JP2007192789A - 水質計測装置 - Google Patents

水質計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007192789A
JP2007192789A JP2006046562A JP2006046562A JP2007192789A JP 2007192789 A JP2007192789 A JP 2007192789A JP 2006046562 A JP2006046562 A JP 2006046562A JP 2006046562 A JP2006046562 A JP 2006046562A JP 2007192789 A JP2007192789 A JP 2007192789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water quality
water
tank
quality measuring
circulating flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006046562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4893022B2 (ja
Inventor
Shinichiro Fuchigami
真一郎 淵上
Masataka Iwasaki
昌隆 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006046562A priority Critical patent/JP4893022B2/ja
Priority to PCT/JP2006/305084 priority patent/WO2007069348A1/ja
Publication of JP2007192789A publication Critical patent/JP2007192789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4893022B2 publication Critical patent/JP4893022B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Activated Sludge Processes (AREA)

Abstract

【課題】水質計測槽へ流入させる被計測水の流入速度に依存することなく、被計測水中の浮遊物質の沈殿を防ぎ、水質計測プローブの検出部近傍によどみ点やカルマン渦が発生しないような水質計測装置を実現することを目的とする。
【解決手段】被計測水流入口と被計測水流出口36を有する水質計測槽32を備えた水質計測装置であって、前記水質計測槽32に上下方向の循環流を形成する案内板35と、上下方向の循環流を発生させる循環流発生部38を備えた循環流発生機37と、水質計測プローブ33とを備え、前記水質計測プローブ33をその検出部34が上下方向の循環流に対向する方向に設置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、工場や他の施設などから排出される被処理水である排水に含まれる浮遊性や沈降性を有するさまざまな異物について、フィルターを使用することなく分離し、前記異物を分離した排水の水質を計測する水質計測方法およびこれを用いた排水処理方法に関するものである。
従来、被処理水である排水を貯留する排水貯留槽または被処理水の好気性または嫌気性処理手段を備えた排水貯留槽の排水(被処理水と汚泥の混合水)の水質を計測する水質計測方法、この検出値に基づき水質を最適条件に制御する排水処理方法として、例えば排水貯留槽の排水に直接、溶存酸素濃度検出器を位置させて溶存酸素濃度(DO、Dissolved Oxygen)を検出し、この検出値に基づき排水貯留槽の曝気手段の曝気能力を制御するものがあるが、曝気による排水の流動化よって溶存酸素濃度検出器の検出値が不安定となり正確な値を検出することが困難である。また比較的大きい設備となる排水貯留槽に溶存酸素濃度検出器を設置することが必要で、メンテナンスも含め作業性等に課題がある。さらに曝気による多量の排水の流動化によって排水中の異物等が溶存酸素濃度検出器に付着しやすく、正確な値を検出することが困難となる課題がある。
前記課題の解決するために、排水貯留槽から、排水の一部を別設の計測槽に取り込み溶存酸素濃度、pH等の水質要素を検出するものがある。
この代表的例として、同心の円筒形外周壁及びそれより低い同心の円筒形内周壁と両周壁間の底壁とで画成された環状水路内に排水を連続流入させて環状水流を形成し、環状水流中に水質計測プローブを垂下して排水の水質を計測するものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2002−340883号公報
