JP2002343151A - 透明導電膜積層基板の製造方法 - Google Patents

透明導電膜積層基板の製造方法

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JP2002343151A
JP2002343151A JP2002061801A JP2002061801A JP2002343151A JP 2002343151 A JP2002343151 A JP 2002343151A JP 2002061801 A JP2002061801 A JP 2002061801A JP 2002061801 A JP2002061801 A JP 2002061801A JP 2002343151 A JP2002343151 A JP 2002343151A
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power supply
layer
inert gas
substrate
oxygen
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JP2002061801A
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English (en)
Inventor
Takuma Kobayashi
琢磨 小林
Hiroshi Fukada
弘 深田
Gakuji Hirooka
岳治 廣岡
Eiji Kamijo
榮治 上條
Yoshiji Aoi
芳史 青井
Minoru Tsubota
年 坪田
Takashi Imamichi
高志 今道
Kunihiko Sakayama
邦彦 坂山
Muneo Sasaki
宗生 佐々木
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UEYAMA DENKI KK
Shiga Prefectural Government.
Ryukoku University
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UEYAMA DENKI KK
Shiga Prefectural Government.
Ryukoku University
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高い導電率を備え、透明性に優れ
た導電膜が積層された基板の製造方法を提供することを
課題とする。 【解決手段】 本発明は、(1)インジウム−錫酸化物焼
結体のターゲットを、DC電源又はDC+RF電源を用
い、不活性ガス又は不活性ガス及び酸素の混合ガスの雰
囲気中でスパッタリングして、基板上にITO膜を形成
する工程、及び(2)インジウム−錫酸化物焼結体及びイ
ンジウム酸化物焼結体からなる群より選ばれた少なくと
も1種のターゲットを、DC電源、RF電源又はDC+
RF電源を用い、不活性ガス雰囲気中でスパッタリング
して上記(1)で形成されたITO膜上にITO膜及び/
又は酸化インジウム膜を形成する工程を含む透明導電膜
積層基板の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明導電膜積層基
板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ノートパソコン、デスクトップパソコン
用ディスプレイなどの主流であるTFTディスプレイ
は、光源からの光がTFT、液晶分子、カラーフィルタ
ーを通過し、基板上に画像を形成するように構成されて
いる。
【0003】カラーフィルターは、透明基板上に遮光
膜、カラーレジスト膜及びインジウム・錫・オキサイド
(ITO)導電膜が形成されたものである。
【0004】カラーフィルターの製造方法としては、例
えば特開昭63−197903号公報、特開平6−28
932号公報などに記載された方法が知られている。
【0005】特開昭63−197903号公報は、遮光
膜及びカラーレジスト膜が形成されたガラス基板を18
0℃に加熱し、錫−インジウム酸化物焼結体からなるタ
ーゲットをスパッタリングすることにより、又はインジ
ウム錫合金からなるターゲットを酸素を含むアルゴン雰
囲気中で反応性スパッタリングにより、遮光膜及びカラ
ーレジスト膜が形成されたガラス基板上にITO導電膜
を形成させる方法を開示している。
【0006】しかしながら、特開昭63−197903
号公報に記載された方法で得られるITO導電膜は、単
層からなるものであり、導電率が低い(即ち比抵抗値が
大きい)という欠点がある。ITO導電膜の導電率を向
上させようとすると、ITO導電膜の膜厚を厚くするこ
とが必要になるが、ITO導電膜の膜厚を厚くすると、
導電膜の透明性が損なわれるのが避けられなくなる。従
って、この方法で得られるITO導電膜は、高導電率及
び透明性の両方を満足するものではない。
【0007】特開平6−28932号公報は、カラーレ
ジスト膜上に形成された有機樹脂表面にITO導電膜を
形成させる方法を開示している。この方法は、(a)有
機樹脂表面に、錫−インジウム酸化物焼結体をターゲッ
トとして用い、アルゴンガス又は酸素を3容量%含むア
ルゴンと酸素との混合ガス雰囲気中で、直流マグネトロ
ンスパッタリングにより厚さ3〜30nmの結晶核生成
層(第1層)を被覆する工程、(b)結晶核生成層を減
圧した雰囲気中で、且つ100℃以上の前記有機樹脂が
劣化しない温度でアニールすることにより結晶核を成長
させる工程及び(c)結晶核生成層上に酸素を3容量%
含むアルゴンと酸素との混合ガス雰囲気中で、マグネト
ロンスパッタリングにより低抵抗化層(第2層)を被覆
する工程を備えている。
【0008】ITO導電膜の比抵抗値を低くするには、
二つの方法がある。一つはキャリア(自由電子)の移動
度を大きくする方法であり、他の一つはキャリア(自由
電子)の密度を高くする方法である。上記特開昭63−
197903号公報に記載の方法は、キャリアの移動度
を大きくし、その結果としてITO導電膜の比抵抗値を
低く、即ち導電率を向上させようとするものである。
【0009】しかしながら、この方法によると、キャリ
アの移動度は大きくなるが、それに伴ってキャリア密度
が低くなるので、導電率の改善効果は不充分である。
【0010】また、特開平6−28932号公報の方法
は、アニール処理という特別な処理を施す必要があり、
実用的ではない。
【0011】更に、ITO導電膜を形成させる方法とし
て、例えば特開平2−189816号公報などに記載さ
れた方法が知られている。
【0012】上記公報は、減圧された不活性ガス又は不
活性ガスと酸素との混合ガスを含む雰囲気内において、
インジウム−錫酸化物焼結体のターゲットを用い、20
0℃以下に維持された基板上に、マグネトロンスパッタ
リングにより、第1層のITO膜を形成する工程、該基
板を300℃以上に減圧下で加熱する工程、減圧された
不活性ガスと酸素との混合ガスを含む雰囲気内におい
て、前記ターゲットを用い、300℃以上に加熱された
該基板の第1層上にマグネトロンスパッタリングによ
り、第2層のITO膜を形成する工程、該基板を減圧さ
れた雰囲気中で250℃以下に冷却後該雰囲気を大気圧
に戻す工程を経て、基板上に2層からなるITO導電膜
を形成する方法を開示している。
【0013】上記特開平6−28932号公報に記載の
方法もまた、ITO導電膜中のキャリアの移動度を大き
くし、その結果としてITO導電膜の比抵抗値を低く、
即ち導電率を向上させようとするものである。
【0014】しかしながら、この方法によると、キャリ
アの移動度は大きくなるものの、キャリア密度は高くな
らず、導電率の改善効果は不充分である。
【0015】また、上記方法では、基板が300℃以上
の高温に晒されるために、使用される基板に制限を受け
るという欠点がある。
【0016】更に、上記方法では、減圧下で200℃以
下から300℃以上の高温に加熱したり、300℃以上
の高温から250℃以下に冷却する必要があり、これら
の加熱及び冷却に長時間を要する。上記方法は、基板を
減圧された雰囲気中で250℃以下に冷却後該雰囲気を
大気圧に戻す工程を含んでいる。この工程は、300℃
以上に加熱された基板をその温度のままで大気圧に戻す
と、300℃以上に加熱された基板が酸素と接触し、酸
化され、その結果基板が劣化するのを防ぐのに必要であ
る。
【0017】従って、特開平6−28932号公報の方
法は、基板を高温に加熱したり、冷却したりする煩雑な
操作が必要であり、実用的ではない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高い
導電率を備え、透明性に優れた透明導電膜積層基板の製
造方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために種々の研究を重ねてきた。その結果、基
