JP2002341474A - 立体画像撮影用アダプタ及び立体画像撮影装置 - Google Patents
立体画像撮影用アダプタ及び立体画像撮影装置Info
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- JP2002341474A JP2002341474A JP2001149489A JP2001149489A JP2002341474A JP 2002341474 A JP2002341474 A JP 2002341474A JP 2001149489 A JP2001149489 A JP 2001149489A JP 2001149489 A JP2001149489 A JP 2001149489A JP 2002341474 A JP2002341474 A JP 2002341474A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】肉眼で観察できる立体画像を容易に撮影できる
立体画像撮影用アダプタ及び立体画像撮影装置を提供す
ること。 【解決手段】撮影装置(12)のレンズ部に着脱可能に
備えられる立体画像撮影用アダプタ(13)であって、
複数の独立した光学系を備え、前記各光学系により略同
一の被写体に対する前記撮影装置の複数の合焦位置をそ
れぞれ異ならせる第1の光学手段(16,17)と、前
記撮影装置の撮像面における対応する各領域に各画像が
形成されるよう、前記第1の光学手段を通過した各像を
前記レンズ部に入射させる第2の光学手段(15)と、
から構成されている。
立体画像撮影用アダプタ及び立体画像撮影装置を提供す
ること。 【解決手段】撮影装置(12)のレンズ部に着脱可能に
備えられる立体画像撮影用アダプタ(13)であって、
複数の独立した光学系を備え、前記各光学系により略同
一の被写体に対する前記撮影装置の複数の合焦位置をそ
れぞれ異ならせる第1の光学手段(16,17)と、前
記撮影装置の撮像面における対応する各領域に各画像が
形成されるよう、前記第1の光学手段を通過した各像を
前記レンズ部に入射させる第2の光学手段(15)と、
から構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体画像撮影用ア
ダプタ及び立体画像撮影装置に関する。
ダプタ及び立体画像撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】(第1の従来の技術)従来の立体画像の
観察方法としては、視差のある2つ以上の画像を撮影
し、それら異なる画像を観察者が左右の目で同時に見る
ことにより、立体的に認識する方法がある。この方法
は、観察者が移動することなく立体情報を得られるもの
の、目のフォーカスにより距離判断を行なうことができ
ない。そのため、観察する立体画像に不自然さを感じた
り、疲労が増えるなどの問題が発生していた。
観察方法としては、視差のある2つ以上の画像を撮影
し、それら異なる画像を観察者が左右の目で同時に見る
ことにより、立体的に認識する方法がある。この方法
は、観察者が移動することなく立体情報を得られるもの
の、目のフォーカスにより距離判断を行なうことができ
ない。そのため、観察する立体画像に不自然さを感じた
り、疲労が増えるなどの問題が発生していた。
【0003】この問題を改善するために、特開2000
−214413号公報に開示されているような、複数の
画像の間隔をあけて表示する方法が知られている。この
方法では、観察者側からの被写体の距離に応じて表示手
段の輝度を調整して、観察者に距離を判断させている。
この方法では、観察者はある程度、視差、輻輳、フォー
カスの情報が得られるので、立体的に観察を行なえる。
−214413号公報に開示されているような、複数の
画像の間隔をあけて表示する方法が知られている。この
方法では、観察者側からの被写体の距離に応じて表示手
段の輝度を調整して、観察者に距離を判断させている。
この方法では、観察者はある程度、視差、輻輳、フォー
カスの情報が得られるので、立体的に観察を行なえる。
【0004】(第2の従来の技術)また、従来の立体画
像の観察装置には、観察の際に特殊な眼鏡を必要とする
ものと、肉眼で観察できるものとの両方がある。特殊な
眼鏡を要する装置には、液晶シャッター眼鏡装置、ヘッ
ドマウントディスプレイ等がある。肉眼で観察できる観
察装置には、例えばレンチキュラーシートがあり、特殊
な眼鏡が不要なので、誰でも鑑賞できる等の利点があ
る。
像の観察装置には、観察の際に特殊な眼鏡を必要とする
ものと、肉眼で観察できるものとの両方がある。特殊な
眼鏡を要する装置には、液晶シャッター眼鏡装置、ヘッ
ドマウントディスプレイ等がある。肉眼で観察できる観
察装置には、例えばレンチキュラーシートがあり、特殊
な眼鏡が不要なので、誰でも鑑賞できる等の利点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】(第1の従来の技術の
問題点)従来の立体画像の観察方法では、画像を作成す
るために大量の計算処理が必要になり、多くの時間を必
要とする。このため、画像処理量を少なくして、撮影か
ら画像の作成までを簡単に行なえることが望まれてい
る。
問題点)従来の立体画像の観察方法では、画像を作成す
るために大量の計算処理が必要になり、多くの時間を必
要とする。このため、画像処理量を少なくして、撮影か
ら画像の作成までを簡単に行なえることが望まれてい
る。
【0006】(第2の従来の技術の問題点)従来の立体
画像の観察装置のように、肉眼で観察できるレンチキュ
ラーシート等を作成することは、容易でない。まず、厳
密な撮影条件で撮影することが必要であり、また、撮影
した画像に基づくシートの作成に専用の装置が必要であ
る。従って、身近な画像を手軽に立体画像にすること
や、様々な画像を交換して観察することも容易ではな
い。
画像の観察装置のように、肉眼で観察できるレンチキュ
ラーシート等を作成することは、容易でない。まず、厳
密な撮影条件で撮影することが必要であり、また、撮影
した画像に基づくシートの作成に専用の装置が必要であ
る。従って、身近な画像を手軽に立体画像にすること
や、様々な画像を交換して観察することも容易ではな
い。
【0007】本発明の目的は、肉眼で観察できる立体画
像を容易に撮影できる立体画像撮影用アダプタ及び立体
画像撮影装置を提供することにある。
像を容易に撮影できる立体画像撮影用アダプタ及び立体
画像撮影装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】課題を解決し目的を達成
するために、本発明の立体画像撮影用アダプタ及び立体
画像撮影装置は以下の如く構成されている。
するために、本発明の立体画像撮影用アダプタ及び立体
画像撮影装置は以下の如く構成されている。
【0009】(1)本発明の立体画像撮影用アダプタ
は、撮影装置のレンズ部に着脱可能に備えられる立体画
像撮影用アダプタであって、複数の独立した光学系を備
え、前記各光学系により略同一の被写体に対する前記撮
影装置の複数の合焦位置をそれぞれ異ならせる第1の光
学手段と、前記撮影装置の撮像面における対応する各領
域に各画像が形成されるよう、前記第1の光学手段を通
過した各像を前記レンズ部に入射させる第2の光学手段
と、から構成されている。
は、撮影装置のレンズ部に着脱可能に備えられる立体画
像撮影用アダプタであって、複数の独立した光学系を備
え、前記各光学系により略同一の被写体に対する前記撮
影装置の複数の合焦位置をそれぞれ異ならせる第1の光
学手段と、前記撮影装置の撮像面における対応する各領
域に各画像が形成されるよう、前記第1の光学手段を通
過した各像を前記レンズ部に入射させる第2の光学手段
と、から構成されている。
【0010】(2)本発明の立体画像撮影用アダプタは
上記(1)に記載のアダプタであり、かつ前記第1の光
学手段における前記複数の光学系は、それぞれ相互に焦
点距離の異なるレンズからなる。
上記(1)に記載のアダプタであり、かつ前記第1の光
学手段における前記複数の光学系は、それぞれ相互に焦
点距離の異なるレンズからなる。
【0011】(3)本発明の立体画像撮影用アダプタは
上記(1)または(2)に記載のアダプタであり、かつ
前記第2の光学手段は、前記第1の光学手段を通過した
前記各像の光軸を前記レンズ部の所定位置で交差させ、
前記各画像を前記撮像面の所定位置にそれぞれ形成す
る。
上記(1)または(2)に記載のアダプタであり、かつ
前記第2の光学手段は、前記第1の光学手段を通過した
前記各像の光軸を前記レンズ部の所定位置で交差させ、
前記各画像を前記撮像面の所定位置にそれぞれ形成す
る。
【0012】(4)本発明の立体画像撮影装置は、略同
一の被写体に対する合焦位置が異なる複数の画像を撮像
面の異なる領域に同時に形成させるアダプタが装着され
ることで立体画像撮影が可能な立体画像撮影装置であっ
て、前記立体画像撮影時に、合焦手段及びズーム手段の
少なくとも一方を所定の位置に固定して撮影をするよう
制御する制御手段を備えている。
一の被写体に対する合焦位置が異なる複数の画像を撮像
面の異なる領域に同時に形成させるアダプタが装着され
ることで立体画像撮影が可能な立体画像撮影装置であっ
て、前記立体画像撮影時に、合焦手段及びズーム手段の
少なくとも一方を所定の位置に固定して撮影をするよう
制御する制御手段を備えている。
