JP2000340214A - バッテリ端子の保護カバー - Google Patents
バッテリ端子の保護カバーInfo
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Abstract
にする。 【解決手段】 保護カバー1は、バッテリ端子2の電線
接続部2Aを取り付ける本体1Aと、バッテリ端子2の
クランプ部2Bを覆うカバー片1Bとからなっている。
カバー片1Bの内側には係止アーム21が撓み可能に垂
下され、本体1A側にはカバー片1Bが閉じたときに係
止アーム21の爪部20と係合する係止受け部23が形
成されている。係止受け部23は型構造の簡単のために
前方へ開口するようにしてある。ヒンジ7が切れたとき
の補償として、カバー片1Bの天井面にはストッパ突部
27が形成され、本体側の対応位置には係止孔28が開
口している。
Description
護カバーに関するものである。
続端子は、車体側との短絡を防止するため保護カバーに
よって覆われている。この種の保護カバーとしては、特
開平7−85858号公報のものが知られている。この
ものにおいて、保護カバーはヒンジを介して開閉可能に
取り付けられている。そして、保護カバーの内壁面に突
出した突起が、受け側に形成された凹所に係止すること
によって、保護カバーを閉止状態に保持するようにして
いる。
は繰り返し保護カバーの開閉がなされると、ヒンジが破
断に至る可能性がある。そのような場合には、突起と凹
所とが係止されているとは言え、保護カバーの脱落を防
ぐためには必ずしも充分とは言えない。本発明は、こう
した要請に応えるために開発されたものであり、その目
的とするところは、その閉止状態を保持するのに有効な
バッテリ端子の保護カバーを提供することである。
めの請求項1の発明は、バッテリポストに締付けて接続
されるクランプ部と、電線を接続する電線接続部とを備
えたバッテリ端子のうち前記電線接続部を包み込んで取
り付けられる本体と、この本体に対しヒンジを介して上
下方向への開閉回動可能に接続されて前記クランプ部の
上方及び側方を覆うカバー片とからなる保護カバーであ
って、前記カバー片と前記本体には、前記カバー片が少
なくとも上下方向へ移動不能となるように係止し合うこ
とで、前記カバー片を前記クランプ部を覆った状態に保
持する主係止手段と、この主係止手段とは異なる位置に
配され、前記主係止手段が係止している状態で、前記カ
バー片がその回動軸線と直交する方向へ移動不能となる
ように係止し合う補助係止手段とが配されていることを
特徴とするものである。また請求項2の発明は、請求項
1記載のものにおいて、前記主係止手段のうち、前記カ
バー片側に形成されるものは、撓み変形可能な係止アー
ムであり、前記本体側に形成されるものは、この本体の
側壁に凹設された係止凹所であり、かつこの係止凹所内
の側壁のうち前記カバー片の回動軸線と直交する方向を
開放する形態とすることで、この係止凹所は前記本体を
成形可能でかつ前記カバー片の回動軸線と直交する方向
に開閉する金型によって成形可能であることを特徴とす
るものである。
ッテリ端子をバッテリポストに接続した後、ヒンジを中
心としてカバー片を下方へ回動してやると、主係止手段
が係合し合う。このとき、カバー片は少なくとも上下方
向へ移動不能であることから、カバー片が閉止状態に保
持される。また、このときには補助係止手段も係止状態
にあるから、カバー片が回動軸線と直交する方向につい
ては確実に移動規制され、閉止状態の維持が強化されて
いる。このように、補助係止手段を設けてカバー片が回
動軸線とは直交する方向に移動できないようにしている
ため、万一、ヒンジが切断しても、補助係止手段により
回動軸線と直交する方向の移動が規制され、また上下方
向に関しては主係止手段によってそのままカバー片の移
動が規制される。したがって、ヒンジの切断という不測
の事態が発生しても、カバー片の機能がそのまま維持さ
れる。また、請求項2の発明によれば、係止凹所は、カ
バー片の回動軸線と直交する方向の側壁を開放する形態
とすることによって、本体を成形する金型によって成形
可能となるため、係止凹所のための専用の抜き型を追加