板上にITO膜を形成させるに当たり、基板上に少なく
とも2層のITO膜を形成させ、且つこれら各層のIT
O膜を形成させるための電源としてそれぞれ特定の電源
を用い且つ特定のスパッタリングガス雰囲気中でスパッ
タリングすることにより、ITO膜中のキャリア濃度を
高くすることができ、それ故高い導電率を備え、しかも
透明性に優れた導電膜が積層された基板が得られること
を見い出した。
【0020】また、上記複数のITO膜の一部を酸化イ
ンジウム膜に置き換えることによっても、所望の導電膜
積層基板が得られることを見い出した。
【0021】本発明は、これらの知見に基づき完成され
たものである。
【0022】本発明は、(1)インジウム−錫酸化物焼結
体のターゲットを、DC(直流)電源又はDC+RF
(高周波)電源を用い、不活性ガス又は不活性ガス及び
酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタリングして、ITO
膜を形成する工程、及び(2)インジウム−錫酸化物焼結
体及びインジウム酸化物焼結体からなる群より選ばれた
少なくとも1種のターゲットを、DC電源、RF電源又
はDC+RF電源を用い、不活性ガス雰囲気中でスパッ
タリングして上記(1)で形成されたITO膜上にITO
膜及び/又は酸化インジウム膜を形成する工程を含む透
明導電膜積層基板の製造方法を提供する。
【0023】本発明は、(1)インジウム−錫酸化物焼結
体のターゲットを、DC電源又はDC+RF電源を用
い、不活性ガス又は不活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲
気中でスパッタリングして、基板上に第1層のITO膜
を形成する工程、(2)上記ターゲットを、DC電源、R
F電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス及び酸素
の混合ガス雰囲気中でスパッタリングして第1層上に第
2層のITO膜を形成する工程、及び(3)上記ターゲッ
トを、DC電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス
又は不活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタ
リングして、第2層上に第3層のITO膜を形成する工
程を含む透明導電膜積層基板の製造方法を提供する。
【0024】本発明は、上記各種の方法により製造され
る透明導電膜積層基板を提供する。
【0025】
【発明の実施の形態】透明導電膜積層基板の製造 本発明の透明導電膜積層基板は、基板上に少なくとも2
層からなるITO膜又は少なくとも1層のITO膜及び
少なくとも1層の酸化インジウム膜を形成することによ
り製造される。
【0026】基板上に形成されるITO膜は、2層、3
層、4層、5層又はそれ以上であってもよい。また、酸
化インジウム膜は、1層、2層又はそれ以上であっても
よい。
【0027】これら各ITO膜等は、公知の方法で基板
上に成膜される。本発明においては、2層又はそれ以上
からなるITO膜の少なくとも1つを、(1)インジウム
−錫酸化物焼結体のターゲットを、DC電源又はDC+
RF電源を用い、不活性ガス又は不活性ガス及び酸素の
混合ガス雰囲気中でスパッタリングすることにより形成
し、更にそのようにして形成されたITO膜上に、(2)
インジウム−錫酸化物焼結体又はインジウム酸化物焼結
体のターゲットを、DC電源、RF電源又はDC+RF
電源を用い、不活性ガス雰囲気中でスパッタリングして
ITO膜又は酸化インジウム膜を形成することを必須と
している。
【0028】上記(1)及び(2)の工程を経て形成される導
電膜は、導電膜中のキャリア密度が高くなり、しかもキ
ャリアの移動度は殆ど低下せず、いくつかのスパッタリ
ング条件下では導電膜中のキャリア密度が高くなり、し
かもキャリアの移動度も大きくなるので、導電膜は高導
電率を備えたものになる。
【0029】本発明の透明導電膜積層基板は、より詳細
には、例えば下記に示す方法A〜方法Cにより製造され
る。
【0030】方法A:方法Aは、(1)インジウム−錫酸
化物焼結体のターゲットを、DC電源又はDC+RF電
源を用い、不活性ガス又は不活性ガス及び酸素の混合ガ
ス雰囲気中でスパッタリングして、基板上に第1層のI
TO膜を形成する工程、及び(2)上記ターゲットを、D
C電源、RF電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガ
ス雰囲気中でスパッタリングして第1層上に第2層のI
TO膜を形成する工程を有している。
【0031】基板は、公知の基板のいずれであってもよ
く、例えばガラス基板、ガラスエポキシ樹脂基板、セラ
ミック基板、アルミナ基板、シリコン基板、窒化アルミ
ニウム基板、メタル基板、IMS基板、メタルコア基
板、ホーロー基板、樹脂基板などが挙げられる。樹脂基
板の樹脂材料としては、例えばポリカーボネート、ポリ
エーテルスルホン、ポリイミド、アクリル樹脂、環状ポ
リオレフィン(例えば、日本ゼオン(株)製のゼオノア
樹脂)、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート
(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)な
どが挙げられる。
【0032】これら基板の中でも、ガラス基板が好適で
ある。ガラス基板としては、例えばカラーフィルター用
のガラス基板を広く使用でき、具体的にはソーダライム
ガラス基板などを例示できる。基板の大きさ、厚さなど
は、透明導電膜積層基板の使用目的により適宜選択する
ことができる。
【0033】方法Aにおいて使用されるターゲットは、
インジウム−錫酸化物焼結体である。この焼結体は公知
であり、例えば微粉末状の酸化錫と微粉末状酸化インジ
ウムとを十分に混合し、所定形状にプレス成型し、例え
ば約1000〜約1500℃の高温で焼成したものなど
を使用することができる。焼結体中の酸化錫の含有量
は、限定されるものではないが、通常約3〜約30重量
%、好ましくは約5〜約15重量%である。
【0034】方法Aにおいては、まず、インジウム−錫
酸化物焼結体をターゲットとして用い、これを基板上に
スパッタリングして、基板上に第1層のITO膜を形成
させる(以下この工程を「第一工程」という)。
【0035】この第一工程のスパッタリング条件は、以
下の通りである。
【0036】電源は、DC電源とするか、又はDC+R
F電源とする。電源は、DC電源であるのが好ましい。
【0037】印加電力などの条件は、ターゲットの大き
さなどにより異なり一概にはいえないが、ターゲットが
5インチ×15インチの大きさであると仮定すれば、以
下の通りである。
【0038】印加電力は、DC電源の場合、通常約0.
1〜約1KW、好ましくは約0.3〜約0.6KWであ
る。DC+RF電源の場合、DC電源の電力は、通常約
0.1〜約1KW、好ましくは約0.2〜約0.6K
W、RF電源の電力は、通常約0.1〜約3KW、好ま
しくは約0.2〜約0.6KWである。DC/RF電力
比は約0.1〜約10の範囲内で適宜調整するのがよ
い。RF電源を用いる場合、周波数は通常約6.78〜
約27.12MHz、好ましくは約13.56MHzで
ある。
【0039】基板の温度は、基板の種類により異なる
が、例えばガラス基板を用いる場合は、通常室温付近〜
300℃未満、好ましくは約140〜約250℃であ
る。
【0040】スパッタリングガスは、不活性ガス又は不
活性ガス及び酸素の混合ガス、好ましくは不活性ガス及
び酸素の混合ガスである。不活性ガスとしては、公知の
不活性ガスを広く使用でき、その代表的なものとしてア
ルゴンガスなどを挙げることができる。
【0041】ガス圧(スパッタ圧)は、通常約0.1〜
約1Pa、好ましくは約0.2〜約0.8Paである。
【0042】第一工程で不活性ガス及び酸素の混合ガス
を用いる場合、該混合ガス中の酸素含有量は約1容量%
以下、好ましくは約0.6容量%以下である。
【0043】第一工程により、基板上に第1層として形
成されるITO膜の膜厚は、通常約5〜約100nm、
好ましくは約10〜約70nm、特に好ましくは約15
〜約50nmである。
【0044】方法Aにおいては、次に、インジウム−錫
酸化物焼結体をターゲットとして用い、これを基板上に
形成された第1層にスパッタリングして、第1層上に第
2層のITO膜を形成させる(以下この工程を「第二工
程」という)。
【0045】この第二工程のスパッタリング条件は、以
下の通りである。
【0046】電源の種類は、DC電源とするか、RF電
源とするか又はDC+RF電源とする。電源は、RF電
源であるのが好ましい。
【0047】印加電力は、DC電源の場合、通常約0.
