JP2002345681A - 手乾燥装置 - Google Patents

手乾燥装置

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JP2002345681A
JP2002345681A JP2001159927A JP2001159927A JP2002345681A JP 2002345681 A JP2002345681 A JP 2002345681A JP 2001159927 A JP2001159927 A JP 2001159927A JP 2001159927 A JP2001159927 A JP 2001159927A JP 2002345681 A JP2002345681 A JP 2002345681A
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Yasuhiro Kumamoto
保弘 熊本
Shoichiro Himuro
正一郎 氷室
Hiroshi Tagashira
博司 田頭
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手乾燥装置にて、水受け部もしくは水溜り部
に内蔵した熱源で手に付着した水滴を吹き飛ばした水分
を蒸発させることによって、清掃時に排水する作業を省
き、雑菌等の繁殖を抑えることができる水分蒸発手段を
設けた手乾燥装置を提供する。 【解決手段】 手を挿入する手挿入部と、前記手に気体
を吹出す吹出しノズルと、前記吹出しノズルに前記気体
を導入する気体供給手段と、前記吹出しノズルから吹出
された気体によって吹き飛ばされた水などを受ける水受
部と、前記水受部より誘導された水滴を貯水する水溜り
部を有し、前記水受け部もしくは水溜り部に水分を蒸発
させるための手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濡れた手に付着し
ている水などを気体で吹き飛ばして乾燥させる手乾燥装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、手乾燥装置は、図1に示すように
吹出しノズル3から吹出される高圧空気を挿入された濡
れた手の掌または甲側に当てて、手に付着した水などを
吹き飛ばし、前記高圧空気によって飛ばされた前記水な
どは、水受け部8を経由して前記水溜り部9に貯水した
後、定期的水捨てすると共に前記水溜り部9の清掃をす
るものである。
【0003】また、前記水溜り部9の水捨て及び清掃の
時期は、使用者が前記水溜り部9の水位を目視で確認し
て判断することに委ねている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手乾燥装置では、前記水溜り部に溜まった水などの水分
量を定期的に確認しなければならないため、使用者に煩
わしさを与えるという問題があった。
【0005】また、前記水溜り部の貯水水位の確認を忘
れ使用を続けた場合、水などが前記水溜り部からあふれ
て床が汚れることで、床の清掃が必要となり使用者に煩
わしさを与えるという問題があった。
【0006】また、前記水受け部や水溜り部に水滴など
を長期間放置したままにしておくと腐食などにより雑菌
などが発生し、使用者に不快感を与えるといったもので
あった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明は手乾燥装置において、水溜り部に
溜まった水を除き、清掃時に排水する作業を省き、かつ
雑菌等の繁殖を抑えることができる手乾燥装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の手乾燥装置は、手を挿入する手挿入部と、前
記手に高速風を吹出す吹出しノズルと、前記吹出しノズ
ルに前記高速風を導入する高速風供給手段と、前記吹出
しノズルから吹出された高速風によって吹き飛ばされた
水などを受ける水受け部とを設けるとともに、前記水受
け部に水分を蒸発させる水分蒸発手段を設けたものであ
る。
【0009】この構成によれば、前記手乾燥装置使用時
に吹き飛ばされた水などを受ける水受け部に水分蒸発手
段を設けたため、水捨て等の手間を必要としない手乾燥
装置を提供することができる。
【0010】前記手を挿入する手挿入部と、前記手に高
速風を吹出す吹出しノズルと、前記吹出しノズルに前記
高速風を導入する高速風供給手段と、前記吹出しノズル
から吹出された高速風によって吹き飛ばされた水などを
受ける水受け部と、前記水受け部より誘導された水滴を
貯水する水溜り部を有し、前記水溜り部に貯水された水
分を蒸発させる水分蒸発手段を設けたものである。
