JP2002348144A - 封着用組成物とビヒクルとからなる封着用ペースト - Google Patents

封着用組成物とビヒクルとからなる封着用ペースト

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JP2002348144A
JP2002348144A JP2001160380A JP2001160380A JP2002348144A JP 2002348144 A JP2002348144 A JP 2002348144A JP 2001160380 A JP2001160380 A JP 2001160380A JP 2001160380 A JP2001160380 A JP 2001160380A JP 2002348144 A JP2002348144 A JP 2002348144A
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filler
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Masaki Mizukami
雅樹 水上
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Asahi Glass Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/24Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions, i.e. for use as seals between dissimilar materials, e.g. glass and metal; Glass solders

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動塗布装置による被封着ガラス部材に対す
る塗布量の制御が容易で且つ正確である封着用組成物と
ビヒクルとからなる封着用ペーストを提供すること。 【解決手段】 封着用組成物とビヒクルとを、質量混合
比で封着用組成物/ビヒクル=10/1〜14/1の割
合で混合した封着用ペーストにおいて、上記封着用組成
物が、低膨張耐火物フィラーなどの添加物を含む低融点
ガラス粉とアルミナフィラーからなり、上記アルミナフ
ィラーは粗粒アルミナフィラー(a)と微粒アルミナフ
ィラー(b)との質量混合比が、0.1<b/[a+
b]<1の範囲内にある封着用ペースト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビ用陰
極線管、プラズマディスプレー装置(PDP)、表示管
用板ガラスなどのガラス部材の封着に使用される封着用
ペースト、特に自動塗布機によりガラス部材に塗布する
のに適した封着用ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、封着用組成物として、低膨張耐火
物フィラーなどの添加物を含む低融点ガラス粉と、粗粒
アルミナフィラーとからなる組成物が知られている。該
組成物における上記低融点ガラス粉の粒径はd50粒径
(累積50%径)で5〜30μmの範囲内にあり、該低
融点ガラス粉の封着用組成物における量が質量百分率は
85〜97%である。また、上記組成物における粗粒ア
ルミナフィラーのd50粒径(累積50%径)は8〜20
μmの範囲内にあり、上記組成物における粗粒アルミナ
フィラーの量が質量百分率は3〜15%であり、このよ
うな封着用組成物とビヒクルとからなる封着用ペースト
が知られている。
【0003】上記公知の構成のペーストを、カラーテレ
ビ用陰極線管、PDP、表示管用板ガラスなどの前記各
種の被封着ガラス部材に自動塗布機により塗布する際
に、ペーストの塗布量の制御が困難であった。そのため
に、塗布ペースト量が適正値より不足、もしくは過多に
なることが度々あった。その結果、例えば、封着用組成
物によりパネルガラスとファンネルが封着されたカラー
テレビ用陰極線管の封着部が形状不良となって、封着後
の排気工程で受ける熱応力で多数の割れを発生させてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、自動塗布装置による被封着ガラス部材に対する塗布
量の制御が容易で且つ正確である封着用組成物とビヒク
ルとからなる封着用ペーストを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、封着用組成物
とビヒクルとを、質量混合比で封着用組成物/ビヒクル
=10/1〜14/1の割合で混合した封着用ペースト
