JP2002345732A - 内視鏡挿入形状検出プローブ - Google Patents

内視鏡挿入形状検出プローブ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線端部の断線を防止でき、耐久性を向上で
きる内視鏡挿入形状検出プローブを提供する。 【解決手段】 内視鏡の挿入部内にはその挿入形状を検
出するために、コイル装置51b、51c等を支持部材
50に固定したプローブ15が配置され、コイル装置5
1b、51c等を構成する各コイル53の巻線端部は各
コイル装置の後端側に取り付けた基板54の後面のラン
ド部に半田付けされるが、挿入部が屈曲された場合、基
板54のエッジ部に局部的に大きな力で押しつけられる
ことによる断線を防止するため、基板54の側面全周に
R面取り部59を設け、このR面取り部59の曲面外周
側に形成される逃げ部58を通してランド部に半田付け
する構造にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡挿入形状を検
出してその内視鏡挿入形状を表示させるために使用され
る内視鏡挿入形状検出プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野及び工業分野で
広く用いられるようになった。この内視鏡は特に挿入部
が軟性のものは、屈曲した体腔内に挿入することによ
り、切開することなく体腔内深部の臓器を切断したり、
必要に応じてチャンネル内に処置具を挿通してポリープ
等を切除するなどの治療処置を行うことが出来る。
【0003】この場合、例えば肛門側から下部消化管を
検査する場合のように屈曲した体腔内に挿入部を円滑に
挿入するためには、ある程度の熟練を必要とする場合が
ある。つまり、挿入作業を行っている場合、管路の屈曲
に応じて挿入部に設けた湾曲部を湾曲させる等の作業が
円滑な挿入を行うのに必要になり、そのためには挿入部
の先端位置等が体腔内のどの位置にあるかとか、現在の
挿入部の屈曲状態を知ることが出来ると便利である。
【0004】このため、例えば特開平8−542号公報
には、内視鏡の挿入部内にその挿入方向に複数の磁界発
生用または磁界検出用のコイル装置を所定間隔で配置し
たプローブを設け、各コイル装置の位置をペット等の患
者の周囲の所定位置に配置した磁界検出用又は磁界発生
用コイル装置で検出して挿入部の形状をモニタに表示出
来るようにしている。
【0005】形状検出用プローブの具体的な構成を説明
すると、図15、図16に示すように構成されている。
形状検出プローブ79は合成樹脂材料からなる支持部材
80の軸方向に所定間隔をもって複数の磁界発生用また
は磁気検出用のコイル装置81を配置している。各コイ
ル装置81は、コア82に巻回したコイル83と、コイ
ル83と同径の基板84から構成され、コイル83の両
端から出ているコイル83の巻きはじめと巻き終わりの
2本の巻線端部86は、基板84の側面を通って基板8
4のランド部90に半田されている。
【0006】前述の2本の巻線端部86は基板84の側
面を通過するので、外装チューブ87により基板84側
面に巻き縁端部が密着し、基板84エッジ部に巻縁端部
86が強く押しつけられている。また、片端が形状検出
信号コネクタに接続されている信号線85が、前述の基
板84のランド部90にそれぞれ1本づつコイル83の
巻線の端部と一緒に任意の位置に半田により接続されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この様な状態で、内視
鏡挿入形状検出プローブ79が内視鏡挿入部に内蔵され
たり、処置具チャンネルに挿通されて、内視鏡の湾曲操
作と共に繰り返し曲げられると、基板84のエッジ部に
より巻線端部86に局部的に強い力が働き、巻線端部8
6が断線しやすい。また、同一のランド部90に巻線端
部86及び信号線85を半田するときは、先に半田で接
続した接続部が、次の半田による接続作業の際に半田こ
ての熱により外れてしまい作業性が悪い。
【0008】このように従来例では、巻線の巻きはじめ
と巻き終わりの2本の巻線端部86が基板84側面を通
り、外装チューブ87により基板84のエッジ部に押し
付けられているため、この内視鏡挿入形状検出プローブ
を内視鏡に内蔵したり、処置具チャンネルに挿入して内
視鏡操作と共に繰り返し曲げを加えると、基板84のエ
ッジ部により局部的に働く力で巻線端部86が断線して
しまい、内視鏡挿入形状検出プローブの耐性を低下させ
る原因となっていた。
【0009】また、従来の内視鏡挿入形状検出プローブ
の組み立てに於いて、コイル装置81の基板84に巻き
線端部86及び信号線85を半田にて接続しているが、
各接続位置は決められていなかった。巻線端部86およ
び信号線85の半田付け作業では、それぞれの線が近づ
き過ぎると、半田付け用の半田コテの取り回しが悪かっ
たり、先に半田で接続した接続部を後の接続作業で接続
を外してしまうなど作業性が悪かった。
【0010】また、信号線85の半田による接続作業
は、信号線85は形状検出信号コネクタに接続するまで
長さがあるので取り回しが悪く、信号線85どうしが近
づいていると半田接続の作業性が悪くなっていた。よっ
て、内視鏡挿入形状検出プローブの組み立て性が悪かっ
た。
【0011】また、同一のランド部90に巻線端部86
及び信号線85を半田するときは、先に半田で接続した
接続部が、次の半田による接続作業の際に半田こての熱
により外れてしまい作業性が悪かった。
