JP2002347931A - 医薬品類の供給方法及び装置 - Google Patents

医薬品類の供給方法及び装置

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JP2002347931A
JP2002347931A JP2002018512A JP2002018512A JP2002347931A JP 2002347931 A JP2002347931 A JP 2002347931A JP 2002018512 A JP2002018512 A JP 2002018512A JP 2002018512 A JP2002018512 A JP 2002018512A JP 2002347931 A JP2002347931 A JP 2002347931A
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JP2002018512A
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Shoji Yuyama
正二 湯山
Hiroshi Nose
博 能勢
Takao Morimoto
卓男 森本
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Yuyama Manufacturing Co Ltd
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Yuyama Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ラインに沿って医薬品及び医薬部外品、
医薬関連物品の全てを処理し準備し得る処理ユニットを
設け、各患者の措置に対応して必要な処理ユニットを選
択的に組合わせて必要な医薬品類を適格に効率よく供給
し、確実に各病院内にカートで分配できる供給システム
の確率を得る。 【解決手段】 搬送コンベア1に沿って医薬品、医薬部
外品、医薬関連物品の全てを処理し準備し得る処理ユニ
ット群10が設けられている。ホストコンピュータ4に
患者データが送られると、そのデータに基づいて処理ユ
ニット群10の対応ユニットで医薬品の処理が行なわ
れ、各患者毎に異なる措置に対応して処理ユニットを選
択的に組合わせて作動させ、必要な医薬品類を供給する
装置を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、病院等の薬局で調剤
あるいは準備されて搬器に入れられた医薬品や注射器な
どの医療用具を搬器に投入し、各病棟のナースステーシ
ョンあるいは手術室、病院へ搬送して供給する医薬品類
の供給方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動倉庫から物品を取り出して搬器に入
れ所定位置へ搬送する装置は種々の産業分野で実施され
ているが、病院、特に大規模な病院で各病棟へ医薬品類
等を搬送する場合は、医師の作成した処方箋に従って調
剤、調合された医薬品類を薬剤師が最終的に検薬した後
患者に手渡す。あるいは、各病棟のナースステーション
へ搬送するのが一般的であり、このため一般的な自動倉
庫からの搬送装置はそのままでは病院内の搬送装置とし
て設置するのは、困難である。
【0003】このため、病院内の医薬倉庫の棚から薬剤
師が必要な医薬品類を取りに行って揃える作業を合理化
するため、薬局内にコンベアラインを設けその上を走る
バケットに調剤された散薬、錠剤等の分包袋を順次投入
して1ヶ所に集め、これらが処方箋通りであるかを監査
した後薬袋に入れ患者に渡すという方法が行なわれてい
る。
【0004】このような方法をさらに合理化したものと
しては、特開平3−69537号公報に開示された注射
剤自動払出し装置が知られている。この公報の払出し装
置は、医薬倉庫内にトレーの一時保管棚と、輸液の格納
棚、単品の格納棚、及びアンプルの格納棚がこの順序に
設けられ、各保管・格納棚には格納物を取り出してトレ
ーに移載する取出装置が備えられ、保管棚から払出され
たトレー内に患者毎に必要な医薬品類を各格納棚から払
出して集めトレー搬送路上で所定の場所へ搬送するよう
に構成されている。
【0005】この他にも実公平6−14753号公報に
より、アンプル等の医療用小物品の保管及び払出し装置
が公知である。この装置ではアンプル等の医療用小物品
の収納・取出しに便利なようにカートリッジにこれらを
収納し、取出手段を設けて必要に応じて任意のカートリ
ッジから必要物品を取り出しトレーに投入して監査ステ
ーションへ送り、払出位置へと搬送するようにしてい
る。同様な装置は特開平2−28406号公報にも記載
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の搬送方法又は装置では、主として医薬倉庫から医薬
品類を取り出して薬局内に集め、そこで薬剤師による監
査を受けて外部へ送り出すまでの経路における医薬品類
の収集、又は選択機構に重点が置かれており、集められ
た医薬品類をどのようにして病院内の各病棟又は病院へ
送り出すかについて詳細に言及したものはない。一般的
には、薬局内で監査を受けた後は集められた医薬品類は
各患者毎に薬袋に入れて手渡される。
【0007】しかし、大病院で患者のために調剤あるい
は準備される医薬品や医薬部外品は多種多様でありかつ
膨大な数量に及ぶ。例えば外来患者に渡されるのは一般
に散薬、錠剤、水薬、外用薬などであるが、入院患者に
対しては上記以外にも医師あるいはその指示によって使
用されるアンプル、バイアル、輸血、輸液など、あるい
は注射器、包帯などの医薬部外品もある。
【0008】従って、これらを病院内で各病棟のナース
ステーションへ搬送する場合、処方箋や指示書により各
患者毎に必要な医薬品や医薬部外品が複数患者分調剤あ
るいは準備されて集められ薬剤師による監査あるいは責
任者によるチェックが終わると、各病棟毎にカートに入
