JP2002337735A - 自動車の車体構造 - Google Patents
自動車の車体構造Info
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- JP2002337735A JP2002337735A JP2001146727A JP2001146727A JP2002337735A JP 2002337735 A JP2002337735 A JP 2002337735A JP 2001146727 A JP2001146727 A JP 2001146727A JP 2001146727 A JP2001146727 A JP 2001146727A JP 2002337735 A JP2002337735 A JP 2002337735A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フロントピラーアッパの上下方向曲げ荷重に
よる曲げ変形の抑制を図る。 【解決手段】 閉断面に押出し成形したフロントピラー
アッパ2の前端部と、鋳造成形したフロントピラーロア
3の上端部の結合部11とを、フロントピラーアッパ2
に上下方向に作用する曲げ入力に対して、該フロントピ
ラーアッパ2の略曲げ中立面0の近傍位置で接合してあ
るため、該接合部に生じる曲げ応力が小さく済んで接合
部の剥離を防止でき、フロントピラーアッパ2の上下方
向の曲げ変形を極力小さく抑制することができる。
よる曲げ変形の抑制を図る。 【解決手段】 閉断面に押出し成形したフロントピラー
アッパ2の前端部と、鋳造成形したフロントピラーロア
3の上端部の結合部11とを、フロントピラーアッパ2
に上下方向に作用する曲げ入力に対して、該フロントピ
ラーアッパ2の略曲げ中立面0の近傍位置で接合してあ
るため、該接合部に生じる曲げ応力が小さく済んで接合
部の剥離を防止でき、フロントピラーアッパ2の上下方
向の曲げ変形を極力小さく抑制することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の車体構造、
とりわけ、車体前部の上下方向骨格部材を構成するフロ
ントピラーの構造に関する。
とりわけ、車体前部の上下方向骨格部材を構成するフロ
ントピラーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】フロントピラーの多くは、例えば特開平
6−286650号公報に示されているように、略ハッ
ト形断面に形成した一対のピラー部材を、それらのフラ
ンジ同志を重合して溶接して閉断面を構成するようにし
ている。
6−286650号公報に示されているように、略ハッ
ト形断面に形成した一対のピラー部材を、それらのフラ
ンジ同志を重合して溶接して閉断面を構成するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車両の前面衝突時に
は、車体ウエスト部よりも上方に存在するフロントピラ
ーアッパには衝突入力が該フロントピラーアッパに上下
方向の曲げ荷重として作用する傾向にあって、これは、
前面衝突でも特にオフセット衝突時にこの傾向が高くな
り、また、ルーフ圧壊持にあっても該フロントピラーア
ッパには上下方向の曲げ荷重が作用することはよく知ら
れているところである。
は、車体ウエスト部よりも上方に存在するフロントピラ
ーアッパには衝突入力が該フロントピラーアッパに上下
方向の曲げ荷重として作用する傾向にあって、これは、
前面衝突でも特にオフセット衝突時にこの傾向が高くな
り、また、ルーフ圧壊持にあっても該フロントピラーア
ッパには上下方向の曲げ荷重が作用することはよく知ら
れているところである。
【0004】ところで、前述のように略ハット形断面の
一対のピラー部材を突き合わせてフランジ接合してフロ
ントピラーを閉断面に構成する場合、室内空間の確保や
前方視界および側方視界の確保、あるいは車体デザイン
上の観点から、フロントピラーアッパにおける前記フラ
ンジ接合部の設定位置が一義的に決められてしまい、フ
ロントピラーアッパに前記曲げ荷重が作用した際に、フ
ランジ接合部が剥離して大きく曲げ変形する可能性があ
る。
一対のピラー部材を突き合わせてフランジ接合してフロ
