JP2002345019A - 携帯通信端末及び無線通信システム - Google Patents
携帯通信端末及び無線通信システムInfo
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Abstract
携帯通信端末及び無線通信システムを提供する。 【解決手段】 データ通信を行う際には、最速のデータ
速度を実現できるcdma2000 1x-EV DO方式を優先させて
適用し、このcdma2000 1x-EV DO方式によって快適なデ
ータ通信を実現し、また、cdma2000 1x-EV DO方式によ
る予測データ通信速度が閾値未満となった場合には、他
の無線通信方式に切り替えることにより、cdma2000 1x-
EV DO方式によって十分なデータ通信速度が得られない
場合においても、快適なデータ通信を行うために最低必
要とされるデータ通信速度を確保する。
Description
無線通信方式で通信可能な携帯通信端末に係り、特に、
データ受信状態に応じて無線通信方式を切り換える携帯
通信端末及び無線通信システムに関する。
cdma2000 1x-EV DO方式が開発されている。上記cdma200
0 1x-EV DO方式は、Qualcomm社によるcdma2000 1x方式
の拡張方式であるHDR(High Data Rate)方式を標準化
した方式として、電波産業界ARIBにおいてStd.T-64 1S-
2000 C.S.0024“cdma2000 High Rate Packet Data Air
Interface Specification"で標準化されているもので、
現在国内ではKDDI社によりサービスされているcdmaOne
方式(国内ではARIB T-53、北米、韓国等ではEIA/TIA/IS
-95等)を拡張し、第3世代方式(3G)に対応させたc
dma2000 1x方式を更にデータ通信に特化して通信速度を
改善することを目的とした方式である。なお、cdma2000
lx-EV DOにおいて、EVはEvolution、DOはData onlyの
意である。
末から受信した受信状態を通知する情報に基づいて、基
地局が当該端末へ送信するデータの変調方式を切り替え
ることにより、当該端末の受信状態が良好な時は誤り耐
性が低いが高速な通信レート、受信状態が悪いときは低
速だが誤り耐性の高い通信レートを使用することが可能
となる。
(基地局から携帯通信端末への方向)では、時間を1/60
0秒単位で分割し、その時間内では一つの携帯通信端末だ
けとの通信を行い、通信相手の携帯通信端末を時間によ
り切り替えることにより複数の携帯通信端末と通信を行
う、時分割多重アクセス(TDMA;time division multip
lex access)を採用している。これにより、常に、個々
の携帯通信端末に対して最大の電力を持ってデータ送信
を行うことが可能となり、携帯通信端末間で行うデータ
通信を最速の通信速度で行うことができる。
ma2000 1x-EV DO方式は、受信状態が場所に応じて非常
に大きく変動するという特性を有している。即ち、電波
状態(例えば受信電界強度、搬送波対干渉比=CIR)の
良好な場所では最大2.4Mbpsという高速通信が実現でき
る反面、受信状態の悪い場所では数10kbps程度にまで通
信速度が低下するという欠点がある。従って、受信状態
の良好な場所においては、比較的大きな容量のデータの
ダウンロードでも快適に短時間で終了することができる
のに対し、受信状態が悪く、低い下りデータ通信速度し
か得られないような状況で比較的大きな容量のデータの
ダウンロードを開始してしまうと、データダウンロード
終了までに長い時間要することとなり、利用者に対して
十分なサービスを行える環境を提供することができない
といった問題があった。また、この場合は、通信時間が
長期化するため通信費が高額になってしまうという弊害
も生ずる。
ードしながら、これらのデータの再生も並行して行う
(動画や音楽のストリーミング再生)ようなサービスを
受ける場合には、通常、所定値以上の下りデータ通信速
度が必要とされるが、この時、必要とされる下りデータ
通信速度が得られない場合には、画質、音質の低下や動
画停止、音の途切れ等の影響が考えられ、十分なサービ
