JP2002338296A - 蛍光ランプ用外套管 - Google Patents
蛍光ランプ用外套管Info
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- JP2002338296A JP2002338296A JP2002057246A JP2002057246A JP2002338296A JP 2002338296 A JP2002338296 A JP 2002338296A JP 2002057246 A JP2002057246 A JP 2002057246A JP 2002057246 A JP2002057246 A JP 2002057246A JP 2002338296 A JP2002338296 A JP 2002338296A
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Abstract
光ランプ用外套管を提供する。 【解決手段】 質量%でSiO2 40〜64%、B2O
3 0〜10%、Al2O 3 0〜10%、MgO 0〜
7%、CaO 0〜8%、SrO 0〜25%、BaO
4〜25%、ZnO 0〜25%、TiO2 0〜1
0%、Li2O 0〜10%、Na2O 0〜10%、K
2O 4.5〜20%、CeO2 0〜3%、Fe2O3
2000ppm以下、SrO+BaO+ZnO+TiO
2 15〜40%、Li2O+Na2O+K2O 4.5〜
25%の組成を有するガラスからなることを特徴とす
る。
Description
特に外部電極蛍光ランプ用外套管に関するものである。
ー機やコピー機の読み取り用ランプ、あるいは、液晶表
示装置のバックライト用ランプには、より明るく、長寿
命のものが求められている。さらに高発光効率であるこ
とが望まれている。
して、発光管外部に電極を設けた高発光効率の外部電極
蛍光ランプが開発され、商品化されつつある。図1に示
すように外部電極蛍光ランプ1は、ガラス製の外套管1
0の外周面に接して管軸方向に伸びる帯状電極20、2
1を二つ持ち、両電極間に高電圧を印加して、ガラス外
套管10内部に封入されているキセノン等の希ガスを励
起し、励起したガスから放出される紫外線によって外套
管10の内壁に塗られた蛍光体30が可視光線を発光す
るメカニズムを有するものである。
一般の蛍光ランプに比べて高性能の蛍光ランプである
が、さらなる高機能化及び高寿命化のために、このタイ
プの蛍光ランプに適した外套管が求められている。
プの外套管として好適な蛍光ランプ用外套管を提供する
ことである。
套管は、質量%でSiO2 40〜64%、B2O30〜
10%、Al2O3 0〜10%、MgO 0〜7%、C
aO 0〜8%、SrO 0〜25%、BaO 4〜2
5%、ZnO 0〜25%、TiO2 0〜10%、L
i2O 0〜10%、Na2O 0〜10%、K2O
4.5〜20%、CeO2 0〜3%、Fe2O3 20
00ppm以下、SrO+BaO+ZnO+TiO2
15〜40%、Li2O+Na2O+K2O 4.5〜2
5%の組成を有するガラスからなることを特徴とする。
は、質量%でSiO2 40〜64%、B2O3 0〜1
0%、Al2O3 0〜10%、MgO 0〜7%、Ca
O 0〜8%、SrO 0〜25%、BaO 4〜25
%、ZnO 0〜25%、TiO2 0〜10%、Li2
O 0〜10%、Na2O 0〜10%、K2O 4.5
〜20%、CeO2 0〜3%、Fe2O3 20〜10
00ppm、SrO+BaO+ZnO+TiO2 15
〜40%、Li2O+Na2O+K2O 4.5〜25%
である。
囲は、質量%でSiO2 40〜59%、B2O3 0〜
10%、Al2O3 0〜10%、MgO 0〜7%、C
aO0〜8%、SrO 0〜25%、BaO 4〜25
%、ZnO 0.1〜25%、TiO2 0.05〜5
%、Li2O 0〜10%、Na2O 0〜10%、K2
O 4.5〜20%、CeO2 0〜3%、Fe2O3
50〜500ppm、SrO+BaO+ZnO+TiO
2 15〜40%、Li2O+Na2O+K2O4.5〜2
5%である。
範囲は、質量%でSiO2 40〜59%、B2O3
0.1〜10%、Al2O3 0〜10%、MgO 0〜
7%、CaO 0〜8%、SrO 0〜25%、BaO
4〜25%、ZnO 0.1〜25%、TiO2
0.05〜5%、Li2O 0〜10%、Na2O 0〜
10%、K2O 4.5〜20%、CeO2 0〜3%、
Fe2O3 100〜500ppm、SrO+BaO+Z
nO+TiO2 15〜40%、Li2O+Na2O+K2
O 4.5〜25%である。
囲は、質量%でSiO2 40〜55%、B2O3 0.
