JP4782737B2 - 加湿装置 - Google Patents

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本発明は、単独で、あるいは、空気の物性を変化させて所望の雰囲気をつくり出す空気調和機、空気清浄機、ファンヒーター等の空調機器に組み合わせて用いることのできる加湿装置に関するものである。
従来、加湿装置としては、水を貯める貯水手段と、貯水手段の水を気化させる加湿手段とを備えた構成のものが用いられており、加湿手段の加湿方式としては、水を加熱して蒸発させる加熱方式や、空気中に水を霧状に放出して気化させる霧化式あるいは吸水した加湿フィルターに空気を通過させて気化させる気化方式などが知られている。
上記した加湿方式にはそれぞれメリットとデメリットがある。例えば加熱方式と霧化式は装置を小型化できるが、前者はエネルギー多消費型であり、後者は装置コストが高い。大面積の加湿フィルターを用いる気化方式は、装置を小型化するという点では不利であるものの、エネルギーをそれほど必要とせず、装置コストが安く、動作信頼性も高いというメリットがある。
気化方式の加湿装置においては、加湿フィルターの下端を水に浸し、常時湿潤状態に置くこととしている。このような装置にあっては、加湿フィルターや貯水手段中に細菌・かび・藻類等が繁殖し、悪臭のもととなる他、それら自身あるいはその胞子が風によって室内にまき散らされることが問題となる。まき散らされた物質は、その種類によっては感染症を引き起こしかねない。また、水垢が付着するため、きめこまかに清掃しないと不純物がこびりついて水の気化性能が低下したり、故障の原因となったりしていた。
特許文献1に記載された加湿器では、縦長方形に形成された気化フィルターを回転駆動し、水槽部の水面と略平行になったとき、乾燥運転を行うようにしている。
特許文献2には、中空円筒状の加湿フィルターを回転させて加湿を行い、加湿運転終了後に、加湿フィルターの回転を停止してフィルターの乾燥を行う加湿装置が記載されている。
また、特許文献3に記載された気化式加湿機では、気化フィルターが浸される水槽と給水タンクを水路で連通し、この水路の途中に開閉手段を設け、運転オフ時に開閉手段を閉じて水路を遮断し、送風用ファンと加熱体をオンさせて、気化フィルターを強制乾燥させている。
特許文献4では、水槽部の水位を検出する水位センサを備え、水位が所定値以下となった場合に気化フィルターの乾燥処理を行う加湿器が記されている。
特許文献5,6には、ヒータへの通電時間や加湿時間をカウントして、使用者に清掃時期を知らせる機能を備えた加湿装置が記載されている。
特開2003−302077号公報 特開2005−274097号公報 特開2004−233022号公報 特開2003−56874号公報 特開平10−141716号公報 特開平8−270990号公報
上述のように、従来の気化方式の加湿装置においては、加湿運転中もしくは加湿運転終了後に、加湿フィルター自体を回転させたり、水を供給する水路を遮断したり、水槽部の水位が所定値以下となったときに、加湿フィルターの乾燥運転を自動的に行うようにしていた。
しかしながら、上記のように、加湿フィルター自体を回転させる構成は、加湿装置の構造を複雑化するとともに、装置の大型化を招くという不都合が生じる。また、運転中や運転終了のたびに乾燥運転を行うことは、加湿フィルターの使用当初は効果があるものの、使用時間が経過するにしたがって、加湿フィルターに対して乾燥−吸水のサイクルが繰り返され、水中に含まれる不純物の結晶化が早く、フィルターへの水垢の付着が促進されることとなる。加湿フィルターに水垢が付着し、その汚れがひどくなってくると、加湿量が極端に低下したり、運転開始時に異臭がしたりするといった不具合が生じていた。
また、保水手段(加湿フィルター)や給水手段(加湿トレイ・給水タンク)の汚れを想定し、使用者に定期的な清掃を促すための報知手段を備えているが、フィルターへの水垢の付着が早くなると、清掃時期を報知した時点では既に汚れの度合いが進んでおり、清掃しているのに汚れが落ちない等の不満を抱かせる要因となっていた。