JP3435370B2 - 下水道放流水の残留塩素計洗浄装置 - Google Patents

下水道放流水の残留塩素計洗浄装置

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JP3435370B2
JP3435370B2 JP22686799A JP22686799A JP3435370B2 JP 3435370 B2 JP3435370 B2 JP 3435370B2 JP 22686799 A JP22686799 A JP 22686799A JP 22686799 A JP22686799 A JP 22686799A JP 3435370 B2 JP3435370 B2 JP 3435370B2
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
    • G01N27/30Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells
    • G01N27/38Cleaning of electrodes

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水を河川に放流
するために処理する下水処理場において、下水処理のた
めに注入された塩素の残留濃度を測定する残留塩素計に
関するものである。さらに詳しくは、処理された河川へ
の放流水の残留塩素濃度を、ポーラログラフ法を利用し
て連続的に測定する装置において、測定誤差や感度の低
下の原因となる微生物や妨害物質などが滞留あるいは付
着することを抑制するために、常に装置全体を清浄に保
つ残留塩素計の洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、残留塩素計の洗浄装置としては、
定期的に測定槽の内壁や測定電極を洗浄するオゾン洗浄
法があった。このオゾン洗浄法は、オゾンが溶解したオ
ゾン水を洗浄水として測定槽に注入し、オゾンの酸化作
用によって付着した妨害物質や微生物などを酸化して洗
い流す方法である。また、封入したガラスやセラミック
のビーズによって測定槽内を洗浄する方法があった。こ
のビーズによる洗浄法にはつぎのような方法があった。
第1の方法は、攪拌器あるいは洗浄水の噴射により測定
槽内を攪拌することにより測定電極や測定槽の内壁に付
着した妨害物質や微生物などを洗浄する方法である。第
2の方法は、測定電極が埋もれるようにビーズを封入
し、測定電極自体を常に回転あるいは振動させて測定電
極を研磨する方法である。ビーズを用いた第2の方法で
は、ビーズ中で回転させることにより測定電極を研磨
(洗浄)しながらでも測定を行うことができるが、測定槽
の内壁まで洗浄することはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の洗
浄方法では、測定電極を含む測定槽の内部だけしか洗浄
することができないので、測定槽内以外の配管やポンプ
など、特に継ぎ目などの凹凸を有する部分に微生物が付
着して繁殖することにより、繁殖した微生物が配管やポ
ンプを通過する放流水のサンプル中に流出し、微生物の
濃度が実際の放流水より高くなる。微生物は、それ自体
が残留塩素の消費要因となるため、微生物の濃度が高く
なるほど放流水のサンプル中の残留塩素を多く消費して
しまう。従って、サンプルの残留塩素濃度が、実際の放
流水の残留塩素濃度より低くなってしまうという問題点
があった。このため、装置全体の点検整備を頻繁に行わ
なければならず、点検整備を怠ると、残留塩素濃度の測
定精度が低下するという問題点があった。さらに、オゾ
ンを用いた方法では、高価なオゾン発生器を必要とする
が、オゾン発生器は、測定槽内の洗浄に用いる程度の発
生量が限界であるため、他の部分まで洗浄することがで
きず、また、オゾンは酸化力が極めて強いので、微生物
や妨害物質を酸化するだけでなく、オゾン洗浄される装
置の各部分の劣化が早いという問題点があった。
【0004】本発明は、装置全体を常に清浄に維持して
装置全体の微生物の繁殖を抑えることにより、ポーラロ
グラフ法による残留塩素濃度の測定精度の低下を防止