5〜9%、Al2O3 0.1〜5%、MgO 0〜7
%、CaO 0〜8%、SrO 2〜25%、BaO
7〜25%、ZnO 5〜20%、TiO2 0.05
〜5%、Li2O 0〜10%、Na2O 0〜10%、
K2O 4.5〜20%、CeO2 0〜3%、Fe2O3
100〜500ppm、SrO+BaO+ZnO+T
iO2 15〜40%、Li2O+Na2O+K2O4.5
〜25%である。
囲は、質量%でSiO2 50〜64%、B2O3 0〜
10%、Al2O3 0〜10%、MgO 0〜7%、C
aO0〜8%、SrO 0〜20%、BaO 4〜20
%、ZnO 0〜20%、TiO2 0〜10%、Li2
O 0〜10%、Na2O 0〜10%、K2O 4.5
〜20%、CeO2 0〜3%、Fe2O3 500pp
m以下、SrO+BaO+ZnO+TiO2 15〜4
0%、Li2O+Na2O+K2O 4.5〜25%であ
る。
砒素を実質的に含有しないことが好ましい。
εが7以上、150℃での体積電気抵抗率logρが1
1.0以上、肉厚1mmで波長400nmにおける光の
透過率が88%以上、波長300nmにおける光の透過
率が30%以下、液相粘度logηが4.5以上の特性
を有することが好ましい。
正接tanδが0.003以下の特性を有することが好
ましい。
の式で表される赤外線透過率係数Xが0.01〜0.7
以下の特性を有することが好ましい。
ンプの外周面に管軸方向に延びる複数の帯状電極が形成
され、前記電極間に電圧が印加されると、内部に封入さ
れた希ガスが励起され、励起された希ガスから放出され
る紫外線によって内壁に塗布された蛍光体が可視光線を
発光する構造を有する外部電極蛍光ランプの外套管であ
って、(1)鉛及び砒素を実質的に含有せず、(2)質
量%でSiO2 40〜55%、B2O3 0.5〜9
%、Al2O3 0.1〜5%、MgO 0〜7%、Ca
O 0〜8%、SrO 2〜25%、BaO 7〜25
%、ZnO 5〜20%、TiO2 0.05〜5%、
Li2O 0〜10%、Na2O 0〜10%、K2O
4.5〜20%、CeO2 0〜3%、Fe2O3 10
0〜500ppm、SrO+BaO+ZnO+TiO2
15〜40%、Li2O+Na2O+K2O 4.5〜
25%の組成を有し、(3)比誘電率εが7以上、
(4)誘電正接tanδが0.003以下、(5)15
0℃での体積電気抵抗率logρが11.0以上、
(6)肉厚1mmで波長400nmにおける光の透過率
が88%以上、(7)肉厚1mmで波長300nmにお
ける光の透過率が30%以下、(8)液相粘度logη
が4.5以上、(9)下記の式で表される赤外線透過率
係数Xが0.01〜0.7以下 X=(log10(a/b))/t a:3840cm-1付近の極小点の透過率(%) b:3560cm-1付近の極小点の透過率(%) t:測定試料厚み(mm) のガラスからなる。
体層があると発光効率が良くなる。このためガラス外套
管自体に高誘電体としての機能を付与させる構造が採ら
れる。また比誘電率が高いほど、省エネルギーに効果が
ある。そのため、より比誘電率が高く、誘電正接の小さ
いガラスが好ましい。
くなるが、外部電極ランプは電極間距離が短いので外套
管は絶縁破壊が起きないように、体積電気抵抗率が高い
ことが重要である。
に使用されている有機物の劣化を防止するため有害な紫
外線を遮蔽し、照度を保持するため可視光線の透過率が
高いことが望ましい。ランプ周辺の有機物を含む部材と
して、外部電極ランプの電極を保護する目的でランプに
直接張り付けた熱収縮フィルム、ランプからの光を無駄
なく利用するためのアルミニウムを蒸着した樹脂反射
板、光を伝える導光板等がある。
生産するためには、成形工程で失透しないように、安定
なガラスである必要がある。この目的のためには、ガラ
スの液相粘度logηが成形温度における粘度よりも高