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、構造が簡単で、かつ保水手段に最適なタイミングで、効果的な処置を行うことのできる加湿装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る加湿装置は、保水手段と、この保水手段を湿潤状態に置く給水手段と、湿潤状態の保水手段に室内から吸い込んだ空気を接触させ、加湿された空気を室内に送り出す送風手段と、室内空気の湿度を検出する湿度センサと、前記給水手段の水位を検出する水位検出手段と、運転条件を設定する操作部と、湿度センサが検出した湿度、水位検出手段からの信号及び操作部の設定情報に基づいて、送風手段を制御して加湿を行う制御装置とを備え、送風手段を制御して保水手段を乾燥させる乾燥運転を前記制御装置に実行させるための乾燥運転設定手段を設けるとともに、制御装置は、水位検出手段からの信号により給水手段の水位が所定レベル未満であることを検知している間のみ、乾燥運転設定手段からの入力信号により乾燥運転を実行することを特徴とする。
すなわち、本発明においては、給水手段に貯留された水に保水手段の下端部を浸漬し、保水手段を常時湿潤状態に置きながら保水手段から水分を気化させる気化方式の加湿装置において、前記制御装置に乾燥運転を実行させるための乾燥運転設定手段を設け、制御装置が給水手段の水位が所定レベル未満であることを検知している間のみ、使用者の意思で乾燥運転に設定することができるようにしたものである。なお、給水手段の水位が所定レベル未満とは、給水手段の水位が保水手段の下端よりも下がった状態であることをいい、保水手段への水の供給が断たれることを意味する。
これにより、構造が簡単で、かつ使用者が加湿装置内部の清掃を行った後等、適切なタイミングで加湿フィルターを乾燥させることができる。ここで、乾燥運転とは、給水手段の水位が所定レベル未満になってから一定時間送風手段を稼動させることをいい、この乾燥運転により、保水手段における細菌・かび・藻類等の繁殖を防止し、悪臭を発生したり感染症の原因になったりするのを抑制するとともに、フィルターの寿命を永らえることができる。乾燥運転において、制御装置は、所定時間経過後は送風手段を停止する。
また、本発明では、制御装置が給水手段の水位が所定レベル未満であることを検知している間のみ、乾燥運転設定手段からの入力信号により乾燥運転を実行する。すなわち、給水手段の水位が保水手段の下端よりも上に存在するときに乾燥運転を実行することは、加湿運転を行なうのと変わりがないので、給水手段の水位が所定レベル未満のときに入力信号を受け付けることで、本来の目的である乾燥運転を確実に実施することができる。
また、上記加湿装置においては、制御装置が水位検出手段からの信号により前記給水手段の水位が所定レベル以上であることを検知している間に、乾燥運転設定手段から信号が入力された場合には乾燥運転の予約をし、給水手段の水位が所定レベル未満になったことを検知したときに乾燥運転を実行するように制御する
上記構成によれば、給水手段の水位が所定レベル未満になるのを待つことなく、予め乾燥運転を予約しておくことで給水手段の水位が所定レベル未満になった時点で自動的に乾燥運転を実行することが可能となり、利便性の高い加湿装置を提供することができる。
上記加湿装置においては、制御装置が乾燥運転中に水位検出手段からの信号により給水手段の水位が所定レベル以上であることを検出したとき、乾燥運転を解除するようにすればよい。具体的に、制御装置は、乾燥運転開始とともに、一定時間の計測を開始する。その途中において、給水手段の水位が所定レベル以上になれば、保水手段に給水が開始されるため、計測を中止し、それまで計測した時間もリセットする。その後、送風手段を停止させてもよいし、通常の加湿運転を行なうようにしてもよい。
加湿装置がさらに保水手段に接触する空気を加熱する加熱手段を備え、制御装置が乾燥運転時に送風手段とともに加熱手段を稼動させるようにしてもよい。これにより、乾燥運転の所要時間を短縮することができるとともに、保水手段に加熱空気を接触させることにより、保水手段における細菌・かび・藻類等の繁殖を防止するのみならず、積極的に保水手段の殺菌をすることが可能となる。
また、本発明では、保水手段や給水手段の清掃を促す報知手段を備え、制御装置は、累積加湿運転時間が所定時間に達したときに報知手段を作動させ、報知手段作動中に乾燥運転が実施されたときに、報知手段の作動を解除するようにした。
これにより、乾燥運転と清掃時期の報知が関連付けられ、使用者が加湿装置内部の清掃後に乾燥運転を行う意識が高まり、加湿フィルターが洗浄された後に乾燥されることになるので、細菌・かび・藻類等の繁殖を防止し、運転初期の臭いの発生を抑え、フィルター性能の低下を防ぐ。
