JP2002339756A - 多気筒エンジンの吸気装置 - Google Patents

多気筒エンジンの吸気装置

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JP2002339756A JP2001145366A JP2001145366A JP2002339756A JP 2002339756 A JP2002339756 A JP 2002339756A JP 2001145366 A JP2001145366 A JP 2001145366A JP 2001145366 A JP2001145366 A JP 2001145366A JP 2002339756 A JP2002339756 A JP 2002339756A
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Tomonori Ikuma
智典 井熊
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの吸気分配箱から,その外側の蓋体
を取り外すだけで開閉弁のメンテナンスを可能にし,し
かも開閉弁の安定した作動を確保する。 【解決手段】 吸気入口31及び隔壁35の一半部35
aを有すると共に,第1及び第2分配室37L,37R
間に渡る開口部45を外側壁に設けた分配箱本体43
と,隔壁35の他半部35bを有すると共に,開口部4
5を囲繞しながら分配箱本体43の外側面に着脱可能に
接合されるループ状の囲い壁47を内側面に一体に突設
した軽合金製の蓋体44とで吸気分配箱30を構成し,
前記他半部35bには,両分配室37L,37R間を連
通する弁孔40と,この弁孔40を開閉する開閉弁41
の弁軸53を支承する軸受孔54a〜54cとを設け,
蓋体44の,弁孔40に対応する部分に外方膨出部44
aを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,第1及び第2バン
クを有するエンジンの一側に配設される吸気分配箱の一
端部に,スロットルボディの吸気道に連なる吸気入口を
設け,また前記吸気分配箱内を隔壁により,前記吸気入
口にそれぞれ連通する第1及び第2分配室に区画すると
共に,該隔壁に,第1及び第2分配室間を連通,遮断し
得る開閉弁を設け,前記前記第1及び第2分配室にそれ
ぞれ開口すると共に,前記第1及び第2のバンクの吸気
ポートにそれぞれ連なる第1及び第2吸気分岐管を前記
吸気分配箱に連設し,エンジンの運転状態に応じて前記
開閉弁を開閉することにより吸気特性を変えて,エンジ
ンの低速から高速に渡る広い運転域で高出力性能を発揮
し得るようにした,多気筒エンジンの吸気装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる多気筒エンジンの吸気装置は,例
えば特開平9−88746号公報に開示されているよう
に,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記公報に
開示されている吸気装置では,開閉弁を軸支すると共
に,この開閉弁により開閉される弁孔を有する隔壁体
が,分配箱本体と吸気マニホールドとの間に介裝される
構成となっているので,開閉弁のメンテナンスに際して
は,分配箱本体及び吸気マニホールド間を分解するとい
う面倒な作業が必要となるため,メンテナンス性が良好
とは言えない。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,吸気分配箱から,その外側の蓋体を取り外すだけ
で開閉弁のメンテナンスを行うことができ,しかも開閉
弁の安定した作動を確保することができるようにした,
前記多気筒エンジンの吸気装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,第1及び第2バンクを有するエンジンの
一側に配設される吸気分配箱の一端部に,スロットルボ
ディの吸気道に連なる吸気入口を設け,また前記吸気分
配箱内を隔壁により,前記吸気入口にそれぞれ連通する
第1及び第2分配室に区画すると共に,該隔壁に,第1
及び第2分配室間を連通,遮断し得る開閉弁を設け,前
記前記第1及び第2分配室にそれぞれ開口すると共に,
前記第1及び第2のバンクの吸気ポートにそれぞれ連な
る第1及び第2吸気分岐管を前記吸気分配箱に連設し
た,多気筒エンジンの吸気装置において,前記吸気入
口,前記第1及び第2吸気分岐管並びに前記隔壁の一半
部を有すると共に,前記第1及び第2分配室間に渡る開
口部を前記第1及び第2分岐管と反対側の外側壁に設け
た分配箱本体と,前記隔壁の他半部を有すると共に,前
記開口部を囲繞しながら前記分配箱本体の外側面に着脱