れられてナースステーションへ運ばれる。
【0009】しかし、従来の搬送方法では医薬品倉庫か
ら医薬品類などを取り出して調剤あるいは準備するまで
の作業を合理化し、効率化を図る点に重点があり、薬剤
師等による監査チェックの後病院内の各病棟へ分配搬送
しナースステーションへ届けるまでの搬送は、人手によ
ることが前提であり、合理化・効率化の試みは前例がな
く、前述した各先行技術のいずれにも記載されていな
い。
【0010】又、病院内の薬局又は各病棟のナースステ
ーションへ送られる医薬品、医薬部外品、医薬関連物品
などから必要なものを揃える場合、例えば外来患者には
散薬や錠剤などの医薬品と輸液などの医薬部外品、病院
内患者の手術用に医薬部外品とメスやハサミなどの医薬
関連物品、病院内患者の緊急措置用に医薬品と医薬関連
物品というように、患者の状態、条件に応じて必要な医
薬品等の種々な組合わせのものが必要となる。
【0011】しかし、搬送システムとして搬送ラインに
沿って搬器を搬送する間にこれらを取り揃えることがで
きるような搬送ラインが提案されたことはなく、このよ
うな種々の用途に対応できる搬送システムが求められて
いる。この場合、外来患者用、手術用、緊急措置用と各
用途毎に搬送される物品が大きく異なるため、各用途に
適合できる柔軟性の高いシステムでなければならない。
【0012】この発明は、上述した従来の病院内での医
薬品の搬送、供給方法の技術の現状に鑑みてなされたも
のであり、医薬品、医薬部外品、医薬関連物品など病院
で必要とされる全てのものを揃えることのできる処理ユ
ニット群を搬送ラインに沿って配置しておき、送出し、
医薬品類の払出し、受入れの準備が全て完了した患者順
に搬器の搬送制御をすることを前提として、各患者に必
要な措置に対応する処理に応じて各処理ユニットの組合
わせを選択し、必要な医薬品類を効率よく供給する医薬
品類の供給方法及び装置を提供することを課題とするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決する手段として、患者名、患者コード記号、処方
箋に基づく調剤、医薬部外品や医薬関連物品を含む必要
データに基づいて各患者に必要な処理のための制御信号
を、直線状又はループ状の搬送ラインに沿って配置され
る複数箇所の医薬品処理ユニット、医薬部外品の処理ユ
ニット、及び医薬関連物品の処理ユニットに対し、各患
者に必要な異なる措置に応じて各処理ユニットを選択的
に組合わせて作動させるように指令し、搬送ライン上を
走行する搬器に対し各措置に必要な医薬品類を供給する
医薬品類の供給方法としたのである。
【0014】この場合、患者に必要な各ユニットでの調
剤作業や払出準備が完了し、かつ搬送ラインの送出位置
での搬器の送出し準備、搬送ラインの端末付近の分配位
置での搬器受入態勢が完了し、それぞれの完了信号を受
信するとその完了信号を受信した患者用の搬器をスター
トさせ、搬送ラインに沿って患者に必要な医薬品、医薬
部外品及び医薬関連物品を搬器に収集して搬送すること
を前提として医薬品類の供給が行なわれる。
【0015】上記方法を実施する手段として、直線状又
はループ状の搬送ラインに沿って医薬品、医薬部外品、
医薬関連物品のそれぞれ異なる種類の処理ユニットの複
数組を設け、各処理ユニットを制御する論理制御回路を
各処理ユニットに接続し、論理制御回路に患者名、患者
コード記号、処方箋に基づく調剤、医薬部外品や医薬関
連物品を含む必要データを送り込み、これらデータに基
づいて上記各ユニットに対し、各患者に必要な異なる措
置に応じて上記各処理ユニットを選択的に組合わせて作
動させるように指令信号を送り、搬送ライン上を走行す
る搬器に対し各措置に必要な医薬品類を供給する医薬品
類の供給装置を採用することができる。
【0016】この場合、送出しユニットの送出し準備、
各種処理ユニットでの払出し準備、搬器受入ユニットで
の搬器受入準備が完了しそれぞれの完了信号を受信する
と、その受信した患者用の搬器をスタートさせて医薬
品、医薬部外品又は医薬関連物品のうち必要なものを収
集し搬器受入ユニットへ搬送する搬送路を備えているこ
とを前提とする。
【0017】
【作用】上記第1の発明の方法では前提条件として、論
理制御回路に患者名、患者コード及び調剤データなどの
必要データが送られると、これらのデータに基づいて論
理制御回路は搬送ラインの送出しの準備、各処理ユニッ
トでの調剤、分包などの処理をして払出しの準備、及び
搬器受入れをする分配位置での受入れ準備を開始させ
る。
【0018】上記準備作業の開始は患者データが論理制
御回路に送り込まれた順に行なわれるが、各処理ユニッ
トでの払出し準備は必ずしも上記データの送込み順とは
ならず、処理状況によっては大きく遅れる患者データも
含まれている。さらに、分配位置で搬器を受入れる際
に、多数の搬器を順に受入れると一定数以上になると満
杯となり受入れが出来なくなる。
【0019】したがって、送出しユニット、処理ユニッ
ト、分配位置での送出し、払出し、受入れの全ての準備
の条件が揃っている時は搬器を送出しするようにし、そ
のうちの1つでも条件が揃っていないときはその患者の
搬器の送出しは行なわれない。こうすることによって、
送出しされた搬器は処理ユニットでの薬剤処理などの準
備が遅れたために途中で送りが停止されることがなくス
ムースに必要最小限の搬送時間で必要な医薬品等を搬器
に収集して分配位置へ送ることができる。
【0020】以上の搬送を前提として医薬品類の供給
は、搬送ライン上を走行する搬器に対して各患者に必要
な医薬品類を投入し、これを分配位置へ送り、病院内の
薬局又は各病棟のナースステーションに対し行なわれ
る。このような医薬品類の供給方法では、各処理ユニッ
トに対し各患者に必要な異なる措置に対応して各処理ユ
ニットを選択的に組合わせて作動させることにより必要
な薬品類の供給が行なわれる。
【0021】例えば外来患者には散薬や錠剤などの医薬
品と輸液などの医薬部外品を供給する処理ユニットを作