ス品質が得られないといった問題があった。
たもので、複数の無線通信方式に対応する送受信回路を
備え、その時々の期待できる通信速度に応じて、最も良
好な無線通信方式を選択することにより、常に安定した
データ通信を行うことが可能な携帯通信端末及び無線通
信システムを提供することを目的とする。具体的には、
上述したデータ通信に特化された高速データ通信可能な
cdma20001x-EV DO方式と、上述のcdma2000 1x方式とに
対応する送受信回路を備え、cdma2000 1x-EV DO方式に
よるデータ通信においてデータ通信速度が所定の閾値未
満となった場合に、cdma2000 1x方式に通信方式を切り
換えることにより、常に一定のデータ通信速度は確保す
ることが可能な携帯通信端末及び無線通信システムを提
供する。
に、本発明は、複数の異なる無線通信方式にそれぞれ対
応する複数の送受信手段と、少なくとも1つの無線通信
方式における将来のデータ通信速度を当該無線通信方式
に対応する基地局からの受信信号に基づいて予測するデ
ータ通信速度予測手段と、前記予測データ通信速度に基
づいて無線通信方式を選定する無線通信方式選定手段
と、前記選定した無線通信方式が現時点の無線通信方式
と異なる場合に、現時点で回線が確立されている基地局
に対して、前記選定した無線通信方式に切り換える旨の
情報を送信する指示を行う送信制御手段と、前記基地局
から前記選定した無線通信方式に対応する基地局の情報
を受信した場合に、前記選定された無線通信方式に対応
する送受信手段に切替える切替手段とを具備することを
特徴とする携帯通信端末を提供する。このような構成に
よれば、予想データ通信速度に応じて通信方式を選定す
るので、常に最良な無線通信方式を選択して、データ通
信を行うことが可能となる。
前記データ通信速度予測手段は、予め設定されている一
の無線通信方式における将来のデータ通信速度のみを予
測し、前記通信方式選定手段は、前記予測データ通信速
度が予め設定されている閾値未満になった場合に、他の
無線通信方式を選定し、一方、他の無線通信方式によっ
て通信が行われている際に、前記一の無線通信方式の前
記予測データ通信速度が前記閾値以上になった場合に、
前記一の無線通信方式を選定することを特徴とする。こ
のような構成によれば、一の無線通信方式を他の無線通
信方式に優先して適用させるのであるが、場所等によっ
て一の無線通信方式による予想データ通信速度が予め設
定された閾値未満となってしまった場合には、快適なデ
ータ通信の環境を利用者に対して提供できないと判断し
て、他の無線通信方式へ切替え、最低のデータ通信速度
を確保するとともに、一の無線通信方式におけるデータ
通信速度の回復を待つ。これにより、データ通信を行う
際には、一の無線通信方式によって快適なデータ通信が
行える場合には、一の無線通信方式によって得られる限
りのデータ通信速度でデータ通信を行い、また、一の無
線通信方式によるデータ通信速度が悪化した場合にも通
信方式を切り替えることにより快適なデータ通信を行う
ために最低必要とされるデータ通信速度を確保すること
ができる。この結果、常に一定品質以上のデータ通信を
行うことが可能な携帯通信端末を提供することができ
る。
前記一の通信方式は、端末における基地局からの信号の
受信状態に基づいて端末側で下りデータ通信速度を予測
し、前記予測下りデータ通信速度を前記基地局へ通知す
ることにより、前記基地局が前記予測下りデータ通信速
度でデータを送受するデータ通信方式であることを特徴
とする。このように、データ通信を行う際には、一の通
信方式として最速のデータ速度を実現できるcdma2000 1
x-EV DO方式を優先させて適用し、このcdma2000 1x-EVD
O方式によって快適なデータ通信を実現し、また、cdma2
000 1x-EV DO方式によるデータ通信速度が悪化した場合
にも通信方式を切り替えることにより快適なデータ通信
を行うために最低必要とされるデータ通信速度を確保す
ることができる。この結果、cdma2000 1x-EV DO方式の
データ通信速度が著しく低下したような場合には、他の
無線通信方式に切り替えることにより、常に一定品質以
上のデータ通信を行うことが可能な携帯通信端末を提供
することができる。
