JP2002339626A - 自転車用錠及び自転車の施錠用安全装置 - Google Patents
自転車用錠及び自転車の施錠用安全装置Info
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- JP2002339626A JP2002339626A JP2001141430A JP2001141430A JP2002339626A JP 2002339626 A JP2002339626 A JP 2002339626A JP 2001141430 A JP2001141430 A JP 2001141430A JP 2001141430 A JP2001141430 A JP 2001141430A JP 2002339626 A JP2002339626 A JP 2002339626A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自転車が走行中に、偶然、閂部材にケーシン
グ内へ押し込むような力が働いて、閂部材が簡単に車輪
のスポーク間に突出してしまうことにより起こる転倒事
故を招く可能性が少ない、シリンダー式自転車用錠を提
供することを課題とする。 【解決手段】 案内軸34が、筒状体31の周壁に略L
字形に形成された、軸方向窓孔31aと、周方向窓孔3
1bとを貫通しており、この案内軸34が、ケーシング
2の解錠用係止部28cから移動案内部28aを通り、
収納係止部28bに入ることで本願発明に係るシリンダ
ー式自転車用錠の施錠が行われる。但し、施錠のために
は案内軸34を軸方向窓孔31aから周方向窓孔31b
へと移動させる必要があり、そのために、まず筒状体3
1のみを押圧し、次に鍵片9を回転させながら押し込む
という三つの動作で施錠するものである。このため、二
つの動作で施錠していた従来のシリンダー式自転車用錠
に比べ、安全性が高くなっている。
グ内へ押し込むような力が働いて、閂部材が簡単に車輪
のスポーク間に突出してしまうことにより起こる転倒事
故を招く可能性が少ない、シリンダー式自転車用錠を提
供することを課題とする。 【解決手段】 案内軸34が、筒状体31の周壁に略L
字形に形成された、軸方向窓孔31aと、周方向窓孔3
1bとを貫通しており、この案内軸34が、ケーシング
2の解錠用係止部28cから移動案内部28aを通り、
収納係止部28bに入ることで本願発明に係るシリンダ
ー式自転車用錠の施錠が行われる。但し、施錠のために
は案内軸34を軸方向窓孔31aから周方向窓孔31b
へと移動させる必要があり、そのために、まず筒状体3
1のみを押圧し、次に鍵片9を回転させながら押し込む
という三つの動作で施錠するものである。このため、二
つの動作で施錠していた従来のシリンダー式自転車用錠
に比べ、安全性が高くなっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、安全装置を取り
付けた自転車用錠及び自転車の施錠用安全装置に関する
ものである。
付けた自転車用錠及び自転車の施錠用安全装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自転車用錠としては、図10
〜図11に示すような箱型錠が広く知られている。この
箱型錠aは、箱型のケーシングbと、閂部材cと、ケー
シングaを自転車に固定するための固定金具dとを備
え、又、ケーシングbの後部側に、固定金具dに接続す
る金具接続部b1を設け、ケーシングbの前部側に、左
側面から右側面に貫通するように設けた閂部材収納孔b
2を、金具接続部b1における固定金具dに接続される
際の接続基準線b3に上下及び前後方向を沿わすように
設け、この閂部材収納孔b2に閂部材cを収納すること
により、自転車の車体の一部をなす前フォーク100に
固定した固定金具dへの金具接続部b1の接続に際し、
閂部材cが、車輪101の車軸102に直角な平面Pに
対して上下及び前後方向に直角に移動可能に自転車に配
位させたものである。そして、施錠する場合は、ケーシ
ングbから側方側に突出した閂部材cの端部を、車輪1
01の車軸102に直角な平面Pに対して直角方向に押
圧操作することにより、閂部材cが車輪101のスポー
ク間に突出してスポークを係止し、これにより、施錠す
ることができる。一方、鍵片eを、ケーシングbにおけ
る閂部材cの下方側に設けた鍵片挿入孔b4に挿入し、
その挿入した鍵片eを操作して閂部材cを元の状態に戻
すことにより、解錠することができる。
〜図11に示すような箱型錠が広く知られている。この
箱型錠aは、箱型のケーシングbと、閂部材cと、ケー
シングaを自転車に固定するための固定金具dとを備
え、又、ケーシングbの後部側に、固定金具dに接続す
る金具接続部b1を設け、ケーシングbの前部側に、左
側面から右側面に貫通するように設けた閂部材収納孔b
2を、金具接続部b1における固定金具dに接続される
際の接続基準線b3に上下及び前後方向を沿わすように
設け、この閂部材収納孔b2に閂部材cを収納すること
により、自転車の車体の一部をなす前フォーク100に
固定した固定金具dへの金具接続部b1の接続に際し、
閂部材cが、車輪101の車軸102に直角な平面Pに
対して上下及び前後方向に直角に移動可能に自転車に配
位させたものである。そして、施錠する場合は、ケーシ
ングbから側方側に突出した閂部材cの端部を、車輪1
01の車軸102に直角な平面Pに対して直角方向に押
圧操作することにより、閂部材cが車輪101のスポー
ク間に突出してスポークを係止し、これにより、施錠す
ることができる。一方、鍵片eを、ケーシングbにおけ
る閂部材cの下方側に設けた鍵片挿入孔b4に挿入し、
その挿入した鍵片eを操作して閂部材cを元の状態に戻
すことにより、解錠することができる。
【0003】ところで、JIS D9456「自転車用
錠」には、「箱形錠は、かんぬきを一動作で押したとき
容易に施錠しない構造であることが望ましい。」との規
定が掲げられている。これは、一動作で施錠できる箱型
錠の場合、自転車が走行中、かばんや傘や足が偶然閂部
材の端部に当たった際、閂部材にケーシング内へ押し込
むような力が働いて、閂部材が簡単に車輪のスポーク間
に突出して、車輪の回転が急に止められてしまい、転倒
事故を招く恐れがあることによる。
錠」には、「箱形錠は、かんぬきを一動作で押したとき
容易に施錠しない構造であることが望ましい。」との規
定が掲げられている。これは、一動作で施錠できる箱型
錠の場合、自転車が走行中、かばんや傘や足が偶然閂部
材の端部に当たった際、閂部材にケーシング内へ押し込
むような力が働いて、閂部材が簡単に車輪のスポーク間
に突出して、車輪の回転が急に止められてしまい、転倒
事故を招く恐れがあることによる。
【0004】これに対応した箱型錠としては、図12
(A)(B)に示すようなものが存在している。図12
