JP2002347440A - 自動車用ドアのベルトライン構造 - Google Patents
自動車用ドアのベルトライン構造Info
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Abstract
に、ベルトラインリインホースの断面崩れを確実に防止
できるとともに、車室側への出っ張りを防止して室内空
間を確保できる自動車用ドアのベルトライン構造を提供
する。 【解決手段】 車体側部に形成されたドア開口に該ドア
開口を開閉するドア本体4aを配設し、該ドア本体4a
内のベルトラインLに沿ってベルトラインリインホース
20を配設してなる自動車用ドアのベルトライン構造に
おいて、上記ベルトラインリインホース20を、上下方
向に長い縦長で略矩形状の閉断面Aを有するものとする
とともに、車両前側部分が後側部分より上下方向に拡大
したものとし、該ベルトラインリインホース20の前側
寄り部分に上側,下側閉断面A1,A2が残るよう上下
方向中央部のインナリインホース(車室側壁)22をア
ウタリインホース(車外側壁)21に当接させることに
より直合せ部22aを形成し、該直合せ部20aの車室
側をインナハンドル25,カップホルダ等の機能部品の
配置スペースとする。
Description
口に配設されたドア本体内にベルトラインに沿うように
ベルトラインリインホースを配設してなる自動車用ドア
のベルトライン構造に関する。
の車両前方からの入力をエプロンリインホースからフロ
ントピラーを介してフロントドアに伝達し、さらに車体
後方に伝達することにより、車室への影響を回避する構
造を採用している。この場合、ドア本体内のドアインナ
パネルにベルトラインに沿うようにベルトラインリイン
ホースを接合して閉断面を形成し、該ベルトラインリイ
ンホースに上記フロントピラーからの入力を伝達するよ
うにしている。
インナハンドルやカップホルダ等の機能部品が取付けら
れている。これらの機能部品を取付けるにあたっては、
室内空間を確保するために車室側への出っ張りをできる
だけ小さくする必要があり、しかも衝突時の入力による
ベルトラインリインホースの断面崩れを回避する必要が
ある。
能部品の取付け構造の如何によっては、車室側に出っ張
ったり、ベルトラインリインホースの断面確保が困難と
なったりするおそれがあり、この点での対策が要請され
ている。
で、機能部品を取付ける場合に、ベルトラインリインホ
ースの断面崩れを確実に防止できるとともに、車室側へ
の出っ張りを防止して室内空間を確保できる自動車用ド
アのベルトライン構造を提供することを目的としてい
る。
側部に形成されたドア開口に該ドア開口を開閉するドア
本体を配設し、該ドア本体内のベルトラインに沿ってベ
ルトラインリインホースを配設してなる自動車用ドアの
ベルトライン構造において、上記ベルトラインリインホ
ースを、上下方向に長い縦長で略矩形状の閉断面構造を
なすとともに、車両前側部分が後側部分より上下方向に
拡大したものとし、該ベルトラインリインホースの前側
寄り部分に上側,下側閉断面が残るよう上下方向中央部
の少なくとも車室側壁を車外側壁に当接させることによ
り直合せ部を形成し、該直合せ部の車室側を機能部品の
配設スペースとしたことを特徴としている。
両前後方向に見たとき、上記直合せ部の上側閉断面は該
直合せ部より車外側に、下側閉断面は直合せ部より車内
側にそれぞれ偏位していることを特徴としている。
て、上記上側閉断面の車室側壁には車両前後方向に延び
るパイプ部材が結合されていることを特徴としている。
記パイプ部材の前端は上記ドア本体の前端より車両後方
に位置していることを特徴としている。
ン構造によれば、ベルトラインリインホースをこれのみ
で上下方向に長い縦長で略矩形状の閉断面構造を有する
ものとしたので、ドア本体の車両前後方向の荷重に対す
る剛性を高めることができ、衝突時の入力による断面崩
れを防止でき、該入力を確実に車体後方に伝達すること
ができる。
ホースの前側部分を上下に拡大するとともに、該前側部
分寄りに上側,下側閉断面を残るよう直合せ部を形成
し、該直合せ部を機能部品の配設スペースとしたので、
ベルトラインリインホースの必要剛性を確保しつつ、機
能部品の配置スペースを確保することができ、機能部品
の車室側への出っ張りを防止できる。
閉断面を該直合せ部より車外側に、下側閉断面を車内側
にそれぞれ偏位させたので、下側閉断面の上方の空きス
ペースを有効利用して室内側機能部品(例えばインナハ
ンドル,カップホルダ等)を配設でき、また上側閉断面
の下方の空きスペースを有効利用してドア側機能部品