前記送受信切り換え手段は、データ通信を行っていない
場合には、前記一の無線通信方式に対応する送受信手段
を選択していることを特徴とする。これにより、データ
通信開始時には、送受信手段は既に最も優先される一の
無線通信方式に対応する送受信手段が選択されているの
で、データ通信を開始するに当たり、送受信手段の切替
が不要となる。この結果、データ通信を速やかに開始す
ることが可能となる。また、データ通信開始にあたっ
て、切替操作を省略することができるので、消費電力を
節減させることができる。
に、異なる無線通信方式に対応する複数の基地局を統括
する局交換機と、前記局交換機の管理下にある複数の基
地局からなる無線通信システムにおいて、前記基地局
は、複数の異なる無線通信方式にそれぞれ対応可能な携
帯通信端末から無線通信方式を切り替える旨の情報を受
信した場合に、前記情報を前記局交換機へ送信する送信
手段と、前記局交換機から受信した他の基地局情報を前
記携帯通信端末へ送信する送信手段とを備え、前記局交
換機は、前記異なる無線通信方式間において基地局の切
替えを行う場合に、互いに切替可能な基地局の情報が対
応付けられて格納されている基地局テーブルと、前記基
地局から前記無線通信方式を切り替える旨の情報を受信
した場合に、前記無線通信方式を切り替える旨の情報と
前記基地局テーブルとに基づいて前記基地局に対応する
他の基地局情報を取得する取得手段と、前記取得した基
地局情報を前記基地局へ送信する手段と、前記基地局へ
のデータ送信を中断する中断手段と、前記他の基地局情
報から前記携帯通信端末との回線が確立された旨の情報
を受信した場合に、前記他の基地局に対して前記中断し
ていたデータ送信を再開するデータ送信再開手段とを備
えることを特徴とする無線通信システムを提供する。こ
のような構成によれば、局交換機は異なる無線通信方式
間における基地局切替情報を備えていることにより、携
帯通信端末から無線通信方式の切替を行いたい旨の情報
を受信した場合には、速やかに対応する基地局を選択す
ることができ、無線通信方式の切替に係る一連の処理を
迅速に行うことが可能となる。
実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る携帯通信端末の構成を示す図である。図1に示
すように、本実施形態に係る携帯通信端末は、アンテナ
1、複数の異なる無線通信方式にそれぞれ対応する複数
の受信回路を備えるマルチ受信回路、マルチ受信回路3
から出力された信号をディジタル処理する信号処理回路
5、当該端末を構成する各部の制御等を行うCPU7、
複数の異なる無線通信方式にそれぞれ対応する複数の送
信回路を備えるマルチ送信回路8、種々のプログラムが
格納されているROM10、RAM11、キーパッド、
キーボード等の操作部12、及び液晶表示パネル等から
なる表示部13を備えている。
DO方式に対応する受信回路と、cdma2000 1x方式に対応
する受信回路とからなる2つの受信回路を備えており、
CPU7から入力される切替信号に基づいて、基地局側
からのデータを受信する回路を切り替える。同様に、上
記マルチ送信回路8も、cdma2000 1x-EV DO方式に対応
する送信回路とcdma2000 1x方式に対応する送信回路と
からなる2つの送信回路を備えており、CPU7から入
力される切替信号に基づいてデータを送信する回路を切
り替える。このように、本実施形態に係る携帯通信端末
は、複数の異なる無線通信方式にそれぞれ対応する複数
の受信回路、送信回路を備え、端末と基地局間で行われ
るデータ通信速度に応じてこれらの通信方式を切り替え
ることにより、安定したデータ通信を行うことが可能と
なる。
種々のプログラムが格納されており、CPU7はこのR
OM10に格納されているプログラムをロードして実行
することにより、様々な処理を行う。また、RAM11
には、CPU7が実行する処理過程において発生したデ
ータ等が格納される。なお、当該携帯通信端末を無線モ
デムとして使用できるように、パーソナルコンピュータ
(PC)との外部インターフェース(例えばシリアルポ
ート、パラレルポート、USB、blue-tooth、赤外線通
信、10base-T LAN等)を更に備えるようにしてもよ
い。
