JP2008241400A - 水質計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイプ循環部へ流入させる被計測水の流入速度に依存することなく、被計測水中の浮遊物質の沈殿を防ぎ、水質計測プローブの検出部近傍によどみ点やカルマン渦が発生しない水質計測装置の実現を目的とする。
【解決手段】被計測水流入口22と被計測水流出口23を有するパイプ循環部15を備え、パイプ循環部15は縦パイプA18,縦パイプB19と、下部を接続する下部接続パイプ20と、上部を接続する上部接続パイプ21と、縦パイプA18に循環流発生部26と駆動部25からなる循環流発生手段24と、縦パイプB19に水質計測プローブ28とを備え、循環流発生部26を縦パイプA18内の下部接続パイプ20と上部接続パイプ21の間に設置し、水質計測プローブ28を縦パイプB19内の下部接続パイプ20と上部接続パイプ21の間に、その検出部29を循環流に対向する方向に設置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、工場や他の施設などから排出される被処理水を処理する排水処理槽の排水(被処理水と汚泥の混合水)の水質を計測する水質計測装置に関するものである。
従来、被処理水である排水を貯留する排水貯留槽または被処理水の好気性または嫌気性処理手段を備えた排水貯留槽の排水(被処理水と汚泥の混合水)の水質を計測する水質計測方法、この検出値に基づき水質を最適条件に制御する排水処理方法として、例えば排水貯留槽の排水に直接、溶存酸素濃度検出器を位置させて溶存酸素濃度(DO、Dissolved Oxygen)を検出し、この検出値に基づき排水貯留槽の曝気手段の曝気能力を制御するものがあるが、曝気による排水の流動によって溶存酸素濃度検出器の検出値が不安定となり正確な値を検出することが困難である。また比較的大きい設備となる排水貯留槽に溶存酸素濃度検出器を設置することが必要で、メンテナンスも含め作業性等に課題がある。さらに曝気による多量の排水の流動によって排水中の異物等が溶存酸素濃度検出器に付着しやすく、正確な値を検出することが困難となる課題がある。
前記課題を解決するために、排水貯留槽から、排水の一部を別設の計測槽に取り込み溶存酸素濃度、pH等の水質要素を検出するものがある。
この代表的例として、同心の円筒形外周壁及びそれより低い同心の円筒形内周壁と両周壁間の底壁とで画成された環状水路内に排水を連続流入させて環状水流を形成し、環状水流中に水質計測プローブを垂下して排水の水質を計測するものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2002−340883号公報
しかし、上記従来の特許文献1に記載のものは、被計測水中の浮遊物質の沈殿を防ぐために、環状水路内に被計測水を環状水路の接線方向に連続流入させ、被計測水の流入速度を利用することで浮遊物質の沈殿を防ぐことのできる程度の環状水流を形成させ、この環状水流中に水質計測プローブ(検出器)を垂下させており、水質計測プローブの検出部近傍によどみ点やカルマン渦が発生する構造となっており、水質計測プローブの検出部に接触する被計測水流が変動するため、検出値が不安定であり、正確な水質を検出することが困難であった。
そこで本発明は水質計測槽へ流入させる被計測水の流入速度に依存することなく、被計測水中の浮遊物質の沈殿を防ぎ、水質計測プローブの検出部近傍によどみ点やカルマン渦が発生しないような水質計測装置を実現することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の水質計測装置は、被計測水流入口と被計測水流出口を有するパイプ循環部を備えた水質計測装置であって、パイプ循環部は2本の縦パイプと、縦パイプの下部同士を接続する下部接続パイプと、縦パイプの上部同士を接続する上部接続パイプと、縦パイプのうち1本に循環流発生部と駆動部からなる循環流発生手段と、もう1本に水質計測プローブとを備え、循環流発生部を縦パイプ内の下部接続パイプと上部接続パイプの間に設置し、水質計測プローブをもう一本の縦パイプ内の下部接続パイプと上部接続パイプの間に、その検出部を循環流に対向する方向に設置したことを特徴とする。