(例えばウインドレギュレータ等)を配設することがで
きる。
壁にパイプ部材を結合したので、車両前後方向の入力に
対する直合せ部の耐力を高めることができ、該直合せ部
における断面崩れを確実に防止できる。
壁の内面に配置したので、ドア本体の空きスペースを有
効利用して配置することができ、ドア幅が大きくなるこ
とはない。
端をドア本体の前端より後方に位置させたので、側面衝
突時にパイプ部材の前端部が断点となって折れ曲がるこ
ととなり、所望位置に断点を設定することができる。例
えば上記パイプ部材の前端を乗員より前方位置に設定す
ることにより、側面衝突時の乗員への影響を防止でき
る。
図面に基づいて説明する。
よる自動車用ドアのベルトライン構造を説明するための
図であり、図1はフロントドアが配設された自動車の車
体の側面図、図2はフロントドアのドア本体の側面図、
図3はドア本体のベルトラインリインホースの分解斜視
図、図4はドア本体の断面図(図2のIV-IV 線断面
図)、図5はドア本体の断面図(図2のV-V 線断面
図)、図6はドア本体の断面図(図2のVI-VI 線断面
図)である。
ており、これは左,右のサイドパネル2,2の上端間に
ルーフパネル3を配設するとともに、下端間にフロアパ
ネル(不図示)を配設して車室を形成した概略構造のも
のである。
びるフロントピラー8の上端部に車体後方に延びるルー
フサイドレール9の前端部を接続するとともに、下端部
に同じく車体後方に延びるロッカパネル13の前端部を
接続し、上記フロントピラー8の後方のロッカパネル1
3とルーフサイドレール9との間に車両上下方向に延び
るセンタピラー14を接続し、これによりフロントドア
開口2a,リヤドア開口2bを形成した構造となってい
る。
るエプロンリインホース7の後端部が接続されており、
該エプロンリインホース7の車外側には前輪(不図示)
の上方を覆うフェンダエプロン6が配設されている。ま
た上記エプロンリインホース7の前端間には車幅方向に
延びるラジエタサポート(不図示)が、また後端間には
カウルパネル(不図示)が接続されており、このカウル
パネル,ラジエタサボート,及び左右のエプロンリイン
ホース7により囲まれた空間内にエンジン(不図示)が
搭載されている。
2aを開閉するフロンドドア4が、上記リヤドア開口2
bには該ドア開口2bを開閉するリヤドア5がそれぞれ
配設されている。
10とドアインナパネル11との外縁部同士を最中状に
結合してなるドア本体4aと窓枠状のウインドフレーム
4bとを一体形成したプレスドア構造のものである。こ
のドア本体4a内には上記ウインドフレーム4bのウイ
ンド開口4cを開閉するドアガラス12が昇降可能に配
設されている。
壁部11aが車幅方向外側に屈曲形成されており、該前
壁部11aには上下一対のヒンジ取付け座11b,11
bが形成されている。この各ヒンジ取付け座11bに取
付けられたヒンジ部材16,16を介して上記フロント
ドア4が回動可能に支持されている。
アウタリインホース15がベルトラインLに沿って配設
されている。このドアアウタリインホース15はマスチ
ック接着剤によりドアアウタパネル10に結合されてお
り、これによりドアアウタパネル10のベルトラインL
部の剛性を高めている。
ンLに沿うようにベルトラインリインホース20が配設
されている。このベルトラインリインホース20は、車
幅方向の断面視でハット状のアウタリインホース(車外
側壁)21とインナリインホース(車内側壁)22とを
最中状をなすように前縁部21a,22a同士,上縁部
21b,22b同士,下縁部21c,22c同士,及び
後縁部21d,22d同士をスポット溶接により接合し
てなるものであり、これによりドア本体4aの前後方向
全長に渡って延び、図中上下方向に長い縦長矩形状の閉
断面Aが形成されている。
にはドアミラ取付け部21fが一体形成され、該ドアミ
ラ取付け部21fはドアミラリインホース18を介在さ
せて上記ドアインナパネル11のドアミラ取付け座11
fに接合されている。
体側方から見て、車両前側部分が後側部分より上下方向
に大きくなるように下辺部が前下方になだらかに傾斜し
ており、該ベルトラインリインホース20の前端面は上
記エプロンリインホース7の後端面に対向している。こ
れにより衝突時の入力をエプロンリインホース7からベ
ルトラインリインホース20に確実に伝達できるように
なっている。
部21b,22bはドアインナパネル11のドアガラス
開口縁部11cに接合されており、下縁部21c,22
cはドアインナパネル11の内壁11dに接合されてい
る。また上記ベルトラインリインホース20の前縁部2
1a,22aは上記ドアインナパネル11の上側のヒン
