JP2002340883A - 水質計測方法及び装置 - Google Patents
水質計測方法及び装置Info
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- JP2002340883A JP2002340883A JP2001151967A JP2001151967A JP2002340883A JP 2002340883 A JP2002340883 A JP 2002340883A JP 2001151967 A JP2001151967 A JP 2001151967A JP 2001151967 A JP2001151967 A JP 2001151967A JP 2002340883 A JP2002340883 A JP 2002340883A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高精度計測を安定的に長期間維持できる水質計
測方法及び装置を提供する。 【解決手段】同心の円筒形外周壁11及びそれより低い同
心の円筒形内周壁12と両周壁11、12間の底壁13とで画成
された環状水路14内に、被計測水8を外周壁底部の流入
管路15から環状水路14の接線方向に連続流入させ、環状
水流Fを形成する。環状水流F中に水質計測プローブ30
を垂下する。環状水流Fの内周壁12からの越流水を環状
水路14外へ排出しつつ、プローブ30により被計測水8の
水質を計測する。好ましくは、環状水路14の底壁13を下
向きに凸の曲面とし、流入管路15の中心線を前記曲面の
曲率中心線の接線方向とする。更に好ましくは、被計測
水8の連続流入速度を被計測水8中の浮遊物質の沈澱を
防ぐに足る大きさとする。
測方法及び装置を提供する。 【解決手段】同心の円筒形外周壁11及びそれより低い同
心の円筒形内周壁12と両周壁11、12間の底壁13とで画成
された環状水路14内に、被計測水8を外周壁底部の流入
管路15から環状水路14の接線方向に連続流入させ、環状
水流Fを形成する。環状水流F中に水質計測プローブ30
を垂下する。環状水流Fの内周壁12からの越流水を環状
水路14外へ排出しつつ、プローブ30により被計測水8の
水質を計測する。好ましくは、環状水路14の底壁13を下
向きに凸の曲面とし、流入管路15の中心線を前記曲面の
曲率中心線の接線方向とする。更に好ましくは、被計測
水8の連続流入速度を被計測水8中の浮遊物質の沈澱を
防ぐに足る大きさとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水質計測方法及び装
置に関し、とくに被計測水の水質を連続的に計測する方
法及び装置に関する。本発明は、水処理施設における被
処理水の水質計測、上下水道等の公共用水域の水質監視
などに利用することができる。
置に関し、とくに被計測水の水質を連続的に計測する方
法及び装置に関する。本発明は、水処理施設における被
処理水の水質計測、上下水道等の公共用水域の水質監視
などに利用することができる。
【0002】
【従来の技術】水処理施設では、被処理水の水質に基づ
いて水処理を制御する場合がある。例えば、曝気を行う
曝気処理(曝気工程)と曝気を停止して攪拌のみを行う
非曝気処理(攪拌工程)とを交互に繰り返して被処理水
中のBOD成分と窒素とリンを除去する嫌気・好気活性汚
泥処理方法では、被処理水の水質に基づき曝気処理と攪
拌処理との切り替えを制御する。このような水処理制御
では、水処理槽内の被処理水の水質、例えば水温、pH、
酸化還元電位(Oxidation-Reduction Potential。以
下、ORPという。)、溶存酸素濃度(Dissolved Oxyge
n。以下、DOという。)、全活性汚泥量(Mixed Liquor
Suspended Solid。以下、MLSSという。)等の連続的な
計測が求められる。また、上下水道施設その他の施設に
おいても、連続的又は定期的な水質の計測が求められる
ことがある。
いて水処理を制御する場合がある。例えば、曝気を行う
曝気処理(曝気工程)と曝気を停止して攪拌のみを行う
非曝気処理(攪拌工程)とを交互に繰り返して被処理水
中のBOD成分と窒素とリンを除去する嫌気・好気活性汚
泥処理方法では、被処理水の水質に基づき曝気処理と攪
拌処理との切り替えを制御する。このような水処理制御
では、水処理槽内の被処理水の水質、例えば水温、pH、
酸化還元電位(Oxidation-Reduction Potential。以
下、ORPという。)、溶存酸素濃度(Dissolved Oxyge
n。以下、DOという。)、全活性汚泥量(Mixed Liquor
Suspended Solid。以下、MLSSという。)等の連続的な
計測が求められる。また、上下水道施設その他の施設に
おいても、連続的又は定期的な水質の計測が求められる
ことがある。
【0003】従来の水処理施設等における被処理水の水
質計測方法の一例を図7に示す。図7(A)は、水処理
槽41中に水質センサ44の検出部(以下、プローブとい
う。)45を直接挿入して被処理水42の水質を計測する方
法である。但し、この方法はプローブ45の着脱が煩雑で
あるためプローブ45の交換や保守・点検作業に手間がか
かり、プローブ45の交換・洗浄がプロセスに影響を与え
るおそれがある。水質センサ44のプローブ45は損傷し易
く、また時間の経過と共にプローブ45の表面に微生物等
による付着膜が形成されて計測誤差が大きくなるので、
水質の計測に際しては、プロセスを止めずにプローブ45
の交換・洗浄が簡単にできることが必要である。
質計測方法の一例を図7に示す。図7(A)は、水処理
槽41中に水質センサ44の検出部(以下、プローブとい
う。)45を直接挿入して被処理水42の水質を計測する方
法である。但し、この方法はプローブ45の着脱が煩雑で