1〜約1KW、好ましくは約0.3〜約0.6KWであ
る。RF電源の電力は、通常約0.1〜約3KW、好ま
しくは約1〜約1.8KWである。DC+RF電源の場
合、DC電源の電力は、通常約0.1〜約1KW、好ま
しくは約0.2〜約0.6KW、RF電源の電力は、通
常約0.1〜約3KW、好ましくは約0.2〜約0.6
KWである。DC/RF電力比は約0.1〜約10の範
囲内で適宜調整するのがよい。RF電源を用いる場合、
周波数は通常約6.78〜約27.12MHz、好まし
くは約13.56MHzである。
【0048】第1層が形成された基板の温度は、通常室
温付近〜300℃未満、好ましくは約140〜約250
℃である。
【0049】スパッタリングガスは、不活性ガスであ
る。不活性ガスとしては、公知の不活性ガスを広く使用
でき、その代表的なものとしてアルゴンガスなどを挙げ
ることができる。
【0050】ガス圧は、通常約0.1〜約1Pa、好ま
しくは約0.2〜約0.8Paである。
【0051】第二工程により、第1層上に第2層として
形成されるITO膜の膜厚は、通常約5〜約100n
m、好ましくは約10〜約70nm、特に好ましくは約
30〜約70nmである。
【0052】方法Aにおいては、基板温度を約140〜
約250℃に維持したままで2回のスパッタリングを行
い、基板上に2層からなるITO膜を形成させることが
できる。この場合には、基板温度は十分に低いので、基
板の周りの雰囲気を直ちに大気圧に戻しても、基板が劣
化するおそれがない。冷却は、分単位の短時間で完了す
ることができる。
【0053】方法Aには、以下の態様が含まれる。 (A-1)(1)インジウム−錫酸化物焼結体のターゲットを、
DC電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス又は不
活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタリング
して、基板上にITO膜を形成する工程、及び(2)イン
ジウム−錫酸化物焼結体及びインジウム酸化物焼結体か
らなる群より選ばれた少なくとも1種のターゲットを、
DC電源、RF電源又はDC+RF電源を用い、不活性
ガス雰囲気中でスパッタリングして上記(1)で形成され
たITO膜上にITO膜及び/又は酸化インジウム膜を
形成する工程を含む透明導電膜積層基板の製造方法。 (A-2) (1)工程の電源をDC電源とし、(2)工程の電源を
RF電源とする(A-1)に記載の透明導電膜積層基板の製
造方法。 (A-3) (1)工程のスパッタリングを不活性ガス及び酸素
の混合ガス雰囲気中で行い、(2)工程のスパッタリング
を不活性ガス雰囲気中で行う(A-2)に記載の透明導電膜
積層基板の製造方法。 (A-4) (1)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約1容量%以下である上記(A-3)に記載の方
法。 (A-5) (1)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約0.6容量%以下である上記(A-4)に記載
の方法。 (A-6) (1)工程の電源をDC電源とし、(2)工程の電源を
DC電源とする(A-1)に記載の透明導電膜積層基板の製
造方法。 (A-7) (1)工程のスパッタリングを不活性ガス及び酸素
の混合ガス雰囲気中で行い、(2)工程のスパッタリング
を不活性ガス雰囲気中で行う(A-6)に記載の透明導電膜
積層基板の製造方法。 (A-8) (1)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約1容量%以下である上記(A-7)に記載の方
法。 (A-9) (1)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約0.6容量%以下である上記(A-8)に記載
の方法。 (A-10) (1)工程の電源をDC+RF電源とし、(2)工程
の電源をRF電源とする(A-1)に記載の透明導電膜積層
基板の製造方法。 (A-11) (1)工程のスパッタリングを不活性ガス雰囲気中
で行う(A-10)に記載の透明導電膜積層基板の製造方法。 (A-12) (1)工程のスパッタリングを不活性ガス及び酸素
の混合ガス雰囲気中で行う(A-10)に記載の透明導電膜積
層基板の製造方法。 (A-13) (1)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約0.6容量%以下である上記(A-12)に記載
の方法。 (A-14) (1)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約0.4容量%以下である上記(A-13)に記載
の方法。 (A-15) (1)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約0.2容量%以下である上記(A-14)に記載
の方法。 (A-16) (1)工程の電源をDC電源とし、(2)工程の電源
をDC+RF電源とする(A-1)に記載の透明導電膜積層
基板の製造方法。 (A-17) (1)工程のスパッタリングを不活性ガス及び酸素
の混合ガス雰囲気中で行う(A-16)に記載の透明導電膜積
層基板の製造方法。 (A-18) (1)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約1容量%以下である上記(A-17)に記載の方
法。 (A-19) (1)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約0.6容量%以下である上記(A-18)に記載
の方法。
【0054】方法B:方法Bは、(1)インジウム−錫酸
化物焼結体のターゲットを、DC電源又はDC+RF電
源を用い、不活性ガス又は不活性ガス及び酸素の混合ガ
ス雰囲気中でスパッタリングして、基板上に第1層のI
TO膜を形成する工程、(2)上記ターゲットを、DC電
源、RF電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス雰
囲気中でスパッタリングして第1層上に第2層のITO
膜を形成する工程、及び(3)上記ターゲットを、DC電
源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス又は不活性ガ
ス及び酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタリングして、
第2層上に第3層のITO膜を形成する工程を含んでい
る。
【0055】この方法で用いられる基板及びターゲット
は、方法Aと同じである。
【0056】方法Bにおいては、まず、インジウム−錫
酸化物焼結体をターゲットとして用い、これを基板上に
スパッタリングして、基板上に第1層のITO膜を形成
させる(以下この工程を「第一工程」という)。
【0057】この第一工程のスパッタリング条件は、以
下の通りである。
【0058】電源は、DC電源とするか、又はDC+R
F電源とする。電源は、DC電源であるのが好ましい。
【0059】印加電力などの条件は、ターゲットの大き
さなどにより異なり一概にはいえないが、ターゲットが
5インチ×15インチの大きさであると仮定すれば、以
下の通りである。
【0060】印加電力は、DC電源の場合、通常約0.
1〜約1KW、好ましくは約0.3〜約0.6KWであ
る。DC+RF電源の場合、DC電源の電力は、通常約
0.1〜約1KW、好ましくは約0.2〜約0.6K
W、RF電源の電力は、通常約0.1〜約3KW、好ま
しくは約0.2〜約0.6KWである。DC/RF電力
比は約0.1〜約10の範囲内で適宜調整するのがよ
い。RF電源を用いる場合、周波数は通常約6.78〜
約27.12MHz、好ましくは約13.56MHzで
ある。
【0061】基板の温度は、基板の種類により異なる
が、例えばガラス基板を用いる場合は、通常室温付近〜
300℃未満、好ましくは約140〜約250℃であ
る。
【0062】スパッタリングガスは、不活性ガス又は不
活性ガス及び酸素の混合ガスである。不活性ガスとして
は、公知の不活性ガスを広く使用でき、その代表的なも
のとしてアルゴンガスなどを挙げることができる。
【0063】ガス圧は、通常約0.1〜約1Pa、好ま
しくは約0.2〜約0.8Paである。
【0064】第一工程で不活性ガス及び酸素の混合ガス
を用いる場合、DC電源の場合は、該混合ガス中の酸素
含有量は約1容量%以下、好ましくは約0.6容量%以
下であり、DC+RF電源の場合は、該混合ガス中の酸
素含有量は約0.6容量%以下、好ましくは約0.4容
量%以下、より好ましくは約0.2容量%以下である。
【0065】第一工程により、基板上に第1層として形
成されるITO膜の膜厚は、通常約5〜約100nm、
好ましくは約10〜約70nm、特に好ましくは約15
〜約50nmである。
【0066】方法Bにおいては、次に、インジウム−錫
酸化物焼結体をターゲットとして用い、これを基板上に
形成された第1層にスパッタリングして、第1層上に第
2層のITO膜を形成させる(以下この工程を「第二工
程」という)。
【0067】この第二工程のスパッタリング条件は、以
下の通りである。
【0068】電源の種類は、DC電源とするか、RF電
源とするか又はDC+RF電源とする。
【0069】印加電力は、DC電源の場合、通常約0.
