JP2002347048A - 発泡樹脂成形品の成形型 - Google Patents

発泡樹脂成形品の成形型

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JP2002347048A
JP2002347048A JP2001158275A JP2001158275A JP2002347048A JP 2002347048 A JP2002347048 A JP 2002347048A JP 2001158275 A JP2001158275 A JP 2001158275A JP 2001158275 A JP2001158275 A JP 2001158275A JP 2002347048 A JP2002347048 A JP 2002347048A
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JP
Japan
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parting surface
mold
parting
foamed resin
die
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Application number
JP2001158275A
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English (en)
Inventor
Takafumi Yamane
孝文 山根
Hideharu Osaki
秀春 大▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Nishikawa Kasei Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/34Auxiliary operations
    • B29C44/58Moulds

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上型を繰り返し開閉しても、下型パーティン
グ面及び上型パーティング面を摩耗し難くしてシール性
を確保する。 【解決手段】 クランプ装置6非取付側の下型パーティ
ング面9及び上型パーティング面15の傾斜角α1を、
クランプ装置6取付側の下型パーティング面9及び上型
パーティング面15の傾斜角α2より大きく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発泡ウレタン樹
脂等の発泡樹脂原料を用いて発泡樹脂成形品を成形する
成形型の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のシートクッション等のような発
泡樹脂成形品は、発泡樹脂原料を発泡硬化させることに
より成形されるものであり、その際、上型と下型とを備
えた成形型が用いられる。
【0003】かかる成形型として、米国特許第5356
580号公報には、自動車のシートクッションを成形す
るための成形型が開示されている。この成形型は、上型
が下型に対して開閉可能に設けられており、下型は発泡
樹脂原料が注入される矩形凹状の下型キャビティ面を、
上型は前記下型キャビティ面に対応する上型キャビティ
面をそれぞれ有し、上型と下型との型閉め状態におい
て、前記下型キャビティ面と上型キャビティ面との間に
発泡樹脂成形品を成形するためのキャビティが形成され
るように構成されている。
【0004】また、前記下型には、下型パーティング面
が前記下型キャビティ面端縁に連続して外方に広がるよ
うに上方に傾斜して形成されており、一方、前記上型に
は、上型パーティング面が前記下型パーティング面に対
向するように形成されていて、型閉めされた状態で、上
型パーティング面が下型パーティング面に当接して発泡
樹脂原料が型外に漏出しないようにキャビティ周りをシ
ールするようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上型を繰り
返し開閉すると、上型パーティング面及び下型パーティ
ング面が摩耗してシール性が低下する。特に、前記の公
報例のように下型パーティング面及び上型パーティング
面が共に外方に広がるように上方に傾斜し、かつ該傾斜
角が各辺(4辺)とも同一である場合において、上型が
下型に対してヒンジ部材を介して開閉するとともに、ヒ
ンジ部材取付側に対向する側に下型に対して上型を型閉
め状態に保持するクランプ装置が設けられているタイプ
のものである場合、クランプ装置取付側の上型パーティ
ング面が上型の開閉時に下型パーティング面に対して摺
動しながら開閉する。このため、クランプ装置取付側の
下型パーティング面及び上型パーティング面がクランプ
装置非取付側の下型パーティング面及び上型パーティン
グ面に比べて摩耗し易く、当該箇所のシール性が悪くな
る。これは、上記傾斜角を大きくすればするほど摩耗が
多くなる。
【0006】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、上型を繰り返し開閉
しても、下型パーティング面及び上型パーティング面を