あるためプローブ45の交換や保守・点検作業に手間がか
かり、プローブ45の交換・洗浄がプロセスに影響を与え
るおそれがある。水質センサ44のプローブ45は損傷し易
く、また時間の経過と共にプローブ45の表面に微生物等
による付着膜が形成されて計測誤差が大きくなるので、
水質の計測に際しては、プロセスを止めずにプローブ45
の交換・洗浄が簡単にできることが必要である。
【0004】図7(B)は、被計測水42の一部を取水ポ
ンプ47で汲み上げてバイパスライン46へ送り、バイパス
ライン46に水質センサ44のプローブ45を挿入する方法を
示す。この方法によれば、プロセスを止めずにプローブ
45の交換・洗浄が可能となる。具体的には、図8に示す
ように、バイパスライン46にプローブ差込口48を設けて
プローブ45を挿入する方法(同図(A)参照)、パイプ
ライン46の途中に計測槽49を設けてプローブ45を挿入す
る方法(同図(B)参照)等が実施されている。同図
(B)の方法では、バイパスライン46の途中に設けた計
測槽49内に被計測水42を流入させ、計測槽49内の上流側
に設けた邪魔板50で計測の妨げとなる浮きかす(スカ
ム)を除去し、邪魔板50と下流側の越流堰52との間の被
計測水42中にプローブ45を挿入して水質を計測する。
ンプ47で汲み上げてバイパスライン46へ送り、バイパス
ライン46に水質センサ44のプローブ45を挿入する方法を
示す。この方法によれば、プロセスを止めずにプローブ
45の交換・洗浄が可能となる。具体的には、図8に示す
ように、バイパスライン46にプローブ差込口48を設けて
プローブ45を挿入する方法(同図(A)参照)、パイプ
ライン46の途中に計測槽49を設けてプローブ45を挿入す
る方法(同図(B)参照)等が実施されている。同図
(B)の方法では、バイパスライン46の途中に設けた計
測槽49内に被計測水42を流入させ、計測槽49内の上流側
に設けた邪魔板50で計測の妨げとなる浮きかす(スカ
ム)を除去し、邪魔板50と下流側の越流堰52との間の被
計測水42中にプローブ45を挿入して水質を計測する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8(A)の
方法は、バイパスライン47内の被処理水42の計測条件が
水処理槽41内の条件と異なる場合があるため、計測誤差
が生じる問題点がある。例えば、バイパスライン47中の
水圧Pは水処理槽41内の水圧より高くする必要があるた
め、水圧の相違による計測誤差が生じるおそれがある。
また、プローブ差込口48の周囲に水流の乱れが発生する
ため、水流の乱れによる計測誤差が生じるおそれもあ
る。水質センサ44のプローブ45は外乱の影響を受け易い
ので、被処理水42の水質を精確に計測するためには、水
処理槽41と同等の条件下で計測する必要がある。
方法は、バイパスライン47内の被処理水42の計測条件が
水処理槽41内の条件と異なる場合があるため、計測誤差
が生じる問題点がある。例えば、バイパスライン47中の
水圧Pは水処理槽41内の水圧より高くする必要があるた
め、水圧の相違による計測誤差が生じるおそれがある。
また、プローブ差込口48の周囲に水流の乱れが発生する
ため、水流の乱れによる計測誤差が生じるおそれもあ
る。水質センサ44のプローブ45は外乱の影響を受け易い
ので、被処理水42の水質を精確に計測するためには、水
処理槽41と同等の条件下で計測する必要がある。
【0006】図8(B)の方法によれば、計測槽49を水
処理槽41と同等の条件とすれば、条件の相違による計測
誤差の防止が期待できる。しかし同方法は、計測槽49の
邪魔板46の上流側に滞留するスカムを除去するために頻
繁な清掃を要する問題点がある。また、越流堰52の上流
側壁面に沿って流れが停滞するいわゆる死水域53が生じ
るので浮遊物質(SS)が沈澱し易く、プローブ45の表面
が沈殿物で汚染され易く、沈澱物除去のために清掃が頻
繁に必要となる。頻繁な清掃の必要性は水質計測の自動
化の妨げとなっている。計測誤差を最小限に止めた高精
度計測を安定的に維持するため、スカムやSSの影響が少
ない被処理水の水質計測方法の開発が望まれている。
処理槽41と同等の条件とすれば、条件の相違による計測
誤差の防止が期待できる。しかし同方法は、計測槽49の
邪魔板46の上流側に滞留するスカムを除去するために頻
繁な清掃を要する問題点がある。また、越流堰52の上流
側壁面に沿って流れが停滞するいわゆる死水域53が生じ
るので浮遊物質(SS)が沈澱し易く、プローブ45の表面
が沈殿物で汚染され易く、沈澱物除去のために清掃が頻
繁に必要となる。頻繁な清掃の必要性は水質計測の自動
化の妨げとなっている。計測誤差を最小限に止めた高精
度計測を安定的に維持するため、スカムやSSの影響が少
ない被処理水の水質計測方法の開発が望まれている。
【0007】そこで本発明の目的は、高精度計測を安定
的に長期間維持できる水質計測方法及び装置を提供する
ことにある。
的に長期間維持できる水質計測方法及び装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1及び2を参照する
に、本発明の水質計測方法は、同心の円筒形外周壁11及
び該外周壁11より低い円筒形内周壁12と両周壁11、12間
の底壁13とで画成された環状水路14内に外周壁底部の流
入管路15から被計測水8を環状水路14の接線方向に連続
流入させて環状水流F(図2参照)を形成し、環状水流
F中に水質計測プローブ30を垂下し、環状水流Fの内周
壁12からの越流水を環状水路14外へ排出しつつプローブ
30により被計測水8の水質を計測してなるものである。
に、本発明の水質計測方法は、同心の円筒形外周壁11及
び該外周壁11より低い円筒形内周壁12と両周壁11、12間