【0013】(5)本発明の立体画像撮影装置は、各々
が撮像手段を有する複数の独立した撮像光学系により、
略同一の被写体に対する複数の合焦位置をそれぞれ異な
らせて各画像を撮像する光学手段と、前記各撮像手段か
ら出力された各画像信号を記録する記録手段と、を備え
ている。
が撮像手段を有する複数の独立した撮像光学系により、
略同一の被写体に対する複数の合焦位置をそれぞれ異な
らせて各画像を撮像する光学手段と、前記各撮像手段か
ら出力された各画像信号を記録する記録手段と、を備え
ている。
【0014】(6)本発明の立体画像撮影装置は上記
(5)に記載の装置であり、かつ前記各撮像光学系がそ
れぞれズーム手段を有するとともに、前記各ズーム手段
のズーム倍率を同一にするよう、前記各ズーム手段を制
御するズーム制御手段を備えている。
(5)に記載の装置であり、かつ前記各撮像光学系がそ
れぞれズーム手段を有するとともに、前記各ズーム手段
のズーム倍率を同一にするよう、前記各ズーム手段を制
御するズーム制御手段を備えている。
【0015】(7)本発明の立体画像撮影装置は上記
(5)または(6)に記載の装置であり、かつ前記光学
手段は、隣接する撮像光学系同士の光軸間隔を短縮する
短縮手段を備えている。
(5)または(6)に記載の装置であり、かつ前記光学
手段は、隣接する撮像光学系同士の光軸間隔を短縮する
短縮手段を備えている。
【0016】(8)本発明の立体画像撮影装置は上記
(7)に記載の装置であり、かつ前記短縮手段は、偶数
の反射面を備えた反射部材である。
(7)に記載の装置であり、かつ前記短縮手段は、偶数
の反射面を備えた反射部材である。
【0017】上記手段を講じた結果、それぞれ以下のよ
うな作用を奏する。
うな作用を奏する。
【0018】(1)本発明の立体画像撮影用アダプタに
よれば、撮影装置の撮像面に合焦位置の異なる一組の画
像を同時に形成させることができ、通常の撮影装置を用
いて簡単に立体撮影を行なえる。また撮影時に、全体画
角のずれや、動きのある被写体に対する像ずれが発生し
ない。
よれば、撮影装置の撮像面に合焦位置の異なる一組の画
像を同時に形成させることができ、通常の撮影装置を用
いて簡単に立体撮影を行なえる。また撮影時に、全体画
角のずれや、動きのある被写体に対する像ずれが発生し
ない。
【0019】(2)本発明の立体画像撮影用アダプタに
よれば、撮影装置のレンズ部に装着することで、合焦位
置の異なる一組の画像を同時に形成することができる。
よれば、撮影装置のレンズ部に装着することで、合焦位
置の異なる一組の画像を同時に形成することができる。
【0020】(3)本発明の立体画像撮影用アダプタに
よれば、合焦位置の異なる一組の画像を、所定の位置関
係をなすよう撮像面に形成することができる。
よれば、合焦位置の異なる一組の画像を、所定の位置関
係をなすよう撮像面に形成することができる。
【0021】(4)本発明の立体画像撮影装置によれ
ば、撮影者が合焦位置やズーム位置を調整することな
く、適正な立体画像撮影が可能になる。
ば、撮影者が合焦位置やズーム位置を調整することな
く、適正な立体画像撮影が可能になる。
【0022】(5)本発明の立体画像撮影装置によれ
ば、合焦位置の異なる一組の画像を同時に撮影し、記録
することができる。
ば、合焦位置の異なる一組の画像を同時に撮影し、記録
することができる。
【0023】(6)本発明の立体画像撮影装置によれ
ば、各画像の撮影倍率を同一にすることができ、各画像
間の倍率を統一することができる。
ば、各画像の撮影倍率を同一にすることができ、各画像
間の倍率を統一することができる。
【0024】(7)本発明の立体画像撮影装置によれ
ば、光学手段のサイズに影響されず、視差を適正に設定
することができる。
ば、光学手段のサイズに影響されず、視差を適正に設定
することができる。
【0025】(8)本発明の立体画像撮影装置によれ
ば、各像の光軸同士を近づけることが可能になる。
ば、各像の光軸同士を近づけることが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0027】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る撮影装置の撮影系と、立体画像観
察装置による立体画像の構成を示す図である。撮影装置
は、一般的な銀塩フィルムを用いたカメラや電子カメラ
(デジタルカメラ)であり、フォーカス位置の異なる少
なくとも2枚の画像を撮影する。その後、それらの画像
を立体画像観察装置で重ねることで、立体画像からなる
観察画像が構成される。立体画像観察装置では、撮影時
のフォーカス位置の遠近関係に対応するよう、複数の画
像が重ねられる。すなわち、立体画像観察装置で構成さ
れる立体画像は、複数の画像が、フォーカス位置の近い
側から遠い側へ対応して、観察者に近い側から遠い側へ
順に所定の間隔をもって重ねられる。
1の実施の形態に係る撮影装置の撮影系と、立体画像観
察装置による立体画像の構成を示す図である。撮影装置
は、一般的な銀塩フィルムを用いたカメラや電子カメラ
(デジタルカメラ)であり、フォーカス位置の異なる少
なくとも2枚の画像を撮影する。その後、それらの画像
を立体画像観察装置で重ねることで、立体画像からなる
観察画像が構成される。立体画像観察装置では、撮影時
のフォーカス位置の遠近関係に対応するよう、複数の画
像が重ねられる。すなわち、立体画像観察装置で構成さ
れる立体画像は、複数の画像が、フォーカス位置の近い
側から遠い側へ対応して、観察者に近い側から遠い側へ
順に所定の間隔をもって重ねられる。
【0028】以下、撮影装置でフォーカス位置の異なる
2枚の画像を撮影する場合について説明する。図1に示
すように、撮影レンズ1の前面11からフォーカス面2
oまでの距離をx1、撮影レンズ1の前面11からフォ
ーカス面3oまで距離をx2とする。この場合、x2>
x1であり、撮影レンズ1からの撮影距離はフォーカス
面2oよりフォーカス面3oの方が長い。
2枚の画像を撮影する場合について説明する。図1に示
すように、撮影レンズ1の前面11からフォーカス面2
oまでの距離をx1、撮影レンズ1の前面11からフォ
ーカス面3oまで距離をx2とする。この場合、x2>
x1であり、撮影レンズ1からの撮影距離はフォーカス
面2oよりフォーカス面3oの方が長い。
【0029】また、撮影レンズ1の焦点距離をf、撮影
レンズ1の前側焦点4から撮影レンズ1の前面11まで
の距離をb、撮影レンズ1の最小錯乱円の半径をR、撮
影レンズ1における2つの画像の撮影時の各射出側開口
数のうち大きい方の値をAとする。後側焦点位置からx
1の像面までの距離をX1とすると、ニュートンの式を
使い、ボケを感じる条件を表すと以下の式になる。
レンズ1の前側焦点4から撮影レンズ1の前面11まで
の距離をb、撮影レンズ1の最小錯乱円の半径をR、撮
影レンズ1における2つの画像の撮影時の各射出側開口
数のうち大きい方の値をAとする。後側焦点位置からx
1の像面までの距離をX1とすると、ニュートンの式を
使い、ボケを感じる条件を表すと以下の式になる。
【0030】(x1−b)X1=f2 (x2−b)(X1−R/A)≧f2 そして、これら二つの式からX1を消去して、 x2≧Af2(x1−b)/{Af2−R(x1−b)}+b (1) となる条件が、撮影したすべての画像中の2つの画像の
各組み合せについて満たされるようにする。
各組み合せについて満たされるようにする。
【0031】なお、一般に撮影レンズ1の射出側開口数
は、フォーカス面2oでの撮影時よりフォーカス面3o
での撮影時の方が大きくなる。上記(1)式の条件を満
たさない場合、2つの画像においてフォーカスの違いに
より生ずるボケの差がなくなる。この場合、観察者は2
つの画像の差を認識できず、観察画像を立体的に見るこ
とができない。すなわち、観察画像は上記(1)式の条
件を満たすことにより、2つの画像においてボケの差が
生じるため、立体的な画像となる。
は、フォーカス面2oでの撮影時よりフォーカス面3o
での撮影時の方が大きくなる。上記(1)式の条件を満
たさない場合、2つの画像においてフォーカスの違いに
より生ずるボケの差がなくなる。この場合、観察者は2
つの画像の差を認識できず、観察画像を立体的に見るこ
とができない。すなわち、観察画像は上記(1)式の条
件を満たすことにより、2つの画像においてボケの差が
生じるため、立体的な画像となる。
【0032】具体的には、2つの画像の撮影時に、互い
に合焦位置の被写界深度からはずれた位置を合焦位置と
している。すなわち、フォーカス面2oでの撮影では、
フォーカス面3oでの撮影の合焦位置の被写界深度から
はずれた位置を合焦位置とし、フォーカス面3oでの撮
影では、フォーカス面2oでの撮影の合焦位置の被写界
深度からはずれた位置を合焦位置としている。
に合焦位置の被写界深度からはずれた位置を合焦位置と
している。すなわち、フォーカス面2oでの撮影では、
フォーカス面3oでの撮影の合焦位置の被写界深度から
はずれた位置を合焦位置とし、フォーカス面3oでの撮
影では、フォーカス面2oでの撮影の合焦位置の被写界
深度からはずれた位置を合焦位置としている。
【0033】なお、被写界深度Cは、レンズのFナンバ
ーをF、焦点深度をρ(経験値)、焦点距離をf、撮影
距離をLとした場合、次式 C=±F・ρ/(f/L)2 で表わされる。
ーをF、焦点深度をρ(経験値)、焦点距離をf、撮影