(A)に示すものの場合、閂部材cにレバーfがついて
おり、解錠時はレバー突出部f2が閂部材cから突出し
ているため、これに邪魔されて、閂部材cがケーシング
b内に不意に押し込まれてしまうことがない。対して施
錠時には、レバー操作部f1をケーシングbに押し込む
ことによって、レバー突出部f2も閂部材cの内部に収
納されるようになっており、閂部材c全体をケーシング
b内に押し込むことができる。又、図12(B)に示す
ものの場合は、閂部材cの一部が折り曲げられた構造と
なっている。この構造においては、ばね等の付勢手段に
より閂部材折曲部c1が閂部材cに対して直角方向に常
時折り曲げられている。このために、閂部材cを人為的
に伸ばさない限り、閂部材cをケーシングb内に押し込
むことができない。これらの箱型錠は、二つの動作を伴
うことで施錠が行われる構造であるため、前述のように
閂部材が押し込まれることによる転倒事故が発生しにく
くなっている。
(A)(B)に示すようなものが存在している。図12
(A)に示すものの場合、閂部材cにレバーfがついて
おり、解錠時はレバー突出部f2が閂部材cから突出し
ているため、これに邪魔されて、閂部材cがケーシング
b内に不意に押し込まれてしまうことがない。対して施
錠時には、レバー操作部f1をケーシングbに押し込む
ことによって、レバー突出部f2も閂部材cの内部に収
納されるようになっており、閂部材c全体をケーシング
b内に押し込むことができる。又、図12(B)に示す
ものの場合は、閂部材cの一部が折り曲げられた構造と
なっている。この構造においては、ばね等の付勢手段に
より閂部材折曲部c1が閂部材cに対して直角方向に常
時折り曲げられている。このために、閂部材cを人為的
に伸ばさない限り、閂部材cをケーシングb内に押し込
むことができない。これらの箱型錠は、二つの動作を伴
うことで施錠が行われる構造であるため、前述のように
閂部材が押し込まれることによる転倒事故が発生しにく
くなっている。
【0005】又、図13に示すような、閂部材3にシリ
ンダー錠を組み込んだ形態の箱型錠は、ケーシング2に
備えられた案内溝28に、閂部材3に設けられた案内軸
34が案内される。この案内溝28が図13(C)に示
すように閂部材3の軸方向に沿う移動案内部28aと、
移動案内部28aの左端側に、閂部材3の軸方向に直交
するように形成された収納係止部28bと、移動案内部
28aの右端側に、閂部材3の軸方向に沿い、かつ移動
案内部28aとは平行に形成された解錠用係止部28d
と、移動案内部28aと解錠用係止部28dとの間に形
成された傾斜部28cとから構成されている。これによ
り閂部材3に対し、ケーシング2内に押し込もうとする
外力が働いたとしても、鍵を差し込んで回さない限り、
案内軸34が解錠用係止部28dの内壁に当たり、閂部
材3が押し込まれることがない。このシリンダー式の箱
型錠においても、二つの動作を伴うことで施錠が行われ
るために、前述のような閂部材が押し込まれる事故が発
生しにくくなっている。
ンダー錠を組み込んだ形態の箱型錠は、ケーシング2に
備えられた案内溝28に、閂部材3に設けられた案内軸
34が案内される。この案内溝28が図13(C)に示
すように閂部材3の軸方向に沿う移動案内部28aと、
移動案内部28aの左端側に、閂部材3の軸方向に直交
するように形成された収納係止部28bと、移動案内部
28aの右端側に、閂部材3の軸方向に沿い、かつ移動
案内部28aとは平行に形成された解錠用係止部28d
と、移動案内部28aと解錠用係止部28dとの間に形
成された傾斜部28cとから構成されている。これによ
り閂部材3に対し、ケーシング2内に押し込もうとする
外力が働いたとしても、鍵を差し込んで回さない限り、
案内軸34が解錠用係止部28dの内壁に当たり、閂部
材3が押し込まれることがない。このシリンダー式の箱
型錠においても、二つの動作を伴うことで施錠が行われ
るために、前述のような閂部材が押し込まれる事故が発
生しにくくなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
シリンダー式の箱型錠においても、鍵を差したままの状
態で乗車してしまった場合等においては、偶然、鍵があ
る程度ひねられた状態で閂部材3に外力が働く場合があ
り、その場合、閂部材3がケーシング2に押し込まれて
しまい、前記と同様の事故が発生する可能性があった。
本願発明は、このような事故が起こる可能性がより少な
い、シリンダー式自転車用錠を提供することを課題とす
る。
シリンダー式の箱型錠においても、鍵を差したままの状
態で乗車してしまった場合等においては、偶然、鍵があ
る程度ひねられた状態で閂部材3に外力が働く場合があ
り、その場合、閂部材3がケーシング2に押し込まれて
しまい、前記と同様の事故が発生する可能性があった。
本願発明は、このような事故が起こる可能性がより少な
い、シリンダー式自転車用錠を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本願第1の発明は、自転車用錠のケーシング2に
移動可能に設けた閂部材3を押圧操作することにより、
閂部材3が自転車の車輪101のスポーク間に突出して
車輪101を係止するようにした自転車用錠において、
閂部材3が、錠本体32と、この錠本体32の外周に軸
方向に摺動可能に配位された規制部材31と、この錠本
体32の外周に設けられた被案内部34とを備え、ケー
シング2が、閂部材3の被案内部34と係合することに
より、その移動を案内する案内部28を備え、この案内
部28は、閂部材3を出没可能に案内する移動案内部2
8aと、閂部材3をケーシング2の内部に収納した状態
で係止する収納係止部28bとを備え、規制部材31を
錠本体32に対し摺動させることにより、上記被案内部
34が収納係止部28bから移動案内部28aへ移動可
能となることを特徴とする自転車用錠を提供する。
めに、本願第1の発明は、自転車用錠のケーシング2に
移動可能に設けた閂部材3を押圧操作することにより、
閂部材3が自転車の車輪101のスポーク間に突出して
車輪101を係止するようにした自転車用錠において、
閂部材3が、錠本体32と、この錠本体32の外周に軸
方向に摺動可能に配位された規制部材31と、この錠本
体32の外周に設けられた被案内部34とを備え、ケー
シング2が、閂部材3の被案内部34と係合することに
より、その移動を案内する案内部28を備え、この案内
部28は、閂部材3を出没可能に案内する移動案内部2
8aと、閂部材3をケーシング2の内部に収納した状態
で係止する収納係止部28bとを備え、規制部材31を
錠本体32に対し摺動させることにより、上記被案内部
34が収納係止部28bから移動案内部28aへ移動可
能となることを特徴とする自転車用錠を提供する。
【0008】又、本願第2の発明は、移動部材32と、