し、点検整備の周期間隔をより長く延ばすことを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題点を解決するためになされたもので、河川放流渠か
ら放流水のサンプルを採取する採水装置と、この採水装
置で採取された放流水のサンプルの残留塩素を測定して
出力する残留塩素計とを具備する残留塩素計において、
前記残留塩素計に設けられた測定槽の内部および測定電
の洗浄を行う測定槽洗浄装置と、前記残留塩素計に設
けられた濾過装置の内部および砂の洗浄を行う濾過
装置洗浄装置と、前記採水装置に設けられたストレー
ナ、採水ポンプおよび各部の配管を洗浄する採水装置洗
浄装置と、これらの洗浄手段に洗浄水を供給する洗浄水
供給装置と、洗浄手段を制御する制御装置とを具備して
なり、測定槽洗浄装置は、測定槽の内部に洗浄水を噴射
するノズルを洗浄水供給装置に接続してなり、濾過装
置洗浄装置は、砂濾過装置の下部に設けた濾出口から内
部へ洗浄水が噴射するように前記洗浄水ポンプを接続し
てなり、採水装置洗浄装置は、ストレーナと採水ポンプ
との間の配管と、採水ポンプと濾過装置の間の配管で
あって採水ポンプの直後および濾過装置の直前とに前
記洗浄水ポンプを接続し、洗浄水ポンプから各部への洗
浄水配管の途中にそれぞれ電磁弁を設け、これらの電磁
弁および洗浄水ポンプ、採水ポンプを制御装置で制御す
るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
き説明する。図1は、本発明による洗浄装置を示すブ
ロック図で、1は河川放流渠11から放流水のサンプル
を採取する採水装置、2は残留塩素計、3は測定のため
の試薬を残留塩素計1に供給する試薬供給装置、4は残
留塩素計1や採水装置2に洗浄水を供給する洗浄水供給
装置、5は砂濾過装置22の洗浄の際に洗浄薬を供給す
る洗浄薬供給装置、6はこれらの装置を制御する制御装
置である。なお、図1中、実線は残留塩素測定系の配管
を表し、破線は洗浄液(薬)供給系の配管を表し、二点
鎖線は制御系の配線を表す。
【0007】採水装置1は、先端を河川放流渠11に臨
ませて設けられた採水管12がストレーナ13を介して
採水ポンプ14に接続されており、この採水ポンプ14
の吐出口は配管20を介して前記残留塩素計2の砂濾過
装置22に接続されている。また、この配管20の反対
側には、余剰の放流水サンプルまたは洗浄水を排水する
ため、前記採水管12より下流側に位置する配水管29
が接続されている。採水ポンプ14は、運転状態から停
止する際に、できる限り瞬時に運転を停止するポンプが
使われる。
【0008】残留塩素計2の砂濾過装置22は、図3に
示すように、水槽22aの約半分の深さに砂22bが充
填されており、水槽22aの上部から放流水のサンプル
が注がれるようになっている。また、水槽22aの下部
に設けられた濾出口22dは、測定のための試薬と放流
水のサンプルとを規定の比率で混合する混合ポンプ23
の一方の吸入口に接続されており、さらに、水槽22a
が満水となる水位の高さには、オーバーフロー管22c
が接続されている。このオーバーフロー管22cは前記
河川放流渠11の前記採水管12より下流側に位置する
排水管19に接続されている。混合ポンプ23の吐出口
は測定槽24に接続され、測定槽24の排出口は前記排
水管19に接続されている。
【0009】測定槽24の内部には、図4に示すよう
に、ガラスあるいはセラミックのビーズ24aが封入さ
れており、測定電極24bはこのビーズ24aに埋もれ
るように配置され、かつ、自転するための駆動装置24
dが設けられている。また、測定槽24の底部に臨ませ
て内部に洗浄水を噴射するノズル24cが設けられてい
る。測定槽24からの残留塩素測定信号出力は、変換器
25に内蔵された増幅回路(図示せず)を介して制御装置
6に接続されている。この変換器25には、さらに、洗
浄制御出力として、測定槽24の洗浄を制御する洗浄出
力端子26を介して後述の第5電磁弁31に接続され、
洗浄制御の開始を制御する制御出力端子27を介して制
御装置6に接続されている。
【0010】試薬供給装置3は、水道(図示せず)に接続
され、純水を生成する純水器32、試薬調合タンク3