距離をLとした場合、次式 C=±F・ρ/(f/L)2 で表わされる。
【0034】例えば、銀塩カメラでは、F=2,ρ=3
0μm,f=50mm,L=2mとすると、C=±96
mmとなる。また、電子カメラでは、F=2,ρ=10
μm,f=8mm,L=2mとすると、C=±1250
mmである。
0μm,f=50mm,L=2mとすると、C=±96
mmとなる。また、電子カメラでは、F=2,ρ=10
μm,f=8mm,L=2mとすると、C=±1250
mmである。
【0035】また、撮影レンズ1から被写体までの距離
が連続的に変化し、(K+1)枚の撮影を行なう場合、
以下の式を満たすようにする。
が連続的に変化し、(K+1)枚の撮影を行なう場合、
以下の式を満たすようにする。
【0036】 Xn+1・Af2(Xn−b)/{Af2−2R(Xn−b)}+b (1a) (n=1,2,…,K) (隣り合う)被写体までの距離を以上の様に選択して、
連続的に撮影するとよい。すなわち、上記1a式で示さ
れるより狭い間隔で撮影を繰り返しても、相互に十分な
ボケが生じないので、むだな撮影となる。
連続的に撮影するとよい。すなわち、上記1a式で示さ
れるより狭い間隔で撮影を繰り返しても、相互に十分な
ボケが生じないので、むだな撮影となる。
【0037】以下、立体画像観察装置で前述した2つの
画像から観察画像を構成する場合について説明する。図
1に示すように、前述した条件での撮影による撮影像2
iから観察画像5の画像2pへの、または撮影像3iか
ら観察画像5の画像3pへの倍率をβ、撮影像2iと撮
影像3iの間隔をd1、観察者6の観察画像5に対する
最大観察角をθ、画像2pと画像3pの間隔をD1、画
像2pと画像3pの間の媒質の屈折率をnとする。この
場合、 D1≦nβAd1/sinθ (2) の条件を満たすようにする。この条件を満たさない場
合、観察者は複数の画像2p,3pが重なったように見
えず、観察画像5を立体的に見ることができない。
画像から観察画像を構成する場合について説明する。図
1に示すように、前述した条件での撮影による撮影像2
iから観察画像5の画像2pへの、または撮影像3iか
ら観察画像5の画像3pへの倍率をβ、撮影像2iと撮
影像3iの間隔をd1、観察者6の観察画像5に対する
最大観察角をθ、画像2pと画像3pの間隔をD1、画
像2pと画像3pの間の媒質の屈折率をnとする。この
場合、 D1≦nβAd1/sinθ (2) の条件を満たすようにする。この条件を満たさない場
合、観察者は複数の画像2p,3pが重なったように見
えず、観察画像5を立体的に見ることができない。
【0038】また、上記した2つの画像の組み合せと異
なる他の画像の組み合せの場合、それらの撮影像の間隔
をdn、それら画像の間隔をDnとすると、 D1/d1=Dn/dn (3) の条件を、すべての画像の組み合せについて満たすよう
にする。これにより、観察画像を構成する画像数が多い
場合、観察者はそれらの距離感が合うため、観察時の疲
労がなくなる。
なる他の画像の組み合せの場合、それらの撮影像の間隔
をdn、それら画像の間隔をDnとすると、 D1/d1=Dn/dn (3) の条件を、すべての画像の組み合せについて満たすよう
にする。これにより、観察画像を構成する画像数が多い
場合、観察者はそれらの距離感が合うため、観察時の疲
労がなくなる。
【0039】図2は、上記撮影装置による撮影時の状態
を示す図である。撮影装置7は、近距離被写体8nと遠
距離被写体8fにそれぞれフォーカスを合わせた2つの
画像を撮影する。撮影装置7から近距離被写体8nまで
の距離は前述したx1であり、撮影装置7から遠距離被
写体8fまでの距離は前述したx2である。
を示す図である。撮影装置7は、近距離被写体8nと遠
距離被写体8fにそれぞれフォーカスを合わせた2つの
画像を撮影する。撮影装置7から近距離被写体8nまで
の距離は前述したx1であり、撮影装置7から遠距離被
写体8fまでの距離は前述したx2である。
【0040】図3は、上記立体画像観察装置による鑑賞
時の状態を示す図である。上記のように撮影された2つ
の画像を使って、図3に示す観察画像9が作成される。
この観察画像9は、近距離被写体8nにフォーカスを合
わせて撮影された画像を透明板にプリント(印刷)した
透過画像10nと、遠距離被写体8fにフォーカスを合
わせて撮影された画像を透明板にプリント(印刷)した
透過画像10fとを、観察者11側から透過画像10
n、10fの順に配置しており、それらの関係が上記し
た(1)式または(1a)式と(2)式を満たしてい
る。なお、この場合、フォーカス位置が最も遠い画像に
ついては、透明でない板にプリント(印刷)してもよ
い。
時の状態を示す図である。上記のように撮影された2つ
の画像を使って、図3に示す観察画像9が作成される。
この観察画像9は、近距離被写体8nにフォーカスを合
わせて撮影された画像を透明板にプリント(印刷)した
透過画像10nと、遠距離被写体8fにフォーカスを合
わせて撮影された画像を透明板にプリント(印刷)した
透過画像10fとを、観察者11側から透過画像10
n、10fの順に配置しており、それらの関係が上記し
た(1)式または(1a)式と(2)式を満たしてい
る。なお、この場合、フォーカス位置が最も遠い画像に
ついては、透明でない板にプリント(印刷)してもよ
い。
【0041】観察者は、この観察画像9をその後ろ側か
ら一様な白色照明で照明して観察する。透過画像10n
と透過画像10fの色の濃度は、これら2枚の画像を合
わせたときに元の被写体8n,8fの色になるよう、プ
リント時に調整する。
ら一様な白色照明で照明して観察する。透過画像10n
と透過画像10fの色の濃度は、これら2枚の画像を合
わせたときに元の被写体8n,8fの色になるよう、プ
リント時に調整する。
【0042】また、被写体8n,8f以外に、さらに目
的とする被写体が違った距離にある場合、フォーカス位
置を変えた画像を撮影して透過画像の枚数を増やすこと
で、より自然な観察画像になる。また、観察者11側か
ら最も離れた位置の画像を光の反射の多い白紙にプリン
トしたものとすることで、前述した照明をなくすことが
できる。この場合、観察者が観察する光は、各透過画像
に対して入射した後反射することで各透過画像を2回通
過する。このため、各透過画像の明るさや色を薄くし
て、観察者11が見る観察画像の明るさや色調を調整す
る。
的とする被写体が違った距離にある場合、フォーカス位
置を変えた画像を撮影して透過画像の枚数を増やすこと
で、より自然な観察画像になる。また、観察者11側か
ら最も離れた位置の画像を光の反射の多い白紙にプリン
トしたものとすることで、前述した照明をなくすことが
できる。この場合、観察者が観察する光は、各透過画像
に対して入射した後反射することで各透過画像を2回通
過する。このため、各透過画像の明るさや色を薄くし
て、観察者11が見る観察画像の明るさや色調を調整す
る。
【0043】なお、各画像は、時間差をおいて撮影する
ことになるので、画像間にズレが発生することがある。
この場合、撮影後、鑑賞用の観察画像を作る時に、各画
像の位置関係を補正して重ねる。また、このことを考慮
して、優先する被写体の順番に沿ってフォーカス情報を
撮像装置に入力し、シャッター操作時にその順番に従っ
てフォーカス位置を変えて撮影する。また、シャッター
操作時に、動きの速い被写体を検出してそのフォーカス
位置を優先して撮影するよう、フォーカス位置の順番を
決定することも可能である。一般的には、近距離の被写
体から順に撮影するとよい。
ことになるので、画像間にズレが発生することがある。
この場合、撮影後、鑑賞用の観察画像を作る時に、各画
像の位置関係を補正して重ねる。また、このことを考慮
して、優先する被写体の順番に沿ってフォーカス情報を
撮像装置に入力し、シャッター操作時にその順番に従っ
てフォーカス位置を変えて撮影する。また、シャッター
操作時に、動きの速い被写体を検出してそのフォーカス
位置を優先して撮影するよう、フォーカス位置の順番を
決定することも可能である。一般的には、近距離の被写
体から順に撮影するとよい。
【0044】以上の撮影方法は、一般的な銀塩カメラや
電子カメラ(デジタルカメラ)を用いて、フォーカス位
置を変えて撮影するだけなので、マニュアルフォーカス
操作またはオートフォーカス操作ができるカメラで、簡
単に撮影を行なうことができる。以下、上記の撮影方法
に適用される電子カメラについて説明する。
電子カメラ(デジタルカメラ)を用いて、フォーカス位
置を変えて撮影するだけなので、マニュアルフォーカス
操作またはオートフォーカス操作ができるカメラで、簡
単に撮影を行なうことができる。以下、上記の撮影方法
に適用される電子カメラについて説明する。
【0045】図4は、本第1の実施の形態に係る立体画
像撮影装置をなす電子カメラの構成を示すブロック図で
ある。この電子カメラは、上述した撮影方法を実行する
機能を有している。図4に示すように、この電子カメラ
の撮像部100は、フォーカスレンズ111、撮影レン
ズ(ズームレンズ)1、撮像素子112、撮像回路11
3、フォーカス制御部151、モータ152、ズーム制
御部153、モータ154からなる。また、この電子カ
メラには、後述するアダプター13が取付けられてい
る。
像撮影装置をなす電子カメラの構成を示すブロック図で
ある。この電子カメラは、上述した撮影方法を実行する
機能を有している。図4に示すように、この電子カメラ
