JP2011514023A - 端末のハンドオーバのための方法、ネットワーク要素、基地局、及び通信システム - Google Patents

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Abstract

本発明は、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのための方法、ネットワーク要素、移動体端末、基地局、通信システム、並びにコンピュータプログラム製品及び記憶媒体に関する。この方法は、第1のネットワーク及び第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するステップ、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出するステップ、並びに、検出結果に基づいてハンドオーバ決定を行うステップを備える。本発明は、より適切な時期にハンドオーバのためにより適切な目標ネットワークを選択し、これにより、移動体ユーザの呼の連続性を確実にすることが可能である。

Description

本発明は無線通信に関し、特に、ネットワーク間の移動体端末のハンドオーバ技術に関する。
近年の無線通信及び移動体通信の技術進歩は、結果として、GSM、CDMA、衛星、WLAN、WiMAX、及びBluetoothなどを含めて、様々な移動体ネットワーク並びに無線ネットワークの幅広い配備をもたらした。それぞれのネットワークは特定の市場動向、又は特別なサービスニーズを有する特定のタイプのユーザに適するように調整されている。そのようなネットワーク多様性は、移動体ユーザ向けの帯域幅、セキュリティ、及び受信可能範囲領域の点から異なる選択肢を提供する。例えば、WLANは移動度範囲が限定された高い帯域幅を提供し、一方、セルラネットワークは帯域幅がより低く費用がより高いユニバーサルネットワークアクセスを提供する。同じタイプのネットワーク範囲内ですら異なるセル、即ち異なるサブネットの状態は動的に変化する。全てのこれらの差を考慮すると、移動体端末又はネットワークは最善のネットワークをどのように選択するか、ハンドオーバをいつ開始するか、ネットワーク間で継ぎ目のないハンドオーバをどのように達成するかなどの問題に直面せざるをえない。さらに、マルチメディア通信の発展に伴って、多くの新しいタイプのネットワークアプリケーションはネットワークサービスに関して異なる要件を提供する。従って、異なるネットワーク条件/異なるネットワーク構成に基づく異なるアプリケーションの要件を満たすために、適切なハンドオーバ決定アルゴリズムを適用することは重要である。
過去数年間で様々なハンドオーバ決定アルゴリズムが提案されており、全ての作業は主な基準としてRSSを用いたアルゴリズムに集中している。伝統的なハンドオーバ決定アルゴリズムは受信信号強度(RSS)に依存し、ハンドオーバはRSSが特定のしきい値未満のときに開始される。しかし、RSSはネットワークの使用可能性だけを示し、上層アプリケーションにとってより重要な利用可能な帯域幅など、ネットワークに関するさらなる詳細を提示することはできない。異質ネットワーク間の端末ハンドオーバの場合、RSSはまた、異なるネットワークによって採用される異なる物理技術により、基準としても適さない。加えて、伝統的なRSSベースのハンドオーバ決定アルゴリズムの場合、RSS基準ベースのハンドオーバルゴリズムを評価するためにチャネルモデルが採用され、この場合、損失呼確率、不要なハンドオーバ確率、及びハンドオーバ確率など、3つのパフォーマンスパラメータが定義される。
上層アプリケーションの要件をよりよく満たすために、特に、異種ネットワーク間の端末ハンドオーバ(いわゆる、垂直ハンドオーバ)に関して、(帯域幅、遅延などの)リンク層パラメータも考慮される。そのような多くのアルゴリズムの提案に加えて、これらのハンドオーバアルゴリズムをどのように評価するかを議論することが必要である。全てのこれらのアルゴリズムは、誤り決定確率(WDP)の何らの保証なしに、直感的な形で提案される。
先行技術における上記の問題を解決するために、本発明は、第1の基地局から第2の基地局への端末のハンドオーバのための方法、ネットワーク要素、端末、デバイス、基地局、及び通信システムを提供する。
本発明の一態様によれば、第1のネットワーク及び第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するステップ、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出するステップ、並びに、検出結果に基づいてハンドオーバ決定を行うステップを備えた、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのための方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、第1のネットワーク及び第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するための判断手段、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出するための検出手段、並びに、検出手段の結果に基づいてハンドオーバ決定を行うためのハンドオーバ決定手段を備えた、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのためのデバイスが提供される。