3、移送ポンプ34、調合された試薬を貯留する試薬タ
ンク35が順次接続され、試薬タンク35は、前記混合
ポンプ23の他方の吸入口に接続されている。
【0011】洗浄水供給装置4は、水道(図示せず)から
の水道水を貯留する洗浄水タンク36と、洗浄水(水道
水)を前記残留塩素計2および採水装置1に供給する洗
浄水ポンプ37とからなり、洗浄水タンク36には水位
が下がると自動的に開いて水道水を補給する水栓(図示
せず)が設けられている。洗浄水ポンプ37の吐出口
は、洗浄水配管51を介してストレーナ13と採水ポン
プ14の間の配管15に、洗浄水配管52を介して採水
ポンプ14の吐出側の配管16に、洗浄水配管53を介
して前記配管20の砂濾過装置22の直前に接続される
とともに、洗浄水配管54を介して砂濾過装置22の濾
出口22dに、洗浄水配管55を介して測定槽24のノ
ズル24cに接続されている。これらの洗浄水ポンプ3
7から各部への洗浄水配管51、52、53、54、5
5には、それぞれ洗浄水を供給、停止するための第1〜
5の電磁弁17、18、21、30、31が設けられて
いる。これらの電磁弁17、18、21、30、31は
常閉型である。
【0012】洗浄薬供給装置5は、洗浄薬としての次亜
塩素酸塩(例えば、NaClO)溶液が貯留された洗浄
薬タンク38と洗浄薬供給ポンプ39とからなり、前記
洗浄水ポンプ37から砂濾過装置22の濾出口22dへ
の洗浄水配管54の途中であって第4電磁弁30の砂濾
過装置22側に接続されている。
【0013】制御装置6は、図2に示すように、残留塩
素測定信号を必要に応じてホールドして出力するメモリ
40が設けられ、このメモリ40の出力は残留塩素濃度
を表示する表示装置41に接続されるとともに、中央監
視所(図示せず)に出力するための信号出力端子59に
接続されている。また、制御装置6には、前記変換器2
5からの制御出力端子27に接続されたシーケンサ42
が設けられ、このシーケンサ42の制御出力は、駆動接
点43〜49およびメモリ40のホールド制御端子に接
続されている。駆動接点43は採水ポンプ14に、駆動
接点44は洗浄水ポンプ37に、駆動接点45は洗浄薬
ポンプ39に、駆動接点46は前記洗浄水配管51に設
けられた第1電磁弁17に、駆動接点47は前記洗浄水
配管52に設けられた第2電磁弁18に、駆動接点48
は前記洗浄水配管53に設けられた第3電磁弁21に、
駆動接点49は前記洗浄水配管54の第4電磁弁30に
接続されている。採水ポンプ14の駆動接点43は常閉
型であり、その他の駆動接点44〜49は常開型であ
る。
【0014】つぎに以上の構成の装置における動作を説
明する。まず、試薬供給装置3および洗浄水供給装置4
について説明する。試薬供給装置3は、純水器32によ
り水道水から塩素やその他の不純物を取り除いて純水を
生成して試薬調合タンク33に溜めてゆく。試薬調合タ
ンク33に規定の量の純水が溜まると、これに相当する
量の試薬が投入されて攪拌され、移送ポンプ34により
試薬タンク35に移送される。洗浄水供給装置4は、常
に規定の量の水道水が貯留されるように、装置の洗浄な
どに使用されて水位が下がると自動的に水栓(図示せ
ず)が開いて水道水が補給される
【0015】つぎに、残留塩素の測定時の動作について
説明する。残留塩素の測定時には、変換器25は、洗浄
出力端子26および制御出力端子27からの駆動制御信
号を出力しておらず、各駆動接点43〜49は常態を維
持している。したがって、常閉型の駆動接点33は閉じ
て採水ポンプ14を運転しており、常開型の駆動出力接
点44〜49は開いているので、洗浄水供給装置4から
各部へ洗浄水(水道水)を停止、供給する第1〜5電磁弁
17、18、21、30、31はすべて閉止し、洗浄水
ポンプ37、洗浄薬ポンプ39は運転を停止している。
混合ポンプ23は、本装置が運転を行っている限り、測
定時、洗浄時を問わず運転を継続している。この測定動
作状態では、図5に太線で示すように、採水ポンプ14
により採水管12を介して河川放流渠11から放流水の
サンプルが採取され、ストレーナ13でごみや土砂など
が除去されて砂濾過装置22に送られる。放流水のサン
プルは、前記ストレーナ13で除去しきれない濁質が砂