【0012】(発明の目的)本発明の第1の目的は、巻
線端部の断線を防止でき、耐久性を向上できる内視鏡挿
入形状検出プローブを提供することである。本発明の第
2の目的は、組み立て性の良い内視鏡挿入形状検出プロ
ーブを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】挿入部の位置検出に用い
られる磁界発生用または磁界検出用のコイル装置とこの
コイル装置に接続される信号線を備えた内視鏡挿入形状
検出プローブにおいて、前記コイル装置のコイル端部に
基板を接合し、この基板の側面に、前記コイル装置のコ
イルの巻線が基板のエッジ部により局部的な力が働くの
を防止するための逃げ部を設け、該逃げ部を通した前記
コイルの巻線の端部を前記基板上に形成されたランド上
に接続したことにより、挿入部が屈曲された場合にも、
コイルから出ている巻線の端部が、基板のエッジ部に局
部的に強く押し付けられる力が働くのを防止して巻線の
端部が断線することを防止し、内視鏡挿入形状検出プロ
ーブの耐久性を向上できるようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態を備えた内
視鏡システムの全体構成を示し、図2は内視鏡の先端部
の構成を示し、図3は第1の実施の形態の内視鏡挿入形
状検出プローブの構成を示し、図4は第3コイル装置の
外観を示し、図5はコイル装置の後端の基板付近の構成
を示す。
【0015】図1に示すように内視鏡システム1は内視
鏡2を用いて患者に対する内視鏡検査を行うための内視
鏡装置3と、この内視鏡装置3と共に使用され、内視鏡
2の挿入部4の形状を推定し、さらに推定された形状に
対応するモデル化された内視鏡挿入部形状の画像を表示
する内視鏡形状検出装置5から構成される。
【0016】この内視鏡2は可撓性を有する挿入部4
と、その後端に接続された操作部6と、この操作部6の
側部から延出されたユニバーザルコード7と、このユニ
バーサルコード7の端部に設けられたコネクタ8とを有
し、このコネクタ8は光源装置9に着脱自在で接続され
る。このコネクタ8はスコープケーブル10を介してビ
デオプロセッサ11に着脱自在で接続される。さらにコ
ネクタ8は形状検出信号ケーブル13により、内視鏡形
状検出装置5を構成する形状検出装置本体14に着脱自
在に接続される。
【0017】この形状検出信号ケーブル13は内視鏡2
内に配置される内視鏡挿入形状検出プローブ15(以下
プローブと略記)とはコネクタ8で、形状検出信号コネ
クタ16により着脱自在に接続される。
【0018】内視鏡2の挿入部4は硬質の先端部21
と、湾曲自在の湾曲部22と、可撓性の可撓管23とか
らなり、操作部6に設けた湾曲ノブ24を操作すること
により、湾曲部22を所望の方向に湾曲することが出来
るようにしている。
【0019】また、操作部6の前端付近には処置具チャ
ンネルの挿入口25が設けてあり、鉗子等の処置具を挿
入することにより内部の処置具チャンネルを介して先端
部21に設けられたチャンネル開口から突出させて生検
等を行うことができる。
【0020】また、挿入部4内には図示しないライトガ
イドが挿通され、このライトガイドは操作部6から延出
されたユニバーサルコード7内を挿通され、末端のコネ
クタ8にいたる。
【0021】そしてこのコネクタ8の端面には、光源装
置9に内蔵された図示しないランプから照明光が供給さ
れ、このライトガイドによって照明光が伝送され、挿入
部4先端部21に設けた照明窓に取り付けられた先端面
から伝送された照明光を前方に出射し、挿入部4が挿入
された体腔内の患部等の被写体を照明する。照明された
被写体は先端部21の照明窓に隣接して設けた観察窓に
取り付けた図2に示す撮像ユニット33により撮像され
る。
【0022】図2は先端部21の構造を示す。先端部2
1を形成する先端部本体31には上記照明窓形成用の透
孔の他に、観察窓形成用の透孔32が設けられ、撮像ユ
ニット33がネジ34で取り付けられている。また、図
示しない透孔により、送気送水管路、処置具チャンネル
等が形成されている。
【0023】先端部本体31にはその後端外周に円筒枠
37が固着され、撮像ユニット33等を覆っており、こ
の円筒枠37の後端に図示しない関節駒が回勅自在に接
続され、湾曲部22を形成している。また、先端部本体
31の前端側は先端カバー38で覆われ、先端部本体3
1の後端側は外皮チューブ39で覆われている。
【0024】上記撮像ユニット33はレンズ枠41に取
り付けられた対物レンズ系42とこの対物レンズ系42
の結像位置にCCD等を配置した撮像部43とからな
り、この撮像部43の後端から信号ケーブル44が延出
されている。
【0025】上記信号ケーブル44は図1のコネクタ8
からさらにスコープケーブル10を介してビデオプロセ
ッサ11と電気的に接続され、撮像ユニット33のCC
Dで撮像した信号からビデオプロセッサ11により映像
信号が生成され、モニタ12に内視鏡画像を表示する。
内視鏡挿入部の形状を検出するプローブ15はその先端
にピン45が設けてあり、このピン45が先端部本体3
1の凹部35に嵌入され、ネジ36で固定されている。
【0026】プローブ15は、支持部材50の先端にピ
ン45を固定し、このピン45の後方側に複数のコイル
装置51a、51b、51c、…を所定間隔で支持部材
50に順次固定している。なお、図2では(最先端の)
第1のコイル装置51aのみを示し、第2及び第3のコ
イル装置51b、51cは図3で示している。