しかし、上記従来の特許文献1に記載のものは、被計測水中の浮遊物質の沈殿を防ぐために、環状水路内に被計測水を環状水路の接線方向に連続流入させ、被計測水の流入速度を利用することで浮遊物質の沈殿を防ぐことのできる程度の環状水流を形成させ、この環状水流中に水質計測プローブ(検出器)を垂下させており、水質計測プローブの検出部近傍によどみ点やカルマン渦が発生する構造となっており、水質計測プローブの検出部に接触する被計測水流が変動するため、検出値が不安定であり、水質計測プローブに異物が付着しやすい構造であった。また環状水流中の異物を除去する手段は提案されておらず、水質計測プローブによって正確な水質を検出することが困難であった。
そこで本発明は水質計測槽へ流入させる被計測水の流入速度に依存することなく、被計測水中の浮遊物質の沈殿を防ぎ、水質計測プローブの検出部近傍によどみ点やカルマン渦が発生しないような水質計測装置を実現することを目的とする。また、被計測水中の異物を除去する手段を備えた水質計測装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の水質計測装置は、被計測水流入口と被計測水流出口を有する水質計測槽に上下方向の循環流を形成する循環流形成手段と、上下方向の循環流を発生させる循環流発生部を備えた循環流発生機と、水質計測プローブとを備え、前記水質計測プローブをその検出部が上下方向の循環流に対向する方向に設置したことを特徴とする。
本発明により、水質計測槽へ流入させる被計測水の流入速度に依存することなく、被計測水中の浮遊物質の沈殿を防ぎ、水質計測プローブの検出近傍によどみ点やカルマン渦が発生しないような水質計測装置を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態による水質計測装置は、被計測水流入口と被計測水流出口を有する水質計測槽を備え、水質計測槽に上下方向の循環流を形成する循環流形成手段と、上下方向の循環流を発生させる循環流発生部を備えた循環流発生機と、水質計測プローブとを備え、水質計測プローブをその検出部が上下方向の循環流に対向する方向に設置したものである。
本実施の形態によれば、水質計測槽へ取り込む被計測水の流量が少ない場合でも、上下方向の循環流により、被計測水に含まれる懸濁物の沈降を防止でき、被計測水が水質計測プローブの検出部に対向して流れてくるため、検出部によどみ点やカルマン渦が発生せず、正確な値を検出することができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による水質計測装置において、被計測水流出口を循環流形成手段の上端より上側に配置したものである。
本実施の形態によれば、水質計測槽内の水面が循環流形成手段の上端より上側に位置するために、上下方向の循環流をスムーズに発生することができる。また、水質計測槽内の水面近傍に浮上する浮遊性の異物を被計測水流出口より効率よく流出させることができ、これらの異物によって水質計測プローブへの異物の付着を防止することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1と第2の実施の形態による水質計測装置において、被計測水流入口を水質計測槽の底面より上側で縦循環流形成手段の下端より下側に配置したものである。
本実施の形態によれば、水質計測槽内の水位が低い状態から被計測水を流入させる場合でも、被計測水に空気中のガスが溶け込む量を最小限に抑えることができ、水質計測槽への被計測水の流入開始から短時間で安定した計測値を得ることができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1と第2と第3の実施の形態による水質計測装置において、水質計測槽に曝気手段を備え、この曝気手段を循環流発生機の循環流発生部の下流側と水質計測プローブの検出部との間に設置したものである。
本実施の形態によれば、曝気手段により発生する気泡流が水質計測プローブに当たることにより、水質計測プローブに異物が付着しにくく、長期間安定した水質の計測を可能とすることができる。
本発明の第5の実施の形態は、第1と第2と第3と第4の実施の形態による水質計測装置において、水質計測槽に洗浄水流入口と、水質計測槽の底部に開閉可能な洗浄水流出口を備えたものである。
本実施の形態によれば、水質計測プローブを洗浄することができ、水質計測プローブに付着した異物を除去したり、水質計測プローブ表面に付着した生物膜を除去することもでき、長期間安定した水質の計測を可能とすることができる。
