JP2002348244A - 抗糖尿病組成物 - Google Patents
抗糖尿病組成物Info
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- JP2002348244A JP2002348244A JP2001154358A JP2001154358A JP2002348244A JP 2002348244 A JP2002348244 A JP 2002348244A JP 2001154358 A JP2001154358 A JP 2001154358A JP 2001154358 A JP2001154358 A JP 2001154358A JP 2002348244 A JP2002348244 A JP 2002348244A
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- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全で、しかも抗糖尿病効果を有し特にイ
ンスリン抵抗性糖尿病患者に対して改善効果を有する組
成物を提供すること。 【解決手段】 亜鉛を含み、さらに、クロム若しくは
セレンの一方または両者を含む抗糖尿病組成物。
ンスリン抵抗性糖尿病患者に対して改善効果を有する組
成物を提供すること。 【解決手段】 亜鉛を含み、さらに、クロム若しくは
セレンの一方または両者を含む抗糖尿病組成物。
Description
本発明は抗糖尿病組成物に関し、さらに詳しくは亜鉛、
クロム、セレンの微量ミネラルを含む、抗糖尿病効果を
示す組成物に関する。
クロム、セレンの微量ミネラルを含む、抗糖尿病効果を
示す組成物に関する。
【０００１】
【従来の技術】近年、糖尿病患者の数は年々増え続けて
おり、糖尿病と診断された患者、および予備軍は2000万
人にも達するといわれている。糖尿病患者の増加の原因
は遺伝的な要因と「肥満、過食、運動不足、不規則な生
活」といった生活習慣に起因するものに分けられるが、
主に後者の原因の糖尿患者が増え続けている。発症のし
くみは、食後血糖上昇に伴うインスリン分泌不全や、分
泌されていても抵抗性を示し、ホルモンとして効いてい
ない場合、糖代謝障害を起こし糖尿病となる。従って、
限られたインスリンでの糖代謝を行うために食事由来の
糖質制限を行う食事療法や糖吸収阻害剤などの薬物療法
が用いられる。
おり、糖尿病と診断された患者、および予備軍は2000万
人にも達するといわれている。糖尿病患者の増加の原因
は遺伝的な要因と「肥満、過食、運動不足、不規則な生
活」といった生活習慣に起因するものに分けられるが、
主に後者の原因の糖尿患者が増え続けている。発症のし
くみは、食後血糖上昇に伴うインスリン分泌不全や、分
泌されていても抵抗性を示し、ホルモンとして効いてい
ない場合、糖代謝障害を起こし糖尿病となる。従って、
限られたインスリンでの糖代謝を行うために食事由来の
糖質制限を行う食事療法や糖吸収阻害剤などの薬物療法
が用いられる。
【０００２】一方、インスリンの感受性を上げる事によ
り抵抗性を改善し、糖代謝の是正を行う方法としてトロ
グリタゾンなどが使用されている。しかし、この治療薬
には重篤な肝機能障害という副作用の問題を持っており
解決されていない。
り抵抗性を改善し、糖代謝の是正を行う方法としてトロ
グリタゾンなどが使用されている。しかし、この治療薬
には重篤な肝機能障害という副作用の問題を持っており
解決されていない。
【０００３】インスリンの抵抗性改善として微量ミネラ
ルを用いた報告があるが、クロム、セレンなどが各々単
独で報告されている。クロムの糖尿病に対する作用はピ
コリン酸クロムや塩酸クロムおよび酵母によってその改
善効果が報告されている。亜鉛は、糖尿病患者おいては
不足しているミネラルであり、亜鉛を投与した場合、糖
尿病改善効果が期待されたが、亜鉛単独投与では糖尿病
の改善は見られなかったと報告されている。
ルを用いた報告があるが、クロム、セレンなどが各々単
独で報告されている。クロムの糖尿病に対する作用はピ
コリン酸クロムや塩酸クロムおよび酵母によってその改
善効果が報告されている。亜鉛は、糖尿病患者おいては
不足しているミネラルであり、亜鉛を投与した場合、糖
尿病改善効果が期待されたが、亜鉛単独投与では糖尿病
の改善は見られなかったと報告されている。
【０００４】現在、糖尿病治療で改善が求められている