【0027】各コイル装置51i(i=a,b,c,
…)はフェライトやパーマロイ等の透磁率の高い磁性材
料で形成されたコア52に、銅線を所定回数巻回してコ
イル53を形成し、このコイル53の基端(後端)側に
接合等して固定した基板54に前記コイル53の銅線を
接続している。
【0028】ピン45と各コア52と基板54には支持
部材50を通す貫通孔45a,52a、54aがそれぞ
れ設けてあり、プローブ15の全長にわたって設けた支
持部材50は貫通孔45a、52a、54aに挿通され
て接着剤により所定の位置に固定し、複数のコア52及
び基板54は支持部材50により連結されている。
【0029】各コイル装置51iの基板54にはそれぞ
れ2本の信号線55iが半田により接続されている。例
えば図2のコイル装置51aの基板54では2本の信号
線55aが接続され、図3のコイル装置51bの基板5
4では2本の信号線55bが接続されている。各信号線
55iはコネクタ8まで延設され、前記形状検出信号コ
ネクタ16を接続することにより、形状検出信号ケーブ
ル13を介して形状検出装置本体14と接続される。
【0030】(A)そして、患者の体腔内等に挿入され
る内視鏡2内に配置されたプローブ15内の図2、図3
で示すコイル装置51iに対し、形状検出装置本体14
から交流信号を印加して各コイル装置51に磁界を発生
させ、患者の周囲の所定の位置に置かれるコイルユニッ
ト17内の図示しない複数のコイルにより磁界を検出し
て、その検出した信号を接続ケーブル18を介して形状
検出装置本体14に入力し、形状検出装置本体14によ
りプローブ15内の各コイル装置51iの位置を検出す
ることにより挿入部4の形状を推定し、形状表示用モニ
タ19で挿入部形状を表示するようにしている。
【0031】プローブ15はこれらコイル装置51a、
51b、…、信号線55a、55b、…、支持部材50
等を内蔵して、全長に渡り外装チューブ57により被覆
されている。外装チューブ57はコイル装置51iや支
持部材50、信号線55iの形状に合わせて密着してい
る。
【0032】図3はプローブ15の先端から例えば2番
め及び3番めのコイル装置51b51cの断面である。
各コイル装置51iから延設される信号線55iは、コ
イル装置51iの無い隣接するコイル装置の間の所では
支持部材50に、コイル装置51i等の有る所では各コ
イル装置51i等の外側に沿って基端側へ延設される。
図4は第3コイル装置51cの外装チューブ57を取り
除いた状態の外観図である。
【0033】第1の信号線55a、第2の信号線55b
は第3のコイル装置51cの外周面上で互いに重ならな
いように配置して固定されている。図5はコイル装置5
1iの後端の基板54付近の構成を示す。
【0034】(B)基板54の外径はコイル53の外径
とほぼ同一になっている。基板54におけるコイル53
との接合面(前面)と反対側の端部の外周は、全周に渡
りR面取り部59が設けられ、鋭いエッジ部分が無い形
状にしている。また、コイル装置51iの基板側端面に
は、前述のR面取り部59と外装チューブ57内面に囲
まれた逃げ部58(図2、図3参照)が基板54の後端
面全周に形成され、コイル装置51iの(そのコイル5
3の)2本の巻線端部56は基板54の(円板形状の)
側面及びこの逃げ部58を通過し、基板54の後端面に
設けられている1対のランド部60にそれぞれ半田によ
って接続固定していることが特徴となっている。
【0035】基板54上の各ランド部60には、第1の
接続部60aと第2の接続部60bとの2つの接続部が
設けられ、対で形成されたランド部60における2つの
第1の接続部60aはコイル装置51iの中心に対して
略対称に位置している。また、第2の接続部60bも同
様に、略対称位置に設けてある。また、第1の接続部6
0aと第2の接続部60bの間には、ランド部60の幅
を狭くした狭窄部60cが設けられ、この狭窄部60c
により第1の接続部60aと第2の接続部60bは電気
的に導通している。
【0036】2本の巻線端部56は、それぞれ各ランド
部60の第1の接続部60aに半田により接続されてい
る。また、2本の信号線55iは、各ランド部60の第
2の接続部60bに半田で接続されている。
【0037】本実施の形態では、各コイル装置51iの
後端側に設けた基板54のリング状の側面全周を切り欠
いたR面取り部59を形成して、このR面取り部59の
曲面ないしはその外側に形成される逃げ部58に沿って
コイル53の巻線端部56を通して基板54の後端面の
ランド部60に半田付けする構成にすることにより、R
面取り部59を設けない場合における基板54のエッジ
部により、(挿入部4が屈曲された場合に)コイル53
の巻線端部56に局部的に強い力が働くのを解消ないし
は軽減する(つまり、防止して)、巻線端部56が断線
することを防止できるようにしていることが特徴となっ
ている。
【0038】次に本実施の形態の作用を説明する。コイ
ル装置51iの巻線端部56は、基板54に設けられた
R面取り部59と外装チューブ57で囲まれた逃げ部5
8を通り、基板54のエッジ部に押し付けられることな
く基板54後端面上のランド部60に半田で接続される
ので、内視鏡2の挿入部4に内蔵されたプローブ15が
湾曲操作等と共に、繰り返し曲げられても、基板54の
エッジ部となる部分にR面取り部59が形成されている
ので、このR面取り部59に接する巻線端部56にはエ
ッジ部の場合に作用する過度に大きな力が作用すること
を防止(解消ないしは軽減)でき、断線することを防止