動させ、病院内患者の手術用に医薬部外品とメスやハサ
ミなどの医薬関連物品を供給する処理ユニットを作動さ
せ、病院内の緊急措置用に医薬品と医薬関連物品を供給
する処理ユニットを作動させるというように異なる措置
に対応してそれぞれ作動させる処理ユニットを選択的に
組合わせて医薬品類の供給が行なわれる。
【0022】なお、この方法では搬送ラインの途中には
薬剤師により監査、検薬する作業は一切含まれず、搬送
ライン上では自動搬送されるものとし、監査検薬作業は
分配位置から病棟へ分配した後病棟内のナースステーシ
ョンに駐在する薬剤師による監査、いわゆるサテライト
薬局のシステムがもう1つの前提である。
【0023】第2の発明の装置では、第1の発明の方法
が実施され、高効率に各患者毎に必要な医薬、医薬部外
品、又は医薬関連物品が確実に供給され分配ユニットへ
と送られる。
【0024】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態について図面
を参照して説明する。図1は第一実施形態の医薬品搬送
供給システムの全体概略ブロック図である。この実施形
態の搬送供給システムは、医薬品や医薬部外品あるいは
医薬関連物品(以下医薬品等という)を入れたトレイX
を所定のターミナル位置まで送り、そこで各トレイをカ
ートYに入れ病院内の各病棟へ分配するためのシステム
である。
【0025】搬送ラインは、上部を開放した皿状のトレ
イXを搬送する直線状又はループ状の搬送コンベア1か
ら成り、搬送コンベアはベルトコンベア形式、あるいは
複数のローラ1aを所定間隔に設けたものなどトレイX
を搬送できるコンベアであればどんな形式のものでもよ
いが、この実施形態では後者の形式のコンベアを用いて
いる。
【0026】搬送コンベア1の出発位置付近には、トレ
イ送りユニット2とID発給ユニット3が設けられてい
る。搬送ラインに沿って各種医薬品等を処理し走行する
トレイXに投下するための処理ユニット群10が設けら
れ、トレイXが適宜距離走行した所定位置には分配ステ
ーション30が設けられている。上記各ユニットはホス
トコンピュータ4、シーケンサ5などにより全て自動搬
送制御される。処理ユニット群10は自動倉庫内に設置
されているものとする。
【0027】図2に処理ユニット群10の制御ブロック
図を示す。11は薬袋プリンタ、11aは薬袋プリンタ
用のシーケンサである。12〜17はそれぞれ散薬、水
薬、錠剤、アンプル、輸液庫、外用の処理ユニットであ
り、12a〜17aは上記各処理ユニット用のシーケン
サである。上記各処理ユニットは同一形式のものであ
り、それぞれ独立に設けているが、処理すべき薬剤の量
に応じていくつかの処理を兼用するようにしてもよい。
【0028】18は輸液冷蔵ユニットであり、18aは
その冷蔵ユニット用のシーケンサである。19〜22
は、それぞれ外用包帯庫、生理消耗品庫、消毒綿類庫、
使捨器具庫であり、19a〜22aはそれぞれのシーケ
ンサである。23〜25は、それぞれ器具類庫(注射器
など)、刃物庫(ハサミなど)、その他の雑用品庫、2
3a〜25aはそれぞれのシーケンサである。
【0029】なお、S0 、S1 〜S15、S16〜S19はト
レイXを搬送路上で停止させるためのストッパであり、
搬送路下面から必要に応じて上方に突出する機械的なス
トッパである。又、S00、S01〜S04はカートYを所定
位置にセットしたことを検出する位置センサである。
【0030】図3はトレイの送り出し位置でのトレイ送
りユニット2と搬送コンベア1との配置構成を示す概略
図である。以下の説明では図4、図5も参照されたい。
トレイ送りユニット2の向い側にはカートYが所定位置
に設けた固定手段Ytにセットされている。カートYは
複数段(図示のものは5段)のトレイXを複数列(図示
のものは2列)収納できるように形成され、各列、各段
に挿置されたトレイをトレイ送りユニット2の把持手段
2eにより引き出してエプロン台2i上に乗せ、かつ搬
送コンベア1に接続する位置で駆動ローラ2jによりト
レイXを送り出しできるようにしている。
【0031】図3、図4に示すように、トレイ送りユニ
ット2は、縦長立方形状のフレーム2a内にガイド棒2
bに沿ってブロック2cを昇降自在に設け、このブロッ
ク2cを水平に貫通する支持ロッド2dの先端に把持手
段2eを有する。
【0032】上記ブロック2cは、上下方向に設けた無
端ベルト2gの片側に固定部材2hで固定されモータm
1 により昇降駆動される。支持ロッド2dにはラック歯
形が下面に形成され、これに係合するピニオン2fをモ
ータm2 により駆動してカートYの方向へ水平に進退動
される。
【0033】トレイ送りユニット2の底部には移動用の
ローラ2lが設けられ、床面に設置されたレールR上を
移動自在であり、床面側に設置されているねじTをトレ
イ送りユニット2の底の係合片2mに係合させ、ねじT
をモータm3 により回転駆動することにより移動する。
【0034】図5に図3の矢視V−Vから見た断面図を
示す。図示のID発給ユニット3は、多数のID表示器
6を収納した表示器送り手段3bの隅部にID表示器6
へ患者情報を書き込むデータ送信部3cが付設され、そ
の上部に設けたソレノイドSOLのアームにより各患者
1人に1つずつID表示器6を送り出すようにしてい
る。表示器送り手段3bはL字状に屈曲しており、その
先端でトレイXのポケットXa にID表示器6を落し込
むようにしている。
【0035】図3に示す矢視V−Vの位置には、この位
置でトレイXを停止させるようにストッパS0 が搬送コ
ンベア1の中心付近に設けられており、トレイXがこの
位置まで来るとストッパS0 が突出してトレイXを停止
させ、その状態でID表示器6がポケットXa に装着さ
れる。
【0036】図6(b)に示すように、ID表示器6は
内部にデータ記憶用の記憶部を有する表示器であり、信
号送受信部61を介して外部からデータが書き込まれる
と、そのデータを制御部62を介して表示駆動部63を