のは、安全性の高いインスリン抵抗性改善効果である。
のは、安全性の高いインスリン抵抗性改善効果である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安全で、し
かも抗糖尿病効果を有し特にインスリン抵抗性糖尿病患
者に対して改善効果を有する組成物を提供する事をその
目的とする。
かも抗糖尿病効果を有し特にインスリン抵抗性糖尿病患
者に対して改善効果を有する組成物を提供する事をその
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記のよ
うな課題を解決するために、一般的に食用で用いられる
植物および食品添加物の中、抗糖尿病効果を示す成分を
見出した。
うな課題を解決するために、一般的に食用で用いられる
植物および食品添加物の中、抗糖尿病効果を示す成分を
見出した。
【０００７】すなわち、本発明は、 １．亜鉛を含み、さらに、クロム若しくはセレンの一方
または両者を含む抗糖尿病組成物、 ２．亜鉛を、ピコリン酸亜鉛および／またはグルコン酸
亜鉛として含むことを特徴とする１記載の抗糖尿病組成
物、 ３．亜鉛を、亜鉛酵母として含むことを特徴とする１記
載の抗糖尿病組成物、 ４．クロムを、塩化クロムおよび／またはピコリン酸ク
ロムとして含むことを特徴とする1、２または３記載の
抗糖尿病組成物、 ５．クロムを、クロム酵母として含むことを特徴とする
1、２または３記載の抗糖尿病組成物、および ６．セレンを、セレン酵母として含むことを特徴とする
1〜５のいずれかの抗糖尿病組成物、に関する。
または両者を含む抗糖尿病組成物、 ２．亜鉛を、ピコリン酸亜鉛および／またはグルコン酸
亜鉛として含むことを特徴とする１記載の抗糖尿病組成
物、 ３．亜鉛を、亜鉛酵母として含むことを特徴とする１記
載の抗糖尿病組成物、 ４．クロムを、塩化クロムおよび／またはピコリン酸ク
ロムとして含むことを特徴とする1、２または３記載の
抗糖尿病組成物、 ５．クロムを、クロム酵母として含むことを特徴とする
1、２または３記載の抗糖尿病組成物、および ６．セレンを、セレン酵母として含むことを特徴とする
1〜５のいずれかの抗糖尿病組成物、に関する。
【０００８】特に、亜鉛酵母、クロム酵母、セレン酵母
を含有する組成物が、空腹時血糖値の減少、インスリン
値の減少およびインスリン抵抗性の指標であるＨＯＭＡ
−Ｒの減少というような優れた有効性を示す事が確認さ
れた。
を含有する組成物が、空腹時血糖値の減少、インスリン
値の減少およびインスリン抵抗性の指標であるＨＯＭＡ
−Ｒの減少というような優れた有効性を示す事が確認さ
れた。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明で使用する亜鉛はピコリン
酸亜鉛、グルコン酸亜鉛といった化合物として使用する
事ができる。また、酵母体内に高含有蓄積させ、その酵
母（亜鉛酵母）を使用する事ができる。本発明で使用す
るクロムはピコリン酸クロム、塩化クロムといった化合
物として使用する事ができる。また、酵母体内に高含有
蓄積させ、その酵母（クロム酵母）を使用する事ができ
る。本発明で使用するセレンは酵母体内に高含有蓄積さ
せ、その酵母（セレン酵母）を使用する事ができる。
酸亜鉛、グルコン酸亜鉛といった化合物として使用する
事ができる。また、酵母体内に高含有蓄積させ、その酵
母（亜鉛酵母）を使用する事ができる。本発明で使用す
るクロムはピコリン酸クロム、塩化クロムといった化合
物として使用する事ができる。また、酵母体内に高含有
蓄積させ、その酵母（クロム酵母）を使用する事ができ
る。本発明で使用するセレンは酵母体内に高含有蓄積さ
せ、その酵母（セレン酵母）を使用する事ができる。
【００１０】これらは、乾燥粉末として、組成物中に配
合される。
合される。
【００１１】亜鉛は、主に新陳代謝深く関わり、性機能
や毛髪育成、味覚神経などに作用する。本発明組成物中
に、亜鉛として0.66mg〜67.5mg含有させる事ができる。
組成物中の配合量は、99〜99.2wt%が好ましい。
や毛髪育成、味覚神経などに作用する。本発明組成物中
に、亜鉛として0.66mg〜67.5mg含有させる事ができる。
組成物中の配合量は、99〜99.2wt%が好ましい。
【００１２】クロムの生理機能は脂肪酸合成に関わる作
用の発見から始まるが、主にインスリンの感受性を上げ
るという機能が明らかにされている。本発明組成物中