の撮像部100は、フォーカスレンズ111、撮影レン
ズ(ズームレンズ)1、撮像素子112、撮像回路11
3、フォーカス制御部151、モータ152、ズーム制
御部153、モータ154からなる。また、この電子カ
メラには、後述するアダプター13が取付けられてい
る。
【0046】バス120には、メインCPU140、撮
像回路113、AE処理部121、AF処理部122、
画像処理回路123、不揮発性メモリ124、内蔵メモ
リ125、圧縮伸長部126、着脱メモリ127、LC
Dドライバ131が接続されている。メインCPU14
0には、入力部141、スピーカ142、フォーカス制
御部151、ズーム制御部153が接続されている。ま
た、フォーカス制御部151にはフォーカスレンズ11
1を駆動するモータ152が、ズーム制御部153には
撮影レンズ(ズームレンズ)1を駆動するモータ154
が、撮像回路113にはCCDからなる撮像素子112
が、LCDドライバ131にはLCD表示部132が接
続されている。
像回路113、AE処理部121、AF処理部122、
画像処理回路123、不揮発性メモリ124、内蔵メモ
リ125、圧縮伸長部126、着脱メモリ127、LC
Dドライバ131が接続されている。メインCPU14
0には、入力部141、スピーカ142、フォーカス制
御部151、ズーム制御部153が接続されている。ま
た、フォーカス制御部151にはフォーカスレンズ11
1を駆動するモータ152が、ズーム制御部153には
撮影レンズ(ズームレンズ)1を駆動するモータ154
が、撮像回路113にはCCDからなる撮像素子112
が、LCDドライバ131にはLCD表示部132が接
続されている。
【0047】図4において、アダプタ13を介してフォ
ーカスレンズ111と撮影レンズ(ズームレンズ)1を
通過した被写体の光学像は、撮像素子112で電気信号
に変換され、この電気信号は、撮像回路113でアナロ
グ画像信号に変換された後にA/D変換される。そのデ
ジタル画像信号(以下、「画像情報」とも称する)は、
一旦、揮発性の内蔵メモリ125に記憶される。この内
蔵メモリ125は、高速な、例えばSDRAM(Syn
chronous Dynamic Random A
ccess Memory)からなり、画像一時記憶メ
モリ、画像処理用のワークエリアとしても使用される。
ーカスレンズ111と撮影レンズ(ズームレンズ)1を
通過した被写体の光学像は、撮像素子112で電気信号
に変換され、この電気信号は、撮像回路113でアナロ
グ画像信号に変換された後にA/D変換される。そのデ
ジタル画像信号(以下、「画像情報」とも称する)は、
一旦、揮発性の内蔵メモリ125に記憶される。この内
蔵メモリ125は、高速な、例えばSDRAM(Syn
chronous Dynamic Random A
ccess Memory)からなり、画像一時記憶メ
モリ、画像処理用のワークエリアとしても使用される。
【0048】画像処理回路123は、内蔵メモリ125
に一時記憶された画像情報の色情報の変換処理、画素数
変換などの処理を行なう。色情報の変換処理では、CC
Dからの色情報出力に対して固有の色合いの調整、例え
ばきれいな肌色を出すといった処理を行なう。画像処理
回路123では、下式の色マトリクスにおけるk値を変
えることで、色情報の変換を行なう。
に一時記憶された画像情報の色情報の変換処理、画素数
変換などの処理を行なう。色情報の変換処理では、CC
Dからの色情報出力に対して固有の色合いの調整、例え
ばきれいな肌色を出すといった処理を行なう。画像処理
回路123では、下式の色マトリクスにおけるk値を変
えることで、色情報の変換を行なう。
【0049】
【数1】
【0050】また画像処理回路123では、立体撮影時
に、内蔵メモリ125に一時記憶された画像情報に対し
て、図5に示すようなγ曲線に沿った色低下処理を行な
う。画像処理回路123は、立体撮影時の色情報出力の
コントラストを低下させ、その彩度が通常の撮影時より
も低下するような色情報の変換処理を行なう。これによ
り、複数の画像が重なる立体画像のコントラストが過度
になることを防止できる。また立体撮影時には、AE処
理部121によるAEと画像処理回路123によるAW
Bの検出エリアは、通常撮影時の画面センタから左右い
ずれかにシフトされる。
に、内蔵メモリ125に一時記憶された画像情報に対し
て、図5に示すようなγ曲線に沿った色低下処理を行な
う。画像処理回路123は、立体撮影時の色情報出力の
コントラストを低下させ、その彩度が通常の撮影時より
も低下するような色情報の変換処理を行なう。これによ
り、複数の画像が重なる立体画像のコントラストが過度
になることを防止できる。また立体撮影時には、AE処
理部121によるAEと画像処理回路123によるAW
Bの検出エリアは、通常撮影時の画面センタから左右い
ずれかにシフトされる。
【0051】そして、画像処理回路123でさまざまな
画像処理を受けた画像情報は、圧縮伸長部126で例え
ばJPEG圧縮されて、スマートメディア等の着脱メモ
リ127に記録される。立体撮影時、着脱メモリ127
には一組の画像が1ファイルとして記録される。また、
画像処理回路123で一組の画像を各画像に分離してか
ら、別ファイルとして着脱メモリ127に記録してもよ
い。撮影画像を表示する場合には、画像処理後の画像情
報は、LCDドライバ131を介して、画像表示用のL
CD132に表示される。
画像処理を受けた画像情報は、圧縮伸長部126で例え
ばJPEG圧縮されて、スマートメディア等の着脱メモ
リ127に記録される。立体撮影時、着脱メモリ127
には一組の画像が1ファイルとして記録される。また、
画像処理回路123で一組の画像を各画像に分離してか
ら、別ファイルとして着脱メモリ127に記録してもよ
い。撮影画像を表示する場合には、画像処理後の画像情
報は、LCDドライバ131を介して、画像表示用のL
CD132に表示される。
【0052】着脱メモリ127に記録された画像を表示
する場合には、着脱メモリ127から読み出された画像
情報は圧縮伸長部126で伸長されて、画像処理回路1
23で所定の画像処理がなされる。その後、撮影の時と
同様に、画像表示用のLCD132に画像が表示され
る。LCD132に表示される画像は、入力部141に
設けられた画像切り替えスイッチが操作されることで切
り替えられる。
する場合には、着脱メモリ127から読み出された画像
情報は圧縮伸長部126で伸長されて、画像処理回路1
23で所定の画像処理がなされる。その後、撮影の時と
同様に、画像表示用のLCD132に画像が表示され
る。LCD132に表示される画像は、入力部141に
設けられた画像切り替えスイッチが操作されることで切
り替えられる。
【0053】メインCPU140は、フラッシュメモリ
等の不揮発性メモリ124から電子カメラの基本制御プ
ログラムを読み出して、電子カメラ全体の制御を行な
う。メインCPU140は、入力部141からの入力を
受け付けて、その入力に応じた制御を行なう。入力部1
41は、図示しないレリーズボタン(シャッターボタ
ン)、立体撮影モードと通常撮影モードを切り替えるた
めのモードボタン等を有している。
等の不揮発性メモリ124から電子カメラの基本制御プ
ログラムを読み出して、電子カメラ全体の制御を行な
う。メインCPU140は、入力部141からの入力を
受け付けて、その入力に応じた制御を行なう。入力部1
41は、図示しないレリーズボタン(シャッターボタ
ン)、立体撮影モードと通常撮影モードを切り替えるた
めのモードボタン等を有している。
【0054】また、メインCPU140は、図示しない
電源部を制御して電子カメラ全体の電源管理も行なう。
また、メインCPU140は、フォーカス制御部151
とモータ152を介してフォーカスレンズ111を駆動
制御するとともに、ズーム制御部153とモータ154
を介して撮影レンズ(ズームレンズ)1を駆動制御し、
撮像回路113に対して素子シャッター制御を行なう。
また、メインCPU140は、警告等の音声をスピーカ
142から発生させる。
電源部を制御して電子カメラ全体の電源管理も行なう。
また、メインCPU140は、フォーカス制御部151
とモータ152を介してフォーカスレンズ111を駆動
制御するとともに、ズーム制御部153とモータ154
を介して撮影レンズ(ズームレンズ)1を駆動制御し、
撮像回路113に対して素子シャッター制御を行なう。
また、メインCPU140は、警告等の音声をスピーカ
142から発生させる。
【0055】以下、立体画像観察装置による観察画像の
構成例を示す。被写体距離(撮影レンズ1の前面11か
らフォーカス面までの距離)が2mの人物と被写体距離
が50cmの花を、撮影装置で撮影するものとする。撮
影装置で、焦点距離6.5mm(35mmカメラ換算焦
点距離35mm)のレンズを使い、Fナンバーを2と
し、撮像範囲6.25×4.68mm2のCCDで撮影
したとする。この場合、2つの撮影像の間隔d1=0.
0633mmであり、A=1/2NAであるからA=
0.25である。
構成例を示す。被写体距離(撮影レンズ1の前面11か
らフォーカス面までの距離)が2mの人物と被写体距離
が50cmの花を、撮影装置で撮影するものとする。撮
影装置で、焦点距離6.5mm(35mmカメラ換算焦
点距離35mm)のレンズを使い、Fナンバーを2と
し、撮像範囲6.25×4.68mm2のCCDで撮影
したとする。この場合、2つの撮影像の間隔d1=0.