【0011】この構成によれば、前記手乾燥装置使用時
に吹き飛ばされた水などを受ける水受け部より誘導され
た水滴を貯水する水溜り部に水分蒸発手段を設けたた
め、水捨て等の手間を必要としない手乾燥装置を提供す
ることができる。
【0012】また、前記水分蒸発手段は、水受け部もし
くは水溜り部の内部に加熱手段を内蔵し、加熱された熱
が水滴に直接伝達されるように熱伝導性の高い材料を表
面に露出させて蒸発させる手段を設けたものである。
【0013】この構成によれば、水分を短い時間に確実
に蒸発させることができる。
【0014】また、前記水分を蒸発する方法として送風
手段を設けたものである。
【0015】この構成によれば、ファンモータ等の空気
循環にて間接的に水分を蒸発させるので省電力、省エネ
ルギーを実現できる。
【0016】また、前記送風手段の空気の通風路は、前
記水受け部より誘導された水滴が通過する排水溝から吸
気して水溜り部を経由し外部に排気されるものである。
【0017】この構成によれば、前記水受け部より誘導
された水滴が通過する排水溝から吸気しているため、水
分が蒸発する際の湯気が排水溝から出るようなことはな
い。
【0018】また、前記水分蒸発部に水分を検知する手
段と蒸発動作を制御する手段を設けたものである。
【0019】この構成によれば、前記手乾燥装置使用時
に吹き飛ばされた水などを受ける水受け部と貯水された
水溜り部の水分を前記水分検知手段で検知した信号によ
り蒸発させることで、無駄な動作のない手乾燥装置を提
供することができる。
【0020】また、前記水溜り部の水分を検知する手段
として光学式検知手段を設けたものである。
【0021】この構成によれば、前記手乾燥装置使用時
に吹き飛ばされた水分などを前記水受け部と水溜り部の
通路にて前記光学式で検知するため、水分とセンサーが
非接触の状態で水分を感知することができる。
【0022】また、前記水溜り部の水分を検知する手段
として前記手乾燥装置の使用回数または使用時間の累計
により算出し、前記水受部の貯水量を検知する機能を設
けたものである。
【0023】この構成によれば、前記手乾燥装置使用時
に吹き飛ばされた前記水受け部と貯水された前記水溜り
部の水分の量を使用回数または使用時間の累計で算出
し、その検知信号により水分を定期的に蒸発させるた
め、常時衛生的な手乾燥装置を提供することができる。
【0024】また、前記手乾燥装置の水受け部と水溜り
部の水分蒸発加熱手段は電磁誘導手段で構成されている
ものである。
【0025】この構成によれば、前記水受け部と水溜り
部の水滴を加熱する発熱部と電源供給部が分離されるこ
とで電気的に絶縁されるため、使用者の安全性が向上し
前記水受け部と水溜り部の電気接続部の防水構造等が不
要になる。
【0026】また、前記加熱手段である電磁誘導方式
は、前記水受け部と水溜り部内に電気絶縁的に設けた電
磁誘導コイルと前記水溜り部の一部または全体を導電材
にて構成されているものである。
【0027】この構成によれば、前記手乾燥装置の水溜
り部の水分加熱手段である電磁誘導手段は、電磁誘導コ
イルと水溜り部の一部または全体が導電材にて構成され
ているため、電源供給部と発熱部とは電気的に非接触と
なり、電源の接触部が露出しないため腐食等が発生する
こともなく清掃性に優れた手乾燥装置を提供することが
できる。
【0028】また、前記水分蒸発手段を、前記手乾燥装
置の非乾燥動作時に動作するものである。
【0029】この構成によれば、前記手乾燥装置の動作
中は前記水分加熱手段が動作しないため、装置の定格消
費電力を少なくすることができる。
【0030】また、前記水分蒸発手段は、手乾燥装置の
未使用時に動作するようにしてもよい。
【0031】この際、手乾燥装置周囲の照度の検出する
照度検出手段を設けて、照度検出手段からの検出値を元
に手乾燥装置の未使用時を判断して前記水分蒸発手段を
制御するよう、構成することもできる。
【0032】この構成によれば、例えば周囲照度が一定
値以下になったことを検出することで、手乾燥装置の設
置された場所の照明が消灯されていると判断でき、消灯
時間帯や夜間といった手乾燥装置が未使用時に、自動的
に水分加熱手段を動作させることができる。
【0033】前記水溜り部または水受けトレイは、着脱
できるように構成したものである。
【0034】この構成によれば、前記手乾燥装置の水溜
り部または水受けトレイを分離できるため、清掃性に優
れた手乾燥装置を提供できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る手乾燥装
置水受け部の第一の実施例を示す概略断面図であり、図
2・3は本発明に係る手乾燥装置水溜り部の第二・第三
の実施例を示す概略断面図である。