可能に接合されるループ状の囲い壁を内側面に一体に突
設した軽合金鋳造製の蓋体とで前記吸気分配箱を構成
し,前記他半部には,前記第1及び第2分配室間を連通
する弁孔と,この弁孔を開閉する開閉弁の弁軸を支承す
る軸受孔とを設け,前記弁孔を拡大すべく前記蓋体の,
前記弁孔に対応する部分に外方膨出部を形成したことを
第1の特徴とする。
【0006】尚,前記第1及び第2バンクは,後述する
本発明の実施例における左右のバンク6L,6Rに対応
する。
【0007】この第1の特徴によれば,蓋体及び開閉弁
で1個の組立体を構成することになるから,蓋体を分配
箱本体から取り外すことにより,開閉弁及びその周辺の
メンテナンスを容易に行うことができ,メンテナンス性
の向上に寄与し得る。
【0008】しかも軽合金鋳造製の蓋体は,吸気分配箱
の軽量化に寄与すると共に,周囲の温度変化に影響され
ずに所定形状を維持し得る上,内面の囲い壁により効果
的に補強されるため,蓋体と一体の隔壁他半部に穿設さ
れた,弁軸の軸受孔に変形を来すことがなく,開閉弁の
安定した作動を確保することができる。さらに蓋体内面
の囲い壁は,蓋体の鋳造時の湯路を拡大する役目をも果
たし,蓋体の鋳造性を高めるので,品質の向上にも寄与
する。
【0009】また蓋体の,弁孔に対応する部分に形成さ
れた外方膨出部により,その部分の隔壁他半部の高さの
増加を得て,開口面積の大なる弁孔の形成が可能となる
のみならず,その外方膨出部により吸気分配箱の容積増
加を図ることをできる。
【0010】特に,弁孔を有する蓋体は,吸入分岐管と
一体の分配箱本体に比して小型且つ形状が単純であるか
ら,高圧ダイカスト等の精密鋳造が可能となる。したが
って,弁孔の後加工が不要で,しかも高剛性で,且つ周
囲の温度変化によっても歪みを生ずることがない高品質
の蓋体が容易に得られと共に,それに軸支される開閉弁
の良好な開閉作動を,周囲温度の変化に関係なく常に確
保することができる。
【0011】また本発明は,第1の特徴に加えて,前記
隔壁の他半部には,前記吸気入口と反対側の端部から前
記軸受孔を穿設したことを第2の特徴とする。
【0012】この第2の特徴によれば,吸気入口の存在
に関係なく,比較的短いドリルをもって軸受孔を容易且
つ高精度に加工することができ,開閉弁の作動安定化に
寄与し得る。
【0013】さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加
えて,前記隔壁の他半部を,前記軸受孔に沿って前記弁
孔を分割するように,隔壁他半部主体と隔壁片とに分割
し,その隔壁他半部主体に隔壁片をボルト結合したこと
を第3の特徴とする。
【0014】この第3に特徴によれば,隔壁の他半部主
体及び隔壁片の鋳造時,それぞれが有する弁孔の半部を
簡単に型成形することができる,鋳造後,面倒な弁孔加
工が不要となり,生産性の向上を図ることができる。
【0015】さらにまた本発明は,第1〜第3の特徴に
何れかに加えて,クランク軸を縦置きにした船外機用エ
ンジンの後向きにした第1及び第2バンクの頭部と,こ
のエンジンを覆う船外機用エンジンフードの後壁との間
に前記吸気分配箱を上下に長く配置し,該吸気分配箱の
上端部に前記吸気入口を設ける一方,該吸気分配箱の下
端部に前記弁軸を介して前記開閉弁を駆動するアクチュ
エータを取り付けたことことを第4の特徴とする。
【0016】この第4の特徴によれば,船外機におい
て,吸気入口とアクチュエータとの干渉を回避しなが
ら,エンジンの第1及び第2バンクとエンジンフードと
の間の狭小なスペースに吸気装置をコンパクトに収容す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施例の形態を,添付図
面に示す本発明の一実施例に基づいて以下にに説明す
る。
【0018】図1は船外機の全体側面図,図2は図1の
要部縦断面図,図3は図2の3−3線断面図,図4は図
2の4−4線断面図,図5は図4の5−5線断面図,図
6は図5の6−6線断面図,図7は図5の7−7線断面
図,図8は図5に対応した吸気マニホールドの要部分解
図,図9は図8の9−9線断面図,図10は図9の10
部拡大図,図11は図8の11矢視図,図12は図11
の12−12線断面図,図13は図11の13−13線
断面図である。
【0019】尚,以下の説明において,前後左右とは,
船外機Oが取り付けられる船体Hを基準にして言うもの
とする。
【0020】図1〜図3において,船体Hの後端に取り
付けられる船外機Oは,マウントケース1,このマウン
トケース1の下端面に結合されるエクステンションケー
ス2,及びこのエクステンションケース2の下端面に結
合されるギヤケース3を備えており,マウントケース1
の上端面にV型6気筒水冷式4ストロークエンジンEが
クランク軸4を縦置きにして搭載される。