い程よい。
を満足するガラスからなる。
4%、B2O3 0〜10%、Al2O 3 0〜10%、M
gO 0〜7%、CaO 0〜8%、SrO 0〜25
%、BaO 4〜25%、ZnO 0〜25%、TiO
2 0〜10%、Li2O 0〜10%、Na2O 0〜
10%、K2O 4.5〜20%、CeO2 0〜3%、
Fe2O3 2000ppm以下、SrO+BaO+Zn
O+TiO2 15〜40%、Li2O+Na2O+K2O
4.5〜25%の組成を有するガラスからなる。
うに限定した理由を以下に述べる。
SiO2が40%以上、特に50%以上であれば液相粘
度が4.5以上になり易い。液相粘度が4.5以上であ
れば、失透しにくく均質なガラスが得られ、ガラス管成
形が容易になる。またガラス溶融を容易にするためにS
iO2が64%以下、特に59%以下、さらには55%
以下であることが好ましい。
必須成分ではないが、ガラス中に導入すると結晶が析出
しにくくなるため、0.1%以上、特に0.5%以上含
有させることが好ましい。なおB2O3が増えると比誘電
率が低下する傾向にあるが、10%以下、特に9%以下
であれば実用上使用可能なレベルを維持できる。またこ
の範囲内であれば、ガラスが分相し難いため、均質なガ
ラスが得られ、管引きにより寸法精度の高いガラス管が
得られる。
安定化させる成分であるため、0.1%以上含有させる
ことが好ましい。またガラス溶融を容易にするために1
0%以下、特に5%以下であることが好ましい。
加可能な成分である。MgOが7%以下であれば、失透
しにくく均質なガラスが得られ、ガラス管成形が容易に
なる。
加可能な成分である。CaOが8%以下、特に3%以下
であれば、失透しにくく均質なガラスが得られ、ガラス
管成形が容易になる。
上げる効果が大きいため、2%以上含有することが好ま
しい。またSrOが25%以下、特に20%以下であれ
ば失透しにくく均質なガラスが得られ、ガラス管成形が
容易になる。
きい成分である。BaOが4%以上、特に7%以上であ
れば、比誘電率が7以上のガラスが得易くなる。またB
aOが25%以下、特に20%以下であれば失透しにく
く均質なガラスが得られ、ガラス管成形が容易になる。
上げる効果があるため、0.1%以上、特に5%以上含
有することが好ましい。またZnOが25%以下、特に
20%以下であれば、失透しにくく均質なガラスが得ら
れ、ガラス管成形が容易になる。
を上げるとともに、紫外線を吸収して樹脂の紫外線劣化
を防止する効果があるため、0.05%以上含有するこ
とが好ましい。またTiO2が10%以下、特に5%以
下であれば、失透しにくく均質なガラスが得られ、ガラ
ス管成形が容易になる。またガラスが着色することもな
い。
びTiO2は、すべて比誘電率を上げる成分であり、合
量で15%以上含有することにより、7以上の高い比誘
電率を有するガラスを得ることができる。またこれらの
成分の合量が40%以下であれば、失透しにくく均質な
ガラスが得られ、ガラス管成形が容易になる。さらにこ
れらの成分を2種以上、特に3種以上、さらには4種す
べてを含有すると、比誘電率を高める上でより効果的で
ある。
向上させるために添加可能な成分である。なおLi2O
が増えると体積電気抵抗率が低下する傾向があるが、1
0%以下であれば実用上使用可能なレベルを維持でき
る。またこの範囲内であれば、失透しにくく均質なガラ
スが得られ、ガラス管成形が容易になる。
めに添加可能な成分である。Na2Oが増えると体積電
気抵抗率が低下する傾向があるが、10%以内の添加で
あれば実用上使用可能なレベルを維持できる。
である。K2Oが4.5%以上であればガラス溶融が容
易になる。なおK2Oが増えると体積電気抵抗率が低下
する傾向があるが、10%以内の添加であれば実用上使
用可能なレベルを維持できる。
はガラスの溶融性を向上させる成分であり、合量で4.