本発明の第6の実施の形態は、第4の実施の形態による水質計測装置において、水質計測プローブは被計測水の溶存酸素濃度を検出する溶存酸素濃度プローブであり、曝気手段により一定時間曝気することで、被計測水の溶存酸素濃度を高めた後、曝気手段による曝気を停止し、循環流発生機を運転しつつ、被計測水の溶存酸素濃度の変化量を計測するものである。
本実施の形態によれば、被計測水の溶存酸素濃度を飽和濃度に近くなるまで高めた状態から溶存酸素濃度の変化量を計測することができるため、溶存酸素濃度の計測値が安定し、精度の高い計測を行うことができる。
本発明の第7実施の形態は、第6の実施の形態による水質計測装置において、前記水質計測槽を縦方向が長く、横方向が短い形状としたものである。
本実施の形態によれば、水質計測槽内の被計測水が空気と接触する面積を最小限にすることができるため、被計測水に空気中のガスが溶け込む量を最小限に抑えることができ、水質計測槽への被計測水の流入開始から短時間で安定した計測値を得ることができる。
本発明の第8の実施の形態は、第1の実施の形態による水質計測装置において、循環流発生機が循環流発生部を複数段備えたものである。
本実施の形態によれば、循環流発生機によって循環流発生部を高速回転させることなく、精度のよい水質計測に必要な被計測水の上下方向の循環流を得ることができるため、循環流発生機の所要動力の低減することができる。
本発明の第9の実施の形態は、第1の実施の形態による水質計測装置において、被計測水中の異物を分離する高速旋回分離槽と低速旋回分離槽からなる異物分離手段を設け、異物分離後の処理水を水質計測槽に流入させるものである。
本実施の形態によれば、被計測水中に含まれる異物を予め除去した被計測水を水質計測槽へ導入することができ、水質計測プローブによって長期間安定した計測を行うことができる。
本発明の第10の実施の形態は、第9の実施の形態による水質計測装置において、水質計測槽を上部、被計測水中の異物を分離する高速旋回分離槽と低速旋回分離槽からなる異物分離手段を下部として本体ケース内に配設したものである。
本実施の形態によれば、コンパクトで省設置スペースの水質計測装置を実現することができる。
以下、本発明による実施例の水質計測装置について、図面を参照して説明する。本発明による一実施例の水質計測装置は異物分離部と水質計測部とからなっており、前段の生物処理も含めた説明とする。
図1は本発明による一実施例、本体ケース45内の下部に異物分離部14、上部に水質計測部30を配設した水質計測装置および生物処理手段1を示す構成図、図2は第1の分離槽、第2の分離槽からなる異物分離部の平面構成図である。なお図中の矢印は排水の流れを示す。
工場や他の施設などから排出される被処理水である排水を排水貯留槽に一時貯留し、次工程おいて生物処理等を行う場合があるが、以下、排水貯留槽の排水を曝気して生物処理を行う構成の一実施例に基づいて説明する。
まず、生物処理手段1の構成、動作について説明する。流入管2から流量調節弁3を介して被処理水である排水を排水貯留槽である生物処理槽4に流入させ、一定量貯留する。生物処理槽4の排水(被処理水と汚泥の混合水)に供給管6、散気管7、散気管7に設けた多数の噴出孔8を介してブロワ5からの空気を供給する。この曝気によって、生物処理槽4の排水の溶存酸素濃度を高めて好気性化し、微生物による分解を促進する。生物処理槽4で浄化処理された排水は、接続管9を介して沈殿槽10に供給され、汚泥分が沈降することでこれを分離し、排出管11、開閉弁12を介して排出し活性汚泥として生物処理槽4に返送するか、余剰汚泥として排出する。汚泥分が除かれた処理水は、排出管13より排出し、放流または再利用するものである。排水の生物処理状況に応じて流量調節弁3により生物処理槽4への被処理水である排水の流入量(流入負荷)を制御する。
次に、異物分離部14の構成、動作について説明する。図1に示すように工場や下水処理場などから排出される被処理水である排水は、生物処理槽4で浄化処理されるが、この排水の水質を精度よく、また長期にわたって安定して検出するには、水質検出器への異物の付着防止、さらに処理装置の配管等の閉塞を防ぐために、排水に含まれる異物を除去することが重要である。
本実施例による異物分離部14は、生物処理槽4から異物を含む排水(被処理水と汚泥の混合水)を汲み上げる排水導入ポンプ15と、排水導入ポンプ15から第1の分離槽17へ排水を取り込む排水取込み管16と、第1の分離槽17と第2の分離槽19とを結び、第1の分離槽17からの1次処理水(排水)を第2の分離槽19へ流入させる槽間接続管18と、第1の分離槽17で分離された異物を生物処理槽4へ返送する排水返送管20と、第1の分離槽17下部に設けられ排水返送管20につながる接続管21、第2の分離槽19下部に設けられ排水返送管20につながる接続管22によって構成される。