【0021】またマウントケース1には,ステー13を
介して環状のアンダカバー14が固着される。このアン
ダカバー14は,エンジンEの下部からエクステンショ
ンケース2の上部までの区間の周囲を覆うもので,その
上端に,エンジンEを上方から覆うエンジンフード12
が着脱可能に取り付けられる。このエンジンフード12
及びアンダカバー14とにより,エンジンEを収容する
エンジンルーム15が画成される。
【0022】エンジンEは,縦置きのクランク軸4を支
持するクランクケース5と,このクランクケース5から
後方に向かってV字状に広がる左右一対のバンク6L,
6Rとを有しており,クランクケース25の下面が前記
マウントケース1の上部取り付け面にボルト結合され
る。
【0023】図5及び図6に示すように,各バンク6
L,6Rは,上下に配列する複数本(図示例では3本)
のシリンダボア7L,7Rを備える。また左右のバンク
6L,6Rは,クランクケース25の後端面にボルト結
合され,上記左右のシリンダボア7L,7Rを有するシ
リンダブロック7と,このシリンダブロック7の,シリ
ンダボア7L,7Rがそれぞれ開口する左右の後端面に
ボルト結合される一対のシリンダヘッド9L,9Rと,
これらシリンダヘッド9L,9Rに形成される動弁室を
閉じるべく,シリンダヘッド9L,9Rの後端面に結合
される一対のヘッドカバー10L,10Rとから構成さ
れる。
【0024】図2〜図4において,エンジンフード12
の後面上部に空気取り入れ口16が設けられ,この空気
取り入れ口16に連通して,下端をエンジンルーム15
の下部に開放する偏平な通風ダクト17がエンジンフー
ド12の後壁内面に沿って配設される。この通風ダクト
17によりエンジンルーム15に取り入れられた空気
は,吸気サイレンサ18及び吸気マニホールドMiを通
して左右のバンク6L,6Rに吸気される。
【0025】吸気サイレンサ18はエンジンEの上面に
取り付けられるもので,箱型をなしており,左右一対の
入口20,20と,これら入口20,20の間に配置さ
れる出口21とを備える。その出口21にスロットルボ
ディ22の吸気道22aの上流端が接続される。その吸
気道22aには,船体Hに設けられるアクセルレバー
(図示せず)に連動するスロットル弁23が軸支され
る。
【0026】図5〜図7において,前記スロットルボデ
ィ22の吸気道22aの下流端に連なる吸気マニホール
ドMiは,左右のバンク6L,6R間の谷間24に臨ん
で配設される。また上記谷間24には,左バンク6Lの
シリンダヘッド9Lが有する複数の吸気ポート25Lに
接続する複数の左吸気管26Lと,右バンク6Rのシリ
ンダヘッド9Rに形成された複数の吸気ポート25Rに
接続する複数の右吸気管26Rとが,各上流端を後方へ
向けるようにして配設される。複数の左吸気管26Lの
上流端には,これらを相互に連結する左連結フランジ2
7Lが一体に形成され,複数の右吸気管26Rの上流端
には,これらを相互に連結する右連結フランジ27Rが
一体に形成される。左右のバンク6L,6Rの吸気管2
6L,26Rに,対応するバンク6L,6Rの吸気弁に
向かって燃料を噴射する電磁式の燃料噴射弁28L,2
8Rが取り付けられる。
【0027】吸気マニホールドMiは,上下方向に長く
且つ前後方向に偏平な形状を持つ吸気分配箱30を備
え,これは左右のバンク6L,6Rの両後面を跨ぐよう
に配置される。この吸気分配箱30の前壁上部には,中
心部に吸気入口31を有する連結フランジ32が形成さ
れ,これに前記スロットルボディ22の下流端に形成し
た連結フランジ33が結合される。
【0028】吸気分配箱30内には上下方向に延びる隔
壁35が設けられ,これによって吸気分配箱30の内部
は,それぞれ吸気入口31に連通する左分配室37L及
び右分配室37Rに区画される。隔壁35には,吸気入
口31に流入した空気を左右の分配室37L,37Rに
分流させる誘導壁36が連設される。
【0029】また吸気分配箱30の前記谷間24に臨む
前壁には,左右の分配室37L,37Rにそれぞれ連通
する複数の左吸気分岐管38L及び右吸気分岐管38R
が一体に成形される。左右の複数の吸気分岐管38L,
38Rの下流端には,これらを相互に連結する1個の連
結フランジ39一体に成形され,これが前記左右の吸気
管26L,26Rの連結フランジ27L,27Rにボル
ト結合される。
【0030】吸気分配箱30の内部を左右の分配室37
L,37Rに区画する前記隔壁35には,両分配室37
L,37R間を直接連通する上下一対の弁孔40が設け
られ,この弁孔40を開閉する一対のバタフライ型の開
閉弁41が軸支される。
【0031】而して,エンジンEの運転中,吸気サイレ
ンサ18の左右の入口20,20に流入した空気は,吸