5%以上、特に5%以上含有させるとガラス溶融が容易
になる。またこれらの成分が増えると体積電気抵抗率が
低下する傾向があるが、合量で25%以下であれば実用
上使用可能なレベルを維持できる。またLi2O,Na2
O及びK2Oを2種類以上含有させると、アルカリ混合
効果により体積電気抵抗率が高くなるため好ましい。
ために添加可能な成分である。CeO2が3%以下であ
れば、ガラスが着色しないために好ましい。
吸収する効果があるため、合量で0.05%以上含有さ
せることが好ましい。
収効果のある安価な成分であるため20ppm以上、特
に50ppm以上、さらには100ppm以上含有させ
ることが好ましい。ただし、Fe2O3は可視光領域に吸
収をもちガラスを着色させやすい成分であるため、20
00ppm以下、特に1000ppm以下、さらには5
00ppm以下に制限することが好ましい。Fe2O3が
この範囲を超えるとガラスが着色し、蛍光ランプの照度
を低下させてしまう。
を与えない範囲で種々の成分を添加可能である。例えば
ガラスの清澄作用を促進させるためにSb2O3、S
O3、Cl2等を1%以下含有することができる。
は、ガラスの軟化点を低下させ、安定加工を容易にする
成分であるが、同時に誘電正接を大きくする傾向があ
る。ガラス中の水分は、下記の式で示す赤外線透過率係
数(X)で表すことができる。
上、さらに0.05以上であれば軟化点の低いガラスが
得やすく、安定加工が容易になる。またXが0.7以
下、特に0.6以下、さらには0.3以下であれば、誘
電正接を容易に0.003以下に抑えることが可能とな
る。
く、誘電正接が小さい。また体積電気抵抗が大きい。さ
らに紫外線遮蔽性と可視光透過性が高い。しかも液相粘
度が成形温度における粘度よりも高いという特徴を有し
ている。
めるには比誘電率が7.0以上、誘電正接(tanδ)
が0.003以下であることが好ましい。また絶縁破壊
を起こしにくくするためには、体積電気抵抗率logρ
が11.0以上であることが好ましい。紫外線の遮蔽に
関しては、肉厚1mmで波長300nmにおける光の透
過率が30%以下であることが好ましく、可視光線の透
過性に関しては、肉厚1mmで波長400nmにおける
光の透過率が88%以上であることが好ましい。精度の
良いガラス管を容易に製造するためには、液相粘度lo
gηが4.5以上であることが好ましい。
を有するガラスからなるために、高性能で長寿命の外部
電極蛍光ランプを作製することができる。
1〜21)及び比較例(試料No.22〜24)を示し
ている。
スを形成する成分を含有する鉱物や精製結晶粉末を計測
混合し、炉に投入する原料を調合する調合混合工程と、
原料を溶融ガラス化する溶融工程と、溶融したガラスを