ントピラーを閉断面に構成する場合、室内空間の確保や
前方視界および側方視界の確保、あるいは車体デザイン
上の観点から、フロントピラーアッパにおける前記フラ
ンジ接合部の設定位置が一義的に決められてしまい、フ
ロントピラーアッパに前記曲げ荷重が作用した際に、フ
ランジ接合部が剥離して大きく曲げ変形する可能性があ
る。
【0005】一方、フロントピラーを閉断面の複数のセ
グメントに押出し成形して、これらを継ぎ合わせて該フ
ロントピラーを構成するようにしたものも知られている
が(米国特許明細書第4,618,163号参照)、こ
の構造にあってもフロントピラーアッパに作用する上下
方向の曲げ荷重に対する各セグメントの継ぎ合わせ接合
部分の耐剥離構成については何等工夫されるところはな
い。
グメントに押出し成形して、これらを継ぎ合わせて該フ
ロントピラーを構成するようにしたものも知られている
が(米国特許明細書第4,618,163号参照)、こ
の構造にあってもフロントピラーアッパに作用する上下
方向の曲げ荷重に対する各セグメントの継ぎ合わせ接合
部分の耐剥離構成については何等工夫されるところはな
い。
【0006】そこで、本発明はフロントピラーアッパに
上下方向に作用する曲げ荷重に対して、曲げ変形を極力
小さく抑制することができる自動車の車体構造を提供す
るものである。
上下方向に作用する曲げ荷重に対して、曲げ変形を極力
小さく抑制することができる自動車の車体構造を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、前端がフロントウインドシールドの下端近傍に延在
し、後端部が少くともセンターピラーの上端部に結合さ
れるフロントピラーアッパを軽量金属材料で閉断面に押
出し成形する一方、上端部がフロントピラーアッパの前
端部に結合されるフロントピラーロアを軽量金属材料で
構成し、前記フロントピラーロアの上端部にはフロント
ピラーアッパの前端部の下面部を受容して内包する結合
部を形成し、これらフロントピラーアッパの前端部とフ
ロントピラーロアの結合部とを、フロントピラーアッパ
に上下方向に作用する曲げ入力に対して、該フロントピ
ラーアッパの略曲げ中立面の近傍位置で溶接して接合し
たことを特徴としている。
は、前端がフロントウインドシールドの下端近傍に延在
し、後端部が少くともセンターピラーの上端部に結合さ
れるフロントピラーアッパを軽量金属材料で閉断面に押
出し成形する一方、上端部がフロントピラーアッパの前
端部に結合されるフロントピラーロアを軽量金属材料で
構成し、前記フロントピラーロアの上端部にはフロント
ピラーアッパの前端部の下面部を受容して内包する結合
部を形成し、これらフロントピラーアッパの前端部とフ
ロントピラーロアの結合部とを、フロントピラーアッパ
に上下方向に作用する曲げ入力に対して、該フロントピ
ラーアッパの略曲げ中立面の近傍位置で溶接して接合し
たことを特徴としている。
【0008】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載のフロントピラーロアの上側部に、結合部の後端部近
傍位置に上下方向に延在する後部脆弱部を形成したこと
を特徴としている請求項3の発明にあっては、請求項2
に記載のフロントピラーロアの上側部に、該フロントピ
ラーロアの前端部と後部脆弱部との間で結合部の下側に
沿って、前記後部脆弱部よりも脆弱な中間脆弱部を設け
たことを特徴としている。
載のフロントピラーロアの上側部に、結合部の後端部近
傍位置に上下方向に延在する後部脆弱部を形成したこと
を特徴としている請求項3の発明にあっては、請求項2
に記載のフロントピラーロアの上側部に、該フロントピ
ラーロアの前端部と後部脆弱部との間で結合部の下側に
沿って、前記後部脆弱部よりも脆弱な中間脆弱部を設け
たことを特徴としている。
【0009】請求項4の発明にあっては、請求項2,3
に記載の後部脆弱部を外側壁と前壁および後壁とで開断
面に形成すると共に、これら前、後壁を外側壁よりも板
厚を厚く設定したことを特徴としている。
に記載の後部脆弱部を外側壁と前壁および後壁とで開断
面に形成すると共に、これら前、後壁を外側壁よりも板
厚を厚く設定したことを特徴としている。