気サイレンサ18内で合流し,出口21を出て,スロッ
トルボディ22の吸気道22aを通り,吸気マニホール
ドMiの吸気分配箱30の吸気入口31に向かう。その
際,吸気道22aでは,スロットル弁23の開度によ
り,エンジンEの吸気量が制御される。
【0032】エンジンEの低速運転域では,吸気分配箱
30内の開閉弁41は閉じておくものであって,吸気マ
ニホールドMiの吸気入口31に流入した空気は,上下
に延びる左右の分配室37L,37Rに分流する。そし
て,左分配室37Lに分流した空気は,複数の左吸気分
岐管38Lに更に分流し,左吸気管26Lを経て左バン
ク6Lの吸気ポート25Lを通り,対応するシリンダボ
ア27Lに吸気される。また右分配室37Rに分流した
空気は,複数の右吸気分岐管38Rに更に分流し,右吸
気管26Rを経て右バンク6Rの吸気ポート25Rを通
り,対応するシリンダボア27Rに吸気される。
【0033】ところで,エンジンEの低速運転域では,
左右の吸気分岐管38L,38Rの上流端が開口する左
分配室37L及び右分配室37Rは,上部の吸気入口3
1との連通部を除いて,閉じ状態の開閉弁41により遮
断されているから,左分配室37Lから左バンク6Lの
吸気ポート25Lに至る吸気系と,右分配室37Rから
右バンク6Rの吸気ポート25Rに至る吸気系とよりな
る,互いに吸気干渉の生じない2系統の共鳴過給吸気系
が構成され,しかもその各共鳴過給吸気系の固有振動が
エンジンEの低速運転域での各バンク6L,6Rの吸気
弁の開閉周期と略一致するように設定されており,した
がって共鳴過給効果が有効に発揮され,エンジンの低速
運転域での吸気充填効率が増大し,出力性能の向上を図
ることができる。
【0034】また,エンジンEの高速運転域では,吸気
分配箱30内の開閉弁41は開くものであって,これに
より左右の分配室37L,37Rは弁孔40を介して相
互に連通して大容量の1個のサージタンクを構成し,こ
のサージタンクに左右の吸気分岐管38L,38Rの上
流端が開口するので,各バンク6L,6Rにおける吸気
慣性の容量が増大し,共鳴吸気系の実質的な長さが減少
して,該共鳴吸気系の固有振動数がエンジンEの高速運
転域での各バンク6L,6Rの吸気弁の開閉周期と一致
するように高まり,共鳴過給効果が有効に発揮されて,
エンジンEの高速運転域での吸気充填効率が増大し,出
力性能の向上を図ることができる。
【0035】図5〜図8に示すように,吸気分配箱30
は,合成樹脂製の分配箱本体43と,Al合金,Mg合
金等の軽合金を素材とする高圧ダイカスト製の蓋体44
とから構成される。分配箱本体43は,連結フランジ3
2,左右の吸気分岐管38L,38R及び隔壁35の一
半部35aと一体に成形されるもので,吸気分岐管38
L,38Rと反対側の後壁には,左右両分配室38L,
38Rに渡って開口する開口部45が設けられ,その開
口部45の周辺は,内向きの接合フランジ46となって
いる。蓋体44は前記開口部45を閉鎖するものであっ
て,内側面に,前記開口部45を囲繞して前記接合フラ
ンジ46に対向するループ状の囲い壁47と前記隔壁3
5の他半部35bとが一体に形成され,また囲い壁47
には複数の取り付けボス47aが形成される。そして囲
い壁47をシール部材49を挟んで前記接合フランジ4
6に重ねると共に,取り付けボス47aを接合フランジ
46にボルト51で結合することにより,前記開口部4
5は気密に閉鎖される。その際,隔壁35の一半部35
aと他半部35b間にもシール部材52が介裝される。
【0036】上下一対の前記弁孔40及び開閉弁41は
隔壁他半部35bに設けられる。各弁孔40は長辺を上
下方向に向けた長方形に形成され,それに対応して各開
閉弁41も長方形をなしている。上下一対の開閉弁41
は,上下方向に延びる共通1本の弁軸53に取り付けら
れ,その弁軸53は,蓋体44の下端面から隔壁他半部
35bにドリル加工された同軸3個の軸受孔54a,5
4b,54cで両端部及び中間部を回転自在に支承され
る。
【0037】両弁孔40は,隔壁35の長手方向中央部
より,軸受孔54a,54b,54cの加工開始端側で
ある下端側に全体的にオフセット配置される。こうする
と,弁軸53のスパンを開閉弁41の支持にのみ必要な
最小長さに設定することができると共に,軸受孔54
a,54b,54cの加工に際しては比較的短いドリル
の使用が可能となり,各軸受孔54a,54b,54c
の加工精度を,高度の熟練をようすることなく容易に上
げることができる。また軸受孔54a,54b,54c
の加工開始端は,吸気入口31と反対側に位置するの
で,吸気入口31の存在に関係なく比較的短いドリルを
もって各軸受孔54a,54b,54cを容易且つ高精
度に加工することができる。
【0038】こうして,蓋板98と一体の隔壁他半部3
