JP4634135B2 - 無線通信端末装置及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信端末装置に関し、特に、通信方式切替時のデータ通信速度向上技術に関する。
複数の無線モードで同時に動作することができ、2以上の通信システムを切り替えて基地局と通信を行う無線通信端末として、CDMA2000 1x(以下、「1x」と呼ぶ)方式の携帯電話ネットワークと、CDMA 1xEV−DO(1x Evolution Data Only;以下、「EV−DO」と呼ぶ)方式の高速データ通信ネットワークを切り替えて通信するものが知られている。
この1x方式における下り(基地局から端末方向)の最大スループットは144Kbpsであり、EV−DO方式における下りの最大スループットは2.4Mbpsであり、両者には大きな相違がある。また、1x/EV−DOハイブリッドシステムでは、EV−DO方式から1x方式へ切り替えて(ハンドダウンして)データ通信を継続することができるが、高速なEV−DOでのデータ通信中にハンドダウンが起きると大きなパケットロストの発生につながる。これは、ハンドダウン時のネットワーク通信経路の切り替えの際、該パケットを中継する基地局の圏内から端末が移動し、切り替え前に送信されたデータの宛先がな
くなってしまうことによるものである。また、高速な伝送経路から低速な伝送経路に切り替わることによって輻輳も発生する。
図12は、従来のハンドダウン処理のシーケンス図である。
無線通信端末(AT)は、EV−DO方式の無線基地局(AN)とEV−DO方式によって通信している。このとき、無線通信端末(AT)と無線基地局(AN)と間の通信品質が劣化すると、無線通信端末(AT)は、DRC NULL Cover信号を送信し、基地局からのデータの送信を停止させる。その後、無線通信端末(AT)は、Connection Close信号を送信して、EV−DO方式の無線基地局(AN)とのEV−DO方式による通信を停止する。
その後、無線通信端末(AT)は1x方式の無線基地局(BS)との間でコネクションを確立する。その後、無線通信端末(AT)は無線基地局(BS)との間でPPPによるセッションを確立する。そして、無線通信端末(AT)は1x方式の無線基地局(BS)との間で1x方式による通信を開始する。
3GPP2 C.S0024 Ver4.0 "CDMA2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification"
しかし、最大スループットの高いシステムから該システムよりは最大スループットの低いシステムにハンドダウンする従来の処理では、転送速度の違いによるパケットロストや輻輳発生を防ぐために、伝送経路上の各ノードにバッファ用のメモリを多く設けなければならず無駄が多かった。
また、ハンドダウンを行ってもハンドダウン前のシステムに不要なデータが流れ続け、システム効率が非常に悪いという問題があった。
本発明は、EV−DO方式から1x方式へハンドダウンをする際に、ハンドダウン直前に端末から通知するTCP確認応答(ACK)に含まれる確認応答番号の値を変更することによって受信データを一時的に停止することを目的とする。また、ハンドダウン終了後フロー制御を正常時の制御に戻すことにより、ウインドウサイズが通常通り増加し、パケットロストを低減することを目的とする。
第1の発明の無線通信端末は、複数の無線通信システムを介してデータ通信が可能な無線部と、前記複数の無線通信システムのうち一つのシステムを介してデータ通信を行っている際に、前記システムから該システムより最大スループットの低いシステムに切り替える場合は、前記システムを切り替える前に、送信側が送信する連続送信可能なデータ量を低下させるために重複した確認応答パケットを送信する制御部と、を備える。
の発明は、第の発明において、前記制御部は、前記送信側が送信する連続送信可能なデータ量が最小値となるまで重複した確認応答パケットを送信することを特徴とする。
の発明は、第又は第の発明において、前記制御部は、前記重複した確認応答パケットとして、応答確認済みの最後のシーケンス番号を格納した確認応答パケットを送信することを特徴とする。
の発明のプログラムは、複数の無線通信システムを介してデータ通信が可能な無線部と、前記無線部によるデータ通信を制御する制御部とを有する無線通信端末に、前記複数の無線通信システムのうち一つのシステムを介してデータ通信を行っている際に、前記システムから該システムより最大スループットの低いシステムに切り替える場合は、前記システムを切り替える前に、送信側が送信する連続送信可能なデータ量を低下させるために重複した確認応答パケットを送信させる。