0633mmであり、A=1/2NAであるからA=
0.25である。
【0056】このように撮影された2つの画像をはがき
サイズにプリントし、観察画像として鑑賞する場合、倍
率β=22.9倍である。観察者の眼から観察画像まで
の鑑賞距離を150mmとし、最大の眼幅70mmに対
して左右に10mmの余裕をとって観察しやすくする。
その場合、最大観察角θについてsinθ=(90/2
/150)=0.3となる。2つの画像の間の媒質であ
るガラスの屈折率nは、1.5である。このとき2つの
画像の間隔D1は、上記(2)式から以下の値になる。
サイズにプリントし、観察画像として鑑賞する場合、倍
率β=22.9倍である。観察者の眼から観察画像まで
の鑑賞距離を150mmとし、最大の眼幅70mmに対
して左右に10mmの余裕をとって観察しやすくする。
その場合、最大観察角θについてsinθ=(90/2
/150)=0.3となる。2つの画像の間の媒質であ
るガラスの屈折率nは、1.5である。このとき2つの
画像の間隔D1は、上記(2)式から以下の値になる。
【0057】 D1≦1.5×22.9×0.25×0.0633/0.3 =1.81(mm) また、媒質を空気として換算すると、以下の値になる。
【0058】D1≦1.81/1.5=1.21(m
m) なお、本第1の実施の形態による観察画像では、D1の
間隔が空気換算長で1mm以下になると立体感が減る。
そのような場合、撮影時にレンズのFナンバーか焦点距
離を変えることが好ましい。
m) なお、本第1の実施の形態による観察画像では、D1の
間隔が空気換算長で1mm以下になると立体感が減る。
そのような場合、撮影時にレンズのFナンバーか焦点距
離を変えることが好ましい。
【0059】次に、撮影された2つの画像をA1サイズ
まで拡大し、観察画像として鑑賞する場合、倍率β=1
31.9倍となる。最大観察角θを、観察画像の中心か
ら見て45度までで良いとすると、sinθ=sin4
5°=0.707となる。このとき2つの画像の間隔D
1は、上記(2)式から以下の値になる。
まで拡大し、観察画像として鑑賞する場合、倍率β=1
31.9倍となる。最大観察角θを、観察画像の中心か
ら見て45度までで良いとすると、sinθ=sin4
5°=0.707となる。このとき2つの画像の間隔D
1は、上記(2)式から以下の値になる。
【0060】 D1≦1.5×131.9×0.25×0.0633/0.707 =4.43(mm) すなわち、D1が4.43(mm)以下で4.43(m
m)に近いほど立体感が大きくなるため、適度な値であ
る厚さ4mmのガラス(透明材質)を用いると良い。
m)に近いほど立体感が大きくなるため、適度な値であ
る厚さ4mmのガラス(透明材質)を用いると良い。
【0061】図6は、本発明の第1の実施の形態に係る
立体画像撮像装置の撮像系を示す図である。この撮影系
では、撮影装置12のフォーカスレンズ111の前部に
アダプタ13を取り付け、フォーカス位置の異なる二つ
の画像を撮影する。撮影装置12は、図4に示した電子
カメラ(デジタルカメラ)または一般的な銀塩カメラで
ある。立体画像撮影時に、撮影装置12のフォーカス位
置は無限遠にされる。あるいは、フォーカス位置を1m
や3m等の初期値に設定してもよい。
立体画像撮像装置の撮像系を示す図である。この撮影系
では、撮影装置12のフォーカスレンズ111の前部に
アダプタ13を取り付け、フォーカス位置の異なる二つ
の画像を撮影する。撮影装置12は、図4に示した電子
カメラ(デジタルカメラ)または一般的な銀塩カメラで
ある。立体画像撮影時に、撮影装置12のフォーカス位
置は無限遠にされる。あるいは、フォーカス位置を1m
や3m等の初期値に設定してもよい。
【0062】アダプタ13内には、撮影装置12側に偏
角プリズム15が配置されている。また、偏角プリズム
15より被写体18f,18n側の左像光軸14L上
に、該左像光軸14Lに光軸を合わせた左像光軸フォー
カスレンズ16(以後、左フォーカスレンズ16と称
す)が配置されている。また、偏角プリズム15より被
写体18f,18n側の右像光軸14R上に、該右像光
軸14Rに光軸を合わせた右像光軸フォーカスレンズ1
7(以後、右フォーカスレンズ17と称す)が配置され
ている。
角プリズム15が配置されている。また、偏角プリズム
15より被写体18f,18n側の左像光軸14L上
に、該左像光軸14Lに光軸を合わせた左像光軸フォー
カスレンズ16(以後、左フォーカスレンズ16と称
す)が配置されている。また、偏角プリズム15より被
写体18f,18n側の右像光軸14R上に、該右像光
軸14Rに光軸を合わせた右像光軸フォーカスレンズ1
7(以後、右フォーカスレンズ17と称す)が配置され
ている。
【0063】被写体18f,18n側から左フォーカス
レンズ16,右フォーカスレンズ17とプリズム15を
介して図示しない絞りの中央を通る光線は、フォーカス
レンズ111を介して撮影レンズ1から射出し、撮像面
の短辺(縦辺)の中央かつ各長辺(横辺)の左右の縁か
ら長辺の長さの1/4に位置する点を通る。すなわち、
左側の像の前記光線の光軸が左像光軸14L、右側の像
の前記光線の光軸が右像光軸14Rである。
レンズ16,右フォーカスレンズ17とプリズム15を
介して図示しない絞りの中央を通る光線は、フォーカス
レンズ111を介して撮影レンズ1から射出し、撮像面
の短辺(縦辺)の中央かつ各長辺(横辺)の左右の縁か
ら長辺の長さの1/4に位置する点を通る。すなわち、
左側の像の前記光線の光軸が左像光軸14L、右側の像
の前記光線の光軸が右像光軸14Rである。
【0064】撮影者がモードボタンを操作し立体撮影モ
ードを設定すると、メインCPU140の指示に従い、
フォーカス制御部151とズーム制御部153はフォー
カスレンズ111と撮影レンズ(ズームレンズ)1の位
置を固定する。なお、フォーカスレンズ111と撮影レ
ンズ(ズームレンズ)1のいずれかの位置を固定するよ
うにしてもよい。ここでズームの位置は、設計上決めら
れる所定の位置となる。
ードを設定すると、メインCPU140の指示に従い、
フォーカス制御部151とズーム制御部153はフォー
カスレンズ111と撮影レンズ(ズームレンズ)1の位
置を固定する。なお、フォーカスレンズ111と撮影レ
ンズ(ズームレンズ)1のいずれかの位置を固定するよ
うにしてもよい。ここでズームの位置は、設計上決めら
れる所定の位置となる。
【0065】これにより、撮像面の左側にできる像は近
距離被写体18nにフォーカスが合った像になり、撮像
面の右側にできる像は遠距離被写体18fにフォーカス
が合った像になる。この光学系は、上記した(1)式ま
たは、(1a)式を満たす。
距離被写体18nにフォーカスが合った像になり、撮像
面の右側にできる像は遠距離被写体18fにフォーカス
が合った像になる。この光学系は、上記した(1)式ま
たは、(1a)式を満たす。
【0066】図7は、前述した撮像系で撮影した画像を
示す図である。図7は、便宜上倒立像を180度回転さ
せて正立像にして示しているため、左側像20Lと右側
像20Rが入れ替わっている。20Rは右フォーカスレ
ンズ17により結像された画像で、被写体(人物)18
fに合焦している。20Lは左フォーカスレンズ16に
より結像された画像で、人物より手前にある被写体
(花)18nに合焦されたものである。この画像19を
使って、上述した図3のような鑑賞画像を作ることによ
り、立体画像が観察される。この鑑賞方法によれば、僅
かに視差が発生する。しかし、撮影系の開口数をやや大
きくとるか、撮像面積の小さいカメラを用いることによ
り、視差が無視できるようにする。また、遠距離被写体
18fのフォーカス位置を無限遠にする場合は、右フォ
ーカスレンズ17は不要になる。
示す図である。図7は、便宜上倒立像を180度回転さ
せて正立像にして示しているため、左側像20Lと右側
像20Rが入れ替わっている。20Rは右フォーカスレ
ンズ17により結像された画像で、被写体(人物)18
fに合焦している。20Lは左フォーカスレンズ16に
より結像された画像で、人物より手前にある被写体
(花)18nに合焦されたものである。この画像19を
使って、上述した図3のような鑑賞画像を作ることによ
り、立体画像が観察される。この鑑賞方法によれば、僅
かに視差が発生する。しかし、撮影系の開口数をやや大
きくとるか、撮像面積の小さいカメラを用いることによ
り、視差が無視できるようにする。また、遠距離被写体
18fのフォーカス位置を無限遠にする場合は、右フォ
ーカスレンズ17は不要になる。
【0067】この撮像系によれば、アダプタ13を一般
的な銀塩カメラやデジタルカメラの前部に取り付けるだ
けで、時間差のない異なったフォーカス位置の各画像を
得られる。
的な銀塩カメラやデジタルカメラの前部に取り付けるだ
けで、時間差のない異なったフォーカス位置の各画像を
得られる。
【0068】図8は、立体画像観察装置の第1の作成例
を示す側面図である。この装置では、前述のように撮像
された二つの画像が重ねられる。この装置は、第1の透
明アクリル板(表面板)41、第2の透明アクリル板
(中間板)42、底板(透明板でなくても可)43が、
この順に積層して接着された平板状をなしている。第1
の透明アクリル板41と第2の透明アクリル板42の間
には、第1の画像がプリントされた透明紙4Aが挟着さ
れており、第2の透明アクリル板42と底板43の間に
は、第2の画像がプリントされた白紙4Bが挟着されて
いる。この装置は、スタンド44で立てかけて鑑賞する
ことができる。
を示す側面図である。この装置では、前述のように撮像
された二つの画像が重ねられる。この装置は、第1の透
明アクリル板(表面板)41、第2の透明アクリル板
(中間板)42、底板(透明板でなくても可)43が、
この順に積層して接着された平板状をなしている。第1
の透明アクリル板41と第2の透明アクリル板42の間
には、第1の画像がプリントされた透明紙4Aが挟着さ
れており、第2の透明アクリル板42と底板43の間に
は、第2の画像がプリントされた白紙4Bが挟着されて
いる。この装置は、スタンド44で立てかけて鑑賞する
ことができる。
【0069】図9は、立体画像観察装置の第2の作成例
を示す側面図である。この装置では、前述のように撮影
された二つの画像が重ねられているとともに、観察画像
を背面側から照明する。この装置は、第1の透明アクリ
ル板(表面板)61、第2の透明アクリル板(中間板)
62、第3の透明アクリル板(裏面板)63が、この順
に積層して接着された平板状をなしている。第1の透明
アクリル板61と第2の透明アクリル板62の間には、
第1の画像がプリントされた透明紙6Aが挟着されてお
り、第2の透明アクリル板62と第3の透明アクリル板
63の間には、第2の画像がプリントされた透明紙6B
が挟着されている。さらに第3の透明アクリル板63の
裏側に蛍光燈64と反射板65が設けられている。蛍光
燈64の光は、反射板65により第3の透明アクリル板
63の裏面から観察側方向に向けて反射される。これに
より、各透明アクリル板61〜63が透過照明される。
この装置は、上記スタンド44で立てかけて鑑賞するこ
とができる。
を示す側面図である。この装置では、前述のように撮影
された二つの画像が重ねられているとともに、観察画像
を背面側から照明する。この装置は、第1の透明アクリ
ル板(表面板)61、第2の透明アクリル板(中間板)
62、第3の透明アクリル板(裏面板)63が、この順
に積層して接着された平板状をなしている。第1の透明
アクリル板61と第2の透明アクリル板62の間には、
第1の画像がプリントされた透明紙6Aが挟着されてお
り、第2の透明アクリル板62と第3の透明アクリル板
63の間には、第2の画像がプリントされた透明紙6B
が挟着されている。さらに第3の透明アクリル板63の
裏側に蛍光燈64と反射板65が設けられている。蛍光
燈64の光は、反射板65により第3の透明アクリル板
63の裏面から観察側方向に向けて反射される。これに
より、各透明アクリル板61〜63が透過照明される。
この装置は、上記スタンド44で立てかけて鑑賞するこ
とができる。
【0070】(第2の実施の形態)図10は、本第2の
実施の形態に係る立体画像撮影装置をなす電子カメラの
構成を示すブロック図である。この電子カメラは、第1
の実施の形態で述べた撮影方法を実行する機能を有して
いる。図10において図4と同一な部分には同符号を付
し、その説明を省略する。
実施の形態に係る立体画像撮影装置をなす電子カメラの
構成を示すブロック図である。この電子カメラは、第1
の実施の形態で述べた撮影方法を実行する機能を有して
いる。図10において図4と同一な部分には同符号を付
し、その説明を省略する。
【0071】この電子カメラは三つの撮影部100R,
100M,100Lを備えており、これらは各々図4に
示した撮影部100と同じ構成をなしている。図10で
は、撮影部100M,100Lの内部構成の図示を省略
している。
100M,100Lを備えており、これらは各々図4に
示した撮影部100と同じ構成をなしている。図10で
は、撮影部100M,100Lの内部構成の図示を省略
している。
【0072】バス120には、第1の撮影部100R、
第2の撮影部100M、第3の撮影部100Lの各撮像
回路113R,113M,113Lが接続されている。
メインCPU140には、第1の撮影部100R、第2
の撮影部100M、第3の撮影部100Lの各フォーカ
ス制御部151R,151M,151L、ズーム制御部
153R,153M,153L、撮像回路113R,1
13M,113Lが接続されている。
第2の撮影部100M、第3の撮影部100Lの各撮像
回路113R,113M,113Lが接続されている。
メインCPU140には、第1の撮影部100R、第2
の撮影部100M、第3の撮影部100Lの各フォーカ
ス制御部151R,151M,151L、ズーム制御部
153R,153M,153L、撮像回路113R,1
13M,113Lが接続されている。
【0073】また、各フォーカス制御部151R、15
1M、151Lには、それぞれフォーカスレンズ111
R、111M、111Lを駆動するモータ152R、1
52M、152Lが接続されている。各ズーム制御部1
53R、153M、153Lには、それぞれ撮影レンズ
(ズームレンズ)1R、1M、1Lを駆動するモータ1
54R、154M、154Lが接続されている。撮像回
路113R、113M、113Lには、それぞれCCD
からなる撮像素子112R、112M、112Lが接続
されている。
1M、151Lには、それぞれフォーカスレンズ111
R、111M、111Lを駆動するモータ152R、1
52M、152Lが接続されている。各ズーム制御部1
53R、153M、153Lには、それぞれ撮影レンズ
(ズームレンズ)1R、1M、1Lを駆動するモータ1
54R、154M、154Lが接続されている。撮像回
路113R、113M、113Lには、それぞれCCD
からなる撮像素子112R、112M、112Lが接続
されている。
【0074】図11は、本発明の第2の実施の形態に係
る立体画像撮像装置の撮像系を示す図である。図11に
おいて図10と同一な部分には同符号を付してある。こ
の撮像系は、三つの撮像光学系21R、21M、21L
からなる。撮像光学系21R、21M、21Lには、そ
れぞれ前述した三つのフォーカスレンズ111R、11
1M、111L、三つの撮影レンズ(ズームレンズ)1
R、1M、1L、三つの撮像素子112R、112M、
112Lが備えられている。
る立体画像撮像装置の撮像系を示す図である。図11に
おいて図10と同一な部分には同符号を付してある。こ
の撮像系は、三つの撮像光学系21R、21M、21L
からなる。撮像光学系21R、21M、21Lには、そ
れぞれ前述した三つのフォーカスレンズ111R、11
1M、111L、三つの撮影レンズ(ズームレンズ)1
R、1M、1L、三つの撮像素子112R、112M、
112Lが備えられている。
【0075】撮影レンズ(ズームレンズ)1R、1M、
1Lは、各光軸が平行をなす状態で連動される。これら
撮影レンズ(ズームレンズ)1R、1M、1Lの各ズー
ム倍率は、撮影時に互いに同一となるよう、メインCP
U140の指示に従い各ズーム制御部153R,153
M,153Lにより制御される。また、撮影レンズ(ズ
ームレンズ)1R、1M、1Lの被写体側には、それぞ
れフォーカスレンズ111R、111M、111Lが備
えられている。これらフォーカスレンズ111R、11
1M、111Lが異なる所定位置にそれぞれ移動するこ
とで、撮影レンズ(ズームレンズ)1R、1M、1Lの
各フォーカス位置は異なるものとなる。これにより、被
写体中の物点22R、22M、22Lの各像が、それぞ
れ撮像素子112R、112M、112Lの撮像面に結
像する。この物点距離の関係は、上記した(1)式また
は(1a)式を満たすようになる。
1Lは、各光軸が平行をなす状態で連動される。これら
撮影レンズ(ズームレンズ)1R、1M、1Lの各ズー
ム倍率は、撮影時に互いに同一となるよう、メインCP
U140の指示に従い各ズーム制御部153R,153
M,153Lにより制御される。また、撮影レンズ(ズ
ームレンズ)1R、1M、1Lの被写体側には、それぞ
れフォーカスレンズ111R、111M、111Lが備
えられている。これらフォーカスレンズ111R、11
1M、111Lが異なる所定位置にそれぞれ移動するこ
とで、撮影レンズ(ズームレンズ)1R、1M、1Lの
各フォーカス位置は異なるものとなる。これにより、被
写体中の物点22R、22M、22Lの各像が、それぞ
れ撮像素子112R、112M、112Lの撮像面に結
像する。この物点距離の関係は、上記した(1)式また
は(1a)式を満たすようになる。
【0076】また、各撮影レンズ(ズームレンズ)1
R、1M、1Lのフォーカス位置を変えた場合でも、上
記した(1)式または(1a)式の条件を満たすように
メインCPU40の指示で制御される。特に、鑑賞画像
を構成する各画像の間隔が等間隔になるように、フォー
カスレンズ111R、111M、111Lのフォーカス
位置を決めると、鑑賞画像が作りやすくなり、その鑑賞
画像は観察者にとって見やすい立体画像になる。また、
撮影者が三つのフォーカス位置を個別に設定してもよ
い。この場合、撮影者は画面の各AF領域に被写体を合
わせてフォーカス位置を三回設定する。これらのAF処
理はAF処理部122で行なわれる。また、撮影者が何
れか一つのフォーカス位置(例えば最も撮影装置側)を
決めると、他の二つのフォーカス位置が自動的に決まる
ようにしてもよい。この際、フォーカス位置の差により
上述した所定のボケの差が発生するようにする。なお、
AE処理部121によるAE処理は、画面の中央部を基
準に行なわれる。
R、1M、1Lのフォーカス位置を変えた場合でも、上
記した(1)式または(1a)式の条件を満たすように
メインCPU40の指示で制御される。特に、鑑賞画像
を構成する各画像の間隔が等間隔になるように、フォー
カスレンズ111R、111M、111Lのフォーカス
位置を決めると、鑑賞画像が作りやすくなり、その鑑賞
画像は観察者にとって見やすい立体画像になる。また、
撮影者が三つのフォーカス位置を個別に設定してもよ
い。この場合、撮影者は画面の各AF領域に被写体を合
わせてフォーカス位置を三回設定する。これらのAF処
理はAF処理部122で行なわれる。また、撮影者が何
れか一つのフォーカス位置(例えば最も撮影装置側)を
決めると、他の二つのフォーカス位置が自動的に決まる
ようにしてもよい。この際、フォーカス位置の差により
上述した所定のボケの差が発生するようにする。なお、
AE処理部121によるAE処理は、画面の中央部を基
準に行なわれる。
【0077】鑑賞画像の作成方法は、上記第1の実施の