第1の分離槽17は上部が円筒状で、下部が円錐状のケーシングから構成されており、排水取込み管16から取り込んだ排水を少量の1次処理水と残りの排水に分岐させるとともに、排水に含まれる比較的大きく、重い異物を排水とともに排水返送管20を通じて生物処理槽4へ還流させるものである。
ここで、遠心力場における異物の分離速度はストークスの法則より(数1)で求めることができる。
Figure 2007192789
(数1)において、vωは異物の分離速度、ρpは異物粒子の密度、ρfは液体の密度、Dpは異物粒子の直径(代表長さ)、rは異物粒子の旋回半径、ωは異物粒子の角速度、μは液体の粘度である。
つまり、排水から異物の分離を効率よく行うためには、異物粒子の回転角速度(ω)を大きくしなければならない。そこで、第1の分離槽17は排水取込み管16を通じて第1の分離槽17内の接線方向へ排水を取り込み、取り込んだ排水の流速を利用して第1の分離槽17内に強力な旋回液流を形成し、高速旋回角速度によって発生する強い遠心力で比較的直径(代表長さ)が大きく、重い質量の異物を高速旋回する第1の分離槽17の内周部へ移動させ、排水とともに接続管21、排水返送管20を通じて生物処理槽4へ還流させている。
一方、比較的大きく、重い質量の異物を分離した少量の1次処理水は槽間接続管18より流出させ、第1の分離槽17内の旋回液流によって分離された異物は、生物処理槽4へ還流する排水側へ誘引され、排水とともに生物処理槽4へと還流されている。ここで、1次処理水と生物処理槽4へ還流される排水の流量比は、3:7〜1:9とするのが好ましい。
また、第2の分離槽19は円筒状の胴部分19aとおわん状の底部分19bとで構成されている。第2の分離槽19の胴部分19aには、1次処理水を第2の分離槽19に導入する槽間接続管18と、2次処理水を導出する2次処理水導出管23とを第2の分離槽19内に突き出して設けている。2次処理水を導入する槽間接続管18は、2次処理水導出管23より下方側で、底部分19bよりも上方側に配置されている。槽間接続管18の流出口18aにはエルボが形成され(詳細は図2参照)、第2の分離槽19内で胴部分19aの接線方向へ1次処理水を流出させ、流出させた1次処理水の流速を使って第2の分離槽19に緩やかな旋回液流を形成し、第2の分離槽19内の流れを整流すると共に、低速旋回液流によって発生する弱い遠心力で1次処理水よりも重い質量の異物を第2の分離槽19の内周部へ緩やかに移動させつつ凝集させ、重力によって沈降分離させている。
ここで、重力場における異物の分離速度はストークスの法則より(数2)で求めることができる。
Figure 2007192789
(数2)において、vfは異物の分離速度、ρpは異物粒子の密度、ρfは液体の密度、Dpは異物粒子の直径(代表長さ)、gは重力加速度、μは液体の粘度である。
つまり、重力を使って排水から異物の分離を効率よく行うためには、異物粒子の直径(代表長さ)(Dp)を大きくしなければならない。そこで、第2の分離槽19では接続管22に滞留時間調節弁24を設け、滞留時間調節弁24の開度を調節することにより、第2の分離槽19へと流入する1次処理水の流入速度を増減し、第2の分離槽19内の1次処理水の滞留時間を調節することで、1次処理水に含まれる異物の種類に応じた旋回流速の微調整が可能となり、効率よく異物粒子を凝集させて異物粒子の直径(Dp)を大きくし重力によって沈降分離させている。
一方、必要な2次処理水のみを第2の分離槽19から取り出し、分離した異物は第2の分離槽19の底部分19bの接続管22から生物処理槽4へ還流させているが、分離した異物が少ない場合、この滞留時間調節弁24を通常の運転時は閉じておき、メンテナンスを行う場合に開放し、第2の分離槽19に沈降分離した異物を排出することも可能である。
2次処理水導出管23の導入口23aは第2の分離槽19における旋回液流の中心軸もしくは中心軸近傍で、第2の分離槽19内の水面より下側で、上向きに開口しており、第2の分離槽19の水面に浮上した浮遊性の異物、底部分19bに沈降した沈降性の異物、及び旋回流による慣性力で第2の分離槽19の内周へ分離された異物を導入することなく、2次処理水の排出が可能となっている。
また、底部分19bに凝集沈降した沈降性の異物は、接続管22より生物処理槽4へ返送することが可能となっている。ここで、第2の分離槽19の上部には、空気抜き弁25を設け、第2の分離槽19内へ溜まった空気を外部へ排出するように構成することが好ましい。空気抜き弁25を設けることで、第2の分離槽19に余分な圧力がかからず、胴部分19aの強度を低く抑えることができ、第2の分離槽19のコンパクト化と低コスト化を実現できる。