本発明により、水質計測槽へ流入させる被計測水の流入速度に依存することなく、被計測水中の浮遊物質の沈殿を防ぎ、水質計測プローブの検出近傍によどみ点やカルマン渦が発生しないような水質計測装置を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態による水質計測装置は、被計測水流入口と被計測水流出口を有するパイプ循環部を備えた水質計測装置であって、パイプ循環部は2本の縦パイプと、縦パイプの下部同士を接続する下部接続パイプと、縦パイプの上部同士を接続する上部接続パイプと、縦パイプのうち1本に循環流発生部と駆動部からなる循環流発生手段と、もう1本に水質計測プローブとを備え、循環流発生部を縦パイプ内の下部接続パイプと上部接続パイプの間に設置し、水質計測プローブをもう一本の縦パイプ内の下部接続パイプと上部接続パイプの間に、その検出部を循環流に対向する方向に設置したものである。
本実施の形態によれば、循環流発生手段によってパイプ循環部内を被計測水が循環することにより、被計測水に含まれる浮遊物質の沈降を防止でき、かつ被計測水が水質計測プローブの検出部に対向して流れてくるため、検出部によどみ点やカルマン渦が発生せず、正確な値を検出することができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による水質計測装置において、被計測水流出口を2本の縦パイプのうち1本に、被計測水流入口をもう1本の縦パイプに備え、被計測水流出口および被計測水流入口を上部接続パイプより上側に配置したものである。
本実施の形態によれば、パイプ循環部内の水面が上部接続パイプより上側に位置するために、パイプ循環部内に循環流をスムーズに発生することができる。また、水質計測槽内の水面近傍に浮上する浮遊性の異物を被計測水流出口より効率よく流出させることができ、これらの異物によって水質計測プローブへの異物の付着を防止することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態による水質計測装置において、パイプ循環部は円型パイプで構成し、循環流発生部はプロペラ型とし、プロペラの外径とパイプ循環部の内径の隙間を小さくしたものである。
本実施の形態によれば、プロペラ外周部とパイプ内周部の隙間の漏れ流れを少なくすることで、プロペラによる循環流の発生効率を高めることができ、プロペラの回転数を低く抑えた状態で必要な循環流速を得ることができる。このため、水質計測プローブの検出部における流れの乱れを低く抑えることができ、正確な値を検出することができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1の実施の形態による水質計測装置において、循環流発生手段が循環流発生部を複数段備えたものである。
本実施の形態によれば、循環流発生手段の駆動部によって循環流発生部を高速回転させることなく、精度のよい水質計測に必要な被計測水の循環流を得ることができるため、循環流発生手段の所要動力の低減することができる。
本発明の第5の実施の形態は、第1から第4の実施の形態による水質計測装置において、曝気手段を循環流発生部の下流側で、水質計測プローブの上流側に設置したものである。
本実施の形態によれば、曝気手段により発生する気泡流が水質計測プローブに当たることにより、水質計測プローブに異物が付着しにくく、長期間安定した水質の計測を可能とすることができる。
本発明の第6の実施の形態は、第5の実施の形態による水質計測装置において、水質計測プローブは被計測水の溶存酸素濃度を検出する溶存酸素濃度プローブであり、曝気手段により一定時間曝気することで、被計測水の溶存酸素濃度を高めた後、曝気手段による曝気を停止し、循環流発生手段を運転しつつ、被計測水の溶存酸素濃度の変化量を計測するものである。
本実施の形態によれば、被計測水の溶存酸素濃度を飽和濃度に近くなるまで高めた状態から溶存酸素濃度の変化量を計測することができるため、溶存酸素濃度の計測値が安定し、精度の高い計測を行うことができる。
