JP2002347820A - 合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

合成樹脂製容器蓋

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JP2002347820A JP2001155276A JP2001155276A JP2002347820A JP 2002347820 A JP2002347820 A JP 2002347820A JP 2001155276 A JP2001155276 A JP 2001155276A JP 2001155276 A JP2001155276 A JP 2001155276A JP 2002347820 A JP2002347820 A JP 2002347820A
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浩 佐藤
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Seiji Fukushi
誠司 福士
Mitsunori Yoshimoto
光範 吉本
Hitoomi Matsutani
仁臣 松谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器蓋(2)における天面壁(4)とスカー
ト壁(6)との境界領域或いはスカート壁の上端部に相
当な衝撃が加えられても、天面壁の内面から下方に延出
している筒状外側シール片(32)が部分的に破損分離
されて破片が生成されることを防止乃至抑制する。 【解決手段】 スカート壁の内周面と筒状外側シール片
の外周面とを接続するリブ(44、46、48、50、
52)を周方向に等間隔をおいて6乃至24個配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂から一体
に成形されている合成樹脂製容器蓋、更に詳しくは円形
天面壁とこの天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート
壁とを具備し、天面壁の内面には下方に延出し、容器の
口頸部の外周面に密接せしめられる筒状外側シール片が
形成されている、合成樹脂から一体に成形されている合
成樹脂製容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】飲料用容器のための容器蓋として、ポリ
プロピレン、ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から一
体に成形されている合成樹脂製容器蓋が提案され、実用
に供されている。かかる容器蓋の典型例としては、本出
願人の出願にかかる特願2001−46345の明細書
及び図面に開示されている容器蓋を挙げることができ
る。この容器蓋は、円形天面壁とこの円形天面壁の周縁
から垂下する円筒形スカート壁とを具備する。天面壁の
内面には下方に延出する筒状外側シール片、下方に延出
する筒状内側シール片、及び筒状外側シール片と内側筒
状シール片との間にて下方に膨出する環状シール突条が
形成されている。スカート壁には周方向に延びる破断可
能ラインが配設されており、スカート壁は破断可能ライ
ンよりも上方の主部と破断可能ラインよりも下方のタン
パーエビデント裾部とに区画されている。スカート壁の
主部の内周面には雌螺条が形成され、タンパーエビデン
ト裾部の内周面には適宜の係止手段が配設されている。
【0003】上述した形態の容器蓋は、ポリエチレンテ
レフタレートの如き適宜の合成樹脂から成形することが
できる容器に適用される。かかる容器は略円筒形状の口
頸部を有し、口頸部の外周面には雄螺条、及び雄螺条の
下方に位置する環状係止あご部が形成されている。容器
の口頸部に容器蓋を被嵌して閉方向に回転せしめ、容器
蓋の雌螺条を口頸部の雄螺条に螺合せしめることによっ
て、口頸部に容器蓋が装着される。スカート壁のタンパ
ーエビデント裾部に配設されている係止手段は口頸部の
環状係止あご部を弾性的に乗り越えてその下面に係止せ
しめられる。天面壁の内面に形成されている筒状外側シ
ール片、筒状内側シール片及び環状シール突条は、夫
々、口頸部の外周面、内周面及び頂面に密接せしめら
れ、かくして口頸部が密封される。容器の口頸部を開封
する際には、容器蓋が開方向に回転せしめられて容器蓋
の雌螺条と口頸部の雄螺条との螺合が解除される。この
際にはスカート壁に形成されている破断可能ラインが破
断されて環状係止あご部に対する係止手段の係止が解除
され、タンパーエビデント裾部を口頸部に残留せしめ
て、或いはタンパーエビデント裾部を含む容器蓋の全体
が口頸部から除去される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、本発明者等の