して組み込む必要がなくなり、型構造が簡単ですむ。主
係止手段の構成要素である係止凹所が、カバー片の回動
軸線と直交する方向に開放していることから、ヒンジが
切断した場合にはこの方向に関しては、係止アームが引
掛からない。つまり、主係止手段のみではカバー片の抜
けを回避できないが、この点は補助係止手段によって補
償がなされている。
に基づいて説明する。まず、本実施形態における保護カ
バー1の対象となるバッテリ端子2について説明する。
バッテリ端子2は導電性金属よりなり、電線3の先端を
皮剥きして露出された芯線4をかしめる電線接続部2A
と、バッテリポスト(図示しない)に接続されるクラン
プ部2Bとからなる。このクランプ部2Bは、バッテリ
ポストを締め付ける略短円筒状(詳細には、先端側が先
細り形状をなす)の締め付け環5を有している。締め付
け環5は一対の張り出し片5Aを前方へ張り出すととも
に、その先端には締め付けボルト6が取り付けられてい
る。そして、この締め付けボルト6の締め込みによって
締め付け環5を縮径させることができ、もってバッテリ
ポストを緊締することができる。
体に成形されており、電線接続部2Aおよび締め付け環
5を包み込んで保持する本体1Aと、この本体1Aとは
ヒンジ7を介して接続され前記クランプ部2Bの上方及
び側方を覆うカバー片1Bとから構成されている。本体
1Aは、底面及び側面が開口して全体が断面略コの字形
状をなして形成され、その底面側開口よりバッテリ端子
2および電線3の先端の一部を嵌め入れることができる
ようにしている。本体1Aのうち前端部はやや幅広に形
成され、バッテリ端子2の締め付け環5を収容する環状
保持部8となっている。この環状保持部8の内壁は締め
付け環5が締め付けられる前の状態での外周に沿ってほ
ぼ密着できるように形成されている。一方、本体1Aに
おいて環状保持部8より後部側の幅は電線接続部2Aの
幅とほぼ同程度にしてある。
切り欠かれるとともに、この切り欠かれた部分における
一方の側壁には長さ方向に沿って薄肉の接続縁9が配さ
れ、かつこの接続縁9を介して閉止蓋12が開閉可能に
接続されている。この閉止蓋12は本体1Aにおける電
線接続部2Aに対応する部分を閉止することでバッテリ
端子2の抜け止めを行う役割を果たす。
には、先端に係止爪10が形成されたロック片11が設
けられている。そして、閉止蓋12を閉じたときに、係
止爪10が本体1Aの外側面の対応位置に突設された引
掛け帯13の内側に押し込められて係止することによっ
て閉止蓋12が閉止状態に保持される。また、閉止蓋1
2において環状保持部8側と対向する縁には、前端が円
弧形状をなす押さえ片14が設けられている。この押さ
え片14は閉止蓋12の底面から一旦は下向きに垂下し
た後、前方へ張り出すようにして形成されている。そし
て、環状保持部8内に締め付け環5が収容された状態で
は、図5に示すように、締め付け環5の内側へ突出する
ことなく締め付け環5の底面周縁に当接してバッテリ端
子2のがたつきを規制する。
は、図3に示すように、幅方向に沿って計3条の受け突
縁15が設けられ、また環状保持部8内の天井面の両端
部寄りの位置には、それぞれ角柱状をなす受け突条16
が片側2つずつ形成され、これらはバッテリ端子2の電
線接続部2Aに、またクランプ部2Bにそれぞれ当接す
ることで、本体1Aに対するバッテリ端子2の差し込み
深さ位置を規定することができる。具体的には、収容さ
れた締め付け環5の底面周縁と環状保持部8の底面とが
面一をなすようにしてある。
ジ7によって上下方向への開閉可能に取り付けられてい
る。本体1Aの上面は図8に示すように、段差17が設
けられて後部側が高くなっており、ヒンジ7はこの高く
なった後部側における段差17寄りの位置に幅方向に沿
って配されている。本実施形態におけるヒンジ7は図6
に示すように、幅方向に3分割され、中央に位置するも
のは両側縁に肉厚の補強部7Aが、両側に位置するもの
は外側縁に同様の補強部7Bが形成されている。なお、
このヒンジ7に設定された剛性は、カバー片1Bが自然
状態(外力が作用していない状態)で開放されていると
きには、バッテリ端子2を露出させてその締め付け作業
を可能にするような開放位置に保持される程度である。
