JP2002347537A - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents
ワイヤハーネス用プロテクタInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤハーネス用プロテクタにおいて、蓋を
容易に閉じることができると共に、薄肉ヒンジ部の折損
を防止する。 【解決手段】 多数の電線群ｗからなるワイヤハーネス
Ｗ／Ｈを挿通するプロテクタ本体１１に、プロテクタ本
体１１の開口部Ｋを閉鎖する蓋１２を、薄肉ヒンジ部１
３を介して連結しているワイヤハーネス用プロテクタ１
０において、薄肉ヒンジ部１３の両端１３ａ、１３ｂに
厚肉部として厚肉リブ１４を設ける。
容易に閉じることができると共に、薄肉ヒンジ部の折損
を防止する。 【解決手段】 多数の電線群ｗからなるワイヤハーネス
Ｗ／Ｈを挿通するプロテクタ本体１１に、プロテクタ本
体１１の開口部Ｋを閉鎖する蓋１２を、薄肉ヒンジ部１
３を介して連結しているワイヤハーネス用プロテクタ１
０において、薄肉ヒンジ部１３の両端１３ａ、１３ｂに
厚肉部として厚肉リブ１４を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に用いるワ
イヤハーネス用プロテクタに関するものであり、詳しく
は、プロテクタ本体の開口部を閉鎖する蓋とプロテクタ
本体を連結している薄肉ヒンジ部の構造を改良し、ワイ
ヤハーネス用プロテクタの薄肉ヒンジ部の強度を向上さ
せるものである。
イヤハーネス用プロテクタに関するものであり、詳しく
は、プロテクタ本体の開口部を閉鎖する蓋とプロテクタ
本体を連結している薄肉ヒンジ部の構造を改良し、ワイ
ヤハーネス用プロテクタの薄肉ヒンジ部の強度を向上さ
せるものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車に配索されるワイヤハーネ
スには、外部干渉材からのワイヤハーネスの保護及びワ
イヤハーネスの配索ラインを規制する等の目的から、樹
脂成形品であるプロテクタの内部にワイヤハーネスを挿
通させて組み付け、該プロテクタを車体に固定してい
る。この種のプロテクタとしては、プロテクタ本体に薄
肉ヒンジ部を介して蓋を連結し、プロテクタ本体にワイ
ヤハーネスを貫通させた後にプロテクタ本体の開口部を
蓋により閉じて、プロテクタ本体の他側壁にロック結合
するワイヤハーネス用プロテクタが多用されている。
スには、外部干渉材からのワイヤハーネスの保護及びワ
イヤハーネスの配索ラインを規制する等の目的から、樹
脂成形品であるプロテクタの内部にワイヤハーネスを挿
通させて組み付け、該プロテクタを車体に固定してい
る。この種のプロテクタとしては、プロテクタ本体に薄
肉ヒンジ部を介して蓋を連結し、プロテクタ本体にワイ
ヤハーネスを貫通させた後にプロテクタ本体の開口部を
蓋により閉じて、プロテクタ本体の他側壁にロック結合
するワイヤハーネス用プロテクタが多用されている。
【０００３】例えば、図５（Ａ）（Ｂ）に示すように、
従来のワイヤハーネス用プロテクタ１においては、プロ
テクタ本体２の側壁２ａに薄肉ヒンジ部３を介して蓋４
を結合し、プロテクタ本体２の他方の側壁に係止突起を
設け、蓋４の先端に係止片を設け、蓋４の先端部を本体
の側壁上に向かって図中の矢印の方向に閉じて係止片を
係止突起に係止し、蓋４により開口部Ｋを閉じる構成と
している。
従来のワイヤハーネス用プロテクタ１においては、プロ
テクタ本体２の側壁２ａに薄肉ヒンジ部３を介して蓋４
を結合し、プロテクタ本体２の他方の側壁に係止突起を
設け、蓋４の先端に係止片を設け、蓋４の先端部を本体
の側壁上に向かって図中の矢印の方向に閉じて係止片を
係止突起に係止し、蓋４により開口部Ｋを閉じる構成と
している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のワイヤハーネス用プロテクタは、プロテクタの内部
にワイヤハーネスを挿通し、車体へワイヤハーネスを取
り付けるまで、車体への取り付け作業のため、プロテク
タの蓋は開けたままの状態であり薄肉ヒンジ部のみでプ
ロテクタ本体と連結されている。このため、図６（Ａ）