本発明の第3の態様によれば、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのための前述のデバイスを備えた、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのための基地局が提供される。
本発明の第4の態様によれば、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのための前述のデバイスを備えた、第1のネットワーク及び第2のネットワークにおいて使用される移動体端末が提供される。
本発明の第5の態様によれば、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのための前述のデバイスを備えた、第1のネットワーク及び第2のネットワークにおいて使用されるネットワーク要素が提供される。
本発明の第6の態様によれば、第1のネットワーク、第2のネットワーク、判断手段を有する移動体端末、並びに検出手段及びハンドオーバ決定手段を有するネットワーク要素を備えた無線通信ネットワークが提供され、移動体端末の判断手段は、第1のネットワーク及び第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するように構成され、ネットワーク要素内の検出手段は、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出するように構成され、ネットワーク要素内のハンドオーバ決定手段は、検出手段の結果に基づいてハンドオーバ決定を行うように構成される。
本発明の第7の態様によれば、第1のネットワーク、第2のネットワーク、移動体端末、判断手段を有する基地局、並びに検出手段及びハンドオーバ決定手段を有するネットワーク要素を備えた無線通信システムが提供され、基地局の判断手段は、第1のネットワーク及び第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するように構成され、ネットワーク要素内の検出手段は、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出するように構成され、ネットワーク要素内のハンドオーバ決定手段は、検出手段の結果に基づいてハンドオーバ決定を行うように構成される。
本発明の第8の態様によれば、前述のネットワーク要素、前述の基地局、又は前述の移動体端末を備えた無線通信システムが提供される。
本発明の第9の態様によれば、汎用コンピュータデバイス上で実行されているとき、前述の方法を実行するようにデバイスを構成させるコンピュータ実行可能命令を備えたコンピュータプログラム製品が提供される。
本発明の第10の態様によれば、汎用コンピュータ上で実行されているとき、前述の方法を実行するようにデバイスを構成させるコンピュータ実行可能命令を格納するための記憶媒体が提供される。
本発明の目的、特徴、及び利点は、添付の図面と共に、本発明の詳細な実装形態の以下の説明からよりよく理解されると思われる。
本発明の一実施形態による通信システムの概略図である。 本発明の一実施形態による移動体端末の概略図である。 本発明の一実施形態による方法の流れ図である。 本発明の一実施形態によるネットワーク要素の概略図である。 本発明の一実施形態による基地局の概略図である。 本発明の他の実施形態による第1の通信システムの概略図である。 本発明の他の実施形態による第2の通信システムの概略図である。
次に、添付の図面と共に、本発明の様々な実施形態が詳細に説明される。
図1は本発明の一実施形態による通信システムの概略図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による通信システム10は、第1のネットワークSN1、第2のネットワークSN2、第1のネットワーク内の基地局BS1、第2のネットワーク内の基地局BS2、及び移動体端末(MT)20を備える。第1のネットワークSN1及び第2のネットワークSN2は、それぞれ、異なるタイプのネットワークであってよく、異なるネットワークキャリアからの同じタイプのネットワークであってもよい。例えば、第1のネットワークはGSM又はCDMAであってよく、第2のネットワークは、WLAN又はWiMAXであってよく、移動体端末20は、2モードインターフェース(two−mode interface)を有し、2つのネットワーク間の境界に配置されたハイブリッド端末であってよい。
移動体端末20があるセルから別のセルに移動するとき、移動体ユーザの呼を中断されない状態に維持するために、ハンドオーバが行われる必要がある。ハンドオーバの過程では、移動局制御されたハンドオーバ(MCHO)、ネットワーク制御されたハンドオーバ(NCHO)、及び移動局支援されたハンドオーバ(MAHO)など、3つのタイプのプロセス制御が存在し得る。それぞれのタイプのハンドオーバの点から、移動体端末(MT)及び基地局(BS)のそれぞれは、ハンドオーバを開始し始めることが可能である。このハンドオーバプロセスは、主に、ハンドオーバ測定、ハンドオーバ決定、及びハンドオーバ実行など、3つのステップを備える。
移動局制御されたハンドオーバの場合、移動局はハンドオーバ測定とハンドオーバ決定を実行する。移動局は、現在の基地局及びいくつかの候補基地局の状態を連続的に検出し、移動局は、利用可能なサービスチャネルを有する最適の候補基地局を選択して、一定のハンドオーバ基準が満たされるとき、ハンドオーバ要求を送信する。
ネットワーク制御されたハンドオーバの場合、基地局は移動局からの状態を監視し、ネットワークは、一定のセル間ハンドオーバ規則が満たされるとき、別の基地局へのハンドオーバの手配を開始する。