5bに開閉弁41が軸支されるので,蓋板98及び開閉
弁41の組立体を組み立てた後,その蓋板98を吸気分
配箱30に固着することにより,開閉弁41付きの吸気
分配箱30を能率良く組み立てることができる。また分
配箱本体43の接合フランジ46に結合される蓋体44
内面のループ状の囲い壁47は,吸気分配箱30の必要
容積を確保しながら,隔壁他半部35bと共に蓋体44
の剛性を強化する補強リブの機能をも果たし,蓋体44
の成形後の反りや分配箱本体43へのボルト締め付け力
による歪みを防止しながら,蓋体44の薄肉化,延いて
は軽量化に寄与することができる。
【0039】特に,弁孔40を有する蓋体44は,吸入
分岐管38L,38Rと一体の分配箱本体43に比して
小型且つ形状が単純であるから,高圧ダイカスト等の精
密鋳造が可能となる。したがって,弁孔40の後加工が
不要で,しかも高剛性で,且つ周囲の温度変化によって
も歪みを生ずることがない高品質の蓋体44が容易に得
ることができる。
【0040】また蓋体44は,その内面の囲い壁体47
により効果的に補強されるため,特に蓋体44と一体の
隔壁他半部35bに穿設された軸受孔54a,54b,
54cに変形を来すことがなく,上記軸受孔54a,5
4b,54cに弁軸53を支承させる開閉弁41を,周
囲温度の変化に関係なく常にスムーズに開閉作動するこ
とができる。さらに蓋体44内面の囲い壁体47は,蓋
体44の鋳造時の湯路を拡大する役目をも果たし,蓋体
44の鋳造性を高めるので,品質の向上にも寄与する。
【0041】蓋体44の外壁には,弁孔40に対応する
部分に外方への膨出部44aが形成され,その形成によ
り,その部分の隔壁他半部35bの高さの増加を得て,
開口面積の大なる弁孔40の形成が可能となる。またそ
の膨出部44aにより吸気分配箱30の容積増加を図る
こともできる。
【0042】さらに弁孔40の型成形を可能にするた
め,図9に示すように,隔壁他半部35bは,軸受孔5
4a,54b,54cに沿って弁孔40を分割するよう
に,隔壁他半部主体55と隔壁片56とに分割され,各
弁孔40は,隔壁他半部主体55に成形した比較的深い
切欠き40aと,各隔壁片56に成形した比較的浅い切
欠き40bとで構成される。隔壁片56は,その両端部
を隔壁他半部主体55にボルト57で結合される(図1
2参照)。
【0043】而して,隔壁他半部主体55及び隔壁片5
6の鋳造時,それらの切欠き40a,40bは簡単に型
成形することができるので,鋳造後,面倒な弁孔加工が
不要となり,生産性の向上を図ることができる。また弁
孔40を複数とすると共に,これらを開閉する複数の開
閉弁41に共通な弁軸53の両端部及び中間部を,隔壁
他半部35bの複数の軸受孔54a,54b,54cに
より支承するようにしたので,弁孔40の総合開口面積
を大きく設定しつゝ弁軸53の撓みを防ぎ,開閉弁41
のスムーズな開閉作動を確保することができる。
【0044】図9,図11及び図13において,前記弁
軸53の下端部は蓋体44の下方に突出しており,その
下端部に作動レバー60が固着される。この作動レバー
60は,周方向に間隔を置いて配置される3本のアーム
60a,60b,60cを備えており,第1のアーム6
0aが,蓋体44の下端面に形成されたストッパ突起6
1に当接することにより開閉弁41の全開位置が規定さ
れ,第2のアーム60bが,上記ストッパ突起61に調
節可能に螺着されたストッパボルト62に当接すること
により開閉弁41の全閉位置が規定されるようになって
いる。そして作動レバー60には,開閉弁41を開き方
向に付勢する弁ばね63が接続される。
【0045】第3のアーム60cには,負圧アクチュエ
ータ64の作動杆65が連結される。負圧アクチュエー
タ64は,蓋体44の下面にねじ止めされたブラケット
67に支持されるケーシング66と,ケーシング66の
内部を大気室69と作動室70とに区画して外周縁をケ
ーシング66に結合されるダイヤフラム71とを備えて
おり,このダイヤフラム71の中心に,大気室69を貫
通して前記第3のアーム60cにピボット連結される作
動杆65が固着される。また作動室70には,ダイヤフ
ラム71を開閉弁41の開き方向に付勢する戻しばね7
2が収容される。
【0046】負圧アクチュエータ64のケーシング66
には,上記負圧室に連なる負圧導入管73が突設され,
これと負圧タンク74とを結ぶ負圧導管75の途中に制
御76が介裝される。この制御76は電磁弁で構成さ
れ,図示しない電子制御ユニットによる制御により,エ
ンジンEの低速運転域では励磁されて負圧導管75を導
通状態にし,高速運転域で消磁されて負圧導管75を不
通にすると共に,負圧アクチュエータ64の負圧室を大
気に解放するようになっている。したがって,エンジン