【0010】請求項5の発明にあっては、請求項1〜4
に記載の自動車の車体構造であって、フロントピラーロ
アの前後方向略前半部の板厚を薄くし、前後方向略後半
部の上部ドアヒンジ取付部周りから下側部に亘る領域の
板厚を厚く設定したことを特徴としている。
に記載の自動車の車体構造であって、フロントピラーロ
アの前後方向略前半部の板厚を薄くし、前後方向略後半
部の上部ドアヒンジ取付部周りから下側部に亘る領域の
板厚を厚く設定したことを特徴としている。
【0011】請求項6の発明にあっては、請求項1〜5
に記載の自動車の車体構造であって、フロントピラーア
ッパの前端部とフロントピラーロアの結合部との接合部
分の閉断面積を、前端に至るに従って漸次高さ方向に大
きく形成したことを特徴としている。
に記載の自動車の車体構造であって、フロントピラーア
ッパの前端部とフロントピラーロアの結合部との接合部
分の閉断面積を、前端に至るに従って漸次高さ方向に大
きく形成したことを特徴としている。
【0012】請求項7の発明にあっては、請求項1〜6
に記載の自動車の車体構造であって、フロントピラーア
ッパを多角形の閉断面に形成し、各隅角部の内側に厚肉
部を形成したことを特徴としている。
に記載の自動車の車体構造であって、フロントピラーア
ッパを多角形の閉断面に形成し、各隅角部の内側に厚肉
部を形成したことを特徴としている。
【0013】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、フロン
トピラーアッパは軽量金属材料をもって閉断面に押出し
成形してあるため該フロントピラーアッパ自体の剛性が
高く、しかも、フロントピラーアッパの前端部とフロン
トピラーロアの結合部とを、フロントピラーアッパに上
下方向に作用する曲げ入力に対して、該フロントピラー
アッパの略曲げ中立面の近傍位置で溶接して接合してあ
るため、該接合部に生じる曲げ応力が小さく済んで接合
部の剥離を防止でき、従って、フロントピラーアッパの
上下方向の曲げ変形を極力小さく抑制できてフロントウ
インドシールドあるいはフロントドアウインドウパネル
の割れを防止することができる。
トピラーアッパは軽量金属材料をもって閉断面に押出し
成形してあるため該フロントピラーアッパ自体の剛性が
高く、しかも、フロントピラーアッパの前端部とフロン
トピラーロアの結合部とを、フロントピラーアッパに上
下方向に作用する曲げ入力に対して、該フロントピラー
アッパの略曲げ中立面の近傍位置で溶接して接合してあ
るため、該接合部に生じる曲げ応力が小さく済んで接合
部の剥離を防止でき、従って、フロントピラーアッパの
上下方向の曲げ変形を極力小さく抑制できてフロントウ
インドシールドあるいはフロントドアウインドウパネル
の割れを防止することができる。
【0014】また、前述のようにフロントピラーアッパ
の前端部とフロントピラーロアの結合部との接合部に生
じる曲げ応力が小さくなるため、溶接長さや溶接時間を
短縮して溶接熱によるピラー剛性への影響を大幅に軽減
でき、熱影響を見込んだ板厚増大を最小限に抑制できて
重量的におよびコスト的に有利に得ることができる。
の前端部とフロントピラーロアの結合部との接合部に生
じる曲げ応力が小さくなるため、溶接長さや溶接時間を
短縮して溶接熱によるピラー剛性への影響を大幅に軽減
でき、熱影響を見込んだ板厚増大を最小限に抑制できて
重量的におよびコスト的に有利に得ることができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、フロントピラーアッパに作用す
る上下方向の曲げ荷重に対して、後部脆弱部で上下方向
に発生する反力を小さくできるため、フロントピラーア
ッパとフロントピラーロアとの接合部領域と、フロント
ピラーアッパの一般部領域との境界部分に応力集中によ
る局部変形を回避できて、フロントウインドシールドあ
るいはフロントドアウインドウパネルの割れ防止効果を
高めることができる。
の発明の効果に加えて、フロントピラーアッパに作用す
る上下方向の曲げ荷重に対して、後部脆弱部で上下方向
に発生する反力を小さくできるため、フロントピラーア
ッパとフロントピラーロアとの接合部領域と、フロント