移動部材32から突出して形成される被案内部34と、
移動部材32に対し摺動可能に取り付けられ、被案内部
34が貫通する案内部31a,31bを有する規制部材
31とからなり、案内部31a,31bは、それぞれが
異なる方向に形成され、一部が連続している第1案内部
31aと第2案内部31bとからなり、規制部材31が
移動部材32に対し摺動することにより、被案内部34
が第1案内部31aから第2案内部31bへ移動し、こ
れにより、移動部材32の所定方向への移動が可能とな
ることを特徴とする自転車の施錠用安全装置を提供す
る。
移動部材32から突出して形成される被案内部34と、
移動部材32に対し摺動可能に取り付けられ、被案内部
34が貫通する案内部31a,31bを有する規制部材
31とからなり、案内部31a,31bは、それぞれが
異なる方向に形成され、一部が連続している第1案内部
31aと第2案内部31bとからなり、規制部材31が
移動部材32に対し摺動することにより、被案内部34
が第1案内部31aから第2案内部31bへ移動し、こ
れにより、移動部材32の所定方向への移動が可能とな
ることを特徴とする自転車の施錠用安全装置を提供す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき、本願発明の
実施の一形態について具体的に例示して説明する。本例
においては、箱型錠について説明するが、形態はこれに
限定されるものではなく、各種のシリンダー式自転車用
錠に対して適用が可能である。図1は、本願発明の実施
の形態に係る箱型錠の取り付け状態を示す正面図、図2
及び図3は、本願発明の実施の形態に係る箱型錠の取り
付け状態を示す要部拡大図、図4及び図5は本願発明の
実施の形態に係る箱型錠の各部分を説明する図である。
尚、本説明における方向の表現は、箱型錠が自転車に取
り付けられた際に、自転車の前方から見た場合の方向を
示す。
実施の一形態について具体的に例示して説明する。本例
においては、箱型錠について説明するが、形態はこれに
限定されるものではなく、各種のシリンダー式自転車用
錠に対して適用が可能である。図1は、本願発明の実施
の形態に係る箱型錠の取り付け状態を示す正面図、図2
及び図3は、本願発明の実施の形態に係る箱型錠の取り
付け状態を示す要部拡大図、図4及び図5は本願発明の
実施の形態に係る箱型錠の各部分を説明する図である。
尚、本説明における方向の表現は、箱型錠が自転車に取
り付けられた際に、自転車の前方から見た場合の方向を
示す。
【0010】本願発明の実施の形態に係る箱型錠1は、
図2に示すようにケーシング本体10と、固定金具4と
を備えている。ケーシング本体10は、ケーシング2
と、ケーシング2に設けられた閂部材3とを備えてい
る。
図2に示すようにケーシング本体10と、固定金具4と
を備えている。ケーシング本体10は、ケーシング2
と、ケーシング2に設けられた閂部材3とを備えてい
る。
【0011】ケーシング2は、図4(A)(B)(C) 、図5
(A)(B)に示すように固定金具4と接続する金具接続部2
1(本例においては後部側)と、閂部材3を収納する閂
部材収納部25(本例においては前部側)とを備えてい
る。金具接続部21の一方の側面(本例においては右側
面)には、固定金具4に係止される係止孔21aを備
え、他方の側面(本例においては左側面)には、固定金
具4を固定する固定用ネジ孔21bを備えており、これ
らの係止孔21aと固定用ネジ孔21bとを結ぶ線が、
金具接続部21を固定金具4に接続する際の接続基準線
20をなしている。又、金具接続部21には、所定深さ
で略長方形状に形成された金具受容孔22が備えられて
いる。この金具受容孔22は、後述する固定金具4の嵌
挿片47、47を受容するためのもので、その長手方向
の中心線が、接続基準線20に合致するように伸ばされ
ている。
(A)(B)に示すように固定金具4と接続する金具接続部2
1(本例においては後部側)と、閂部材3を収納する閂
部材収納部25(本例においては前部側)とを備えてい
る。金具接続部21の一方の側面(本例においては右側
面)には、固定金具4に係止される係止孔21aを備
え、他方の側面(本例においては左側面)には、固定金
具4を固定する固定用ネジ孔21bを備えており、これ
らの係止孔21aと固定用ネジ孔21bとを結ぶ線が、
金具接続部21を固定金具4に接続する際の接続基準線
20をなしている。又、金具接続部21には、所定深さ
で略長方形状に形成された金具受容孔22が備えられて
いる。この金具受容孔22は、後述する固定金具4の嵌
挿片47、47を受容するためのもので、その長手方向
の中心線が、接続基準線20に合致するように伸ばされ
ている。
【0012】閂部材収納部25には、閂部材3を収納す
るための閂部材収納孔26が備えられている。この閂部
材収納孔26は、閂部材収納孔26の軸芯26aが前記
金具接続部21の接続基準線20に対して所定角度をも
って(本例では右上がり)傾斜するようにして、閂部材
収納部25の一端から他端(本例では右側面から左側
面)に貫通するように形成されており、断面は筒状体3
1のタンブラー受容部31cに合わせ、両側の径方向
(本例では上下方向)に突出した部分を持つ、外周が円
弧からなる形状である。但し、閂部材収納孔26の入口
部分は、閂部材3のリブ31dに合わせた、断面が円形
の凹部となっている。本例においては、閂部材収納孔2
6の軸芯26aを、金具接続部21の接続基準線20に
対し鉛直方向に15°程度の角度をなすように形成して
いる。尚、本例では、閂部材収納孔26の軸芯26a
は、金具接続部21の接続基準線20に対する水平方向
への傾きはなく、図4(B) に示すように平面視で金具接
続部21の接続基準線20と平行に伸ばされている。
るための閂部材収納孔26が備えられている。この閂部
材収納孔26は、閂部材収納孔26の軸芯26aが前記
金具接続部21の接続基準線20に対して所定角度をも
って(本例では右上がり)傾斜するようにして、閂部材
収納部25の一端から他端(本例では右側面から左側
面)に貫通するように形成されており、断面は筒状体3
1のタンブラー受容部31cに合わせ、両側の径方向
(本例では上下方向)に突出した部分を持つ、外周が円
弧からなる形状である。但し、閂部材収納孔26の入口
部分は、閂部材3のリブ31dに合わせた、断面が円形
の凹部となっている。本例においては、閂部材収納孔2
6の軸芯26aを、金具接続部21の接続基準線20に
対し鉛直方向に15°程度の角度をなすように形成して
いる。尚、本例では、閂部材収納孔26の軸芯26a
は、金具接続部21の接続基準線20に対する水平方向
への傾きはなく、図4(B) に示すように平面視で金具接
続部21の接続基準線20と平行に伸ばされている。
【0013】ケーシング2における閂部材収納部25の
閂部材収納孔26内には、図4(C)に示すように閂部材