移動局支援されたハンドオーバの場合、ネットワークは、その周囲の基地局の信号を測定して、結果を現在の基地局に報告するよう移動局に要求し、ネットワークは、検出結果に従って、ハンドオーバをいつ開始するか、且つどの基地局にハンドオーバを行うかを判断する。
説明を簡単にするために、本発明のWDPに基づく一実施形態は、移動局制御されたハンドオーバを例にとって詳細に説明される。当業者は、本発明のWDPに基づくこの実施形態は、ネットワーク制御されたハンドオーバプロセス及び移動局支援されたハンドオーバプロセスにおいて実装されることも可能である点を理解することが可能である。
図2は本発明の他の実施形態による移動体端末20の概略図である。図2に示すように、第1のネットワーク及び第2のネットワークにおいて使用される移動体端末20は、第1のネットワーク及び第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するための判断手段210、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうかを検出するため検出手段220、並びに、検出手段220の結果に基づいてハンドオーバ決定を行うためのハンドオーバ決定手段230を備える。
本発明の一実施形態では、第1のネットワークSN1から第2のネットワークSN2への移動体端末のハンドオーバのための方法が提供される。図3に示すように、ステップS310において、移動体端末20の判断手段210は不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を判断する、即ち、トラフィック負荷λ、決定期間D、アプリケーション要件r、第1のネットワークの利用可能な帯域幅i、及び第2のネットワークの利用可能な帯域幅jを含む、第1のネットワーク並びに第2のネットワークの状態に従って、WDPを判断する。具体的な原理は下記の通りである。
無線ネットワークは、n,i=1,2,...,Nとして示される。B及びbは、それぞれ、ネットワークi,i=1,2,...,Nの最大容量及び利用可能な帯域幅である。Nは当該ネットワークの最大数である。誤り決定は以下のように定義される。
=1,...,Nの場合、(1)不要なハンドオーバ。移動体ノードMNはネットワークn内にあり、MNは時間tにnに移動することを判断するが、時間t(t>t)において、新しいネットワークは帯域幅要件を満たすことができない、即ち、b≧r、b<rである。この種の事象は、
Figure 2011514023
不在のハンドオーバとして示される。移動体ノードMNはネットワークn内にあり、MNは時間tにネットワークn内に依然として留まることを決定するが、時間t(t>t)において、ネットワークは帯域幅要件を満たすことができず、一方、別のネットワークnは帯域幅要件を満たすことができる、即ち、b≧r、b<rである。この種の事象は、
Figure 2011514023
として示される。
WDPは前述の事象の確率の総和である。即ち、
Figure 2011514023
不要なハンドオーバを削減するために、移動体ノードはハンドオーバ時間を削減する傾向があり、一方、不在のハンドオーバを削減するために、移動体ノードはハンドオーバ時間を増大させる傾向がある。不要なハンドオーバを削減することが唯一のハンドオーバパフォーマンス評価基準と受け止められる場合、移動体ノードは、少しでもハンドオーバを実施するためにバイアスがかけられることになり、これは、それだけ多くのネットワークがより良好なサービスを提供するにもかかわらず合理的ではない。他方で、不在のハンドオーバだけが考慮に入れられる場合、ネットワーク帯域幅を消費できないほど多くのハンドオーバが発生する可能性がある。本発明の実施形態のWDPでは、2つのパラメータは、その両方がWDPに影響を与えるように組み合わされる。従って、WDPに基づく最適のハンドオーバ方式は、ハンドオーバを実施できないほど確実すぎるべきではなく、且つハンドオーバフラップ(handover flap)を受けることができないほど敏感すぎるべきではない。
WDPは、決定時間間隔D、即ち、D=t−tに依存する。移動体ノードが移動するか又は留まるかを決定する時間はtとして示され、その決定が正しいか又は誤っているかを決定する時間はt+Dである。それぞれのネットワーク及び移動体ノードに関して、決定時間間隔Dは事前に定義される。
以下の事象が定義される。
Figure 2011514023
は、移動体ノードが時間tにネットワークnからネットワークnに移動することを決定することを指し、
Figure 2011514023
は、移動体ノードがネットワークn内にあり、時間tに現在のネットワークに依然として留まることを判断することを指し、
Figure 2011514023
は、時間tに、ネットワークnの利用可能な帯域幅がアプリケーション要件r以上であり、ネットワークnの利用可能な帯域幅がr未満であることを指す。
さらに、
Figure 2011514023
は、移動体ノードが時間tにネットワークnからネットワークnに移動する確率であり、
Figure 2011514023
は、移動体ノードがネットワークn内にあり、時間tに依然としてネットワークn内に留まる確率である。
従って、
Figure 2011514023
N=2であると想定すると、
Figure 2011514023
式中、
Figure 2011514023
ハンドオーバプロセスにおいて利用可能な帯域幅は主な測定基準として使用される。しかし、WDPはその他のパラメータを使用することも可能である。