経験によれば、天面壁の内面には下方に延出し、容器の
口頸部の外周面に密接せしめられる筒状外側シール片が
形成されている、合成樹脂から一体に成形された容器蓋
には、次のとおりの問題が存在する。例えば、容器蓋が
装着された容器が直立乃至傾斜状態で落下せしめられ、
次いで横倒しされて、容器蓋における天面壁とスカート
壁との境界領域或いはスカート壁の上端部に相当な衝撃
が加えられた場合、筒状外側シール片が部分的に破損分
離されて破片が生成され、容器蓋を口頸部から離脱する
際等に破片が容器内に落下する虞があることが判明し
た。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、容器の口頸部に容器蓋
を装着する際の必要閉鎖トルク及び/又は口頸部を開封
する際の必要開封トルクの増大等の別個の問題を発生せ
しめることなく、容器蓋における天面壁とスカート壁と
の境界領域或いはスカート壁の上端部に相当な衝撃が加
えられても、筒状外側シール片が部分的に破損分離され
て破片が生成されることが防止乃至抑制された、新規且
つ改良された容器蓋を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、筒状外側
シール片の部分的破損について分析し、その結果として
筒状外側シール片の破片は周方向において略40度程度
に渡って延びる形態であることを認識した。そして、か
かる認識に基づき、スカート壁の内周面と筒状外側シー
ル片の外周面とを接続するリブを周方向に等間隔をおい
て6乃至24個配設すると、容器蓋における天面壁とス
カート壁との境界領域或いはスカート壁の上端部に相当
な衝撃が加えられても、筒状外側シール片には亀裂が発
生する虞があるが部分的に破断されて破片が生成される
ことが防止乃至抑制されることを見出した。リブの個数
が過小になると、リブ間において部分的に破損分離され
て破片が生成される傾向が残留し、他方リブの個数が過
大になると、リブの存在に起因して筒状外側シール片の
撓みが過剰に抑制され、これに起因して必要閉鎖トルク
及び/又は必要開封トルクが相当増大してしまう傾向が
ある。
【0007】従って、本発明によれば、上記技術的課題
を達成する合成樹脂製容器蓋として、円形天面壁と該天
面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを具備し、
該天面壁の内面には下方に延出し、容器の口頸部の外周
面に密接せしめられる筒状外側シール片が形成されてい
る、合成樹脂から一体に成形されている合成樹脂製容器
蓋において、該スカート壁の内周面と該筒状外側シール
片の外周面とを接続するリブが周方向に等間隔をおいて
6乃至24個配設されている、ことを特徴とする合成樹
脂製容器蓋が提供される。
【0008】該リブは10乃至20個配設されているの
が好適である。好ましくは、該リブは半径方向に対して
30乃至60度である傾斜角度αをなして直線状に延び
ている部分を含んでいる、或いは該リブは略S字形状に
延びている。該リブの各々は0.15乃至0.50mm
の厚さを有するのが好適である。好適実施形態において
は、該スカート壁の内面には下方に延出し、容器の口頸
部の内周面に密接せしめられる筒状内側シール片も形成
されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
合成樹脂製容器蓋の好適実施形態を図示している添付図
面を参照して、更に詳細に説明する。
【0010】図1を参照して説明すると、本発明に従っ
て構成された全体を番号2で示す容器蓋は、内容物を8
0乃至95℃程度に加熱して容器に充填する所謂ホット
パック充填方式の場合に好適に使用し得るものであり、
ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂
から全体が一体に形成されている。かかる容器蓋2は、
円形天面壁4と、この天面壁4の周縁から垂下する円筒
形スカート壁6とを具備している。スカート壁6には周
方向に延びる破断可能ライン8が形成されており、スカ
ート壁6は破断可能ライン8よりも上方の主部10と破
断可能ライン8よりも下方のタンパーエビデント裾部1
2とに区画されている。スカート壁6の内周面には下方
を向いた環状肩面14が形成されており、そしてかかる
環状肩面14から下方に延びる突条16が周方向に適宜
の間隔をおいて複数個形成されている。上記破断可能ラ
イン8は、突条16の軸線方向中間部において、スカー
ト壁6の外周面から切断刃(図示していない)を作用せ
しめ、突条16の少なくとも一部を残留せしめてスカー
ト壁6を切断することによって形成されている。突条1
6の各々の切断されることなく残留せしめられた部分が
所謂橋絡部18を構成し、タンパーエビデント裾部12
は橋絡部18を介してスカート壁6の主部10に接続さ