駆動し表示部(CLD又はLED)64に表示し、かつ
記憶部66に記憶される。65はキー入力部、67は電
源である。電源67は表示器頂部のソーラバッテリを用
いるようにしてもよい。
【0037】信号送受信部61は、図示の例では光通信
方式の送受信部であり、レーザー光又は赤外線が用いら
れる。特に赤外線方式の場合は、IDXカードを表示器
に一体に形成したものとしてもよい。信号送受信部61
で書き込まれるデータは、この例では患者コード番号、
バケット番号だけでなく処方箋に書かれた処方データも
含まれ、かつこれらが表示部64に表示される。
【0038】なお、光通信方式の表示器以外にも電波方
式のものを使用してもよい。又、上記ID表示器6は必
ずしも設けなくてもよい。その場合は、ID発給ユニッ
ト3に代えて患者コード番号、バケット番号、処方デー
タなどをプリントするプリンタを設け、ブリントされた
調剤指示書をトレイ内に投入できるようにする。
【0039】次に、薬袋プリンタ11以下に各種薬剤、
医薬部外品、その他病院内で必要とされる全ての必要品
を薬品倉庫内に設置されている各種処理ユニットの例を
簡単に示す。
【0040】図7は薬袋プリンタ11の外形を示す。薬
袋プリンタ11の本体内にはロール状の原紙111がセ
ットされ、この原紙を繰り出して途中の経路に設けたカ
ッタ112で所定寸法に切断し、その後隅部を接着して
薬袋を作り、プリンタ113でその表紙に患者名、薬
種、用法、注意書などを印刷し、開口114から排出し
てトレイX内に投入するように構成されている。
【0041】図8は、各種薬剤処理ユニットとして使用
し得るユニットを散薬処理ユニット12とした場合の例
である。(a)は外観斜視図、(b)は矢視B−Bから
見た断面図である。この処理ユニット12は、主として
PTP包装錠剤を揃えるのに使用されるが、錠剤に限ら
ずどのような薬種のものを処理してもよい。従って、こ
の後の処理工程の錠剤処理あるいは水薬処理を同じユニ
ットで行なってもよいし、図示のようにそれぞれ別々に
同じユニットを設けて処理してもよい。
【0042】この例では棚121には薬剤が置かれてお
り、必要な種類のものを取り出して調合し、分包後薬袋
に入れて開口122からその奥の貯留棚に貯える。その
場合、表示器123に対応する患者名又は患者コード記
号が表示されており、その表示に適合する貯留棚124
に入れることになる。かかる処理ユニットの背部に設置
されている搬送ラインのコンベア上を患者のトレイXが
送られてくると、そのトレイXに対応する貯留棚102
4の小コンベア125が駆動され、薬袋が投下される。
【0043】上記処理ユニット12と同じ処理ユニット
13、14はそれぞれ水薬処理ユニット、錠剤処理ユニ
ットであり、上記薬剤の代わりに水薬、錠剤を処方して
同様にトレイXに供給するものである。なお、これら3
種の処理ユニットでは調剤行為は薬剤師が行なう。
【0044】図9はアンプル処理ユニット15、外用処
理ユニット17の概略を示す。アンプル処理ユニット1
5はユニット本体151の内部に設けた2つのプーリ1
52間に無端ベルト1053を掛け渡し、無端ベルト外
周面には多数の凹部を所定間隔に設け、この凹部にアン
プル154を嵌合して貯留されている。ユニット本体1
51の下部の一ヶ所に開口155が設けられており、無
端ベルト153を少しずつ回転させるとアンプル154
が1つずつ払出され、ガイド板156上を転がってトレ
イX上に投入される。
【0045】外用処理ユニット17は、例えば厚手布上
に湿布薬を塗布したものをパックしたものなどを処理す
るユニットである。基本構成はアンプル処理ユニット1
5と同様であるが、ベルト173の外周に直角に支持板
174が設けられている点のみが異なる。171はユニ
ット本体、172はプーリ、173は無端ベルト、17
4は支持板、175は外用薬、176は開口、177は
ガイド板である。
【0046】図10は輸液又は要冷蔵輸液用の処理ユニ
ットの概略図である。この処理ユニット16(18)
は、ユニット本体161内に傾斜屈曲した案内部162
を設け、その下端付近に設けた回転供給手段163に傾
斜部での自重落下により輸液ボトル164を供給し、供
給手段163が回転するとボトル164が1つずつ開口
165を通り、案内板166により案内され蓋板167
を開いてトレイXに落下するようにしている。
【0047】この処理ユニットを要冷蔵輸液用の処理ユ
ニット18として用いる場合は、冷却ユニット188が
ユニット本体に取付けられ、冷気の送出部189により
ユニット本体内を冷気が循環するように形成する。な
お、この処理ユニット18では案内部182の上下の案
内板には冷気が内部へ入り易くなるようにするため多数
の小孔を設ける。
【0048】図11は、外用包帯庫19〜その他25ま
での各処理ユニットとして共通に用いられるものの概略
図である。20は生理消耗品庫、21は消毒綿類庫、2
2は使い捨器具庫、23は器具類庫、24は刃物類庫、
25はその他の各物品の処理ユニットである。なお、い
ずれの処理ユニットの場合も、供給処理する物品は包装
箱内に収納されたものを対象としている。
【0049】外用包帯庫19は包帯など、生理消耗品庫
20は生理用品、消毒綿類庫21は脱脂綿など、使い捨
器具庫22は注射器、器具類庫23は膿ぼん、刃物類庫
24はメス、ハサミなど、その他25はカーテルやフッ
クなどをそれぞれ供給する医薬関連品倉庫である。各ユ
ニットの構成につていは外用包帯庫19を代表させて説
明する。
【0050】外用包帯庫19は立形の物品収納庫191
内に多数重ねて収納された物品mを下部開口から水平に
押し出すように設置されたシリンダ192の押出部19
3により1つずつ押し出され、シュート194により案
内されてトレイXに落下するように構成されている。
【0051】図12、図13は搬送経路終端の分配ステ
ーション30の一部詳細を示す図である。31はトレイ
Xを反射側に停車させたカートYに移載するためのリフ