【0036】図1に示すように、手乾燥装置Aの内部に
は高圧気体を供給する空気供給部2が設置されており、
手挿入部5付近に挿入された手の掌側または甲側いずれ
か片側に吹出す吹出しノズル3に連絡されている。
【0037】また、図1に示すように、手乾燥装置Aの
下部には、手から吹き飛ばされた気体や水などを受ける
水受け部8が設けてある。
【0038】また、水受け部の水分を検知する水分量検
知手段12及び水分量検知手段12の検知信号により、
発熱して水分を蒸発させる水分蒸発手段10が設けてあ
る。
【0039】尚、図1の水分量検知手段12は、本体1
の下部に配設されているが、本体1の上部に配設しても
よい。
【0040】また、手乾燥装置Aには挿入された手を検
出する人体検知部6や、人体検知部6からの信号で空気
供給部2や水分蒸発手段10を作動したり、前記手段を
制御するタイマー動作を行うコントロール手段を有して
いる。
【0041】前述にのように構成された手乾燥装置の作
動について、以下に説明する。
【0042】使用者が手挿入部5から手を挿入すると、
手乾燥装置Aに組込まれた人体検知部6により手を検知
し、その検知信号によって空気供給部2が動作し、吹出
しノズル3から手の掌側または甲側いずれかの片側に向
けて、使用者から離れる(実線で示す矢印)方向に高圧
気体が吹出され、手に付着した水などを吹き飛ばして手
の乾燥が開始される。
【0043】手の掌側または甲側いずれかの片側に当っ
た高速気体によって吹き飛ばされた水などは、手の接線
方向に沿って手乾燥装置Aの水受け部8で受ける。
【0044】水受け部8の水分量が、水分量検知手段1
2により一定の検知水量に達すると検知信号により水分
蒸発手段10が作動し、水分を蒸発させる。
【0045】照度センサー14により一定の照度以下に
なったことを感知して水分蒸発手段10が作動する。
【0046】この構成によれば、水受け部8の水量を自
動で検知し、その検知信号により水分蒸発手段10が作
動し水分を蒸発させるため、定期的に行っている水捨て
等のメンテナンス行為をしなくて良い。
【0047】図2は、本発明に係る手乾燥装置Aと手か
ら吹き飛ばされた気体や水などを受ける水受け部8に配
設されている排水溝11を経由して貯水する水溜り部9
を設けた時の実施例を示す概略図である。上記した構成
については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0048】光学センサー13により排水溝11を経由
してきた水分量を測定することにより一定の検知水量に
達すると水分蒸発手段10が作動し、水分を蒸発させ
る。
【0049】この構成によれば、水溜り部9に誘導され
た水量を自動で検知し、その検知信号により水分蒸発手
段10が作動し水分を蒸発させるため、定期的に行って
いる水捨て等のメンテナンス行為をしなくて良い。
【0050】図3は、本発明に係る手乾燥装置Aと手か
ら吹き飛ばされた気体や水などを受ける水受け部8に配
設されている排水溝11を経由して貯水する水溜り部9
に送風手段を設けた時の実施例を示す概略図である。上
記した構成については同一の符号を付し、その説明は省
略する。
【0051】図3に示すように、前記送風手段の空気の
通風路は、前記水受け部より誘導された水滴が通過する
排水溝から吸気して水溜り部を経由し外部に排気される
ものであるため、水分が蒸発する際の湯気が排水溝から
出るようなことはない。
【0052】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明により、
手に付着した水などを高速風により吹き飛ばしその飛ば
された水滴などを貯水する水溜り部の水分を検知する機
能を有し、その検知信号等によって水分蒸発手段を動作
させる機能を設けたことによって水受けトレイの定期的
な清掃等の手間を省き、水受けトレイの水の腐食を抑
え、臭いの発生なくし常に清潔な状態を保持することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手乾燥装置の実施例を示す概略側面図
である。
【図2】本発明の手乾燥装置の実施例を示す概略側面図
である。
【図3】本発明の手乾燥装置の実施例を示す概略側面図
である。
【符号の説明】
A…手乾燥装置、1…本体ケース、2…空気供給部、3
…吹出しノズル、4…コントローラ、5…手挿入部、6
…人体検知部、7…フィルター、8…水受け部、9…水
溜り部、10…水分蒸発手段(電磁誘導コイル)、11
…排水溝、12…水分量検知手段、13…光学センサ
ー、14…照度センサー、15…送風手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 氷室 正一郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 田頭 博司 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手に付着した水などを高速風にて吹き飛
    ばす手乾燥装置において、 手を挿入する手挿入部と、前記手に高速風を吹出す吹出
    しノズルと、前記吹出しノズルに前記高速風を導入する
    高速風供給手段と、前記吹出しノズルから吹出された高
    速風によって吹き飛ばされた水などを受ける水受け部と
    を設けるとともに、 前記水受け部に水分を蒸発させる水分蒸発手段を設けた
    ことを特徴とする手乾燥装置。
  2. 【請求項2】 手に付着した水などを高速風にて吹き飛
    ばし乾燥させる手乾燥装置において、 手を挿入する手挿入部と、前記手に高速風を吹出す吹出
    しノズルと、前記吹出しノズルに前記高速風を導入する
    高速風供給手段と、前記吹出しノズルから吹出された高
    速風によって吹き飛ばされた水などを受ける水受け部
    と、前記水受け部より誘導された水滴を貯水する水溜り
    部とを設けるとともに、 前記水溜り部に水分を蒸発させる水分蒸発手段を設けた
    ことを特徴とする手乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記水分蒸発手段は、加熱手段が水受け
    部もしくは水溜り部の内部に内蔵され、熱伝導性が高い
    材料を表面に露出させたものであることを特徴とする請
    求項1,2に記載の手乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記水分蒸発手段は、送風手段であるこ
    とを特徴とする請求項1,2に記載の手乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記送風手段は、空気の通風路が、前記
    水受け部より誘導された水滴が通過する排水溝から吸気
    して水溜り部を経由し外部に排気される構造であること
    を特徴とする請求項4に記載の手乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記水分蒸発部に水分検知手段を設ける
    とともに、該検知手段による検知結果を元に前記水分蒸
    発手段を制御することを特徴とする請求項1から5に記
    載の手乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記水溜り部の水分検知手段は、前記手
    乾燥装置使用時に吹き飛ばされた水分などを前記水受け
    部と水溜り部の通路にて光学式で検知する光学式検知構
    造であることを特徴とする請求項2から6に記載の手乾
    燥装置。
  8. 【請求項8】 前記水溜り部の水分検知手段は、前記手
    乾燥装置の使用回数または使用時間の累計により算出す
    ることを特徴とする請求項2から7に記載の手乾燥装
    置。
  9. 【請求項9】 前記水分蒸発手段は電磁誘導手段である
    ことを特徴とする請求項1から8記載の手乾燥装置。
  10. 【請求項10】 前記電磁誘導手段は、前記水受け部内
    に電気絶縁的に設けた電磁誘導コイルと前記水受け部と
    水溜り部の一部または全体を導電材にて構成したものか
    らなることを特徴とする請求項9記載の手乾燥装置。
  11. 【請求項11】 前記電磁誘導手段は、前記水溜り部を
    絶縁材にて構成し、前記水溜り部に載置または、半埋め
    込みの導電材製水受けトレイからなることを特徴とする
    請求項10記載の手乾燥装置。
  12. 【請求項12】 前記水分蒸発手段は、該手乾燥装置の
    非乾燥動作時に動作することを特徴とする請求項1〜1
    1記載の手乾燥装置。
  13. 【請求項13】 前記水分蒸発手段は、該手乾燥装置の
    未使用時に動作することを特徴とする請求項1〜12記
    載の手乾燥装置。
  14. 【請求項14】 該手乾燥装置周囲の照度の検出する照
    度検出手段を設け、前記照度検出手段からの検出値を元
    に前記手乾燥装置の未使用時を判断して前記水分蒸発手
    段を制御することを特徴とする請求項13記載の手乾燥
    装置。
  15. 【請求項15】 前記水溜り部または水受けトレイを着
    脱可能に構成したことを特徴とする請求項1〜14に記
    載の手乾燥装置。
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