れている。
【0011】スカート壁6の主部10の外周面には、そ
の下端部近傍に、下方に向かって外径が漸次増大する円
錐台形状部20が形成されている。タンパーエビデント
裾部12の外周面も、下方に向かって外径が漸次増大す
る円錐台形状にせしめられている。主部10の外周面に
おける円錐台形状部20の上方に位置する部分には、そ
こに掛けられる指の滑りを防止するための凹凸形状22
が形成されている。スカート壁6の主部10の内周面に
は雌螺条24が形成されている。かかる雌螺条24に
は、周方向に適宜の間隔をおいて軸線方向に延びる切欠
26が形成されている。かかる切欠26は容器の口頸部
が開封される際の所謂通気路を構成する。
【0012】タンパーエビデント裾部12の内周面には
係止手段28が形成されている。図示の実施形態におけ
る係止手段28は、周方向に間隔をおいて配設された複
数個、例えば8個、の突出片30から構成されている。
突出片30の各々は、タンパーエビデント裾部12の内
周面に接続されている基縁から半径方向内方に向かって
上方に傾斜して突出せしめられている。所望ならば、他
の適宜の形態の突出片、突条又は突起等から係止手段を
構成することもできる。
【0013】天面壁4の内面には、筒状外側シール片3
2、筒状内側シール片34、及び筒状外側シール片32
と筒状内側シール片34との間に配置された環状シール
突条36が形成されている。図2から明確に理解される
如く、図示の実施形態においては、天面壁4の肉厚は、
筒状内側シール片34よりも内側における中央部におい
ては比較的薄く、筒状内側シール片34と環状シール突
条36との間では幾分厚く、環状シール突条36よりも
外側においては更に幾分厚くせしめられている。
【0014】説明の便宜上、筒状外側シール片32に先
立って筒状内側シール片34について説明すると、図示
の実施形態における筒状内側シール片34は天面壁4の
内面から下方に延出しており、その外周面は容器蓋2の
中心軸線38に対して下方に向かって半径方向外方に傾
斜して延出し、次いで上記中心軸線38に対して下方に
向かって半径方向内方に傾斜して延出している。従っ
て、筒状内側シール片34の外周面には傾斜方向が逆転
する屈折部40が存在する。筒状内側シール片34の内
周面は、上記中心軸線38に対して下方に向かって半径
方向外方に傾斜して延出し、次いで上記中心軸線38に
対して実質上平行に延出している。
【0015】筒状外側シール片32も、天面壁4の内面
から下方に延出せしめられている。筒状外側シール片3
2の延出長さは筒状内側シール片34の延出長さよりも
短く、筒状外側シール片32の延出長さは筒状内側シー
ル片34の延出長さの略3分の1程度である。筒状外側
シール片32の内周面は、上記中心軸線38に対して下
方に向かって半径方向内方に傾斜して延出し、次いで下
方に向かって半径方向外方に傾斜して延びている。筒状
外側シール片32の内周面における下方に向かって半径
方向内方に傾斜して延びる部分は直線状であり、下方に
向かって半径方向外方に傾斜して延びる部分は略弧状で
ある。筒状外側シール片32の外周面は、上記中心軸線
38に対して下方に向かって半径方向内方に傾斜して直
線状に延びている。
【0016】筒状外側シール片32の基部に隣接して配
置されている環状シール突条36は略半円形状の横断面
形状を有する。環状シール突条36の突出量は、筒状内
側シール片34及び筒状外側シール片32の延出長さと
比べると相当小さく、筒状内側シール片34及び筒状外
側シール片32は半径方向内方及び外方に撓む比較的大
きな可撓性を有するが、環状シール突条36は実質上撓
み性を有しない。
【0017】図示の実施形態においては、天面壁4の肉
厚、特にその筒状内側シール片34よりも内側に位置す
る中央部の肉厚、は薄くせしめられている。そして、肉
厚が薄くせしめられている中央部の内面には複数個の突
条42が配設されている。更に詳しくは、図2を参照す
ることによって理解される如く、中央部の中心から外周
縁まで連続して放射状に延びる8本の突条42が等角度
間隔をおいて配設されている。
【0018】図1乃至図3を参照して説明を続けると、
本発明に従って構成された容器蓋2においては、スカー
ト壁6の内周面上端部と筒状外側シール片32の外周面
とを接続するリブ44が周方向に等間隔をおいて6乃至
24個配設されていることが重要である。図示の実施形
態においては、周方向に等間隔をおいて15個のリブ4
4が配設されている。リブ44の個数が過小になるとリ
ブ44間の角度が過大になり、後に更に言及する如く容
器蓋2の天面壁4とスカート壁6との境界領域或いはス
カート壁6の上端部に相当大きな衝撃が加えられた時
に、筒状外側シール片32が破損分離されて破片が生成
される虞がある。他方、リブ44の個数が過大になる
と、筒状外側シール片32の撓み性が阻害され、これに