において、上記の封着用組成物が、低膨張耐火物フィラ
ーなどの添加物を含む低融点ガラス粉とアルミナフィラ
ーとからなり、上記低融点ガラス粉の粒径が、d50粒径
(累積50%径)で5〜30μmの範囲内にあり、該低
融点ガラス粉の封着用組成物における量が質量百分率で
85〜97%であり、上記アルミナフィラーが、d50
径(累積50%径)で8〜20μmの範囲内にある粗粒
アルミナフィラー(a)と、d50粒径(累積50%径)
で1〜5μmの範囲内にある微粒アルミナフィラー
(b)との混合物であり、フィラー(a)とフィラー
(b)との質量混合比が、0.1<b/[a+b]<1
の範囲内にあり、全アルミナフィラー[a+b]の封着
用組成物における量が質量百分率で3〜15%であり、
かつ上記ビヒクルの構成が、溶質としてニトロセルロー
ス(硝化綿)0.5〜2質量%と溶媒である酢酸イソア
ミルまたは酢酸ブチル98〜99.5質量%からなるこ
とを特徴とする封着用ペーストを提供する。
【0006】また、本発明は、ズリ速度1.7(sec
-1)における粘度が18000〜36000mPa・s
ecの範囲内であり、かつズリ速度17(sec-1)に
おける粘度が10000〜27000mPa・secの
範囲内にある上記の封着用ペーストを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明をさらに詳しく説明する。本発明の封着用ペース
トは、下記に説明する封着用組成物と後に説明するビヒ
クルとを、質量混合比で封着用組成物/ビヒクル=10
/1〜14/1の割合で混合してなるものである。上記
においてビヒクルの量が少なすぎると、ペーストの粘度
が高くなりすぎるので好ましくない。一方、ビヒクルの
量が多すぎるとペーストの粘度が低くなりすぎるので好
ましくない。
【0008】本発明において使用する封着用組成物は、
従来技術におけると同様に、低膨張耐火物フィラーなど
の添加物を含む低融点ガラス粉である。上記低膨張耐火
物フィラーとしては、例えば、ジルコン、コーディエラ
イト、ムライトの如き材料が挙げられる。上記低膨張耐
火物フィラーは、室温から300℃における平均線膨張
係数として90×10-7/℃以下であるものが好まし
い。なお、ここでいう低膨張性耐火物フィラーとしては
アルミナフィラーは除かれるものである。
【0009】このような低膨張耐火物フィラーは、低融
点ガラス粉100質量部当たり約0.05〜1質量部の
範囲で添加されるのが普通である。その他の添加剤とし
ては、例えば、シリカ、チタン酸鉛、β−スポジューメ
ン、β−石英固溶体の如き材料が挙げられ、必要に応じ
てガラス粉に添加される。
【0010】本発明において、低融点ガラス粉の主要成
分であるガラス質の組成としては、従来より公知の各種
低融点ガラス質の組成が使用できる。例えば、PbO−
ZnO−B23系ガラスが代表的なものとして挙げら
れ、このガラスは下記の如き組成を有している。
【0011】低融点ガラス質組成 :(質量百分率表示) PbO 71〜84% ZnO 9〜16% B23 7〜10% SiO2 1〜3% BaO 0〜3% CaO 0〜3% SrO 0〜3% Li2O 0〜3% Na2O 0〜3% K2O 0〜3% Al23 0〜5% Bi23 0〜10% なお、本発明の封着用ペーストの特性に対して低融点ガ
ラスの組成が与える影響は極めて低いと考えられるの
で、上記組成のガラスに限定されず、粒度分布の範囲内
に入るものであれば、所望のペースト特性が得られる。
【0012】本発明で使用する低融点ガラス粉は、上記
の如きガラス成分となるように各種ガラス原料を調整
し、常法に従って、溶融、冷却および粉砕して形成され
る。本発明では上記ガラス粉の粒径が重要であって、低
融点ガラス粉の粒径は、d50粒径(累積50%径)で5
〜30μmの範囲内であることが必要である。本発明に
おいて「d50粒径(累積50%径)」とは、粒度分布に
おける粒子径頻度の粒子径小側から累積が50%となる
粒子径である。上記ガラス粉の粒径が5μm未満である
とペースト粘度が低くなりすぎるので好ましくない。一
方、粒径が30μmを超えるとペースト粘度が高くなり
すぎるので好ましくない。
【0013】本発明における封着用組成物は、主に上記
前記低膨張性耐火物フィラーを含むガラス粉とアルミナ
フィラーとから構成される。ここで使用するアルミナフ
ィラーは、その粒径が、d50粒径(累積50%径)で8
〜20μmの範囲内にある粗粒アルミナフィラー(a)
と、d50粒径(累積50%径)で1〜5μmの範囲内に
ある微粒アルミナフィラー(b)との混合物であり、フ
ィラー(a)とフィラー(b)との質量混合比が0.1