の底壁13とで画成された環状水路14内に外周壁底部の流
入管路15から被計測水8を環状水路14の接線方向に連続
流入させて環状水流F(図2参照)を形成し、環状水流
F中に水質計測プローブ30を垂下し、環状水流Fの内周
壁12からの越流水を環状水路14外へ排出しつつプローブ
30により被計測水8の水質を計測してなるものである。
【0009】好ましくは、環状水路14の底壁13を下向き
に凸の曲面とし、流入管路15の中心線を前記曲面の曲率
中心線の接線方向とする。更に好ましくは、被計測水8
の連続流入速度を被計測水8中の浮遊物質の沈澱を防ぐ
に足る大きさとする。
に凸の曲面とし、流入管路15の中心線を前記曲面の曲率
中心線の接線方向とする。更に好ましくは、被計測水8
の連続流入速度を被計測水8中の浮遊物質の沈澱を防ぐ
に足る大きさとする。
【0010】また図1のブロック図を参照するに、本発
明の水質計測装置1は、同心の円筒形外周壁11及び該外
周壁11より低い円筒形内周壁12と両周壁11、12間の底壁
13とで画成された環状水路14、外周壁底部に設けられ被
計測水8を環状水路14の接線方向に流入させる流入管路
15、内周壁12の下端に設けられ内周壁12からの越流水を
環状水路14外へ排出する流出口17a、並びに環状水路14
内の内周壁12より低い位置に水質計測プローブ30を垂下
させて保持するプローブ保持手段22を備えてなるもので
ある。
明の水質計測装置1は、同心の円筒形外周壁11及び該外
周壁11より低い円筒形内周壁12と両周壁11、12間の底壁
13とで画成された環状水路14、外周壁底部に設けられ被
計測水8を環状水路14の接線方向に流入させる流入管路
15、内周壁12の下端に設けられ内周壁12からの越流水を
環状水路14外へ排出する流出口17a、並びに環状水路14
内の内周壁12より低い位置に水質計測プローブ30を垂下
させて保持するプローブ保持手段22を備えてなるもので
ある。
【0011】好ましくは、環状水路14の底壁13を下向き
に凸の曲面とし、流入管路15の中心線を前記曲面の曲率
中心線の接線方向とする。更に好ましくは、流入管路15
にポンプ21を接続し、ポンプ21の吐出流速を被計測水8
中の浮遊物質の沈澱を防ぐに足る大きさとする。
に凸の曲面とし、流入管路15の中心線を前記曲面の曲率
中心線の接線方向とする。更に好ましくは、流入管路15
にポンプ21を接続し、ポンプ21の吐出流速を被計測水8
中の浮遊物質の沈澱を防ぐに足る大きさとする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1のブロック図は、水槽9内の
被処理水の水質計測に本発明を適用した実施例を示す。
同実施例では、水槽9内の被処理水の一部を被計測水8
として水質計測装置1へ連続的に取り込み、被計測水8
を水質計測装置から水槽9へ戻すことにより水槽9と計
測装置1との間で循環させ、水質計測装置1において被
処理水の水質を計測する。但し、本発明の用途は水槽9
内の被処理水の水質計測に限定されず、管路内や河川等
の水質計測にも適用可能である。
被処理水の水質計測に本発明を適用した実施例を示す。
同実施例では、水槽9内の被処理水の一部を被計測水8
として水質計測装置1へ連続的に取り込み、被計測水8
を水質計測装置から水槽9へ戻すことにより水槽9と計
測装置1との間で循環させ、水質計測装置1において被
処理水の水質を計測する。但し、本発明の用途は水槽9
内の被処理水の水質計測に限定されず、管路内や河川等
の水質計測にも適用可能である。
【0013】本発明の水質計測装置1は、例えば縦1500
mm×横1040mm×高さ1700mm程度の筐体3内に格納してユ
ニット2とし、水槽9上に設置することができる。ユニ
ット2とした水質計測装置1の一例の正面図、頂面図及
び側面図を図3、4及び5に示す。図3(A)、図4
(A)及び図5(A)はユニット2の筐体3を示し、図
3(B)、図4(B)及び図5(B)はその内部の水質
計測装置1の配置を示す。図示例のユニット2は4枚の
扉4、水槽9上に設置するためのベース5、換気扇6、
及び蛍光燈等の照明7を有するが、これらは本発明に必
須のものではない。
mm×横1040mm×高さ1700mm程度の筐体3内に格納してユ
ニット2とし、水槽9上に設置することができる。ユニ
ット2とした水質計測装置1の一例の正面図、頂面図及
び側面図を図3、4及び5に示す。図3(A)、図4
(A)及び図5(A)はユニット2の筐体3を示し、図
3(B)、図4(B)及び図5(B)はその内部の水質
計測装置1の配置を示す。図示例のユニット2は4枚の
扉4、水槽9上に設置するためのベース5、換気扇6、
及び蛍光燈等の照明7を有するが、これらは本発明に必
須のものではない。
【0014】図1のブロック図及び図3〜5を参照する
に、本発明の水質計測装置1は、同心の円筒形外周壁11
及びそれより低い円筒形内周壁12と、両周壁11、12間の
底壁13とにより環状水路14が画成された水質計測槽10を
有する。図6は、水質計測槽10の頂面拡大図を示す。図
5及び図6に示すように、外周壁11の底部に、被計測水
8を環状水路14の接線方向に流入させる流入管路15を設
ける。流入管路15を外周壁11の底部に設けるので、被計
測水8は底壁13に沿って流入する。流入管路15の中心線
を環状水路14の接線方向とするのは、流入管路15からの
被計測水8の流入により環状水路14内の被計測水8に環
状方向の駆動力を与えるためである。
に、本発明の水質計測装置1は、同心の円筒形外周壁11
及びそれより低い円筒形内周壁12と、両周壁11、12間の
底壁13とにより環状水路14が画成された水質計測槽10を
有する。図6は、水質計測槽10の頂面拡大図を示す。図
5及び図6に示すように、外周壁11の底部に、被計測水
8を環状水路14の接線方向に流入させる流入管路15を設