ピラーアッパの一般部領域との境界部分に応力集中によ
る局部変形を回避できて、フロントウインドシールドあ
るいはフロントドアウインドウパネルの割れ防止効果を
高めることができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の発明の効果に加えて、後部脆弱部の前方に前後方向に
所要領域で中間脆弱部が存在しているため、該後部脆弱
部の上下方向反力の抑制作用を十分に発揮させることが
できる。
の発明の効果に加えて、後部脆弱部の前方に前後方向に
所要領域で中間脆弱部が存在しているため、該後部脆弱
部の上下方向反力の抑制作用を十分に発揮させることが
できる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、請求項
2,3の発明の効果に加えて、後部脆弱部を構成する開
断面の前、後壁の剛性を確保できるため、通常時にあっ
てはドア枠部としての機能を十分に維持できると共に、
フロントピラーアッパに上下方向曲げ荷重が作用した場
合に、外側壁の座屈変形をトリガーとして後部脆弱部を
全体的に座屈変形させて上下方向反力の抑制作用を発揮
させることができる。
2,3の発明の効果に加えて、後部脆弱部を構成する開
断面の前、後壁の剛性を確保できるため、通常時にあっ
てはドア枠部としての機能を十分に維持できると共に、
フロントピラーアッパに上下方向曲げ荷重が作用した場
合に、外側壁の座屈変形をトリガーとして後部脆弱部を
全体的に座屈変形させて上下方向反力の抑制作用を発揮
させることができる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4の発明の効果に加えて、フロントピラーロアの前後
方向略後半部の所要領域で剛性を確保してドア枠部とし
ての機能を十分に維持できると共に、車両の前面衝突時
にはフロントピラーロアの前端部を座屈変形させて衝突
入力をフロントピラーアッパに軸力として伝達して、該
フロントピラーから各車体骨格部材へ衝突入力を分散負
担させることができる。
〜4の発明の効果に加えて、フロントピラーロアの前後
方向略後半部の所要領域で剛性を確保してドア枠部とし
ての機能を十分に維持できると共に、車両の前面衝突時
にはフロントピラーロアの前端部を座屈変形させて衝突
入力をフロントピラーアッパに軸力として伝達して、該
フロントピラーから各車体骨格部材へ衝突入力を分散負
担させることができる。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5の発明の効果に加えて、フロントピラーアッパに上
下方向曲げ荷重が作用した場合に、曲げモーメントが大
きいフロントピラーアッパ前端側の抗力を高めて、該フ
ロントピラーアッパ前端部の局部的な変形を防止するこ
とができる。
〜5の発明の効果に加えて、フロントピラーアッパに上
下方向曲げ荷重が作用した場合に、曲げモーメントが大
きいフロントピラーアッパ前端側の抗力を高めて、該フ
ロントピラーアッパ前端部の局部的な変形を防止するこ
とができる。
【0020】請求項7に記載の発明によれば、車両の前
面衝突時や側面衝突時あるいはルーフ圧壊時にフロント
ピラーアッパに作用する曲げモーメント、又は車両の前
面衝突時にフロントピラーアッパに作用する軸力に対す
る抗力を高められて、該フロントピラーアッパの局部的
な変形を防止することができる。
面衝突時や側面衝突時あるいはルーフ圧壊時にフロント
ピラーアッパに作用する曲げモーメント、又は車両の前
面衝突時にフロントピラーアッパに作用する軸力に対す
る抗力を高められて、該フロントピラーアッパの局部的
な変形を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
共に詳述する。
【0022】図1〜3において、1はフロントピラーを
示し、該フロントピラー1は前端がフロントウインドシ
ールド9(図4,7参照)の下端近傍に延在し、後端部
が後述するセンターピラー18の上端部に結合されるフ
ロントピラーアッパ2と、上端部がフロントピラーアッ
パ2の前端部に結合されるフロントピラーロア3とに分
離して形成してある。
示し、該フロントピラー1は前端がフロントウインドシ