作について図1〜図3を参照して説明する。まず、利用
者は、データのダウンロードを希望する場合、操作部1
2を操作することにより、データ通信に必要な接続先ア
ドレスやダウンロードするデータ等の情報の設定を行
う。係る操作によりダウンロードの指示がなされると、
当該ダウンロード要求情報は操作部25からCPU7へ
出力される。CPU7は、ダウンロードの開始要求を受
け取ると、マルチ受信回路3及びマルチ送信回路8に対
して、cdma2000 1x-EV DO方式対応の受信回路31、送
信回路81をそれぞれ選択する旨の切り替え信号を出力
する(図2のステップSP1)。これにより、マルチ受
信回路3及びマルチ送信回路7はそれぞれcdma2000 1x-
EV DO方式対応受信回路31、cdma2000 1x-EV DO方式送
信回路81を選択する。
て操作部12から入力されたダウンロード接続先アクセ
ス、ダウンロードするデータ等のダウンロードに係る情
報を出力する。信号処理部5に入力された当該ダウンロ
ードに係る情報は、信号処理部5においてディジタル処
理が施され、その後、マルチ送信回路8のcdma2000 1x-
EV DO方式対応送信回路81によって所定の変調方式に
基づいて変調され、アンテナ1を介して現在回線が確立
されているcdma2000 1x-EV DO方式対応基地局30(図
3参照)へ送信される。
局、複数の基地局を統括する局交換機からなるネットワ
ーク構成図を示す。同図において、符号30は、現在携
帯通信端末と回線が確立されているcdma2000 1x-EV DO
方式対応基地局であり、符号50は当該携帯通信端末と
通信可能なエリアに存在するcdma2000 1x方式対応基地
局である。また、符号70は局交換機であり、異なる無
線通信方式に対応する複数の基地局を統括する。
(以下、基地局30と略称する)は、携帯通信端末から
受信した当該ダウンロードに係る情報を受信すると、こ
の情報を自局(基地局30)を統括している局交換機7
0へ送信する。局交換機70は、基地局30から受信し
たダウンロードに係る情報に基づいてアクセス先へと回
線接続要求を出す。これにより、アクセス先が回線接続
要求に応じれば、当該携帯通信端末とダウンロードアク
セス先との回線が確立され、データのダウンロードが開
始されることとなる。即ち、アクセス先からのダウンロ
ードデータは、局交換機70、基地局30を介して当該
携帯通信端末へ送信される。
クセス先からのダウンロードデータとともに、このデー
タと多重するような形で基地局30のパイロット信号
(基地局と当該携帯通信端末との電波状態を表す信号)
が送信されてくる。このパイロット信号は、当該携帯通
信端末と基地局間で行われるデータ通信速度を決定する
のに重要な信号であり、このパイロット信号に基づい
て、所定時間先の通信速度を予測することにより、当該
通信携帯端末は安定したデータ通信を継続して行うこと
ができるか否かを判断する。
ロードデータに多重された形で基地局30から1/600秒
毎に送信される。このパイロット信号及びダウンロード
データが多重された信号は、アンテナ1を経由してマル
チ受信回路3のcdma2000 1x-EV DO方式対応受信回路3
1に入力される。cdma2000 1x-EV DO方式対応受信回路
31は、基地局30から受信した受信信号の変調方式に
対応する復調方式で、ベースバンド帯域の受信信号から
多重化信号を復調する。なお、本実施形態においては、
QPSK(quadriphase phase shift keying)、8PS
K(8 phase shift keying)、16QAM(16 ampl
itude modulation)の3種のいずれかの復調方式によっ
て復調を行う。
回路31によって復調された当該受信データは、続く信
号処理回路5へ送信される。まず、信号処理回路5は、
マルチ受信回路3から受信したスペクトル拡散されてい
る受信多重化信号をスペクトル逆拡散することにより、
パイロット信号とダウンロードデータとを分離し、分離
したダウンロードデータを復号化してCPU7へ出力す
る。
ト信号に基づいて、Ec/Io(パイロット信号強度対全受
信信号強度)を求め、以下に示す(1)式に基づいてCI