次に、図3を参照すると、次に、ステップS320において、移動体端末20の検出手段220は、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうかを検出する。現在のネットワークがnであると想定すると、検出手段220は、
Figure 2011514023
が満たされるかどうかを検出し、そうである場合(ステップS320において肯定的な場合)、移動体端末は現在のネットワーク内に留まり、ハンドオーバを実施せず(ステップS330)、そうでない場合(ステップ320において否定的な場合)、移動体端末は第2のネットワークに対してハンドオーバを実施する(ステップS340)。
本発明の一実施形態では、好ましくは、ハンドオーバ決定を行うために、遅延マージン(lagging margin)Lが導入される。即ち、
Figure 2011514023
が満たされるかどうかが検出される。これにより、移動体端末は、2つのネットワーク間で往復してハンドオーバを実施するように制御されることが可能である。
本発明の一実施形態では、好ましくは、ハンドオーバ決定を行うために、遅延マージン
Figure 2011514023
が導入される。即ち、
Figure 2011514023
が満たされるかどうかが検出され、式中、
Figure 2011514023
である。これにより、移動体端末は、2つのネットワーク間で往復してハンドオーバを実施するように制御されることが可能である。
本発明の一実施形態では、好ましくは、ハンドオーバ決定を行うために、しきい値変数Lがさらに導入される。即ち、
Figure 2011514023
が満たされるかどうかが検出され、式中、L0>0である。これが満たされる場合、移動体端末は現在のネットワーク内に留まり、そうでない場合、移動体端末は、第2のネットワークに対してハンドオーバを実施する。これにより、移動体端末は、2つのネットワーク間で往復してハンドオーバを実施するように制御されることが可能である。
本発明のこの実施形態では、好ましくは、ハンドオーバ決定を行うために、しきい値変数Lが導入される。即ち、
Figure 2011514023
が満たされるかどうかが検出され、式中、L>0である。これが満たされる場合、移動体端末は現在のネットワーク内に留まり、そうでない場合、移動体端末は第2のネットワークに対してハンドオーバを実施する。これにより、移動体端末は、2つのネットワーク間で往復してハンドオーバを実施するように制御されることが可能である。
当然、本発明の実施形態では、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出することが実行されることも可能であり、その条件が満たされる場合、端末は現在のネットワーク内に留まり続け、そうでない場合、端末は第2のネットワークに対してハンドオーバを実施するように制御され、この実施形態では、遅延マージン及びしきい値変数も導入されることが可能であり、ここでそれらの詳細な説明は省略される。
当業者は、本発明の趣旨から逸脱せずに、多くのその他の改変形態並びに修正形態又は改変形態及び修正形態の組合せが存在し得る点を理解することが可能である。
同じ発明の概念の下で、図4は本発明の他の実施形態による、2つのネットワーク間の移動体端末のハンドオーバのためのデバイス40の構造ブロック図である。ハンドオーバ40のためのデバイスは、第1のネットワーク及び第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するための判断手段410、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率より大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値より大きいかどうか、及び不在のハンドオーバ確率は特定のしきい値より小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出するための検出手段420、並びに、決定手段420の結果に基づいてハンドオーバ決定を行うためのハンドオーバ決定手段430を備え得る。本実施形態では、上の実施形態の原理と同じ原理を有する部分の説明は、適切に省略される。本実施形態は、図面と共に以下で詳細に説明される。
本発明の実施形態では、2つのネットワーク間の移動体端末のハンドオーバのためのデバイス40の判断手段410は、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を計算すること、即ち、第1のネットワークSN1及び第2のネットワークSN2の条件に従ってWDPを判断することも可能であり、その検出手段420は、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうかを検出し、好ましくは、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率及び遅延マージンLの総和若しくは積よりも大きいかどうか、或いは、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、又は不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかを検出し、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出することも可能であり、結果が肯定的である場合、ハンドオーバ決定手段430は移動体端末を現在のネットワーク内に維持し、結果が否定的である場合、移動体端末は第2のネットワークに対してハンドオーバを実施する。