起因して容器の口頸部に容器蓋2を装着する際の必要閉
鎖トルク及び/又は口頸部を開封する際の必要開封トル
クが相当増大する。図示の実施形態においては、リブ4
4を配設することに起因する筒状外側シール片32の撓
み性の阻害を低減せしめるために、リブ44の各々は半
径方向に対して30乃至60度でよい傾斜角度αをなし
て、図2及び図3において半径方向外側に向かって反時
計方向に傾斜して直線状に延びている。リブ44をかよ
うな形態にせしめると、特に必要閉鎖トルクの増大が効
果的に回避される。リブ44自体の厚さは0.15乃至
0.50mm程度であるのが好適である。
【0019】図4はリブの変形例を図示している。図4
に図示するリブ46は、その傾斜方向が図1乃至図3に
図示するリブ44とは逆で、傾斜角度αをなして図4に
おいて半径方向外側に向かって時計方向に傾斜して直線
状に延びている。図5及び図6には、リブの更に他の変
形例が図示されている。図1乃至3図に図示するリブ4
4及び図5に図示するリブ46はその全体が傾斜角度α
をなして傾斜して直線状に延びているが、図5に図示す
るリブ48は、傾斜角度α1で直線状に延びる第一の傾
斜部分48aと傾斜角度α2で延びる直線状に延びる第
二の傾斜部48bとから構成されている。傾斜角度α1
及びα2は共に30乃至60度であるのが好適である。
図6に図示するリブ50は、傾斜角度αで直線状に延び
る2個の傾斜部分50a及び50bとかかる傾斜部分5
0a及び50bとの間を略周方向に延びる中間部50c
とから構成されている。図7には更に他のリブ52が図
示されている。図7に図示するリブ52はスカート壁6
の内周面上端部と筒状外側シール片32の外周面との間
を略S字形状に延びている。
【0020】図1には、容器蓋2が適用される容器の口
頸部の一部も二点鎖線で図示されている。ポリエチレン
テレフタレートの如き適宜の合成樹脂から形成すること
ができる容器は略円筒形状の口頸部54を備えている。
口頸部54は、容器を所要形状に成形した後に加熱する
ことによって結晶化されているのが好都合である。口頸
部54の外周面には雄螺条56とこの雄螺条56の下方
に位置する環状係止あご部58が形成されている。かよ
うな容器の口頸部54に容器蓋2を装着して口頸部54
を密封する際には、口頸部54に容器蓋2を被嵌して閉
方向、即ち図1において上方から見て時計方向に回転せ
しめ、口頸部54の雄螺条56に容器蓋2の雌螺条24
を螺合せしめる。所要閉鎖トルクで容器蓋2を閉方向に
回転せしめて図1に図示する状態にせしめると、筒状内
側シール片34は口頸部54内に進入せしめられ、筒状
内側シール片34の屈折部40の外周面が口頸部54の
円筒状内周面に密接せしめられる。環状シール突条36
は口頸部54の環状頂面に密接せしめられ、筒状外側シ
ール片32はその内周面が口頸部54の円筒状外周面に
密接せしめられる。かくして口頸部54が容器蓋2によ
って密封される。スカート壁6のタンパーエビデント裾
部12に形成されている係止手段28は、口頸部54の
環状係止あご部58を乗り越えてその下面に係止せしめ
られる。
【0021】容器の口頸部54を開封する際には、容器
蓋2を開方向、即ち図1において上方から見て反時計方
向に回転せしめる。かくすると、タンパーエビデント裾
部12は、その内周面に形成されている係止手段28が
口頸部54の外周面に形成さている環状あご部58の下
面に係止せしめられている故に、上昇が阻止されるが、
容器蓋2のその他の部分は回転よって雄螺条56と雌螺
条24との螺合が解除されるのに応じて上昇せしめられ
る。従って、スカート壁6に形成されている破断可能ラ
イン8、更に詳しくはその橋絡部18に相当な応力が生
成されて橋絡部18が破断され、タンパーエビデント裾
部12がスカート壁6の主部10から分離される。次い
で、容器蓋2の、タンパーエビデント裾部12以外の部
分は回転と共に上方に自由に移動せしめられ、口頸部5
4から離脱せしめられる。
【0022】所謂ホットパック充填方式の場合に好適に
使用し得る容器蓋に関して本発明を詳細に説明したが、
本発明はかかる容器蓋に限定されるものではなく、常温
充填或いは低温充填方式に好適に使用し得る容器蓋等の
容器蓋にも適用することができるものである。
【0023】実施例 エチレン・プロピレンブロック共重合体(230℃、
2.16kgでのメルトフローインデックスが20g/
10分で、曲げ弾性率が1700MPa)を原材料とし
て、図1乃至図3に図示するとおりの形態の容器蓋を圧
縮成形した。成形した容器蓋は呼び径28mmの口頸部
を有する容器のための容器蓋であり、周方向に等間隔を
おいて15個配設したリブ44の各々の傾斜角度αは4
5度で、厚さは0.35mmであった。
【0024】東洋製罐株式会社から商品名「TSK久喜
STHE500SB」として販売されている、呼び容積
500ml、口頸部の呼び径28mmの口頸部を有する
