JP4220072B2 - 自転車用錠の取付構造及び自転車用錠 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、自転車用錠の取付構造及び自転車用錠の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自転車用錠として図10〜図12に示すようなものが広く知られている。この自転車用錠aは、箱型のケーシングbと、閂片cと、ケーシングaを自転車に固定するための固定金具dとを備え、又、ケーシングbの後部側に、固定金具cに接続する金具接続部b1を設け、ケーシングbの前部側に、左側面から右側面に貫通するように穿設した閂片収納孔b2を、金具接続部b1における固定金具dに接続される際の接続基準線b3に上下及び前後方向を沿わすように設け、この閂片収納孔b2に閂片cを収納することにより、自転車の車体の一部をなす前ホーク100に固定した固定金具dへの金具接続部b1の接続に際し、閂片cが、車輪101の車軸102に直角な平面pに対して上下及び前後方向に直角に移動可能に自転車に配位ささせたものである。そして、施錠する場合は、ケーシングaから側方側に突出した閂片cの端部を、車輪101の車軸102に直角な平面pに対して直角方向に押圧操作することにより、閂片cが車輪101のスポーク間に突出してスポークを係止し、これにより、自転車を施錠できる。一方、鍵片eを、ケーシングaにおける閂片cの下方側に設けた鍵片挿入孔b4に挿入し、その挿入した鍵片eを操作して閂片cを元の状態に戻すことにより、解錠することができる。
しかしながら、このものにおいては、施錠に際し、閂片bを、車輪101の車軸102に直角な平面pに対して直角方向に押圧操作するものであるため、施錠する者は、自転車用錠の側方側に立って腰をかがめるようにして閂片cを押圧操作しなければならず、施錠の操作を行い難い。特に、自転車置き場では、自転車を順次並べて置くため、他の自転車と自転車用錠との間隔が狭くなってしまい、他の自転車が邪魔になって自転車用錠の側方側で腰をかがめるようなスペースがない場合が多く、施錠の操作が行い難くなっている。又、ケーシングaの鍵片挿入孔b4が閂片cの下方側に、閂片cの軸方向と同方向を向くように設けられているため、自転車における後方側のサドル側から鍵片挿入孔b3を見難く、そのため、解錠に際して鍵片eを鍵片挿入孔b3に入れる場合も、自転車用錠の側方側に立って腰をかがめるようにして行わなければならず、閂片cを押圧操作する場合と同様に行い難いという課題を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、以上の実情に鑑み提案されたもので、自転車用錠の側方側に立って腰をかがめるようにして閂片を押圧操作しなくても、容易に施錠操作を行うことができる自転車用錠の取付構造及び自転車用錠の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、固定金具 (4) によってケーシング (2) を自転車の車体 (100) に取り付け、ケーシング (2) に移動可能に設けた閂片 (3) を押圧操作することにより、閂片 (3) が自転車の車輪 (101) のスポーク間に突出して車輪 (101) を係止するようにした自転車用錠の取付構造において、
上記の固定金具 (4) は、ケーシングに取り付けられる接続金具 (41) と、略U字状の車体当接部 (42b) を備えた取付バンド (42) とを備え、取付バンド (42) を車体の前ホーク (100) に当てがい、取付バンド (42) と接続金具 (41) とで前ホーク (100) を挟持して、ケーシング (2) を車体に固定されたものであり、
ケーシング (2) には閂片 (3) が収納され、収納された閂片 (3) が、閂片 (3) の軸方向を閂片収納孔 (26) の軸芯 (26a) 方向に沿って移動可能とされ、
この閂片収納孔 (26) の軸芯 (26a) の方向を、自転車の正面視において、上記の略U字状の車体当接部 (42b) の軸方向に直交する仮想線 (20) に対し上下方向に傾けて配位することにより、閂片 (3) が、車輪 (101) の車軸 (102) に直角な平面 (p) に対して上下斜め方向に移動可能に自転車に配位されて、斜め下方側へ押圧操作されて施錠されるものであることを特徴とする自転車用錠の取付構造を提供する。
【0005】
本願の請求項2に係る発明は、上記の固定金具(4) は、接続金具(41)と、取付バンド(42)と、二つの締付ボルト(43)(43)とを備え、接続金具(41)の車体当接部(44d)を、自転車の前ホーク(100)の外周前部に前方側から当てがい、取付バンド(42)の車体当接部(42b)を、自転車の前ホーク(100)の外周後部に後方側から当てがうようにして、接続金具(41)の2つのボルト挿通用孔(44b)(44b)から締付ボルト(43)(43)を通して取付バンド(42)の締付ボルト螺合用ネジ(42a)(42a)に螺合させ、締付ボルト(43)(43)を締め付けることにより、接続金具(41)と取付バンド(42)とで前ホーク(100)を挾持し、固定金具(4) を前ホーク(100)に固定するものでり、この2つのボルト挿通孔(44b)(44b)を結んだ線分が、自転車の正面視において、上記の略U字状の車体当接部(42b)の軸方向に直交する仮想線(20)に対し上下方向に傾けて配位されたものであることを特徴とする請求項1記載の自転車用錠の取付構造を提供する。
【0006】
本願の請求項3に係る発明は、閂片 (3) の端面が、斜め上方側を向くように自転車に配位され、閂片 (3) の端面に、鍵片 (9) を挿入する鍵片挿入孔 (32a) が備えられたものであることを特徴とする請求項 1 又は2に記載の自転車用錠の取付構造を提供する
【0007】
本願の請求項4に係る発明は、固定金具(4)によってケーシング(2)を自転車の車体(100)に取り付け、ケーシング(2)に移動可能に設けた閂片(3)を押圧操作することにより、閂片(3)が自転車の車輪(101)のスポーク間に突出して車輪(101)を係止するようにした自転車用錠において、
上記の固定金具 (4) は、ケーシングに取り付けられる接続金具 (41) と、略U字状の車体当接部 (42b) を備えた取付バンド (42) とを備え、取付バンド (42) を車体の前ホーク (100) に当てがい、取付バンド (42) と接続金具 (41) とで前ホーク (100) を挟持して、ケーシング (2) を車体に固定するようにしたものであり、
ケーシング (2) には閂片 (3) が収納され、収納された閂片 (3) が、閂片 (3) の軸方向を閂片収納孔 (26) の軸芯 (26a) 方向に沿って移動可能とされ、
この閂片収納孔 (26) の軸芯 (26a) の方向を、自転車の正面視において、上記の略U字状の車体当接部 (42b) の軸方向に直交する仮想線 (20) に対し上下方向に傾けて配位することにより、閂片 (3) が、車輪 (101) の車軸 (102) に直角な平面 (p) に対して上下斜め方向に移動可能に自転車に配位されて、斜め下方側へ押圧操作されて施錠されるものであることを特徴とする自転車用錠を提供する。
【0008】
以上のように構成された本願の請求項1〜3の発明においては、閂片3が車輪101の車軸102に直角な平面pに対して斜め方向に移動するため、閂片3の押圧操作に際し、従来のように自転車用錠1の側方側に立ってかがみ込むようにして閂片3を押圧しなくても、閂片3の斜め上方側から下方側に押圧すれば良いものにできる。これにより、例えば自転車置き場で、自転車用錠1の側方側に他の自転車が止まって自転車用錠1と他の自転車との間隔が少ないような場合でも、後方側のサドル側から手を伸ばして閂片3を押圧操作でき、操作を容易なものにできる。
【0009】
本願の請求項3に係る発明においては、閂片3の端面を、斜め上方側を向くように自転車に配位させ、その閂片3の端面に、鍵片9を挿入する鍵片挿入孔32aを備えたものとする。こうすることにより、鍵片9を閂片3の鍵片挿入孔32aに入れる場合には、鍵片挿入孔32aが斜め上方側を向いているため、従来のように自転車用錠1の側方側に立ってかがみ込むようにして鍵片挿入孔32aを見なくても、例えば自転車における後方側のサドル位置に立ってままで鍵片挿入孔32aを見ることができ、鍵片9を容易に鍵片挿入孔32aに入れることができる。
【0010】
また本願の請求項4の発明においては、請求項1の取付構造を実現することができる自転車用錠を提供する事かできたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本願発明を具体的に説明する。
図1は、本願発明の自転車用錠取付構造の一実施形態の正面図、図2は、その要部拡大平面図、図3は、その要部拡大正面図である。
【0012】
本願発明の自転車用錠取付構造に用いる自転車用錠1は、図2に示すように錠本体10と、固定金具4とを備えている。錠本体10は、ケーシング2と、ケーシング2に設けられた閂片3とを備えている。
【0013】
ケーシング2は、図4(A)(B)(C) 、図5(A)(B)に示すように固定金具4と接続する後部側の金具接続部21と、閂片3を収納する前部側の閂片収納部25とを備えている。金具接続部21の右側面には、固定金具4に係止される係止孔21aを備え、左側面には、固定金具4を固定する固定用ネジ孔21bを備えており、これらの係止孔21aと固定用ネジ孔21bとを結ぶ線が、金具接続部21を固定金具4に接続する際の接続基準線20をなしている。又、金具接続部21の後面には、後面から所定深さで略長方形状に形成された金具受容孔22が備えられている。この金具受容孔22は、後述する固定金具4の嵌挿片47、47を受容すためのもので、その長手方向の中心線が、接続基準線20に合致するように左右方向に沿って伸ばされている。
【0014】
閂片収納部25は、閂片3を収納するための断面円形状の閂片収納孔26が備えられている。この閂片収納孔26は、閂片収納孔26の軸芯26aが上記金具接続部21の接続基準線20に対して右上がりに傾斜するようにして、閂片収納部25の右側面から左側面に貫通するように形成されている。この実施形態では、閂片収納孔26の軸芯26aを、金具接続部21の接続基準線20に対し上下方向に15°程度の角度をなすように形成している。尚、本実施形態では、閂片収納孔26の軸芯26aは、金具接続部21の接続基準線20に対する前後方向への傾きはなく、図4(B) に示すように平面視で金具接続部21の接続基準線20と平行に伸ばされている。
【0015】
ケーシング2における閂片収納部25の閂片収納孔26内には、図4(C) に示すように閂片収納孔26内からケーシング2の後面に貫通するように穿設された案内溝28が備えられている。この案内溝28は、後述の閂片3の案内軸34を案内するためのもので、閂片収納孔26の軸方向に沿う案内部28aと、案内部28aの左端側に、閂片収納孔26の軸方向に直交するように形成された施錠用係止部28bと、案内部28aの右端側に、閂片収納孔26の軸方向に直交するように形成された解錠用係止部28cと、案内部28aと解錠用係止部28cとの間に形成された傾斜部28dとから構成されている。
【0016】
閂片3は、図6(A) に示すように筒状体31と、シリンダー錠32と、シリンダー錠32に接続された棒体33とを備えている。シリンダー錠32は、右側面に鍵片挿入孔32a( 図4(B) 、図5に示す) を備え、筒状体31内に回動自在に収納されている。そして、鍵片挿入孔32aに鍵片9を挿入して回動操作することにより、筒状体31内を回動し得るようになされている。棒体33の右端は、筒状体31内に左端側から入れられ、筒状体31内でシリンダー錠32の左端と案内軸34によって接続されており、これにより、閂片3が筒状体31と棒体33とで真っ直ぐな一本の棒状体に形成されている。又、この棒体33とシリンダー錠32とを接続した案内軸34は、筒状体31の周壁に周方向に沿って形成された窓孔31aから筒状体31の外周後方に突出している。そして、この閂片3は、閂片収納部25の閂片収納孔26内に、筒状体31が右側に、棒体33を左側になるようにして軸方向に移動可能に収納されることにより、閂片3の軸35と閂片収納孔26の軸芯26aとが一致し、閂片3の軸35が金具接続部21の接続基準線20に対し右上がりに15°程度の角度をなしてその方向に移動可能に配位されているとともに、閂片3の鍵片挿入孔32aが右斜め上方を向いている。又、閂片収納孔26内に収納されるに際し、筒状体31の外周に突出した軸ピン34が、ケーシング2の案内溝28に移動可能に入れられる。また、閂片収納孔26内に入れられた閂片3は、閂片収納孔26内に設けられたコイルバネ7によって常時右上方側に付勢されている。
【0017】
固定金具4は、従来からのものと同じもので、図2に示すように接続金具41と、取付バンド42と、二つの締付ボルト43、43とを備えたものである。接続金具41は、図7(A)(B)(C) に示すようにケーシング2を後方側から受ける受け片44と、受け片44の右端側に設けられた係止爪45と、受け片44の左端側に設けられた左支持片46と、受け片44の上端及び下端各々に設けられた二つの嵌挿片47、47とを備えている。
【0018】
受け片44は、略四角板状のものから構成され、受け片44の前面側は、ケーシング2の下面を受ける受け面44cをなしている。又、受け片44の右端側には、ケーシング2の係止孔21aに係止させるための係止爪45が設けられている。この係止爪45は、受け片44の右端側から前方側にコの字状をなすように折り曲げ成形されている。一方、受け片44の左端側には、板状の左支持片46が設けられている。左支持片46は、受け片44の左端側から前方側に折り曲げられて形成されており、この左支持片46には、固定用ネジ挿通孔46aが備えられている。そして、この固定用ネジ挿通孔46aと上記係止爪45とを結ぶ線が、接続金具41をケーシング2に接続する際の基準線40をなす。また、左支持片46における固定用ネジ挿通孔46aの後方側には、閂片3を挿通する閂片挿通用孔46bが備えられている。
【0019】
又、受け片44における係止爪45と左支持片46との間には、間隔を隔てて二つのボルト受容部44a、44aを備えている。これらのボルト受容部44a、44aは、受け片44の一部を後方側に突出させて受け片44の前面の一部を後方に窪ませることにより形成している。又、ボルト受容部44a、44a各々には、ボルト挿通用孔44b、44bが備えられており、受け片44の前面側からボルト挿通用孔44b、44bに通した締付ボルト43、43の頭部をボルト受容部44a、44aに受容できるようになされている。これらのボルト受容部44a、44a及びボルト挿通用孔44b、44bは、接続金具41の基準線40上に形成されている。また、受け片44の後面側におけるボルト受容部44a、44aの間には、車体当接部44dが備えられている。この車体当接部44dは、接続金具41を自転車の前ホーク100に取り付ける際に、前ホーク100の外周の前部に当接させて前ホーク100に対する接続金具41の取付け位置を決めるためのもので、前ホーク100の外周の前部に沿う湾曲状に形成されている(図2参照)。
【0020】
また、受け片44の上端及び下端には、嵌挿片47、47が夫々備えられている。嵌挿片47、47各々は、受け片44の上端、下端各々から前方側に折り曲げられて形成されている。また、これらの嵌挿片47、47の外幅同士の間隔は、ケーシング2の金具受容孔22の内幅と略同程度に設定され、嵌挿片47、47が金具受容孔22内に嵌まり込むようになされている。
【0021】
取付バンド42は、図8(A)(B)に示すように略U字状に折り曲げ成形された車体当接部42bを備え、自転車の前ホーク100の外周における後部に沿わして当接できるようになされている(図2参照)。又、車体当接部42bには、突起嵌合孔42dが穿設されている。この突起嵌合孔42dは、車体当接部42bを自転車の前ホーク100の外周に沿わす際、前ホーク100に設けられた突起(図示せず)に嵌合されることにより、前ホーク100に対する取付バンド42の取付け位置が決められるようになされている。車体当接部42bの左右両側には、締付ボルト43、43を螺合させるための締付ボルト螺合用ネジ42a、42aが刻設されている。
【0022】
以上のように構成した自転車用錠1を、自転車に取り付ける場合は、図2に示すように接続金具41の車体当接部44dを、自転車の前ホーク100の外周前部に前方側から当てがい、取付バンド42の車体当接部42bを、自転車の前ホーク100の外周後部に後方側から当てがうようにして、接続金具41の各ボルト挿通用孔44b、44bから締付ボルト43、43を通して取付バンド42の締付ボルト螺合用ネジ42a、42aに螺合させ、締付ボルト43、43を締め付ける。これにより、接続金具41と取付バンド42とで前ホーク100を挾持し、固定金具4を前ホーク100に固定することができる。この固定状態では、接続金具41の基準線40が、車輪101の車軸102に直角な平面pに対して前後方向に直角に配位されるとともに、図3に示すように上下方向に直角に配位される。
【0023】
次に、接続金具41の係止爪45にケーシング2の係止孔21aを係止させ、その状態で接続金具41の嵌挿片47、47をケーシング2の金具受容孔22内に嵌め入れるようにして、ケーシング2の下面を接続金具41の受け面44aに当てる。これにより、ケーシング2の左面が接続金具41の左支持片46の右側に配位してケーシング2の固定用ネジ孔21bと接続金具41の固定用ネジ挿通孔46aとが合致する。この状態で、ケーシング2の後面が接続金具41の受け面44aに沿い、ケーシング2における金具接続部21の接続基準線20と接続金具41の基準線40とが一致する。従って、図2、図3に示すように閂片3の軸35は、接続金具41の基準線40に対して右上がりに略15°傾いた状態に配位され、その結果、閂片3は、軸35が車輪101の車軸102に直角な平面pに対して前後方向に直角に、上下方向に略75°の角度Aだけ傾いた傾斜状態に配位される。即ち、上記の閂片収納孔26の軸芯26aの方向を、自転車の正面視において、上記取付バンド42の略U字状の車体当接部42bの軸方向(言い換えれば、取り付けられた前ホーク100の軸方向)に直交する仮想線20に対し上下方向に傾けて配位され、これにより、閂片3が、車輪101の車軸102に直角な平面 p に対して上下斜め方向に移動可能に自転車に配位されるものである。そして、固定用ネジ挿通孔46a側から固定用ネジ8をケーシング2の固定用ネジ孔21bに螺合させて締め付ける。これにより、ケーシング2を接続金具41に固定でき、ケーシング2を自転車の前ホーク100に取り付けることができる。
【0024】
そして、施錠する場合は、鍵片9を閂片3の鍵片挿入孔32aに入れる。その際、図1、図2に示すように閂片3が車輪101の車軸102に直角な平面pに対して上下方向に傾いて鍵片挿入孔32aが斜め上方側を向いているため、従来のように自転車用錠の側方側に立ってかがみ込むようにして鍵片挿入孔32aに鍵片9を入れなくても、後方側のサドル位置に立ってままで鍵片挿入孔32aを見ることができ、鍵片9を容易に鍵片挿入孔32aに入れることができる。そして、鍵片挿入孔32aに入れた鍵片9を右回転させながら押圧する。これにより、案内軸34が、図6(A)(B)及び図4に示すように案内溝28における解錠用係止部28cから傾斜部28dに沿って案内部28aに入り、閂片3が閂片収納孔26に沿って移動し、閂片3が車輪101のスポーク間に突出する。その状態から、鍵片9を左回転させる。これにより、案内軸34が、案内溝28における施錠用係止部28bに入り、閂片3が車輪101のスポーク間に突出した状態でケーシング2に係止し、車輪101を係止できる。この閂片3の押圧操作に際し、閂片3が車輪101の車軸102に直角な平面pに対して上下方向に移動するため、従来のように自転車用錠の側方側に立ってかがみ込むようにして閂片3を押圧しなくても、閂片3の斜め上方側から下方側に押圧すれば良いものにできる。従って、例えば自転車置き場で、自転車用錠の側方側に他の自転車が止まって自転車用錠と他の自転車との隙間が少ないような場合でも、後方側のサドル側から手を伸ばして閂片3を押圧操作でき、操作を容易なものにできる。そして、この施錠状態で鍵片9を鍵片挿入孔32aから抜いておく。
【0025】
解錠する場合は、鍵片9を閂片3の鍵片挿入孔32aに入れる。この場合も、鍵片挿入孔32aが斜め上方側を向いているため、後方側のサドル位置に立ってままで鍵片挿入孔32aを見ることができ、鍵片9を容易に鍵片挿入孔32aに入れることができる。そして、鍵片9を、上記の施錠の場合とは反対に左回転させる。これにより、案内溝28の施錠用係止部28bに係止していた案内軸34が施錠用係止部28bから案内部28aに入り、コイルバネ7の付勢力によって閂片3が閂片収納孔26に沿って移動し、傾斜部28dを通って解錠用係止部28cに戻り、これにより、解錠にできる。尚、本実施形態では、案内溝28に解錠用係止部28cを設けているため、解錠状態で、閂片3の鍵片挿入孔32aに入れた鍵片9を回動させずに押圧しただけでは、案内軸34が解錠用係止部28cの内壁に当たって閂片3が移動しないようになされており、不意に閂片3が押圧されて車輪101を係止しなようになされている。
【0026】
尚、本実施形態では、ケーシング2の閂片収納孔26の軸方向を、ケーシング2における金具接続部21の接続基準線20に対し上下方向に傾けることにより、自転車に取り付けた場合に車輪101の車軸102に直角な平面pに対して閂片3が上下斜め方向に移動できるようにしているが、この形態のものに限らず、例えばケーシング2の閂片収納孔26の軸方向を、ケーシング2における金具接続部21の接続基準線20に合わせ、固定金具4における接続金具41のボルト受容部44a、44a及びボルト挿通用孔44b、44bを、接続金具41の基準線40に対して傾けるようにしても良い。詳しくは、図9に示すように接続金具41の二つのボルト受容部44a、44a及びボルト挿通用孔44b、44bを、接続金具41の基準線40に対して右上がりに傾斜した傾斜線44c上に形成する。こうすることにより、接続金具41と取付バンド42とを自転車の前ホーク100に取り付ければ接続金具41の基準線40を、車輪101の車軸102に直角な平面pに対して右上がり傾けることができる。従って、この接続金具41にケーシング2を取り付ければ閂片3を右上がりの上下斜め方向に配位させてその方向に移動させることができる。
【0027】
又、本実施形態では、閂片3の軸方向を、車輪101の車軸102に直角な平面pに対して上下方向にだけ所定角度傾けたものにしているが、車輪101の車軸102に直角な平面pに対して上下方向及び前後方向に所定角度傾け、或いは前後方向にだけ所定角度傾けたものにしても良く、適宜変更できる。ただし、閂片3の軸方向を、車輪101の車軸102に直角な平面pに対して前後方向に傾けると、車輪101の回転方向に対して閂片3の軸方向が直角にならず、車輪101のスポークが閂片3を滑り易くなって閂片3でスポークを係止し難くなるので、上記実施形態のように車輪101の車軸102に直角な平面pに対して上下方向にだけ傾けておくのが好ましい。
【0028】
また、車輪101の車軸102に直角な平面pに対する閂片3の軸方向の傾き角度は、特に限定されず、適宜変更し得る。
【0029】
一方、本実施形態では、閂片3にシリンダー錠を設け、閂片3の端面に鍵片挿入孔32aを設けたものにしているが、この形態のもの限らず、ケーシング2における閂片3の下方側に鍵片挿入孔を設けたものであっても良い。
【0030】
【発明の効果】
以上のように構成された本願発明においては、閂片3が車輪101の車軸102に直角な平面pに対して斜め方向に移動するため、閂片3の押圧操作に際し、従来のように自転車用錠1の側方側に立ってかがみ込むようにして閂片3を押圧しなくても、閂片3の斜め上方側から下方側に押圧すれば良いものにできる。これにより、例えば自転車置き場で、自転車用錠1の側方側に他の自転車が止まって自転車用錠1と他の自転車との間隔が少ないような場合でも、後方側のサドル側から手を伸ばして閂片3を押圧操作でき、操作を容易なものにできる。
【0031】
本願の請求項3の発明においては、閂片3の端面を、斜め上方側を向くように自転車に配位させ、その閂片3の端面に、鍵片9を挿入する鍵片挿入孔32aを備えたものとする。こうすることにより、鍵片9を閂片3の鍵片挿入孔32aに入れる場合には、鍵片挿入孔32aが斜め上方側を向いているため、従来のように自転車用錠1の側方側に立ってかがみ込むようにして鍵片挿入孔32aを見なくても、例えば自転車における後方側のサドル位置に立ってままで鍵片挿入孔32aを見ることができ、鍵片9を容易に鍵片挿入孔32aに入れることができる。
【0032】
また本願の請求項4の発明においては、請求項1の取付構造を実現することができる自転車用錠を提供する事かできたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の自転車用錠の取付構造の一実施形態の正面図である。
【図2】同要部拡大平面図である。
【図3】同要部拡大正面図である。
【図4】(A)は、ケーシング本体の正面図、(B) は、ケーシング本体の平面図、(C) は、ケーシング本体の背面図である。
【図5】(A)は、ケーシング本体の右側面図、(B) は、ケーシング本体の左側面図である。
【図6】(A)は、図4(B) のVI−VI線断面図、(B)
は、閂片を押圧した状態の断面図である。
【図7】(A)は、接続金具の平面図、(B) は、接続金具の正面図、(C) は、図7(B) のVII −VII 線断面図である。
【図8】(A)は、取付バンドの平面図、(B) は、取付バンドの正面図である。
【図9】接続金具の他の実施形態の正面図である。
【図10】従来の自転車用錠の取付構造の正面図である。
【図11】従来の自転車用錠の取付構造の要部拡大平面図である。
【図12】従来の自転車用錠の取付構造の要部拡大正面図である。
【符号の説明】
1 自転車用錠
2 ケーシング
3 閂片
4 固定金具
20 接続基準線
26 閂片収納孔
41 接続金具
42 取付バンド
100 前ホーク
101 車輪

Claims (4)

  1. 固定金具(4)によってケーシング(2)を自転車の車体(100)に取り付け、ケーシング(2)に移動可能に設けた閂片(3)を押圧操作することにより、閂片(3)が自転車の車輪(101)のスポーク間に突出して車輪(101)を係止するようにした自転車用錠の取付構造において、
    上記の固定金具(4) は、ケーシングに取り付けられる接続金具(41)と、略U字状の車体当接部(42b)を備えた取付バンド(42)とを備え、取付バンド(42)を車体の前ホーク(100)に当てがい、取付バンド(42)と接続金具(41)とで前ホーク(100)を挟持して、ケーシング(2)を車体に固定されたものであり、
    ケーシング(2)には閂片(3)が収納され、収納された閂片(3)が、閂片(3)の軸方向を閂片収納孔(26)の軸芯(26a)方向に沿って移動可能とされ、
    この閂片収納孔(26)の軸芯(26a)の方向を、自転車の正面視において、上記の略U字状の車体当接部(42b)の軸方向に直交する仮想線(20)に対し上下方向に傾けて配位することにより、閂片(3)が、車輪(101)の車軸(102)に直角な平面(p)に対して上下斜め方向に移動可能に自転車に配位されて、斜め下方側へ押圧操作されて施錠されるものであることを特徴とする自転車用錠の取付構造。
  2. 上記の固定金具(4) は、接続金具(41)と、取付バンド(42)と、二つの締付ボルト(43)(43)とを備え、接続金具(41)の車体当接部(44d)を、自転車の前ホーク(100)の外周前部に前方側から当てがい、取付バンド(42)の車体当接部(42b)を、自転車の前ホーク(100)の外周後部に後方側から当てがうようにして、接続金具(41)の2つのボルト挿通用孔(44b)(44b)から締付ボルト(43)(43)を通して取付バンド(42)の締付ボルト螺合用ネジ(42a)(42a)に螺合させ、締付ボルト(43)(43)を締め付けることにより、接続金具(41)と取付バンド(42)とで前ホーク(100)を挾持し、固定金具(4) を前ホーク(100)に固定するものであり、
    2つのボルト挿通孔(44b)(44b)を結んだ線分が、自転車の正面視において、上記の略U字状の車体当接部(42b)の軸方向に直交する仮想線(20)に対し上下方向に傾けて配位されたものであることを特徴とする請求項1記載の自転車用錠の取付構造。
  3. 閂片(3)の端面が、斜め上方側を向くように自転車に配位され、閂片(3)の端面に、鍵片(9)を挿入する鍵片挿入孔(32a)が備えられたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車用錠の取付構造。
  4. 固定金具(4)によってケーシング(2)を自転車の車体(100)に取り付け、ケーシング(2)に移動可能に設けた閂片(3)を押圧操作することにより、閂片(3)が自転車の車輪(101)のスポーク間に突出して車輪(101)を係止するようにした自転車用錠において、
    上記の固定金具(4) は、ケーシングに取り付けられる接続金具(41)と、略U字状の車体当接部(42b)を備えた取付バンド(42)とを備え、取付バンド(42)を車体の前ホーク(100)に当てがい、取付バンド(42)と接続金具(41)とで前ホーク(100)を挟持して、ケーシング(2)を車体に固定するようにしたものであり、
    ケーシング(2)には閂片(3)が収納され、収納された閂片(3)が、閂片(3)の軸方向を閂片収納孔(26)の軸芯(26a)方向に沿って移動可能とされ、
    この閂片収納孔(26)の軸芯(26a)の方向を、自転車の正面視において、上記の略U字状の車体当接部(42b)の軸方向に直交する仮想線(20)に対し上下方向に傾けて配位することにより、閂片(3)が、車輪(101)の車軸(102)に直角な平面(p)に対して上下斜め方向に移動可能に自転車に配位されて、斜め下方側へ押圧操作されて施錠されるものであることを特徴とする自転車用錠。
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