に、クロムとして2μg〜225μg含有させる事ができる。
組成物中の配合量は、0.3〜0.33wt%が好ましい。
用の発見から始まるが、主にインスリンの感受性を上げ
るという機能が明らかにされている。本発明組成物中
に、クロムとして2μg〜225μg含有させる事ができる。
組成物中の配合量は、0.3〜0.33wt%が好ましい。
【００１３】セレンはグルタチオンペルオキシダーゼ活
性に必要なミネラルであり、抗酸化作用に重要な役割を
もつ。糖尿病に対する効果としては、インスリン分泌促
進やインスリンの感受性上昇などが考えられている。本
発明組成物中に、セレンとして3.3μg〜225μg含有させ
る事ができる。組成物中の配合量は、0.5〜0.33wt%が好
ましい。
性に必要なミネラルであり、抗酸化作用に重要な役割を
もつ。糖尿病に対する効果としては、インスリン分泌促
進やインスリンの感受性上昇などが考えられている。本
発明組成物中に、セレンとして3.3μg〜225μg含有させ
る事ができる。組成物中の配合量は、0.5〜0.33wt%が好
ましい。
【００１４】本発明組成物には、食品、特に健康補助食
品で通常添加される成分、賦形剤、崩壊剤、吸収剤を配
合してもよく、油分、ロウ、リン脂質などをさらに、添
加することができる。
品で通常添加される成分、賦形剤、崩壊剤、吸収剤を配
合してもよく、油分、ロウ、リン脂質などをさらに、添
加することができる。
【００１５】本発明の組成物は、錠剤、カプセル剤、粉
末剤、顆粒剤など適宜の製剤とすることができ、そのた
めの通常の製剤化方法を採用することができる。
末剤、顆粒剤など適宜の製剤とすることができ、そのた
めの通常の製剤化方法を採用することができる。
【００１６】本発明組成物は、ミネラル換算で通常、１
日１回0.67mg〜68mgで適用することができる。適用対
象、症状などに応じてこの適用量は適宜設定される。
日１回0.67mg〜68mgで適用することができる。適用対
象、症状などに応じてこの適用量は適宜設定される。
【００１７】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 [調製例１] ハードカプセルの調製 亜鉛酵母、クロム酵母、セレン酵母を用いて、ミネラル
分として、亜鉛7.5mg、クロム25μg、セレン25μg含有
するようハードカプセルに詰め、カプセル剤を得た。 [実施例１] 空腹時血糖値、空腹時インスリン値およびH
OMA-Rの測定 糖尿病患者20人を調整例1摂取群と対照摂取群の2群に分
けた。対照群のカプセルは、クロム酵母を用い、ミネラ
ル分として、クロム25μg含有するようハードカプセル
に詰めたものを用いた。投与方法は各群、調製例１また
は対照のハードカプセルを1日9カプセル投与させた。糖
尿病の改善効果の指標として、空腹時血糖値、空腹時イ
ンスリン値の測定を投与前および投与３ヶ月後に行っ
た。空服時血糖値は患者の血漿より酵素法で、空腹時イ
ンスリンは患者の血清よりEIA法で測定を行った。ま
た、空腹時血糖値と空腹時インスリンの結果よりインス
リン抵抗性の指標であるＨＯＭＡ−Ｒを算出した。ＨＯ
ＭＡ−Ｒの算出式は下記の通りである。 ＨＯＭＡ−Ｒ＝空腹時血糖値（mg/dl）×空腹時インス
リン(μU/ml)/405
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 [調製例１] ハードカプセルの調製 亜鉛酵母、クロム酵母、セレン酵母を用いて、ミネラル
分として、亜鉛7.5mg、クロム25μg、セレン25μg含有
するようハードカプセルに詰め、カプセル剤を得た。 [実施例１] 空腹時血糖値、空腹時インスリン値およびH
OMA-Rの測定 糖尿病患者20人を調整例1摂取群と対照摂取群の2群に分
けた。対照群のカプセルは、クロム酵母を用い、ミネラ
ル分として、クロム25μg含有するようハードカプセル
に詰めたものを用いた。投与方法は各群、調製例１また
は対照のハードカプセルを1日9カプセル投与させた。糖
尿病の改善効果の指標として、空腹時血糖値、空腹時イ
ンスリン値の測定を投与前および投与３ヶ月後に行っ
た。空服時血糖値は患者の血漿より酵素法で、空腹時イ
ンスリンは患者の血清よりEIA法で測定を行った。ま
た、空腹時血糖値と空腹時インスリンの結果よりインス
リン抵抗性の指標であるＨＯＭＡ−Ｒを算出した。ＨＯ
ＭＡ−Ｒの算出式は下記の通りである。 ＨＯＭＡ−Ｒ＝空腹時血糖値（mg/dl）×空腹時インス