できる。従って、断線を防止することにより、プローブ
15の耐久性を向上できる。
【0039】また、ランド部60への巻線端部56及び
信号線55iの接続において、異なる位置のランド部6
0に2本の巻線端部56及び信号線55iを半田で接続
するとき、互いの接続部60a、60bは十分に離れた
位置にあるので、半田作業時の半田コテの取り回しが良
く、また半田による接続作業の熱の伝達も少なくできる
ので、先に接続した半田接続部が外れるようなことも解
消でき、接続作業を円滑に、かつ短時間で行うことがで
きる。
【0040】また同じランド部60に巻縁端部56と信
号線55iを半田にて接続する時は、第1の接続部60
aと第2の接続部60bの間に設けた狭窄部60cによ
り、後で行う半田による接続作業による熱が、先に接続
した接続部に伝達される機能を小さくできるので、先に
半田で接続した接続部が熱によって外れることなく半田
による接続作業を行うことが出来る。
【0041】本実施の形態は以下の効果を有する。挿入
部4を屈曲させた場合におけるプローブ15の断線を少
なくできるので、プローブ15の耐久性を向上できる。
また、コイル装置51iの基板54にコイル53の巻線
端部56及び信号線55iの半田つけ作業を簡単に行え
るので、プローブ15の組み立ての作業性を向上でき
る。
【0042】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図6及び図7を参照して説明する。図6は
本発明の第2の実施の形態のプローブの構成を示し、図
7はコイル装置の基板周辺の構成を示す。
【0043】本実施の形態は、第1の実施の形態におい
て、コイル装置51iの基板54の端面周縁(エッジ
部)にR面取り部59を設ける代わりに、基板54側面
の全周に斜面を設け、この基板54側面の斜面と外装チ
ューブ57とで囲まれた空間を巻線端部56の逃げ部と
して基板54全周に形成した点が異なる。
【0044】つまり、図5を参照して第1の実施の形態
で説明した特徴部分(B)を以下のように変更してい
る。図6に示すようにこのプローブ15Bでは、基板5
4の外径はコイル53の外径とほぼ同一になっている。
基板54の側面には全周に渡り、切り欠いて斜面62が
設けてある。この場合、後端側程、切り欠き量を大きく
して円錐状の斜面62が形成されている。
【0045】そして、コイル装置51iの基板側端面に
は前述の斜面62と外装チューブ57の内面に囲まれた
逃げ部58が基板54全周に形成されている。この逃げ
部58を巻線端部56が通り、基板545のエッジ部に
局部的に強く押し付けられることなく、基板54後面に
図7に示すように対にして設けたランド部60に各巻縁
端部56が接続される。
【0046】各ランド部60には、第1の実施の形態と
同様に第1の接続部60aと第2の接続部60bとの2
つの接続部が設けられ、対となるランド部60の第1の
接続部60aはコイル装置51iの中心に対して略対称
に位置している。また、第2の接続部60bも同様に、
略対称に位置している。
【0047】また、第1の接続部60aと第2の接続部
60bとの間には、ランド部60の幅を狭くした狭窄部
60cが設けられている。2本の巻線端部56は、それ
ぞれ各ランド部60の第1の接続部60aに半田により
接続されている。2本の信号線55iは、それぞれ各ラ
ンド部60の第2の接続部60bに半田で接続されてい
る。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0048】次に本実施の形態の作用を説明する。コイ
ル装置51iの巻線端部56は、基板54の斜面66と
外装チユーブ57に囲まれた逃げ部58を通り、基板5
4のエッジ部に局部的に強く押し付けられることなく基
板54上のランド部60に半田で接続されるので、挿入
部4に内蔵されたプローブ15Bが内視鏡の湾曲操作等
と共に繰り返し曲げられても、従来例における基板54
のエッジ部で局部的に過度な力が加わることによる巻縁
端部56が断線することを防止できる。
【0049】また、ランド部60への巻線端部56及び
信号線55iの接続において、異なるランド部60に2
本の巻線端部56及び信号線55iを半田で接続すると
き、互いの接続部60a、60bは離れた位置にあるの
で、半田作業時の半田コテの取り回しが良く、また半田
による接続作業の熱の伝達も少ないので、先に接続した
半田接続部が外れることも無い。
【0050】また同じランド部60に巻線端部56と信
号線55iを半田にて接続する時は、第1の接続部60
aと第2の接続部60bの間に設けた狭窄部60cによ
り、後で行う半田による接続作業による熱が、先に接続
した接続部に伝達されづらくなるので、先に半田で接続
した接続部が熱によって外れることなく半田による接続
作業を行うことが出来る。
【0051】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態と同じ効果に加えて、以下の効果がある。
基端54に斜面62を設けるだけで良いので、基板62
の端面にR面取りを形成するより、基板54を安価に製
造することが出来、プローブ15B自体も安価に提供す
ることが出来る。
【0052】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を図8及び図9を参照して説明する。図8は
本発明の第3の実施の形態のプローブの構成を示し、図
9はコイル装置の基板周辺の構成を示す。
【0053】本実施の形態は、第1の実施の形態におい