Eの低速運転域では,負圧アクチュエータ64が作動し
て開閉弁41を閉じ,高速運転域になると,負圧アクチ
ュエータ64が不作動状態となるので,開閉弁41は弁
ばね63の付勢力で開くことになる。
【0047】前記負圧タンク74には,前記吸気分配箱
30の上部に形成した負圧取り出し管78に連なる負圧
導管79が接続され,この負圧導管79の途中に,負圧
タンク74から負圧取り出し管78への負圧の逆流を阻
止するチェック弁80が介裝される。したがって,エン
ジンEの運転中,吸気分配箱30に発生する吸気負圧を
負圧導管79及びチェック弁80を通して負圧タンク7
4に蓄えることができる。
【0048】図9及び図10に示すように,蓋体44の
下端面には,最下部の軸受孔22aの外端に隣接する環
状のシールハウジング82と,更にシールハウジング8
2の外端に隣接するワッシャハウジング83とが形成さ
れる。シールハウジング82には環状のシール部材84
が装着され。ワッシャハウジング83には,弁軸53の
外周に係止されてシール部材84の外端面に対向するク
リップ85と,このクリップ85に回転摺動可能に当接
する1枚もしくは複数枚のワッシャ86が収容され,こ
のワッシャ86の離脱を阻止する押さえ板87が蓋体4
4の下面にねじ止めされる。上記シール部材84はゴム
等の弾性材からなるもので,その内周面には,互いに離
反する方向に突出して弁軸53の外周面に密接する一対
のシールリップ84a,84bを一体に備え,また外周
面には,シールハウジング82の内周面に圧入される金
属製の補強環89が焼き付けられている。
【0049】而して,エンジンEの運転中,吸気分配箱
30内で吸気脈動,即ち負圧と正圧が交互に繰り返され
る圧力変動が発生しても,シール部材84の上記シール
リップ84a,84bにより,最下部の軸受孔54aを
通して外気が吸気分配箱30内に侵入したり,吸気分配
箱30内の圧力が漏出したりすることを確実に防ぎ,吸
気道吸気分配箱30への埃の侵入や,吹き返し時の燃
料,ブローバイオイル等の漏出を回避することができ
る。
【0050】図13に示すように,アクチュエータ64
は,吸気分配箱30の下方への投影図形内に収まるよう
に配置される。その際,アクチュエータ64の吸気分配
箱30に対する干渉を回避すべく,図6及び図11に示
すように,吸気分配箱30の下面にアクチュエータ64
の上部を受容する凹部90が形成される。
【0051】而して,開閉弁41を開閉駆動するアクチ
ュエータ64の位置は,開閉弁41の弁軸53に対する
作動レバー60の結合位置の選定により,弁軸53の周
囲で自由に設定し得るため,このアクチュエータ64を
前方に傾けるだけで,吸気分配箱30の上下方向投影図
形の領域内に収めることが可能であり,したがってアク
チュエータ64と,これにより吸気分配箱30の後面に
近接したエンジンフード12の後壁との干渉を簡単に回
避することができる。しかも吸気入口31及びアクチュ
エータ64は,吸気分配箱30の上下両端部に配置され
るので,それらの干渉をも回避して,吸気装置のコンパ
クト化を図ることができる。しかも吸気分配箱30下面
の凹部90にアクチュエータ64の上部を受容させるこ
とにより比較的大型のアクチュエータ64を吸気分配箱
30やエンジンフード12に干渉させることなく,狭い
エンジンルームに設置することができる。
【0052】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。例えば,本発明は自動車用エンジン
の吸気装置に適用することもできる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,第1及び第2バンクを有するエンジンの一側に配設
される吸気分配箱の一端部に,スロットルボディの吸気
道に連なる吸気入口を設け,また前記吸気分配箱内を隔
壁により,前記吸気入口にそれぞれ連通する第1及び第
2分配室に区画すると共に,該隔壁に,第1及び第2分
配室間を連通,遮断し得る開閉弁を設け,前記前記第1
及び第2分配室にそれぞれ開口すると共に,前記第1及
び第2のバンクの吸気ポートにそれぞれ連なる第1及び
第2吸気分岐管を前記吸気分配箱に連設した,多気筒エ
ンジンの吸気装置において,前記吸気入口,前記第1及
び第2吸気分岐管並びに前記隔壁の一半部を有すると共
に,前記第1及び第2分配室間に渡る開口部を前記第1
及び第2分岐管と反対側の外側壁に設けた分配箱本体
と,前記隔壁の他半部を有すると共に,前記開口部を囲
繞しながら前記分配箱本体の外側面に着脱可能に接合さ
れるループ状の囲い壁を内側面に一体に突設した軽合金
鋳造製の蓋体とで前記吸気分配箱を構成し,前記他半部
には,前記第1及び第2分配室間を連通する弁孔と,こ
の弁孔を開閉する開閉弁の弁軸を支承する軸受孔とを設