ポリエチレンテレフタレート製容器に、87℃の水を充
填し、次いで口頸部に上記容器蓋を21kgf・cmの
トルクを加えて装着した。そして、容器を5℃で1日保
管した後、容器を成立状態から60度傾斜せしめて、1
50cmの高さからコンクリート製床上に落下せしめ
た。容器は落下の後に横倒しされ、容器蓋における天面
壁とスカート壁との境界領域或いはスカート壁の上端部
に相当大きな衝撃を加えた。かような落下試験を30個
の容器蓋について遂行し、筒状外側シール片が破損分離
され破片が生成されたか否か、筒状外側シール片に亀裂
が発生したか否かについて検査した。その結果は下記表
1のとおりであった。
【0025】比較例 比較のために、スカート壁の内周縁上部と筒状外側シー
ル片の外周面との間にリブが配設されていないことを除
いて、実施例と同様な30個の容器蓋について、実施例
と同様な落下試験を遂行した。その結果は下記表1のと
おりであった。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明の容器蓋においては、容器の口頸
部に容器蓋を装着する際の必要閉鎖トルク及び/又は口
頸部を開封する際の必要開封トルクの増大等の別個の問
題を発生せしめることなく、容器蓋における天面壁とス
カート壁との境界領域或いはスカート壁の上端部に相当
な衝撃が加えられても、筒状外側シール片が部分的に破
損分離されて破片が生成されることが防止乃至抑制され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形
態を、一部を断面で示す正面図。
【図2】図1の線II−IIにおける断面図。
【図3】図2の一部を拡大して図示する拡大断面図。
【図4】リブの変形例を示す図3と同様の拡大断面図。
【図5】リブの変形例を示す図3と同様の拡大断面図。
【図6】リブの変形例を示す図3と同様の拡大断面図。
【図7】リブの変形例を示す図3と同様の拡大断面図。
【符号の説明】
2:容器蓋 4:天面壁 6:スカート壁 32:筒状外側シール片 34:筒状内側シール片 44:リブ 46:リブ 48:リブ 50:リブ 52:リブ
フロントページの続き (72)発明者 石幡 保雄 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 福士 誠司 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 吉本 光範 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 松谷 仁臣 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 Fターム(参考) 3E084 AB01 BA01 CA01 CC04 CC05 DA01 DB05 DB12 DC04 DC05 FA09 FB01 GA04 GB04 GB08 HA03 HB02 HC03 HD01 HD03 HD04 KA13 KB01 LA05 LA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下す
    る円筒形スカート壁とを具備し、該天面壁の内面には下
    方に延出し、容器の口頸部の外周面に密接せしめられる
    筒状外側シール片が形成されている、合成樹脂から一体
    に成形されている合成樹脂製容器蓋において、 該スカート壁の内周面と該筒状外側シール片の外周面と
    を接続するリブが周方向に等間隔をおいて6乃至24個
    配設されている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  2. 【請求項2】 該リブは10乃至20個配設されてい
    る、請求項1記載の合成樹脂製容器蓋。
  3. 【請求項3】 該リブは半径方向に対して30乃至60
    度である傾斜角度αをなして直線状に延びている部分を
    含んでいる、請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  4. 【請求項4】 該リブは略S字形状に延びている、請求
    項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  5. 【請求項5】 該リブの各々は0.15乃至0.50m
    mの厚さを有する、請求項1から4までのいずれかに記
    載の合成樹脂製容器蓋。
  6. 【請求項6】 該スカート壁の内面には下方に延出し、
    容器の口頸部の内周面に密接せしめられる筒状内側シー
    ル片も形成されている、請求項1から5までのいずれか
    に記載の合成樹脂製容器蓋。
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