R(搬送波対干渉比)を算出する。 CIR=(Ec/lo)/(1-Ec/lo)…(1) そして、算出したCIRに基づいて、次の受信スロット
タイミング(ここで、1スロットは1.66ms=1/600秒)にお
けるCIRの値を予測する。ここでの予測の方法につい
ては、特に限定しないが、線形予測等の方法が例として
挙げられる。なお、何スロット後のCIRを予測すれば
よいかを指示する情報は、当該携帯通信端末の電源オン
時に基地局から送信されてくる種々の制御信号に含まれ
ている。
グにおけるCIRを予測すると、この予測CIRをデー
タ通信速度を示すDRC値に変換する処理を行う。これ
は、予めRAM11等に記憶されている所定の変換テー
ブルを参照することにより、対応する値を読み出すだけ
で求められる。なお、ここで求められるDRC(予測デ
ータ通信速度)は、予測CIRに基づいて求められた値
であるため、次の受信スロットタイミングにおけるデー
タ通信速度ということができる。なお、ここで得られた
DRCの値を予測データ通信速度とする。信号処理部5
は、上述した一連の処理を行うことにより、予測データ
通信速度を得ると、この値をCPU7へ出力する。
タ通信速度を受信すると、RAM11に予め格納されて
いる閾値と予測データ通信速度とを比較する(図2のス
テップSP2)。そして、比較の結果、予測データ通信
速度が閾値以上であれば、cdma2000 1x-EV DO方式によ
るデータ通信を継続する判断をし、何らの処理も行わな
い(ステップSP2において「YES」)。一方、予測
データ通信速度が閾値未満であった場合には(図2のス
テップSP2において「NO」)、データ通信を快適に
行う電波状態ではないと判断して、cdma2000 1x-EV DO
方式からcdma2000 1x方式へと無線通信方式を切り替え
るべく、無線通信方式切替処理を行う(図2のステップ
SP3)。
報を信号処理部5へ出力する。出力された通信方式切替
え指示情報は、信号処理部5によって符号化され、更に
マルチ送信回路3のcdma2000 1x-EV DO方式対応送信回
路81によって所定の変調方式に基づいて変調され、ア
ンテナ1を経由して現在通信が確立されている基地局3
0へ送信される。
報を局交換機70へ送信する。局交換機70は、基地局
30から通信方式切替え指示情報を受け取ると、基地局
30に対応付けられているcdma2000 1x方式対応基地局
の情報、即ち基地局50の情報を取得し、この基地局5
0の情報を基地局30に送信する。ここで、局交換機7
0は、自局が管理している基地局の範囲内において、各
通信方式間において基地局の切替えを行う場合に、互い
に切替可能な基地局の情報が対応付けられて格納されて
いる基地局テーブルを有している。そして、自己の管理
下にある基地局から通信方式切り替え指示情報を受け取
った場合には、このテーブルを参照することにより、当
該通信方式切り替え指示情報を当局に送信してきた基地
局に対応する他の通信方式対応の基地局情報を取得し、
この基地局情報を当該通信方式切替え指示情報の送信先
へと送信する。また、局交換機は基地局へ他の通信方式
対応の基地局情報をすると、この基地局へのデータ送信
を停止する。
0の情報を受信すると、この情報を携帯通信端末へ送信
する。係る処理により、基地局50の情報は当該携帯通
信端末のアンテナ1を経由し、cdma2000 1x-EV DO方式
対応受信回路31によって復調され、信号処理回路5に
よって所定のディジタル処理が施されて、CPU7へ入
力される。CPU9は新たに通信を開始する基地局の情
報を取得すると、新たな基地局50と通信を開始すべ
く、マルチ受信回路3及びマルチ送信回路8に対して、
cdma2000 1x方式対応受信回路、cdma2000 1x方式送信回
路へ切り替える旨の切替信号を出力する。これにより、
マルチ受信回路3は、cdma2000 1x-EV DO方式対応受信
回路31からcdma2000 1x方式対応受信回路32へ切替
え、同様にマルチ送信回路8はcdma2000 1x-EV DO方式
対応送信回路81からcdma2000 1x方式対応送信回路へ
切替える。
る基地局であるcdma2000 1x方式対応基地局50との回
線を確立する種々の処理を行う。これにより、cdma2000
1x方式対応基地局50との回線が確立されると、基地