ールド9(図4,7参照)の下端近傍に延在し、後端部
が後述するセンターピラー18の上端部に結合されるフ
ロントピラーアッパ2と、上端部がフロントピラーアッ
パ2の前端部に結合されるフロントピラーロア3とに分
離して形成してある。
【0023】フロントピラーアッパ2はアルミ合金等の
軽量金属材料をもって、例えば略四角形閉断面に押出し
成形してあり、該四角形閉断面の各隅角部の内側には図
4〜7に示すように厚肉部4を形成してある。
軽量金属材料をもって、例えば略四角形閉断面に押出し
成形してあり、該四角形閉断面の各隅角部の内側には図
4〜7に示すように厚肉部4を形成してある。
【0024】また、フロントピラーアッパ2の上面部の
車幅方向内側の側部には、図4〜7に示すようにフロン
トウインドシールド9の側縁部を受容して接着固定する
ための段部5を形成してあると共に、閉断面内には該段
部5の隅角部から下面部に跨って補強用の縦リブ6を一
体成形してあり、かつ、下面部にはドア開口部8の周縁
フランジの上辺部を構成する突縁部7を一体成形してあ
る。
車幅方向内側の側部には、図4〜7に示すようにフロン
トウインドシールド9の側縁部を受容して接着固定する
ための段部5を形成してあると共に、閉断面内には該段
部5の隅角部から下面部に跨って補強用の縦リブ6を一
体成形してあり、かつ、下面部にはドア開口部8の周縁
フランジの上辺部を構成する突縁部7を一体成形してあ
る。
【0025】フロントピラーロア3はフロントピラーア
ッパ2と同様の軽量金属材料をもって開断面に鋳造成形
してある。
ッパ2と同様の軽量金属材料をもって開断面に鋳造成形
してある。
【0026】このフロントピラーロア3の上端部には、
フロントピラーアッパ2の前端部の後傾角度に合わせて
傾斜して成形されて、該フロントピラーアッパ2の前端
部の下面部を受容して内包する棚状の結合部11を形成
してある。
フロントピラーアッパ2の前端部の後傾角度に合わせて
傾斜して成形されて、該フロントピラーアッパ2の前端
部の下面部を受容して内包する棚状の結合部11を形成
してある。
【0027】また、フロントピラーロア3の上側部に
は、前記結合部11の後端部近傍位置に後部脆弱部12
を該フロントピラーロア3の後縁部に沿って上下方向に
延在して形成してあると共に、その前方にフロントピラ
ーロア3の前端部と該後部脆弱部12との間で前記結合
部11の下側に沿って、該後部脆弱部12よりも脆弱な
中間脆弱部13を形成してある。
は、前記結合部11の後端部近傍位置に後部脆弱部12
を該フロントピラーロア3の後縁部に沿って上下方向に
延在して形成してあると共に、その前方にフロントピラ
ーロア3の前端部と該後部脆弱部12との間で前記結合
部11の下側に沿って、該後部脆弱部12よりも脆弱な
中間脆弱部13を形成してある。
【0028】本実施形態では後部脆弱部12を、図8に
示すように外側壁12aと前、後壁12b,12cとで
略コ字形の開断面に形成してあると共に、これら前、後
壁12b,12cを外側壁12aよりも板厚を厚く設定
してある。
示すように外側壁12aと前、後壁12b,12cとで
略コ字形の開断面に形成してあると共に、これら前、後
壁12b,12cを外側壁12aよりも板厚を厚く設定
してある。
【0029】また、中間脆弱部13はこの後部脆弱部1
2の前側で前記結合部11の下側を斜辺とする側面直角
三角形状の開口部として形成してあり、該開口部13の
下辺は略車体のウエストライン位置に設定してある。
2の前側で前記結合部11の下側を斜辺とする側面直角
三角形状の開口部として形成してあり、該開口部13の
下辺は略車体のウエストライン位置に設定してある。
【0030】フロントピラーロア3の前後方向略後半部
には、上、下のドアヒンジ取付部14が設定されるが、
本実施形態ではこのフロントピラーロア3の前後方向略
前半部の板厚を薄くし、前後方向略後半部の前記上部の
ドアヒンジ取付部14周りから下側部に亘る領域に板厚
を厚くした厚肉部3aを形成してある。
には、上、下のドアヒンジ取付部14が設定されるが、
本実施形態ではこのフロントピラーロア3の前後方向略
前半部の板厚を薄くし、前後方向略後半部の前記上部の
ドアヒンジ取付部14周りから下側部に亘る領域に板厚