<b/[a+b]<1の範囲内にあることが必要であ
る。上記b/[a+b]が0.1未満であると、ペース
ト粘度が高くなりすぎるので好ましくない。一方、b/
[a+b]が1を超えるとペーストの塗布物の焼成後の
強度が低下するので好ましくない。
【0014】本発明で使用する封着用組成物中における
前記低融点ガラス粉の量が質量百分率で85〜97%で
あり、アルミナフィラー(a)とアルミナフィラー
(b)との合計である全アルミナフィラーの量[a+
b]が質量百分率で3〜15%である。全アルミナフィ
ラーの比率が3%未満であると、ペーストの塗布物の焼
成後の強度が低下するので好ましくない。一方、比率が
15%を超えるとペースト粘度が高くなりすぎるので好
ましくない。
【0015】本発明で使用する前記ビヒクルは、その構
成が、溶質としてニトロセルロース(硝化綿)0.5〜
2質量%と溶媒である酢酸イソアミルまたは酢酸ブチル
98〜99.5質量%からなることが好ましい。ニトロ
セルロースが0.5質量%未満であるとペースト粘度が
経時変化を生じやすいので好ましくない。一方、比率が
2質量%を超えると、ペースト塗布物の焼成中にニトロ
セルロースが焼成物に対して悪影響を及ぼすので好まし
くない。
【0016】本発明の封着用ペーストは、前記封着用組
成物と上記ビヒクルとを混練することによって得られ
る。混練方法自体は従来公知の混練方法でよく、上記両
成分が均一に混合されてペースト状になるものであれ
ば、特に限定されない。
【0017】次に封着用ペーストの粘度と該ペーストを
被封着ガラス部材に塗布する自動塗布機との関係につい
て説明する。封着用ペーストを被封着ガラス部材に塗布
する自動塗布機は、封着用ペーストを保管する容器と、
これを細管状ノズルより吐出させる機構を有している。
塗布機に投入するペーストの粘度特性は、ペーストに回
転ズリ応力を印加した時の粘度を測定することで評価で
きる。
【0018】一般的にはペーストをスクリュー状の羽根
で一定角速度で回転させてペーストの低速/高速回転で
の粘度比が測定される。図1に示す如く、通常、低速度
よりも高速度でズリ応力を印加するとペーストの粘度が
下がる傾向にある。
【0019】自動塗布機での塗布に適した封着用ペース
トの粘度の特徴として、ズリ速度1.7(sec-1)に
おける粘度が18000〜36000mPa・secの
範囲内(目標範囲A)であり、かつズリ速度17(se
-1)における粘度が10000〜27000mPa・
secの範囲内(目標範囲B)にあることが要求され
る。ズリ速度1.7(sec-1)における粘度は主に低
い圧力での塗布の際に必要とされる粘度であり、一方、
ズリ速度17(sec-1)における粘度は主に高い圧力
での塗布で必要とされる粘度である。
【0020】一般的に使用される塗布機のノズル径であ
る3.5mmφの場合では、前者が0.1〜0.2kg
/cm2程度、そして後者が0.4〜2kg/cm2程度
の圧力に相当する。それぞれのズリ速度において、封着
用ペーストの粘度が目標範囲の下限を下回る場合におい
ては、自動塗布機のノズル先端からペーストが垂れてし
まい加圧制御が不能となるため、塗布用ペーストとして
使用することができない。
【0021】一方、封着用ペーストの粘度が目標範囲を
上回る場合、ペースト粘度が高すぎるために自動塗布機
のノズル先端で詰まりを生じてしまい、必要なペースト
量を確保することが不可能である。なお、封着用ペース
トを被封着ガラス部材に塗布する自動塗布機としては、
一般的に使用されているものが挙げられ、例えば、タン
ク圧送シャッターバルブ方式、タンク圧送バルブ制御方
式、ニードルバルブ方式などのディスペンサーに稼働装
置がついたタイプのものが使用される。
【0022】従来技術におけるペースト仕様では、ズリ
速度1.7(sec-1)における粘度を18000〜3
6000mPa・secの目標範囲内(図中目標範囲
A)に入れるべく、ビヒクル中のニトロセルロースの量
や封着用組成物/ビヒクルの混合比を調整しても、ズリ
速度17(sec-1)における粘度が27000mPa
・secを上回ってしまい、目標粘度範囲10000〜
27000mPa・sec(図中目標範囲B)に入らな
い。
【0023】一方、ズリ速度17(sec-1)における
粘度を10000〜27000mPa・secの目標範
囲B内に入れるようにニトロセルロース量や封着用組成
物/ビヒクルの混合比を調整すると、ズリ速度1.7
(sec-1)における粘度が18000mPa・sec
を下回り、18000〜36000mPa・secの目
標範囲A内に入らなくなる。
【0024】このような問題を解決するために、発明者
らが検討した結果、前記の如く封着用組成物中のアルミ