て、コイル装置51iの基板54端面にR面取り部59
を設けるのでなく、基板54外径をコイル53外径より
小さくすることにより、コイル53端面と基板54側面
と外装チューブ57の内面で囲まれた空間に逃げ部58
を形成するようにした点が異なる。
【0054】つまり、図5を参照して第1の実施の形態
で説明した特徴部分(B)を以下のように変更してい
る。図8に示すようにこのプローブ15Cでは、基板5
4の外径はコイル53の外径より小さい。従って、コイ
ル装置51iに外装チューブ57を被覆すると、コイル
53の端面と基板54側面と外装チューブ57の内面で
囲まれた部分にコイル53の巻線端部56に対する逃げ
部58ができる。
【0055】コイル53の巻線端部56はこの逃げ部5
8を通って基板54のエッジ部に局部的に強く押し付け
られることなく、基板54上に設けた1対のランド部6
0に各々半田により接続される。なお、挿入部4を大き
く屈曲させたような場合に、巻線端部56は基板54の
エッジ部に、軽く触れるようなことは起こり得るが、強
く押しつけられるよな力は働かない。
【0056】各ランド部60には、第1の実施の形態と
同様に、第1の接続部60aと第2の接続部60bの2
つの接続部が設けられ、各ランド部60の第1の接続部
60aはコイル装置51iの中心に対して略対称に位置
している。第2の接続部60bも同様に、略対称に位置
している。また、第1の接続部60aと第2の接続部6
0bの間には、ランドの幅を狭くした狭窄部60cが設
けられている。
【0057】2本の巻線端部56は、それぞれ各ランド
部60の第1の接続部60aに半田により接続されてい
る。2本の信号線55iは、それぞれのランド部60の
第2の接続部60bに半田で接続されている。
【0058】次に本実施の形態の作用を説明する。コイ
ル装置51iの巻線端部56は、コイル53端面と基板
54側面と外装チューブ57の内面で囲まれた逃げ部5
8を通り、基板54のエッジ部に局部的に強く押し付け
られるような力が働く事なく、基板54上のランド部6
0に半田で接続されるので、挿入部4に内蔵されたプロ
ーブ15Cが内視鏡の湾曲操作と共に繰り返し曲げられ
ても、従来例における基板54のエッジ部により巻線端
部56に局部的に過度に大きな力が作用するようなこと
を防止でき、従って巻線端部56が断線することを有効
に防止できる。
【0059】また、ランド部60への巻線端部56及び
信号線55iの接続において、異なるランド部60に2
本の巻線端部56及び信号線55iを半田で接続すると
き、互いの接続部は十分に離れた位置にあるので、半田
作業時の半田コテの取り回しが良く、また半田による接
続作業の熱の伝達も少ないので、先に接続した半田接続
部が外れることも無い。
【0060】また同じランド部60に巻線端部56と信
号線55iを半田にて接続する時は、第1の接続部60
aと第2の接続部60bの間に設けた狭窄部60cによ
り、後で行う半田による接続作業による熱が、先に接続
した接続部に伝達されづらくなるので、先に半田で接続
した接続部が熱によって外れることなく半田による接続
作業を行うことが出来る。
【0061】基板54をコイル53端面に接合する際、
コイル53と基板54がほぼ同径の場合、コイル53と
基板54の中心軸がずれて接合されると、コイル装置5
1iの外径が大きくなりプローブ15Cの外径も大きく
なってしまうが、基板54がコイル装置51iのコイル
53外径より小さいのでコイル53と基板54の中心軸
が多少ずれてもコイル装置51iの外径が大きくなる事
は無く、基板54の接合作業が簡単に行える。
【0062】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態の効果に加えてさらに以下の効果を有す
る。基板54の大きさをコイル53より小さくするだけ
で、基板54端面にR面取り部59や、斜面62を形成
しなくて済むので、基板54を安価に製作することがで
き、プローブ15C自体を安価に提供することが出来
る。また、基板54とコイル53の接合作業が簡単に行
えることから、プローブ15Cの組立作業が簡単に行え
る。
【0063】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態を図10を参照して説明する。図10は本発
明の第4の実施の形態のプローブを構成するコイル装置
の基板周辺部分の構成を示す。本実施の形態は、第1の
実施の形態において、基板54全周にR面取り部59を
設ける代わりに、巻線端部56の逃げ部を形成するよう
に基板54側面に切り欠き63を設けた点が異なる。
【0064】つまり、図5を参照して第1の実施の形態
で説明した特徴部分(B)を以下のように変更してい
る。図10に示すように本実施の形態のプローブを構成
するにコイル装置51iでは、基板54の外径はコイル
53の外径とほぼ同一となっている。基板54にはコイ
ル53の巻きはじめと巻き終わりの巻線端部56が挿通
する逃げ部として2箇所の切り欠き部63が設けられて
いる。
【0065】切り欠き部53は、図10に示すように直
線で囲まれたほぼ四角形や、図11に示すようなV字形
状や、図12に示すような曲線で囲まれたほぼ半円状と
なっている。2本の巻線端部56は、基板54の切り欠
き部63を通り、基板54のエッジ部に押し付けられる
ことなく基板54の2つのランド部60に各々半田によ
り接続される。
【0066】次に本実施の形態の作用を説明する。第1
の実施の形態の作用に加えて以下の作用を有する。