の発明は、第の発明において、さらに、前記送信側が送信する連続送信可能なデータ量が最小値となるまで重複した確認応答パケットを送信させる。
の発明は、第又は第の発明において、さらに、前記重複した確認応答パケットとして、応答確認済みの最後のシーケンス番号を格納した確認応答パケットを送信させる。
本発明によると、ハンドダウンに伴うパケットロストを抑制することができ、輻輳が発生しにくい。
また、輻輳が発生しにくいため、各ノードに設けるバッファ用のメモリの容量を削減することができる。よって、無駄が少ないシステムを設計することができる。また、不要なデータの送出を防ぐことができる。
また、各セッションの最大スループット値に基づいて、システムを設計すればよいため、システムの設計が容易となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の無線通信システムの接続状態を示すブロック図である。
サーバ1はネットワーク2を介してホームエージェント(HA)3に接続されている。ホームエージェント3は、PDSN(Packet Data Service Node)4A及びPCF(Packet Control Function)5Aを介してCDMA EV−DO方式の無線基地局(AN)6Aに接続されている。無線基地局6Aは圏内(電波塔からの通信範囲内)に存在する無線通信端末(AT)7と通信をする。
また、ホームエージェント3は、PDSN(Packet Data Service Node)4B及びPCF(Packet Control Function)5Bを介して1x方式の無線基地局(BS)6Bに接続されている。無線基地局6Bは通信圏内(電波塔からの通信範囲内)に存在する無線通信端末(AT)7と通信する。
図1には、EV−DO方式による通信時のサーバ1から無線基地局6Aへのデータの流れを実線で、1x方式による通信時のサーバ1から無線基地局6Bへのデータの流れを破線で示す。
この無線通信端末(AT)7は、1X/EV−DOハイブリッド端末なので、下り最大スループットが2.4MbpsのシステムであるCDMA EV−DO方式と、下り最大スループットが144KbpsのシステムであるCDMA2000 1x方式との双方の通信方式でパケット通信をすることができる。また、無線通信端末7が、EV−DO方式で通信しているときに、EV−DO圏外に移動した場合、1xの圏内であれば、パケット通信経路がEV−DOから1xに切り替えられるハンドダウンが行われる。
図2は、本発明の実施の形態の無線通信端末7の構成を示すブロック図である。
本実施の形態の無線通信端末(携帯電話端末)7は、1xシステムと、EV−DOシステムとを切り替えて基地局6との間をハンドオフを行って移動しながら通信する無線通信端末である。
アンテナ10は、無線処理部11に接続されており、無線基地局6からの電波を受信し、無線基地局6に対し電波を送信する。無線処理部11は、1x無線部及びEV−DO無線部から構成されている。
1x無線部は、アンテナ10から送信する1x方式の高周波信号を生成する送信部、及び、アンテナ10で受信した1x方式の高周波信号を増幅、周波数変換等をして、ベースバンド信号として情報処理部12に出力する受信部によって構成されている。また、EV−DO無線部は、アンテナ10から送信するEV−DO方式の高周波信号を生成する送信部、及び、アンテナ10で受信したEV−DO方式の高周波信号を増幅、周波数変換等をして、ベースバンド信号として情報処理部12に出力する受信部によって構成されている。
情報処理部12は、ベースバンド部及び無線制御部によって構成されている。ベースバンド部は、ベースバンド信号を復調する。また、信号を変調し、ベースバンド信号を生成する。
無線制御部は、記憶装置13に記憶されたプログラムを実行することによって、1xシステム及びEV−DOシステムの二つのシステムの通信を制御する。具体的には、1xシステムとEV−DOシステムの切り替えを制御する。特に待受中は、所定の時間間隔で二つの通信システムを選択的に切り替えて、両通信システムにおいて着信を待ち受ける。また、無線処理部11によって送受信される周波数や、送受信タイミング、送信する電波の出力を制御する。
記憶装置13は、無線通信端末6の動作に必要な情報、制御プログラム及び各種データを記憶する。
入力部14は、文字、数字の入力、無線通信端末7への動作の指示を受け付ける。
表示部15は、情報処理部12によって制御され、文字情報、画像情報、無線通信端末7の動作状態(電波強度、電池残量、時刻)等を表示する液晶表示パネルと、液晶表示パネルを照明するバックライトによって構成される。