タであり、分配ステーション30には、図1に示すよう
に、A〜D棟の複数の病棟にカートによりトレイXを分
配するため各病棟用の複数のカートを停車させそれぞれ
独立にトレイXを移載できるよう複数組のリフタが設け
られているが、図示簡略化のため1組のみを示してい
る。
【0052】カートYは、図3、図4に示すものと全く
同じであり説明は省略する。リフタ31は、垂直のフレ
ーム311に固定した垂直な案内ロッド312、312
に昇降ブロック313を嵌合させ、このブロック313
上に設けた油圧シリンダ314によりそのピストン先端
のトレイ把持部材315を進退動自在に設けている。3
16はソレノイドであり舌部315′とトレイ把持部材
315とによりトレイXを把持できる。トレイXは搬送
コンベア1により送られて来るとトレイ把持部材315
でこれを把持して持上げてカートYの任意の棚に挿入す
る。
【0053】昇降ブロック313は係止部材318によ
りベルト317に係止され、このベルト317をモータ
4 により駆動することによって上下動自在に設けられ
ている。各カートYにトレイXを移載する際にはストッ
パS16〜S19で図12に示す位置にトレイXは停止させ
られ、その状態でトレイ把持部材315によりトレイX
を保持して少し持上げ、その後カートのいずれかのトレ
イ収納棚の高さ、前後位置にトレイXは移動される。
【0054】このため、リフタ31内には上下に水平に
設けられたレールRで上下の取付板322、322を搬
送コンベア1に沿って移動できるようにねじロッドTが
設けられ、取付板322の底に係合させねじロッドTを
モータm5 により回転駆動して必要に応じてトレイXを
カートYの2列の棚のいずれかに収納するようにしてい
る。
【0055】上記のように構成したこの実施形態の搬送
コンベア及び各処理ユニットにより本発明の医薬品類の
供給方法を次のように実施する。この発明の供給方法で
は、搬送コンベアの出発位置で各患者用に割当てられた
トレイが送り出されると各トレイにその患者用に医薬
品、医薬部外品、医薬関連物品のうちから必要なものが
収集され、各トレイは分配ステーションで各病棟ごとに
割り当てられてセットされ待機しているカートの棚に収
納され、トレイで満杯となったカートは各病棟に運搬し
て患者それぞれに医薬品等が分配される。
【0056】上記医薬品等の搬送をする際に、基本的に
は次のような原則に基づいて搬送が行なわれる。即ち、
特定患者用のトレイの1つずつは、患者データがホスト
コンピュータに入力されたエントリ順ではなく、送り出
し側、受入れ側、及び搬送ライン途中の各処理ユニット
での準備が全て完了した順に送り出すのである。上記原
則に基づいてホストコンピュータ4により実施される供
給方法の詳細については図14のフローチャートを参照
して説明する。
【0057】ステップST1 において、ホストコンピュ
ータ4に患者データが入力されると、それぞれのデータ
はホストコンピュータ4から各処理ユニットの11〜2
5のいずれか該当するユニットのシーケンサ(11a〜
25a)へ送られて処理ユニットの割当てが行なわれる
(ステップST2 )。このように割当てられた入力デー
タの一覧を図16の図表1に示す。
【0058】図表1において、患者コード番号はエント
リの順に示されており、識別A、B……Dは病棟記号、
袋は薬袋プリンタ、散は散薬処理ユニット……というよ
うに図2の各処理ユニットと対応する順にその頭文字で
処理ユニットを表わしている。又、「完了」の記号はそ
の欄の数字の順に医薬等の準備が完了したことを示す。
【0059】図表1のデータから分かるように、患者コ
ード番号が入力されてもその順序通りに医薬等の準備が
完了する訳ではなく、表示の例では患者コード1002
11、303011、201001……の順となってい
る。従って、各患者ごとに処理ユニットで医薬等の準備
が完了すると、完了信号がホストコンピュータ4へ戻さ
れる。
【0060】上記完了信号がホストコンピュータ4へ戻
されると、その信号に対応して1つずつトレイの送りが
セットされ準備される。但し、トレイ送りユニット2で
はカートYが所定位置にセットされ、かつ送り出し得る
複数のトレイXがカートYに収納されていることが前提
である。
【0061】以上の準備が完了した状態では、ステップ
ST3 でトレイ送り準備OK?の判断に対しYESとな
り次のステップへ進む。処理ユニット群での準備が完了
していると、次のステップST4 の薬剤収集オーダ?、
ステップST5 の薬剤払出準備OK?、ステップST6
の医薬部外品収集オーダ?、ステップST7 の医薬部外
品払出準備OK?の各ステップは全て完了していること
になる。
【0062】次に、ステップST8 にてカートYへの受
入信号受信したか?がチェックされる。これはカートY
A 〜YD のうちその患者が入院している病院記号のカー
トの収納棚にトレイを受入れできるかを示す信号であ
る。カートYA 〜YD は原則として、最初に分配ステー
ション30の所定位置にセット(原点セット)する際に
は、全ての収納棚は空の状態でセットするものとする。
従って、カートYA 〜Y D がセットされると受入信号が
センサS01〜S04によりホストコンピュータ4へ送られ
受入状態が完了していることを知らせる。
【0063】上記受入信号がホストコンピュータ4に送
り返されると、ステーションST9にてトレイXは送り
ユニット2により送り出される。その際は、ホストコン
ピュータ4では図表1の右欄に示すように、内部カウン
タにてカートYが受入れる最大トレイ数(この実施形態
では1つのカートYにつき80)から送り出したトレイ
数を1つずつ減算する(ステップST10)。図表1では
A(02)、B(69)、C(24)、D(28)によ
りその処理途中の状態を示している。
【0064】以上のようにトレイXが処理ユニット群で
の処理の完了順に送り出されると、各患者に必要な医薬
品等を供給する処理ユニットの位置でトレイXを停止さ
せる必要がある。この停止信号は、トレイXの送出し信