ける。流入管路15を外周壁11の底部に設けるので、被計
測水8は底壁13に沿って流入する。流入管路15の中心線
を環状水路14の接線方向とするのは、流入管路15からの
被計測水8の流入により環状水路14内の被計測水8に環
状方向の駆動力を与えるためである。
【0015】被計測水8の流出口17aを水質計測槽10の
内周壁12の下端に設ける。内周壁12が外周壁より低いの
で、内周壁12の頂端が越流堰となり、環状水路14から溢
れた越流水を流出口17aへ排出することができる。環状
水路14は常に内周壁12と接しているので、環状水路14内
の被計測水8の水面に浮かぶスカムを越流水と共に直ち
に流出口17aへ排出することができ、スカムが水面に滞
留して計測の妨げとなるのを避けることができる。ま
た、スカムが滞留しないので、スカム除去のための頻繁
な清掃を必要としない。
内周壁12の下端に設ける。内周壁12が外周壁より低いの
で、内周壁12の頂端が越流堰となり、環状水路14から溢
れた越流水を流出口17aへ排出することができる。環状
水路14は常に内周壁12と接しているので、環状水路14内
の被計測水8の水面に浮かぶスカムを越流水と共に直ち
に流出口17aへ排出することができ、スカムが水面に滞
留して計測の妨げとなるのを避けることができる。ま
た、スカムが滞留しないので、スカム除去のための頻繁
な清掃を必要としない。
【0016】更に、プローブ保持手段22により水質計測
プローブ30を水質計測槽10の内周壁13より低い位置に垂
下して保持する。図示例は外周壁11の頂端に支持された
一部切欠き円盤状のプローブ保持手段22を示し、円盤か
らガード32及び水質計測プローブ30を垂下させて保持し
ている。内周壁13より低い位置まで垂下することによ
り、水質計測プローブ30を環状水路14の被計測水8中に
位置付ける。図2に示すように、プローブ保持手段22に
複数の水質計測プローブ30a、30b、30c、30dを環状水路
14の水路方向に隔てて保持させることができる。例えば
水処理の制御に必要な水温、pH、ORP、DO、MLSS等を単
独の計測装置1で計測することが可能である。但し、プ
ローブ保持手段22の構造及びプローブ30の数は図示例に
限定されない。
プローブ30を水質計測槽10の内周壁13より低い位置に垂
下して保持する。図示例は外周壁11の頂端に支持された
一部切欠き円盤状のプローブ保持手段22を示し、円盤か
らガード32及び水質計測プローブ30を垂下させて保持し
ている。内周壁13より低い位置まで垂下することによ
り、水質計測プローブ30を環状水路14の被計測水8中に
位置付ける。図2に示すように、プローブ保持手段22に
複数の水質計測プローブ30a、30b、30c、30dを環状水路
14の水路方向に隔てて保持させることができる。例えば
水処理の制御に必要な水温、pH、ORP、DO、MLSS等を単
独の計測装置1で計測することが可能である。但し、プ
ローブ保持手段22の構造及びプローブ30の数は図示例に
限定されない。
【0017】なお図1では、プローブ30の出力を水質表
示器31に入力し、更にインタフェース40(図3〜5参
照)経由で制御装置33の水質計測部34に入力して水質を
管理している。水質表示器31は、例えば水質計測ユニッ
ト2に設けた制御盤(図示せず)であり、プローブ30で
計測された水質データを表示して水質管理に供する。ま
た制御装置33に通信機能を設けて水質データを遠隔の中
央管理室等へ伝送することができ、複数の施設の総合水
質管理等に供することができる。図3〜5の実施例で
は、水質表示器31を制御装置33の内部に含めている。
示器31に入力し、更にインタフェース40(図3〜5参
照)経由で制御装置33の水質計測部34に入力して水質を
管理している。水質表示器31は、例えば水質計測ユニッ
ト2に設けた制御盤(図示せず)であり、プローブ30で
計測された水質データを表示して水質管理に供する。ま
た制御装置33に通信機能を設けて水質データを遠隔の中
央管理室等へ伝送することができ、複数の施設の総合水
質管理等に供することができる。図3〜5の実施例で
は、水質表示器31を制御装置33の内部に含めている。
【0018】水質計測槽10の流入管路15をポンプ21の吐
出口に接続し、流出口17aを流出路17に接続する。図5
(A)は、ユニット2の筐体3に設けた被計測水取入口
3a及び排出口3bを示す。取入口3aはポンプ21に連通し、
排出口3bは流出路17に連通する。使用に際し、取入口3a
及び排出口3bを水槽9と連通し、水槽9内の被処理水を
ポンプ21により取入口3a、接続路16及び流入管路15を介
して水質計測槽10の環状水路14へ被計測水8として汲み
上げ、内周壁12の越流水を流出口17a、排出路17及び排
出口3bを介して水槽9へ戻す。
出口に接続し、流出口17aを流出路17に接続する。図5
(A)は、ユニット2の筐体3に設けた被計測水取入口
3a及び排出口3bを示す。取入口3aはポンプ21に連通し、
排出口3bは流出路17に連通する。使用に際し、取入口3a
及び排出口3bを水槽9と連通し、水槽9内の被処理水を
ポンプ21により取入口3a、接続路16及び流入管路15を介
して水質計測槽10の環状水路14へ被計測水8として汲み
上げ、内周壁12の越流水を流出口17a、排出路17及び排
出口3bを介して水槽9へ戻す。
【0019】ポンプ21で汲み上げた被計測水8を環状水
路14の接線向きの流入管路15経由で環状水路14内へ連続
的に流入することにより、図2(A)に示すように、環
状水路14に環状水流Fが形成できる。図2(A)では被
計測水8の流れを斜線付き矢印で示す。環状水流Fは連
続流入する被計測水8によって常に駆動され、水路全域
で均等な流れが確保できる。また環状水流Fは、死水域
53の発生を避けることができるのでSSが沈澱し難い。更