同様に、本発明のもう1つの実施形態では、図5に示される基地局50はハンドオーバのための前述のデバイス40を備え、基地局50の判断手段510は、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を計算すること、即ち、第1のネットワークSN1及び第2のネットワークSN2の状態に従ってWDPを判断することも可能であり、その検出手段520は、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうかを検出し、好ましくは、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率及び遅延マージンLの総和若しくは積よりも大きいかどうか、或いは、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、又は不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかを検出し、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出することも可能であり、ハンドオーバ決定手段530は、検出手段520の結果に従ってハンドオーバ決定を行い、結果が肯定的である場合、移動体端末は現在のネットワーク内に留まり、結果が否定的である場合、移動体端末は第2のネットワークに対してハンドオーバを実施する。
同様に、本発明の一実施形態におけるネットワーク要素は、2つのネットワーク間で移動体端末のハンドオーバを制御するための判断手段、検出手段、及びハンドオーバ決定手段を備えた前述のデバイス40も備え得る。
図6に示すように、本発明のもう1つの実施形態では、第1の無線通信システム10Aは、第1のネットワークSN1、第2のネットワークSN2、基地局BS1、基地局BS2、判断手段601を有する移動体端末60、並びに検出手段701及びハンドオーバ決定手段702を有するネットワーク要素70を備える。移動体端末60の判断手段601は、第1のネットワーク及び第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するように構成され、ネットワーク要素70内の検出手段701は、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうかを検出するように構成され、好ましくは、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率及び遅延マージンLの総和若しくは積よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、又は不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかを検出し、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出することも可能であり、ネットワーク要素のハンドオーバ決定手段702は検出手段701の結果に基づいてハンドオーバ決定を行うように構成され、結果が肯定的である場合、移動体端末は現在のネットワーク内に維持され、結果が否定的である場合、移動体端末は第2のネットワークに対してハンドオーバを行う。
図7に示すように、本発明のもう1つの実施形態では、第2の無線通信システム10Bは、第1のネットワークSN1、第2のネットワークSN2、基地局BS2、移動体端末20、判断手段801を有する基地局80、並びに検出手段701及びハンドオーバ決定手段702を有するネットワーク要素70を備える。基地局80の判断手段801は、第1のネットワークSN1及び第2のネットワークSN2の状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するように構成され、ネットワーク要素70内の検出手段701は、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうかを検出し、好ましくは、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率及び遅延マージンLの総和若しくは積よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、又は不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかを検出するように構成され、不要なハンドオーバ確率が不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出することも可能であり、ネットワーク要素70内のハンドオーバ決定手段702は、検出手段701の結果に基づいてハンドオーバ決定を行うように構成され、結果が肯定的である場合、移動体端末は現在のネットワーク内に維持され、結果が否定的である場合、移動体端末は第2のネットワークに対してハンドオーバを行う。
本発明の実施形態では、無線通信システムが本発明の端末を備えるとき、通信システム内の基地局及びネットワーク要素は、伝統的な基地局及びネットワーク要素である。当業者は、本発明の基地局又はネットワーク要素が使用されるとき、その通信システム内に取り入れられるその他の部分は伝統的である点を理解することが可能である。