ナフィラーを粗粒アルミナフィラー(a)と微粒アルミ
ナフィラー(b)との混合物とし、これらのアルミナフ
ィラーの混合比を0.1<b/[a+b]<1の範囲内
にすることで、封着用組成物を、その構成が溶質として
ニトロセルロース(硝化綿)0.5〜2質量%と溶媒で
ある酢酸イソアミルまたは酢酸ブチル98〜99.5質
量%からなるビヒクルと、質量混合比で封着用組成物/
ビヒクル=10/1〜14/1の割合で混合することに
より、ズリ速度1.7(sec-1)における粘度が18
000〜36000mPa・sec(目標範囲A)で、
かつズリ速度17(sec-1)における粘度が1000
0〜27000mPa・sec(目標範囲B)の封着用
ペーストとすることが可能であることを見出した。
【0025】以上のように本発明の封着用ペーストは、
ズリ速度1.7(sec-1)における粘度が18000
〜36000mPa・secの範囲内であり、かつズリ
速度17(sec-1)における粘度が10000〜27
000mPa・secの範囲内に調整されている。従っ
て本発明の封着用ペーストを採用することによって、従
来の自動塗布装置による被封着ガラス部材に対する塗布
量の制御を容易且つ正確に行うことができる。
【0026】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明をさ
らに詳しく説明する。 実施例1 本発明のペーストを以下の方法で作成した。下記する低
融点ガラス組成となるように常法に従って各種成分の原
料を調合および混合し、1000〜1200℃で溶融
し、ガラス化して作製した。次いでこれを水砕またはロ
ーラを通すことによりフレーク状とし、さらにボールミ
ルにて所定時間粉砕した。ガラス組成 :(質量百分率組成) PbO 75.5% ZnO 12.0% B23 9.0% SiO2 2.0% BaO 1.5%
【0027】このようにして得られた低融点ガラス粉に
低膨張耐火物フィラーとしてジルコンをガラス粉の0.
1質量%の量で加えてd50粒径(累積50%径)が20
μmに入るように粒径を調整した。このガラス粉にd50
粒径が12μmの粗粒アルミナフィラー(添加量2質量
%)とd50粒径が3μm微粒アルミナフィラー(添加量
3質量%)を加えることにより、封着用組成物を調製し
た。
【0028】ビヒクルはポリスチレン換算の重量平均分
子量が600000〜700000のニトロセルロース
(硝化綿)1.1質量%と溶媒である酢酸イソアミル9
8.9質量%を混合することにより得た。
【0029】かかる封着用組成物とビヒクルとを質量比
で封着用組成物/ビヒクル=12.5/1の割合で混合
攪拌機を用いて30分間攪拌混合して本発明の封着用ペ
ーストを得た。該ペーストはズリ速度1.7(se
-1)における粘度が24000mPa・secで、か
つズリ速度17(sec-1)における粘度が17000
mPa・secであった。
【0030】このペーストをノズル径3.5mmφの自
動塗布機でガラス板上に約7mm幅で塗布を実施したと
ころ、ノズルからのペーストの垂れと詰まりなしに塗布
することができた。
【0031】実施例2〜4 実施例1における粗粒アルミナフィラー(a)および微
粒アルミナフィラー(b)の粒径および添加量を変えた
以外は、実施例1と同様にして本発明の封着用ペースト
を得た。いずれの封着用ペーストも実施例1と同様な自
動塗布適性を有していた。
【0032】比較例1 実施例1と同じ添加物を含んだ低融点ガラス粉(d50
径(累積50%径)20μm)に、粗粒アルミナフィラ
ー(d50粒径(累積50%径)12μm)を5質量%添
加した封着用組成物を用いて、実施例1と同様のビヒク
ルと質量比で封着用組成物/ビヒクル=12.5/1の
割合で30分間攪拌混合して比較例の封着用ペーストを
得た。該ペーストはズリ速度1.7(sec-1)におけ
る粘度が目標範囲A内(18000〜36000mPa
・sec)の31000mPa・secであったが、ズ
リ速度17(sec-1)における粘度が目標範囲B(1
0000〜27000mPa・sec)の上限を越える
50000mPa・secとなった。
【0033】このペーストを実際にノズル径3.5mm
φの自動塗布機でガラス板上に塗布を試みたところ、塗
布圧0.1〜0.4kg/cm2でノズルからのペース
トの垂れはなかったが、塗布圧0.4kg/cm2で詰
まりを生じてしまい、ペースト塗布幅の目標値(7m
m)を得ることができなかった。
【0034】比較例2 比較例1と同じ封着用組成物とビヒクルを用いて、ビヒ
クル量を増した混合比(封着用組成物/ビヒクル=1
1.5/1)の割合で30分間攪拌混合して比較例の封
着用ペーストを得た。該ペーストはズリ速度17(se