リン(μU/ml)/405
【００１８】各々の結果をそれぞれ図１、図２、図３に
示す。
示す。
【００１９】図１、図２、図３に示すように、調製例１
のカプセルを投与した場合には、3ヶ月後に空腹時血糖
値、空腹時インスリン値およびＨＯＭＡ−Ｒの低下が認
められた。
のカプセルを投与した場合には、3ヶ月後に空腹時血糖
値、空腹時インスリン値およびＨＯＭＡ−Ｒの低下が認
められた。
【００２０】この結果から、本発明組成物は、その投与
により糖尿病の改善ができることがわかる。
により糖尿病の改善ができることがわかる。
【００２１】
【発明の効果】本発明の組成物は、抗糖尿病作用を有
し、糖尿病の予防および治療に有用である。本発明によ
り、安全な抗糖尿病組成物又は食品が提供される。
し、糖尿病の予防および治療に有用である。本発明によ
り、安全な抗糖尿病組成物又は食品が提供される。
【図１】空腹時血糖値の結果を示す。
【図２】空腹時インスリン値の結果を示す。
【図３】ＨＯＭＡ−Ｒの結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｋ 33/24 Ａ６１Ｋ 33/24 35/72 35/72 Ａ６１Ｐ 3/10 Ａ６１Ｐ 3/10 Ｃ０７Ｄ 213/79 Ｃ０７Ｄ 213/79 Ｆターム(参考） 4B018 MD05 MD09 MD81 ME03 4C055 AA01 BA02 BA57 CA01 DA01 GA01 4C086 AA01 AA02 BC17 HA03 HA08 MA01 MA04 NA14 ZC35 4C087 AA01 AA02 BC11 NA14 ZC35 4C206 AA01 AA02 DA07 MA01 MA04 NA14 ZC35
Claims (6)
- 【請求項１】 亜鉛を含み、さらに、クロム若しくはセ
レンの一方または両者を含む抗糖尿病組成物。 - 【請求項２】 亜鉛を、ピコリン酸亜鉛および／または
グルコン酸亜鉛として含むことを特徴とする請求項１記
載の抗糖尿病組成物。 - 【請求項３】 亜鉛を、亜鉛酵母として含むことを特徴
とする請求項１記載の抗糖尿病組成物。 - 【請求項４】 クロムを、塩化クロムおよび／またはピ
コリン酸クロムとして含むことを特徴とする請求項1、
２または３記載の抗糖尿病組成物。 - 【請求項５】 クロムを、クロム酵母として含むことを
特徴とする請求項1、２または３記載の抗糖尿病組成
物。 - 【請求項６】 セレンを、セレン酵母として含むことを
特徴とする請求項1〜５のいずれか１項記載の抗糖尿病
組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001154358A JP2002348244A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 抗糖尿病組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001154358A JP2002348244A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 抗糖尿病組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002348244A true JP2002348244A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=18998708
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001154358A Pending JP2002348244A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 抗糖尿病組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002348244A (ja) |
Cited By (4)
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-
2001
- 2001-05-23 JP JP2001154358A patent/JP2002348244A/ja active Pending
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