−
アクリル酸n−ブチル共重合体(III)の組成物を中
間層とし、両外層にビニル芳香族炭化水素と共役ジエン
からなるブロック共重合体(内層成分とは異なり、必要
に応じてGPPS、HIPSを0.1〜20重量%添加
しても良い)から形成される。多層フィルムの厚さは2
0〜200μm、好ましくは30〜100μmで、内層
と両表層との厚みの割合は5/95〜45/55、好ま
しくは10/90〜35/65である。また、多層フィ
ルムとして自然収縮性、低温収縮性及び剛性を得るため
の多層フィルム中の好ましいビニル芳香族炭化水素量と
スチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体の合計量は、
多層フィルム全体の合計量を100重量%として、70
〜95重量%、好ましくは75〜92重量%である。
【0026】本発明のブロック共重合体及びその組成物
からなる熱収縮性フィルムは、従来の塩化ビニル樹脂系
のものに比べ衛生上優れたものであり、その特性を生か
して種々の用途、例えば生鮮食品、菓子類の包装、衣
類、文具等の包装等に利用できる。特に好ましい用途と
しては、本発明で規定するブロック共重合体の1軸延伸
フィルムに文字や図案を印刷した後、プラスチック成形
品や金属製品、ガラス容器、磁器等の被包装体表面に熱
収縮により密着させて使用する、いわゆる熱収縮性ラベ
ル用素材としての利用が挙げられる。取り分け、本発明
の1軸延伸熱収縮性フィルムは低温収縮性、剛性及び自
然収縮性に優れるため、高温に加熱すると変形を生じる
様なプラスチック成形品の熱収縮性ラベル素材の他、熱
膨張率や吸水性等が本発明のブロック共重合体とは極め
て異なる材質、例えば金属、磁器、ガラス、紙、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィ
ン系樹脂、ポリメタクリル酸エステル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂から選ばれる少なくとも1種を構成素材とし
て用いた容器の熱収縮性ラベル素材として好適に利用で
きる。尚、本発明の熱収縮性ブロック共重合体フィルム
が利用できるプラスチック容器を構成する材質として
は、上記の樹脂の他、ポリスチレン、ゴム変性耐衝撃性
ポリスチレン(HIPS)、スチレン−ブチルアクリレ
ート共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、
スチレン−無水マレイン酸共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、メタクリ
ル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合体(MB
S)、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等を挙
げることができる。これらのプラスチック容器は2種以
上の樹脂類の混合物でも、積層体であってもよい。尚、
本発明で規定するブロック共重合体組成物を1軸延伸し
て得た熱収縮性フィルムを熱収縮性ラベル用素材として
使用する場合、延伸方向と直交する方向における65℃
の熱収縮率は10%未満、好ましくは5%以下である。
従って、本発明において熱収縮性ラベル様として1軸延
伸するとは、延伸方向における65℃の熱収縮率が10
〜60%で延伸方向と直交する方向の熱収縮率が10%
未満になる様に延伸処理を施すことを云う。尚、本発明
においてフィルムの厚さは一般的に10〜300μm、
好ましくは30〜100μmの範囲に調整される。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明するが、これら
は本発明の範囲を制限するものではない。表1にブロッ
ク共重合体(I)、表2にブロック共重合体(II)、
表3に実施例、比較例に使用したスチレン−アクリル酸
n−ブチル共重合体を示した。
【0028】ブロック共重合体(I)と(II)は、シ
クロヘキサン溶媒中n−ブチルリチウムを触媒とし、テ
トラメチルエチレンジアミンをランダム化剤として、表
1に示したブロック共重合体のスチレン含量(重量%)
(表1では「スチレン含量(重量%)」と略記)、重合
体セグメントAのスチレン含量(重量%)、重合体セグ
メントBのスチレン含量(重量%)、重合体セグメント
B中の共役ジエン量/ブロック共重合体中の全共役ジエ
ン量との比(重量%)(表1では「セグメントB中の共
役ジエン量(重量%)」と略記)、ブロック共重合体に
組み込まれているスチレンのブロック率(重量%)(表
1では「ブロック率(重量%)」と略記)及びビカット
軟化温度(℃)を有するブロック共重合体(I)と、表
2に示したブロック共重合体のスチレン含量(重量%)
(表2では「スチレン含量(重量%)」と略記)、プラ
スチック性重合体セグメントAのスチレン含量(重量
%)、エラストマー性重合体セグメントBのスチレン含
量(重量%)、tanδのピーク温度を有するブロック
共重合体(II)を製造した。ブロック共重合体のスチ
レン含量はスチレンとブタジエンの添加量で、重合体セ
グメントB中の共役ジエン量/ブロック共重合体中の全