濾過装置22で除去され、水槽22aから溢れる放流水
のサンプルはオーバーフロー管22c、排水管19を介
して河川放流渠11に放流される。
【0016】濁質が除去された放流水のサンプルは、前
記試薬タンク35に貯留された試薬とともに、混合ポン
プ23で吸引されて規定の比率に混合されて測定槽24
に送出される。測定槽24では、流入した放流水のサン
プルの残留塩素濃度がポーラログラフ法により測定さ
れ、変換器25に内蔵された増幅器により適当な大きさ
(例えば、4〜20mA)に増幅されて制御装置6のメ
モリ40に出力される。この測定の間も、測定電極は自
転を継続しており、ビーズ24aにより常に測定電極表
面に均一な拡散層を維持できるように研磨(洗浄)され
ている。メモリ40は、この測定状態では、入力した残
留塩素の測定信号をそのまま、表示装置41に出力して
表示するとともに、信号出力端子59を介して中央監視
所に送信する。
【0017】つぎに、洗浄動作について説明する。洗浄
は、例えば、30分周期間隔で行われ、変換器25から
洗浄出力端子26および制御出力端子27への駆動制御
信号が出力されることにより開始される。洗浄出力端子
26から駆動信号が出力されると第5電磁弁31が開放
され、同時に制御出力端子27から制御信号が出力され
ると、シーケンサ42が各接点43〜48の開閉制御を
開始する。シーケンサ42は、まず、メモリ40のホー
ルド制御端子にホールド信号を出力し、洗浄動作が完了
するまで、出力される測定信号を洗浄開始直前の値に維
持する。
【0018】そして、測定槽24の洗浄が60秒間行わ
れる。測定槽24の洗浄は、洗浄出力端子26から駆動
信号が出力される事により、第5電磁弁31が開放さ
れ、駆動接点44が閉じて洗浄水ポンプ37が運転を開
始し、図6に太線で示すように、洗浄水供給装置4から
洗浄水(水道水)が測定槽24内にノズル24cからジ
ェット噴流として噴射される。すると測定槽24内が攪
拌され、洗浄水および封入されたビーズ24aにより内
壁および測定電極が洗浄される。噴射された洗浄水は配
水管19を介して河川放流渠11に排水される。測定槽
24の洗浄が完了すると、洗浄出力端子26からの駆動
信号が停止して第5電磁弁31が閉止する。
【0019】測定槽24の洗浄開始に7秒遅れて、砂濾
過装置22の逆方向洗浄が5分間行われる。この砂濾過
装置22の洗浄は、駆動接点49が閉じて第4電磁弁3
0が開放され、駆動接点45が閉じて洗浄薬ポンプ39
が運転を開始する。すると、図6に太線で示すように、
砂濾過装置22の濾出口22dから、洗浄薬が混合され
た洗浄水が噴射されて、逆方向洗浄により砂22bに捕
捉された濁質を洗浄するとともに、水槽22aの内壁の
洗浄が行われる。洗浄を行った後の洗浄水はオーバーフ
ロー管22cから配水管19を介して河川放流渠11に
排水される。同時に混合ポンプ23にも洗浄薬が混合さ
れた洗浄水が吸入されて混合ポンプ23の内部も洗浄が
行われる。混合ポンプ23を洗浄した洗浄水は、測定槽
24を経て配水管19から河川放流渠11に排水され
る。
【0020】前記測定槽24の洗浄の開始と同時に、駆
動接点43が開いて採水ポンプ14の運転を停止する
が、急激な流れの停止によるウォータハンマー現象によ
り、配管の内壁に付着した微生物や妨害物質がある程度
剥離する。採水ポンプ14停止の5秒後、採水ポンプ1
4と砂濾過装置22との間の配管20の正方向洗浄が6
0秒間行われる。この洗浄は、駆動接点47を閉じて第
2電磁弁18が開放され、図6に太線で示すように、配
管20に洗浄水供給装置4からの洗浄水が正方向に供給
されて洗浄が行われる。配管20を洗浄した洗浄水は砂
濾過装置22を経て、オーバーフロー管22c、配水管
19を介して河川放流渠11に排水される。
【0021】つぎに、前記配管20の逆方向洗浄が60
秒間行われる。この逆洗浄は、駆動接点47を開いて第
2電磁弁18が閉止され、駆動接点48を閉じて第3電
磁弁21が開放され、図7に太線で示すように、配管2
0に洗浄水供給装置4からの洗浄水が逆方向に供給され
て洗浄が行われる。配管20を逆洗浄した洗浄水は、配
水管29を介して河川放流渠11に排水される。
【0022】つぎに、採水管12およびストレーナ13