本発明によると、気化方式の加湿装置において、制御装置に乾燥運転を前記制御装置に実行させるための乾燥運転設定手段を設け、制御装置が給水手段の水位が所定レベル未満であることを検知している間のみ、使用者の意思で乾燥運転に設定することができるようにしたため、構造が簡単で、かつ使用者が適切なタイミングで加湿フィルターを乾燥させることが可能な加湿装置を得ることができる。
以下、本発明に係る加湿装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は加湿装置の正面側から見た外観斜視図、図2は同じく加湿装置の各構成部品を取り外す状態を背面側から見た分解斜視図、図3は、本発明における加湿装置の概略構成図である。本実施形態においては、加湿手段の加湿方式として加湿フィルター及び送風手段を用いた気化方式を採用している。以下、加湿装置の構造について説明する。
図1〜図3において、1は加湿装置本体であり、装置本体1の内部には、水を貯める給水トレイ4と、給水トレイ4に水を供給する給水タンク2とから構成される給水手段と、トレイ4内の水を気化させる保水手段としての加湿フィルター11と、加湿フィルター11を通過する空気を送る送風手段としての送風機15とから構成されている。
また、装置本体1の背面側には、図2に示すように、送風機15により室内空気を吸い込む吸込口17が形成され、この吸込口17に空気用フィルターが取り付けられている。また、装置本体1の上面には吸込口17から吸い込んだ空気を吹出す吹出口6、7が形成されている。この吹出口6,7は、加湿フィルター11を通って水分を含んだ空気を吹出す加湿空気用の吹出口6と、マイナスイオンおよびプラスイオンを含んだ空気を吹出すイオン吹出口7であり、これらが本体上面に並んで配置されている。そして、装置本体1内には、吸込口17から吹出口6,7に至る空気の経路が形成されている。
図2のように、水供給系統である給水タンク2、給水トレイ4、及び給水トレイ4の装着部に装着された加湿フィルター11は、装置本体1に着脱自在に装着される態様を採用しており、これにより水供給系統の手入れが容易に行えるようになっている。
図3は、前述のごとく、本発明に係る加湿装置の概略構成図であり、装置本体1内の空気の送風経路と水の供給経路を示している。空気の送風経路には、吸込口17から吸込んだ空気を加熱する加熱手段としての加熱体16と、送風手段としての送風機15と、さらに下流側の吹出口6に至る経路に配置された加湿フィルター11とが設けられ、また、送風機15からの空気の一部がイオン吹出口7に至る経路には、プラスイオンとマイナスイオンとを発生するイオン発生装置14が設けられている。
上記送風経路においては、送風機15により装置本体1の吸込口17から吸い込まれた空気は、加熱体16で加温されて、送風機15から加湿フィルター11に送られ、加湿フィルター11に吸い込まれている水分を蒸発させて、水分を含んだ加湿空気として吹出口6より放出される。また、送風機15を出た空気の一部はイオン発生装置14に送られ、イオン発生装置14で発生したプラスイオンとマイナスイオンを含んだ空気となって、イオン吹出口7より吹き出される。
また、加湿フィルター11に水を供給する水の供給経路においては、装置本体1から取り外し自在な給水タンク2の水が、タンク2の給水口を介してトレイ4に貯えられる。加湿フィルター11は、吸水性を有する不織布からなり、断面形状をハニカム状の直方体とし、給水トレイ4の上方部に配設する。そして、給水タンク2から貯水タンクに十分な水が供給可能な状態において、加湿フィルター11の下方の一部分が給水トレイ4に浸った状態に設置することにより、フィルターの毛細管現象が働き、フィルター全面に水が行き渡るようになっている。
送風手段の送風機15は、回転自在に支持された円筒形のファンと、このファンを回転させるファンモータとから構成されている。そして、ファンの回転により、装置本体1が設置された室内の空気を吸込口17から吸込み、加湿フィルター11を通じて、吹出口6から送風するようになっている。
また、送風機15は、加湿空気を多量に発生させるときにはファンの回転数を増加させて送風量を多くし、逆に加湿空気の発生量を抑えるときはファンの回転数を低下させて送風量を少なくする。このように、送風機15の送風量を調節することで加湿の制御が可能となっている。