広に形成され、本体1Aに対し上方から覆い被さるよう
にして閉じることができるようになっている。特に、カ
バー片1Bの前側のほぼ半分(以下、拡幅部18とい
う)は、後側ほぼ半分(以下、基部19という)よりも
広幅に形成されており、バッテリ端子2の締め付けボル
ト6部分を収容する。
ための構成について説明すると、カバー片1Bの内部に
は共に先端に爪部20を有する一対の係止アーム21が
設けられている。係止アーム21は、拡幅部18内にお
いて基部19との境界寄りの位置に垂下状に配され、こ
の実施形態では。両係止アーム21は、基部19の内側
面を拡幅部18側へ面一で延長して形成されている。す
なわち、両係止アーム21は拡幅部18の天井面および
基部19との段差面22に対向する側の縁が、それぞれ
接続された状態で形成されている。このように、両係止
アーム21は段差面22に形成されていることから、そ
の後方は拡幅部18の内面との間に隙間が保有され、係
止アーム21の撓み変形を確保するための撓み空間Sと
なる(図4等参照)。
止したときには、係止アーム21と共に本発明の主係止
部を構成する本体1A側の係止受け部23にそれぞれ弾
性的にかつ解離可能に係止することができる。係止受け
部23は拡幅部18の両側壁の外面にそれぞれ方形状を
なして凹設されている。本実施形態では、両係止受け部
23は前方側へ開口した溝形状をなしている。このよう
に、係止受け部23が前方側のみ壁面を持たない構造と
したのは、次の理由による。
12及びカバー片1Bが本体1Aに対してほぼ直角に開
放した状態で成形される。その場合に、成形用金型の主
要部分は同図中のX−X方向に沿って開閉する構造とな
る。前方へ開放する係止受け部23であれば、このよう
な方向に開閉する金型によっても成形が可能である。し
かし、四方に壁面を有する係止受け部23を成形しよう
とすれば、上記の型構造に加えてX−X線方向とは直交
する方向のスライド型を追加しなければならず、その
分、型構造が複雑化してしまう。その点、本実施形態の
ような金型の動作方向に開放された係止受け部23であ
れば、型構造が簡単でよい。しかし、そうした場合の問
題点として、万一、ヒンジ7が切断してしまった場合に
は、爪部20の引掛かりがないことから、カバー片1B
は前方へ脱落してしまう虞がある。本実施形態では、次
のような補助係止手段を設けて、この問題点を解消して
いる。
内の天井面であって、ヒンジ7寄りの位置にはストッパ
突部27が突設され、一方、本体1Aの上面の対応位置
にはストッパ突部27が差し込まれて係止される係止孔
28が開口している。ストッパ突部27は略平板状をな
し、その先端の前部側は係止孔28との干渉回避のため
に弧状の切り落とし部27Aが形成されている。かくし
て、カバー片の閉止動作に伴ってストッパ突部27Aが
自動的に係止孔28へ差し込まれ(図9参照)、これに
よって、万一、ヒンジ7が切断するようなことがあって
も、カバー片1Bは前後方向への移動が規制され、もっ
て本体1Aに対する閉止状態がそのまま維持されること
になる。
アーム21の爪部20と係止受け部23の上縁とは上向
き勾配のテーパー面20A,23Aをもって当たり合っ
ている。これにより、カバー片1Bを強く開放操作して
やると、爪部20の係止が強制的に解除可能となってい
る。
ム21の爪部20を成形するための型抜き用の開口部2
4が貫通している。また、カバー片1Bの上面におい
て、両開口部24間には、バッテリポストがプラス電極
であることを表示するための表示部26が突出してい
る。さらに、カバー片1Bの上面の前端には開放操作の
ための操作片25が突設されている。さらに、カバー片
1Bが閉じた状態にあるときには、カバー片1Bの底面
と本体1Aの後端部(引掛け帯13が設けられている部
分より後部側の部分)の底面とが面一をなすように設定
されているが、さらに本体1Aの底縁後端部は弧面1C
となっている。この弧面1Cは締め付け環8をバッテリ
ポストに嵌め込む際に、設置面上で保護カバー1全体を
回動させやすくするためのものである。
形成されたものである。バッテリポストに対する接続作
業を説明すると、閉止蓋12を開放した状態で、電線3
に接続されたバッテリ端子2を本体1Aに沿って内部に