共役ジエン量との比(重量%)はセグメントAとセグメ
ントBのブタジエンとイソプレンの含量で、ブロック共
重合体に組み込まれているスチレンのブロック率はセグ
メントAとセグメントBのスチレン含量で、ビカット軟
化温度はセグメントAとセグメントBのスチレン含量、
量比及びブロック共重合体の分子量で、tanδのピー
ク温度はセグメントAとセグメントBのスチレン含量、
量比及びブロック共重合体の分子量で調整した。ビカッ
ト軟化温度の測定は、厚さ3mmに圧縮成形したものを
試験片とし、ASTM D−1525に準じて測定(荷
重1Kg、昇温速度した。2℃/min)した。tan
δのピーク温度は粘弾性測定解析装置DVE−V4
((株)レオロジ製)を用い、測定条件は周波数30ヘ
ルツ、昇温速度は2℃/minで−100〜140℃の
範囲、試料は厚さ約2mm、幅約0.5mmの圧縮成形
品を用いて測定した。
【0029】ブロック共重合体A−1は次のように製造
した。攪拌機付きオートクレーブを用い、窒素ガス雰囲
気下でスチレン23重量部と1,3−ブタジエン3.1
重量部を含むシクロヘキサン溶液にn−ブチルリチウム
を0.052重量部、テトラメチルエチレンジアミンを
0.03重量部添加し、75℃で30分間重合した後、
更にスチレン39重量部と1,3−ブタジエン8.8重
量部を含むシクロヘキサン溶液を連続的に添加して75
℃で60分間重合した。次にスチレン23重量部と1,
3−ブタジエン3.1重量部を含むシクロヘキサン溶液
を連続的に添加して75℃で25分間重合した。その
後、重合器にメタノールをn−ブチルリチウムに対して
0.9倍モル添加して重合を停止し、安定剤として2−
t−アミル−6−〔1−(3,5−ジ−t−アミル−2
−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−t−アミルフェ
ニルアクリレートをブロック共重合体組成物100重量
部に対して0.6重量部を加えた後、脱溶媒してブロッ
ク共重合体を得た。
【0030】ブロック共重合体A−2〜8及びブロック
共重合体B−1〜4についても、ブロック共重合体A−
3、ブロック共重合体B−4がメタノールを添加する前
に1,3ビス(N,N−グリシジルアミノメチル)シク
ロヘキサンをn−ブチルリチウムに対して0.25倍モ
ル添加した以外は、ブロック共重合体A−1と同様の方
法で製造した。また、スチレン−アクリル酸n−ブチル
共重合体C−1は、撹拌器付き10Lオートクレーブ
に、スチレンとアクリル酸n−ブチルを表3に示す比率
で5kg添加し、同時にエチルベンゼン0.3kgと、
MFRを調整するため1,1ビス(t−ブチルパーオキ
シ)シクロヘキサンを所定量仕込み、110〜150℃
で2〜10時間重合後、ベント押出機で未反応スチレ
ン、アクリル酸n−ブチル、エチルベンゼンを回収して
製造した。因みに、C−1のMFRは3.0であった。
スチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体C−2〜3
も、スチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体C−1と
同様の方法で製造した。
【0031】
【実施例1〜6、比較例1〜5】フィルム性能の測定
は、表4に示したブロック共重合体、スチレン−アクリ
ル酸n−ブチル共重合体の種類と量の組成物を40mm
押出機を用いて200℃で厚さ0.25mmのシート状
に成形し、その後5倍にテンターで横軸に1軸延伸して
厚さ約60μmのフィルムを得た。得られた熱収縮性フ
ィルムのフィルム性能を表4に示した。本発明のブロッ
ク共重合体組成物を用いた延伸フィルム性能は引張弾性
率で表される剛性、65℃収縮率で表される低温収縮
性、自然収縮性、パンクチャー衝撃強度で表される耐衝
撃性、温水融着性、Hazeで表される透明性に優れて
いることが分かる。尚、表4に示したシート、フィルム
性能は下記の方法で行った。
【0032】(1)引張弾性率:JIS K−6732
に準拠し、延伸方向の値を示した。単位はKg/c
2 。 (2)65℃収縮率:延伸フィルムを65℃のシリコー
ンオイル中に5分間浸漬し、次式により算出した。熱収
縮率(%)=(L−L1)/L×100、L:収縮前の
長さ、L1:収縮後の長さ。 (3)自然収縮率:80℃で測定した収縮率が40%の
延伸フィルムを35℃で5日間放置し、次式により算出
した。自然収縮率(%)=(L2−L3)/L2×10
0、L2:放置前の長さ、L3:放置後の長さ。自然収
縮率が小さいほど、自然収縮性は優れる。
【0033】(4)パンクチャー衝撃強度:JIS P
−8134に準拠、単位はKg・cm。 (5)温水融着性:延伸フィルムを直径約8cmのガラ
ス瓶に巻き付け、70℃温水中に3本俵積みで5分間放
置し、フィルムの融着状態を目視判定した。判定基準は
◎は全く融着していない、○は僅かに融着しているがす
ぐ離れる、×は融着してすぐには離れない。 (6)Haze:延伸前のシート表面に流動パラフィン
を塗布し、ASTM D1003に準拠して測定した。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】本発明のブロック共重合体及びその組成