（Ｂ）に示すように、ワイヤハーネスの取り付け作業時
に、誤って手で蓋４を引っ張ったり、蓋４が手に引っか
かることにより、あるいは、蓋４と他部品とのひっかか
りやぶつかりにより薄肉ヒンジ部３が折損する場合があ
る。
成のワイヤハーネス用プロテクタは、プロテクタの内部
にワイヤハーネスを挿通し、車体へワイヤハーネスを取
り付けるまで、車体への取り付け作業のため、プロテク
タの蓋は開けたままの状態であり薄肉ヒンジ部のみでプ
ロテクタ本体と連結されている。このため、図６（Ａ）
（Ｂ）に示すように、ワイヤハーネスの取り付け作業時
に、誤って手で蓋４を引っ張ったり、蓋４が手に引っか
かることにより、あるいは、蓋４と他部品とのひっかか
りやぶつかりにより薄肉ヒンジ部３が折損する場合があ
る。
【０００５】特に、蓋４を閉じやすくするために、ヒン
ジ部は薄肉としているので、薄肉ヒンジ部３の端部３ａ
側から薄肉ヒンジ部３の回動軸方向に向かって、図中の
矢印の方向に蓋４に力が加えられると、厚みの薄い薄肉
ヒンジ部３の端部３ａに応力が集中し、その端部３ａを
起点として薄肉ヒンジ部３が折損し、蓋４が外れてしま
う恐れがある。
ジ部は薄肉としているので、薄肉ヒンジ部３の端部３ａ
側から薄肉ヒンジ部３の回動軸方向に向かって、図中の
矢印の方向に蓋４に力が加えられると、厚みの薄い薄肉
ヒンジ部３の端部３ａに応力が集中し、その端部３ａを
起点として薄肉ヒンジ部３が折損し、蓋４が外れてしま
う恐れがある。
【０００６】このように、薄肉ヒンジ部が折損し、蓋が
外れると、プロテクタがワイヤハーネスを保持できなく
なり、ワイヤハーネスが他部品と干渉し、電線が切断さ
れる恐れがある。
外れると、プロテクタがワイヤハーネスを保持できなく
なり、ワイヤハーネスが他部品と干渉し、電線が切断さ
れる恐れがある。
【０００７】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
のであり、ワイヤハーネス用プロテクタにおいて、蓋を
容易に閉じることができると共に、ワイヤハーネス取り
付け作業時やプロテクタ納入時に、プロテクタ本体と蓋
とを連結する薄肉ヒンジ部の折損を防止することを課題
としている。
のであり、ワイヤハーネス用プロテクタにおいて、蓋を
容易に閉じることができると共に、ワイヤハーネス取り
付け作業時やプロテクタ納入時に、プロテクタ本体と蓋
とを連結する薄肉ヒンジ部の折損を防止することを課題
としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、多数の電線群からなるワイヤハーネスを
挿通するプロテクタ本体に、該プロテクタ本体の開口部
を閉鎖する蓋を、薄肉ヒンジ部を介して連結しているワ
イヤハーネス用プロテクタにおいて、上記薄肉ヒンジ部
の両端に厚肉部を設けていることを特徴とするワイヤハ
ーネス用プロテクタを提供している。
め、本発明は、多数の電線群からなるワイヤハーネスを
挿通するプロテクタ本体に、該プロテクタ本体の開口部
を閉鎖する蓋を、薄肉ヒンジ部を介して連結しているワ
イヤハーネス用プロテクタにおいて、上記薄肉ヒンジ部
の両端に厚肉部を設けていることを特徴とするワイヤハ
ーネス用プロテクタを提供している。
【０００９】このように、プロテクタ本体と蓋とを連結
する薄肉ヒンジ部の構造において、薄肉ヒンジ部の両端
に厚肉部を設けることにより、蓋に外力が加わっても、
薄肉ヒンジ部の端部が厚肉であるため応力を分散するこ
とができ、端部からの薄肉ヒンジ部の折損を防止するこ
とができる。
する薄肉ヒンジ部の構造において、薄肉ヒンジ部の両端
に厚肉部を設けることにより、蓋に外力が加わっても、
薄肉ヒンジ部の端部が厚肉であるため応力を分散するこ
とができ、端部からの薄肉ヒンジ部の折損を防止するこ
とができる。
【００１０】また、薄肉ヒンジ部の両端のみを厚肉部と
しているため、薄肉ヒンジ部の中央を含めヒンジ部全体
としては大半が薄肉であり、ヒンジ部を容易に折り曲げ
ることができる。従って、薄肉ヒンジ部の曲げ機能を低
下させることなく、蓋が開閉自在である上に、薄肉ヒン
ジ部の強度を向上することができる。
しているため、薄肉ヒンジ部の中央を含めヒンジ部全体