に、環状水流Fの流速を、ポンプ21の吐出流量の調節に
より、浮遊物質の沈澱を防ぐに足る大きさとすることが
できる。しかも同図に示すように、環状水流Fの表面の
スカムは、内接する内周壁12を介して流出口17aへ直ち
に排出される。こうして水質計測槽10内にスカムのない
均等な被計測水8の流れを作り出せる。
路14の接線向きの流入管路15経由で環状水路14内へ連続
的に流入することにより、図2(A)に示すように、環
状水路14に環状水流Fが形成できる。図2(A)では被
計測水8の流れを斜線付き矢印で示す。環状水流Fは連
続流入する被計測水8によって常に駆動され、水路全域
で均等な流れが確保できる。また環状水流Fは、死水域
53の発生を避けることができるのでSSが沈澱し難い。更
に、環状水流Fの流速を、ポンプ21の吐出流量の調節に
より、浮遊物質の沈澱を防ぐに足る大きさとすることが
できる。しかも同図に示すように、環状水流Fの表面の
スカムは、内接する内周壁12を介して流出口17aへ直ち
に排出される。こうして水質計測槽10内にスカムのない
均等な被計測水8の流れを作り出せる。
【0020】なお図示例では、水質計測槽10の底壁13を
下向きに凸の曲面とし、流入管路15の中心線を底壁13の
曲率中心線の接線方向とし(図6参照)、被計測水8を
底壁13の曲率中心線に沿って流入させている。底壁13を
曲面とすることにより、被計測水8の均等な流れを一層
容易に得ることができ、SSが一層沈澱し難い水質計測槽
10とすることができる。但し、底壁13の形状は図示例に
限定されない。
下向きに凸の曲面とし、流入管路15の中心線を底壁13の
曲率中心線の接線方向とし(図6参照)、被計測水8を
底壁13の曲率中心線に沿って流入させている。底壁13を
曲面とすることにより、被計測水8の均等な流れを一層
容易に得ることができ、SSが一層沈澱し難い水質計測槽
10とすることができる。但し、底壁13の形状は図示例に
限定されない。
【0021】本発明は、スカムのない均等な被計測水8
の流れの中に水質計測プローブ30を垂下して被計測水8
の水質を計測するので、水流の乱れを避け、計測誤差を
最小限に抑えることができる。またSSの沈澱が少ないの
で、高精度の計測を長期間安定的に維持することがで
き、洗浄等の保守点検作業の頻度を減らし水質計測の省
力化が図れる。後述する計測槽10の自動洗浄との組み合
わせにより、人手の介入なしに高精度計測を更に長期間
維持することが可能であり、水質計測の自動化への寄与
も期待できる。
の流れの中に水質計測プローブ30を垂下して被計測水8
の水質を計測するので、水流の乱れを避け、計測誤差を
最小限に抑えることができる。またSSの沈澱が少ないの
で、高精度の計測を長期間安定的に維持することがで
き、洗浄等の保守点検作業の頻度を減らし水質計測の省
力化が図れる。後述する計測槽10の自動洗浄との組み合
わせにより、人手の介入なしに高精度計測を更に長期間
維持することが可能であり、水質計測の自動化への寄与
も期待できる。
【0022】こうして本発明の目的である「高精度計測
を安定的に長期間維持できる水質計測方法及び装置」の
提供が達成できる。
を安定的に長期間維持できる水質計測方法及び装置」の
提供が達成できる。
【0023】
【実施例】図示例の水質計測装置1は、環状水路14の底
壁13に開閉弁19付き排水孔18を設けている。また、環状
水路14に洗浄水を供給する洗浄水供給装置23、及びポン
プ21と開閉弁19と供給装置23とを制御する制御装置33を
有する。本発明はSSの影響が少ない被計測水の水質計測
が可能であるが、SSの沈澱を完全になくすことは難しい
ので、例えば1週間に1回程度の頻度で水質計測槽10を
洗浄することが望ましい。図示例の開閉弁19付き排水孔
18及び洗浄水供給装置23は、制御装置33により計測槽10
の洗浄を自動的に行うものである。
壁13に開閉弁19付き排水孔18を設けている。また、環状
水路14に洗浄水を供給する洗浄水供給装置23、及びポン
プ21と開閉弁19と供給装置23とを制御する制御装置33を
有する。本発明はSSの影響が少ない被計測水の水質計測
が可能であるが、SSの沈澱を完全になくすことは難しい
ので、例えば1週間に1回程度の頻度で水質計測槽10を
洗浄することが望ましい。図示例の開閉弁19付き排水孔
18及び洗浄水供給装置23は、制御装置33により計測槽10
の洗浄を自動的に行うものである。
【0024】制御装置33の洗浄制御部35は、例えばタイ
マー等により起動されて水質計測槽10の洗浄作業を開始
する。先ず、洗浄制御部35がポンプ21を停止して環状水
路14への被計測水8の流入を止めると共に、環状水路14
の排水孔18の開閉弁19を開放して環状水路14内の被計測
水8を排出する。次に、洗浄水供給装置23の洗浄水ポン
プ25を駆動すると共に給水開閉弁29を開放し、洗浄水タ
ンク24に蓄えた洗浄水37を給水口27経由で環状流路14内
に流し込み、環状水路14内の沈殿物を排水孔18から排出
する。洗浄水タンク24は、図5に示す洗浄水取入口3cか
ら洗浄水37を適宜取り入れる。洗浄時における洗浄水37
の流れを図2(B)に示す。図2(B)では洗浄水37の
流れを白抜き矢印で示す。図示例では、流入管路15が穿
たれた外周壁11の上方から給水口27を環状水路14に臨ま
せているが、給水口27の位置は図示例に限定されない。
また図示例では、排水孔18に接続した排水路20を流出路
17と連通させ、排水孔18から排出される被計測水8及び
沈殿物を排水路20及び流出路17経由で水槽9に戻してい
る。
マー等により起動されて水質計測槽10の洗浄作業を開始
する。先ず、洗浄制御部35がポンプ21を停止して環状水
路14への被計測水8の流入を止めると共に、環状水路14
の排水孔18の開閉弁19を開放して環状水路14内の被計測