1〜約1KW、好ましくは約0.3〜約0.6KWであ
る。RF電源の電力は、通常約0.1〜約3KW、好ま
しくは約1〜約1.8KWである。DC+RF電源の場
合、DC電源の電力は、通常約0.1〜約1KW、好ま
しくは約0.2〜約0.6KW、RF電源の電力は、通
常約0.1〜約3KW、好ましくは約0.2〜約0.6
KWである。DC/RF電力比は約0.1〜約10の範
囲内で適宜調整するのがよい。RF電源を用いる場合、
周波数は通常約6.78〜約27.12MHz、好まし
くは約13.56MHzである。
【0070】第1層が形成された基板の温度は、通常室
温付近〜300℃未満、好ましくは約140〜約250
℃である。
【0071】スパッタリングガスは、不活性ガスであ
る。不活性ガスとしては、公知の不活性ガスを広く使用
でき、その代表的なものとしてアルゴンガスなどを挙げ
ることができる。
【0072】ガス圧は、通常約0.1〜約1Pa、好ま
しくは約0.2〜約0.8Paである。
【0073】第二工程により、第1層上に第2層として
形成されるITO膜の膜厚は、通常約5〜約150n
m、好ましくは約10〜約100nm、特に好ましくは
約20〜約70nmである。
【0074】方法Bにおいては、次に、インジウム−錫
酸化物焼結体をターゲットとして用い、これを不活性ガ
ス又は不活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中で基板上
に形成された第2層にスパッタリングして、第2層上に
第3層のITO膜を形成させる(以下この工程を「第三
工程」という)。
【0075】この第三工程のスパッタリング条件は、第
一工程のスパッタリング条件と同じでよい。
【0076】即ち、第三工程のスパッタリング条件は、
以下の通りである。
【0077】電源の種類は、DC電源とするか、又はD
C+RF電源とする。
【0078】印加電力は、DC電源の場合、通常約0.
1〜約1KW、好ましくは約0.3〜約0.6KWであ
る。DC+RF電源の場合、DC電源の電力は、通常約
0.1〜約1KW、好ましくは約0.2〜約0.6K
W、RF電源の電力は、通常約0.1〜約3KW、好ま
しくは約0.2〜約0.6KWである。DC/RF電力
比は、約0.1〜約10の範囲内で適宜調整するのがよ
い。RF電源を用いる場合、周波数は通常約6.78〜
約27.12MHz、好ましくは約13.56MHzで
ある。
【0079】基板の温度は、通常室温付近〜300℃未
満、好ましくは約140〜約250℃である。
【0080】スパッタリングガスは、不活性ガス及び酸
素の混合ガスである。不活性ガスとしては、公知の不活
性ガスを広く使用でき、その代表的なものとしてアルゴ
ンガスなどを挙げることができる。
【0081】ガス圧は、通常約0.1〜約1Pa、好ま
しくは約0.2〜約0.8Paである。
【0082】第三工程において、DC電源の場合は、不
活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸素含有量は約1容量
%以下、好ましくは約0.6容量%以下であり、DC+
RF電源の場合は、該混合ガス中の酸素含有量は約0.
6容量%以下、好ましくは約0.4容量%以下である。
【0083】第三工程により、第2層上に第3層として
形成されるITO膜の膜厚は、通常約5〜約100n
m、好ましくは約10〜約70nm、特に好ましくは約
15〜約50nmである。
【0084】本発明では、第一工程及び第三工程のスパ
ッタリングを全く同一条件で行ってもよいし、上記スパ
ッタリング条件の範囲内で適宜変更して第一工程及び第
三工程のスパッタリングを行ってもよい。
【0085】本発明では、(1)工程、(2)工程及び(3)工
程の電源をいずれもDC電源とするのがよい。この場
合、(1)工程及び(3)工程を不活性ガス及び酸素の混合ガ
スの雰囲気下に行い、(2)工程を不活性ガスの雰囲気下
に行うのがよい。更に、(1)工程及び(3)工程の不活性ガ
ス及び酸素の混合ガス中の酸素含有量が約1容量%以
下、好ましくは約0.2〜約0.6容量%とするのがよ
い。
【0086】また、本発明では、(1)工程及び(3)工程の
電源をいずれもDC電源とし、(2)工程の電源をRF電
源とするのがよい。この場合、(1)工程及び(3)工程を不
活性ガス及び酸素の混合ガスの雰囲気下に行い、(2)工
程を不活性ガスの雰囲気下に行うのがよい。更に、(1)
工程及び(3)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の
酸素含有量が約1容量%以下、好ましくは約0.1〜約
0.6容量%とするのがよい。
【0087】また、本発明では、(1)工程及び(3)工程の
電源をいずれもDC+RF電源とし、(2)工程の電源を
RF電源とするのがよい。この場合、(1)工程及び(3)工
程を不活性ガス又は不活性ガス及び酸素の混合ガスの雰
囲気下に行い、(2)工程を不活性ガスの雰囲気下に行う
のがよい。更に、(1)工程及び(3)工程の不活性ガス及び
酸素の混合ガス中の酸素含有量が約0.2容量%以下で
あるのがよい。
【0088】また、本発明では、(1)工程及び(3)工程の
電源をいずれもDC電源とし、(2)工程の電源をDC+
RF電源とするのがよい。この場合、(1)工程及び(3)工
程を不活性ガス及び酸素の混合ガスの雰囲気下に行い、
(2)工程を不活性ガスの雰囲気下に行うのがよい。更
に、(1)工程及び(3)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガ
ス中の酸素含有量が約0.1〜約0.6容量%であるの
がよい。
【0089】本発明では、第三工程の終了後に、第二工
程と同様のスパッタリング条件下にスパッタリングし
て、第3層上にITO膜からなる第4層を形成してもよ
い。この4層構造のITO膜が積層した透明導電膜積層
基板は、高導電性及び透明性の点で特に好ましい。
【0090】更に4層構造のITO膜が積層した透明導
電膜積層基板の第4層上に、第一工程又は第三工程と同
様のスパッタリング条件下にスパッタリングして、IT
O膜からなる第5層を形成してもよい。
【0091】本発明では、第二工程と同様のスパッタリ
ング条件及び第一工程と同様のスパッタリング条件を交
互に繰り返して、第5層の上に更に1又は2以上のIT
O膜を形成してもよい。
【0092】方法Bにおいては、基板温度を約140〜
約250℃に維持したままで3回又はそれ以上のスパッ
タリングを行い、基板上に3層又はそれ以上の層からな
るITO膜を形成させることができる。この場合には、
基板温度は十分に低いので、基板の周りの雰囲気を直ち
に大気圧に戻しても、基板が劣化するおそれがない。冷
却は、分単位の短時間で完了することができる。
【0093】方法Bには、以下の態様が含まれる。 (B-1)(1)インジウム−錫酸化物焼結体のターゲットを、
DC電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス又は不
活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタリング
して、基板上に第1層のITO膜を形成する工程、(2)
上記ターゲットを、DC電源、RF電源又はDC+RF
電源を用い、不活性ガス雰囲気中でスパッタリングして
第1層上に第2層のITO膜を形成する工程、及び(3)
上記ターゲットを、DC電源又はDC+RF電源を用
い、不活性ガス又は不活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲
気中でスパッタリングして、第2層上に第3層のITO
膜を形成する工程、を備えている透明導電膜積層基板の
製造方法。 (B-2) (1)工程、(2)工程及び(3)工程の電源をいずれも
DC電源とする上記(B-1)に記載の方法。 (B-3) (1)工程及び(3)工程を不活性ガス及び酸素の混合
ガスの雰囲気下に行い、(2)工程を不活性ガスの雰囲気