受話部16は、情報処理部12で復調された信号を変換して、音響信号を出力する。
送話部17は、入力された音響信号を電気信号に変換する。
図3は、本発明の実施の形態のTCPヘッダの構成図である。
受信側(無線通信端末7)から送信側(サーバ1)に送信されるパケットのTCPヘッダのフラグ領域には、このTCPパケットの属性を示すビットが含まれている。例えば、ACKフラグがONの場合は、このパケットは受信確認であることを示す。また、RSTフラグがONの場合は、このパケットはコネクションの強制切断を示す。また、FINフラグがONの場合は、このパケットはコネクションの正常終了を示す。
TCPヘッダにはシーケンス番号が含まれている。シーケンス番号は送信されるパケットに付される一連番号である。受信側は、このシーケンス番号によって、パケットに分割して送信されたデータを、シーケンス番号順に並べて再構成することができる。
また、TCPヘッダには確認応答番号が含まれている。確認応答番号は、受信側で抜けがなく受信したパケットのシーケンス番号が格納される。
図4は、本発明の実施の形態の送信データの構成図であり、図5は、本発明の実施の形態のパケット送信フロー制御のシーケンス図である。
送信側から送信されるパケットは、図4に示すようにシーケンス番号が付されている。
送信側からパケットが連続して送信されると、受信側では抜けがなく受信したパケットのシーケンス番号を確認応答(ACK)に含めて送信する。
例えば、図5に示すように、送信側からシーケンス番号0から99のパケットが送信される。受信側は、シーケンス番号0から99のパケットを正しく受信できたことを送信側へ通知するため、受信したパケットのデータ先頭のシーケンス番号+データサイズ+1を確認応答番号フィールドに格納して送信する。
さらに、送信側からシーケンス番号100から199のパケットが送信される。受信側は、シーケンス番号100から199のパケットを正しく受信できたことを送信側へ通知するため、受信したパケットのデータ先頭のシーケンス番号+データサイズ+1を確認応答番号フィールドに格納して送信する。
このように、送信側は、受信側から送信された確認応答に含まれる確認応答番号によって、受信側がどのパケットまで正常に受信できたかを知ることができる。
次に、TCPのフロー制御の1つである高速再転送について説明する。
TCPフロー制御において、送信側では一度に送信できるパケット数を表す送信ウィンドウサイズ(cwnd)が規定されている。送信ウィンドウサイズは、送信パケットに対する確認応答を受け取るたびに増加する。しかし、パケットロストが発生すると送信ウィンドウサイズの値は減少する。
TCPフロー制御において、送信側ではパケット送信時にタイマを起動して、該タイマがタイムアウトするまでに確認応答を受信しなければパケットロスト状態を認識する。この場合、送信ウィンドウサイズはcwnd=1となる。
また、受信したパケットに抜けがあると、受信パケットのシーケンス番号の最大値は増加しないことから、受信側は、同一の確認応答番号を格納した確認応答(重複ACK)を送信する。送信側は、同一の確認応答番号を格納した確認応答を受信することによってパケットロスト状態を認識する。この場合、重複ACKの受信によって、送信ウィンドウサイズは1/2となる。
図6は、本発明の実施の形態においてcwnd=44で高速再転送が発生するフロー制御のシーケンス図である。
送信側からシーケンス番号0から99のパケットが送信される。続いて、シーケンス番号100から199のパケットが送信される。受信側は、シーケンス番号0から199のパケットを正しく受信できたことを送信側へ通知するため、受信したパケットのデータ先頭のシーケンス番号+データサイズ+1を確認応答番号フィールドに格納して送信する。
その後、送信側からシーケンス番号200から299のパケット及びシーケンス番号300から399のパケットが送信される。
このとき、受信側は、確認応答番号フィールドに同じ値(400)が格納された確認応答を3回送信する。送信側は、この重複ACKを受信することによって、実際にパケットロストが生じていなくても、パケットロストが生じたものと認識し、送信ウィンドウサイズを1/2であるcwnd=22にする。なお重複ACKの確認応答番号フィールドに格納された値は、送信された最終パケットのシーケンス番号(400)であるため、パケットの再送は生じない。