差し込む。このとき、バッテリ端子2は各受け突縁15
及び受け突条16とそれぞれ当接することで、本体1A
に対する差し込み深さが規制されている。そして、閉止
蓋12を閉じてロック片11の係止爪10を本体1Aの
引掛け帯13の内側に差し込んで係止させれば、閉止蓋
12はバッテリ端子2を本体1A内に収容させると同時
に、押さえ片14が締め付け環5の周縁を押さえ込んで
バッテリ端子2を固定する。
め付け環5に対してバッテリポストを嵌め込み、締め付
けボルト6によって締め付ければ、バッテリ端子2とバ
ッテリポストとの接続が完了する。しかる後、カバー片
1Bをヒンジ7を中心にして閉止させると、両係止アー
ム21は爪部20が環状保持部8の外面に摺接すること
で撓み変形し、係止受け部23に適合した時点で復帰し
て係止状態となる。かくして、バッテリポストとバッテ
リ端子2との接続部分がカバー片1Bによって覆われ
る。
トッパ突部27が係止孔28に自動的に差し込まれる。
このストッパ突部27と係止孔28との係止によって、
カバー片は本体に対し前後方向への移動が規制されるた
め、係止アーム21と係止受け部23との係止によって
上下方向への移動が規制されることと併せ、カバー片1
Bはがたつきなく閉止される。
3が前方へ開放するようにした構造としていた。この構
造とすることで、成形用金型の構造が簡素になる、とい
う利点を有する。しかし、係止アーム21の爪部が前方
への引っ掛かりを失うことの補償として、ストッパ突部
27を係止孔28に差し込むようにしたため、ヒンジ切
れの事態に対しても、カバー片は依然として前方へ移動
することはなく、そのまま閉止状態を維持できる。した
がって、万一、ヒンジ7が切断するようなことがあって
も、直ちにカバー片1Bが脱落してしまうことがなく、
バッテリ端子2に対する閉止状態が安定したものとな
る。
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。 本実施形態では、係止アーム21は拡幅部18の天井
面と基部19側との段差面とに対向する二つの縁部が接
続された形態となって本体1Aに対する係着力が強化さ
れているが、天井面のみに接続される形態であってもよ
い。 本実施形態では、係止アーム21を一対設けたが、そ
の数は限定されるべきものではない。
す側面図
を示す底面図
図
Claims (2)
- 【請求項1】 バッテリポストに締付けて接続されるク
ランプ部と、電線を接続する電線接続部とを備えたバッ
テリ端子のうち前記電線接続部を包み込んで取り付けら
れる本体と、この本体に対しヒンジを介して上下方向へ
の開閉回動可能に接続されて前記クランプ部の上方及び
側方を覆うカバー片とからなる保護カバーであって、 前記カバー片と前記本体には、前記カバー片が少なくと
も上下方向へ移動不能となるように係止し合うことで、
前記カバー片を前記クランプ部を覆った状態に保持する
主係止手段と、この主係止手段とは異なる位置に配さ
れ、前記主係止手段が係止している状態で、前記カバー
片がその回動軸線と直交する方向へ移動不能となるよう
に係止し合う補助係止手段とが配されていることを特徴
とするバッテリ端子の保護カバー。 - 【請求項2】 前記主係止手段のうち、前記カバー片側
に形成されるものは、撓み変形可能な係止アームであ
り、前記本体側に形成されるものは、この本体の側壁に
凹設された係止凹所であり、かつこの係止凹所内の側壁
のうち前記カバー片の回動軸線と直交する方向を開放す
る形態とすることで、この係止凹所は前記本体を成形可
能でかつ前記カバー片の回動軸線と直交する方向に開閉
する金型によって成形可能であることを特徴とする請求
項1記載のバッテリ端子の保護カバー。
Priority Applications (4)
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JP14839099A JP3606362B2 (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | バッテリ端子の保護カバー |
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