ジ取付け座11bに接合されており、後縁部21d,2
2dはドアインナパネル11の後壁部(不図示)に接合
されている。
ンL部には、上記ベルトラインリインホース20のみで
構成された閉断面Aと、該ベルトラインリインホース2
0とドアインナパネル11とによる閉断面Bとがドア本
体4aのベルトラインL全長に渡って連続するように形
成されている。これにより、上記ベルトラインL部にお
けるドア剛性を大幅に高めることができ、衝突時の断面
崩れを防止でき、衝突時のドア変形を防止できる。
寸法の大きい前側寄り部分、即ち、長手方向(車両前後
方向)中間部には直合せ部20aが形成されている。こ
の直合せ部20aはアウタリインホース21及びインナ
リインホース22の上下方向中央部のみを互いに当接す
るよう内方,外方に凹ますことにより形成されたもの
で、上側閉断面A1,下側閉断面A2を残した状態で上
下方向中央部のみが接合されている。ここで上側,下側
閉断面A1,A2は前,後の閉断面Aに連通しており、
全体として1つの閉断面をなしている。このように、上
下方向寸法の大きい前側寄り部分に直合せ部20aを形
成したので、該直合せ部20aを形成したことによる剛
性の低下を抑制している。
照)、上記直合せ部20aに対して上側閉断面A1は車
外側に位置し、下側閉断面A2は車内側に位置するよう
に車幅方向に偏位している。
部品の配設スペースとされている。具体的にはインナハ
ンドル25が取付けられており、該インナハンドル25
の前方にはカップホルダ(不図示)が取付けられてい
る。また上記直合せ部20aの車外側にはウインドレギ
ュレータ装置のパワーユニット(不図示)が取付けられ
ている。
A1の上側かつ車室側には車両前後方向に延びるパイプ
部材27が配設されている。このパイプ部材27はイン
ナリインホース22の上縁部22bの屈曲部に全長に渡
ってCO2 溶接により接合されている。
材27の前端27aは、カップホルダの前側で、かつ着
座状態の乗員(不図示)より前方の位置に設定されてお
り、後端27bはシートバック(不図示)の位置に設定
されている。
には上側閉断面A1とパイプ部材27との2つの閉断面
が形成され、また下部には下側閉断面A2とインナリイ
ンホース22及びドアインナパネル11の閉断面Bとの
2つの閉断面が形成されており、これらは直合せ部20
aの全長に渡って形成されている。よって直合せ部20
a全体の剛性を高めることができ、直合せ部20aを形
成したことによる断点をなくすことができる。
ベルトラインリインホース20をこれのみで構成された
縦長矩形状の閉断面Aを有するものとしたので、ドア本
体4aのベルトラインL部における剛性を高めることが
でき、衝突時の入力による断面崩れを防止でき、該入力
を効率良く車体後方に逃がすことができる。
上下寸法の大きい前側寄り部分にアウタリインホース2
1及びインナリインホース22を互いに当接するように
凹ませて直合せ部20aを形成し、該直合せ部20aの
車室側部分を機能部品の配設スペースとし、インナハン
ドル25及びカップホルダを配設したので、機能部品が
車室内に出っ張るのを防止でき、室内空間を確保でき
る。また上記直合せ部20aの車外側部分をパワーユニ
ットの配設スペースとしたので、該パワーユニットの配
設スペースを確保でき、ドアガラス12と干渉すること
なくパワーユニットを配置することができる。
ように直合せ部20aを形成し、しかも両閉断面A1,
A2を前,後の閉断面Aに連通させたので、上記直合せ
部20aを形成しながら必要な剛性を確保することがで
き、直合せ部20aを形成したことによる断面崩れを防
止できる。
して上側閉断面A1を車外側に、下側閉断面A2を車内
側にそれぞれ偏位させたので、空きスペースを有効利用
して上述のインナハンドル25,パワーユニットの配置
スペースを確保することができる。
22の上縁部22bの車室側にパイプ部材27を接合し
たので、直合せ部20aの剛性低下をパイプ部材27で
補うことができ、該直合せ部20aを形成したことによ
る断面崩れを確実に防止できる。
ース22の上縁部22bの屈曲部に配置したので、ドア
本体4aの空きスペースを有効利用して配置することが
でき、パイプ部材27の配設によりドア幅が大きくなる
ことはない。
着座状態の乗員の前方位置に設定するとともに、後端2
7bをシートバック位置に設定したので、側面衝突時に
パイプ部材27の前端27a,後端27bが断点となっ
て乗員から離れた位置で折れ曲がることとなり、乗員へ
の影響を防止できる。
インホース20をアウタリインホース21とインナリイ
ンホース22とを閉断面Aをなすようにスポット溶接に