摩耗し難くしてシール性を確保することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、下型パーティング面及び上型パーティ
ング面の傾斜角をクランプ装置取付側とクランプ装置非
取付側とで変えたことを特徴とする。
【0008】具体的には、この発明は、発泡樹脂原料が
注入される矩形凹状の下型キャビティ面と該下型キャビ
ティ面端縁に連続して外方に広がるように上方に傾斜し
た下型パーティング面とを有する下型と、前記下型に対
してヒンジ部材を介して開閉可能に設けられ、前記下型
キャビティ面及び下型パーティング面にそれぞれ対応す
る上型キャビティ面及び上型パーティング面を下型対向
側に有する上型と、前記ヒンジ部材取付側に対向する側
に設けられ、前記下型に対して上型を型閉め状態に保持
するクランプ装置とを備え、前記上型パーティング面が
前記下型パーティング面に当接して型閉めされた状態
で、前記下型キャビティ面と上型キャビティ面との間に
発泡樹脂成形品を成形するためのキャビティが形成され
るように構成された成形型を対象とし、次のような解決
手段を講じた。
【0009】すなわち、請求項1に記載の発明は、前記
クランプ装置非取付側の下型パーティング面及び上型パ
ーティング面の傾斜角は、前記クランプ装置取付側の下
型パーティング面及び上型パーティング面の傾斜角より
大きく設定されていることを特徴とする。
【0010】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、クランプ装置非取付側の下型パーティング面及び
上型パーティング面は、クランプ装置取付側の下型パー
ティング面及び上型パーティング面よりも起き上がって
いて、これにより、上型パーティング面近傍の強度が向
上し、上型の型閉めによる圧縮荷重が作用しても、上型
は該圧縮荷重に耐えることができる。このため、上型の
肉厚を大きくしたり、高価な材料を使用する必要がな
い。また、クランプ装置取付側の下型パーティング面及
び上型パーティング面の傾斜角は、クランプ装置非取付
側の下型パーティング面及び上型パーティング面の傾斜
角より小さいため、上型を繰り返し開閉しても、クラン
プ装置取付側の下型パーティング面及び上型パーティン
グ面が摩耗し難くなり、当該箇所のシール性が確保され
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記クランプ装置非取付側の下型パー
ティング面及び上型パーティング面の傾斜角は78〜8
5°に、前記クランプ装置取付側の下型パーティング面
及び上型パーティング面の傾斜角は70〜75°にそれ
ぞれ設定されていることを特徴とする。
【0012】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、下型パーティング面及び上型パーティング面の全
周に亘って摩耗強度及びシール性が効果的に得られる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記クランプ装置非取付側の下型パー
ティング面及び上型パーティング面のキャビティ面端縁
からのパーティング幅は、前記クランプ装置取付側の下
型パーティング面及び上型パーティング面のキャビティ
面端縁からのパーティング幅より狭く設定されているこ
とを特徴とする。
【0014】上記の構成により、請求項3に記載の発明
では、クランプ装置非取付側の下型パーティング面及び
上型パーティング面のキャビティ面端縁からのパーティ
ング幅が狭くても、当該箇所の傾斜角が大きいため発泡
樹脂原料が漏出し難く、当該箇所のシール性が確保され
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記クランプ装置非取付側の下型パー
ティング面及び上型パーティング面のキャビティ面端縁
からのパーティング幅は30〜40mmに、前記クラン
プ装置取付側の下型パーティング面及び上型パーティン
グ面のキャビティ面端縁からのパーティング幅は50〜
60mmにそれぞれ設定されていることを特徴とする。
【0016】上記の構成により、請求項4に記載の発明
では、下型パーティング面及び上型パーティング面の傾
斜角と相俟って、下型パーティング面及び上型パーティ
ング面の全周に亘って摩耗強度及びシール性がさらに効
果的に得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
【0018】図1〜3はこの発明の一実施形態に係る成
形型1を示し、本例では、この成形型1で成形される発
泡樹脂成形品が、図4に示すように、自動車の発泡ウレ
タン樹脂製のシートクッション101である場合を例示
するが、これに限らず、他の発泡樹脂成形品であっても
よい。このシートクッション101は、上下両面に矩形
凹部101a,101bが形成された略直方体形状をし
ており、このシートクッション101の4つの上辺外周
縁部には各々、外側に向かって斜め上方に突出する6つ
のバリ103が3つずつ相隣接して一体に生成付着して
いる。この相隣接する3つのバリ103の先端は、これ
らバリ103を構成する発泡樹脂原料が相互に合流して
形成された収束バリ部分105にて1つにまとめられ、
各バリ103の根元部分には薄肉部107が形成されて
いる。