物を使用して得られた熱収縮性フィルムは透明で剛性、
自然収縮性、低温収縮性、温水融着性及び耐衝撃性に優
れることから、フィルムの薄肉化と寸法安定性及び低温
収縮性を同時に達成でき、飲料容器包装やキャップシー
ル及び各種ラベル等に好適に利用できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA12 AA22 AA75 AA85 AF61 AH04 BA01 BB07 BB08 BC01 4J002 BC07Y BP01W BP01X GG02 4J026 HA06 HA14 HA20 HA26 HA32 HA39 HB06 HB14 HB20 HB26 HB32 HB39 HB45 HB48 HE01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)少なくとも1個の重合体セグメン
    トAと少なくとも1個の重合体セグメントBを有し、ビ
    ニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの重量比が82/1
    8〜92/8であるブロック共重合体であって、重合体
    セグメントAがビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの
    重量比が88/12〜98/2である共重合体で、重合
    体セグメントBがビニル芳香族炭化水素と共役ジエンと
    の重量比が75/25を超え、88/12未満で、重合
    体セグメントB中の共役ジエン量が該ブロック共重合体
    中の全共役ジエン量の40〜90重量%である共重合体
    からなり、該ブロック共重合体に組み込まれているビニ
    ル芳香族炭化水素のブロック率が20〜70重量%で、
    ビカット軟化温度が50〜75℃の範囲であるブロック
    共重合体。
  2. 【請求項2】 (I)少なくとも1個の重合体セグメン
    トAと少なくとも1個の重合体セグメントBを有し、ビ
    ニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの重量比が82/1
    8〜92/8であるブロック共重合体であって、重合体
    セグメントAがビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの
    重量比が88/12〜98/2である共重合体で、重合
    体セグメントBがビニル芳香族炭化水素と共役ジエンと
    の重量比が75/25を超え、88/12未満で、重合
    体セグメントB中の共役ジエン量が該ブロック共重合体
    中の全共役ジエン量の40〜90重量%である共重合体
    からなり、該ブロック共重合体に組み込まれているビニ
    ル芳香族炭化水素のブロック率が20〜70重量%で、
    ビカット軟化温度が50〜75℃の範囲であるブロック
    共重合体と、(II)少なくとも1個のプラスチック性
    重合体セグメントAと少なくとも1個のエラストマー性
    重合体セグメントBを有し、ビニル芳香族炭化水素と共
    役ジエンとの重量比が65/35以上、82/18未満
    であるブロック共重合体であって、該ブロック共重合体
    の動的粘弾性の関数tanδのピークが70〜125℃
    に少なくとも1つ有するブロック共重合体とからなり、
    (I)と(II)の重量比が10/90〜90/10で
    あるブロック共重合体組成物。
  3. 【請求項3】 (I)少なくとも1個の重合体セグメン
    トAと少なくとも1個の重合体セグメントBを有し、ビ
    ニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの重量比が82/1
    8〜92/8であるブロック共重合体であって、重合体
    セグメントAがビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの
    重量比が88/12〜98/2である共重合体で、重合
    体セグメントBがビニル芳香族炭化水素と共役ジエンと
    の重量比が75/25を超え、88/12未満で、重合
    体セグメントB中の共役ジエン量が該ブロック共重合体
    中の全共役ジエン量の40〜90重量%である共重合体
    からなり、該ブロック共重合体に組み込まれているビニ
    ル芳香族炭化水素のブロック率が20〜70重量%で、
    ビカット軟化温度が50〜75℃の範囲であるブロック
    共重合体と、(II)少なくとも1個のプラスチック性
    重合体セグメントAと少なくとも1個のエラストマー性
    重合体セグメントBを有し、ビニル芳香族炭化水素と共
    役ジエンとの重量比が65/35以上、82/18未満
    であるブロック共重合体であって、該ブロック共重合体
    の動的粘弾性の関数tanδのピークが70〜125℃
    に少なくとも1つ有するブロック共重合体と、(II
    I)スチレン含有量が70〜90重量%、アクリル酸n
    −ブチル含有量が30〜10重量%からなるスチレン−