水8を排出する。次に、洗浄水供給装置23の洗浄水ポン
プ25を駆動すると共に給水開閉弁29を開放し、洗浄水タ
ンク24に蓄えた洗浄水37を給水口27経由で環状流路14内
に流し込み、環状水路14内の沈殿物を排水孔18から排出
する。洗浄水タンク24は、図5に示す洗浄水取入口3cか
ら洗浄水37を適宜取り入れる。洗浄時における洗浄水37
の流れを図2(B)に示す。図2(B)では洗浄水37の
流れを白抜き矢印で示す。図示例では、流入管路15が穿
たれた外周壁11の上方から給水口27を環状水路14に臨ま
せているが、給水口27の位置は図示例に限定されない。
また図示例では、排水孔18に接続した排水路20を流出路
17と連通させ、排水孔18から排出される被計測水8及び
沈殿物を排水路20及び流出路17経由で水槽9に戻してい
る。
【0025】更に水質計測装置1は、環状水路14の水質
検査プローブ30と対向する部位に洗浄水噴射ノズル28を
有する。水質計測槽10の洗浄時に、噴射ノズル28から洗
浄水37を噴射することによりプローブ30を洗浄する。従
来から水質計測プローブ30の自動洗浄方法として水噴射
洗浄、超音波洗浄、ブラシ洗浄、薬品洗浄等が行われて
いる。但し、下記表1に示すように水質計測プローブ30
によっては採用できない洗浄方法がある。表1におい
て、○印は各計測項目のプローブ洗浄方法として採用可
能であることを示し、×印は採用できないことを示す。
また、被計測水8に影響を与える洗浄方法は採用できな
い。例えば、一般的に洗浄効果が最も優れている薬品洗
浄は、微生物に対して影響があるため、活性汚泥法で処
理中の被計測水8等の水質計測では使用することができ
ない。
検査プローブ30と対向する部位に洗浄水噴射ノズル28を
有する。水質計測槽10の洗浄時に、噴射ノズル28から洗
浄水37を噴射することによりプローブ30を洗浄する。従
来から水質計測プローブ30の自動洗浄方法として水噴射
洗浄、超音波洗浄、ブラシ洗浄、薬品洗浄等が行われて
いる。但し、下記表1に示すように水質計測プローブ30
によっては採用できない洗浄方法がある。表1におい
て、○印は各計測項目のプローブ洗浄方法として採用可
能であることを示し、×印は採用できないことを示す。
また、被計測水8に影響を与える洗浄方法は採用できな
い。例えば、一般的に洗浄効果が最も優れている薬品洗
浄は、微生物に対して影響があるため、活性汚泥法で処
理中の被計測水8等の水質計測では使用することができ
ない。
【0026】
【表1】
【0027】これに対し、水噴射洗浄は、水質計測プロ
ーブ30や被計測水8の種類を問わず適用できる利点があ
る。しかし、被計測水8中でプローブ30に対して水を噴
射する従来方法では、被計測水8の抵抗があるため十分
に洗浄効果が得られない問題点があった。本発明では、
洗浄時に環状水路14の排水孔18の開閉弁19を開放して環
状水路14内の被計測水8を排出できるので、被計測水8
の抵抗を避けつつプローブ30に対して水を噴射すること
ができる。
ーブ30や被計測水8の種類を問わず適用できる利点があ
る。しかし、被計測水8中でプローブ30に対して水を噴
射する従来方法では、被計測水8の抵抗があるため十分
に洗浄効果が得られない問題点があった。本発明では、
洗浄時に環状水路14の排水孔18の開閉弁19を開放して環
状水路14内の被計測水8を排出できるので、被計測水8
の抵抗を避けつつプローブ30に対して水を噴射すること
ができる。
【0028】プローブ30を水噴射洗浄する場合は、給水
開閉弁26と給水口27との間に分岐36を設け(図3参
照)、給水開閉弁29の開放時に洗浄水37を給水口27と共
に洗浄水噴射ノズル28へ送る。ノゾル28は、送られた洗
浄水37をプローブ30に向けて噴射する(図2(B)参
照)。洗浄水37の噴射時には環状水路14内の被計測水8
は排出されているので、水噴射による十分な洗浄効果が
期待できる。また、環状水路14内に複数の水質計測プロ
ーブ30a〜30dを保持する場合は、各プローブ30a〜30dと
対向する部位にそれぞれ洗浄水噴射ノズル28を設け、複
数のプローブ30a〜30dを同時に洗浄できる。
開閉弁26と給水口27との間に分岐36を設け(図3参
照)、給水開閉弁29の開放時に洗浄水37を給水口27と共
に洗浄水噴射ノズル28へ送る。ノゾル28は、送られた洗
浄水37をプローブ30に向けて噴射する(図2(B)参
照)。洗浄水37の噴射時には環状水路14内の被計測水8
は排出されているので、水噴射による十分な洗浄効果が
期待できる。また、環状水路14内に複数の水質計測プロ
ーブ30a〜30dを保持する場合は、各プローブ30a〜30dと
対向する部位にそれぞれ洗浄水噴射ノズル28を設け、複
数のプローブ30a〜30dを同時に洗浄できる。
【0029】洗浄制御部35は、例えば所定の洗浄時間の
経過により洗浄作業を終了し、洗浄水ポンプ25を停止す
ると共に給水開閉弁29を閉鎖する。更に排水孔18の開閉
弁19を閉鎖したのち、ポンプ21を駆動して環状水路14内
への被計測水8の連続的流入を再開し、水質計測槽10内
にスカムのない均等な被計測水8の流れが形成された後
に水質計測部34に対して計測の再開を指示する。本発明
によれば、従来非常に手間を要していた水質計測槽10及
び水質計測プローブ30の洗浄作業の自動化を図ることが
でき、水質計測作業の更なる省力化が可能となる。な
お、図面中の符号38は清掃用弁、符号39は清掃用パイプ
である。
経過により洗浄作業を終了し、洗浄水ポンプ25を停止す
ると共に給水開閉弁29を閉鎖する。更に排水孔18の開閉
弁19を閉鎖したのち、ポンプ21を駆動して環状水路14内
への被計測水8の連続的流入を再開し、水質計測槽10内
にスカムのない均等な被計測水8の流れが形成された後
に水質計測部34に対して計測の再開を指示する。本発明
によれば、従来非常に手間を要していた水質計測槽10及
び水質計測プローブ30の洗浄作業の自動化を図ることが
でき、水質計測作業の更なる省力化が可能となる。な
お、図面中の符号38は清掃用弁、符号39は清掃用パイプ
である。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、本発明による
水質計測方法及び装置は、同心の円筒形外周壁及びそれ
より低い同心の円筒形内周壁と両周壁間の底壁とで画成
された環状水路内に被計測水を連続流入させて環状水流
を形成し、環状水流中に水質計測プローブを垂下して被
計測水の水質を計測するので、次の顕著な効果を奏す
る。
水質計測方法及び装置は、同心の円筒形外周壁及びそれ
より低い同心の円筒形内周壁と両周壁間の底壁とで画成
された環状水路内に被計測水を連続流入させて環状水流
を形成し、環状水流中に水質計測プローブを垂下して被
計測水の水質を計測するので、次の顕著な効果を奏す
る。
【0031】(イ)スカムのない均等な被計測水の流れ
を形成して水質を計測するので、水流の乱れを避け、計
測誤差を最小限に抑えることができる。 (ロ)被計測水の水面に浮かぶスカムを直ちに内周壁頂
端から排出することができ、スカムが水面に滞留して計
測の妨げとなるのを避けることができる。 (ハ)死水域の発生を避けることができ、沈澱物による
計測誤差の発生を抑えて高精度計測を長期間安定的に維
持することができる。 (ニ)スカムや沈殿物を除去するための頻繁な清掃を必
要としないので、メンテナンスの容易化、水質計測の省
力化が図れる。 (ホ)排水弁付き環状水路と洗浄水供給装置とを組み合
わせることにより、被計測水の排出と洗浄水の供給とに
より水路の洗浄の容易化が図れる。 (ヘ)環状水路の排水弁と洗浄水供給の自動制御装置を
組み合わせることにより、水路洗浄の自動化を図ること
ができる。 (ト)被計測水を排出した上で環状水路を洗浄するの
で、水噴射による水質計測プローブの効果的な洗浄が可
能となる。 (チ)従来最も手間を要したプローブ洗浄の自動化を図
ることができ、更なるメンテナンスの容易化、水質計測
の省力化が図れる。
を形成して水質を計測するので、水流の乱れを避け、計
測誤差を最小限に抑えることができる。 (ロ)被計測水の水面に浮かぶスカムを直ちに内周壁頂
端から排出することができ、スカムが水面に滞留して計
測の妨げとなるのを避けることができる。 (ハ)死水域の発生を避けることができ、沈澱物による
計測誤差の発生を抑えて高精度計測を長期間安定的に維
持することができる。 (ニ)スカムや沈殿物を除去するための頻繁な清掃を必
要としないので、メンテナンスの容易化、水質計測の省
力化が図れる。 (ホ)排水弁付き環状水路と洗浄水供給装置とを組み合
わせることにより、被計測水の排出と洗浄水の供給とに
より水路の洗浄の容易化が図れる。 (ヘ)環状水路の排水弁と洗浄水供給の自動制御装置を
組み合わせることにより、水路洗浄の自動化を図ること
ができる。 (ト)被計測水を排出した上で環状水路を洗浄するの
で、水噴射による水質計測プローブの効果的な洗浄が可
能となる。 (チ)従来最も手間を要したプローブ洗浄の自動化を図
ることができ、更なるメンテナンスの容易化、水質計測
の省力化が図れる。
【図1】は、本発明装置の一実施例のブロック図であ
る。
る。
【図2】は、本発明方法の一実施例の説明図である。
【図3】は、水質計測ユニットの一例の筐体及びその内
部の正面図である。
部の正面図である。
【図4】は、水質計測ユニットの一例の筐体及びその内
部の頂面図である。
部の頂面図である。
【図5】は、水質計測ユニットの一例の筐体及びその内
部の側面図である。
部の側面図である。
【図6】は、図3〜5に示す計測槽の頂面拡大図であ
る。
る。
【図7】は、従来の水質計測方法の説明図である。
【図8】は、従来の他の水質計測方法の説明図である。
1…水質計測装置 2…水質計測ユニット 3…筐体 3a…被計測水取入口 3b…被計測水排出口 3c…洗浄水取入口 4…扉 5…ベース 6…換気扇 7…照明 8…被計測水 9…水槽 10…水質計測槽 11…円筒形外周壁 12…円筒形内周壁 13…底壁 14…環状水路 15…流入管路 16…接続路 17…流出路 17a…流出口 18…排水孔 19…排水開閉弁 20…排水路 21…被計測水ポンプ 22…プローブ保持手段 23…洗浄水供給装置 24…洗浄水タンク 25…洗浄水ポンプ 26…給水路 27…給水口 28…洗浄水噴射ノズル 29…給水開閉弁 30…水質計測プローブ 30a…pH計測プローブ 30b…ORP計測プローブ 30c…DO計測プローブ 30d…MLSS計測プローブ 31…水質表示器 32…ガード 33…制御装置 34…計測制御部 35…洗浄制御部 36…分岐 37…洗浄水 38…清掃用弁 39…清掃用パイプ 40…インタフェース 41…水処理槽 42…被処理水 43…排水ポンプ 44…水質計測装置 45…プローブ 46…バイパスライン 47…取水ポンプ 48…プローブ差込口 49…測定槽 50…邪魔板 51…スカム 52…越流堰 53…死水域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E21B 43/01 E21B 43/01 (72)発明者 山口 誠 大阪府大東市寺川2−5−8 Fターム(参考) 3B201 AA46 AB51 BB21 BB62
Claims (14)
- 【請求項1】同心の円筒形外周壁及び該外周壁より低い
円筒形内周壁と両周壁間の底壁とで画成された環状水路
内に被計測水を外周壁底部の流入管路から環状水路の接
線方向に連続流入させて環状水流を形成し、前記環状水
流中に水質計測プローブを垂下し、前記環状水流の内周
壁からの越流水を環状水路外へ排出しつつ前記プローブ
により被計測水の水質を計測してなる水質計測方法。 - 【請求項2】請求項1の水質計測方法において、前記環
状水路の底壁を下向きに凸の曲面とし、前記流入管路の
中心線を前記曲面の曲率中心線の接線方向としてなる水
質計測方法。 - 【請求項3】請求項1又は2の水質計測方法において、
前記被計測水の連続流入速度を前記被計測水中の浮遊物
質の沈澱を防ぐに足る大きさとしてなる水質計測方法。 - 【請求項4】請求項1から3の何れかの水質計測方法に
おいて、前記環状水路の底壁に閉鎖可能な排水孔を設
け、前記排水孔の開放により前記環状水路内の沈殿物を
排出可能としてなる水質計測方法。 - 【請求項5】請求項4の水質計測方法において、前記環
状水路の水質検査プローブと対向する部位に洗浄水噴射
ノズルを設け、前記被計測水の流入中断と前記排水孔の
開放と前記噴射ノズルからの洗浄水噴射とにより前記プ
ローブを洗浄してなる水質計測方法。 - 【請求項6】請求項1から5の何れかの水質計測方法に
おいて、前記被計測水を水処理槽の被処理水とし、前記
処理槽内の被処理水の一部を前記環状水路内に連続流入
させ且つ前記内周壁からの越流水を前記処理槽へ戻すこ
とにより前記処理槽と環状水路との間で循環させてなる
水質計測方法。 - 【請求項7】請求項1から6の何れかの水質計測方法に
おいて、複数の水質計測プローブを前記環状水流の流れ
方向に隔てて配置してなる水質計測方法。 - 【請求項8】同心の円筒形外周壁及び該外周壁より低い
円筒形内周壁と両周壁間の底壁とで画成された環状水
路、前記外周壁底部に設けられ被計測水を環状水路の接
線方向に流入させる流入管路、前記内周壁の下端に設け
られ前記内周壁からの越流水を前記環状水路外へ排出す
る流出口、並びに前記環状水路内の内周壁より低い位置
に水質計測プローブを垂下させて保持するプローブ保持
手段を備えてなる水質計測装置。 - 【請求項9】請求項8の水質計測装置において、前記環
状水路の底壁を下向きに凸の曲面とし、前記流入管路の
中心線を前記曲面の曲率中心線の接線方向としてなる水
質計測装置。 - 【請求項10】請求項8又は9の水質計測装置におい
て、前記流入管路にポンプを接続し、前記ポンプの吐出
流速を前記被計測水中の浮遊物質の沈澱を防ぐに足る大
きさとしてなる水質計測装置。 - 【請求項11】請求項10の水質計測装置において、前
記環状水路の底壁に設けた開閉弁付き排水孔、前記環状
水路に接続した洗浄水供給装置、及び前記ポンプと開閉
弁と供給装置とを制御する制御装置を設け、前記環状水
路の洗浄時に前記制御装置により前記ポンプを停止する
と共に開閉弁を開放し且つ供給装置を駆動して前記環状
水路内の沈殿物を排出してなる水質計測装置。 - 【請求項12】請求項11の水質計測装置において、前
記環状水路の水質検査プローブと対向する部位に洗浄水
噴射ノズルを設けてなる水質計測装置。 - 【請求項13】請求項8から12の何れかの水質計測装
置において、前記被計測水を水処理槽の被処理水とし、
前記流入管路及び流出口を水処理槽と接続してなる水質
計測装置。 - 【請求項14】請求項8から13の何れかの水質計測装
置において、前記プローブ保持手段により複数の水質計
測プローブを前記環状水路の水路方向に隔てて保持して
なる水質計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001151967A JP3442749B2 (ja) | 2001-05-22 | 2001-05-22 | 水質計測方法及び装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002340883A true JP2002340883A (ja) | 2002-11-27 |
JP3442749B2 JP3442749B2 (ja) | 2003-09-02 |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3442749B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007192789A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-08-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 水質計測装置 |
CN110252712A (zh) * | 2019-06-05 | 2019-09-20 | 浙江工业大学 | 用于水质检测传感器清洗及标定的装置 |
CN114527254A (zh) * | 2022-03-04 | 2022-05-24 | 江西中烟工业有限责任公司 | 一种可视化污水处理cod和bod检测装置及方法 |
-
2001
- 2001-05-22 JP JP2001151967A patent/JP3442749B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007192789A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-08-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 水質計測装置 |
CN110252712A (zh) * | 2019-06-05 | 2019-09-20 | 浙江工业大学 | 用于水质检测传感器清洗及标定的装置 |
CN114527254A (zh) * | 2022-03-04 | 2022-05-24 | 江西中烟工业有限责任公司 | 一种可视化污水处理cod和bod检测装置及方法 |
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