【0067】基板54端部にR面取り部59や斜面62
を設けたり、基板54の外径をコイル53の外径より小
さくするとランド部60を形成する基板54端面の外径
が小さくなり、端面に形成するランド部60の外径も小
さくなる。
【0068】これに対して、本実施の形態では、基板5
4に切り欠き部63を設けているので基板54端面の外
径が小さくする必要がなく、ランド部60の外径を大き
くすることができ、巻線端部56や信号線55iを接続
するランド部60の面積を大きくすることが出来る。
【0069】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態の効果に加えて以下の効果を有する。ラン
ド部60の面積を大きくできるので、ランド部60に巻
縁端部56や信号線55iを半田で接続する作業が楽に
行え、プローブの組み立てを簡単に行うことが出来る。
【0070】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態を説明する。第1の実施の形態においてはプ
ローブ15側で磁界を発生してコイルユニット17側で
その磁界を検出する構成にしていたが、本実施の形態
は、コイルユニット17側で磁界を発生し、プローブ1
5側のコイル装置51iでその磁界を検出して形状検出
装置本体14によりプローブ15の各コイル装置51i
の位置を検出する構成にしている。
【0071】そして、第1の実施の形態で説明した部分
(A)を以下のように変更する。そして、患者の周囲の
所定の位置に置かれるコイルユニット17内の図示しな
い複数のコイルに対し、形状検出装置本体14から交流
信号を印加して、磁界を発生させ、患者の体腔内に挿入
される内視鏡2内に配置されたプローブ15内のコイル
装置51iにより磁界を検出し、その検出した信号を形
状検出信号ケーブル13を介して形状検出装置本体14
に入力し、形状検出装置本体14によりプローブ15内
の各コイル装置51iの位置を検出することにより挿入
部4の形状を推定し、形状表示モニタ19で挿入部形状
を表示するようにしている。
【0072】その他の構成は、第1の実施の形態と同じ
であり、その説明を省略する。次に本実施の形態の作用
を説明する。第1の実施の形態とほぼ同じ作用となるの
で、異なる作用を以下に説明する。コイルユニット17
に内蔵されている複数のコイルは、内視鏡2の挿入部4
の外径や挿入部4の内蔵物に影響を与えないので、コイ
ル53のサイズを大きくし、又駆動電流を大きくして発
生する磁界を強くすることが可能である。よって、磁界
の検出精度を向上することが出来る。
【0073】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態と同じ効果に加えて、以下の効果を有す
る。磁界の検出精度が向上することにより、プローブ1
5の位置検出精度が向上し、より正確な内視鏡挿入形状
を表示することが出来る。
【0074】(第6の実施の形態)次に本発明の第6の
実施の形態を図13及び図14を参照して説明する。図
13は本発明の第6の実施の形態を備えた内視鏡システ
ムの全体構成を示し、図14は第6の実施の形態のプロ
ーブの構成を示す。第1の実施の形態ではプローブ15
が内視鏡2の挿入部4に内蔵されていたが、本実施の形
態では内視鏡72の処置具チャンネルに挿入して用いる
構成にしている点が異なる。
【0075】図13に示す内視鏡システム71は内視鏡
72を用いて患者に対する内視鏡検査を行うための内視
鏡装置3と、処置具チャンネルに挿入される内視鏡挿入
形状検出プローブ73(以下プローブと表記)と、この
内視鏡装置3及びプローブ73と共に使用され、プロー
ブ73を処置具チャンネルに挿入した内視鏡72の挿入
部4の形状を推定し、さらに推定された形状に対応する
モデル化された内視鏡挿入部形状の画像を表示する内視
鏡形状検出装置5から構成される。
【0076】この内視鏡72は可撓性を有する挿入部4
とその後端に接続された操作部6、この操作部6側部か
ら延出されたユニバーザルコード7、ユニバーサルコー
ド7の端部に設けられたコネクタ8を有し、このコネク
タ8が光源装置9に着脱自在で接続される。
【0077】このコネクタ8はさらにスコープケーブル
10を介してビデオプロセッサ11に着脱自在で接続さ
れ、信号処理された映像信号は、モニタ12に出力さ
れ、このモニタ12には内視鏡画像が表示される。ま
た、プローブ73の後端に設けられた形状検出コネクタ
74に接続された形状検出信号ケーブル13は内視鏡形
状検出装置5の形状検出装置本体14に着脱自在に接続
される。
【0078】内視鏡72の挿入部4は、硬質の先端部2
1と湾曲自在の湾曲部22と可撓性の可撓管23とから
なり、操作部6に設けた湾曲ノブ24を操作することに
より、湾曲部22を所望の方向に湾曲することが出来る
ようにしている。操作部6には処置具チャンネルの挿入
口25が設けてあり、鉗子等の処置具を挿入することに
より内部の処置部挿入チャンネルを介して先端部に設け
られた開口から突出させて生検等を行うことが出来る。
【0079】挿入部4には図示しないライトガイドが挿
通され、このライトガイドが操作部6から延出されたユ
ニバーサルコード7内を挿通され、末端のコネクタ8に
至る。そして、このコネクタ8の端面には、光源装置9
に内蔵された図示しないランプから照明光が供給され
る。この内視鏡72の処置具チャンネルの挿入口25か
ら図14に示す構造のプローブ73を挿入して、内視鏡
72の挿入部4内にプローブ73を着脱自在に装着でき
るようにしている。
【0080】図14に示すように挿入部4の形状を検出
するプローブ73は、その先端に硬質の先端部材75が
設けてあり、この先端部材75に支持部材50の先端が
固定されている。この先端部材75の後方側に複数のコ
イル装置51a、51b、…を所定間隔で支持部材50
に順次固定している。各コイル装置51iはフェライト
やパーマロイ等の透磁率の高い磁性材料で形成されたコ
ア52に、銅線を所定回数巻いたコイル53を形成し、
このコイル53の基端側に接合等で固定した基板54に
前記コイル52の導線を接続している。
【0081】先端部材75と各コア52と基板54には
支持部材50を通す貫通孔75a,52a、54aがそ
れぞれ設けてあり、プローブ73の全長にわたって設け
た支持部材75は貫通孔75a、52a、54aに挿通
して接着剤により所定の位置に固定し、複数のコア52
は支持部材50により連結されている。
【0082】各コイル装置51iの基板54にはそれぞ
れ2本の信号線55iが半田により接続されている。各
信号線55iはコネクタ74まで延設され、このコネク
タ74が着脱自在となる形状検出信号コネクタ16を設
けた形状検出信号ケーブル13を介して、形状検出装置
本体14と接続される。
【0083】そして、患者の体腔内等に挿入される内視
鏡72の処置具チャンネル内に挿入されたプローブ73
内のコイル装置51iに対し、形状検出装置本体14か
ら交流信号を印加して磁界を発生させ、患者の周囲の所
定の位置に置かれるコイルユニット17内の図示しない
複数のコイルにより磁界を検出して、その検出した信号
を接続ケーブル18を介して形状検出装置本体14に入
力し、形状検出装置本体14によりプローブ73内の各
コイル装置51iの位置を検出することによりプローブ
73を処置具チャンネルに挿入した内視鏡72の挿入部
4の形状を推定し、形状表示用モニタ19で挿入部形状
を表示するようにしている。
【0084】プローブ73はこれらコイル装置51a、
51b…、信号線55a、55b、…、支持部材50等
を内蔵して、全長に渡り外装チューブ57により被覆さ
れている。外装チューブ57はコイル装置51iや支持
部材50、信号線55iにそれらの形状に合わせて密着
している。
【0085】各コイル装置51iから延設される信号線
55iは、コイル装置51iの無い隣接するコイル装置
の間の所では支持部材50に、コイル装置51i等の有
る所では各コイル装置51i等の外側に沿って基端側へ
延設される。各コイル装置51iの構成は第1の実施の
形態と同様であり、基板54の側面全周には(エッジ部
により局部的に巻線端部に大きな力が働くのを少なくと
軽減する)R面取り部59が設けてあり、このR面取り
部59の曲面ないしはその外周側に逃げ部58を形成し
ている。
【0086】次に本実施の形態の作用を説明する。コイ
ル装置51iの巻線端部56は、基板54端面と外装チ
ューブ57内面との間に設けられた逃げ部58を通り、
基板54のエッジ部に局部的に大きな力で押し付けられ
ることなく基板54上のランド部60に半田で接続され
るので、内視鏡72の処置具チャンネル全長に渡って挿
入されたプローブ73が内視鏡72の湾曲操作と共に繰
り返し曲げられても、基板エッジ部で巻線端部56が断
線することを防止できる。
【0087】また、ランド部60への巻線端部56及び
信号線55iの接続において、異なるランド部60に2
本の巻線端部56及び信号線55iを半田で接続すると
き、互いの接続部は十分に離れた位置にあるので、半田
作業時の半田コテの取り回しが良く、また半田による接
続作業の熱の伝達も少ないので、先に接続した半田接続
部が外れることも無い。
【0088】また同じランド部60に巻線端部56と信
号線55iを半田にて接続する時は、第1の接続部60
aと第2の接続部60bの間に設けた狭窄部60cによ
り、後で行う半田による接続作業による熱が、先に接続
した接続部に伝達されづらくなるので、先に半田で接続
した接続部が熱によって外れることなく半田による接続
作業を行うことが出来る。
【0089】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態と同じ効果に加えて以下の効果を有する。
プローブ73を内蔵した専用の内視鏡2を用意する必要
が無いので、チャンネルを備えた内視鏡72の挿入形状
検出機能を安価に提供することが出来る。
【0090】また、プローブ73内のコイル装置51i
の断線を低減できるので、プローブ73の耐性を向上す
ることが出来る。また、プローブ73の組み立てにおい
て、コイル装置51iの基板54への巻線端部56及び
信号線55iの接続作業が容易になるので、プローブ7
3の組み立て作業性を向上できるという効果がある。な
お、上述した各実施の形態等を部分的等で組み合わせて
構成される実施の形態等も本発明に属する。
【0091】[付記] 4.前記コイル装置の基板の外周に切り欠き部を設け、
この切り欠き部を逃げ部としたことを特徴とする請求項
1に記載の内視鏡挿入形状検出プローブ。 5.挿入部の位置検出に用いられる磁界発生用または磁
界検出用のコイル装置とこのコイル装置に接続される信
号線を備えた内視鏡挿入形状検出プローブにおいて、前
記基板のランド上には、前記コイル装置のコイルの巻線
が接続される第1の接続部と前記コイルに対して信号を
授受する信号線を接合する第2の接合部とを設け、異な
るランドの各々の第1の接続部どうし及び第2の接続部