    アクリル酸n−ブチル共重合体とからなり、(I)と
    (II)と(III)の重量比は、合計量を100重量
    %として、(I)を10〜80重量%、(II)を10
    〜80重量%、(III)を5〜50重量%の範囲から
    なるブロック共重合体組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のブロッ
    ク共重合体、又はブロック共重合体組成物を延伸してな
    り、延伸方向における65℃の熱収縮率が10〜60
    %、延伸方向における引張弾性率が7000〜3000
    0Kg/cm2である熱収縮性フィルム。
JP2001155344A 2001-05-24 2001-05-24 ブロック共重合体及びその組成物 Expired - Lifetime JP4841060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001155344A JP4841060B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 ブロック共重合体及びその組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001155344A JP4841060B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 ブロック共重合体及びその組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002348341A true JP2002348341A (ja) 2002-12-04
JP4841060B2 JP4841060B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=18999555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001155344A Expired - Lifetime JP4841060B2 (ja) 2001-05-24 2001-05-24 ブロック共重合体及びその組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4841060B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006117879A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Asahi Kasei Chemicals Corp 水添共重合体及びその組成物
JP2009114309A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Asahi Kasei Chemicals Corp ブロック共重合体組成物、その水添物の製造方法
WO2016129532A1 (ja) * 2015-02-09 2016-08-18 旭化成株式会社 ブロック共重合体組成物、成形材料、樹脂組成物、及び成形体

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6099116A (ja) * 1983-11-02 1985-06-03 Asahi Chem Ind Co Ltd ブロツク共重合体及びその製造方法
JPS60224522A (ja) * 1984-04-21 1985-11-08 Asahi Chem Ind Co Ltd 熱収縮性のフイルム
JPS60223812A (ja) * 1984-04-21 1985-11-08 Asahi Chem Ind Co Ltd ブロツク共重合体及び該ブロツク共重合体を含有する組成物
JPH04261458A (ja) * 1991-02-15 1992-09-17 Asahi Chem Ind Co Ltd ブロック共重合体樹脂組成物
JPH10176069A (ja) * 1996-12-18 1998-06-30 Asahi Chem Ind Co Ltd 熱収縮性フィルム
JP2000026678A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Daicel Chem Ind Ltd スチレン系樹脂組成物及びそれを用いたシート
JP2000212299A (ja) * 1999-01-26 2000-08-02 C I Kasei Co Ltd ポリスチレン系熱収縮フイルム
JP4587528B2 (ja) * 2000-06-13 2010-11-24 旭化成ケミカルズ株式会社 ブロック共重合体組成物及び熱収縮性フィルム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6099116A (ja) * 1983-11-02 1985-06-03 Asahi Chem Ind Co Ltd ブロツク共重合体及びその製造方法
JPS60224522A (ja) * 1984-04-21 1985-11-08 Asahi Chem Ind Co Ltd 熱収縮性のフイルム