下に行う上記(B-2)に記載の方法。 (B-4) (1)工程及び(3)工程の不活性ガス及び酸素の混合
ガス中の酸素含有量が約1容量%以下である上記(B-3)
に記載の方法。 (B-5) (1)工程及び(3)工程の電源をいずれもDC電源と
し、(2)工程の電源をRF電源とする上記(B-1)に記載の
方法。 (B-6) (1)工程及び(3)工程を不活性ガス及び酸素の混合
ガスの雰囲気下に行い、(2)工程を不活性ガスの雰囲気
下に行う上記(B-5)に記載の方法。 (B-7) (1)工程及び(3)工程の不活性ガス及び酸素の混合
ガス中の酸素含有量が約1容量%以下である上記(B-6)
に記載の方法。 (B-8) (1)工程、(2)工程及び(3)工程を不活性ガスの雰
囲気下に行う上記(B-5)に記載の方法。 (B-9) (1)工程及び(3)工程の電源をいずれもDC+RF
電源とし、(2)工程の電源をRF電源とする上記(B-1)に
記載の方法。 (B-10) (1)工程及び(3)工程を不活性ガス及び酸素の混
合ガスの雰囲気下に行い、(2)工程を不活性ガスの雰囲
気下に行う上記(B-9)に記載の方法。 (B-11) (1)工程及び(3)工程の不活性ガス及び酸素の混
合ガス中の酸素含有量が約0.2容量%以下である上記
(B-10)に記載の方法。 (B-12) (1)工程及び(3)工程の電源をいずれもDC電源
とし、(2)工程の電源をDC+RF電源とする上記(B-1)
に記載の方法。 (B-13) (1)工程及び(3)工程を不活性ガス及び酸素の混
合ガスの雰囲気下に行い、(2)工程を不活性ガスの雰囲
気下に行う上記(B-12)に記載の方法。 (B-14) (1)工程及び(3)工程の不活性ガス及び酸素の混
合ガス中の酸素含有量が約1容量%以下である上記(B-1
3)に記載の方法。
【0094】方法C 方法Cは、(1)インジウム−錫酸化物焼結体のターゲッ
トを、DC電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス
又は不活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタ
リングして、基板上に第1層のITO膜を形成する工
程、及び(2)インジウム酸化物焼結体のターゲットを、
DC電源、RF電源又はDC+RF電源を用い、不活性
ガス又は不活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でスパ
ッタリングして第1層上に第2層の酸化インジウム膜を
形成する工程を有している。
【0095】この方法は、(1)工程で用いられるターゲ
ットがインジウム−錫酸化物焼結体であり、(2)工程で
用いられるターゲットがインジウム酸化物焼結体である
ことを特徴とする。ターゲットが異なる場合を除き、他
の条件は方法Aと同じでよい。
【0096】本発明では、(1)工程の電源をDC電源と
し、(2)工程の電源をRF電源とするのがよい。この場
合には、(1)工程を不活性ガス及び酸素の混合ガスの雰
囲気下に行い、(2)工程を不活性ガスの雰囲気下に行う
のがよい。更に、(1)工程の不活性ガス及び酸素の混合
ガス中の酸素含有量は約1容量%以下、好ましくは約
0.6容量%以下であるのがよい。
【0097】(1)工程により、基板上に第1層として形
成されるITO膜の膜厚は、通常約5〜約100nm、
好ましくは約10〜約70nm、特に好ましくは約15
〜約50nmである。
【0098】(2)工程により、第1層上に第2層として
形成される酸化インジウム膜の膜厚は、通常約5〜約1
50nm、好ましくは約10〜約100nm、特に好ま
しくは約20〜約70nmである。
【0099】方法Cにおいては、基板温度を約140〜
約250℃に維持したままで2回のスパッタリングを行
い、基板上にITO膜及び酸化インジウム膜を形成させ
ることができる。この場合には、基板温度は十分に低い
ので、基板の周りの雰囲気を直ちに大気圧に戻しても、
基板が劣化するおそれがない。冷却は、分単位の短時間
で完了することができる。
【0100】方法Cには、以下の態様が含まれる。 (C-1)(1)インジウム−錫酸化物焼結体のターゲットを、
DC電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス又は不
活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタリング
して、基板上に第1層のITO膜を形成する工程、及び
(2)インジウム酸化物焼結体のターゲットを、DC電
源、RF電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス又
は不活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタリ
ングして第1層上に第2層の酸化インジウム膜を形成す
る工程を備えている透明導電膜積層基板の製造方法。 (C-2) (1)工程の電源をDC電源とし、(2)工程の電源を
RF電源とする上記(C-1)に記載の方法。 (C-3) (1)工程及び(2)工程を不活性ガス及び酸素の混合
ガスの雰囲気下に行う上記(C-2)に記載の方法。 (C-4) (1)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約1容量%以下、(2)工程の不活性ガス及び
酸素の混合ガス中の酸素含有量が0.6容量%以下であ
る上記(C-3)に記載の方法。 (C-5) (1)工程を不活性ガス及び酸素の混合ガスの雰囲
気下に行い、(2)工程を不活性ガス雰囲気下に行う上記
(C-2)に記載の方法。 (C-6) (1)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約1容量%以下である上記(C-5)に記載の方
法。
【0101】上記の方法以外に、本発明の透明導電膜積
層基板は、下記に示す方法Dにより製造することができ
る。
【0102】方法D:方法Dは、(1)インジウム−錫酸
化物焼結体のターゲットを、DC電源又はDC+RF電
源を用い、不活性ガス又は不活性ガス及び酸素の混合ガ
ス雰囲気中でスパッタリングして、基板上に第1層のI
TO膜を形成する工程、(2)上記ターゲットを、DC電
源、RF電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス及
び酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタリングして第1層
上に第2層のITO膜を形成する工程、及び(3)上記タ
ーゲットを、DC電源又はDC+RF電源を用い、不活
性ガス又は不活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でス
パッタリングして、第2層上に第3層のITO膜を形成
する工程を含んでいる。
【0103】この方法で用いられる基板及びターゲット
は、方法Aと同じである。
【0104】(2)工程のスパッタリングを不活性ガス及
び酸素の混合ガス雰囲気中で行う以外、他の条件は方法
Bと同じである。
【0105】(1)工程、(2)工程及び(3)工程を不活性ガ
ス及び酸素の混合ガスの雰囲気下に行う場合、(2)工程
の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸素含有量は、
(1)工程における混合ガス中の酸素含有量と同レベル又
はそれよりも低いのがよい。具体的には、(1)工程及び
(3)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸素含有
量を約1容量%以下、好ましくは約0.2〜約0.6容
量%とし、(2)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中
の酸素含有量を約0.3容量%以下、好ましくは約0.