形態と同じ画像を複枚数重ねるものであるが、本第2の
実施の形態では、画像の枚数が増えた分、各画像の濃度
を調整して、プリント時に全体で元の被写体の明るさや
色が再現できるように調整する。
形態と同じ画像を複枚数重ねるものであるが、本第2の
実施の形態では、画像の枚数が増えた分、各画像の濃度
を調整して、プリント時に全体で元の被写体の明るさや
色が再現できるように調整する。
【0078】また、本第2の実施の形態による方法で
も、上記第1の実施の形態と同様に僅かに視差が発生す
る。この場合、隣同士の撮影レンズ(ズームレンズ)1
R、1M、1Lにて互いに近い2点のフォーカス位置を
選ぶようにし、画像を重ねるときの隣の画像との視差を
小さくすることで対応する。
も、上記第1の実施の形態と同様に僅かに視差が発生す
る。この場合、隣同士の撮影レンズ(ズームレンズ)1
R、1M、1Lにて互いに近い2点のフォーカス位置を
選ぶようにし、画像を重ねるときの隣の画像との視差を
小さくすることで対応する。
【0079】図12は、図11に示した立体画像撮像装
置の撮像系の変形例を示す図である。図11に示した撮
像系において、レンズ系を収容する枠などの影響のため
に、隣り合う撮影レンズ(ズームレンズ)1R、1M、
1Lの間隔を小さくできないことが考えられる。この場
合、図12に示すように、外側の撮影レンズ(ズームレ
ンズ)1R、1Lの被写体側にそれぞれ偶数の反射面を
有するプリズム23R、23Lを設ける。これにより、
物点22R、22M、22Lの像の光軸同士を近づける
ことが可能になる。この場合、プリズム23R、23L
が設けられても、フォーカスレンズ111R、111L
を動かして、撮影レンズ(ズームレンズ)1R、1Lの
フォーカス位置を合わせることが可能である。
置の撮像系の変形例を示す図である。図11に示した撮
像系において、レンズ系を収容する枠などの影響のため
に、隣り合う撮影レンズ(ズームレンズ)1R、1M、
1Lの間隔を小さくできないことが考えられる。この場
合、図12に示すように、外側の撮影レンズ(ズームレ
ンズ)1R、1Lの被写体側にそれぞれ偶数の反射面を
有するプリズム23R、23Lを設ける。これにより、
物点22R、22M、22Lの像の光軸同士を近づける
ことが可能になる。この場合、プリズム23R、23L
が設けられても、フォーカスレンズ111R、111L
を動かして、撮影レンズ(ズームレンズ)1R、1Lの
フォーカス位置を合わせることが可能である。
【0080】しかし、フォーカスレンズ111R、11
1Lの移動により多少倍率が変わるような場合、鑑賞画
像が立体的に見えなくなることもある。この場合、フォ
ーカスレンズ111R、111Lは移動させず、プリズ
ム24R、24Lの屈折率と硝路長を変えて光路長を合
わせることも可能である。このとき、光路長をa、プリ
ズム24R、24Lの光軸方向の長さをe、プリズム2
4R、24Lの屈折率をnpとすると、以下の関係式を
満たすようにする。
1Lの移動により多少倍率が変わるような場合、鑑賞画
像が立体的に見えなくなることもある。この場合、フォ
ーカスレンズ111R、111Lは移動させず、プリズ
ム24R、24Lの屈折率と硝路長を変えて光路長を合
わせることも可能である。このとき、光路長をa、プリ
ズム24R、24Lの光軸方向の長さをe、プリズム2
4R、24Lの屈折率をnpとすると、以下の関係式を
満たすようにする。
【0081】a(1−1/np)=e (4) これにより、視差の小さい各画像の撮影を時間差なしで
行なえる。
行なえる。
【0082】なお、本第2の実施の形態では、三つの同
一の撮像光学系を示したが、さらに光学系の数を増やし
て同時に撮影する画像数を増やし、それら画像を重ねて
立体画像を作ることにより、自然な立体画像が得られ
る。なお、撮影画像数を増やした場合、撮像面積が大き
い撮影素子を設けると装置が大型化するので、小型で解
像力の高い画像を得るために、小型で画素数の多い撮像
素子を適用する。
一の撮像光学系を示したが、さらに光学系の数を増やし
て同時に撮影する画像数を増やし、それら画像を重ねて
立体画像を作ることにより、自然な立体画像が得られ
る。なお、撮影画像数を増やした場合、撮像面積が大き
い撮影素子を設けると装置が大型化するので、小型で解
像力の高い画像を得るために、小型で画素数の多い撮像
素子を適用する。
【0083】図13は、立体画像観察装置の第3の作成
例を示す側面図である。この装置では、前述のように撮
影された三つの画像が重ねられる。この装置は、第1の
透明アクリル板(表面板)51、第2の透明アクリル板
(中間板)52、第3の透明アクリル板(中間板)5
3、底板(透明板でなくても可)54が、この順に積層
して接着された平板状をなしている。第1の透明アクリ
ル板51と第2の透明アクリル板52の間には、第1の
画像がプリントされた透明紙5Aが挟着されており、第
2の透明アクリル板52と第3の透明アクリル板53の
間には、第2の画像がプリントされた透明紙5Bが挟着
されており、第3の透明アクリル板53と底板54の間
には、第3の画像がプリントされた白紙5Cが挟着され
ている。この装置は、上記スタンド44で立てかけて鑑
賞することができる。
例を示す側面図である。この装置では、前述のように撮
影された三つの画像が重ねられる。この装置は、第1の
透明アクリル板(表面板)51、第2の透明アクリル板
(中間板)52、第3の透明アクリル板(中間板)5
3、底板(透明板でなくても可)54が、この順に積層
して接着された平板状をなしている。第1の透明アクリ
ル板51と第2の透明アクリル板52の間には、第1の
画像がプリントされた透明紙5Aが挟着されており、第
2の透明アクリル板52と第3の透明アクリル板53の
間には、第2の画像がプリントされた透明紙5Bが挟着
されており、第3の透明アクリル板53と底板54の間
には、第3の画像がプリントされた白紙5Cが挟着され
ている。この装置は、上記スタンド44で立てかけて鑑
賞することができる。
【0084】なお、図8,図9,図13の変形例とし
て、各透明アクリル板に各画像を直接プリントし、各画
像が観察側から所定間隔(透明アクリル板の厚さ)を有
するよう、各透明アクリル板を合焦位置の近い順に重ね
て保持してもよい。これらの変形例では、合焦位置が最
も遠い画像を透明板でない板にプリントしてもよい。
て、各透明アクリル板に各画像を直接プリントし、各画
像が観察側から所定間隔(透明アクリル板の厚さ)を有
するよう、各透明アクリル板を合焦位置の近い順に重ね
て保持してもよい。これらの変形例では、合焦位置が最
も遠い画像を透明板でない板にプリントしてもよい。
【0085】上述した立体画像撮影装置では、着脱メモ
リ127に画像情報を記録したが、それ以外に、立体画
像観察装置の作成に必要な付帯情報を記録するようにし
てもよい。この付帯情報として、例えば画像のプリント
サイズ、画像の間隔(D1)、画像の前後関係(重ねる
順番)等がある。観察者が他者へ立体画像観察装置の作
成を依頼する際、このような付帯情報と画像情報が記録
された着脱メモリ127が渡される。これにより、他者
による観察者の要求に応じた立体画像観察装置の作成が
可能になる。
リ127に画像情報を記録したが、それ以外に、立体画
像観察装置の作成に必要な付帯情報を記録するようにし
てもよい。この付帯情報として、例えば画像のプリント
サイズ、画像の間隔(D1)、画像の前後関係(重ねる
順番)等がある。観察者が他者へ立体画像観察装置の作
成を依頼する際、このような付帯情報と画像情報が記録
された着脱メモリ127が渡される。これにより、他者
による観察者の要求に応じた立体画像観察装置の作成が
可能になる。
【0086】また撮影時には、観察者の要求する画像の
プリントサイズが、入力部141から指定される。な
お、このプリントサイズは、観察画像を構成する全画像
にて同一である。例えば、観察者が指定するプリントサ
イズがW×H(例えばA6サイズ)であり、CCDのサ
イズがw×hである場合、撮影像から観察画像の各画像
への倍率βは、β=W/wとなる。また撮影時に、観察
者の要求する観察画像の各画像の間隔D1が、入力部1
41から指定される。この場合、D1は定型の透明アク
リル板の厚み、例えば2mm,3mm,4mm等から選
択するようにする。このように、各画像の間隔を定型の
透明アクリル板の厚みから選択することで、立体画像観
察装置の作成に定型以外の透明アクリル板を使用するこ
とがなくなるため、作成に係るコストアップを防ぐこと
ができる。
プリントサイズが、入力部141から指定される。な
お、このプリントサイズは、観察画像を構成する全画像
にて同一である。例えば、観察者が指定するプリントサ
イズがW×H(例えばA6サイズ)であり、CCDのサ
イズがw×hである場合、撮影像から観察画像の各画像
への倍率βは、β=W/wとなる。また撮影時に、観察
者の要求する観察画像の各画像の間隔D1が、入力部1
41から指定される。この場合、D1は定型の透明アク
リル板の厚み、例えば2mm,3mm,4mm等から選
択するようにする。このように、各画像の間隔を定型の
透明アクリル板の厚みから選択することで、立体画像観
察装置の作成に定型以外の透明アクリル板を使用するこ
とがなくなるため、作成に係るコストアップを防ぐこと
ができる。
【0087】なお、本発明は上記各実施の形態のみに限
定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施で
きる。例えば、上記各実施の形態では、画像を紙や透明
板にプリントした例を示したが、撮影後現像されたリバ
ーサルフィルムを透明アクリル板4で挟着するようにし
てもよい。
定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施で
きる。例えば、上記各実施の形態では、画像を紙や透明
板にプリントした例を示したが、撮影後現像されたリバ
ーサルフィルムを透明アクリル板4で挟着するようにし