【0019】前記成形型1は、図1〜3に示すように、
固定型である下型3と、該下型3に対して2つのヒンジ
部材4を介して上下方向に開閉可能に軸支された可動型
である上型5とを備え、この上型5の前記ヒンジ部材4
取付側に対向する側には、クランプ装置6が取り付けら
れている。このクランプ装置6は、上型5に軸6aで取
り付けられた2つのクランプ部材6bと、該各クランプ
部材6bから水平に延びるハンドル6cとからなり、こ
れら2つのハンドル6cを下方に押し下げることによ
り、上型5を前記ヒンジ部材4を支点に下方に回動させ
て成形型1を型閉めし、前記各クランプ部材6bを下型
3に設けられたロック部材8に係合させて下型3に対し
て上型5を型閉め状態に保持するようになっている。
【0020】前記下型3は、発泡ウレタン樹脂からなる
発泡樹脂原料が注入される矩形凹状の下型キャビティ面
7を備え、該下型キャビティ面7の底面は、前記シート
クッション101下面の矩形凹部101bに対応して隆
起している。また、前記下型キャビティ面7端縁には下
型パーティング面9が連続しており、この下型パーティ
ング面9は外方に広がるように上方に傾斜している。さ
らに、この下型パーティング面9外端縁には、型外であ
る下型開放面11が下型パーティング面9と同じ傾斜で
外側に向かって斜め上方に広がった傾斜面部11a、さ
らに該傾斜面部11aから水平に広がるように連続して
形成されている。
【0021】一方、前記上型5は、前記下型キャビティ
面7に対応する上型キャビティ面13を下型3対向側に
備え、該上型キャビティ面13は、前記シートクッショ
ン101上面の矩形凹部101aに対応して隆起してい
る。また、前記上型キャビティ面13端縁には、前記下
型パーティング面9に対応する上型パーティング面15
が連続しており、この上型パーティング面15は外方に
広がるように上方に傾斜している。さらに、この上型パ
ーティング面15外端縁には、前記下型開放面11に対
応する型外である上型開放面17が上型パーティング面
15と同じ傾斜で外側に向かって斜め上方に広がった傾
斜面部17a、さらに該傾斜面部17aから水平に広が
るように連続して形成されている。また、前記上型5の
上面(外面)には田の字形の補強リブ18が形成されて
いる。
【0022】そして、前記上型5が回動下降して前記上
型パーティング面15が下型パーティング面9に当接し
て成形型1が型閉めされた状態で、前記下型キャビティ
面7と上型キャビティ部13との間にシートクッション
101を成形するためのキャビティ19が形成されると
ともに、前記下型パーティング面9に前記キャビティ1
9と型外とを連通するベント21が複数形成されてい
る。このベント21は、発泡樹脂原料がキャビティ19
内で発泡硬化する過程で発生するガスを型外に排出する
とともに、余剰の発泡樹脂原料を型外に流出させるため
のものである。前記ベント21の数及び形成箇所は、前
記シートクッション101のバリ103の数及び付着箇
所に対応している。つまり、下型パーティング面9の4
つの辺には各々、6つのベント21が3つずつ相隣接し
て形成され、これら3つの相隣接するベント21は、該
各ベント21内を流通した発泡樹脂原料が型外のバリ合
流部22(下型開放面11の傾斜面部11aと上型開放
面17の傾斜面部17aとの間)へ流出して該バリ合流
部22で相互に合流することで3つのバリ103を一体
に生成するようになっており、これにより、3つの相隣
接するバリ103を収束バリ部分105で1つに収束し
て一体化している。
【0023】前記各ベント21は具体的には次のような
構成になっている。すなわち、前記下型パーティング面
9の4つの辺には各々、6つのベント形成溝23が3つ
ずつ相隣接して凹設されている一方、前記上型パーティ
ング面15は平坦面とされている。そして、上型5が下
降して上型パーティング面15が下型パーティング面9
に当接して成形型1が型閉めされた状態で、前記各ベン
ト形成溝23の開口部を前記上型パーティング面15で
覆うことにより前記各ベント21が形成されるようにな
っている。
【0024】前記各ベント21の上流端部には、該各ベ
ント21の断面積を縮小する絞り部25が形成されてい
る。この絞り部25は、前記ベント形成溝23のベント
21上流端部の溝深さD1をベント21の下流側部分の
溝深さD2より浅くすることで形成されている。
【0025】したがって、成形されたシートクッション
101に一体に生成付着しているバリ103の根元部分
には、ベント21の絞り部25に対応して薄肉部107
が形成されていることから、作業者がバリ103の収束
バリ部分105を把持して引っ張れば、バリ103の薄
肉の根元部分である薄肉部107をシートクッション1
01から小さな力で容易に引きちぎることができ、バリ
103の除去作業を簡単かつ短時間に行うことができ
る。しかも、3つのバリ103を1まとめにして引きち
ぎることができてバリ除去作業の能率を向上させること
ができる。
【0026】また、ベント21の上流端部に絞り部25
を形成してベント21の上流端部を狭めていることか
ら、ベント21から型外に流出される余剰の発泡樹脂原
料のベント21に対する流出量を前記絞り部25で最適
に規制して、製品とならない不要部分であるバリ103