の逆洗浄が60秒間行われる。この逆洗浄は、駆動接点
47を開いて第2電磁弁18が閉止され、駆動接点46
を閉じて第1電磁弁17が開放される。すると、図8に
太線で示すように、採水管12およびストレーナ13に
洗浄水供給装置4から洗浄水が逆方向に供給されて洗浄
が行われる。この逆洗浄によりストレーナ13に濾過さ
れたごみや土砂が洗浄されて河川放流渠11に排出され
る。
【0023】つぎに、採水ポンプ14の洗浄が20秒間
行われる。この採水ポンプ14の洗浄は、駆動接点43
を閉じて採水ポンプ14を運転する。すると、図9に太
線で示すように、ポンプ14に洗浄水供給装置4から洗
浄水が供給されて洗浄が行われる。採水ポンプ14を洗
浄した洗浄水は、配水管29を介して河川放流渠11に
排水される。余剰の洗浄水は、ストレーナ13、採水管
12を介して河川放流渠11に排水される。
【0024】以上の配管20の正方向洗浄、逆方向洗
浄、採水管12およびストレーナ13の逆方向洗浄、採
水ポンプ14の洗浄の間、前記砂濾過装置22の洗浄が
平行して行われている。これらの洗浄がすべて完了する
と、駆動接点44、45が開いて洗浄薬ポンプ39、洗
浄水ポンプ37の運転が停止し、駆動接点46が開いて
第1電磁弁17が閉止する。そして、すべての駆動接点
が残留塩素の測定時の状態に戻るが、測定槽24、砂濾
過装置22、採水ポンプ14や各部の配管内の洗浄水
が、放流水のサンプルに置換されるまで、シーケンサ4
2は、メモリ40のホールド制御端子へのホールド信号
出力を継続し、出力される測定信号を洗浄開始直前の値
に維持する。そして、放流水のサンプルへの置換が完了
するのに充分な時間の経過後に、メモリ40へのホール
ド信号出力が解除されて、再び、測定された残留塩素の
測定信号がメモリ40から出力されて、定常の残留塩素
測定状態に戻る。
【0025】以上の実施例では、従来の測定槽の洗浄を
行う洗浄装置に、採水装置1の配管20や採水ポンプ1
4の洗浄を行う構成を追加したので、残留塩素計2に設
けられた変換器25から出力される信号で洗浄を開始す
るように構成したが、本発明はこれに限られるものでは
なく、制御装置6に設けられたシーケンサ42によっ
て、測定槽の洗浄を含むすべての洗浄の開始から完了ま
での制御を行うようにしてもよい。
【0026】以上の実施例では、洗浄水としての水道水
を、一旦、洗浄水タンク36に貯留して洗浄水ポンプ3
7で供給するようにしたが、洗浄動作時に充分な水量と
水圧が得られさえすれば、水道から直接供給するように
してもよい。洗浄水タンク36に水道水を貯留するよう
にした場合、時間とともに貯留した水道水の塩素濃度が
低下するため、洗浄時に洗浄薬が混入される砂濾過装置
22以外の洗浄では、長時間貯留した水道水による洗浄
では、微生物などの塩素消費物質の除去効果が低下する
ので、洗浄周期に合せて洗浄水タンク36に水道水を貯
留する必要がある
【0027】
【発明の効果】本発明は、測定槽の洗浄に加えて、砂濾
過装置および放流水のサンプルを残留塩素計に供給する
採水装置のポンプや配管をも洗浄するようにしたので、
装置の各部に微生物や妨害物質が滞留することが極めて
少なくなり、点検整備の周期を大幅に伸ばすことができ
るという効果を有する。特に、ストレーナ13や採水管
12を逆洗浄により洗浄し、採水ポンプから砂濾過装置
への配管20は、洗浄水を正方向と逆方向の両方向に流
通させて洗浄するようにしたので、一方向のみの洗浄で
は不充分な配管などの継ぎ目なども、微生物や妨害物質
が滞留することが少なくなり、洗浄の効果が高いという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の残留塩素計洗浄装置の実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】図1における制御装置を示すブロック図であ
る。
【図3】図1における砂濾過装置を示す説明図である。
【図4】図1における測定槽の説明図である。
【図5】本発明の残留塩素計洗浄装置による残留塩素測
定時における放流水のサンプルの流れを示す説明図であ
る。
【図6】本発明の残留塩素計洗浄装置による砂濾過装
置、測定槽、混合ポンプの洗浄、および配管20の正方