2容量%以下とするのがよい。
【0106】(1)工程により、基板上に第1層として形
成されるITO膜の膜厚は、通常約5〜約100nm、
好ましくは約10〜約70nm、特に好ましくは約15
〜約50nmである。
【0107】(2)工程により、第1層上に第2層として
形成されるITO膜の膜厚は、通常約5〜約150n
m、好ましくは約10〜約100nm、特に好ましくは
約20〜約70nmである。
【0108】(3)工程により、第2層上に第3層として
形成されるITO膜の膜厚は、通常約5〜約100n
m、好ましくは約10〜約70nm、特に好ましくは約
15〜約50nmである。
【0109】本発明では、(3)工程の終了後に、(2)工程
と同様のスパッタリング条件下にスパッタリングして、
第3層上にITO膜からなる第4層を形成してもよく、
更に第4層上に、(1)又は(3)工程と同様のスパッタリン
グ条件下にスパッタリングして、ITO膜からなる第5
層を形成してもよい。
【0110】本発明では、(2)工程と同様のスパッタリ
ング条件及び(1)工程と同様のスパッタリング条件を交
互に繰り返して、第5層の上に更に1又は2以上のIT
O膜を形成してもよい。
【0111】方法Dにおいては、基板温度を約140〜
約250℃に維持したままで3回又はそれ以上のスパッ
タリングを行い、基板上に3層又はそれ以上の層からな
るITO膜を形成させることができる。この場合には、
基板温度は十分に低いので、基板の周りの雰囲気を直ち
に大気圧に戻しても、基板が劣化するおそれがない。冷
却は、分単位の短時間で完了することができる。
【0112】方法Dには、以下の態様が含まれる。 (D-1) (1)インジウム−錫酸化物焼結体のターゲットを、DC
電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス又は不活性
ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタリングし
て、基板上に第1層のITO膜を形成する工程、(2)上
記ターゲットを、DC電源、RF電源又はDC+RF電
源を用い、不活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でス
パッタリングして第1層上に第2層のITO膜を形成す
る工程、及び(3)上記ターゲットを、DC電源又はDC
+RF電源を用い、不活性ガス又は不活性ガス及び酸素
の混合ガス雰囲気中でスパッタリングして、第2層上に
第3層のITO膜を形成する工程、を備えている透明導
電膜積層基板の製造方法。 (D-2) (1)工程、(2)工程及び(3)工程の電源をいずれも
DC電源とする上記(D-1)に記載の方法。 (D-3) (1)工程、(2)工程及び(3)工程を不活性ガス及び
酸素の混合ガスの雰囲気下に行う上記(D-2)に記載の方
法。 (D-4) (1)工程及び(3)工程の不活性ガス及び酸素の混合
ガス中の酸素含有量が約1容量%以下、(2)工程の不活
性ガス及び酸素の混合ガス中の酸素含有量が約0.3容
量%以下である上記(D-3)に記載の方法。 (D-5) (1)工程及び(3)工程の不活性ガス及び酸素の混合
ガス中の酸素含有量が約0.2〜約0.6容量%、(2)
工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸素含有量が
約0.2容量%以下である上記(D-4)に記載の方法。 (D-6) (1)工程及び(3)工程の電源をいずれもDC電源と
し、(2)工程の電源をRF電源とする上記(D-1)に記載の
方法。 (D-7) (1)工程及び(3)工程を不活性ガス雰囲気下に行
い、(2)工程を不活性ガス及び酸素の混合ガスの雰囲気
下に行う上記(D-6)に記載の方法。 (D-8) (2)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約1容量%以下である上記(D-7)に記載の方
法。 (D-9) (2)工程の不活性ガス及び酸素の混合ガス中の酸
素含有量が約0.3容量%以下である上記(D-8)に記載
の方法。
【0113】上記方法A〜方法Dにおけるスパッタリン
グは、公知のスパッタリング、例えば、マグネトロンス
パッタリング、反応性スパッタリング、ECRスパッタ
リング等を包含する。
【0114】
【発明の効果】本発明の透明導電膜積層基板の製造方法
によれば、導電膜中のキャリア(自由電子)密度を高く
することができ、しかもキャリア移動度を殆ど低下させ
ないか又はキャリア移動度を維持もしくは大きくできる
ので、高い導電率を備えた透明導電膜積層基板を得るこ
とができる。
【0115】基板上に形成された導電膜は高い導電率を
備えているので、膜厚を厚くする必要はなく、優れた透
明性を確保することができる。
【0116】従って、本発明の方法によれば、高い導電
率を備えた、即ち比抵抗値が小さい透明導電膜積層基板
を製造することができる。本発明の方法によれば、透明
性に優れた透明導電膜積層基板を製造することができ
る。
【0117】本発明の方法においては、基板温度を30
0℃以上の温度に維持する必要はなく、場合によっては
140〜250℃の比較的低い温度でも、基板上に良好
な導電膜を形成することができる。そのために、使用さ
れる基板の種類に制限を受けない。本発明の方法は、真
空下で300℃以上の高温から250℃以下に冷却する
必要がなく、実用的である。
【0118】本発明の方法では、スパッタリングの際の
電源の種類及びスパッタリングガスを変更するだけで、
所望のITO膜を基板上に成膜することができ、工業的
に有利である。
【0119】本発明の方法では、アニール処理という特
別な処理を施す必要がなく、極めて実用的である。
【0120】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて、本発明を
より一層明らかにする。
【0121】以下の実施例及び比較例における操作の概
略は、次の通りである。
【0122】ガラス基板(200mm×260mm、厚
さ0.7mm)を予熱ゾーンに設置し、高真空下で60
分間所定の温度まで予熱する。
【0123】所定温度まで基板が予熱されると、アルゴ
ンガスと酸素とが所定の割合になるようにガスを導入
し、全圧(スパッタ圧)が0.7Paになるように調整
した後、ターゲットに所定の電源を用いて印加し、放電
を開始する。
【0124】ターゲット上のグロー放電が安定したこと
を確認した後、予熱された基板を移動速度1.0m/分
の速度で放電中を移動させ、基板上に所定厚の第1層の
透明導電膜を形成させる。所定膜厚になるまで、ターゲ
ット上を往復させる。
【0125】次に、アルゴンガスと酸素とが所定の割合
になるようにガスを導入し、全圧が所定圧力になるよう
に調整した後、ターゲットに所定の電源を用いて印加
し、放電を開始する。
【0126】ターゲット上のグロー放電が安定したこと
を確認した後、予熱された基板を移動速度1.0m/分
の速度で放電中を移動させ、基板上に所定厚の第2層の
透明導電膜を形成させる。所定膜厚になるまで、ターゲ
ット上を往復させる。
【0127】更に、第2層の透明導電膜上に第3層の透
明導電膜及び第5層の透明導電膜を形成させる場合に
は、第1層の透明導電膜を形成させる操作と同様の操作
を繰り返す。第3層の透明導電膜上に第4層の透明導電
膜を形成させる場合には、第2層の透明導電膜を形成さ
せる操作と同様の操作を繰り返す。
【0128】更に、成膜後のガラス基板を真空室に移動
し、3分間放冷した後、窒素ガスで真空室を置換し、透
明導電膜が形成されたガラス基板を取り出した。
【0129】実施例1 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.54
2容量%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、インジ
ウム−錫酸化物焼結体(酸化錫含有量10重量%、以下
同じ)ターゲットを、DC電源(電力0.5KW)を用
いてスパッタリングして、200℃に維持されたガラス
基板上にITO膜からなる第1層(膜厚438.8Å)
を形成させた。
【0130】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、RF電源(電力1.5KW、周波数13.56M
Hz)を用いてスパッタリングして、第1層上にITO
膜からなる第2層(膜厚438.8Å)を形成させて、
本発明の透明導電膜積層基板を得た。
【0131】比較例1 アルゴンガス(スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、イ
ンジウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、RF電源(電
力1.5KW、周波数13.56MHz)を用いてスパ
ッタリングして、200℃に維持されたガラス基板上に
ITO膜からなる第1層(膜厚553.9Å)を形成さ
せた。
【0132】次に、アルゴンガスと酸素との混合気体
(酸素含有量0.542容量%、スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリ
ングして、第1層上にITO膜からなる第2層(膜厚5
53.9Å)を形成させて、導電膜積層基板を得た。
【0133】実施例1で得られた本発明の透明導電膜積
層基板及び比較例1で得られた導電膜積層基板につき、
シート抵抗を求めた。
【0134】シート抵抗値は次のようにして求めた。即
ち、200mm×260mm、厚み0.7mmのガラス
基板上に形成された膜面に、均等に67点の測定点を設
け、三菱化学製の四探針抵抗計(MCP−T600)を
用いて抵抗値を求め、これらの平均値を求め、更に定数
=4.5424を乗じてシート抵抗値を求めた。
【0135】膜厚は次のようにして測定した。即ち、小
坂研究所製の二次元微細形状測定器(ET4000)を
用い、ガラス基板上に成膜された導電膜の膜厚を測定し
た。測定は、ガラス基板上に5点の測定ポイントを設定
し、カブトンテープでマスクし、成膜後マスクを剥が
し、膜厚を測定し、その平均値を膜の膜厚とした。
【0136】比抵抗値(Ω・cm)は、上記四探針法で
求めたシート抵抗値に膜厚を乗じることにより求めた。
【0137】また、実施例1で得られた本発明の透明導
電膜積層基板及び比較例1で得られた導電膜積層基板に
つき、透過率(%)を求めた。即ち、日立製作所製分光
光度計(U−2010)を使用して、波長200〜90
0nmの範囲で導電膜積層基板の透過率(%)を測定
し、成膜前のガラス基板(ブランク)の透過率(%)を
100%として、620nm、540nm及び460n
mにおける透過率(%)を算出した。
【0138】結果を表1に示す。
【0139】
【表1】
【0140】実施例2 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.54
容量%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、インジウ
ム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電力0.