の量を最少にすることができ、発泡樹脂原料を無駄なく
経済的に使うことができる。
【0027】さらに、下型パーティング面9にベント形
成溝23を凹設して平坦面の上型パーティング面15と
でベント21を形成していることから、型開き時にバリ
103はシートクッション101とともに下型3に残る
ため、シートクッション101を下型3から取り出す際
にバリ103もシートクッション101と一体に同時に
取り出すことができる。
【0028】この発明の特徴として、前記クランプ装置
6非取付側である3辺側の下型パーティング面9及び上
型パーティング面15の傾斜角α1は、前記クランプ装
置6取付側の下型パーティング面9及び上型パーティン
グ面15の傾斜角α2より大きく設定されている。具体
的には、前記クランプ装置6非取付側の下型パーティン
グ面9及び上型パーティング面15の傾斜角α1(以
下、クランプ装置6非取付側の傾斜角α1という)は7
8〜85°に、前記クランプ装置6取付側の下型パーテ
ィング面9及び上型パーティング面15の傾斜角α2
(以下、クランプ装置6取付側の傾斜角α2という)は
70〜75°にそれぞれ設定されている。前記クランプ
装置6非取付側の傾斜角α1を78〜85°に設定した
のは、78°未満ではシール性が悪くなる一方、85°
を超えると、上型5の開閉を繰り返すことにより下型パ
ーティング面9及び上型パーティング面15が摩耗し易
くなるからである。また、クランプ装置6取付側の傾斜
角α2を70〜75°に設定したのは、70°未満では
シール性が悪くなる一方、75°を超えると、上型5の
開閉を繰り返すことにより下型パーティング面9及び上
型パーティング面15が摩耗し易くなるからである。
【0029】このように、クランプ装置6非取付側の下
型パーティング面9及び上型パーティング面15を、ク
ランプ装置6取付側の下型パーティング面9及び上型パ
ーティング面15よりも起き上がらせているので、上型
パーティング面15近傍の強度を向上させることがで
き、上型5の型閉めによる圧縮荷重が作用しても、上型
5を該圧縮荷重に耐え得るようにすることができる。し
たがって、上型5の肉厚を大きくしたり、高価な材料を
使用しないで済む。さらに、クランプ装置6取付側の傾
斜角α2をクランプ装置6非取付側の傾斜角α1より小
さくしているので、上型5を繰り返し開閉しても、クラ
ンプ装置6取付側の下型パーティング面9及び上型パー
ティング面15を摩耗し難くして、当該箇所のシール性
を確保することができる。また、前述の如きクランプ装
置6非取付側の傾斜角α1と、クランプ装置6取付側の
傾斜角α2との関係により、下型パーティング面9及び
上型パーティング面15の全周に亘って摩耗強度及びシ
ール性を効果的に得ることができる。
【0030】さらに、前記クランプ装置6非取付側であ
る3辺側の下型パーティング面9及び上型パーティング
面15のキャビティ面7,13端縁からのパーティング
幅W1は、前記クランプ装置6取付側の下型パーティン
グ面9及び上型パーティング面15のキャビティ面7,
13端縁からのパーティング幅W2より狭く設定されて
いる。具体的には、前記クランプ装置6非取付側の下型
パーティング面9及び上型パーティング面15のキャビ
ティ面7,13端縁からのパーティング幅W1(以下、
クランプ装置6非取付側のパーティング幅W1という)
は30〜40mmに、前記クランプ装置6取付側の下型
パーティング面9及び上型パーティング面15のキャビ
ティ面7,13端縁からのパーティング幅W2(以下、
クランプ装置6取付側のパーティング幅W2という)は
50〜60mmにそれぞれ設定されている。前記クラン
プ装置6非取付側のパーティング幅W1を30〜40m
mに設定したのは、30mm未満ではシール性が悪くな
る一方、40mmを超えると上型5の型閉めによる圧縮
加重が強くなり過ぎて摩耗を早めるからである。また、
クランプ装置6取付側のパーティング幅W2を50〜6
0mmに設定したのは、50mm未満ではシール性が悪
くなる一方、60mmを超えると上型5の型閉めによる
圧縮加重が強くなり過ぎて摩耗を早めるからである。こ
れらパーティング幅W1,W2は、前述の傾斜角α1,
α2との関係で相対的に設定されるものである。
【0031】これにより、クランプ装置6非取付側のパ
ーティング幅W1が狭くても、当該箇所の傾斜角α1が
大きくて発泡樹脂原料を漏出し難くすることができ、当
該箇所のシール性を確保することができる。また、前述
の下型パーティング面9及び上型パーティング面15の
傾斜角α1,α2と相俟って、下型パーティング面9及
び上型パーティング面15の全周に亘って摩耗強度及び
シール性をさらに効果的に得ることができる。
【0032】なお、前記の実施形態では、絞り部25を
深さを変えることで形成したが、これとは異なり、絞り
部25を、図5に示すように、ベント21の上流端部に
おいてベント長手方向と直交するベント形成溝幅W3を
ベント21の下流側部分のベント形成溝幅W4よりも狭
めることで形成してもよい。また、図示しないが、上記
とは逆に、ベント形成溝23を上型パーティング面15
に凹設するとともに、下型パーティング面9を平坦面と
してベント21を形成してもよい。さらには、ベント形
成溝23を下型パーティング面9及び上型パーティング
面15の双方に凹設して両者でもってベント21を形成