向洗浄時における洗浄水の流れを示す説明図である。
【図7】本発明の残留塩素計洗浄装置による採水装置の
配管20の逆方向洗浄時における洗浄水の流れ示す説明
図である。
【図8】本発明の残留塩素計洗浄装置による採水管12
とストレーナ13の洗浄時における洗浄水の流れ示す説
明図である。
【図9】本発明の残留塩素計洗浄装置による採水ポンプ
14の洗浄時における洗浄水の流れ示す説明図である。
【符号の説明】
1…採水装置、2…残留塩素計、3…試薬供給装置、4
…洗浄水供給装置、5…洗浄薬供給装置、6…制御装
置、11…河川放流渠、12…採水管、13…ストレー
ナ、14…採水ポンプ、15、16…配管、17…第1
電磁弁、18…第2電磁弁、19…配水管、20…配
管、21…第3電磁弁、22…砂濾過装置、23…混合
ポンプ、24…測定槽、25…変換器、26…洗浄出力
端子、27…制御出力端子、28…測定信号出力端子、
29…排水管、30…第4電磁弁、31…第5電磁弁、
32…純水器、33…試薬調合タンク、34…移送ポン
プ、35…試薬タンク、36…洗浄水タンク、37…洗
浄水ポンプ、38…洗浄薬タンク、39…洗浄薬ポン
プ、40…メモリ、41…表示装置、42…シーケン
サ、43〜49…駆動接点、51、52、53、54、
55…洗浄水配管、59…測定信号出力端子点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 33/18 106 G01N 27/46 316Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/26 - 27/49 G01N 1/00 G01N 33/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川放流渠から放流水のサンプルを採取
    する採水装置と、この採水装置で採取された放流水のサ
    ンプルの残留塩素を測定して出力する残留塩素計とを具
    備する残留塩素計において、前記残留塩素計に設けられ
    た測定槽の内部および測定電極の洗浄を行う測定槽洗浄
    装置と、前記残留塩素計に設けられた濾過装置の内部
    および砂の洗浄を行う濾過装置洗浄装置と、前記採水
    装置に設けられたストレーナ、採水ポンプおよび各部の
    配管を洗浄する採水装置洗浄装置と、これらの洗浄手段
    に洗浄水を供給する洗浄水供給装置と、洗浄手段を制御
    する制御装置とを具備してなり、測定槽洗浄装置は、測
    定槽の内部に洗浄水を噴射するノズルを洗浄水供給装置
    に接続してなり、濾過装置洗浄装置は、砂濾過装置の
    下部に設けた濾出口から内部へ洗浄水が噴射するように
    前記洗浄水ポンプを接続してなり、採水装置洗浄装置
    は、ストレーナと採水ポンプとの間の配管と、採水ポン
    プと濾過装置の間の配管であって採水ポンプの直後お
    よび濾過装置の直前とに前記洗浄水ポンプを接続し、
    洗浄水ポンプから各部への洗浄水配管の途中にそれぞれ
    電磁弁を設け、これらの電磁弁および洗浄水ポンプ、採
    水ポンプを制御装置で制御することを特徴とする下水道
    放流水の残留塩素計洗浄装置。
  2. 【請求項2】 採水ポンプと濾過装置の間の配管の洗
    浄は、洗浄水を採水ポンプ側から供給して行う正方向洗
    浄と、洗浄水を濾過装置側から供給して行う逆方向洗
    浄を順次行うことを特徴とする請求項1記載の下水道
    水の残留塩素計洗浄装置。
  3. 【請求項3】 洗浄の開始時に、採水ポンプを急激に停
    止させることによるウォータハンマー現象で各部の配管
    の内部に付着、滞留した微生物や妨害物質を剥離するこ
    とを特徴とする請求項1記載の下水道放流水の残留塩素
    計洗浄装置。
  4. 【請求項4】 濾過装置に洗浄水を供給する配管に洗
    浄薬供給装置を接続し、濾過装置の洗浄に際に、洗浄
    水に洗浄薬を混合することを特徴とする請求項1記載の
    下水道放流水の残留塩素計洗浄装置。
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