管状に成形する成形工程と、管を所定の寸法に切断する
加工工程からなる。
酸化物や炭酸塩など複数の成分からなる鉱物や不純物か
らなっており、分析値を考慮して調合すればよく、原料
は限定されない。これらを重量で計測し、Vミキサーや
ロッキングミキサー、攪拌羽根のついたミキサーなど規
模に応じた適当な混合機で混合し、投入原料を得る。
化する。溶融炉はガラス原料を溶融しガラス化するため
の溶融槽と、ガラス中の泡を上昇除去するための清澄槽
と、清澄されたガラスを成形に適当な粘度まで下げ、成
形装置に導くための通路(フィーダー)よりなる。溶融
炉は、耐火物や内部を白金で覆った炉が使用され、バー
ナーやガラスへの電気通電によって加熱される。バブリ
ングを行う場合、バブリング用ノズルを溶解糟底部に設
置して溶融ガラス中に気体を送り込めばよい。投入され
た原料は通常1300℃〜1600℃の溶解槽でガラス
化され、さらに1400℃〜1600℃の清澄槽に入
る。ここでガラス中の泡を浮上させて泡を除去する。清
澄糟から出たガラスは、フィーダーを通って成形装置に
移動するうちに温度が下がり、ガラスの成形に適した粘
度104〜106dPa・Sになる。
る。成形法としてはダンナー法、ベロ法、ダウンドロー
法、アップドロー法が適用可能である。
ことにより、蛍光ランプ用外套管を得ることができる。
また必要に応じて、得られた外套管をさらに所望の形状
に加工して使用に供してもよい。
過率係数を低下させる、即ちガラス中のOH基量を減ら
すためには、含水量の低い原料を使用すればよい。また
原料を乾燥させることも効果的である。ガラス溶融時の
雰囲気を乾燥状態とし、さらにガラス中の水分圧を下げ
るために乾燥空気、酸素、窒素等の気体でバブリングし
たり、CO2ガスを発生させる炭酸塩、NOXガスを発生
させる硝酸塩、SOXガスを発生させる硫酸塩等の原料
をバッチ中に添加しておいてもよい。逆に、赤外線透過
率係数が低下し過ぎる場合は、含水量の多い成分を利用
する等の方法により調整すればよい。
ようにして評価用試料を調製した。
にガラス原料を秤量、調合し、白金坩堝に入れ、電気炉
内で1550℃で約4時間溶融した。なお、ガラス溶融
の途中で攪拌棒を用いてガラス融液を攪拌した。その
後、ガラス融液をカーボン板上に流し込むことによって
試料を得た。
ε、誘電正接tanδ、体積電気抵抗率logρ、30
0nm及び400nmの波長における光の透過率、液相
粘度logη、及び赤外線吸収率係数を測定した。それ
らの結果を表6〜10に示した。
実施例であるNo.1〜21の各試料は、比誘電率εが
7.0以上、誘電正接が0.0021以下、液相粘度l
ogηが4.6以上、体積電気抵抗率logρが11.
6以上、光の透過率は300nmで0〜22.5%、4
00nmで88.2〜91.6%、赤外線透過率係数が
0.05〜0.28であった。
積電気抵抗率logρは、各ガラス試料から50×50
×3tmmの大きさの板状試料を作製し、30mmφの
電極を貼り付け、電極間に電圧を印加して測定した。比
誘電率ε及び誘電正接tanδは、1MHz、25℃で測
定した。体積電気抵抗率logρ(Ω・cm)は、15
0℃で測定した。
粒径0.1mm程度に粉砕したガラス試料をボート状の
白金容器に入れ、温度勾配炉に100時間保持した後、
取り出した。この試料を顕微鏡で観察して結晶の初相が
出る温度(液相温度)を測定し、次いで予め測定してお
いた当該ガラスの温度と粘度の関係から、初相の温度に
対応する粘度(液相粘度)を求めた。
mの板状試料を切りだし、鏡面研磨した後、分光光度計
により測定した。
したガラスを赤外分光光度計で測定した3840cm-1
と3560cm-1付近の極小点の透過率を下記式に代入
し、1mm厚に換算して求めた。ここでaは3840c
m-1付近の極小点の透過率、bは3560cm-1付近の
極小点の透過率、tは測定試料厚み(mm)を表してい
る。
プ用外套管は、誘電率が高く、誘電正接が小さいガラス
からなる。またこのガラスは、体積電気抵抗が大きく、
紫外線遮蔽性と可視光透過性が高い。しかも液相粘度が
成形温度における粘度よりも高いという特徴を有してい
る。このため本発明の外套管を用いれば、スキャナー機
やコピー機の読み取り用ランプ又は液晶表示装置のバッ
クライト用ランプとして好適な、高性能で長寿命の外部
電極蛍光ランプを作製することができる。
Claims (12)
- 【請求項1】 質量%でSiO2 40〜64%、B2O
3 0〜10%、Al2O3 0〜10%、MgO 0〜
7%、CaO 0〜8%、SrO 0〜25%、BaO
4〜25%、ZnO 0〜25%、TiO2 0〜1
0%、Li2O0〜10%、Na2O 0〜10%、K2
O 4.5〜20%、CeO2 0〜3%、Fe2O3
2000ppm以下、SrO+BaO+ZnO+TiO
2 15〜40%、Li2O+Na2O+K2O 4.5〜
25%の組成を有するガラスからなることを特徴とする
蛍光ランプ用外套管。 - 【請求項2】 質量%でSiO2 40〜64%、B2O
3 0〜10%、Al2O3 0〜10%、MgO 0〜
7%、CaO 0〜8%、SrO 0〜25%、BaO
4〜25%、ZnO 0〜25%、TiO2 0〜1
0%、Li2O0〜10%、Na2O 0〜10%、K2
O 4.5〜20%、CeO2 0〜3%、Fe2O3
20〜1000ppm、SrO+BaO+ZnO+Ti
O215〜40%、Li2O+Na2O+K2O 4.5〜
25%の組成を有するガラスからなることを特徴とする
請求項1の蛍光ランプ用外套管。 - 【請求項3】 質量%でSiO2 40〜59%、B2O
3 0〜10%、Al2O3 0〜10%、MgO 0〜
7%、CaO 0〜8%、SrO 0〜25%、BaO
4〜25%、ZnO 0.1〜25%、TiO2
0.05〜5%、Li2O 0〜10%、Na2O 0〜
10%、K2O 4.5〜20%、CeO2 0〜3%、
Fe2O3 50〜500ppm、SrO+BaO+Zn
O+TiO2 15〜40%、Li2O+Na2O+K2O
4.5〜25%の組成を有するガラスからなることを
特徴とする請求項1の蛍光ランプ用外套管。 - 【請求項4】 質量%でSiO2 40〜59%、B2O
3 0.1〜10%、Al2O3 0〜10%、MgO
0〜7%、CaO 0〜8%、SrO 0〜25%、B
aO 4〜25%、ZnO 0.1〜25%、TiO2
0.05〜5%、Li2O 0〜10%、Na2O 0
〜10%、K2O 4.5〜20%、CeO2 0〜3
%、Fe2O3 100〜500ppm、SrO+BaO
+ZnO+TiO2 15〜40%、Li2O+Na2O
+K2O 4.5〜25%の組成を有するガラスからな
ることを特徴とする請求項1の蛍光ランプ用外套管。 - 【請求項5】 質量%でSiO2 40〜55%、B2O