本発明の第7の実施の形態は、第5の実施の形態による水質計測装置において、循環流発生部をシャフトを介して回転させる駆動部を、循環流発生部を配置した縦パイプの上部接続パイプより上側に配置したものである。
本実施の形態によれば、曝気手段による被計測水の飛沫を含む空気は駆動部に触れることなく、水質計測プローブを備えた縦パイプから吹き出すことができ、駆動部が被計測水の飛沫によって汚染されることを防ぐことができる。
本発明の第8の実施の形態は、第5の実施の形態による水質計測装置において、パイプ循環部に洗浄水流入口と、パイプ循環部の底部に開閉可能な洗浄水流出口を備え、パイプ循環部に洗浄水を導入し、循環流発生部を運転しつつ、曝気手段から曝気することで、水質計測プローブを洗浄するものである。
本実施の形態によれば、曝気手段により発生する洗浄水の気泡流が水質計測プローブに当たることにより、水質計測プローブを洗浄することができ、水質計測プローブに付着した異物を除去したり、水質計測プローブ表面に付着した生物膜を除去することもでき、長期間安定した水質の計測を可能とすることができる。
本発明の第9の実施の形態は、第5の実施の形態による水質計測装置において、パイプ循環部を本体ケース内に配設し、水質計測プローブを配置した縦パイプ上端が、ダクトを通じて本体ケース外へ接続され、曝気手段による曝気エアーが本体ケース外へ排気されるものである。
本実施の形態によれば、曝気手段による被計測水の飛沫を含む空気は水質計測プローブを備えた縦パイプからダクトを通じて本体ケース外へ排出することができ、本体ケース内が被計測水の飛沫によって汚染され、結露することを防ぐことができる。
本発明の第10の実施の形態は、第1から第9の実施の形態による水質計測装置を用いて計測した検出値に基づき、排水貯留槽の排水の水質を制御する排水処理方法である。
本実施の形態によれば、長期間、安定して計測した検出値に基づき、排水貯留槽の排水の水質を最適条件に制御することができる。
本発明の第11の実施の形態は、第10の実施の形態による排水処理方法において、パイプ循環部へ被計測水を供給する被計測水供給ポンプ1台と、非計測水供給ポンプの1次側に切替バルブを複数台備え、切替バルブを開閉することで排水処理槽のうち所定の場所から被計測水を導入し、排水処理槽の排水の水質を制御する排水処理方法である。
本実施の形態によれば、1つのパイプ循環部を用いて、排水処理槽の複数のサンプリング箇所から被計測水を導入し、排水処理槽における排水処理状況を計測し、排水処理槽の排水の水質を制御することができる。
以下、本発明による一実施例の水質計測装置について、生物処理も含め、図面を参照して説明する。
図1は本発明による一実施例の水質計測装置14および生物処理手段1を示す構成図である。なお図中の矢印は排水や被計測水の流れを示す。
工場や他の施設などから排出される被処理水である排水を排水貯留槽に一時貯留し、次工程において生物処理等を行う場合があるが、以下、排水貯留槽の排水を曝気して生物処理を行う構成の一実施例に基づいて説明する。
まず、生物処理手段1の構成、動作について説明する。流入管2から流量調節弁3を介して被処理水である排水を排水貯留槽である生物処理槽4に流入させ、一定量貯留する。生物処理槽4の排水(被処理水と汚泥の混合水)に供給管6、散気管7、散気管7に設けた多数の噴出孔8を介してブロワ5からの空気を供給する。この曝気によって、生物処理槽4の排水の溶存酸素濃度を高めて好気性化し、微生物による分解を促進する。生物処理槽4で浄化処理された排水は、接続管9を介して沈殿槽10に供給され、汚泥分が沈降することでこれを分離し、排出管11、開閉弁12を介して排出し活性汚泥として生物処理槽4に返送するか、余剰汚泥として排出する。汚泥分が除かれた処理水は、排出管13より排出し、放流または再利用するものである。排水の生物処理状況に応じて流量調節弁3により生物処理槽4への被処理水である排水の流入量(流入負荷)を制御する。
次に、水質計測装置14の構成、動作について図1を用いて説明する。
水質計測装置14はパイプ循環部15および被計測水供給ポンプ16などを本体ケース17内に配設した構成となっており、パイプ循環部15は円型のパイプ(縦パイプA18、縦パイプB19、縦パイプA18と縦パイプB19の下部同士を接続する下部接続パイプ20、縦パイプA18と縦パイプB19の上部同士を接続する上部接続パイプ21)で循環流路を構成している。縦パイプA18の上部接続パイプ21よりも上側には被計測水流入口22が、縦パイプB19の上部接続パイプ21よりも上側にはパイプ循環部15から被計測水をオーバーフローさせる被計測水流出口23が備わっており、連続的に被計測水をパイプ循環部15に流入させた場合でも、被計測水はショートパスすることなくパイプ循環部15を流れて被計測水流出口23から流出し、パイプ循環部15内の水位は一定のレベルを保持できるようになっている。
パイプ循環部15内に循環流を発生させる循環流発生手段24は駆動部25と循環流発生部26からなり、駆動部25は縦パイプA18の上端に位置するように設置してあり、駆動部25はシャフト27を介して循環流発生部26を回転させるようになっている。循環流発生部26は縦パイプA18内の下部接続パイプ20と上部接続パイプ21の間に位置するように設置してある。循環流発生手段24の駆動部25は速度制御モーターを、循環流発生部26は下向き流れを発生させるような迎角に設定されたプロペラ形状の回転子を用いるのが好ましい。
また、循環流発生部26は単段でもよいが、所定の流量が得られない場合は複数段用いればよく、所定の流量が得られる場合でも複数段用いれば高速回転させることなく、精度のよい水質計測に必要な被計測水の循環流を得ることができるため、循環流発生手段24の所要動力を低減することができる。
また、縦パイプA18の内径と循環流発生部26の外径の隙間は縦パイプA18の内径の5%以内とすることが好ましい。これにより循環流発生部26の外周からの漏れ流れを少なくすることで、循環流を効率よく発生させることができる。
このようパイプ循環部15内に循環流を発生させることで、パイプ循環部15へ流入させる被計測水の流速に依存することなく、被計測水中の懸濁物質の沈降を防ぐことができる。
水質計測プローブ28は検出部29を下端として、縦パイプB19内に備えてあり、循環流の上向き流れが検出部29に対向するようになっているため、循環流は検出部29に正面から衝突し、水質計測プローブ28の外面に沿って流れ、パイプ循環部15内を循環するようになっている。
したがって、水質計測プローブ28にはよどみ点やカルマン渦が発生せず、水質計測プローブ28の検出部29に接触する被計測水流が変動しないため、検出値が安定しており、水質計測プローブ28に異物が付着し難い構造となっている。
また、縦パイプA18の上部には洗浄水として水道水供給管30と、水道水の供給を開閉する洗浄水開閉弁31が備えてあり、下部接続パイプ20の底部には洗浄水や被計測水の流出管32と洗浄水や被計測水の流出を開閉する開閉弁33が備えてあり、開閉弁33を開くことでパイプ循環部15内の水道水や被計測水を生物処理槽4へと還流させることができるようになっている。
曝気手段34は循環流発生部26と水質計測プローブ28の検出部との間に設置されており、パイプ循環部15内に水道水を溜め、ブロア35から空気が送られることで、水道水による気泡流をパイプ循環部15内に発生させ、水質計測プローブ28の検出部29を循環流と気泡流によって洗浄することができるようになっている。
この際、循環流発生手段24を駆動し、より強力な循環水流を得ることも可能である。一定の時間間隔毎に水質計測プローブ28の検出部29を循環流と気泡流で洗浄することで、水質検出プローブ28に付着した異物を除去し、検出部29に生物膜が付着することを防止することが可能となる。
なお、上記のように循環流と気泡流による洗浄によっても、検出部29の生物膜などが除去できない場合は、パイプ循環部15の水道水や被計測水を排出した上で、水質計測プローブ28の検出部29へ直接水道水を噴射して、検出部29を洗浄してもよいが、検出部29にダメージを与える可能性があるので、噴射強度には注意を要する。
また、水質計測プローブ28を溶存酸素濃度プローブとすると、パイプ循環部15へ被計測水を溜め、被計測水の流入を止めた上で、循環流発生手段24を駆動しつつ、曝気手段34より曝気を行い、被計測水の溶存酸素濃度を高めた後、曝気手段34による曝気を停止し、循環流発生手段24のみ運転を継続することで、循環流を維持しつつ被計測水の溶存酸素濃度の変化量(以下、酸素利用速度)を計測することが可能となる。
なお、上部接続パイプ21内は被計測水または洗浄水で満たされ、縦パイプB19の上側は排気ダクト36を通じて本体ケース17外に接続しているため、曝気エアーは本体ケース17外に排出されるため、本体ケース17内が被計測水の飛沫によって汚染されるのを防止し、また結露を防ぐことができる。
以下、酸素利用速度に基づいた排水処理方法の一例を説明する。
生物処理槽4の排水に連続的に曝気を行うが、排水中の例えば処理すべき汚染物である有機物濃度に対して曝気量が不足状態にあるときは、溶存酸素濃度が低下する。この排水をパイプ循環部15に流入させて曝気し、溶存酸素濃度を一定値以上に高めた後、曝気を停止して酸素利用速度を計測した場合は、酸素の消費量が多く排水の溶存酸素濃度の低下が速くなる(酸素利用速度が速い)。この状態を計測した場合は、生物処理槽4への排水の流入負荷の減少および/または排水の曝気能力を高めるよう制御器(図示なし)により制御する。この制御器には、酸素利用速度を求めるプログラムが予め記憶させている。
また、排水中の例えば処理すべき汚染物である有機物濃度に対して曝気量が過剰状態にあるときは、溶存酸素濃度が高い。この排水をパイプ循環部15に流入させて曝気し、溶存酸素濃度を一定値以上に高めた後、曝気を停止して酸素利用速度を計測した場合は、酸素の消費量が少なく排水の溶存酸素濃度の低下が遅くなる(酸素利用速度が遅い)。この状態を計測した場合は、生物処理槽4への排水の流入負荷の増加および/または排水の曝気能力を下げるよう制御器(図示なし)により制御する。
これによって生物処理槽4の排水に連続的に曝気を行いながら、排水中の例えば処理すべき有機物濃度に応じて、生物処理槽4への排水の流入負荷および/または曝気能力を調節して最適な溶存酸素濃度に維持し、排水の処理能力の確保、その最大化および過剰な曝気による無駄な電力消費の増大を防止することができるものである。
なお被処理水である排水の流入負荷は、被処理水である排水の生物処理槽4への流入量を流量調節弁3により制御する。また処理すべき汚染物である有機物濃度の異なる排水を選択して生物処理槽4へ流入させることによっても制御することができる。
このように水質計測装置14を用いて計測した酸素利用速度に基づき、生物処理槽4の排水の水質を制御することにより、曝気の消費電力を抑えつつ処理水質を確保することができる。
また、水質計測プローブ28は上記溶存酸素濃度以外にpH、酸化還元電位、全活性汚泥濃度、各々の検出値または複数の検出値により生物処理槽4の排水の水質をより最適条件に制御することができる。
なお、より生物処理槽4の処理状況に合わせた正確な制御を行うためには、被計測水供給ポンプ16の1次側に切替弁A37、切替弁B38、切替弁C39を配置し、生物処理槽4の前段、中段、後段の被計測水を順次取り込んで、処理状況をより正確に把握することが可能となる。
なお、本実施例においては曝気手段34への空気の供給はブロア35から行っているが、装置外部の圧縮空気供給手段から供給を受けてもよい。
なお、本実施例においては、被処理水である排水を汚泥とともに曝気して生物処理を生物処理槽4で行う構成、すなわち排水貯留槽を生物処理槽4とした場合の一実施例に基づいて説明したが、被処理水である排水を貯留する排水貯留槽に一時貯留した後、次工程に備えた生物処理槽4に供給して、被処理水である排水を汚泥とともに曝気して生物処理を行う場合にも適用できるものである。この場合には、排水貯留槽と生物処理槽4とも排水貯留槽として包含するものである。
以上のように、本発明によれば、パイプ循環部15へ流入させる被計測水の流入速度に依存することなく、被計測水中の浮遊物質の沈殿を防ぎ、水質計測プローブ28の検出部29近傍によどみ点やカルマン渦が発生しないような水質計測装置を実現することができる。
本発明による水質計測装置は、工場や、排水処理施設などから排出されるさまざま排水に対して適用することができる。
本発明の一実施例における水質計測装置を示す構成図
符号の説明
1 生物処理手段
2 流入管
3 流量調節弁
4 生物処理槽
5、44 ブロワ
6、42 供給管
7 散気管
8 噴出孔
9 接続管
10 沈殿槽
11、13 排出管
12、33 開閉弁
14 水質計測装置
15 パイプ循環部
16 被計測水供給ポンプ
17 本体ケース
18 縦パイプA
19 縦パイプB
20 下部接続パイプ
21 上部接続パイプ
22 被計測水流入口
23 被計測水流出口
24 循環流発生手段
25 駆動部
26 循環流発生部
27 シャフト
28 水質計測プローブ
29 検出部
30 水道水供給管
31 洗浄水開閉弁
32 流出管
34 曝気手段
35 ブロア
36 排気ダクト
37 切替弁A
38 切替弁B
39 切替弁C

Claims (11)

  1. 被計測水流入口と被計測水流出口を有するパイプ循環部を備えた水質計測装置であって、前記パイプ循環部は2本の縦パイプと、前記縦パイプの下部同士を接続する下部接続パイプと、前記縦パイプの上部同士を接続する上部接続パイプと、前記縦パイプのうち1本に循環流発生部と駆動部からなる循環流発生手段と、もう1本に水質計測プローブとを備え、前記循環流発生部を前記縦パイプ内の前記下部接続パイプと前記上部接続パイプの間に設置し、前記水質計測プローブをもう一本の前記縦パイプ内の前記下部接続パイプと前記上部接続パイプの間に、その検出部を循環流に対向する方向に設置したことを特徴とする水質計測装置。
  2. 前記被計測水流出口を2本の前記縦パイプのうち1本に、前記被計測水流入口をもう1本の前記縦パイプに備え、前記被計測水流出口および前記被計測水流入口を前記上部接続パイプより上側に配置したことを特徴とする請求項1記載の水質計測装置。
  3. 前記パイプ循環部は円型パイプで構成し、前記循環流発生部はプロペラ型とし、前記プロペラの外径と前記パイプ循環部の内径の隙間が小さいことを特徴とする請求項1記載の水質計測装置。
  4. 前記循環流発生手段が前記循環流発生部を複数段備えたことを特徴とする請求項1記載の水質計測装置。
  5. 曝気手段を前記循環流発生部の下流側で、前記水質計測プローブの上流側に設置したことを特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載の水質計測装置。
  6. 前記水質計測プローブは前記被計測水の溶存酸素濃度を検出する溶存酸素濃度プローブであり、前記曝気手段により一定時間曝気することで、被計測水の溶存酸素濃度を高めた後、前記曝気手段による曝気を停止し、前記循環流発生手段を運転しつつ、被計測水の溶存酸素濃度の変化量を計測することを特徴とする請求項5に記載の水質計測装置。
  7. 前記循環流発生部をシャフトを介して回転させる前記駆動部を、前記循環流発生部を配置した前記縦パイプの前記上部接続パイプより上側に配置したことを特徴とする請求項5に記載の水質計測装置。
  8. 前記パイプ循環部に洗浄水流入口と、前記パイプ循環部の底部に開閉可能な洗浄水流出口を備え、前記パイプ循環部に洗浄水を導入し、前記循環流発生部を運転しつつ、前記曝気手段から曝気することで、前記水質計測プローブを洗浄することを特徴とする請求項5に記載の水質計測装置。
  9. 前記パイプ循環部を本体ケース内に配設し、前記水質計測プローブを配置した前記縦パイプ上端が、ダクトを通じて前記本体ケース外へ接続され、前記曝気手段による曝気エアーが前記本体ケース外へ排気されることを特徴とする請求項5に記載の水質計測装置。
  10. 請求項1から9いずれか1項に記載の水質計測装置を用いて計測した検出値に基づき、排水貯留槽の排水の水質を制御することを特徴とする排水処理方法。
  11. 前記パイプ循環部へ被計測水を供給する被計測水供給ポンプ1台と、非計測水供給ポンプの1次側に切替バルブを複数台備え、前記切替バルブを開閉することで前記排水処理槽のうち所定の場所から被計測水を導入し、前記排水処理槽の排水の水質を制御することができる請求項10に記載の排水処理方法。
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