装置本体1内の空気の流れ方向に対して送風機15の上流側には加熱体16が配設されている。この加熱体16は、ニクロム線ヒータや正特性ヒータ等で形成されているが、この加熱体16は極力使用せずに、加湿の立ち上がりを早めたいときや加湿を多量に行いたいとき、あるいは加湿フィルター11を乾燥させるときのみに駆動させる。
また、加熱体16の上流側で吸込口17近傍には、湿度センサ50が設けられている。この位置に湿度センサ50を設けることにより、送風機15の運転が停止されて加湿装置内に加湿空気が滞留した場合であっても、送風機15の運転開始により、湿度センサ50付近の湿度は速やかに室内湿度に近い湿度に戻る。従って、加湿装置内の空気がすべて入れ替わるまで湿度の検出を待機する必要がなく、送風機15の運転開始から数秒〜十数秒ほど遅延して湿度センサの湿度を検出すれば、実際の室内湿度に近い湿度の値を得ることができる。
給水トレイ4の内部には、水の量が低減して所定水位以下に達したことを検知する水位検出手段21が設けられ、この水位検出手段21で所定水位以下になったことを検出すると、操作部5に報知するようになっている。水位検出手段21は、水位を検出できるものであれば特に制限なく使用することができる。本実施形態においては水位検出手段21として具体的にフロートスイッチを使用しているが、このほかにも光センサなどの位置センサを例示することができる。また、重量センサを用いてトレイ4内の水量からその水位を検出するようにしてもよい。
装置本体1の制御回路は図4のように構成される。操作部5には運転スイッチ60、加湿切換スイッチ61、イオン運転スイッチ62、フィルター乾燥スイッチ63及びリセットスイッチ64が配置される。制御装置41は、上記スイッチ群からの信号を受け取るスイッチ入力回路42と、スイッチ入力回路42から入力データを受け取る制御部43とを備える。制御部43は、制御の要となる箇所であり、CPUやメモリ等、いわゆるマイクロコンピュータを構成するのに必要な要素を備える。
制御部43は、イオン発生装置駆動回路30、送風機駆動回路31及び加熱体駆動回路32を制御する。制御部43には、湿度センサ50からも信号が伝えられる。運転スイッチ60は、装置本体1全体のメインスイッチとなるものであり、「入」「切」の2状態に切り換えられる。
加湿切換スイッチ61は、加湿運転の運転モードを選択するものであり、押す度に「自動」→「強」→「中」→「弱」→「切」→「自動」の順で切り換わる。イオン運転スイッチ62は、イオン発生装置14の運転モードを選択するものであり、押すたびに「入」→「切」→「入」→「切」の順で切り換る。上述のごとく、操作部5においては、運転モードやイオン発生の有無等の運転条件を設定可能とされている。
次に装置本体1の動作を説明する。まず運転スイッチ60を「切」にしておいて給水タンク2を取り出し、給水タンク2に水を入れ、再び給水トレイ4の上にセットする。それから運転スイッチ60を「入」にする。
加湿切換スイッチ61とイオン運転スイッチ62は、初期状態では「自動」及びイオン運転「入」となっており、運転スイッチ60を「入」にすると、イオン発生を伴う自動加湿運転が開始される。なおイオン運転「入」とは、プラスイオンとマイナスイオンの集団であるイオンクラスターが、イオン発生装置14で生成されることを意味する。
自動加湿運転は、湿度センサ50により検出された検出湿度と、予め記憶設定された湿度との差に応じて、加熱体16を制御したり、送風機15の回転を制御したりするなどして、加湿量を変えて自動的に加湿制御される。
例えば、設定された湿度と検出湿度との差が大きいときには、送風機15の回転数を上げて送風量を多くすることで、加湿フィルター11からの水分の離脱量を多くする加湿運転の制御をする。
特に、強加湿運転時や、設定された湿度と検出湿度との差が大きい場合においては、加熱体16を駆動させて加湿装置内に吸込んだ空気を加熱して加湿フィルター11からの水分の離脱量をより多くする加湿運転の制御を行う。
また、加湿運転時にイオン発生装置14が不要なときは、イオン運転スイッチの『切』を選択することで、その駆動を停止することができ、加湿運転だけでも使用することができる。
制御部43は、計測手段44を備えている。計測手段44は、加湿運転の稼動時間を累積的に計測するものであり、具体的には、運転スイッチ60の『入』の信号が制御部43に入力されると、制御部43は送風機15、場合によっては加熱体16を稼動させ、これにより加湿運転が開始され、それとともに計測手段44の時間計測が開始される。時間の計測は、運転スイッチ60の『切』信号が制御部43に入力された時点で停止し、次に運転スイッチ60の『入』信号が制御部43に入力されると、前回計測を停止した時点から時間の計測が再開され、計測時間が累積されていく。報知手段18は、動作時にランプが点灯し、保水手段や給水手段の手入れ時期を報知するようになっている。