3 0.5〜9%、Al2O3 0.1〜5%、MgO
0〜7%、CaO 0〜8%、SrO 2〜25%、B
aO 7〜25%、ZnO 5〜20%、TiO2
0.05〜5%、Li2O 0〜10%、Na2O 0〜
10%、K2O 4.5〜20%、CeO2 0〜3%、
Fe2O3 100〜500ppm、SrO+BaO+Z
nO+TiO2 15〜40%、Li2O+Na2O+K2
O 4.5〜25%の組成を有するガラスからなること
を特徴とする請求項1の蛍光ランプ用外套管。 - 【請求項6】 質量%でSiO2 50〜64%、B2O
3 0〜10%、Al2O3 0〜10%、MgO 0〜
7%、CaO 0〜8%、SrO 0〜20%、BaO
4〜20%、ZnO 0〜20%、TiO2 0〜1
0%、Li2O0〜10%、Na2O 0〜10%、K2
O 4.5〜20%、CeO2 0〜3%、Fe2O3
500ppm以下、SrO+BaO+ZnO+TiO2
15〜40%、Li2O+Na2O+K2O 4.5〜
25%の組成を有するガラスからなることを特徴とする
請求項1の蛍光ランプ用外套管。 - 【請求項7】 鉛及び砒素を実質的に含有しないガラス
からなることを特徴とする請求項1の蛍光ランプ用外套
管。 - 【請求項8】 比誘電率εが7以上、150℃での体積
電気抵抗率logρが11.0以上、肉厚1mmで波長
400nmにおける光の透過率が88%以上、波長30
0nmにおける光の透過率が30%以下、液相粘度lo
gηが4.5以上のガラスからなることを特徴とする請
求項1の蛍光ランプ用外套管。 - 【請求項9】 誘電正接tanδが0.003以下のガ
ラスからなることを特徴とする請求項1の蛍光ランプ用
外套管。 - 【請求項10】 下記の式で表される赤外線透過率係数
Xが0.01〜0.7以下のガラスからなることを特徴
とする請求項1の蛍光ランプ用外套管。 X=(log10(a/b))/t a:3840cm-1付近の極小点の透過率(%) b:3560cm-1付近の極小点の透過率(%) t:測定試料厚み(mm) - 【請求項11】 蛍光ランプの外周面に管軸方向に延び
る複数の帯状電極が形成され、前記電極間に電圧が印加
されると、内部に封入された希ガスが励起され、励起さ
れた希ガスから放出される紫外線によって内壁に塗布さ
れた蛍光体が可視光線を発光する構造を有する外部電極
蛍光ランプの外套管として使用されることを特徴とする
請求項1の蛍光ランプ用外套管。 - 【請求項12】 蛍光ランプの外周面に管軸方向に延び
る複数の帯状電極が形成され、前記電極間に電圧が印加
されると、内部に封入された希ガスが励起され、励起さ
れた希ガスから放出される紫外線によって内壁に塗布さ
れた蛍光体が可視光線を発光する構造を有する外部電極
蛍光ランプの外套管であって、(1)鉛及び砒素を実質
的に含有せず、(2)質量%でSiO2 40〜55
%、B2O3 0.5〜9%、Al2O3 0.1〜5%、
MgO 0〜7%、CaO 0〜8%、SrO 2〜2
5%、BaO 7〜25%、ZnO 5〜20%、Ti
O2 0.05〜5%、Li2O 0〜10%、Na2O
0〜10%、K2O 4.5〜20%、CeO2 0〜
3%、Fe2O3 100〜500ppm、SrO+Ba
O+ZnO+TiO2 15〜40%、Li2O+Na2
O+K2O 4.5〜25%の組成を有し、(3)比誘
電率εが7以上、(4)誘電正接tanδが0.003
以下、(5)150℃での体積電気抵抗率logρが1
1.0以上、(6)肉厚1mmで波長400nmにおけ
る光の透過率が88%以上、(7)肉厚1mmで波長3
00nmにおける光の透過率が30%以下、(8)液相
粘度logηが4.5以上、(9)下記の式で表される
赤外線透過率係数Xが0.01〜0.7以下 X=(log10(a/b))/t a:3840cm-1付近の極小点の透過率(%) b:3560cm-1付近の極小点の透過率(%) t:測定試料厚み(mm) のガラスからなることを特徴とする蛍光ランプ用外套
管。
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