としては大半が薄肉であり、ヒンジ部を容易に折り曲げ
ることができる。従って、薄肉ヒンジ部の曲げ機能を低
下させることなく、蓋が開閉自在である上に、薄肉ヒン
ジ部の強度を向上することができる。
【００１１】上記厚肉部は、回動軸方向において厚肉部
の端部側（薄肉ヒンジ部の端部側）を最も厚くし、端部
側から中央側に向かって徐々に薄くなるようにすること
が好ましい。端部を厚肉とすることにより、端部を起点
とする薄肉ヒンジ部の折損を防止することができる上
に、中央側に向かって徐々に厚肉部を薄くすることによ
り蓋の開閉も容易にすることができる。また、厚肉部は
均一な厚さとしても良い。また、上記厚肉部は、蓋とプ
ロテクタ本体との連結方向においては、応力集中を避け
るため、均一な厚みとすることが好ましい。
の端部側（薄肉ヒンジ部の端部側）を最も厚くし、端部
側から中央側に向かって徐々に薄くなるようにすること
が好ましい。端部を厚肉とすることにより、端部を起点
とする薄肉ヒンジ部の折損を防止することができる上
に、中央側に向かって徐々に厚肉部を薄くすることによ
り蓋の開閉も容易にすることができる。また、厚肉部は
均一な厚さとしても良い。また、上記厚肉部は、蓋とプ
ロテクタ本体との連結方向においては、応力集中を避け
るため、均一な厚みとすることが好ましい。
【００１２】薄肉ヒンジ部の両端に設けた厚肉部の外周
側には、薄肉ヒンジ部全体の強度を保持しつつ折り曲げ
やすいように、折り曲げ開始点となるように切り欠き部
を設けることが好ましい。厚肉部において、回動軸方向
の一部、複数個所あるいは全長に渡って切り欠き部を設
けることにより蓋を容易に閉じることができる。また、
厚肉部の内周側には上記同様の理由により、薄肉ヒンジ
部全体の強度を保持しつつ折り曲げやすいように、折り
曲げ代として凹部を設けることが好ましい。なお、上記
切り欠き部、上記凹部は連結方向においては、中央に設
けることが好ましい。
側には、薄肉ヒンジ部全体の強度を保持しつつ折り曲げ
やすいように、折り曲げ開始点となるように切り欠き部
を設けることが好ましい。厚肉部において、回動軸方向
の一部、複数個所あるいは全長に渡って切り欠き部を設
けることにより蓋を容易に閉じることができる。また、
厚肉部の内周側には上記同様の理由により、薄肉ヒンジ
部全体の強度を保持しつつ折り曲げやすいように、折り
曲げ代として凹部を設けることが好ましい。なお、上記
切り欠き部、上記凹部は連結方向においては、中央に設
けることが好ましい。
【００１３】また、本発明は、多数の電線群からなるワ
イヤハーネスを挿通するプロテクタ本体に、該プロテク
タ本体の開口部を閉鎖する蓋を、薄肉ヒンジ部を介して
連結しているワイヤハーネス用プロテクタにおいて、上
記薄肉ヒンジ部本体の両側方に、該薄肉ヒンジ部本体と
間隔を開けて厚肉の保護ヒンジ部を設けていることを特
徴とするワイヤハーネス用プロテクタを提供している。
イヤハーネスを挿通するプロテクタ本体に、該プロテク
タ本体の開口部を閉鎖する蓋を、薄肉ヒンジ部を介して
連結しているワイヤハーネス用プロテクタにおいて、上
記薄肉ヒンジ部本体の両側方に、該薄肉ヒンジ部本体と
間隔を開けて厚肉の保護ヒンジ部を設けていることを特
徴とするワイヤハーネス用プロテクタを提供している。
【００１４】上記ように、薄肉ヒンジ部本体の両側方
に、薄肉ヒンジ部本体とは一体とせず、間隔を開けて別
体として、薄肉ヒンジ部本体よりも厚肉とした保護ヒン
ジ部を設けている。これにより、ワイヤハーネス取り付
け作業時やプロテクタ納入時に、プロテクタの蓋に外力
が加わっても、応力は厚肉とした強固な保護ヒンジ部に
作用し、この保護ヒンジ部で強度を保持することができ
るため、従来問題であった薄肉ヒンジ部本体の端部を起
点とする折損を防止することができる。
に、薄肉ヒンジ部本体とは一体とせず、間隔を開けて別
体として、薄肉ヒンジ部本体よりも厚肉とした保護ヒン
ジ部を設けている。これにより、ワイヤハーネス取り付
け作業時やプロテクタ納入時に、プロテクタの蓋に外力
が加わっても、応力は厚肉とした強固な保護ヒンジ部に
作用し、この保護ヒンジ部で強度を保持することができ
るため、従来問題であった薄肉ヒンジ部本体の端部を起