接続管21には1次処理水の流量を調節する1次処理水流量調節弁26が、2次処理水導出管23には2次処理水流量計27が設けられている。1次処理水流量調節弁26の開度を調節することで、第1の分離槽17や第2の分離槽19へかかる圧力を調節することができ、その結果、2次処理水導出管23や槽間接続管18へと流出する1次処理水や2次処理水の流量を調節することができる。
すなわち、1次処理水の流量を増す場合は1次処理水流量調節弁26を閉じ、第1の分離槽17や第2の分離槽19へかかる圧力を高める。一方、1次処理水の流量を減らす場合は1次処理水流量調節弁26を開け、第1の分離槽17や第2の分離槽19へかかる圧力を減少させる。
このように、接続管22に1次処理水流量調節弁26を設けることで、2次処理水導出管23や槽間接続管18に異物が詰まった場合でも加圧量を増加することが可能となり、異物を押し流すことで配管の閉塞を防ぐことができる。また処理水流量の調節を流量の多い排水返送管20、接続管21で行うために、配管が細く、流量が少ない槽間接続管18や2次処理水導出管23で1次処理水の流量を調節する場合よりも1次処理水流量調節弁26の閉塞を防止することができる。
図2は本実施例による異物分離部主要部の平面図である。本図に示すように、第1の分離槽17の中心軸と第2の分離槽19の中心軸が一致するように第1の分離槽17と第2の分離槽19を結ぶ槽間接続管18が設けられている。このように槽間接続管18を配置することで、配管の長さを短くすることができ、異物分離部全体をコンパクトに構成することができるとともに、配管の閉塞などの故障を最小限にすることもできる。
次に、水質計測部30の構成、動作について図1を用いて説明する。
水質計測槽32は上下方向が横方向よりも長い矩形の水槽で、水質計測槽32から被計測水をオーバーフローさせる被計測水流出口36とが備わっており、連続的に被計測水を水質計測槽32に流入させた場合でも、水質計測槽32内の水位は一定のレベルを保持するようになっている。
被計測水流入管31は被計測水流出口36よりも上側から水質計測槽32の底側へ向かって水質計測槽32内へ設置してあり、被計測水流入管31の流出口18aは水質計測槽32の底面近傍に位置するようになっている。
また、水質計測槽32には上下方向の循環流を効率よく形成するための循環流形成手段として案内板35が配置されている。案内板35は水質計測槽32を上面からみると第1の矩形の空間と第2の矩形の空間とに分けるように設けてあり、かつ案内板35の下端は水質計測槽32の底面より所定間隔上側に、上端は被計測水流出口36より所定間隔下側に設けてある。
ここで、案内板35の下端と水質計測槽32の底面との間隔および案内板35の上端と被計測水流出口36との間隔は、水質計測槽32の底面から被計測水流出口36の距離の5%〜20%程度が好ましい。
水質計測槽32内に上下方向の循環流を発生させる循環流発生機37は駆動部と循環流発生部38からなり、第1の矩形の空間に備えてあり、駆動部によって駆動される循環流発生部38は案内板35の上端と下端との間に位置するように設置してある。
循環流発生機37の駆動部は速度制御モーターを、循環流発生部38は下向き流れを発生させるような迎角に設定されたプロペラ形状の回転子を用いるのが好ましい。また、循環流発生部38は単段でもよいが、所定の流量が得られない場合は複数段用いればよく、所定の流量が得られる場合でも複数段用いれば高速回転させることなく、精度のよい水質計測に必要な被計測水の上下方向の循環流を得ることができるため、循環流発生機37の所要動力の低減することができる。
このように上下方向の循環流を発生させることで、水質計測槽32へ流入させる被計測水の流速に依存することなく、被計測水中の懸濁物質の沈降を防ぐことができる。
水質計測プローブ33は検出部34を下端として、第2の矩形の空間に備えてあり、上下方向の循環流の上向き流れが検出部34に対向するようになっているため、循環流は検出部34に正面から衝突し、水質計測プローブ33の外面に沿って水質計測槽32の水面に到達するようになっている。
したがって、よどみ点やカルマン渦が発生せず、水質計測プローブ33の検出部34に接触する被計測水流が変動しないため、検出値が安定しており、水質計測プローブ33に異物が付着し難い構造となっている。
また、水質計測槽32の上部には洗浄水として水道水の供給管42と、水道水の供給を開閉する開閉弁43が備えてあり、水質計測槽32の底部には洗浄水や被計測水の流出管40と洗浄水や被計測水の流出を開閉する開閉弁41が備えてあり、開閉弁41を開くことで水質計測槽32内の水道水や被計測水を生物処理槽4へと還流させることができるようになっている。
曝気手段39は循環流発生部38と水質計測プローブ33の検出部34との間に設置されており、水質計測槽32内に水道水を溜め、ブロワ44から空気が送られることで、水道水による気泡流を水質計測槽32内に発生させ、水質計測プローブ33の検出部34を循環流と気泡流によって洗浄することができるようになっている。