け,前記弁孔を拡大すべく前記蓋体の,前記弁孔に対応
する部分に外方膨出部を形成したので,蓋体及び開閉弁
で1個の組立体を構成することになり,蓋体を分配箱本
体から取り外すことにより,開閉弁及びその周辺のメン
テナンスを容易に行うことができる。
【0054】しかも軽合金鋳造製の蓋体は,吸気分配箱
の軽量化に寄与すると共に,周囲の温度変化に影響され
ずに所定形状を維持し得る上,内面の囲い壁により効果
的に補強されるため,蓋体と一体の隔壁他半部に穿設さ
れた,弁軸の軸受孔に変形を来すことがなく,開閉弁の
安定した作動を確保することができる。
【0055】さらに蓋体内面の囲い壁は,蓋体の鋳造時
の湯路を拡大する役目をも果たし,蓋体の鋳造性を高め
るので,品質の向上にも寄与する。また蓋体の,弁孔に
対応する部分に形成された外方膨出部により,その部分
の隔壁他半部の高さの増加を得て,開口面積の大なる弁
孔の形成が可能となるのみならず,その外方膨出部によ
り吸気分配箱の容積増加を図ることをできる。
【0056】特に,弁孔を有する蓋体は,吸入分岐管と
一体の分配箱本体に比して小型且つ形状が単純であるか
ら,高圧ダイカスト等の精密鋳造が可能となる。したが
って,弁孔の後加工が不要で,しかも高剛性で,且つ周
囲の温度変化によっても歪みを生ずることがない高品質
の蓋体が容易に得られと共に,それに軸支される開閉弁
の良好な開閉作動を,周囲温度の変化に関係なく常に確
保することができる。
【0057】また本発明は,第1の特徴に加えて,前記
隔壁の他半部には,前記吸気入口と反対側の端部から前
記軸受孔を穿設したことを第2の特徴とする。
【0058】また本発明の第2の特徴によれば,第1の
特徴に加えて,前記隔壁の他半部には,前記吸気入口と
反対側の端部から前記開閉弁の弁軸を支承する軸受孔を
穿設したので,吸気入口の存在に関係なく,比較的短い
ドリルをもって軸受孔を容易且つ高精度に加工すること
ができ,開閉弁の作動安定化に寄与し得る。
【0059】さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加
えて,前記隔壁の他半部を,前記軸受孔に沿って前記弁
孔を分割するように,隔壁他半部主体と隔壁片とに分割
し,その隔壁他半部主体に隔壁片をボルト結合したの
で,隔壁の他半部主体及び隔壁片の鋳造時,それぞれが
有する弁孔の半部を簡単に型成形することができる,鋳
造後,面倒な弁孔加工が不要となり,生産性の向上を図
ることができる。
【0060】さらにまた本発明は,第1〜第3の特徴に
何れかに加えて,クランク軸を縦置きにした船外機用エ
ンジンの後向きにした第1及び第2バンクの頭部と,こ
のエンジンを覆う船外機用エンジンフードの後壁との間
に前記吸気分配箱を上下に長く配置し,該吸気分配箱の
上端部に前記吸気入口を設ける一方,該吸気分配箱の下
端部に前記弁軸を介して前記開閉弁を駆動するアクチュ
エータを取り付けたので,船外機において,吸気入口と
アクチュエータとの干渉を回避しながら,エンジンの第
1及び第2バンクとエンジンフードとの間の狭小なスペ
ースに吸気装置をコンパクトに収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る船外機の全体側面図。
【図2】図1の要部縦断面図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】図2の4−4線断面図。
【図5】図4の5−5線断面図。
【図6】図5の6−6線断面図。
【図7】図5の7−7線断面図。
【図8】図5に対応した吸気マニホールドの要部分解
図。
【図9】図8の9−9線断面図。
【図10】図9の10部拡大図。
【図11】図8の11矢視図。
【図12】図11の12−12線断面図。
【図13】図11の13−13線断面図。
【符号の説明】
E・・・・・エンジン O・・・・・船外機 4・・・・・クランク軸 6L,6R・・・第1及び第2バンク(左右のバンク) 12・・・・エンジンフード 22・・・・スロットルボディ 22a・・・吸気道 25L,25R・・・第1及び第2バンクの吸気ポート 30・・・・吸気分配箱 31・・・・吸気入口 35・・・・隔壁 35a・・・隔壁の一半部 35b・・・隔壁の他半部 37L,37R・・・第1及び第2分配室(左右の分配
室) 38L,38R・・・第1及び第2吸気分岐管(左右の