報知手段18により、手入れ時期が報知されたとき、使用者は給水トレイ4、加湿フィルター11、給水タンク2等の清掃を行う。特に加湿フィルター11の汚れや水垢の付着は、運転時の吹出口からの臭いや加湿量の低下を生じるため、加湿フィルター11については、念入りに清掃を行う必要がある。
具体的なお手入れの方法としては、まず、水またはぬるま湯に洗剤を入れて溶かし、その中に加湿フィルター11を入れて、約30〜60分つけ置き洗いをする。特に水垢が取れにくいときは、洗剤の代わりにクエン酸を入れて溶かし、約2時間つけ置く。その後十分に水ですすぎ洗いをして、元の場所に取り付ける。この後使用者は、リセットスイッチ64を押して、報知手段18によって報知されているお手入れ時期を促す表示の解除を行う。これにより、計測手段44の計測時間がクリアされ、再びゼロから時間計測が行われる。
続けて加湿装置を使用する場合は、特に加湿フィルター11を乾燥させる必要はないが、装置本体1をそのまま収納してしまう場合は、加湿フィルター11を完全に乾燥させておく必要がある。しかしながら、使用者にとっては十分に陰干しをしても、フィルターの内部まで完全に乾燥しているかどうかは不明である。
ここで、乾燥運転設定手段としてのフィルター乾燥スイッチ63を押すことにより、加湿フィルター11を乾燥させる乾燥運転を行う。本実施形態では、加湿フィルターの乾燥運転は、加熱手段16と送風手段15を所定時間駆動することによって行なわれる。これにより、加湿フィルター11に空気が吹き付けられる。加湿フィルター11に接触した空気は加湿フィルター11に残存した水分を奪いとり、加湿フィルター11を完全に乾燥させる。
加湿フィルター11に接触する空気は加熱手段16により加熱されて約60〜70℃の温風となっており、乾燥が促進され、殺菌効果も高まる。このようにして、加湿フィルター11を確実かつ完全に乾燥させ、加湿フィルター11に付着していた細菌・かび・藻類等の活動力を弱め、臭いの発生を防止する。なお、これに限らず、フィルター乾燥スイッチ63を押すと送風手段15が所定時間駆動するようにしてもよく、加熱手段16を駆動させるか否かを選択できるようにしてもよい。
また、乾燥運転を行うときに、給水トレイ4に水が貯えられていれば、通常の加湿運転と何ら変わりないことになる。つまり、加湿フィルターが水に浸されているため、乾燥運転の効果が全く得られない。
そこで、フィルター乾燥スイッチ63は、給水トレイ4に水が入っていないとき、すなわち、水位検出手段21が所定水位以下であることを検出したときのみ受け付けるようにする。こうすることにより、誤って給水トレイに水が入っている状態で加湿フィルターがセットされても、フィルター乾燥運転に入ることはなく、使用者が意図していない加湿運転が行われることがない。
図5は、本実施形態を示す実行プログラムのフローチャートである。図中、「♯」は各ステップを表わすので、以下「ステップ○○○」として説明する。
まず、ステップ100でフィルター乾燥運転中か否かを判断する。既にフィルター乾燥運転モード中であればステップ110に、フィルター乾燥運転モード中でなければ、ステップ160に移行し、フィルター乾燥スイッチ63がONされたか否かを判断する。
ステップ160でNoのとき、すなわちフィルター乾燥スイッチ63がONしていないときは加湿運転でモードの変化がないので、ステップ100に戻る。Yesのときはステップ120に移行する。
ステップ120では、水位スイッチ21がONしているかどうか、つまり給水トレイ4に水が入っているかどうかを判断する。Yesのときは給水トレイ4に水が入った状態であり、そのままでは乾燥運転を行えないので、ステップ170でフィルター乾燥運転を解除して、ステップ100に戻る。すなわち、本実施形態では、乾燥運転が解除されたときには通常の加湿運転に戻ってそのまま運転が継続されるようになっている。
Noのときには、ステップ130に進み、送風機15を強運転し、加熱体16をONして、フィルター乾燥運転を行う。ステップ140では、乾燥運転の時間を判定し、所定時間(ここでは60分)が経過すれば、ステップ150に進んで、フィルター乾燥運転を終了する。時間が経過していなければ、ステップ100に戻って、乾燥運転を継続する。