この際、循環流発生機37を駆動し、より強力な循環水流を得ることも可能である。一定の時間間隔毎に水質計測プローブ33の検出部34を循環流と気泡流で洗浄することで、水質検出プローブ33に付着した異物を除去し、検出部34に生物膜が付着することを防止することが可能となる。
なお、上記のように循環流と気泡流による洗浄によっても、検出部34の生物膜などが除去できない場合は、水質計測槽32内の水道水や被計測水を排出した上で、水質計測プローブ33の検出部34へ直接水道水を噴射して、検出部34を洗浄してもよいが、検出部34にダメージを与える可能性があるので、噴射強度には注意を要する。
また、水質計測プローブ33を溶存酸素濃度プローブとすると、水質計測槽32へ被計測水を溜め、被計測水の流入を止めた上で、循環流発生機37を駆動しつつ、曝気手段39より曝気を行い、被計測水の溶存酸素濃度を高めた後、曝気手段39による曝気を停止し、循環流発生機37のみ運転を継続することで、循環流を維持しつつ被計測水の溶存酸素濃度の変化量を計測することが可能となる。
ここで、曝気手段39は多孔質の散気管やディフューザを用いて、微細気泡で曝気するのが好ましい。このように、水質計測部30は水質計測プローブ33に異物が付着し難く、異物が付着しても除去できるような構造となっているが、異物分離部14によって異物を除去した被計測水を水質計測槽32へ流入させることでより長期的に安定した計測値を得ることができるようになっている。
また、異物分離部14を下側に、水質計測部30を上側として本体ケースに内に配設することで、水質計測装置をコンパクトで省設置スペースにすることが可能となっている。
なお、本実施例においては曝気手段39への空気の供給はブロワ44から行っているが、装置外部の圧縮空気供給手段から供給を受けてもよい。
また、本実施例においては水質計測槽32は上下方向が横方向よりも長い矩形の水槽であるが、上下方向が横方向よりも長い円筒状の水槽としてもよい。
なお、本実施例においては、被処理水である排水を汚泥とともに曝気して生物処理を生物処理槽4で行う構成、すなわち排水貯留槽を生物処理槽4とした場合の一実施例に基づいて説明したが、被処理水である排水を貯留する排水貯留槽に一時貯留した後、次工程に備えた生物処理槽4に供給して、被処理水である排水を汚泥とともに曝気して生物処理を行う場合にも適用できるものである。この場合には、排水貯留槽と生物処理槽4とも排水貯留槽として包含するものである。
以上のように、本発明によれば、水質計測槽へ流入させる被計測水の流入速度に依存することなく、被計測水中の浮遊物質の沈殿を防ぎ、水質計測プローブの検出近傍によどみ点やカルマン渦が発生しないような水質計測装置を実現することができる。また、被計測水中の異物を除去する手段を備えた水質計測装置を提供することができる。また、下部に異物分離部、上部に水質計測部を本体ケース内に配設したので、コンパクトで省設置スペースの水質計測装置を実現することができる。
本発明による水質計測装置は、工場や、排水処理施設などから排出されるさまざま排水に対して適用することができる。
本発明の一実施例における水質計測装置を示す構成図 図1における第1の分離槽、第2の分離槽の平面構成図
符号の説明
1 生物処理手段
2 流入管
3 流量調節弁
4 生物処理槽
5、44 ブロワ
6、42 供給管
7 散気管
8 噴出孔
9、21、22 接続管
10 沈殿槽
11、13 排出管
12、41、43 開閉弁
14 異物分離部
15 排水導入ポンプ
16 排水取込み管
17 第1の分離槽
18 槽間接続管
18a 流出口
19 第2の分離槽
19a 胴部分
19b 底部分
20 排水返送管
23 2次処理水導出管
23a 導入口
24 滞留時間調節弁
25 空気抜き弁
26 1次処理水流量調節弁
27 2次処理水流量計
30 水質計測部
31 被計測水流入管
32 水質計測槽
33 水質計測プローブ
34 検出部
35 案内板
36 被計測水流出口
37 循環流発生機
38 循環流発生部
39 曝気手段
40 流出管
45 本体ケース

Claims (10)

  1. 被計測水流入口と被計測水流出口を有する水質計測槽を備えた水質計測装置であって、前記水質計測槽に上下方向の循環流を形成する循環流形成手段と、上下方向の循環流を発生させる循環流発生部を備えた循環流発生機と、水質計測プローブとを備え、前記水質計測プローブをその検出部が上下方向の循環流に対向する方向に設置したことを特徴とする水質計測装置。
  2. 被計測水流出口を前記循環流形成手段の上端より上側に配置したことを特徴とする請求項1記載の水質計測装置。