本発明の実施形態のWDPに基づくハンドオーバ方式のWDPは、帯域幅要件だけに基づくその他のハンドオーバ方式のWDPよりも2桁少ない。本発明の実施形態のWDPに基づくハンドオーバ方式は、連続する呼を維持する際に通信システムにより良好なパフォーマンスを持たせて正確なハンドオーバを可能にし得る。
当業者は、上記の方法は、コンピュータ実行可能命令を使用することによって且つ/或いはフロッピーディスク、CD若しくはDVD−ROM、ROM(ファームウェア)などのプログラマブルメモリ、又は光信号キャリア若しくは電気信号キャリアなどのデータキャリアなど、キャリア媒体内に提供されるプロセッサ制御コード内に組み込まれていることによって実装され得る点を理解することが可能である。移動体端末、基地局、ネットワーク要素、及びそれらの構成要素は、ウルトラLSIC又はゲートアレイ、論理チップ若しくはトランジスタなどの半導体デバイス、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ若しくはプログラマブル論理素子などのプログラマブルハードウェアデバイスなど、ハードウェア回路によって実装されることが可能であり、コンピュータデバイスなどの様々な種類の処理デバイスによって実行されるソフトウェアによって実装されることも可能であり、ハードウェア回路及びソフトウェアの組合せによって実装されることも可能である。
本発明の、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのための方法、ネットワーク要素、移動体端末、基地局、通信システム、並びにコンピュータプログラム製品及び記憶媒体は、特定の実施形態に関して詳細に説明されたが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、当業者は、その保護範囲が添付の特許請求の範囲によって定義される、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに、本発明に様々な変更、改変、及び修正が行われ得る点を理解することが可能である。

Claims (23)

  1. 第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのための方法であって、
    前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するステップ、
    前記不要なハンドオーバ確率が前記不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、前記不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び前記不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出するステップ、並びに
    検出結果に基づいてハンドオーバ決定を行うステップ
    を備える方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記ハンドオーバ決定を行うステップが、
    前記検出結果が肯定的である場合、前記端末を前記第1のネットワーク内に留まらせ続けるステップ、及び
    前記検出結果が否定的である場合、前記第2のネットワークに対して前記端末のハンドオーバを実施するステップ
    を備える方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、前記WDPを前記判断するステップが、
    帯域幅要件に基づいて前記WDPを判断するステップ
    を備える方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法であって、前記検出するステップが、
    前記不要なハンドオーバ確率が前記不在のハンドオーバ確率及び遅延マージンの総和又は積よりも大きいかどうかを検出するステップ
    をさらに備える方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法であって、第1のネットワークのタイプが前記第2のネットワークのタイプと異なる方法。
  6. 第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのためのデバイスであって、
    前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するための判断手段、
    前記不要なハンドオーバ確率が前記不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、前記不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び前記不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出するための検出手段、並びに
    前記検出手段の結果に基づいてハンドオーバ決定を行うためのハンドオーバ決定手段
    を備えたデバイス。
  7. 請求項6に記載のデバイスであって、前記ハンドオーバ決定手段が前記検出手段の前記結果が肯定的であるとき、前記端末を前記第1のネットワーク内に留まらせ続け、前記検出手段の前記結果が否定的であるとき、前記第2のネットワークに対して前記端末のハンドオーバを実施するように構成されたデバイス。
  8. 請求項6又は7に記載のデバイスであって、前記判断手段が、帯域幅要件に基づいて前記WDPをさらに判断するように構成されたデバイス。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1項に記載のデバイスであって、前記検出手段が、前記不要なハンドオーバ確率が前記不在のハンドオーバ確率及び遅延マージンの総和又は積よりも大きいかどうかを検出するように構成されたデバイス。
  10. 請求項6乃至9のいずれか1項に記載のデバイスを備えた、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのための基地局。
  11. 請求項6乃至9のいずれか1項に記載のデバイスを備えた、第1のネットワーク及び第2のネットワークにおいて使用される移動体端末。
  12. 請求項6乃至9のいずれか1項に記載のデバイスを備えた、第1のネットワークから第2のネットワークへの移動体端末のハンドオーバのためのネットワーク要素。
  13. 第1のネットワーク、第2のネットワーク、判断手段を有する移動体端末、並びに検出手段及びハンドオーバ決定手段を有するネットワーク要素を備えた無線通信ネットワークであって、
    前記移動体端末の前記判断手段が、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するように構成され、
    前記ネットワーク要素内の前記検出手段が、前記不要なハンドオーバ確率が前記不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、前記不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び前記不在のハンドオーバ確率が前記特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出するように構成され、
    前記ネットワーク要素内の前記ハンドオーバ決定手段が、前記検出手段の結果に基づいてハンドオーバ決定を行うように構成された無線通信ネットワーク。
  14. 請求項13に記載の無線通信ネットワークであって、前記ネットワーク要素内の前記ハンドオーバ決定手段が、前記検出手段の前記結果が肯定的である場合、前記端末を前記第1のネットワーク内に留まらせ続け、前記検出手段の前記結果が否定的である場合、前記第2のネットワークに対して前記端末のハンドオーバを実施するように構成された無線通信ネットワーク。
  15. 請求項13又は14に記載の無線通信ネットワークであって、前記判断手段が、帯域幅要件に基づいて前記WDPをさらに判定するように構成された無線通信ネットワーク。
  16. 請求項13乃至15のいずれか1項に記載の無線通信ネットワークであって、前記検出手段が、前記不要なハンドオーバ確率が前記不在のハンドオーバ確率及び遅延マージンの総和又は積よりも大きいかどうかを検出するように構成された無線通信ネットワーク。
  17. 第1のネットワーク、第2のネットワーク、移動体端末、判断手段を有する基地局、並びに検出手段及びハンドオーバ決定手段を有するネットワーク要素を備えた無線通信システムであって、
    前記基地局の前記判断手段が、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの状態に従って、不要なハンドオーバ確率及び不在のハンドオーバ確率を含むWDPを判断するように構成され、
    前記ネットワーク要素内の前記検出手段が、前記不要なハンドオーバ確率が前記不在のハンドオーバ確率よりも大きいかどうか、前記不要なハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも大きいかどうか、及び前記不在のハンドオーバ確率が特定のしきい値よりも小さいかどうかのうちの少なくとも1つを検出するように構成され、
    前記ネットワーク要素内の前記ハンドオーバ決定手段が、前記検出手段の結果に基づいてハンドオーバ決定を行うように構成された無線通信システム。
  18. 請求項17に記載の無線通信システムであって、前記ネットワーク要素内の前記ハンドオーバ決定手段が、前記検出手段の前記結果が肯定的である場合、前記端末を前記第1のネットワーク内に留まらせ続け、前記検出手段の前記結果が否定的である場合、前記第2のネットワークに対して前記端末のハンドオーバを実施するように構成された無線通信システム。
  19. 請求項17又は18に記載の無線通信ネットワークであって、前記判断手段が、帯域幅要件に基づいて前記WDPをさらに判断するように構成された無線通信ネットワーク。
  20. 請求項17乃至19のいずれか1項に記載の無線通信ネットワークであって、前記検出手段が、前記不要なハンドオーバ確率が前記不在のハンドオーバ確率及び遅延マージンの総和又は積よりも大きいかどうかを検出するように構成された無線通信ネットワーク。
  21. 請求項10に記載の基地局、請求項11に記載の移動体端末、又は請求項12に記載のネットワーク要素を備えた無線通信システム。
  22. コンピュータデバイス上で実行されているとき、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法を実行するように前記デバイスを構成させるコンピュータ実行可能命令を備えたコンピュータプログラム製品。
  23. コンピュータデバイス上で実行されているとき、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法を実行するように前記デバイスを構成させるコンピュータ実行可能命令を記憶するための記憶媒体。
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