5KW)を用いてスパッタリングして、200℃に維持
されたガラス基板上にITO膜からなる第1層(膜厚4
33Å)を形成させた。
【0141】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリ
ングして、第1層上にITO膜からなる第2層(膜厚4
33Å)を形成させた。
【0142】次に、アルゴンガスと酸素との混合気体
(酸素含有量0.54容量%、スパッタ圧0.7Pa)
の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲット
を、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリン
グして、第2層上にITO膜からなる第3層(膜厚43
3Å)を形成させて、本発明の透明導電膜積層基板を得
た。
【0143】比較例2 アルゴンガス(スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、イ
ンジウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電
力0.5KW)を用いてスパッタリングして、200℃
に維持されたガラス基板上にITO膜からなる単層(膜
厚1686.6Å)を形成させて、導電膜積層基板を得
た。
【0144】比較例3 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.54
2容量%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、インジ
ウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電力
0.5KW)を用いてスパッタリングして、200℃に
維持されたガラス基板上にITO膜からなる単層(膜厚
1504.3Å)を形成させて、導電膜積層基板を得
た。
【0145】実施例2で得られた本発明の透明導電膜積
層基板並びに比較例2及び3で得られた導電膜積層基板
につき、上記と同様にして、シート抵抗値(Ω/□)、
比抵抗値(Ω・cm)並びに620nm、540nm及
び460nmにおける透過率(%)を求めた。
【0146】結果を表2に示す。
【0147】
【表2】
【0148】実施例3 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.54
2容量%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、インジ
ウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電力
0.5KW)を用いてスパッタリングして、200℃に
維持されたガラス基板上にITO膜からなる第1層(膜
厚446.5Å)を形成させた。
【0149】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、RF電源(電力1.5KW、周波数13.56M
Hz)を用いてスパッタリングして、第1層上にITO
膜からなる第2層(膜厚446.5Å)を形成させた。
【0150】次に、アルゴンガスと酸素との混合気体
(酸素含有量0.542容量%、スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリ
ングして、第2層上にITO膜からなる第3層(膜厚4
46.5Å)を形成させて、本発明の透明導電膜積層基
板を得た。
【0151】実施例4 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.54
2容量%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、インジ
ウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電力
0.5KW)を用いてスパッタリングして、200℃に
維持されたガラス基板上にITO膜からなる第1層(膜
厚177.8Å)を形成させた。
【0152】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、RF電源(電力1.5KW、周波数13.56M
Hz)を用いてスパッタリングして、第1層上にITO
膜からなる第2層(膜厚177.8Å)を形成させた。
【0153】次に、アルゴンガスと酸素との混合気体
(酸素含有量0.542容量%、スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリ
ングして、第2層上にITO膜からなる第3層(膜厚1
77.8Å)を形成させた。
【0154】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、RF電源(電力1.5KW、周波数13.56M
Hz)を用いてスパッタリングして、第3層上にITO
膜からなる第4層(膜厚177.8Å)を形成させた。
【0155】次に、アルゴンガスと酸素との混合気体
(酸素含有量0.542容量%、スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリ
ングして、第4層上にITO膜からなる第5層(膜厚1
77.8Å)を形成させて、本発明の透明導電膜積層基
板を得た。
【0156】実施例5 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.54
2容量%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、インジ
ウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電力
0.5KW)を用いてスパッタリングして、200℃に
維持されたガラス基板上にITO膜からなる第1層(膜
厚182.1Å)を形成させた。
【0157】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、RF電源(電力1.5KW、周波数13.56M
Hz)を用いてスパッタリングして、第1層上にITO
膜からなる第2層(膜厚455.3Å)を形成させた。
【0158】次に、アルゴンガスと酸素との混合気体
(酸素含有量0.542容量%、スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリ
ングして、第2層上にITO膜からなる第3層(膜厚1
82.1Å)を形成させて、本発明の透明導電膜積層基
板を得た。
【0159】実施例6 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.54
2容量%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、インジ
ウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電力
0.5KW)を用いてスパッタリングして、299℃に
維持されたガラス基板上にITO膜からなる第1層(膜
厚208Å)を形成させた。
【0160】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、RF電源(電力1.5KW、周波数13.56M
Hz)を用いてスパッタリングして、第1層上にITO
膜からなる第2層(膜厚519.9Å)を形成させた。
【0161】次に、アルゴンガスと酸素との混合気体
(酸素含有量0.542容量%、スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリ
ングして、第2層上にITO膜からなる第3層(膜厚2
08Å)を形成させて、本発明の透明導電膜積層基板を
得た。
【0162】実施例3〜6で得られた本発明の透明導電
膜積層基板につき、上記と同様にして、シート抵抗値
(Ω/□)、比抵抗値(Ω・cm)並びに620nm、
540nm及び460nmにおける透過率(%)を求め
た。
【0163】結果を表3に示す。
【0164】
【表3】
【0165】実施例7 第1層上に第2層を形成させるスパッタリングを、アル
ゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.18容量
%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下で行う以外は、
実施例3と同様にして、本発明の透明導電膜積層基板を
得た。この基板上に形成された第1層、第2層及び第3
層の膜厚は、いずれも488.1Åであった。
【0166】実施例8 第1層上に第2層を形成させるスパッタリングを、アル
ゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.542容
量%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下で行う以外
は、実施例3と同様にして、本発明の透明導電膜積層基
板を得た。この基板上に形成された第1層、第2層及び
第3層の膜厚は、いずれも432.1Åであった。
【0167】実施例7及び8で得られた本発明の透明導
電膜積層基板につき、上記と同様にして、シート抵抗値
(Ω/□)、比抵抗値(Ω・cm)並びに620nm、
540nm及び460nmにおける透過率(%)を求め
た。
【0168】結果を表4に示す。
【0169】
【表4】
【0170】実施例9 アルゴンガス(スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、イ
ンジウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC+RF電
源(DC:電力0.4KW、RF:電力0.4KW、周
波数13.56MHz)を用いてスパッタリングして、
200℃に維持されたガラス基板上にITO膜からなる
第1層(膜厚451.9Å)を形成させた。
【0171】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、RF電源(電力1.5KW、周波数13.56M
Hz)を用いてスパッタリングして、第1層上にITO
膜からなる第2層(膜厚451.9Å)を形成させた。
【0172】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、DC+RF電源(DC:電力0.4KW、RF:
電力0.4KW、周波数13.56MHz)を用いてス
パッタリングして、第2層上にITO膜からなる第3層
(膜厚451.9Å)を形成させて、本発明の透明導電
膜積層基板を得た。
【0173】実施例10 ガラス基板上に第1層を形成させるスパッタリング及び
第2層上に第3層を形成させるスパッタリングを、アル
ゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.18容量
%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下で行う以外は、
実施例9と同様にして、本発明の透明導電膜積層基板を
得た。この基板上に形成された第1層、第2層及び第3
層の膜厚は、いずれも470.6Åであった。
【0174】実施例9及び10で得られた本発明の透明
導電膜積層基板につき、上記と同様にして、シート抵抗
値(Ω/□)、比抵抗値(Ω・cm)並びに620n
m、540nm及び460nmにおける透過率(%)を
求めた。
【0175】結果を表5に示す。
【0176】
【表5】
【0177】実施例11 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.54
2容量%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、インジ
ウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電力
0.5KW)を用いてスパッタリングして、200℃に
維持されたガラス基板上にITO膜からなる第1層(膜
厚467.5Å)を形成させた。
【0178】次に、アルゴンガスと酸素との混合気体
(酸素含有量0.542容量%、スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム酸化物焼結体ターゲット
を、RF電源(電力1.5KW、周波数13.56MH
z)を用いてスパッタリングして、第1層上に酸化イン
ジウム膜からなる第2層(膜厚467.5Å)を形成さ
せた。
【0179】次に、アルゴンガスと酸素との混合気体
(酸素含有量0.542容量%、スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリ
ングして、第2層上にITO膜からなる第3層(膜厚4
67.5Å)を形成させて、本発明の透明導電膜積層基
板を得た。
【0180】実施例12 アルゴンガス(スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、イ
ンジウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電
力0.5KW)を用いてスパッタリングして、200℃
に維持されたガラス基板上にITO膜からなる第1層
(膜厚470.8Å)を形成させた。
【0181】次に、アルゴンガスと酸素との混合気体
(酸素含有量0.542容量%、スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム酸化物焼結体ターゲット
を、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリン
グして、第1層上に酸化インジウム膜からなる第2層
(膜厚470.8Å)を形成させた。
【0182】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.7P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリ
ングして、第2層上にITO膜からなる第3層(膜厚4
70.8Å)を形成させて、本発明の透明導電膜積層基
板を得た。
【0183】実施例11及び12で得られた本発明の透
明導電膜積層基板につき、上記と同様にして、シート抵
抗値(Ω/□)、比抵抗値(Ω・cm)並びに620n
m、540nm及び460nmにおける透過率(%)を
求めた。
【0184】結果を表6に示す。
【0185】
【表6】
【0186】実施例13 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.36
容量%、スパッタ圧0.28Pa)の雰囲気下、インジ
ウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電力
0.5KW)を用いてスパッタリングして、150℃に
維持されたガラス基板上にITO膜からなる第1層(膜
厚288.5Å)を形成させた。
【0187】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.28
Pa)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲ
ットを、RF電源(電力1.5KW、周波数13.56
MHz)を用いてスパッタリングして、第1層上にIT
O膜からなる第2層(膜厚673.3Å)を形成させ
て、本発明の透明導電膜積層基板を得た。
【0188】比較例4 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.54
2容量%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、インジ
ウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電力
0.5KW)を用いてスパッタリングして、150℃に
維持されたガラス基板上にITO膜からなる単層(膜厚
1069.2Å)を形成させて、導電膜積層基板を得
た。
【0189】比較例5 アルゴンガス(スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、イ
ンジウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電
力0.5KW)を用いてスパッタリングして、150℃
に維持されたガラス基板上にITO膜からなる単層(膜
厚928.0Å)を形成させて、導電膜積層基板を得
た。
【0190】比較例6 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.36
容量%、スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、インジウ
ム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電力0.