さらに、送信側からシーケンス番号400から499のパケット及びシーケンス番号500から599のパケットが送信される。このとき、受信側は、確認応答番号フィールドに同じ値(600)が格納された確認応答を3回送信する。送信側は、この重複ACKを受信することによって、実際にパケットロストが生じていなくても、パケットロストが生じたものと認識し、送信ウィンドウサイズを1/2であるcwnd=11にする。なお重複ACKの確認応答番号フィールドに格納された値は、送信された最終パケットのシーケンス番号(600)であるため、パケットの再送は生じない。
図7は、本発明の実施の形態のハンドダウン処理のシーケンス図である。
無線通信端末(AT)7は、EV−DO方式の無線基地局(AN)6AとEV−DO方式によって通信している。このとき、無線通信端末(AT)と無線基地局(AN)と間の通信品質が劣化すると、無線通信端末(AT)は、サーバ(CP)1に対し、確認応答番号フィールドに同じ値が格納された確認応答を3回(重複ACK)送信する。その後、無線通信端末(AT)は、DRC NULL Cover信号を送信し、基地局からのデータの送信を停止させる。その後、無線通信端末(AT)は、Connection Close信号を送信して、EV−DO方式の無線基地局(AN)とのEV−DO方式による通信を停止する。
その後、無線通信端末(AT)は1x方式の無線基地局(BS)との間でコネクションを確立する。その後、無線通信端末(AT)は無線基地局(BS)との間でPPP(Point to Point Protocol)によるセッションを確立する。
その後、無線通信端末(AT)は、サーバ(CP)1に対し、重複ACKの送信を止めて、通常の信号を送信することにより、TCP状態を通常のフロー制御にて復帰させる。
そして、無線通信端末(AT)は1x方式の無線基地局(BS)との間で1x方式による通信を開始する。
このように、ハンドダウン処理において、DRC NULL Coverの送信直前に、重複ACKを送信し、送信ウィンドウサイズを変更して、送信速度を減少させる。1回の重複ACKでcwndが1/2に減少するため、cwnd=1になるまで繰り返し、重複ACKを送信する。例えば、本図に示すように、cwnd=44の場合、cwnd=1となるまでに6組の重複ACKの送信が必要である。
そして、ユーザPPP確立直後にTCP重複ACKを止める通常のフロー制御を行う。よって、ハンドダウン時にサーバからのデータの送信を抑制することができる。また、ウインドウサイズも通常通り増加するので、パケットロストの発生を防止することができ、ハンドダウンに伴う輻輳が発生しにくい。また、ハンドダウン処理の終了後に、データレートを最低値から上げる必要がないので、データ送信速度を速やかに回復することができる。
図8は、本発明の実施の形態の無線通信端末の機能ブロック図である。図8に表される各機能は、ソフトウェアで実現されている。
本発明の実施の形態の無線通信端末では、以上説明した機能を実現するためにTCP ACK Controllerが追加されている。
ソケット通信時には、ブラウザ等のアプリケーションソフトウェア100は、TCPスタック110、IPスタック120及びPPPスタック130を介して、TCP ACK Controller140にデータを送信する。また、ダイアルアップ通信時には、シリアル接続(例えば、USB接続等)された後位端末は、シリアルIO180からPPPスタック130を介して、TCP ACK Controller140にデータを送信する。
よって、すべてのデータは、PPPスタック130と、RLPスタック150との間に設けられたTCP ACK Controller140を通過する。
なお、RLPスタック150は、無線区間の論理インターフェースであり、輻輳制御及びシーケンス制御を行っている。LACスタック160は、無線区間の物理インターフェースである。
TCP ACK Controller140のデータ伝送経路には、スイッチ141、142が設けられており、ハンドダウン以外の状態ではPPPスタック130とRLPスタック150との間を直結する。よって、送受信データは、TCP ACK Controller140をそのまま通過する。
H/D判定部149が、ハンドダウンシーケンスの開始を検出すると、スイッチ141、142はデータ伝送経路を切り替える。すなわち、スイッチ141は、RLPスタック150からのデータをTCP ACK処理部143に送る。また、スイッチ142は、PPPスタック130からのデータをPPP受信処理部144に送る。
TCP ACK処理部143は、snooping状態のとき、上位レイヤへ不連続なACK番号のTCPパケットを検出しないように破棄し続ける。
PPP受信処理部144は、高速祭転送アルゴリズムを起動するために必要な同一ACKを三つ生成する。