点とする折損を防止することができる。
【００１５】また、薄肉ヒンジ部本体と保護ヒンジ部と
の間には間隔を設けているため、ワイヤハーネスを挿通
し、プロテクタの蓋を閉める際に、薄肉ヒンジ部は保護
ヒンジ部の折り曲げの影響を受けることがない。このた
め、保護ヒンジ部を折り曲げながら蓋を閉めても、実際
に蓋とプロテクタ本体とを連結している薄肉ヒンジ部に
は、保護ヒンジ部の折り曲げ作用による力が働かないた
め、薄肉ヒンジ部独立で曲げ機能を有することができ、
容易に蓋を閉じることができる。従って、プロテクタの
蓋とプロテクタ本体との連結強度を向上することがで
き、ワイヤハーネスの保持を確実なものとすることがで
きる。
の間には間隔を設けているため、ワイヤハーネスを挿通
し、プロテクタの蓋を閉める際に、薄肉ヒンジ部は保護
ヒンジ部の折り曲げの影響を受けることがない。このた
め、保護ヒンジ部を折り曲げながら蓋を閉めても、実際
に蓋とプロテクタ本体とを連結している薄肉ヒンジ部に
は、保護ヒンジ部の折り曲げ作用による力が働かないた
め、薄肉ヒンジ部独立で曲げ機能を有することができ、
容易に蓋を閉じることができる。従って、プロテクタの
蓋とプロテクタ本体との連結強度を向上することがで
き、ワイヤハーネスの保持を確実なものとすることがで
きる。
【００１６】上記保護ヒンジ部の外周側には、折り曲げ
用の切り欠き部を設けていることが好ましい。これによ
り、蓋を閉める際に、薄肉ヒンジ部よりも厚肉の保護ヒ
ンジ部が折れ曲げやすくなり、さらに容易に蓋を閉じる
ことができる。特に、折り曲げ開始時に保護ヒンジ部を
折り曲げやすくすることができる。切り欠き部の形状と
しては、Ｖ字形状、Ｕ字形状、Ｌ字形状等の溝、窪みの
ように、蓋を閉める際に、保護ヒンジ部が強度を保持し
つつ折り曲げやすいような種々の形状とすることができ
る。なお、切り欠き部は、蓋の回動軸方向に渡って設け
ることが好ましく、保護ヒンジ部の外周側の一部に、複
数個所に断続的に、あるいは全長に渡って設けることが
できる。なお、切り欠き部は連結方向においては、中央
に設けることが好ましい。
用の切り欠き部を設けていることが好ましい。これによ
り、蓋を閉める際に、薄肉ヒンジ部よりも厚肉の保護ヒ
ンジ部が折れ曲げやすくなり、さらに容易に蓋を閉じる
ことができる。特に、折り曲げ開始時に保護ヒンジ部を
折り曲げやすくすることができる。切り欠き部の形状と
しては、Ｖ字形状、Ｕ字形状、Ｌ字形状等の溝、窪みの
ように、蓋を閉める際に、保護ヒンジ部が強度を保持し
つつ折り曲げやすいような種々の形状とすることができ
る。なお、切り欠き部は、蓋の回動軸方向に渡って設け
ることが好ましく、保護ヒンジ部の外周側の一部に、複
数個所に断続的に、あるいは全長に渡って設けることが
できる。なお、切り欠き部は連結方向においては、中央
に設けることが好ましい。
【００１７】上記保護ヒンジ部の内周側に、折り曲げ代
として凹部を設けていることが好ましい。これにより、
蓋を閉める際に、薄肉ヒンジ部よりも厚肉の保護ヒンジ
部が折れ曲げやすくなり、さらに容易に蓋を閉じること
ができる。上記凹部の形状としては、Ｖ字形状、Ｕ字形
状、Ｌ字形状等の溝、窪みのように、蓋を閉める際に、
保護ヒンジ部が強度を保持しつつ折り曲げやすいような
種々の形状とすることができる。なお、上記凹部は、蓋
の回動軸方向に渡って設けることが好ましく、保護ヒン
ジ部の外周側の一部に、複数個所に断続的に、あるいは
全長に渡って設けることができる。
として凹部を設けていることが好ましい。これにより、
蓋を閉める際に、薄肉ヒンジ部よりも厚肉の保護ヒンジ
部が折れ曲げやすくなり、さらに容易に蓋を閉じること
ができる。上記凹部の形状としては、Ｖ字形状、Ｕ字形
状、Ｌ字形状等の溝、窪みのように、蓋を閉める際に、
保護ヒンジ部が強度を保持しつつ折り曲げやすいような
種々の形状とすることができる。なお、上記凹部は、蓋
の回動軸方向に渡って設けることが好ましく、保護ヒン
ジ部の外周側の一部に、複数個所に断続的に、あるいは
全長に渡って設けることができる。
【００１８】本発明のプロテクタ本体の形状は、樋形
状、箱状等の従来公知の種々の形状とすることができ、
プロテクタ本体の開口部を閉じる蓋を有するものであれ
ばよく、車体パネル等の被取り付け部材に取り付けられ
るワイヤハーネス用プロテクタ等に適用することができ
る。また、アース線との接続部等の他の部材をプロテク
タ本体と一体成形し、車体アースを取ることができる構
成とすることも可能である。
状、箱状等の従来公知の種々の形状とすることができ、
プロテクタ本体の開口部を閉じる蓋を有するものであれ
ばよく、車体パネル等の被取り付け部材に取り付けられ
るワイヤハーネス用プロテクタ等に適用することができ
る。また、アース線との接続部等の他の部材をプロテク
タ本体と一体成形し、車体アースを取ることができる構
成とすることも可能である。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図１乃至図２は、本発明の第１実施
形態のワイヤハーネス用プロテクタ１０を示す。ワイヤ
ハーネス用プロテクタ１０は樹脂の一体成形品であり、
プロテクタ本体１１は、底壁１１ａと側壁１１ｂ〜１１
ｅとを備え、その一方の側壁１１ｂの上端に、開口部Ｋ
を閉鎖する蓋１２が薄肉ヒンジ部１３を介して連結され
ている。
参照して説明する。図１乃至図２は、本発明の第１実施
形態のワイヤハーネス用プロテクタ１０を示す。ワイヤ
ハーネス用プロテクタ１０は樹脂の一体成形品であり、
プロテクタ本体１１は、底壁１１ａと側壁１１ｂ〜１１
ｅとを備え、その一方の側壁１１ｂの上端に、開口部Ｋ
を閉鎖する蓋１２が薄肉ヒンジ部１３を介して連結され
ている。
【００２０】薄肉ヒンジ部１３の回動軸ｉ（蓋を回動し
て閉める際の軸）方向の両端１３ａ、１３ｂには、それ
ぞれ薄肉ヒンジ部１３の中央よりも厚みを持たせた厚肉
部として厚肉リブ１４を設けている。薄肉ヒンジ部１３
の両端１３ａ、１３ｂにのみ厚肉リブ１４を設けてお
り、薄肉ヒンジ部１３を回動の中心として蓋１２が容易
に回動可能な構成としている。
て閉める際の軸）方向の両端１３ａ、１３ｂには、それ
ぞれ薄肉ヒンジ部１３の中央よりも厚みを持たせた厚肉
部として厚肉リブ１４を設けている。薄肉ヒンジ部１３
の両端１３ａ、１３ｂにのみ厚肉リブ１４を設けてお
り、薄肉ヒンジ部１３を回動の中心として蓋１２が容易
に回動可能な構成としている。
【００２１】蓋１２を矢印方向に回動させて、多数の電
線群ｗからなるワイヤハーネスＷ／Ｈをプロテクタ本体
１１に挿通しながら蓋１２により開口部Ｋを閉じ、プロ
テクタ本体１１の他方の側壁にロック結合する構成とし
ている。具体的には、プロテクタ本体１１の互いに対向
する他方の側壁１１ｃ、１１ｅに、それぞれ係止突起１
６を設けると共に、蓋１２の先端に係止片１７を設け、
蓋１２の先端をプロテクタ本体１１の側壁上に閉じて係
止片１７をプロテクタ本体１１の係止突起１６に係止し
ロック結合する構成としている。
線群ｗからなるワイヤハーネスＷ／Ｈをプロテクタ本体
１１に挿通しながら蓋１２により開口部Ｋを閉じ、プロ
テクタ本体１１の他方の側壁にロック結合する構成とし
ている。具体的には、プロテクタ本体１１の互いに対向
する他方の側壁１１ｃ、１１ｅに、それぞれ係止突起１
６を設けると共に、蓋１２の先端に係止片１７を設け、
蓋１２の先端をプロテクタ本体１１の側壁上に閉じて係
止片１７をプロテクタ本体１１の係止突起１６に係止し
ロック結合する構成としている。
【００２２】このように、折損の起点となり得る薄肉ヒ
ンジ部１３の両端１３ａ、１３ｂにのみ厚肉部として厚
肉リブ１４を設けているため、スムーズに蓋１２を閉じ
ることができる上に、薄肉ヒンジ部１３の強度を向上さ
せることができ、蓋１２に外力等が発生しても、薄肉ヒ
ンジ部１３の折損を防止することができる。
ンジ部１３の両端１３ａ、１３ｂにのみ厚肉部として厚
肉リブ１４を設けているため、スムーズに蓋１２を閉じ
ることができる上に、薄肉ヒンジ部１３の強度を向上さ
せることができ、蓋１２に外力等が発生しても、薄肉ヒ
ンジ部１３の折損を防止することができる。
【００２３】図３乃至図４は、本発明の第２実施形態の
ワイヤハーネス用プロテクタ２０を示す。ワイヤハーネ
ス用プロテクタ２０は樹脂の一体成形品であり、プロテ
クタ本体２１は、底壁２１ａと側壁２１ｂ〜２１ｅとを
備え、その一方の側壁２１ｂの上端に、開口部Ｋを閉鎖