5KW)を用いてスパッタリングして、150℃に維持
されたガラス基板上にITO膜からなる単層(膜厚14
06.5Å)を形成させて、導電膜積層基板を得た。
【0191】比較例7 アルゴンガス(スパッタ圧0.7Pa)の雰囲気下、イ
ンジウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC+RF電
源(DC:電力0.4KW、RF:電力0.4KW、周
波数13.56MHz)を用いてスパッタリングして、
150℃に維持されたガラス基板上にITO膜からなる
単層膜(膜厚1420.2Å)を形成させて、導電膜積
層基板を得た。
【0192】実施例13で得られた本発明の透明導電膜
積層基板及び比較例4〜7で得られた導電膜積層基板に
つき、上記と同様にして、シート抵抗値(Ω/□)、比
抵抗値(Ω・cm)並びに620nm、540nm及び
460nmにおける透過率(%)を求めた。
【0193】結果を表7に示す。
【0194】
【表7】
【0195】実施例14 アルゴンガスと酸素との混合気体(酸素含有量0.36
容量%、スパッタ圧0.28Pa)の雰囲気下、インジ
ウム−錫酸化物焼結体ターゲットを、DC電源(電力
0.5KW)を用いてスパッタリングして、150℃に
維持されたガラス基板上にITO膜からなる第1層(膜
厚308.6Å)を形成させた。
【0196】次に、アルゴンガス(スパッタ圧0.28
Pa)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲ
ットを、RF電源(電力1.5KW、周波数13.56
MHz)を用いてスパッタリングして、第1層上にIT
O膜からなる第2層(膜厚720.0Å)を形成させ
た。
【0197】次に、アルゴンガスと酸素との混合気体
(酸素含有量0.36容量%、スパッタ圧0.28P
a)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲッ
トを、DC電源(電力0.5KW)を用いてスパッタリ
ングして、第2層上にITO膜からなる第3層(膜厚3
08.6Å)を形成させた。
【0198】更に、アルゴンガス(スパッタ圧0.28
Pa)の雰囲気下、インジウム−錫酸化物焼結体ターゲ
ットを、RF電源(電力1.5KW、周波数13.56
MHz)を用いてスパッタリングして、第3層上にIT
O膜からなる第4層(膜厚720.0Å)を形成させ
て、本発明の透明導電膜積層基板を得た。
【0199】上記と同様にして、シート抵抗値(Ω/
□)、比抵抗値(Ω・cm)並びに620nm、540
nm及び460nmにおける透過率(%)を求めた。
【0200】シート抵抗値(Ω/□)は8.93、比抵
抗値(Ω・cm)は1.84×10 -4であった。620
nm、540nm及び460nmにおける透過率(%)
は、それぞれ91.1%、87.0%、93.7%であ
った。
【0201】上記で得られるいくつかの代表的な透明導
電膜積層基板について、導電膜の電気特性(キャリア密
度及び移動度)を表8に示す。導電膜のキャリア密度及
び移動度は、東洋テクニカ(株)製の Resi Test 8320
を用い、23℃で測定した値である。
【0202】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深田 弘 滋賀県守山市阿村町188−3 (72)発明者 廣岡 岳治 滋賀県近江八幡市柳町二丁目465−29 (72)発明者 上條 榮治 大阪府高槻市安岡寺町3−11−19 (72)発明者 青井 芳史 滋賀県大津市大萓4丁目3−7−1110 (72)発明者 坪田 年 兵庫県芦屋市親王塚町2−3 (72)発明者 今道 高志 滋賀県栗東市荒張996−109 (72)発明者 坂山 邦彦 滋賀県大津市栗林町4−28 職員住宅A− 3−4 (72)発明者 佐々木 宗生 滋賀県栗東市綣5丁目13−11−305 Fターム(参考) 4F100 AA33A AA33B AA33C BA02 BA03 BA10A BA10C BA13 EH66A EH66B EH66C JG01 JN01 4K029 AA24 BA10 BA15 BA45 BA47 BA50 BB02 BC09 CA05 DC09 DC34 DC35 EA08 5G323 BA02 BB05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)インジウム−錫酸化物焼結体のター
    ゲットを、DC電源又はDC+RF電源を用い、不活性
    ガス又は不活性ガス及び酸素の混合ガスの雰囲気中でス
    パッタリングして、ITO膜を形成する工程、及び(2)
    インジウム−錫酸化物焼結体及びインジウム酸化物焼結
    体からなる群より選ばれた少なくとも1種のターゲット
    を、DC電源、RF電源又はDC+RF電源を用い、不
    活性ガス雰囲気中でスパッタリングして上記(1)で形成
    されたITO膜上にITO膜及び/又は酸化インジウム
    膜を形成する工程を含む透明導電膜積層基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 (1)工程の電源をDC電源とし、(2)工程
    の電源をRF電源とする請求項1に記載の透明導電膜積
    層基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 (1)工程のスパッタリングを不活性ガス
    及び酸素の混合ガス雰囲気中で行い、(2)工程のスパッ
    タリングを不活性ガス雰囲気中で行う請求項2に記載の
    透明導電膜積層基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 (1)工程の電源をDC電源とし、(2)工程
    の電源をDC電源とする請求項1に記載の透明導電膜積
    層基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 (1)工程のスパッタリングを不活性ガス
    及び酸素の混合ガス雰囲気中で行い、(2)工程のスパッ
    タリングを不活性ガス雰囲気中で行う請求項4に記載の
    透明導電膜積層基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 (2)工程で用いるターゲットがインジウ
    ム−錫酸化物焼結体である請求項1に記載の透明導電膜
    積層基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 基板上にITO膜を形成する請求項1の
    方法であって、(1)工程及び(2)工程でスパッタリング処
    理される基板の温度が300℃未満である透明導電膜積
    層基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 (1)工程及び(2)工程でスパッタリング処
    理される基板の温度が140〜250℃である請求項7
    に記載の透明導電膜積層基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 (1)インジウム−錫酸化物焼結体のター
    ゲットを、DC電源又はDC+RF電源を用い、不活性
    ガス又は不活性ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でスパ
    ッタリングして、基板上に第1層のITO膜を形成する
    工程、(2)上記ターゲットを、DC電源、RF電源又は
    DC+RF電源を用い、不活性ガス及び酸素の混合ガス
    雰囲気中でスパッタリングして第1層上に第2層のIT
    O膜を形成する工程、及び(3)上記ターゲットを、DC
    電源又はDC+RF電源を用い、不活性ガス又は不活性
    ガス及び酸素の混合ガス雰囲気中でスパッタリングし
    て、第2層上に第3層のITO膜を形成する工程を含む
    透明導電膜積層基板の製造方法。
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