局50は局交換機70に対して当該携帯通信端末と回線
が確立した旨の情報を送信する。局交換機70は、基地
局50との回線が確立されたことを認識すると、中断し
ていた携帯通信端末へのデータダウンロードを基地局5
0を介して再開する。これにより、通信方式の切替が完
了し、基地局50を介したcdma2000 1x方式によるデー
タのダウンロードが開始される。
信方式が切り替えられた後も、基地局30からパイロッ
ト信号を所定期間毎に受信している。従って、携帯通信
端末内の信号処理回路5では、常に所定期間毎にcdma20
00 1x-EV DO方式対応基地局との次のスロットタイミン
グにおけるデータ通信速度が予測されており、CPU7
は信号処理回路5によって所定期間毎に予測される予測
データ通信速度と閾値とを比較している。そして、比較
の結果、予測データ通信速度が閾値以上となった場合に
は、cdma2000 1x-EV DO方式へ通信方式を切り替える処
理を行う。なお、この切替処理については、上述と同様
であるため説明を省略する。なお、上述のデータ通信方
式の切替に係る一連の処理は、データ通信が行われてい
る期間のみ必要な処理となるため、CPU7は、上述の
予測データ通信速度と閾値との比較処理が終了した後、
一度、データ通信が継続されているか否かを判断し(図
2のステップSP4)、データ通信が終了した時点で上
述のデータ通信方式の切替に係る一連の処理を終了す
る。
00 1x-EV DO方式を使用してデータ通信を行うのが前提
であるが、場所によってcdma2000 1x-EV DO方式による
予想データ通信速度がある閾値未満となってしまった場
合には、快適なデータ通信の環境を利用者に対して提供
できないと判断して、cdma2000 1x方式へ通信方式を切
替え、最低のデータ通信速度を確保するとともに、cdma
2000 1x-EV DO方式におけるデータ通信速度の回復を待
つ。このようにして、cdma2000 1x-EV DO方式によって
快適なデータ通信が行える場合には、cdma2000 1x-EV D
O方式を適用することにより高速のデータ通信を実現
し、また、cdma2000 1x-EV DO方式によるデータ通信速
度が悪化した場合にも通信方式を切り替えることにより
快適なデータ通信を行うために最低必要とされるデータ
通信速度を確保することができる。
dma2000 1x方式は、同一の周波数帯域を使用しているた
め、例えばcdma2000 1x方式のデータ通信を行っている
場合においても、簡単にcdma2000 1x-EV DO方式対応基
地局から送られてくるパイロット信号を認識するのが可
能であり、このパイロット信号から上述した手法で常に
将来のデータ通信速度を予測することが可能となる。従
って、当該携帯通信端末では、どちらの通信方式を用い
ている場合においても、CPU7は、cdma2000 1x-EV D
O方式対応基地局との将来のデータ通信速度を予測する
ことが可能であるため、このデータ通信速度が予め設定
されている閾値以上となった場合には、速やかにcdma20
00 1x-EV DO方式を採用するために種々の処理を実行す
ることが可能となる。また、上述の説明において、cdma
2000 1x-EV DO方式対応基地局30、cdma20001x方式対
応基地局50は、共に、利用者の移動に伴って、同じ無
線通信方式の範囲で任意に切り替わっているものとす
る。即ち、端末の移動により通常のハンドオーバーは行
われている。
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。
チ受信回路3及びマルチ送信回路8は、共にcdma2000 1
x-EV DO方式、cdma2000 1x方式に対応する受信回路、送
信回路をそれぞれ備えていたが、無線通信方式はこれら
に限定されず、その他の無線通信方式による受信回路、
送信回路を採用するようにしてもよい。即ち、上記無線
通信方式以外の無線通信方式に対応する受信回路、送信
回路を上記受信回路、送信回路に代えて設けるようにし
てもよいし、上記受信回路、送信回路に更に他の無線通
信方式に対応する受信回路及び送信回路を追加すること
も可能である。
ト信号は、当該携帯通信端末がデータ通信を行う行わな