吸気分岐管) 40・・・・弁孔 41・・・・開閉弁 43・・・・分配箱本体 44・・・・蓋体 44a・・・外方膨出部 45・・・・開口部 47・・・・囲い壁 53・・・・弁軸 54a〜54c・・・軸受孔 55・・・・壁他半部主体 56・・・・隔壁片 64・・・・アクチュエータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 35/16 F02M 35/10 102V 102Y B63H 21/26 G (72)発明者 菊地 政彦 宮城県角田市角田字流197−1 株式会社 ケーヒン角田開発センター内 (72)発明者 井熊 智典 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 和田 哲 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G031 AA02 AA05 AA15 AA24 AA28 AB07 AC03 BA08 BA14 BA17 BB11 DA05 DA32 DA37 FA03 GA05 GA13 HA01 HA02 HA04 HA10 HA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2バンク(6L,6R)を有
    するエンジン(E)の一側に配設される吸気分配箱(3
    0)の一端部に,スロットルボディ(22)の吸気道
    (22a)に連なる吸気入口(31)を設け,また前記
    吸気分配箱(30)内を隔壁(35)により,前記吸気
    入口(31)にそれぞれ連通する第1及び第2分配室
    (37L,37R)に区画すると共に,該隔壁(35)
    に,第1及び第2分配室(37L,37R)間を連通,
    遮断し得る開閉弁(41)を設け,前記前記第1及び第
    2分配室(37L,37R)にそれぞれ開口すると共
    に,前記第1及び第2のバンク(6L,6R)の吸気ポ
    ート(25L,25R)にそれぞれ連なる第1及び第2
    吸気分岐管(38L,38R)を前記吸気分配箱(3
    0)に連設した,多気筒エンジンの吸気装置において,
    前記吸気入口(31),前記第1及び第2吸気分岐管
    (38L,38R)並びに前記隔壁(35)の一半部
    (35a)を有すると共に,前記第1及び第2分配室
    (37L,37R)間に渡る開口部(45)を前記第1
    及び第2分岐管(38L,38R)と反対側の外側壁に
    設けた分配箱本体(43)と,前記隔壁(35)の他半
    部(35b)を有すると共に,前記開口部(45)を囲
    繞しながら前記分配箱本体(43)の外側面に着脱可能
    に接合されるループ状の囲い壁(47)を内側面に一体
    に突設した軽合金鋳造製の蓋体(44)とで前記吸気分
    配箱(30)を構成し,前記他半部(35b)には,前
    記第1及び第2分配室(37L,37R)間を連通する
    弁孔(40)と,この弁孔(40)を開閉する開閉弁
    (41)の弁軸(53)を支承する軸受孔(54a〜5
    4c)とを設け,前記弁孔(40)を拡大すべく前記蓋
    体(44)の,前記弁孔(40)に対応する部分に外方
    膨出部(44a)を形成したことを特徴とする,多気筒
    エンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多気筒エンジンの吸気装
    置において,前記隔壁(35)の他半部(35b)に
    は,前記吸気入口(31)と反対側の端部から前記軸受
    孔(54a〜54c)を穿設したことを特徴とする,多
    気筒エンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の多気筒エンジン
    の吸気装置において,前記隔壁(25)の他半部(35
    b)を,前記軸受孔(54a,54b,54c)に沿っ
    て前記弁孔(40)を分割するように,隔壁他半部主体
    (55)と隔壁片(56)とに分割し,その隔壁他半部
    主体(55)に隔壁片(56)をボルト結合したことを
    特徴とする,多気筒エンジンの吸気装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の多気筒エ
    ンジンの吸気装置において,クランク軸(4)を縦置き
    にした船外機(O)用エンジン(E)の後向きにした第
    1及び第2バンク(6L,6R)の頭部と,このエンジ
    ン(E)を覆う船外機(O)用エンジンフード(12)
    の後壁との間に前記吸気分配箱(30)を上下に長く配
    置し,該吸気分配箱(30)の上端部に前記吸気入口
    (31)を設ける一方,該吸気分配箱(30)の下端部
    に前記弁軸(53)を介して前記開閉弁(41)を駆動
    するアクチュエータ(64)を取り付けたことことを特
    徴とする,多気筒エンジンの吸気装置。
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