収納孔26内から金具受容孔22の方向に貫通するよう
に設けられた案内溝28が備えられている。この案内溝
28は、後述の閂部材3の案内軸34を案内するための
もので、閂部材収納孔26の軸芯26aの方向に沿う移
動案内部28aと、移動案内部28aの一端(本例では
左端)側に、閂部材収納孔26の軸芯26aの方向に対
して所定角度を持つように(本例では直交)形成された
収納係止部28bと、移動案内部28aの他端(本例で
は右端)側に、閂部材収納孔26の軸芯26aの方向に
対して所定角度を持つように(本例では直交)形成され
た解錠用係止部28cとから構成されている。
閂部材収納孔26内には、図4(C)に示すように閂部材
収納孔26内から金具受容孔22の方向に貫通するよう
に設けられた案内溝28が備えられている。この案内溝
28は、後述の閂部材3の案内軸34を案内するための
もので、閂部材収納孔26の軸芯26aの方向に沿う移
動案内部28aと、移動案内部28aの一端(本例では
左端)側に、閂部材収納孔26の軸芯26aの方向に対
して所定角度を持つように(本例では直交)形成された
収納係止部28bと、移動案内部28aの他端(本例で
は右端)側に、閂部材収納孔26の軸芯26aの方向に
対して所定角度を持つように(本例では直交)形成され
た解錠用係止部28cとから構成されている。
【0014】閂部材3は、図6(A) 及び図7に示すよう
に筒状体31と、シリンダー錠32と、シリンダー錠3
2に接続された棒体33とを備えている。筒状体31に
は、両側の径方向(本例では上下方向)への突起である
タンブラー受容部31cが設けられており、このタンブ
ラー受容部31cの内部には、鍵片9に係合することに
よりシリンダー錠32における鍵片9の回動を許容する
タンブラー(図示せず)を受容し、タンブラーが筒状体
31及びシリンダー錠32の径方向に摺動可能となるこ
とにより、鍵片9を鍵片挿入孔32aから抜くことがで
きるようにするための溝が設けられている。又、筒状体
31を押圧しやすくするためのリブ31dが設けられて
いる。シリンダー錠32は、片側の端面に鍵片挿入孔3
2a( 図5に示す) を備え、筒状体31内に回動可能に
収納されている。そして、鍵片挿入孔32aに鍵片9を
挿入して回動操作することにより、筒状体31内を回動
し得るようになされている。本例では、棒体33の右端
は、筒状体31内に左端側から入れられ、筒状体31内
でシリンダー錠32の左端と案内軸34によって接続さ
れており、これにより、閂部材3が真っ直ぐな一本の棒
状体に形成されている。又、この棒体33とシリンダー
錠32とを接続した案内軸34は、筒状体31の周壁に
略L字形に連続して形成された、軸方向に沿う軸方向窓
孔31aと、周方向に沿って形成された周方向窓孔31
bとを貫通して、筒状体31の外周方向(図6上では後
方)に突出している。そして、この閂部材3は、閂部材
収納部25の閂部材収納孔26内に、筒状体31が一端
(本例では右側)に、棒体33を他端(本例では左側)
になるようにして軸方向に移動可能に収納されることに
より、閂部材3の軸芯35と閂部材収納孔26の軸芯2
6aとが一致し、閂部材3の軸芯35が金具接続部21
の接続基準線20に対し所定(本例では右上がりに15
°程度)の角度をなしてその方向に移動可能に配位され
ているとともに、閂部材3の鍵片挿入孔32aが斜め上
方を向いている。又、閂部材収納孔26内に収納される
に際し、筒状体31の外周に突出した案内軸34が、ケ
ーシング2の案内溝28に移動可能に入れられる。又、
閂部材収納孔26内に入れられた筒状体31は、閂部材
収納孔26内に設けられたコイルバネ7によって常時一
端側(本例では右側)に付勢されている。
に筒状体31と、シリンダー錠32と、シリンダー錠3
2に接続された棒体33とを備えている。筒状体31に
は、両側の径方向(本例では上下方向)への突起である
タンブラー受容部31cが設けられており、このタンブ
ラー受容部31cの内部には、鍵片9に係合することに
よりシリンダー錠32における鍵片9の回動を許容する
タンブラー(図示せず)を受容し、タンブラーが筒状体
31及びシリンダー錠32の径方向に摺動可能となるこ
とにより、鍵片9を鍵片挿入孔32aから抜くことがで
きるようにするための溝が設けられている。又、筒状体
31を押圧しやすくするためのリブ31dが設けられて
いる。シリンダー錠32は、片側の端面に鍵片挿入孔3
2a( 図5に示す) を備え、筒状体31内に回動可能に
収納されている。そして、鍵片挿入孔32aに鍵片9を
挿入して回動操作することにより、筒状体31内を回動
し得るようになされている。本例では、棒体33の右端
は、筒状体31内に左端側から入れられ、筒状体31内
でシリンダー錠32の左端と案内軸34によって接続さ
れており、これにより、閂部材3が真っ直ぐな一本の棒
状体に形成されている。又、この棒体33とシリンダー
錠32とを接続した案内軸34は、筒状体31の周壁に
略L字形に連続して形成された、軸方向に沿う軸方向窓
孔31aと、周方向に沿って形成された周方向窓孔31
bとを貫通して、筒状体31の外周方向(図6上では後
方)に突出している。そして、この閂部材3は、閂部材
収納部25の閂部材収納孔26内に、筒状体31が一端
(本例では右側)に、棒体33を他端(本例では左側)
になるようにして軸方向に移動可能に収納されることに
より、閂部材3の軸芯35と閂部材収納孔26の軸芯2
6aとが一致し、閂部材3の軸芯35が金具接続部21
の接続基準線20に対し所定(本例では右上がりに15
°程度)の角度をなしてその方向に移動可能に配位され
ているとともに、閂部材3の鍵片挿入孔32aが斜め上
方を向いている。又、閂部材収納孔26内に収納される
に際し、筒状体31の外周に突出した案内軸34が、ケ
ーシング2の案内溝28に移動可能に入れられる。又、
閂部材収納孔26内に入れられた筒状体31は、閂部材
収納孔26内に設けられたコイルバネ7によって常時一
端側(本例では右側)に付勢されている。
【0015】固定金具4は、従来からのものと同じもの
で、図2に示すように接続金具41と、取付バンド42
と、二つの締付ボルト43、43とを備えたものであ
る。接続金具41は、図8(A)(B)(C) に示すようにケー
シング2の一方の面を受ける受け片44と、受け片44
の図上右端側に設けられた係止爪45と、受け片44の
図上左端側に設けられた支持片46と、受け片44の上
端及び下端各々に設けられた二つの嵌挿片47、47と
を備えている。
で、図2に示すように接続金具41と、取付バンド42
と、二つの締付ボルト43、43とを備えたものであ
る。接続金具41は、図8(A)(B)(C) に示すようにケー
シング2の一方の面を受ける受け片44と、受け片44
の図上右端側に設けられた係止爪45と、受け片44の
図上左端側に設けられた支持片46と、受け片44の上
端及び下端各々に設けられた二つの嵌挿片47、47と
を備えている。
【0016】受け片44は、略四角板状のものから構成
され、受け片44の片側の面は、ケーシング2を受ける
受け面44cをなしている。又、受け片44の一方の端
部には、ケーシング2の係止孔21aに係止させるため
の係止爪45が設けられている。この係止爪45は、受
け片44の一方の端部から受け面44cの側にコの字状
をなすように折り曲げ成形されている。一方、受け片4
4の他方の端部には、板状の支持片46が設けられてい
る。支持片46は、受け片44の左端側から受け面44
cの側に折り曲げられて形成されており、この支持片4
6には、固定用ネジ挿通孔46aが備えられている。そ
して、この固定用ネジ挿通孔46aと上記係止爪45と
を結ぶ線が、接続金具41をケーシング2に接続する際
の基準線40をなす。又、支持片46における固定用ネ
ジ挿通孔46aの後方側には、閂部材3を挿通する閂部
材挿通用孔46bが備えられている。
され、受け片44の片側の面は、ケーシング2を受ける
受け面44cをなしている。又、受け片44の一方の端
部には、ケーシング2の係止孔21aに係止させるため
の係止爪45が設けられている。この係止爪45は、受
け片44の一方の端部から受け面44cの側にコの字状
をなすように折り曲げ成形されている。一方、受け片4
4の他方の端部には、板状の支持片46が設けられてい
る。支持片46は、受け片44の左端側から受け面44
cの側に折り曲げられて形成されており、この支持片4
6には、固定用ネジ挿通孔46aが備えられている。そ
して、この固定用ネジ挿通孔46aと上記係止爪45と
を結ぶ線が、接続金具41をケーシング2に接続する際
の基準線40をなす。又、支持片46における固定用ネ
ジ挿通孔46aの後方側には、閂部材3を挿通する閂部
材挿通用孔46bが備えられている。
【0017】又、受け片44における係止爪45と支持
片46との間には、間隔を隔てて二つのボルト受容部4
4a、44aを備えている。これらのボルト受容部44
a、44aは、受け片44の一部を受け面44cと反対
側に突出させることにより形成している。又、ボルト受
容部44a、44a各々には、ボルト挿通用孔44b、
44bが備えられており、受け面44cの側からボルト
挿通用孔44b、44bに通した締付ボルト43、43
の頭部をボルト受容部44a、44aに受容できるよう
になされている。これらのボルト受容部44a、44a
及びボルト挿通用孔44b、44bは、接続金具41の
基準線40上に形成されている。又、ボルト受容部44
a、44aの間には、車体当接部44dが備えられてい
る。この車体当接部44dは、接続金具41を自転車の
前フォーク100に取り付ける際に、前フォーク100
の外周の一部に当接させて前フォーク100に対する接
続金具41の取付け位置を決めるためのもので、図2に
示すように、前フォーク100の外周の一部に沿うよう
に湾曲して形成されている。
片46との間には、間隔を隔てて二つのボルト受容部4
4a、44aを備えている。これらのボルト受容部44
a、44aは、受け片44の一部を受け面44cと反対
側に突出させることにより形成している。又、ボルト受
容部44a、44a各々には、ボルト挿通用孔44b、
44bが備えられており、受け面44cの側からボルト
挿通用孔44b、44bに通した締付ボルト43、43
の頭部をボルト受容部44a、44aに受容できるよう
になされている。これらのボルト受容部44a、44a
及びボルト挿通用孔44b、44bは、接続金具41の
基準線40上に形成されている。又、ボルト受容部44
a、44aの間には、車体当接部44dが備えられてい
る。この車体当接部44dは、接続金具41を自転車の
前フォーク100に取り付ける際に、前フォーク100
の外周の一部に当接させて前フォーク100に対する接
続金具41の取付け位置を決めるためのもので、図2に
示すように、前フォーク100の外周の一部に沿うよう
に湾曲して形成されている。
【0018】又、受け片44の上端及び下端には、嵌挿
片47、47が夫々備えられている。嵌挿片47、47
各々は、受け片44の上端、下端各々から受け面44c
の側に折り曲げられて形成されている。又、これらの嵌
挿片47、47の外幅同士の間隔は、ケーシング2の金
具受容孔22の内幅と略同程度に設定され、嵌挿片4
7、47が金具受容孔22内に嵌まり込むようになされ
ている。
片47、47が夫々備えられている。嵌挿片47、47
各々は、受け片44の上端、下端各々から受け面44c
の側に折り曲げられて形成されている。又、これらの嵌
挿片47、47の外幅同士の間隔は、ケーシング2の金
具受容孔22の内幅と略同程度に設定され、嵌挿片4
7、47が金具受容孔22内に嵌まり込むようになされ
ている。
【0019】取付バンド42は、図9(A)(B)に示すよう
に略U字状に折り曲げ成形された車体当接部42bを備
え、図2に示すように、自転車の前フォーク100の外
周に沿わせて当接できるようになされている。又、車体
当接部42bには、突起嵌合孔42dが穿設されてい
る。この突起嵌合孔42dは、車体当接部42bを自転
車の前フォーク100の外周に沿わす際、前フォーク1
00に設けられた突起(図示せず)に嵌合されることに
より、前フォーク100に対する取付バンド42の取付
け位置が決められるようになされている。車体当接部4
2bを挟む両側には、締付ボルト43、43を螺合させ
るための締付ボルト螺合用ネジ42a、42aが設けら
れている。
に略U字状に折り曲げ成形された車体当接部42bを備
え、図2に示すように、自転車の前フォーク100の外
周に沿わせて当接できるようになされている。又、車体
当接部42bには、突起嵌合孔42dが穿設されてい
る。この突起嵌合孔42dは、車体当接部42bを自転
車の前フォーク100の外周に沿わす際、前フォーク1
00に設けられた突起(図示せず)に嵌合されることに
より、前フォーク100に対する取付バンド42の取付
け位置が決められるようになされている。車体当接部4
2bを挟む両側には、締付ボルト43、43を螺合させ
るための締付ボルト螺合用ネジ42a、42aが設けら
れている。
【0020】前述のように構成した箱型錠1を、自転車
に取り付ける場合は、図2に示すように接続金具41の
車体当接部44dを、自転車の前フォーク100の外周
前部に前方側から当てがい、取付バンド42の車体当接
部42bを、自転車の前フォーク100の外周後部に後
方側から当てがうようにして、接続金具41の各ボルト
挿通用孔44b、44bから締付ボルト43、43を通
して取付バンド42の締付ボルト螺合用ネジ42a、4
2aに螺合させ、締付ボルト43、43を締め付ける。
これにより、接続金具41と取付バンド42とで前フォ
ーク100を挾持し、固定金具4を前フォーク100に
固定することができる。この固定状態では、接続金具4
1の基準線40が、車輪101の車軸102に直角な平
面Pに対して前後方向に直角に配位されるとともに、図
3に示すように上下方向にも直角に配位される。
に取り付ける場合は、図2に示すように接続金具41の
車体当接部44dを、自転車の前フォーク100の外周
前部に前方側から当てがい、取付バンド42の車体当接
部42bを、自転車の前フォーク100の外周後部に後
方側から当てがうようにして、接続金具41の各ボルト
挿通用孔44b、44bから締付ボルト43、43を通
して取付バンド42の締付ボルト螺合用ネジ42a、4
2aに螺合させ、締付ボルト43、43を締め付ける。
これにより、接続金具41と取付バンド42とで前フォ
ーク100を挾持し、固定金具4を前フォーク100に
固定することができる。この固定状態では、接続金具4
1の基準線40が、車輪101の車軸102に直角な平
面Pに対して前後方向に直角に配位されるとともに、図
3に示すように上下方向にも直角に配位される。
【0021】次に、接続金具41の係止爪45にケーシ
ング2の係止孔21aを係止させ、その状態で接続金具
41の嵌挿片47、47をケーシング2の金具受容孔2
2内に嵌め入れるようにする。これにより、ケーシング
2の左面が接続金具41の支持片46の右側に配位して
ケーシング2の固定用ネジ孔21bと接続金具41の固
定用ネジ挿通孔46aとが合致する。この状態で、ケー
シング2の後面が接続金具41の受け面44cに沿い、
ケーシング2における金具接続部21の接続基準線20
と接続金具41の基準線40とが一致する。従って、図
2、図3に示すように閂部材3の軸芯35は、接続金具
41の基準線40に対して右上がりに略15°傾いた状
態に配位され、その結果、閂部材3は、軸芯35が車輪
101の車軸102に直角な平面Pに対して前後方向に
直角に、上下方向に角度A(本例では略75°)だけ傾
いた傾斜状態に配位される。そして、固定用ネジ挿通孔
46a側から固定用ネジ8をケーシング2の固定用ネジ
孔21bに螺合させて締め付ける。これにより、ケーシ
ング2を接続金具41に固定でき、ケーシング2を自転
車の前フォーク100に取り付けることができる。
ング2の係止孔21aを係止させ、その状態で接続金具
41の嵌挿片47、47をケーシング2の金具受容孔2
2内に嵌め入れるようにする。これにより、ケーシング
2の左面が接続金具41の支持片46の右側に配位して
ケーシング2の固定用ネジ孔21bと接続金具41の固
定用ネジ挿通孔46aとが合致する。この状態で、ケー
シング2の後面が接続金具41の受け面44cに沿い、
ケーシング2における金具接続部21の接続基準線20
と接続金具41の基準線40とが一致する。従って、図
2、図3に示すように閂部材3の軸芯35は、接続金具
41の基準線40に対して右上がりに略15°傾いた状
態に配位され、その結果、閂部材3は、軸芯35が車輪
101の車軸102に直角な平面Pに対して前後方向に
直角に、上下方向に角度A(本例では略75°)だけ傾
いた傾斜状態に配位される。そして、固定用ネジ挿通孔
46a側から固定用ネジ8をケーシング2の固定用ネジ
孔21bに螺合させて締め付ける。これにより、ケーシ
ング2を接続金具41に固定でき、ケーシング2を自転
車の前フォーク100に取り付けることができる。
【0022】そして、施錠する場合は、筒状体31(リ
ブ31d)をケーシング2の内部に押し込むようにして
押圧する。これにより、案内軸34が、図6(A) (B) に
示すように、軸方向窓孔31a内から周方向窓孔31b
内に移動して、鍵片9が回転できる状態となる。次に、
筒状体31(リブ31d)の押圧を継続しながら、鍵片
挿入孔32aに挿入された鍵片9を所定の方向(本例で
は左)に回転させる。これにより、案内軸34が、案内
溝28における解錠用係止部28cから移動案内部28
aに入る。更に鍵片9を押圧することにより、閂部材3
が閂部材収納孔26に沿って移動し、閂部材3が車輪1
01のスポーク間に突出する。次に、鍵片9を所定の方
向に回転させる。(本例では、更に左回転させる。)こ
れにより、図6 (C)に示すように案内軸34が、案内溝
28における収納係止部28bに入り、閂部材3が車輪
101のスポーク間に突出した状態でケーシング2に係
止し、車輪101を係止できる。そして、この施錠状態
で鍵片9を鍵片挿入孔32aから抜くことができる。
ブ31d)をケーシング2の内部に押し込むようにして
押圧する。これにより、案内軸34が、図6(A) (B) に
示すように、軸方向窓孔31a内から周方向窓孔31b
内に移動して、鍵片9が回転できる状態となる。次に、
筒状体31(リブ31d)の押圧を継続しながら、鍵片
挿入孔32aに挿入された鍵片9を所定の方向(本例で
は左)に回転させる。これにより、案内軸34が、案内
溝28における解錠用係止部28cから移動案内部28
aに入る。更に鍵片9を押圧することにより、閂部材3
が閂部材収納孔26に沿って移動し、閂部材3が車輪1
01のスポーク間に突出する。次に、鍵片9を所定の方
向に回転させる。(本例では、更に左回転させる。)こ
れにより、図6 (C)に示すように案内軸34が、案内溝
28における収納係止部28bに入り、閂部材3が車輪
101のスポーク間に突出した状態でケーシング2に係
止し、車輪101を係止できる。そして、この施錠状態
で鍵片9を鍵片挿入孔32aから抜くことができる。
【0023】次に、解錠する場合は、鍵片9を閂部材3
の鍵片挿入孔32aに入れる。そして、鍵片9を、前記
の施錠の場合とは反対に回転(本例では右回転)させ
る。これにより、案内溝28の収納係止部28bに係止
していた案内軸34が収納係止部28bから移動案内部
28aに入り、コイルバネ7の付勢力によって閂部材3
が閂部材収納孔26に沿って移動し、案内軸34が解錠
用係止部28cに戻る。これにより解錠できる。尚、本
例では、案内溝28に解錠用係止部28cを設けている
ため、解錠状態で、リブ31d(筒状体31)を押圧す
ることなく、鍵片挿入孔32aに入れた鍵片9を押圧し
ただけでは、案内軸34が解錠用係止部28cの内壁に
当たって閂部材3がそれ以上移動しないようになってい
る。又、鍵片9のみが前記の押圧状態にある場合、同時
に鍵片9に回転力が加わった際であっても、案内軸34
が軸方向窓孔31aによって、周方向へ動作しないた
め、不意に閂部材3が押し込まれて車輪101を係止す
るようなことが起こらない。尚、鍵片9は本例では、施
錠時にのみ鍵片挿入孔32aから取り外すことができ
る。但し、閂部材3の各部構造を変更することにより、
解錠時にも鍵片挿入孔32aから鍵片9を取り外せるも
のとすることも可能である。図示はしないが、例えば、
筒状体31のタンブラー受容部31cを周方向90°毎
に設け、又、筒状体31の周壁に形成される周方向窓孔
31bを延長することにより、鍵片9の位置を施錠時と
解錠時とで、90°の角度を持たせるようにする。これ
により、施錠時と解錠時とでタンブラー受容部31cの
位置に鍵片9を位置させることができ、鍵片9を取り外
すことができる。
の鍵片挿入孔32aに入れる。そして、鍵片9を、前記
の施錠の場合とは反対に回転(本例では右回転)させ
る。これにより、案内溝28の収納係止部28bに係止
していた案内軸34が収納係止部28bから移動案内部
28aに入り、コイルバネ7の付勢力によって閂部材3
が閂部材収納孔26に沿って移動し、案内軸34が解錠
用係止部28cに戻る。これにより解錠できる。尚、本
例では、案内溝28に解錠用係止部28cを設けている
ため、解錠状態で、リブ31d(筒状体31)を押圧す
ることなく、鍵片挿入孔32aに入れた鍵片9を押圧し
ただけでは、案内軸34が解錠用係止部28cの内壁に
当たって閂部材3がそれ以上移動しないようになってい
る。又、鍵片9のみが前記の押圧状態にある場合、同時
に鍵片9に回転力が加わった際であっても、案内軸34
が軸方向窓孔31aによって、周方向へ動作しないた
め、不意に閂部材3が押し込まれて車輪101を係止す
るようなことが起こらない。尚、鍵片9は本例では、施
錠時にのみ鍵片挿入孔32aから取り外すことができ
る。但し、閂部材3の各部構造を変更することにより、
解錠時にも鍵片挿入孔32aから鍵片9を取り外せるも
のとすることも可能である。図示はしないが、例えば、
筒状体31のタンブラー受容部31cを周方向90°毎
に設け、又、筒状体31の周壁に形成される周方向窓孔
31bを延長することにより、鍵片9の位置を施錠時と
解錠時とで、90°の角度を持たせるようにする。これ
により、施錠時と解錠時とでタンブラー受容部31cの
位置に鍵片9を位置させることができ、鍵片9を取り外
すことができる。
【0024】尚、本例では、ケーシング2の閂部材収納
孔26の軸芯26aを、ケーシング2における金具接続
部21の接続基準線20に対し上下方向に傾けることに
より、自転車に取り付けた場合に車輪101の車軸10
2に直角な平面Pに対して閂部材3が上下斜め方向に移
動できるようにしており、施錠や解錠が容易なものとし
ているが、本願発明はこの形態のものに限られるもので
はなく、従来通りの、閂部材収納孔26の軸心26aと
金具接続部21の接続基準線20が一致した状態とし、
車軸102と平行に閂部材3が位置する形態としても良
いし、又、ケーシング2の閂部材収納孔26の軸芯26
aを、ケーシング2における金具接続部21の接続基準
線20に合わせ、固定金具4における接続金具41のボ
ルト受容部44a、44a及びボルト挿通用孔44b、
44b等を、車軸102に対して傾けるようにしても良
い。
孔26の軸芯26aを、ケーシング2における金具接続
部21の接続基準線20に対し上下方向に傾けることに
より、自転車に取り付けた場合に車輪101の車軸10
2に直角な平面Pに対して閂部材3が上下斜め方向に移
動できるようにしており、施錠や解錠が容易なものとし
ているが、本願発明はこの形態のものに限られるもので
はなく、従来通りの、閂部材収納孔26の軸心26aと
金具接続部21の接続基準線20が一致した状態とし、
車軸102と平行に閂部材3が位置する形態としても良
いし、又、ケーシング2の閂部材収納孔26の軸芯26
aを、ケーシング2における金具接続部21の接続基準
線20に合わせ、固定金具4における接続金具41のボ
ルト受容部44a、44a及びボルト挿通用孔44b、
44b等を、車軸102に対して傾けるようにしても良
い。
【0025】尚、この構造においては、部品点数につい
ては、従来のシリンダー式自転車錠と比べて変わらな
い。このため、製造コストを上げることなく、より安全
な自転車用錠とすることができる。又、この構造の適用
は、箱型錠に限られるものではなく、閂部材に引掛部分
等を形成することによって、例えば馬蹄錠、ハンドルロ
ック、バーロックに適用可能である。尚、請求項2にお
いては、筒状体31を規制部材として、シリンダー錠3
2を移動部材として、案内軸34を被案内部として記載
したことから明らかなように、請求項2に記載の発明に
あっては、移動部材32自体が錠本体を構成するもので
なくともよく、施錠のための人の動作によって作動する
部材を移動部材32とし、この移動部材32の移動によ
って移動部材32とは別体の施錠手段(錠本体)が動か
され、施錠されるものであってもよい。言い換えれば、
移動部材の所定方向への移動によって直接あるいは間接
的に施錠がなされる自転車用錠として、実施することが
できる。そして、この移動部材32の移動に際して、規
制部材31を摺動させることを条件とすることによっ
て、不用意に施錠がなされることがないようにし、自転
車用の錠装置における施錠時の安全性を確保するもので
ある。
ては、従来のシリンダー式自転車錠と比べて変わらな
い。このため、製造コストを上げることなく、より安全
な自転車用錠とすることができる。又、この構造の適用
は、箱型錠に限られるものではなく、閂部材に引掛部分
等を形成することによって、例えば馬蹄錠、ハンドルロ
ック、バーロックに適用可能である。尚、請求項2にお
いては、筒状体31を規制部材として、シリンダー錠3
2を移動部材として、案内軸34を被案内部として記載
したことから明らかなように、請求項2に記載の発明に
あっては、移動部材32自体が錠本体を構成するもので
なくともよく、施錠のための人の動作によって作動する
部材を移動部材32とし、この移動部材32の移動によ
って移動部材32とは別体の施錠手段(錠本体)が動か
され、施錠されるものであってもよい。言い換えれば、
移動部材の所定方向への移動によって直接あるいは間接
的に施錠がなされる自転車用錠として、実施することが
できる。そして、この移動部材32の移動に際して、規
制部材31を摺動させることを条件とすることによっ
て、不用意に施錠がなされることがないようにし、自転
車用の錠装置における施錠時の安全性を確保するもので
ある。
【0026】
【発明の効果】本願発明に係るシリンダー式自転車用錠
は、前述のように、施錠のために案内軸を軸方向窓孔か
ら周方向窓孔へと移動させる必要があり、そのために、
まず筒状体のみを押圧し、次に鍵片を回転させながら押
し込むという三つの動作で施錠する構造になっている。
このため、偶然閂部材が押し込まれてしまう可能性は、
従来のものに比べて、より少なくなっており、安全性の
高いものとなっている。しかし、この動作自体は閂部材
を押すことと、鍵片をひねることを連続して行えばよ
く、操作性は従来の二動作のものに比べて格別悪化する
ものではない。又、構成部品点数についても、従来のシ
リンダー式自転車錠と比べて変わらないため、従来と同
じ製造コストで実施することができる。
は、前述のように、施錠のために案内軸を軸方向窓孔か
ら周方向窓孔へと移動させる必要があり、そのために、
まず筒状体のみを押圧し、次に鍵片を回転させながら押