てもよい。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、肉眼で観察できる立体
画像を容易に撮影できる立体画像撮影用アダプタ及び立
体画像撮影装置を提供できる。
画像を容易に撮影できる立体画像撮影用アダプタ及び立
体画像撮影装置を提供できる。
【図1】本発明の実施の形態に係る撮影装置の撮影系
と、立体画像観察装置による立体画像の構成を示す図。
と、立体画像観察装置による立体画像の構成を示す図。
【図2】本発明の実施の形態に係る撮影装置による撮影
時の状態を示す図。
時の状態を示す図。
【図3】本発明の実施の形態に係る立体画像観察装置に
よる鑑賞時の状態を示す図。
よる鑑賞時の状態を示す図。
【図4】本発明の実施の形態に係る立体画像撮影装置を
なす電子カメラの構成を示すブロック図。
なす電子カメラの構成を示すブロック図。
【図5】本発明の実施の形態に係る立体画像撮影装置に
おける色低下処理を示す図。
おける色低下処理を示す図。
【図6】本発明の実施の形態に係る立体画像撮像装置の
撮像系を示す図。
撮像系を示す図。
【図7】本発明の実施の形態に係る撮像系で撮影した画
像を示す図。
像を示す図。
【図8】本発明の実施の形態に係る立体画像観察装置の
第1の作成例を示す側面図。
第1の作成例を示す側面図。
【図9】本発明の実施の形態に係る立体画像観察装置の
第2の作成例を示す側面図。
第2の作成例を示す側面図。
【図10】本発明の実施の形態に係る立体画像撮影装置
をなす電子カメラの構成を示すブロック図。
をなす電子カメラの構成を示すブロック図。
【図11】本発明の実施の形態に係る立体画像撮像装置
の撮像系を示す図。
の撮像系を示す図。
【図12】本発明の実施の形態に係る立体画像撮像装置
の撮像系の変形例を示す図。
の撮像系の変形例を示す図。
【図13】本発明の実施の形態に係る立体画像観察装置
の第3の作成例を示す側面図。
の第3の作成例を示す側面図。
1,1R,1M,1L…撮影レンズ 2o,3o…フォーカス面 2i,3i…撮影像 2p,3p…画像 4…前側焦点 5…観察画像 6…観察者 7…撮影装置 8n…近距離被写体 8f…遠距離被写体 9…観察画像 10n,10f…透過画像 11…観察者 12…撮影装置 13…アダプタ 14L…左像光軸 14R…右像光軸 15…偏角プリズム 16…左像光軸フォーカスレンズ 17…右像光軸フォーカスレンズ 18f,18n…被写体 19…画像 20L…左側像 20R…右側像 21R、21M、21L…撮像光学系 22R、22M、22L…被写体中の物点 23R、23L…プリズム 100,100R,100M,100L…撮影部 111,111R,111M,111L…フォーカスレ
ンズ 112,112R,112M,112L…撮像素子 113,113R,113M,113L…撮像回路 120…バス 121…AE処理部 122…AF処理部 123…画像処理回路 124…不揮発性メモリ 125…内蔵メモリ 126…圧縮伸長部 127…着脱メモリ 131…LCDドライバ 132…LCD表示部 140…メインCPU 141…入力部 142…スピーカ 151,151R…フォーカス制御部 152,152R…モータ 153,153R…ズーム制御部 154,154R…モータ 41…第1の透明アクリル板 42…第2の透明アクリル板 43…底板 44…スタンド 4A…第1の画像がプリントされた透明紙 4B…第2の画像がプリントされた白紙 51…第1の透明アクリル板 52…第2の透明アクリル板 53…第3の透明アクリル板 54…底板 5A…第1の画像がプリントされた透明紙 5B…第2の画像がプリントされた透明紙 5C…第3の画像がプリントされた白紙 61…第1の透明アクリル板 62…第2の透明アクリル板 63…第3の透明アクリル板 64…蛍光燈 65…反射板 6A…第1の画像がプリントされた透明紙 6B…第2の画像がプリントされた透明紙
ンズ 112,112R,112M,112L…撮像素子 113,113R,113M,113L…撮像回路 120…バス 121…AE処理部 122…AF処理部 123…画像処理回路 124…不揮発性メモリ 125…内蔵メモリ 126…圧縮伸長部 127…着脱メモリ 131…LCDドライバ 132…LCD表示部 140…メインCPU 141…入力部 142…スピーカ 151,151R…フォーカス制御部 152,152R…モータ 153,153R…ズーム制御部 154,154R…モータ 41…第1の透明アクリル板 42…第2の透明アクリル板 43…底板 44…スタンド 4A…第1の画像がプリントされた透明紙 4B…第2の画像がプリントされた白紙 51…第1の透明アクリル板 52…第2の透明アクリル板 53…第3の透明アクリル板 54…底板 5A…第1の画像がプリントされた透明紙 5B…第2の画像がプリントされた透明紙 5C…第3の画像がプリントされた白紙 61…第1の透明アクリル板 62…第2の透明アクリル板 63…第3の透明アクリル板 64…蛍光燈 65…反射板 6A…第1の画像がプリントされた透明紙 6B…第2の画像がプリントされた透明紙
Claims (8)
- 【請求項1】撮影装置のレンズ部に着脱可能に備えられ
る立体画像撮影用アダプタであって、 複数の独立した光学系を備え、前記各光学系により略同
一の被写体に対する前記撮影装置の複数の合焦位置をそ
れぞれ異ならせる第1の光学手段と、 前記撮影装置の撮像面における対応する各領域に各画像
が形成されるよう、前記第1の光学手段を通過した各像
を前記レンズ部に入射させる第2の光学手段と、 を具備したことを特徴とする立体画像撮影用アダプタ。 - 【請求項2】前記第1の光学手段における前記複数の光
学系は、それぞれ相互に焦点距離の異なるレンズからな
ることを特徴とする請求項1に記載の立体画像撮影用ア
ダプタ。 - 【請求項3】前記第2の光学手段は、前記第1の光学手
段を通過した前記各像の光軸を前記レンズ部の所定位置
で交差させ、前記各画像を前記撮像面の所定位置にそれ
ぞれ形成することを特徴とする請求項1または2に記載
の立体画像撮影用アダプタ。 - 【請求項4】略同一の被写体に対する合焦位置が異なる
複数の画像を撮像面の異なる領域に同時に形成させるア
ダプタが装着されることで立体画像撮影が可能な立体画
像撮影装置であって、 前記立体画像撮影時に、合焦手段及びズーム手段の少な
くとも一方を所定の位置に固定して撮影をするよう制御
する制御手段を備えたことを特徴とする立体画像撮影装
置。 - 【請求項5】各々が撮像手段を有する複数の独立した撮
像光学系により、略同一の被写体に対する複数の合焦位
置をそれぞれ異ならせて各画像を撮像する光学手段と、 前記各撮像手段から出力された各画像信号を記録する記
録手段と、 を具備したことを特徴とする立体画像撮影装置。 - 【請求項6】前記各撮像光学系がそれぞれズーム手段を
有するとともに、 前記各ズーム手段のズーム倍率を同一にするよう、前記
各ズーム手段を制御するズーム制御手段を備えたことを
特徴とする請求項5に記載の立体画像撮影装置。 - 【請求項7】前記光学手段は、隣接する撮像光学系同士
の光軸間隔を短縮する短縮手段を備えたことを特徴とす
る請求項5または6に記載の立体画像撮影装置。 - 【請求項8】前記短縮手段は、偶数の反射面を有する反
射部材であることを特徴とする請求項7に記載の立体画
像撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001149489A JP2002341474A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 立体画像撮影用アダプタ及び立体画像撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001149489A JP2002341474A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 立体画像撮影用アダプタ及び立体画像撮影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002341474A true JP2002341474A (ja) | 2002-11-27 |
Family
ID=18994650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001149489A Withdrawn JP2002341474A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 立体画像撮影用アダプタ及び立体画像撮影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002341474A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007318307A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Fujifilm Corp | 画像処理方法、撮影装置、および画像処理装置 |
JP2012150341A (ja) * | 2011-01-20 | 2012-08-09 | Koptic Inc | 3次元撮影カメラ |
KR101799522B1 (ko) * | 2011-06-07 | 2017-11-21 | 삼성전자 주식회사 | 교환렌즈 형태를 채용한 3차원 영상 획득 장치 |
-
2001
- 2001-05-18 JP JP2001149489A patent/JP2002341474A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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