号をホストコンピュータに戻すと、ホストコンピュータ
4からシーケンサ5へ指令が与えられ、シーケンサ5に
より該当する処理ユニットの位置のストッパS1 〜S15
が作動してトレイXが停止する。
【0065】上記シーケンサ5の動作の状態を図17の
図表2に示す。図表2において、ストッパS1 〜S15
各欄の数はそれぞれのストッパS1 〜S15が停止した位
置で処理供給される医薬品等の種類の数である。又、上
から2人目までの患者(コード100119、1001
82)の処理は既に終了し、分配ステーション側のカウ
ンタ(各リフタを駆動するシーケンサに設けられてい
る)は表示した数字に減算されている。
【0066】第3番目の患者(コード100211)以
下はストッパ欄中の縦線に陰を付した位置まで各患者用
のトレイXが進んでいることを示している。但し、最下
段の患者(コード303112)は待機中である。トレ
イXの送り出しが進み、多数のトレイXが送り出される
と、例えばカートYA のトレイ受入数がいずれ0になる
(ステップST11)。即ち、図表1の患者コード203
221、完了順の場合である。
【0067】上記の場合には、処理ユニットでの準備は
完了しているにも拘らず、分配ステーションでのカート
A にはトレイXをそれ以上収納できないため、トレイ
Xの送り出しは見送られ、次の7、8番目のトレイXが
6、7番目の順として先に送り出される。即ち、これは
受入れ側の準備が完了していない場合であり、ステップ
ST13で新規受入れ信号の待機状態となる。
【0068】従って、このような場合は満杯のカートY
A を分配ステーション30から移動させ、A病棟へ運搬
すると共に空のカートYA を別途セットしなければなら
ない。このような空のカートYA が所定位置にセットさ
れると、ホストコンピュータ4のカートYA に対応する
カウンタはリセットされ、最大収容トレイ数80が新た
に設定される。このカウンタのリセットが行なわれると
上記最初の6番目に準備完了した患者用のトレイXが8
番目として搬送コンベアに送り出されるのである。
【0069】なお、上記受入カートのカウンタのトレイ
数が0でない限り、ステップST12で送出し情報を受入
側に転送して次の患者データについて上記と同様なチェ
ックが行なわれることは勿論である。
【0070】図15に分配ステーション20でのトレイ
収納動作の制御を説明するフローチャートを示す。カー
トYA 〜YD のそれぞれは対応するリフタ21Aから2
1DによりトレイXが収納されるから、このフローチャ
ートではそのうちの1のリフタ31Aを駆動するシーケ
ンサ31aの動作として説明する。他のシーケンサ31
bから31dの動作も基本的には同じである。
【0071】ステップSST1 では、まずリフタ31A
の初期設定、即ちリフタのトレイ把持部材315を予め
定められた原点位置に移動させる。この原点位置は、例
えばカートYA の向って左列の最下段と決めておくが、
必ずしもこの位置でなくとも基本的には任意の位置であ
る。
【0072】次に、ステップSST2 でカート原点位置
が検知される。カート原点位置とはカートYA が図12
の設定位置にセットされたかを検知することであり、セ
ンサS01〜S04のいずれかの検出信号により検知され
る。カート原点位置が検知されると、ステップSST3
でホストコンピュータ4だけでなく各カートを制御する
シーケンサのカウンタがリセットされる。
【0073】以上でカートYA 〜YD に対しトレイを収
納可の状態となり、前述したように送出し側や処理ユニ
ット群での準備が完了するとトレイXが送り出される。
ステップSST4 ではトレイXの到着を確認する。この
トレイXの到着確認は単にトレイXが到着したことを検
知するだけでは足りず、そのトレイがA〜D病棟いずれ
の病棟の患者用であるかも検知する必要がある。
【0074】この病棟の検知は、到着が確認されたカウ
ンタ番号のトレイXに対応する送出し側のトレイXに関
する情報を参照して行なわれる。トレイXの到着の確認
自体は図12のID読取器32によりID表示器の表示
内容を読取ることにより同時に行なわれる。なお、ID
読取器22が設けられない場合には到着確認のための赤
外線センサ(図示省略)を設けてトレイ到着の確認をす
る。
【0075】ID読取器22でID表示器6の内容が読
取られると、これらのデータの送出し側からのデータと
の照合が行なわれ、データに誤りがない限りステップS
ST 6 でそのデータに基づいてカートYA 内での収納棚
位置を特定する。これは、例えばA病棟内でも1階、2
階、3階……と各階ごとに一定の順番でカート内に収納
するためである。
【0076】上記収納棚が特定されるとその指定位置に
トレイXがそれぞれリフタ31Aにより移動され収納さ
れる。すると、ステップSST8 でシーケンサ31aの
カウンタは1つずつ減算され、その都度ステップSST
9 でトレイ収納完了がチェックされる。カートへのトレ
イ収納が満杯でない限り、ステップSST4 の前に戻り
次々とトレイXを受入れる。カートYA のトレイX収納
が満杯になると、ステップSST10で満了表示をしかつ
受入信号を受入不可信号としSST11でカートの変換待
機状態となる。
【0077】図18以下に第2実施形態の搬送制御回路
の概略ブロック図を示す。この実施形態はトレイXの送
出し側、処理ユニット群10の構成は全て同一である
が、第1実施形態の分配ステーション30を各1〜4号
棟の病棟まで搬送コンベアを延長して各病棟までは自動
搬送できるようにしている点が異なっている。
【0078】この実施形態では、処理ユニット群10で
の医薬品等の収集が終り、さらにトレイXが搬送を続け
ると、搬送ラインの途中に設けられた振分装置33D〜
33A及びストッパS20〜S23によりいずれの号棟へ搬
送すべきかの判断に基づいて搬送の振分けが行なわれ
る。各搬送ライン1A〜1Dは処理ユニット群10から
分岐して病院内に設置されるものとする。
【0079】図19、図20に上記振分装置33Dの詳
細を示す。振分装置33A、33B、33Cも基本的な
構成は同様である。振分装置33Dは、搬送コンベア1
の振分位置に設けられており、搬送コンベア1の送り方
向と直交する方向にトレイXを送る送りローラ33aと
支持板33bとこの支持板を上下動させるシリンダ33
cとから成る(図20参照)。
【0080】なお、搬送コンベア1の送りローラ1aは
図示省略のチェーンコンベアで回転駆動されているが
(両側の送りローラ1aを回転軸で連結され、その回転
軸の片側に回転力を伝達)、上記振分装置を設けている
付近のみ回転軸は省略され、上記片側のチェーンコンベ
アと反対側にも短いチェーンコンベアが設けられてい
る。
【0081】上記ストッパS20d で搬送を停止させられ
たトレイXは搬送コンベア1と直交する搬送コンベア1
Xにより横方向へ送られ、さらに3号棟〜1号棟用の搬
送コンベア1C〜1Aと交叉する点ではストッパS20
23のいずれかによってトレイXが停止されると対応す
る振分装置33C〜33Aによりそれぞれの搬送ライン
へ送られる。
【0082】各病棟の分配ステーションにトレイXが到
達するとその後の動作は基本的に第1実施形態と同様で
あり、説明は省略する。
【0083】図21〜図23に分配ステーション30に
おけるカートYに代わってトレイを受入れ貯留するトレ
イ貯留ユニットの概略構成図を示す。前述した第1実施
形態では搬送コンベヤの終端位置にリフタ31を設け、
待機しているカートYにリフタ31でトレイXを自動収
納し分配するようにしたが、この実施形態ではリフタ3
1に代えてトレイ貯留ユニット31′を終端位置に設
け、貯留されたトレイは図示省略しているが、例えばカ
ートY又は移動自在な台車(キャスタ付)により各病棟
へ分配されるものとする。
【0084】トレイ貯留ユニット31′は、トレイXを
持上げ駆動する駆動部A、トレイXを片持ちアーム20
で持上げる持上機構B、回転する爪でトレイXを積上げ
保持するトレイ保持部Cとから成る。トレイXの持上機
構Bは、平面四角形の各隅部に垂直フレームを立設しこ
れらを適宜水平フレームで連結したフレーム構造部内で
各隅部の垂直フレームに隣接して立設した垂直ガイド3
13′にトレイXを片持状で持上げるトレイ持上げ部3
12′を昇降自在に取付けて成る。
【0085】トレイ持上げ部312′は、垂直ガイド3
13′に昇降自在に取付けた基部312aにトレイ支持
アーム312bを片持状に一体に形成したものの一対を
連結板312cで連結して成る。
【0086】駆動部Aは、フレーム構造部内の下部に設
けたモータMの出力軸にプーリP、ベルトV、プーリP
を介して連結される回転軸314′を軸支し、その片側
端に接続した回転板314a′にクランク軸315′の
片側端を連結部材315a′により、もう一方の端を上
記トレイ持上げ部312′の連結板312cに連結した
ものから成る。
【0087】なお、上記回転軸314′の他端に連結さ
れているもう1つの回転板314b′は回転軸314′
の回転、即ち持上機構BによるトレイXの昇降回数をカ
ウントするための作動板の役目をするために設けられて
おり、回転板314b′の下方に設けた光センサSと協
働して回転数を検出する。回転板314b′には一部に
切欠(2点鎖線鉤形部)が設けられており、この切欠が
光センサSを通過することにより光センサSの受光側で
光信号が受光され、これをカウンタ(図示省略)により
カウントすることにより回転数が検出される。
【0088】図21、図22に示すように、搬送コンベ
ア1上を送られて来るトレイXに対して上記トレイ持上
部312′のトレイ支持アーム312bの上面がトレイ
Xの下底より少し低い位置でトレイ支持アーム312b
が通常は待機しており、トレイXが貯留位置に進入して
来るとトレイ支持アーム312bで持上げられるが、一
定高さ持上げるとその位置に保持するためトレイ保持部
Cが設けられている。
【0089】トレイ保持部Cは、搬送コンベア1の両側
方の垂直フレーム間を連結する連結ロッド316′に2
つの爪部材317′を固定したものを貯留位置の前端、
後端の2ヶ所に設けたものから成る。連結ロッド31
6′、316′の片側端面にはストッパレバー316
a′と垂直フレームに固定されるストッパ316b′の
1組のストッパがそれぞれ設けられている。
【0090】なお、トレイXの外周には上記爪部材31
7′により保持するための縁部が設けられているものと
する。又、トレイXが貯留位置で持上げられる高さは、
搬送コンベア1上を進入して来る。次のトレイXの下底
との間に所定の隙間δが得られるように上記連結ロッド
316′、爪部材317′の取付高さを設定するものと
する。
【0091】トレイ貯留ユニット31′の後端位置に
は、トレイXを持上げ動作している間に次のトレイXが
進入するのを防止するためのストッパ(シリンダ)31
8′が設けられており、ストッパロッド319′が搬送
コンベア1の上面より突出することにより次のトレイX
を停止させるようにしている。
【0092】以上のように構成したトレイ貯留ユニット
31′では、駆動部Aの回転駆動力を持上機構Bで上下
方向の直線運動に変換してトレイXを搬送コンベア上の
レベルから上方へ持上げ、所定高さにトレイ保持部Cに
より保持される。
【0093】このように、トレイXを1つずつ持上げる
場合、図23に示すように、トレイXは持上機構Bによ
り2点鎖線で示す最も高い位置まで途中爪部材317′
があってもトレイXの上縁で爪部材317′の爪先端を
上方外側へ押し開き爪部材317′、317′間を通り
抜けて持上げられる。
【0094】その後持上機構Bが下降し始めるとそれに
つれてトレイXも自重で降下するが、トレイXの縁部が
爪部材317′の先端まで下ると爪部材317′に当
り、前述したように、所定高さに保持される。その後さ
らに持上機構Bは下降し、前述したように、トレイ支持
アーム312bが通常待機位置に下って次のトレイXが
進入して来るのを待つ。
【0095】こうして、トレイXを爪部材317′で保