  3. 被計測水流入口を前記水質計測槽の底面より上側で前記循環流形成手段の下端より下側に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の水質計測装置。
  4. 水質計測槽に曝気手段を備え、前記曝気手段を前記循環流発生機の循環流発生部の下流側と前記水質計測プローブの検出部との間に設置したことを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の水質計測装置。
  5. 水質計測槽に洗浄水流入口と、前記水質計測槽の底部に開閉可能な洗浄水流出口を備え、前記水質計測プローブを洗浄することを特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載の水質計測装置。
  6. 水質計測プローブは前記被計測水の溶存酸素濃度を検出する溶存酸素濃度プローブであり、前記曝気手段により一定時間曝気することで、被計測水の溶存酸素濃度を高めた後、前記曝気手段による曝気を停止し、前記循環流発生機を運転しつつ、被計測水の溶存酸素濃度の変化量を計測することを特徴とする請求項4に記載の水質計測装置。
  7. 水質計測槽を縦方向が横方向より長い形状としたことを特徴とする請求項6に記載の水質計測装置。
  8. 循環流発生機が前記循環流発生部を複数段備えたことを特徴とする請求項1に記載の水質計測装置。
  9. 被計測水中の異物を分離する高速旋回分離槽と低速旋回分離槽からなる異物分離手段を設け、異物分離後の処理水を流入させることを特徴とする請求項1記載の水質計測装置。
  10. 水質計測槽を上部、前記異物分離手段を下部として本体ケース内に配設したことを特徴とする請求項9に記載の水質計測装置。
JP2006046562A 2005-12-16 2006-02-23 水質計測装置 Expired - Fee Related JP4893022B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006046562A JP4893022B2 (ja) 2005-12-19 2006-02-23 水質計測装置
PCT/JP2006/305084 WO2007069348A1 (ja) 2005-12-16 2006-03-15 水質計測装置及び水質計測方法並びに排水処理方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005364608 2005-12-19
JP2005364608 2005-12-19
JP2006046562A JP4893022B2 (ja) 2005-12-19 2006-02-23 水質計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007192789A true JP2007192789A (ja) 2007-08-02
JP4893022B2 JP4893022B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=38448595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006046562A Expired - Fee Related JP4893022B2 (ja) 2005-12-16 2006-02-23 水質計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4893022B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101337620B1 (ko) 2010-11-29 2013-12-06 유한회사 그린환경 포기조 장치 및 그 작동방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102523744B1 (ko) * 2021-10-19 2023-04-21 대윤계기산업 주식회사 탁도 측정 장치

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166152A (ja) * 2000-11-29 2002-06-11 Araco Corp 撹拌水槽
JP2002340883A (ja) * 2001-05-22 2002-11-27 Hyogoken Tochi Kairyo Jigyo Dantai Rengokai 水質計測方法及び装置
JP2004219183A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Hitachi High-Technologies Corp 水質計