-1)における粘度が目標範囲B内の17200mPa
・secであったが、ズリ速度1.7(sec-1)にお
ける粘度が目標範囲Aの下限を下回る16400mPa
・secとなった。
【0035】同様にこのペーストをノズル径3.5mm
φの自動塗布機でガラス板上に塗布を試みたところ、塗
布圧0.1〜0.4kg/cm2で詰まりを生じなかっ
たが、塗布圧0.1kg/cm2でノズルからペースト
の垂れが生じ、正常塗布作業ができなかった。
【0036】
【発明の効果】本発明は、封着用組成物とビヒクルとか
らなる封着用ペーストを自動塗布機のノズルから被封着
ガラス部材に塗布する際に、より安定に塗布できるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 封着用組成物中のアルミナフィラーの含有量
とペースト粘度との関係を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G062 AA08 BB04 DA03 DB01 DB02 DB03 DC03 DD01 DE03 DE04 DF07 EA01 EA02 EA03 EA10 EB01 EB02 EB03 EC01 EC02 EC03 ED01 EE01 EE02 EE03 EF01 EF02 EF03 EG01 EG02 EG03 FA01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA02 GA03 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM08 MM25 MM27 NN40 PP02 PP03 PP05 PP06 PP13 PP16 4H017 AA24 AA26 AA39 AC19 AD06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】封着用組成物とビヒクルとを、質量混合比
    で封着用組成物/ビヒクル=10/1〜14/1の割合
    で混合した封着用ペーストにおいて、 上記の封着用組成物が、低膨張耐火物フィラーなどの添
    加物を含む低融点ガラス粉とアルミナフィラーとからな
    り、 上記低融点ガラス粉の粒径が、d50粒径(累積50%
    径)で5〜30μmの範囲内にあり、該低融点ガラス粉
    の封着用組成物における量が質量百分率で85〜97%
    であり、 上記アルミナフィラーが、d50粒径(累積50%径)で
    8〜20μmの範囲内にある粗粒アルミナフィラー
    (a)と、d50粒径(累積50%径)で1〜5μmの範
    囲内にある微粒アルミナフィラー(b)との混合物であ
    り、フィラー(a)とフィラー(b)との質量混合比
    が、0.1<b/[a+b]<1の範囲内にあり、全ア
    ルミナフィラー[a+b]の封着用組成物における量が
    質量百分率で3〜15%であり、 かつ上記ビヒクルの構成が、溶質としてニトロセルロー
    ス(硝化綿)0.5〜2質量%と溶媒である酢酸イソア
    ミルまたは酢酸ブチル98〜99.5質量%からなるこ
    とを特徴とする封着用ペースト。
  2. 【請求項2】ズリ速度1.7(sec-1)における粘度
    が18000〜36000mPa・secの範囲内であ
    り、かつズリ速度17(sec-1)における粘度が10
    000〜27000mPa・secの範囲内にある請求
    項1に記載の封着用ペースト。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100653408B1 (ko) * 2006-05-01 2006-12-04 (주)세라 평판 디스플레이 패널 봉착용 무연프릿 조성물 및 상기프릿을 포함하는 페이스트 조성물
US7850503B2 (en) * 2004-06-30 2010-12-14 Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited Method of sealing a plasma display panel by means of glass frit incorporating spacer beads
WO2017056416A1 (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 ガラスパネルユニットの製造方法、及びガラス窓の製造方法

Cited By (4)

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