持している状態で次のトレイXが持上げられると上方の
トレイXを押上げて最初のトレイXと同様な動作で爪部
材317′に保持され、このため2段のトレイXが爪部
材317′により保持される。さらに、次々と所定段数
のトレイXを多段状に積上げることができるから、貯留
位置で許される段数まで貯留保持できるのである。
【0096】なお、カート又は台車で各病棟に分配する
場合、所定段数に積上げられたトレイXは適宜手段で持
上げてカート又は台車に移し、そのカート又は台車を押
して各病棟内にトレイX内の医薬品などを分配する。
【0097】
【効果】以上詳細に説明したように、第1及び第2の発
明の供給方法及び装置では論理制御回路に送られる患者
データ等に基づいて医薬品等の各処理ユニットへ調剤、
分包などの処理作業を開始させ、送出し、処理薬剤等の
払出し、分配位置の受入れの準備が全て完了した信号に
よりその患者用の搬器を搬送路に送り出すことを前提と
し、各処理ユニットを各患者に必要な異なる措置に応じ
て選択的に組合わせて作動させるように指令し、搬器に
対し各措置に必要な医薬品類を供給するようにしたか
ら、各患者に対し必要な異なる措置ごとに適切な医薬品
の供給システムが構成され、適格に必要な医薬品類が供
給されるという利点が得られる。この場合、前提条件の
搬送方法及び装置により搬送ライン上で搬器が特定の患
者の医薬品類の準備未完成のため停止し、その後の患者
の搬器が搬送できない、又は分配位置での受入れができ
ないため全ての搬器の送りが阻害されるということが防
止され、極めてシンプルな搬送ラインにより病院内での
医薬品類の搬送処理を高効率に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の搬送ラインの概略ブロック図
【図2】同上図の処理ユニット群100の部分ブロック
【図3】搬送ラインの送出側詳細平面図
【図4】図3の矢視IV−IVから見た断面図
【図5】図3の矢視V−Vから見た断面図及び斜視図
【図6】ID表示器の外観斜視図及び内部回路のブロッ
ク図
【図7】薬袋プリンタ3の一部を断面した外観斜視図
【図8】散薬、水薬、錠剤などの各種薬剤処理ユニット
の外観図及び機能図
【図9】アンプル処理ユニット、外用処理ユニットの概
略機能図
【図10】輸液処理ユニット又は要冷蔵輸液処理ユニッ
トの機能図
【図11】外用包帯庫〜その外各種物品類処理ユニット
の機能図
【図12】分配ステーションのカートYA の待機位置の
部分平面図
【図13】図12に矢視VIII−VIIIからの断面図
【図14】ホストコンピュータによる搬送ライン全体の
搬送制御のフローチャート
【図15】トレイ受入側のシーケンサによるリフタ、カ
ートの制御フローチャート
【図16】ホストコンピュータの入力データの図表
【図17】シーケンサの入力データの図表
【図18】第2実施形態の搬送制御回路のブロック図
【図19】搬送ラインの振分位置での詳細平面図
【図20】図19の矢視XX−XXからの断面図
【図21】分配ステーションのトレイ貯留ユニットの側
面図
【図22】図21の矢視XXII−XXIIから見た側面図
【図23】図22の矢視XXIII −XXIII から見た断面図
【符号の説明】
1 搬送コンベア 2 トレイ送りユニット 3 ID発給ユニット 4 ホストコンピュータ 5 シーケンサ 6 表示器 11 薬袋プリンタ 12 散薬処理ユニット 13 水薬処理ユニット 14 錠剤処理ユニット 15 アンプル処理ユニット 16 輸液庫処理ユニット 17 外用処理ユニット 18 輸液冷蔵処理ユニット 19 外用包帯庫 20 生理消耗品庫 21 消毒綿類庫 22 使い捨器具庫 23 器具類 24 刃物類 25 その他 30 分配ステーション 31 シーケンサ 32 ID読取器 33 振分装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 1/137 B65G 1/137 A G06F 17/60 126 G06F 17/60 126Z (72)発明者 森本 卓男 豊中市名神口3丁目3番1号 株式会社湯 山製作所内 Fターム(参考) 3F022 AA10 CC10 EE01 FF01 JJ16 KK11 KK20 MM03 MM05 MM07 MM19 MM40 MM43 NN06 NN33 3F030 AA01 AB04 CA03 CB01 CC02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者名、患者コード記号、処方箋に基づ
    く調剤、医薬部外品や医薬関連物品を含む必要データに
    基づいて各患者に必要な処理のための制御信号を、直線
    状又はループ状の搬送ラインに沿って配置される複数箇
    所の医薬品処理ユニット、医薬部外品の処理ユニット、
    及び医薬関連物品の処理ユニットに対し、各患者に必要
    な異なる措置に応じて各処理ユニットを選択的に組合わ
    せて作動させるように指令し、搬送ライン上を走行する
    搬器に対し各措置に必要な医薬品類を供給する医薬品類
    の供給方法。
  2. 【請求項2】 直線状又はループ状の搬送ラインに沿っ
    て医薬品、医薬部外品、医薬関連物品のそれぞれ異なる
    種類の処理ユニットの複数組を設け、各処理ユニットを
    制御する論理制御回路を各処理ユニットに接続し、論理
    制御回路に患者名、患者コード記号、処方箋に基づく調
    剤、医薬部外品や医薬関連物品を含む必要データを送り
    込み、これらデータに基づいて上記各ユニットに対し、
    各患者に必要な異なる措置に応じて上記各処理ユニット
    を選択的に組合わせて作動させるように指令信号を送
    り、搬送ライン上を走行する搬器に対し各措置に必要な
    医薬品類を供給する医薬品類の供給装置。
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