JP2005052697A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Hitachi Ltd 水質監視システム
JP2005083829A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Shimadzu Corp 水質分析計

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166152A (ja) * 2000-11-29 2002-06-11 Araco Corp 撹拌水槽
JP2002340883A (ja) * 2001-05-22 2002-11-27 Hyogoken Tochi Kairyo Jigyo Dantai Rengokai 水質計測方法及び装置
JP2004219183A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Hitachi High-Technologies Corp 水質計
JP2005052697A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Hitachi Ltd 水質監視システム
JP2005083829A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Shimadzu Corp 水質分析計

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101337620B1 (ko) 2010-11-29 2013-12-06 유한회사 그린환경 포기조 장치 및 그 작동방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4893022B2 (ja) 2012-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2711345A1 (en) Process for treating wastewater
KR100251826B1 (ko) 하수 정화 장치 및 그 방법
CA1065508A (en) Sewage treatment - flotation apparatus
US7833410B2 (en) Bio tank/gas replenishment system
KR101852179B1 (ko) 고효율 기체용해탱크를 이용한 부상분리장치
KR101679739B1 (ko) 고효율 기체용해탱크를 이용한 부상분리장치
JP2006043701A (ja) 懸濁液分離装置
JP4893022B2 (ja) 水質計測装置
US6821415B2 (en) Self-adjusting fluid surface skimmer and fluid treatment system using same
KR200220590Y1 (ko) 부유물질 분리기능을 갖는 하수처리용 원심분리장치
JP2009240911A (ja) 散気装置及び散気装置を備えた膜濃縮装置を有する水処理施設
JP2002186962A (ja) 加圧過流型浮上分離式汚水処理装置
JP3743437B2 (ja) 異物分離装置
JPH0523687A (ja) 汚水処理装置
JP2010075794A (ja) 加圧浮上水処理装置及び加圧浮上水処理方法
WO2007069348A1 (ja) 水質計測装置及び水質計測方法並びに排水処理方法
JP5023485B2 (ja) 水質計測方法および排水処理方法
JPH10165980A (ja) 有機性排水の嫌気性処理装置
JP3778184B2 (ja) 気体溶解装置
JP2008241400A (ja) 水質計測装置
JP3772860B2 (ja) 気体溶解装置
JP4483664B2 (ja) 汚泥処理装置
JP5023487B2 (ja) 排水処理方法
TW527220B (en) Fibres/solids separating system
KR102266934B1 (ko) 해수 부상 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090223

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111205

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4893022

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees