JP3290150B2 - 内視鏡形状検出装置 - Google Patents

内視鏡形状検出装置

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JP3290150B2
JP3290150B2 JP34315998A JP34315998A JP3290150B2 JP 3290150 B2 JP3290150 B2 JP 3290150B2 JP 34315998 A JP34315998 A JP 34315998A JP 34315998 A JP34315998 A JP 34315998A JP 3290150 B2 JP3290150 B2 JP 3290150B2
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誠記 鳥山
広 石井
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克義 笹川
明 谷口
康夫 平田
次生 岡▲崎▼
義直 大明
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡の挿入性を向
上するために内視鏡挿入部の形状を検出して表示する内
視鏡形状検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内視鏡システムは、例えば特開平
8−107875の図1及び図3や特願平10−069
075の図1で示すように内視鏡を用いて検査等を行う
内視鏡装置と、この内視鏡装置と共に使用され磁界を発
生するプローブを用いて、内視鏡の挿入部内の各位置を
検出することにより、検出された各位置から挿入部の形
状を推定し、さらに推定された形状に対応するモデル化
された(内視鏡の)挿入部形状の画像を表示する内視鏡
形状検出装置とから構成されている。
【0003】この構成にすることにより、内視鏡検査の
際に内視鏡の鉗子チャンネル内に形状検出用のプローブ
を挿入し、内視鏡挿入部の形状をモニタに表示すること
が可能となり、術者はモニタに表示される内視鏡挿入部
の形状を参照してより簡単に内視鏡挿入部を体腔内の深
部側に挿入する操作を行うことができるようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしプローブを内視
鏡の鉗子チャンネル内に挿入したときの内視鏡挿入部そ
のものの性状が決まってしまい、術者の、硬さ・弾発性
の好みや挿入技法の特徴に対応しにくくなることがあ
り、患者に与える苦痛を軽減できない場合や、内視鏡検
査を円滑に行いにくいおそれもある。
【0005】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、多くの術者の内視鏡挿入部の硬さ
・弾発性の好みや挿入手技に対応でき、体腔内挿入性の
低下を防止し、内視鏡検査の効率を向上できる内視鏡形
状検出装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】プローブ内部とプローブ
外部の既知の位置との一方と他方とにそれぞれ磁界を発
生する素子と磁界を検出する素子とを配置し、前記プロ
ーブを内視鏡のチャンネル内に挿入し、前記磁界を検出
することにより既知の位置に配置した素子に対してプロ
ーブ内部に配置した素子の位置を求めることにより内視
鏡形状を推定し、推定した内視鏡形状を表示する内視鏡
形状検出装置において、チャンネル内に挿入される部分
の可撓性及び弾発性の少なくとも一方が異なる複数のプ
ローブを用意することにより、術者は硬さ・弾発性の好
みや挿入手技に適したプローブを使い分けるようにする
ことにより、表示される内視鏡形状を参照しつつ、円滑
な挿入操作を行うことができ、内視鏡検査の効率も向上
できるようにした。
【0007】より具体的には、例えば各種プローブはタ
イプ1は硬く、高弾発(腰の強い)のプローブ、タイプ
2は軟らかく、低弾発(腰の弱い)のプローブ、タイプ
3はその中間したもののように複数のタイプのプローブ
を揃えておき、術者の好みや挿入手技等に最適な内視鏡
の可撓性及び/又は弾発性のプローブを選択使用し、表
示手段の画面上での内視鏡挿入部の形状を確認しつつ、
挿入操作を行うことにより円滑な挿入等を行うことがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態を備えた内
視鏡システムの全体構成を示し、図2は内視鏡の構成を
示し、図3はの挿入形状検出用プローブの構成を示し、
図4は内視鏡を大腸内に挿入した様子を示す。
【0009】図1に示す内視鏡システム1は内視鏡2を
用いて内視鏡検査を行う内視鏡装置3と、この内視鏡装
置3と共に使用され、内視鏡2の挿入部4の形状を推定
し、さらに推定された形状に対応するモデル化された
(内視鏡)挿入部形状の画像を表示する内視鏡形状検出
装置5とから構成される。
【0010】この内視鏡2は細長で可撓性を有する挿入
部4とその後端に形成された太幅の操作部6と、この操
作部6の側部から延出されたユニバーサルケーブル7と
を有し、このユニバーサルケーブル7の末端のコネクタ
8は光源装置9に着脱自在で接続される。
【0011】このコネクタ8はさらにスコープケーブル
10を介してビデオプロセッサ11に着脱自在で接続さ
れ、信号処理されて生成された映像信号はモニタ12に
出力され、このモニタ12には内視鏡画像が表示され
る。
【0012】図2に示すように内視鏡2の挿入部4には
処置具チャンネル或いは鉗子チャンネル(以下、単にチ
ャンネルと略記)13が設けてあり、このチャンネル1
3の挿入口14から図示しない処置具を挿通したり、内
視鏡形状検出装置5を構成する挿入形状検出用プローブ
15を挿通できるようにしている。
【0013】図1に示すようにこの挿入形状検出用プロ
ーブ(以下、単にプローブと略記)15はその後端が接
続ケーブル16と接続され、その後端のコネクタ17は
形状検出装置本体18に着脱自在で接続される。この形
状検出装置本体18には磁界を検出するコイルユニット
19から延出されたケーブル20のコネクタも着脱自在
で接続される。
【0014】この形状検出装置本体18により検出され
た挿入形状の映像信号は形状表示用モニタ21に出力さ
れ、このモニタ21の表示面には挿入形状が表示される
ようになっている。
【0015】挿入部4は硬質の先端部22と湾曲自在の
湾曲部23と、可撓性の可撓部24とからなり、操作部
6に設けた湾曲ノブ25を操作することにより、湾曲部
23を所望の方向に湾曲することができるようにしてい
る。
【0016】図2に示すように挿入部4内にはライトガ
イド26が挿通され、このライトガイド26はさらに操
作部6から延出されたユニバーサルケーブル7内を挿通
され、末端のコネクタ8(図1参照)に至る。そして、
このコネクタ8の端面には、光源装置9に内蔵されたラ
ンプから照明光が供給され、このライトガイド26のよ
って伝送され、挿入部4の先端部22の照明窓に取り付
けられた先端面から伝送した照明光を前方に出射する。
【0017】この照明窓から出射された照明光により照
明された体腔内の内壁或は患部等の被写体は先端部22
の照明窓に隣接して形成された観察窓に取り付けた対物
レンズ27によってその焦点面に配置された固体撮像素
子としての電荷結合素子(CCDと略記)28に像を結
ぶ。
【0018】このCCD28はビデオプロセッサ11に
内蔵された図示しない信号処理部内のCCDドライブ回
路から出力されるCCDドライブ信号が印加されること
により、(CCDで)光電変換された画像信号が読み出
され、挿入部4内等を挿通された信号線を経てビデオプ
ロセッサ11内部の信号処理回路で信号処理されて標準
的な映像信号に変換され、カラーモニタ12に出力さ
れ、対物レンズ27でCCD28の光電変換面に結像し
た内視鏡像をカラー表示する。
【0019】また、上記チャンネル13には体腔内に挿
入された挿入部4の位置及び形状検出のための挿入形状
検出用プローブ(以下、単にプローブと略記)15を挿
入し、このプローブ15の先端側をチャンネル13内の
所定の位置に設定することができる。
【0020】本実施の形態では図3に示すように可撓性
の異なる例えば3つのプローブ15A、15B、15C
を備えており、使用環境に応じて3つのプローブ15
A、15B、15Cから選択して使用できるようにして
いる(図1及び図2のプローブ15は15A、15B、
15Cの1つを代表して示したものである)。
【0021】本実施の形態ではこれらのプローブ15
A、15B、15Cは例えば最外装の外装チューブ30
A、30B、30Cの硬度(可撓性)が異なる材質で形
成されている。
【0022】例えば、図3(A)に示すプローブ15A
は絶縁性を有し、可撓性を有するがその硬度が比較的硬
く、弾発性の高い(つまり腰のある)外装チューブ30
Aで形成されている。この外装チューブ30Aとしては
例えばポリエチレンで硬度及び弾発性を高くした材質の
もので形成されている。
【0023】この外装チューブ30A内には磁界を発生
する素子として例えばソースコイル31i(i=a,
b,…)が可撓性の棒状の支持部材32に一定の距離d
毎に取り付けられる。この支持部材32はその長手方向
(挿入部4内に配置された場合には挿入部4の軸方向)
に対して伸縮性を有しない部材で構成され、外装チュー
ブ30Aが屈曲された場合にもソースコイル31iの間
隔は一定となるようにしている。
【0024】各ソースコイル31iは磁性材33に銅線
34を巻回したコイルで形成され、巻回した2つの端子
の一方の銅線34は共通にされ、例えば支持部材32に
沿って延出され、他方の端子から延出された銅線34は
それぞれのソースコイル31iから後方に延出され、外
装チューブ30Aの基端側のコネクタ17の接点に接続
されている。
【0025】そして、コネクタ17を形状検出装置本体
18に接続し、その本体18内の図示しない駆動回路か
らの交流の駆動信号を例えば各ソースコイル31iに順
次印加してその周囲に磁界を発生させ、既知の位置に配
置されたコイルユニット19内の後述するセンスコイル
39jにより発生じた磁界を検出し、その磁界強度及び
位相等から既知の位置を基準とした各ソースコイル31
iの位置を算出できるようにしている。
【0026】各ソースコイル31iの磁性材33には貫
通孔が設けられ、その貫通孔に支持部材32を通し、絶
縁性の接着剤35で一定間隔dの状態で固定されてい
る。
【0027】この外装チューブ30Aは薄肉にした場合
には外部からの力でつぶれてしまい、座屈する可能性が
あるので、座屈を少なくするために外装チューブ30A
内部における各ソースコイル31i周囲にはシリコン等
のボンディング材36が充填されている。
【0028】この外装チューブ30Aの先端にはほぼ半
球形状の先端チップ37が取り付けてあり、チャンネル
13内に挿入時における滑りを向上している。また、外
装チューブ30Aは接続チューブ16と接続され、接続
チューブ16の後端とコネクタ17との間には折れ止め
38が設けてある。なお、接続チューブ16も外装チュ
ーブ30Aで形成しても良い。
【0029】また、図3(B)に示すプローブ15Bは
絶縁性を有し、かつ十分に柔らかく、弾発性の低い(腰
の無い)外装チューブ30Bが採用されている。この場
合も、この外装チューブ30Bとしては例えばポリエチ
レンで硬度及び弾発性を低くした材質のもので形成され
ている。この外装チューブ30Bの内側の構造は図3
(A)と同様である。
【0030】また、図3(C)に示すプローブ15Cは
絶縁性を有し、かつ硬度及び弾発性が外装チューブ30
A及び30Cの中間の値の外装チューブ30Cが採用さ
れている。この場合も、この外装チューブ30Cとして
は例えばポリエチレンで硬度及び弾発性を中間の値に設
定した材質のもので形成されている。この外装チューブ
30Cの内側の構造は図3(A)と同様である。
【0031】なお、例えば図3(A)に示す外装チュー
ブ30Aとして、例えば図3(B)と同じ材質の外装チ
ューブ30Bの内側にブレード、コイル等を設けてその
硬度を高くしたものでも良い。
【0032】図1に示すように各ソースコイル31iで
発生した磁界を検出するための磁界を検出する素子とし
て、コイルユニット18内には複数のセンスコイル39
j(j=a,b,…)が設けてあり、既知の位置に配置
されたセンスコイル39jで検出した信号は形状検出装
置本体18に入力され、その信号レベルの大きさ等によ
り、各ソースコイル31iの位置が検出(推定)され
る。そして、それらの位置検出により、挿入部4をモデ
ル化した映像信号を生成し、モニタ21で挿入形状を立
体的に表示するようにしている。
【0033】上述のように本実施の形態ではチャンネル
13内に挿通されるプローブとして、硬度(可撓性)及
び弾発性が異なる複数のプローブ15A、15B、15
Cを備え、術者はその挿入手枝等に応じてそれに適切な
可撓性のプローブ15を選択使用して、内視鏡検査を行
うことができるようにしていることが特徴となってい
る。
【0034】次に本実施の形態の作用を説明する。 (A)例えば、大腸内視鏡検査中に内視鏡2の挿入部4
を押し込むだけでは挿入部4の先端側が前方に進まなく
なるケースがある。
【0035】そのようなときには挿入部4の挿入形状が
患者体内でどのような形状になっているかを知ることが
肝要である。例えば図4に示すように大腸40内に挿入
された内視鏡2の挿入部4が屈曲ないしはループが形成
されている場合は、屈曲ないしはループを解除すること
により挿入作業をスムーズに進めることが出来る。
【0036】仮にループが形成されている場合、図3
(A)に示す、硬く、弾発性が高い(腰のある)プロー
ブ15Aを内視鏡2の鉗子チャンネル13内に挿入し、
その硬度によりループを解除して挿入部4の性状が変化
する。
【0037】同時に患者体内での挿入部4の形状を認識
しその後挿入部4及び腸管を直線化する。そして内視鏡
2の挿入部4を硬くし、弾発性を大きくすることで、腸
管を直線化した後のループ再発防止が可能となり、挿入
作業が容易となり、内視鏡検査をスムーズに進めること
が出来る。
【0038】また、スムーズな挿入が行えることによ
り、内視鏡検査を効率良く行うことができるし、患者に
対してもスムーズな挿入操作により、挿入の際の苦痛を
軽減でき、また内視鏡検査の時間が短縮されることによ
っても患者に与える苦痛を軽減できる。
【0039】(B)また、とにかく軟らかい挿入部4の
状態で、その挿入部4を腸管を沿わせながら推し進める
手技もある。その場合も検査途中に内視鏡2の挿入部4
が患者体内でどのような形状になっているかを確認する
ことで、より簡単に検査を進めることが可能となる。
【0040】そのようなときには、図3(B)で示す軟
らかく、弾発性の低い(腰の無い)プローブ15Bを内
視鏡2の鉗子チャンネル13内に挿入しする。その後患
者体内での挿入部4の形状を認識しながら検査を進め
る。
【0041】この場合軟らかく、弾発性の低いプローブ
15Bを内視鏡2に挿入するので内視鏡2の挿入部4の
性状はほとんど変わらない。その結果、内視鏡2の挿入
部4の形状を確認しつつ軟らかい挿入部4で腸管に沿わ
せながら、内視鏡2を推し進める手技でスムーズな検査
が実現できる。
【0042】(C)または、(A)、(B)の挿入方法
を同時に行いながら検査する場合も考えられる。そのよ
うな場合は、図3(C)に示す中間タイプのプローブ1
5Cを使用することでスムーズな検査が可能となる。
【0043】(D)当然のことながら1回の検査の場
面、場面で様々なタイプのプローブ15を使い分けるこ
とも可能である。このような構造にすることで挿入技法
の特徴や術者の、硬さ・弾発性の好みに対応でき、スム
ーズな検査が可能となる。
【0044】従って、本実施の形態によれば、多くの術
者の、硬さ・弾発性の好みや挿入手技の特徴に対応でき
る内視鏡形状検出装置を提供でき、内視鏡検査の効率の
向上が可能となる。また、術者の好みの挿入手枝に適し
たプローブ15を使用できるので円滑かつ短時間での挿
入作業を行うことができることにより、患者に与える苦
痛も低減化できることにもなる。
【0045】なお、本実施の形態ではチャンネル13内
に挿通される部分のプローブ15A,15B,15Cは
硬度及び弾発性が異なるものとしているが、これらの一
方のみを変えたものでも良い。また、両方を少しづつ変
えたものを多数用意しても良い。
【0046】また、これらの硬度及び弾発性の程度を術
者が見て識別できるような硬度及び弾発性の大きさ表示
手段を設けるようにしても良い。例えばコネクタ17の
外周面に円環状に複数のラインで硬度とか弾発性を表示
するようにしても良い。より具体的には、例えば硬度を
1から10までとした場合にはそのコネクタ17に設け
たライン数により硬度を知ることができる。
【0047】また、弾発性に対しても例えば硬度の場合
とは異なる色のリングで表示するようにしても良い。ま
た、抵抗の値等を示すカラーコードのように表示しても
良い。
【0048】勿論、硬度が2、弾発性が3等と具体的に
表示しても良い。リング或いはカラーコードでの表示は
コネクタ17を見る方向等に左右されることなく、知る
ことができるメリットがある(硬度2等の表示はその表
示が分かる方向からでないと識別できない)。
【0049】なお、上述の説明ではプローブ15内に磁
界を発生するソースコイル31iを、プローブ外部に磁
界を検出するセンスコイル39jを配置したが、これら
を入れ替えてもほぼ同様に内視鏡形状の検出及び挿入形
状の表示ができる。
【0050】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図5及び図6を参照して説明する。図5に
示すように第2の実施の形態を備えた内視鏡システム1
は図1において、プローブ15を挿入口14に弾性体を
用いた固定機構41で固定する構造にしたものである。
【0051】図6に示すように挿入口14を形成する口
金42にはプローブ15の後端のコネクタ43を収納し
た例えばシリコンゴムからなる弾性体で形成された折れ
止め44が装着されている。
【0052】この折れ止め44はコネクタ43を収納し
た中空の筒形状で、その下端内周には挿入口14を構成
する口金42のフランジ部を収納する中空部45が形成
され、下端側を口金42に押し込む操作を行うことによ
り折れ止め44の下端側を弾性変形させてフランジ部を
中空部45内に収納してこの折れ止め44を口金42に
着脱自在に装着(接続)することができる。装着した場
合には、折れ止め44は口金42から容易には外れない
ようになっている。
【0053】また、本実施の形態では、プローブ15は
挿入口14から少し外部にでる位置付近にコネクタ43
が形成されてあり、このコネクタ43は接続ケーブル1
6の前端に設けたコネクタに着脱自在で接続され、この
接続ケーブル16の後端には第1の実施の形態と同様に
形状検出装置本体18に着脱自在で接続されるコネクタ
17が設けてある。
【0054】なお、本実施の形態では口金42に着脱自
在で接続する構造としては弾性力を利用したものとした
が、これに限定されるものでなく、例えば折れ止め44
の下端側にスリ割り溝を設け、その外周に締め付けリン
グを設けて、この締め付けリングにより口金42に着脱
自在に固定したり、折れ止め44にネジ孔を設けたイン
サート部品を設け、折れ止め44の外装に設けられた固
定ネジでネジ孔に螺合させて固定するのでも良い。ま
た、接着固定でも良い。なお、本実施の形態におけるプ
ローブ15は図3に示すプローブ15A,15B,15
Cを代表して示している。その他の構成は第1の実施の
形態と同様である。
【0055】このような構造にすることにより、折れ止
め44はワンタッチで挿入口14の口金42に装着でき
るので操作性に優れ、且つプローブ15が挿入口14近
傍で変形したり、座屈することを有効に防止できる。そ
の他は第1の実施の形態と同様の作用及び効果を有す
る。
【0056】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を図7を参照して説明する。本実施の形態に
おいては、例えば図6に示すように接続ケーブル部分と
プローブ部分とが分離できる構造のプローブにおいて、
その長さ方向に異なる硬度及び弾発性部分を形成したも
のである。
【0057】図7(A)に示すプローブ15Eは例えば
先端からLaの長さ(例えば30cm)は柔らかく(つ
まり硬度が低く)かつ低弾発性の外装チューブ50Aで
形成され、この外装チューブ50Aより後端側(手元
側)は硬く、高弾発性の外装チューブ50Bで形成され
ている。最外層のチューブの肉厚を手元側のみ厚くする
ことや手元側にチューブを二重に被覆すること等で上記
構造を実現することが可能となる。
【0058】また、図7(B)に示すプローブ15Fは
例えば先端からLbの長さ(例えば40cm)は柔らか
く低弾発性の外装チューブ50Aで形成され、この外装
チューブ50Aより後端側は硬く、高弾発性の外装チュ
ーブ50Bで形成されている。
【0059】先端側を軟らかく、低弾発にしたプローブ
15E或いは15Fを内視鏡2の鉗子チャンネル13内
に挿入することで第1の実施の形態と同様に術者の、硬
さ・弾発性の好みや挿入手技に対応することが可能とな
り、且つ湾曲力量が軽くなるメリットもある。
【0060】なお、図7ではプローブ15E或いは15
Fと接続ケーブル16とが分離可能な構造のもので示し
たが、第1の実施の形態のようにプローブ15と接続ケ
ーブル16とが一体化されたものに対しても適用できる
ことは明らかである。また、本発明はこれら実施の形態
に限定されるものでなく、可撓性のみ又は弾性のみが異
なるプローブを複数揃えても当然良い。
【0061】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態を図8を参照して説明する。本実施の形態に
おいては、例えば第1の実施の形態において、挿入部4
(の可撓部24)の硬度可変機構或いは硬度調整機構を
備えた内視鏡2′にしたものである。
【0062】図8に示すこの内視鏡2′は図2の内視鏡
2において、硬度可変機構61を設けた構成になってい
る。例えば挿入部4内における湾曲部23と可撓部24
との境界に設けた接続口金62の内壁面には密巻き状態
に近いパイプ形状の硬度調整用コイル63の先端及びこ
のコイル63内に挿通された硬度調整用ワイヤ64とが
ろう付け等で固着されている。
【0063】そして、可撓部24を構成する可撓チュー
ブ65及びその内側の螺旋管66内を挿通されたコイル
63はさらに操作部6の前端付近の手元側の接続管67
の内壁にろう付けで固着され、さらに操作部6後方側に
延出されている。そして、このコイル63が他の内蔵物
にからみつく等の配置の乱れが生じないようになってい
る。
【0064】この場合、コイル63は長手方向に力を加
えない状態で、十分な軟性或いは可撓性を有する状態で
コイル63の先端及び後端側は固着されている。また、
このコイル63から後方に突出するワイヤ64の後端に
は操作棒68が取り付けてある。
【0065】この操作棒68は操作部6の一部において
操作部6の外部に露出し、矢印で示すようにワイヤ64
の軸方向に移動操作することができるようにしている。
そして、このワイヤ64を牽引しない状態では、コイル
63は最も可撓性を有する状態であり、操作棒68を牽
引してワイヤ64を引っ張ると、コイル63に圧縮力が
加えられて、屈曲することが抑えられる状態、つまり硬
度が高くなる状態に調整できるようにしている。なお、
コイル63は可撓部24が単に屈曲された場合に引っ張
られ(硬くなら)ないように、可撓チューブ65内で多
少蛇行させて設置している。
【0066】このように本実施の形態では挿入部4の特
に可撓部24の硬度を調整可能にした内視鏡2′にして
いるので、プローブ15の硬度が異なるものを選択使用
により使用する環境に応じて適切なものを使用したり、
内視鏡2′側でも硬度を調整することもできる。従っ
て、術者は硬度等の選択枝が多くなり、かつ硬度を調整
できるので、より便利になると共に、より使用する環境
に適した状態に設定し易くなる。
【0067】また、図9に示す変形例の構造のようにし
ても良い。図9に示すように、硬度調整用コイル71は
調整用ワイヤ72挿通されると共に、コイル71内の余
ったスペース73内にプローブ15Gも挿通される構成
にした。
【0068】なお、プローブ15Gは可撓性の外装チュ
ーブ74内には磁界を発生するソースコイル75a,7
5b,…が可撓性の支持部材76に固定されてあり、ソ
ースコイル75a,75b,…に接続されたリード線7
7も外装チューブ74内に挿通されている。本構造を採
用することによりスペースを有効活用でき、その結果内
視鏡挿入部の細径化が実現する。
【0069】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態を図10及び図11を参照して説明する。図
10はユニバーサルケーブル7の端部のコネクタ82の
一部を示し、図11は図10のはA矢視図を示す。本実
施の形態における内視鏡では図1に示す内視鏡2内にプ
ローブ15(及び接続ケーブル16の一部)を内蔵し、
図1のコネクタ8に相当するコネクタ82にプローブ1
5(或いは接続ケーブル16)の接続部83を設け、図
11に示すようにこの接続部83はコネクタ82の外径
からはみ出すことの無い形状ににしている。
【0070】この接続部83には接続ケーブル16の接
続コネクタ84を着脱自在に接続できる構造にしてい
る。本実施の形態の構造にすることで検査中に接続部8
3が邪魔になることが無くなり、また内視鏡2Cをケー
スに収納する時に接続部83が邪魔にならないというメ
リットが生じる。なお、上述した各実施の形態等を部分
的に組み合わせる等して構成される実施の形態等も本発
明に属する。
【0071】[付記] 1.プローブ内部とプローブ外部の既知の位置との一方
と他方とにそれぞれ磁界を発生する素子と磁界を検出す
る素子とを配置し、前記プローブを内視鏡のチャンネル
内に挿入し、前記磁界を検出することにより既知の位置
に配置した素子に対してプローブ内部に配置した素子の
位置を求めることにより内視鏡形状を推定し、推定した
内視鏡形状を表示する内視鏡形状検出装置において、
チャンネル内に挿入される部分の可撓性及び弾発性の少
なくとも一方が異なる複数のプローブを具備したことを
特徴とする内視鏡形状検出装置。
【0072】2.付記1において、前記複数のプローブ
は、その長手方向において後端側よりも先端側の可撓性
が高い部分又は弾発性が低い部分の長さが異なるもので
あることを特徴とした。 3.付記1において、前記複数のプローブにはその可撓
性及び弾発性の少なくとも一方の程度を識別する表示部
が設けてある。 4.付記1において、前記内視鏡は挿入部の硬度を変更
する硬度変更手段を有する。
【0073】5.内視鏡形状を検出する為に磁界を発生
又は検出する素子を内蔵し、内視鏡のチャンネル内に挿
入するプローブにおいて、手元側のコネクタには内視鏡
の鉗子口に着脱可能な弾性体からなるオレドメを具備し
たことを特徴とする形状検出用プローブ。
【0074】(付記5の背景)
【0075】(従来の技術)
【従来の技術】の欄と同じ。
【0076】(従来例の問題点)従来例では内視鏡の鉗
子チャンネルにプローブを挿入したときに、内視鏡の鉗
子口部分においてプローブはフリーであり、検査中に内
視鏡の操作部を前後左右に動かしたり、振ったりした場
合、軟性のプローブはストレスを受け、変形したり座屈
するおそれがある。その結果、プローブが鉗子チャンネ
ルに挿入不能になったり、最悪の場合は内視鏡の形状検
出が出来なくなる場合もある。
【0077】(目的)内視鏡のチャンネル内に挿入する
プローブが内視鏡鉗子口近傍で損傷するのを低減するこ
とで、耐久性を向上し、内視鏡検査の効率を向上した内
視鏡形状検出用プローブ或いは内視鏡形状検出装置を提
供することを目的とし、付記3の構成にした。
【0078】(作用及び効果)本構造だと、鉗子口近傍
のプローブの変形、座屈等の防止が可能。且つ内視鏡の
鉗子口にワンタッチで取付けられるので操作が簡便にな
る。またプローブ先端の位置が内視鏡先端に対して一定
に配置されるというメリットもある。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
ローブ内部とプローブ外部の既知の位置との一方と他方
とにそれぞれ磁界を発生する素子と磁界を検出する素子
とを配置し、前記プローブを内視鏡のチャンネル内に挿
入し、前記磁界を検出することにより既知の位置に配置
した素子に対してプローブ内部に配置した素子の位置を
求めることにより内視鏡形状を推定し、推定した内視鏡
形状を表示する内視鏡形状検出装置において、チャンネ
ル内に挿入される部分の可撓性及び弾発性の少なくとも
一方が異なる複数のプローブを用意しているので、術者
は硬さ・弾発性の好みや挿入手技に適したプローブを使
い分けるようにすることにより、表示される内視鏡形状
を参照しつつ、円滑な挿入操作を行うことができ、内視
鏡検査の効率も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡シス
テムの全体構成図。
【図2】内視鏡の構成を示す断面図。
【図3】挿入形状検出用プローブの構成を示す断面図。
【図4】内視鏡を大腸内に挿入した様子を示す説明図。
【図5】本発明の第2の実施の形態を備えた内視鏡シス
テムの全体構成図。
【図6】挿入口付近の折れ止め等の構成を示す断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるプローブを
示す図。
【図8】本発明の第4の実施の形態におけるチャンネル
内にプローブを挿通した状態の内視鏡の構成を示す断面
図。
【図9】変形例における硬度調整機構を形成するコイル
内部を示す断面図。
【図10】ユニバーサルケーブルの端部に設けたコネク
タの一部を示す図。
【図11】図10のA矢視図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…内視鏡 3…内視鏡装置 4…挿入部 5…内視鏡形状検出装置 6…操作部 7…ユニバーサルケーブル 8…コネクタ 9…光源装置 11…ビデオプロセッサ 12…モニタ 13…鉗子チャンネル 14…挿入口 15,15A,15B,15C…(挿入形状検出用)プ
ローブ 16…接続ケーブル 17…コネクタ 18…形状検出装置本体 19…コイルユニット 21…モニタ 22…先端部 23…湾曲部 24…可撓部 26…ライトガイド 27…対物レンズ 28…CCD 30A,30B,30C…外装チューブ 31a,31b…ソースコイル 32…支持部材 33…磁性材 34…導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥山 誠記 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 石井 広 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 森山 宏樹 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 笹川 克義 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 谷口 明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 平田 康夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岡▲崎▼ 次生 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大明 義直 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−107875(JP,A) 特開 平7−124164(JP,A) 特開 平6−261858(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブ内部とプローブ外部の既知の位
    置との一方と他方とにそれぞれ磁界を発生する素子と磁
    界を検出する素子とを配置し、前記プローブを内視鏡の
    チャンネル内に挿入し、前記磁界を検出することにより
    既知の位置に配置した素子に対してプローブ内部に配置
    した素子の位置を求めることにより内視鏡形状を推定
    し、推定した内視鏡形状を表示する内視鏡形状検出装置
    において、 チャンネル内に挿入される部分の可撓性及び弾発性の少
    なくとも一方が異なる複数のプローブを具備したことを
    特徴とする内視鏡形状検出装置。
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