また、ステップ100で既にフィルター乾燥運転モード中であると判断されると、ステップ110で、フィルター乾燥スイッチ63がONされたか否かを判断する。Yesのとき、すなわちフィルター乾燥スイッチ63が再度押されたときは、手動で乾燥運転解除の操作があったものと判断し、ステップ170でフィルター乾燥運転を解除して、ステップ100に戻る。フィルター乾燥スイッチ63がONされていないときは、フィルター乾燥運転の状態が継続されるので、ステップ120に移行する。以降の動作は、前述のステップ120以降の動作と同様である。
さらに、報知手段18により、加湿フィルター11や給水トレイ4の手入れ時期を使用者に知らせるようになっているが、この報知手段18は、使用者が製品各部の清掃を終えた後、自身でリセットスイッチ64を押すことによって解除できるようになっている。フィルター乾燥運転は、製品収納時点での加湿フィルターの完全乾燥を目的とし、乾燥運転開始の時点では、加湿フィルター11や給水トレイ4は清掃されていることが多い。フィルター乾燥運転を行い、終了後に報知手段18の作動を解除するようにすれば、製品本体へのお手入れと加湿フィルター乾燥が関連付けられ、使用者にフィルター清掃(洗浄)と乾燥を一連の流れとして認識させることができ、お手入れのタイミングのたびにフィルターの洗浄と乾燥を繰り返すことで、フィルターに残存する細菌・かび・藻類等の活動力を弱め、運転開始時の臭いの発生を防止し、加湿フィルターの性能の低下を防ぐ。
本発明の実施形態である加湿装置の正面側から見た外観斜視図 図1の加湿装置の各構成部品を取り外す状態を背面側から見た分解斜視図 図1の概略構成図 図1の加湿装置の制御ブロック図 本発明に係る加湿装置の実行プログラムのフローチャート
符号の説明
1 装置本体
2 給水タンク
4 給水トレイ
5 操作部
6 吹出口
7 イオン吹出口
11 加湿フィルター
14 イオン発生装置
15 送風機
16 加熱体
17 吸込口
18 報知手段
19 表示部
21 水位スイッチ
23 弁部
30 イオン発生装置駆動回路
31 送風機駆動回路
32 加熱体駆動回路
40 操作スイッチ群
41 制御装置
42 スイッチ入力回路
43 制御部
44 計測手段
50 湿度センサ
60 運転スイッチ
61 加湿切換スイッチ
62 イオン運転スイッチ
63 フィルター乾燥スイッチ
64 リセットスイッチ

Claims (4)

  1. 保水手段と、この保水手段を湿潤状態に置く給水手段と、湿潤状態の保水手段に室内から吸い込んだ空気を接触させ、加湿された空気を室内に送り出す送風手段と、室内空気の湿度を検出する湿度センサと、前記給水手段の水位を検出する水位検出手段と、運転条件を設定する操作部と、前記湿度センサが検出した湿度、前記水位検出手段からの信号及び前記操作部の設定情報に基づいて、前記送風手段を制御して加湿を行う制御装置とを備え、前記送風手段を制御して保水手段を乾燥させる乾燥運転を前記制御装置に実行させるための乾燥運転設定手段を設けるとともに、前記制御装置は、前記水位検出手段からの信号により前記給水手段の水位が所定レベル未満であることを検知している間に、前記乾燥運転設定手段から信号が入力された場合には前記乾燥運転を実行し、前記水位検出手段からの信号により前記給水手段の水位が所定レベル以上であることを検知している間に、前記乾燥運転設定手段から信号が入力された場合には前記乾燥運転の予約をし、前記給水手段の水位が所定レベル未満になったことを検知したときに前記乾燥運転を実行することを特徴とする加湿装置。
  2. 前記制御装置は、前記乾燥運転中に前記水位検出手段からの信号により前記給水手段の水位が所定レベル以上であることを検出したとき、前記乾燥運転を解除することを特徴とする請求項記載の加湿装置。
  3. 前記保水手段に接触する空気を加熱する加熱手段を備え、前記制御装置は、前記乾燥運転時に前記送風手段とともに前記加熱手段を稼動させることを特徴とする請求項1又は2記載の加湿装置。
  4. 前記保水手段や給水手段の清掃を促す報知手段を備え、前記制御装置は、累積加湿運転時間が所定時間に達したときに前記報知手段を作動させ、該報知手段作動中に前記乾燥運転が実施されたときに、前記報知手段の作動を解除することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の加湿装置。
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