PPP再構成部145は、生成したTCP ACKをPPPスタック130へフレーム化する。
TCP/IP処理部147は、IPパケット及びTCPパケットのヘッダ情報等を解析する。
図9は、本発明の実施の形態のTCP ACK Controller140の動作状態の遷移図である。
TCP ACK Controller140は、Idle、Snoopingの2状態を有する。
Idle状態は、ハンドダウンが発生していない状態であり、1xにおけるユーザPPPの確立によって、Snooping状態から遷移する。Idle状態では、TCP ACK Controller140によるPPP受信処理及びTCP ACK処理は停止され、TCP重複ACKを通常のフロー制御に復帰させる。具体的には、Idle状態では、PPPスタック130とRLPスタックとの間は直結されており、TCP ACK Controller140は、送信パケットに影響を与えない。
Snooping状態は、ハンドダウン発生直前の状態であって、ハンドダウンが必要であると判定されるとIdle状態から遷移する。Snooping状態では、TCP ACK Controller140によるPPP受信処理及びTCP ACK処理が行われる。具体的には、Snooping状態では、ハンドダウン発生直後の状態でPPPスタック130から送信されるPPPデータは、全てPPP受信処理部144へ送られる。このSnooping状態では、応答確認済みのシーケンス番号+1を利用し、確認応答番号フィールドに同じ値が格納された確認応答を3回(重複ACK)送信する。TCP ACK番号は同一の値に書き換えて送信する。
また、Snooping状態では、RLPスタック150からのデータは、全てTCP ACK処理部143へ送られ、そこで破棄される。
図10は、本発明の実施の形態のTCP ACK Controller140によるPPP受信処理のフローチャートである。
TCP ACK Controller140は、無線通信端末7から送信されるデータをPPPスタック130から受信し、RLPスタック150に送信する。TCP ACK Controller140は、Idle状態以外では、PPPスタック130から受信した全てのパケットを、PPP受信処理部144へ送る。
まず、H/D判定部149は、無線通信端末7の動作状態を判定する(S101)。
その結果、Idle状態であれば、スイッチ142をスルー側に切り替えて、送信データをRLPスタック150にキューイングする(S106)。一方、Snooping状態であれば、スイッチ142を切り替えて、送信データをPPPスタック130から取り出して、PPP受信処理部144に送る。
次に、PPP受信処理部144は、IPヘッダを参照して、パケットの種別を判定する(S102)。その結果、パケットがTCPパケットでなければ、ステップS106に進み、送信データをRLPスタック150にキューイングする。
一方、パケットがTCPパケットであれば、TCPフラグを判定する(S103)。その結果、RSTフラグがONか又はFINフラグがONであれば、コネクションが切断されているためステップS106に進み、送信データをRLPスタック150にキューイングする。
一方、RSTフラグもFINフラグもOFFであれば、確認応答番号フィールドに同じ値が格納された確認応答を二つ生成する(S104)。
その後、チェックサムを再計算してPPPパケットを再構築し(S105)、該再構築されたパケットをRLPスタック150にキューイングする(S106)。
すなわち、確認応答番号フィールドに同じ値が格納された確認応答は、通常のTCP処理によって生成されたものと、S104において生成されたものと、合計三つが送信される。
図11は、本発明の実施の形態のTCP ACK Controller140によるTCP ACK処理のフローチャートである。
TCP ACK Controller140は、無線通信端末7が受信したデータをRLPスタック150から受信し、PPPスタック130に送信する。TCP ACK Controller140は、Idle状態以外では、PPPスタック130から受信した全てのパケットを、TCP ACK処理部143へ送る。
まず、H/D判定部149は、無線通信端末7の動作状態を判定する(S111)。
その結果、Idle状態であれば、スイッチ141をスルー側に切り替えて、受信データをPPPスタック130にキューイングする(S115)。一方、Snooping状態であれば、スイッチ141を切り替えて、受信データをTCP ACK処理部143に送る。
次に、IPヘッダを参照して、パケットの種別を判定する(S112)。その結果、パケットがTCPパケットでなければ、ステップS115に進み、読み出したパケットをPPPスタック150にキューイングする。