より結合して形成した場合を説明したが、本発明のベル
トラインリインホースはこれに限るものではない。例え
ば、丸パイプ材を金型に装着し、該金型に高圧流体を供
給することにより縦長矩形状の角筒パイプを形成するよ
うにした、いわゆるハイドロフォーミング法によりベル
トラインリインホースを形成してもよく、この場合にも
上記実施形態と同様の効果が得られる。
説明するためのフロントドアが配設された自動車の車体
の側面図である。
解斜視図である。
図)である。
である。
図)である。
Claims (4)
- 【請求項1】 車体側部に形成されたドア開口に該ドア
開口を開閉するドア本体を配設し、該ドア本体内のベル
トラインに沿ってベルトラインリインホースを配設して
なる自動車用ドアのベルトライン構造において、上記ベ
ルトラインリインホースを、上下方向に長い縦長で略矩
形状の閉断面構造をなすとともに、車両前側部分が後側
部分より上下方向に拡大したものとし、該ベルトライン
リインホースの前側寄り部分に上側,下側閉断面が残る
よう上下方向中央部の少なくとも車室側壁を車外側壁に
当接させることにより直合せ部を形成し、該直合せ部の
車室側を機能部品の配設スペースとしたことを特徴とす
る自動車用ドアのベルトライン構造。 - 【請求項2】 請求項1において、車両前後方向に見た
とき、上記直合せ部の上側閉断面は該直合せ部より車外
側に、下側閉断面は直合せ部より車内側にそれぞれ偏位
していることを特徴とする自動車用ドアのベルトライン
構造。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、上記上側閉断
面の車室側壁には車両前後方向に延びるパイプ部材が結
合されていることを特徴とする自動車用ドアのベルトラ
イン構造。 - 【請求項4】 請求項3において、上記パイプ部材の前
端は上記ドア本体の前端より車両後方に位置しているこ
とを特徴とする自動車用ドアのベルトライン構造。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
JP2001153910A JP3818869B2 (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 自動車用ドアのベルトライン構造 |
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EP20020007680 EP1256509B1 (en) | 2001-05-11 | 2002-04-04 | Body structure of automobile |
MYPI20021299 MY129195A (en) | 2001-05-11 | 2002-04-10 | Body structure of automobile. |
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Publications (2)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008037401A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-21 | Toyota Motor Corp | 車両用ドアの補強構造 |
JP2008120319A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-05-29 | Toyota Motor Corp | ドア構造 |
JP2008190209A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Mazda Motor Corp | 自動車のドア構造 |
US8162360B2 (en) | 2007-02-05 | 2012-04-24 | Mazda Motor Corporation | Door structure of automotive vehicle |
JP2013177071A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Toyota Motor Corp | 車両用サイドドア構造 |
-
2001
- 2001-05-23 JP JP2001153910A patent/JP3818869B2/ja not_active Expired - Fee Related
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