どうしがコイル装置の中心に対して略対称に配置したこ
とを特徴とする内視鏡挿入形状検出プローブ。 6.前記基板上の第1の接続部と第2の接続部の間のラ
ンドの幅を、第1及び第2の接続部のランド幅より狭く
したことを特徴とする付記5に記載の内視鏡挿入形状検
出プローブ。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部の位置検出に用いられる磁界発生用または磁界検出
用のコイル装置とこのコイル装置に接続される信号線を
備えた内視鏡挿入形状検出プローブにおいて、前記コイ
ル装置のコイル端部に基板を接合し、この基板の側面
に、前記コイル装置のコイルの巻線が基板のエッジ部に
より局部的な力が働くのを防止するための逃げ部を設
け、該逃げ部を通した前記コイルの巻線の端部を前記基
板上に形成されたランド上に接続しているので、挿入部
が屈曲された場合にも、コイルから出ている巻線の端部
が、基板のエッジ部に局部的に強く押し付けられる力が
働くのを防止して、この巻線の端部の断線が起こるのを
防止し、内視鏡挿入形状検出プローブの耐久性を向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡シス
テムの全体構成を示す図。
【図2】内視鏡の先端部の構成を示す縦断面図。
【図3】第1の実施の形態の内視鏡挿入形状検出プロー
ブの構成を示す縦断面図。
【図4】第3コイル装置の外観を示す斜視図。
【図5】コイル装置における後端の基板付近の一部を示
す斜視図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の内視鏡挿入形状検
出プローブの構成を示す縦断面図。
【図7】コイル装置の後端の基板付近の構成を示す斜視
図。
【図8】本発明の第3の実施の形態の内視鏡挿入形状検
出プローブの構成を示す縦断面図。
【図9】コイル装置の後端の基板付近の構成を示す斜視
図。
【図10】本発明の第4の実施の形態におけるコイル装
置の後端の基板付近の一部を示す斜視図。
【図11】第1変形例におけるコイル装置の後端の基板
付近の一部を示す斜視図。
【図12】第2変形例におけるコイル装置の後端の基板
付近の一部を示す斜視図。
【図13】本発明の第6の実施の形態を備えた内視鏡シ
ステムの全体構成を示す図。
【図14】第6の実施の形態の内視鏡挿入形状検出プロ
ーブの構成を一部縦断面で示す側面図。
【図15】従来例の内視鏡挿入形状検出プローブの構成
を示す縦断面図。
【図16】従来例におけるコイル装置の基板周辺の構成
を示す斜視図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…内視鏡 4…挿入部 5…内視鏡形状検出装置 8…コネクタ 11…ビデオプロセッサ 13…形状検出信号ケーブル 14…形状検出装置本体 15…(内視鏡挿入形状検出)プローブ 16…形状検出信号コネクタ 17…コイルユニット 19…形状表示用モニタ 21…先端部 50…支持部材 51a、51b、51c、51i…コイル装置 52…コア 53…コイル 54…基板 55a、55b、55c、55i…信号線 56…巻線端部 57…外装チューブ 58…逃げ部 59…R面取り部 60…ランド部 60a、60b…接続部 60c…狭窄部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮城 隆康 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 秀雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 英伸 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中辻 多惠 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA21 CA03 CA11 CA23 CA26 DA03 DA14 DA18 DA22 DA53 DA54 DA56 DA57 GA02 GA11 4C061 HH51 JJ06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の位置検出に用いられる磁界発生
    用または磁界検出用のコイル装置とこのコイル装置に接
    続される信号線を備えた内視鏡挿入形状検出プローブに
    おいて、 前記コイル装置のコイル端部に基板を接合し、この基板
    の側面に、前記コイル装置のコイルの巻線が基板のエッ
    ジ部により局部的な力が働くのを防止するための逃げ部
    を設け、該逃げ部を通した前記コイルの巻線の端部を前
    記基板上に形成されたランド上に接続したことを特徴と
    する内視鏡挿入形状検出プローブ。
  2. 【請求項2】 前記コイル装置の基板側面全周に斜面を
    設けたことにより、逃げ部を基板全周に設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の内視鏡挿入形状検出プロー
    ブ。
  3. 【請求項3】 前記コイル装置の基板の外径をコイル外
    径より小さくすることにより、逃げ部を基板全周に設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡挿入形状検
    出プローブ。
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