いに関わらず、常に基地局から所定期間毎に送信されて
いる情報であるが、本発明に関してはデータ通信中にお
ける無線通信方式の切替が発明の要旨となるため、デー
タ通信を行っていないときの制御状態については、説明
を省略する。
端末によれば、複数の異なる無線通信方式にそれぞれ対
応する複数の送受信手段と、少なくとも1つの無線通信
方式における将来のデータ通信速度を当該無線通信方式
に対応する基地局からの受信信号に基づいて予測するデ
ータ通信速度予測手段と、予測データ通信速度に基づい
て無線通信方式を選定する無線通信方式選定手段と、選
定した無線通信方式が現時点の無線通信方式と異なる場
合に、現時点で回線が確立されている基地局に対して、
選定した無線通信方式に切り換える旨の情報を送信する
指示を行う送信制御手段と、基地局から選定した無線通
信方式に対応する基地局の情報を受信した場合に、選定
された無線通信方式に対応する送受信手段に切替える切
替手段とを備えるので、予想データ通信速度に応じて通
信方式を選定することができ、常に最良な無線通信方式
を選択して、データ通信を行うことができる。
の無線通信方式を他の無線通信方式に優先して適用させ
るのであるが、場所等によって一の無線通信方式による
予想データ通信速度が予め設定された閾値未満となって
しまった場合には、快適なデータ通信の環境を利用者に
対して提供できないと判断して、他の無線通信方式へ切
替え、最低のデータ通信速度を確保するとともに、一の
無線通信方式におけるデータ通信速度の回復を待つ。こ
れにより、データ通信を行う際には、一の無線通信方式
によって快適なデータ通信が行える場合には、一の無線
通信方式によって得られる限りのデータ通信速度でデー
タ通信を行い、また、一の無線通信方式によるデータ通
信速度が悪化した場合にも通信方式を切り替えることに
より快適なデータ通信を行うために最低必要とされるデ
ータ通信速度を確保することができる。この結果、常に
一定品質以上のデータ通信を行うことが可能な携帯通信
端末を提供することができるという効果が得られる。
の通信方式は、端末における基地局からの信号の受信状
態に基づいて端末側で下りデータ通信速度を予測し、予
測下りデータ通信速度を基地局へ通知することにより、
基地局が予測下りデータ通信速度でデータを送受するデ
ータ通信方式であることを特徴とする。このように、デ
ータ通信を行う際には、一の通信方式として最速のデー
タ速度を実現できるcdma2000 1x-EV DO方式を優先させ
て適用することにより高速のデータ通信を実現し、ま
た、cdma2000 1x-EV DO方式によるデータ通信速度が悪
化した場合にも通信方式を切り替えることにより快適な
データ通信を行うために最低必要とされるデータ通信速
度を確保することができるという効果が得られる。
受信切り換え手段は、データ通信を行っていない場合に
は、一の無線通信方式に対応する送受信手段を選択する
ので、データ通信開始時には、送受信手段は既に最も優
先される一の無線通信方式に対応する送受信手段が選択
されている。これにより、データ通信を開始するに当た
って、送受信手段の切替を行わなくてもすむので、デー
タ通信を速やかに開始することが可能となる。また、デ
ータ通信開始にあたって、切替操作を省略することがで
きるので、消費電力を節減させることができるという効
果が得られる。
通信方式間において基地局の切替えを行う場合に、互い
に切替可能な基地局の情報が対応付けられて格納されて
いる基地局テーブルと、基地局から無線通信方式を切り
替える旨の情報を受信した場合に、無線通信方式を切り
替える旨の情報と基地局テーブルとに基づいて基地局に
対応する他の基地局情報を取得する取得手段と、取得し
た基地局情報を基地局へ送信する手段と、基地局へのデ
ータ送信を中断する中断手段と、他の基地局情報から携
帯通信端末との回線が確立された旨の情報を受信した場
合に、他の基地局に対して中断していたデータ送信を再
開するデータ送信再開手段とを備えるので、局交換機は
異なる無線通信方式間における基地局切替情報を備えて
いることにより、携帯通信端末から無線通信方式の切替
を行いたい旨の情報を受信した場合には、速やかに対応
する基地局を選択することができ、無線通信方式の切替
に係る一連の処理を迅速に行うことが可能となる。