するようにしてもよい。
【0033】さらに、前記の実施形態では、成形型1を
下型3と上型5とで構成したが、中型を上型5に該上型
5との間にアンダーカットを有するようにかつ上型5に
対して開閉自在に支持装置により支持し、前記下型3と
上型5との型閉め状態で前記中型をキャビティ19内に
配置し、該キャビティ19内で発泡原料が発泡すること
によってアンダーカット部を有する軟質の発泡成形品を
成形する場合にも適用することができるものである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、クランプ装置非取付側の下型パーティング面及び上
型パーティング面の傾斜角を、クランプ装置取付側の下
型パーティング面及び上型パーティング面の傾斜角より
大きく設定したので、上型パーティング面近傍の強度を
向上させることができ、上型の型閉めによる圧縮荷重が
作用しても、上型を該圧縮荷重に耐え得るようにするこ
とができる。さらに、上型の繰り返し開閉によるクラン
プ装置取付側のパーティング面の摩耗をし難くしてシー
ル性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のI−I線における断面図である。
【図2】この発明の一実施形態に係る成形型においてベ
ントのある箇所とない箇所で切った縦断面図である。
【図3】成形型の平面図である。
【図4】成形されたシートクッションの縦断面図であ
る。
【図5】ベントの変形例であり、下型パーティング面の
ベント部分の平面図である。
【符号の説明】
1 成形型 3 下型 5 上型 6 クランプ装置 7 下型キャビティ面 9 下型パーティング面 13 上型キャビティ面 15 上型パーティング面 19 キャビティ 101 シートクッション(発泡樹脂成形
品) α1 クランプ装置非取付側の傾斜角 α2 クランプ装置取付側の傾斜角 W1 クランプ装置非取付側のパーティング幅 W2 クランプ装置取付側のパーティング幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AB02 AG20 AR07 AR12 CA01 CB01 CK11 CK83 CK86 CK90 CL02 CL04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂原料が注入される矩形凹状の下
    型キャビティ面と該下型キャビティ面端縁に連続して外
    方に広がるように上方に傾斜した下型パーティング面と
    を有する下型と、 前記下型に対してヒンジ部材を介して開閉可能に設けら
    れ、前記下型キャビティ面及び下型パーティング面にそ
    れぞれ対応する上型キャビティ面及び上型パーティング
    面を下型対向側に有する上型と、 前記ヒンジ部材取付側に対向する側に設けられ、前記下
    型に対して上型を型閉め状態に保持するクランプ装置と
    を備え、 前記上型パーティング面が前記下型パーティング面に当
    接して型閉めされた状態で、前記下型キャビティ面と上
    型キャビティ面との間に発泡樹脂成形品を成形するため
    のキャビティが形成されるように構成された成形型であ
    って、 前記クランプ装置非取付側の下型パーティング面及び上
    型パーティング面の傾斜角は、前記クランプ装置取付側
    の下型パーティング面及び上型パーティング面の傾斜角
    より大きく設定されていることを特徴とする発泡樹脂成
    形品の成形型。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発泡樹脂成形品の成形
    型において、 前記クランプ装置非取付側の下型パーティング面及び上
    型パーティング面の傾斜角は78〜85°に、前記クラ
    ンプ装置取付側の下型パーティング面及び上型パーティ
    ング面の傾斜角は70〜75°にそれぞれ設定されてい
    ることを特徴とする発泡樹脂成形品の成形型。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の発泡樹脂成形品の成形
    型において、 前記クランプ装置非取付側の下型パーティング面及び上
    型パーティング面のキャビティ面端縁からのパーティン
    グ幅は、前記クランプ装置取付側の下型パーティング面
    及び上型パーティング面のキャビティ面端縁からのパー
    ティング幅より狭く設定されていることを特徴とする発
    泡樹脂成形品の成形型。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の発泡樹脂成形品の成形
    型において、 前記クランプ装置非取付側の下型パーティング面及び上
    型パーティング面のキャビティ面端縁からのパーティン
    グ幅は30〜40mmに、前記クランプ装置取付側の下
    型パーティング面及び上型パーティング面のキャビティ
    面端縁からのパーティング幅は50〜60mmにそれぞ
    れ設定されていることを特徴とする発泡樹脂成形品の成
    形型。
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