JPS60223812A (ja) * 1984-04-21 1985-11-08 Asahi Chem Ind Co Ltd ブロツク共重合体及び該ブロツク共重合体を含有する組成物
JPH04261458A (ja) * 1991-02-15 1992-09-17 Asahi Chem Ind Co Ltd ブロック共重合体樹脂組成物
JPH10176069A (ja) * 1996-12-18 1998-06-30 Asahi Chem Ind Co Ltd 熱収縮性フィルム
JP2000026678A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Daicel Chem Ind Ltd スチレン系樹脂組成物及びそれを用いたシート
JP2000212299A (ja) * 1999-01-26 2000-08-02 C I Kasei Co Ltd ポリスチレン系熱収縮フイルム
JP4587528B2 (ja) * 2000-06-13 2010-11-24 旭化成ケミカルズ株式会社 ブロック共重合体組成物及び熱収縮性フィルム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006117879A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Asahi Kasei Chemicals Corp 水添共重合体及びその組成物
JP2009114309A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Asahi Kasei Chemicals Corp ブロック共重合体組成物、その水添物の製造方法
WO2016129532A1 (ja) * 2015-02-09 2016-08-18 旭化成株式会社 ブロック共重合体組成物、成形材料、樹脂組成物、及び成形体
US10501617B2 (en) 2015-02-09 2019-12-10 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Block copolymer composition, molded material, resin composition, and molded product

Also Published As

Publication number Publication date
JP4841060B2 (ja) 2011-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4530669B2 (ja) ブロック共重合体及びその組成物
JP4838254B2 (ja) ブロック共重合体及び熱収縮性フィルムの製造方法
JP5534642B2 (ja) ブロック共重合体水添物、又はそのシート、フィルム
JPWO2005005527A1 (ja) 熱収縮性発泡フィルム
JP2005105032A (ja) 重合体組成物からなる熱収縮性フィルム
JP4919713B2 (ja) ブロック共重合体水添物組成物、そのシート・フィルム及び熱収縮性フィルム
JP4425602B2 (ja) ブロック共重合体水添物、又はフィルム
JP4587528B2 (ja) ブロック共重合体組成物及び熱収縮性フィルム
JP3338298B2 (ja) 熱収縮性フィルム
JP5739814B2 (ja) 熱収縮性積層フィルム
JP4791021B2 (ja) 水添共重合体及びその組成物
JP4841060B2 (ja) ブロック共重合体及びその組成物
JP4401052B2 (ja) 重合体組成物及びその熱収縮フィルム
JP4381747B2 (ja) ブロック共重合体及びその熱収縮性フィルム
JP3496794B2 (ja) 熱収縮性フィルム
JP5057752B2 (ja) 熱収縮性フィルム
JP2008260797A (ja) ブロック共重合体及びそれを含む熱収縮性フィルム
JP2007008984A (ja) ブロック共重合体水添物、ブロック共重合体水添物組成物及びそれらの熱収縮性フィルム
JP5057753B2 (ja) 熱収縮性フィルム
JP4761690B2 (ja) 熱収縮性フィルム
JP5344782B2 (ja) 水添ブロック共重合体組成物
JP4753574B2 (ja) 熱収縮フィルム
JP6803751B2 (ja) ブロック共重合体樹脂組成物、熱収縮性多層フィルム、熱収縮性ラベル及び飲料容器
JPH11269282A (ja) 熱収縮フィルム
JP2007016134A (ja) ブロック共重合体水添物、ブロック共重合体水添物組成物及びそれらの熱収縮性フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20031204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20110308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4841060

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term