し込むという三つの動作で施錠する構造になっている。
このため、偶然閂部材が押し込まれてしまう可能性は、
従来のものに比べて、より少なくなっており、安全性の
高いものとなっている。しかし、この動作自体は閂部材
を押すことと、鍵片をひねることを連続して行えばよ
く、操作性は従来の二動作のものに比べて格別悪化する
ものではない。又、構成部品点数についても、従来のシ
リンダー式自転車錠と比べて変わらないため、従来と同
じ製造コストで実施することができる。
【図1】本願発明の実施の形態に係る自転車用錠の取付
状態を示す正面図である。
状態を示す正面図である。
【図2】同要部拡大平面図である。
【図3】同要部拡大正面図である。
【図4】(A) は、ケーシング本体の正面図、(B) は、ケ
ーシング本体の平面図、(C) は、ケーシング本体の背面
図である。
ーシング本体の平面図、(C) は、ケーシング本体の背面
図である。
【図5】(A) は、ケーシング本体の右側面斜め上方から
見た図、(B) は、ケーシング本体の左側面図である。
見た図、(B) は、ケーシング本体の左側面図である。
【図6】(A) は、図4(B) のVI−VI線断面図、(B) は、
案内軸を収納係止部から案内部に移動させた状態の断面
図、(C) は、閂部材を押圧した状態の断面図である。
案内軸を収納係止部から案内部に移動させた状態の断面
図、(C) は、閂部材を押圧した状態の断面図である。
【図7】本願発明の自転車用錠の要部分解斜視図であ
る。
る。
【図8】(A) は、接続金具の平面図、(B) は、接続金具
の正面図、(C) は、(B) のVII −VII 線断面図である。
の正面図、(C) は、(B) のVII −VII 線断面図である。
【図9】(A) は、取付バンドの平面図、(B) は、取付バ
ンドの正面図である。
ンドの正面図である。
【図10】従来の自転車用錠の取付状態を示す正面図で
ある。
ある。
【図11】従来の自転車用錠の取付状態を示す要部拡大
平面図である。
平面図である。
【図12】(A) (B) とも、他の形態に係る従来の自転車
用錠を示す平面図である。
用錠を示す平面図である。
【図13】更に他の形態に係る従来の自転車用錠を示す
図であり、(A) は、ケーシング本体の正面図、(B) は、
ケーシング本体の平面図、(C) は、ケーシング本体の背
面図である。
図であり、(A) は、ケーシング本体の正面図、(B) は、
ケーシング本体の平面図、(C) は、ケーシング本体の背
面図である。
2 ケーシング 3 閂部材 28 案内溝(案内部) 28a 移動案内部 28b 収納係止部 31 筒状体(規制部材) 31a 軸方向窓孔(第1案内部) 31b 周方向窓孔(第2案内部) 32 シリンダー錠(錠本体、移動部材) 34 案内軸(被案内部) 101 車輪
Claims (2)
- 【請求項1】 自転車用錠のケーシング(2)に移動可
能に設けた閂部材(3)を押圧操作することにより、閂
部材(3)が自転車の車輪(101)のスポーク間に突
出して車輪(101)を係止するようにした自転車用錠
において、 閂部材(3)が、錠本体(32)と、この錠本体(3
2)の外周に軸方向に摺動可能に配位された規制部材
(31)と、この錠本体(32)の外周に設けられた被
案内部(34)とを備え、 ケーシング(2)が、閂部材(3)の被案内部(34)
と係合することにより、その移動を案内する案内部(2
8)を備え、 この案内部(28)は、閂部材(3)を出没可能に案内
する移動案内部(28a)と、閂部材(3)をケーシン
グ(2)の内部に収納した状態で係止する収納係止部
(28b)とを備え、 規制部材(31)を錠本体(32)に対し摺動させるこ
とにより、上記被案内部(34)が収納係止部(28
b)から移動案内部(28a)へ移動可能となることを
特徴とする自転車用錠。 - 【請求項2】 移動部材(32)と、移動部材(32)
から突出して形成される被案内部(34)と、移動部材
(32)に対し摺動可能に取り付けられ、被案内部(3
4)が貫通する案内部(31a)(31b)を有する規
制部材(31)とからなり、案内部(31a)(31
b)は、それぞれが異なる方向に形成され、一部が連続
している第1案内部(31a)と第2案内部(31b)
とからなり、規制部材(31)が移動部材(32)に対
し摺動することにより、被案内部(34)が第1案内部
(31a)から第2案内部(31b)へ移動し、これに
より、移動部材(32)の所定方向への移動が可能とな
ることを特徴とする自転車の施錠用安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001141430A JP2002339626A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 自転車用錠及び自転車の施錠用安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001141430A JP2002339626A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 自転車用錠及び自転車の施錠用安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002339626A true JP2002339626A (ja) | 2002-11-27 |
Family
ID=18987893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001141430A Pending JP2002339626A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 自転車用錠及び自転車の施錠用安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002339626A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021000939A (ja) * | 2019-06-24 | 2021-01-07 | 株式会社ニッコー | 自転車錠 |
-
2001
- 2001-05-11 JP JP2001141430A patent/JP2002339626A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021000939A (ja) * | 2019-06-24 | 2021-01-07 | 株式会社ニッコー | 自転車錠 |
JP7182280B2 (ja) | 2019-06-24 | 2022-12-02 | 株式会社ニッコー | 自転車錠 |
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