一方、パケットがTCPパケットであれば、TCPフラグを判定する(S113)。その結果、RSTフラグがONか、FINフラグがONか、又はACKがOFFであればステップS115に進み、読み出したパケットをPPPスタック150にキューイングする。
一方、RSTフラグがOFF、FINフラグがOFF、又はACKフラグがONのいずれかであれば、受信したパケットを破棄する(S114)。
なお、本発明は、前述した実施例に限定されるものではなく、例えば、EV−DOシステムと1xシステムの両システムを選択的に切り替えずに同時に待ち受ける無線通信端末にも適用できる。
本発明の実施の形態の無線通信システムの接続状態を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の無線通信端末7の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態のTCPヘッダの構成図である。 本発明の実施の形態の送信データの構成図である。 本発明の実施の形態のパケット送信フロー制御のシーケンス図である。 本発明の実施の形態においてcwnd=44で高速再転送が発生するフロー制御のシーケンス図である。 本発明の実施の形態のハンドダウン処理のシーケンス図である。 本発明の実施の形態の無線通信端末の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態のTCP ACK Controller140の動作状態の遷移図である。 本発明の実施の形態のTCP ACK Controller140によるPPP受信処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態のTCP ACK Controller140によるTCP ACK処理のフローチャートである。 従来のハンドダウン処理のシーケンス図である。
符号の説明
1 サーバ
2 ネットワーク
3 ホームエージェント(HA)
4A、4B PDSN(Packet Data Service Node)
5A、5B PCF(Packet Control Function)
6A 無線基地局(AN)
6B 無線基地局(BS)
7 無線通信端末(AT)
130 PPPスタック
140 TCP ACK Controller
141、142 スイッチ
143 TCP ACK処理部
144 PPP受信処理部
145 PPP再構成部
146 タイマ処理部
147 TCP/IP処理部
149 H/D判定部
150 RLPスタック

Claims (6)

  1. 複数の無線通信システムを介してデータ通信が可能な無線部と、
    前記複数の無線通信システムのうち一つのシステムを介してデータ通信を行っている際に、前記システムから該システムより最大スループットの低いシステムに切り替える場合は、前記システムを切り替える前に、送信側が送信する連続送信可能なデータ量を低下させるために重複した確認応答パケットを送信する制御部と、
    を備える無線通信端末。
  2. 前記制御部は、前記送信側が送信する連続送信可能なデータ量が最小値となるまで重複した確認応答パケットを送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記制御部は、前記重複した確認応答パケットとして、応答確認済みの最後のシーケンス番号を格納した確認応答パケットを送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信端末。
  4. 複数の無線通信システムを介してデータ通信が可能な無線部と、前記無線部によるデータ通信を制御する制御部とを有する無線通信端末に、
    前記複数の無線通信システムのうち一つのシステムを介してデータ通信を行っている際に、前記システムから該システムより最大スループットの低いシステムに切り替える場合は、前記システムを切り替える前に、送信側が送信する連続送信可能なデータ量を低下させるために重複した確認応答パケットを送信させるプログラム。
  5. さらに、前記送信側が送信する連続送信可能なデータ量が最小値となるまで重複した確認応答パケットを送信させる請求項4に記載のプログラム。
  6. さらに、前記重複した確認応答パケットとして、応答確認済みの最後のシーケンス番号を格納した確認応答パケットを送信させる請求項4又は5に記載のプログラム。
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