成を示すブロック図である。
作を示すフローチャートである。
を示す図である。
路、7…CPU、8…マルチ送信回路、10…ROM、
11…RAM、12…操作部、13…表示部、31…cd
ma2000 1x-EV DO方式対応受信回路、32…cdma2000 1x
方式対応受信回路、81…cdma2000 1x-EV DO方式対応
送信回路、82…cdma2000 1x方式対応送信回路、30
…cdma2000 1x-EV DO方式対応基地局、50…cdma2000
1x方式対応基地局、70…局交換機
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の異なる無線通信方式にそれぞれ対
応する複数の送受信手段と、 少なくとも1つの無線通信方式における将来のデータ通
信速度を当該無線通信方式に対応する基地局からの受信
信号に基づいて予測するデータ通信速度予測手段と、 前記予測データ通信速度に基づいて無線通信方式を選定
する無線通信方式選定手段と、 前記選定した無線通信方式が現時点の無線通信方式と異
なる場合に、現時点で回線が確立されている基地局に対
して、前記選定した無線通信方式に切り換える旨の情報
を送信する指示を行う送信制御手段と、 前記基地局から前記選定した無線通信方式に対応する基
地局の情報を受信した場合に、前記選定された無線通信
方式に対応する送受信手段に切替える切替手段とを具備
することを特徴とする携帯通信端末。 - 【請求項2】 前記データ通信速度予測手段は、予め設
定されている一の無線通信方式における将来のデータ通
信速度のみを予測し、 前記通信方式選定手段は、前記予測データ通信速度が予
め設定されている閾値未満になった場合に、他の無線通
信方式を選定し、一方、他の無線通信方式によって通信
が行われている際に、前記一の無線通信方式の前記予測
データ通信速度が前記閾値以上になった場合に、前記一
の無線通信方式を選定することを特徴とする請求項1に
記載の携帯通信端末。 - 【請求項3】 前記一の通信方式は、端末における基地
局からの信号の受信状態に基づいて端末側で下りデータ
通信速度を予測し、前記予測下りデータ通信速度を前記
基地局へ通知することにより、前記基地局が前記予測下
りデータ通信速度でデータを送受するデータ通信方式で
あることを特徴とする請求項2に記載の携帯通信端末。 - 【請求項4】 前記送受信切り換え手段は、データ通信
を行っていない場合には、前記一の無線通信方式に対応
する送受信手段を選択していることを特徴とする請求項
3に記載の携帯通信端末。これにより、データ通信開始
時には、送受信手段は一の無線通信方式、即ち一番通信
に特化された通信方式に対応する送受信手段を選択して
いることとなり、切替を行わなくても最速で通信が行え
る可能性が最も高い送受信手段を選択することにより、
即時にデータ通信を行うことができる。 - 【請求項5】 異なる無線通信方式に対応する複数の基
地局を統括する局交換機と、前記局交換機の管理下にあ
る複数の基地局からなる無線通信システムにおいて、 前記基地局は、 複数の異なる無線通信方式にそれぞれ対応可能な携帯通
信端末から無線通信方式を切り替える旨の情報を受信し
た場合に、前記情報を前記局交換機へ送信する送信手段
と、 前記局交換機から受信した他の基地局情報を前記携帯通
信端末へ送信する送信手段とを備え、 前記局交換機は、 前記異なる無線通信方式間において基地局の切替えを行
う場合に、互いに切替可能な基地局の情報が対応付けら
れて格納されている基地局テーブルと、 前記基地局から前記無線通信方式を切り替える旨の情報
を受信した場合に、前記無線通信方式を切り替える旨の
情報と前記基地局テーブルとに基づいて前記基地局に対
応する他の基地局情報を取得する取得手段と、 前記取得した基地局情報を前記基地局へ送信する手段
と、 前記基地局へのデータ送信を中断する中断手段と、 前記他の基地局情報から前記携帯通信端末との回線が確
立された旨の情報を受信した場合に、前記他の基地局に
対して前記中断していたデータ送信を再開するデータ送
信再開手段とを備えることを特徴とする無線通信システ
ム。
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