する蓋２２が薄肉ヒンジ部本体２３及び保護ヒンジ部２
４を介して連結されている。
ワイヤハーネス用プロテクタ２０を示す。ワイヤハーネ
ス用プロテクタ２０は樹脂の一体成形品であり、プロテ
クタ本体２１は、底壁２１ａと側壁２１ｂ〜２１ｅとを
備え、その一方の側壁２１ｂの上端に、開口部Ｋを閉鎖
する蓋２２が薄肉ヒンジ部本体２３及び保護ヒンジ部２
４を介して連結されている。
【００２４】薄肉ヒンジ部本体２３の両側方には、それ
ぞれ薄肉ヒンジ部本体２３とは一体とせず、間隔ｄを開
けて別体とした薄肉ヒンジ部本体２３よりも厚肉の保護
ヒンジ部２４を設けている。
ぞれ薄肉ヒンジ部本体２３とは一体とせず、間隔ｄを開
けて別体とした薄肉ヒンジ部本体２３よりも厚肉の保護
ヒンジ部２４を設けている。
【００２５】保護ヒンジ部２４を折り曲げながら蓋２２
を閉めても、薄肉ヒンジ部本体２３には、保護ヒンジ部
２４の折り曲げ作用による力が働かず、薄肉ヒンジ部本
体２３が独立して曲げ機能を有する構成としている。即
ち、薄肉ヒンジ部本体２３の回動軸を中心として蓋２２
が容易に回動可能な構成としている。
を閉めても、薄肉ヒンジ部本体２３には、保護ヒンジ部
２４の折り曲げ作用による力が働かず、薄肉ヒンジ部本
体２３が独立して曲げ機能を有する構成としている。即
ち、薄肉ヒンジ部本体２３の回動軸を中心として蓋２２
が容易に回動可能な構成としている。
【００２６】保護ヒンジ部２４の外周側には、保護ヒン
ジ部２４の回動軸ｉ方向の全長に渡って、Ｌ字形の溝形
状の折り曲げ用の切り欠き部２４ａを連結方向の中央部
に設けており、保護ヒンジ部２４の内周側には、保護ヒ
ンジ部２４の回動軸ｉ方向の全長に渡って、折り曲げ代
として丸みを帯びた窪み状の凹部２４ｂを設けている。
このように、蓋２２を閉じる際に、保護ヒンジ部２４の
折り曲げ開始等の折り曲げ作業が容易な構成としてい
る。
ジ部２４の回動軸ｉ方向の全長に渡って、Ｌ字形の溝形
状の折り曲げ用の切り欠き部２４ａを連結方向の中央部
に設けており、保護ヒンジ部２４の内周側には、保護ヒ
ンジ部２４の回動軸ｉ方向の全長に渡って、折り曲げ代
として丸みを帯びた窪み状の凹部２４ｂを設けている。
このように、蓋２２を閉じる際に、保護ヒンジ部２４の
折り曲げ開始等の折り曲げ作業が容易な構成としてい
る。
【００２７】その他の構成は第１実施形態と同様とし、
蓋２２を矢印方向に回動させて、多数の電線群ｗからな
るワイヤハーネスＷ／Ｈをプロテクタ本体２１に挿通し
ながら蓋２２により開口部Ｋを閉じ、係止片２７をプロ
テクタ本体２１の係止突起２６に係止しロック結合する
構成としている。
蓋２２を矢印方向に回動させて、多数の電線群ｗからな
るワイヤハーネスＷ／Ｈをプロテクタ本体２１に挿通し
ながら蓋２２により開口部Ｋを閉じ、係止片２７をプロ
テクタ本体２１の係止突起２６に係止しロック結合する
構成としている。
【００２８】このように、折損の起点となり得る薄肉ヒ
ンジ部本体２３の両側方に厚肉の保護ヒンジ部２４を設
けているため、ワイヤハーネス取り付け作業時やプロテ
クタ納入時に、プロテクタの蓋２２に外力が加わって
も、保護ヒンジ部２４で強度を保持することができるた
め、薄肉ヒンジ部本体２３の折損を防止することができ
る。かつ、保護ヒンジ部２４の内周側と外周側にはそれ
ぞれ、切り欠き部２４ａと凹部２４ｂを設けているた
め、よりスムーズに蓋２２を閉じることができる。
ンジ部本体２３の両側方に厚肉の保護ヒンジ部２４を設
けているため、ワイヤハーネス取り付け作業時やプロテ
クタ納入時に、プロテクタの蓋２２に外力が加わって
も、保護ヒンジ部２４で強度を保持することができるた
め、薄肉ヒンジ部本体２３の折損を防止することができ
る。かつ、保護ヒンジ部２４の内周側と外周側にはそれ
ぞれ、切り欠き部２４ａと凹部２４ｂを設けているた
め、よりスムーズに蓋２２を閉じることができる。
【００２９】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、薄肉ヒンジ部の両端に厚肉部を設けているた
め、プロテクタの納入途中やワイヤハーネスの取り付け
作業時にプロテクタの蓋に外力が加わっても、薄肉ヒン
ジ部の両端の強度が高いため、薄肉ヒンジ部の折損を防
止することができる。かつ、薄肉ヒンジ部の両端のみを
厚肉部としているため、蓋を閉じる際に厚肉部が妨げに
なることはなく、スムーズに蓋を閉じることができる。
によれば、薄肉ヒンジ部の両端に厚肉部を設けているた
め、プロテクタの納入途中やワイヤハーネスの取り付け
作業時にプロテクタの蓋に外力が加わっても、薄肉ヒン
ジ部の両端の強度が高いため、薄肉ヒンジ部の折損を防
止することができる。かつ、薄肉ヒンジ部の両端のみを
厚肉部としているため、蓋を閉じる際に厚肉部が妨げに
なることはなく、スムーズに蓋を閉じることができる。
【００３０】また、薄肉ヒンジ部本体の両側方に、薄肉
ヒンジ部本体と間隔を開けて厚肉の保護ヒンジ部を設け
ているため、プロテクタの蓋に外力が加えられても、強
固な保護ヒンジ部により応力を吸収することができるた
め、作業時等における蓋とプロテクタ本体との連結強度
を向上することができる。また、薄肉ヒンジ部本体と保
護ヒンジ部の間には間隔が設けられているため、蓋を閉
める際に、互いに影響を及ぼすことがなく、スムーズに
蓋を閉じることができる。以上のような構成のワイヤハ
ーネス用プロテクタにより、ワイヤハーネスをプロテク
タから外れることなく保持することができ、ワイヤハー
ネスを確実に保護することができる。
ヒンジ部本体と間隔を開けて厚肉の保護ヒンジ部を設け
ているため、プロテクタの蓋に外力が加えられても、強
固な保護ヒンジ部により応力を吸収することができるた
め、作業時等における蓋とプロテクタ本体との連結強度
を向上することができる。また、薄肉ヒンジ部本体と保
護ヒンジ部の間には間隔が設けられているため、蓋を閉
める際に、互いに影響を及ぼすことがなく、スムーズに
蓋を閉じることができる。以上のような構成のワイヤハ
ーネス用プロテクタにより、ワイヤハーネスをプロテク
タから外れることなく保持することができ、ワイヤハー
ネスを確実に保護することができる。
【図１】 （Ａ）は本発明の第１実施形態のワイヤハー
ネス用プロテクタの概略斜視図、（Ｂ）は回動部分の拡
大図である。
ネス用プロテクタの概略斜視図、（Ｂ）は回動部分の拡
大図である。
【図２】 （Ａ）（Ｂ）は第１実施形態のワイヤハーネ
ス用プロテクタのプロテクタ本体と蓋との連結状態の拡
大図である。
ス用プロテクタのプロテクタ本体と蓋との連結状態の拡
大図である。
【図３】 （Ａ）は本発明の第２実施形態のワイヤハー
ネス用プロテクタの概略斜視図、（Ｂ）は回動部分の拡
大図である。
ネス用プロテクタの概略斜視図、（Ｂ）は回動部分の拡
大図である。
【図４】 （Ａ）（Ｂ）は第２実施形態のワイヤハーネ
ス用プロテクタのプロテクタ本体と蓋との連結状態の拡
大図である。
ス用プロテクタのプロテクタ本体と蓋との連結状態の拡
大図である。
【図５】 （Ａ）（Ｂ）は従来例のワイヤハーネス用プ
ロテクタの要部拡大図である。
ロテクタの要部拡大図である。
【図６】 （Ａ）（Ｂ）は従来例の問題点を示す図であ
る。
る。
Ｋ 開口部 Ｗ／Ｈ ワイヤハーネス １０ ワイヤハーネス用プロテクタ １１ プロテクタ本体 １２ 蓋 １３ 薄肉ヒンジ部 １４ 厚肉リブ ２３ 薄肉ヒンジ部本体 ２４ 保護ヒンジ部 ２４ａ 切り欠き部 ２４ｂ 凹部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０２Ｇ 3/38 Ｈ０２Ｇ 3/28 Ｆ
Claims (4)
- 【請求項１】 多数の電線群からなるワイヤハーネスを
挿通するプロテクタ本体に、該プロテクタ本体の開口部
を閉鎖する蓋を、薄肉ヒンジ部を介して連結しているワ
イヤハーネス用プロテクタにおいて、 上記薄肉ヒンジ部の両端に厚肉部を設けていることを特
徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。 - 【請求項２】 多数の電線群からなるワイヤハーネスを
挿通するプロテクタ本体に、該プロテクタ本体の開口部
を閉鎖する蓋を、薄肉ヒンジ部を介して連結しているワ
イヤハーネス用プロテクタにおいて、 上記薄肉ヒンジ部本体の両側方に、該薄肉ヒンジ部本体
と間隔を開けて厚肉の保護ヒンジ部を設けていることを
特徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。 - 【請求項３】 上記保護ヒンジ部の外周側に、折り曲げ
用の切り欠き部を設けている請求項２に記載のワイヤハ
ーネス用プロテクタ。 - 【請求項４】 上記保護ヒンジ部の内周側に、折り曲げ
代として凹部を設けている請求項２または請求項３に記
載のワイヤハーネス用プロテクタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001162428A JP2002347537A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | ワイヤハーネス用プロテクタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001162428A JP2002347537A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | ワイヤハーネス用プロテクタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002347537A true JP2002347537A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=19005552
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001162428A Withdrawn JP2002347537A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | ワイヤハーネス用プロテクタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002347537A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011135954A1 (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-03 | 矢崎総業株式会社 | 電線配索部材及び電池接続体 |
| JP2016180426A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 株式会社ホンダアクセス | スクリューホール用キャップ |
| JP2021036739A (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 矢崎総業株式会社 | プロテクタ及びワイヤハーネス |
| JP7423154B2 (ja) | 2020-03-27 | 2024-01-29 | 矢崎総業株式会社 | ハーネス用保護部材 |
-
2001
- 2001-05-30 JP JP2001162428A patent/JP2002347537A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011135954A1 (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-03 | 矢崎総業株式会社 | 電線配索部材及び電池接続体 |
| JP2016180426A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 株式会社ホンダアクセス | スクリューホール用キャップ |
| JP2021036739A (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 矢崎総業株式会社 | プロテクタ及びワイヤハーネス |
| JP7388851B2 (ja) | 2019-08-30 | 2023-11-29 | 矢崎総業株式会社 | プロテクタ及びワイヤハーネス |
| JP7423154B2 (ja) | 2020-03-27 | 2024-01-29 | 矢崎総業株式会社 | ハーネス用保護部材 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080805 |