を厚くした厚肉部3aを形成してある。
【0031】そして、前記フロントピラーアッパ2の前
端部とフロントピラーロア3の結合部11の車幅方向外
縁部とを、図4〜7に示すように車両の前面衝突時又は
ルーフ圧潰時にフロントピラーアッパ2に上下方向に作
用する曲げ入力に対して、該フロントピラーアッパ2の
略曲げ中立面0の近傍位置で前後方向に連続して溶接し
て接合してある。
端部とフロントピラーロア3の結合部11の車幅方向外
縁部とを、図4〜7に示すように車両の前面衝突時又は
ルーフ圧潰時にフロントピラーアッパ2に上下方向に作
用する曲げ入力に対して、該フロントピラーアッパ2の
略曲げ中立面0の近傍位置で前後方向に連続して溶接し
て接合してある。
【0032】前記フロントピラーアッパ2の下面部に形
成した突縁部7は、本実施形態では該フロントピラーア
ッパ2の前端末近傍まで形成してあり、そこで、前記結
合部11の車幅方向内縁部を該突縁部7に前後方向に連
続して溶接して接合してある。
成した突縁部7は、本実施形態では該フロントピラーア
ッパ2の前端末近傍まで形成してあり、そこで、前記結
合部11の車幅方向内縁部を該突縁部7に前後方向に連
続して溶接して接合してある。
【0033】また、これらフロントピラーアッパ2の前
端部とフロントピラーロア3の結合部11との結合部分
の閉断面積は、前端に至るに従って漸次高さ方向にh1
からh2 へと大きく形成してある。
端部とフロントピラーロア3の結合部11との結合部分
の閉断面積は、前端に至るに従って漸次高さ方向にh1
からh2 へと大きく形成してある。
【0034】フロントピラーロア3は前述のように鋳造
成形してそれ自体は開断面となっているが、車体サイド
構成体15のダッシュサイド16の外側面に重合して周
縁部分を接合して閉断面を形成している。
成形してそれ自体は開断面となっているが、車体サイド
構成体15のダッシュサイド16の外側面に重合して周
縁部分を接合して閉断面を形成している。
【0035】車体サイド構成体15はダッシュサイド1
6と、サイドシル17のシルインナ17Bと、センター
ピラー18のピラーインナロア18Cと一体にアルミ合
金等の軽量金属材料をもって鋳造成形してあり、ダッシ
ュサイド16の前側部上縁は図4に示すように前記結合
部11の車幅方向外縁部と同様に、フロントピラーアッ
パ2の前端部に該フロントピラーアッパ2の曲げ中立面
0の近傍位置で前後方向に連続して溶接して接合してあ
ると共に、該ダッシュサイド16の後側部上縁は開口部
(中間脆弱部)3の下縁に沿って前後方向に連続して溶
接して接合してある。
6と、サイドシル17のシルインナ17Bと、センター
ピラー18のピラーインナロア18Cと一体にアルミ合
金等の軽量金属材料をもって鋳造成形してあり、ダッシ
ュサイド16の前側部上縁は図4に示すように前記結合
部11の車幅方向外縁部と同様に、フロントピラーアッ
パ2の前端部に該フロントピラーアッパ2の曲げ中立面
0の近傍位置で前後方向に連続して溶接して接合してあ
ると共に、該ダッシュサイド16の後側部上縁は開口部
(中間脆弱部)3の下縁に沿って前後方向に連続して溶
接して接合してある。
【0036】また、サイドシル17のシルアウタ17A
およびセンターピラー18のピラーアウタ18A、ピラ
ーインナアッパ18Bの何れも、車体サイド構成体15
と同様に軽量金属材料をもって鋳造成形してあり、ピラ
ーアウタ18Aの下部前端とフロントピラーロア3の下
部後端とをシルアウタ17Aを介して溶接して結合し、
前記ピラーインナアッパ18Bの下端をピラーインナロ
ア18Cの上端に溶接接合してサブアッセンブリした状
態で、これらシルアウタ17A、ピラーアウタ18A
を、対応するシルインナ17B、ピラーインナアッパ1
8B、ピラーインナロア18Cに突き合わせて溶接して
結合してある。
およびセンターピラー18のピラーアウタ18A、ピラ
ーインナアッパ18Bの何れも、車体サイド構成体15
と同様に軽量金属材料をもって鋳造成形してあり、ピラ
ーアウタ18Aの下部前端とフロントピラーロア3の下
部後端とをシルアウタ17Aを介して溶接して結合し、
前記ピラーインナアッパ18Bの下端をピラーインナロ
ア18Cの上端に溶接接合してサブアッセンブリした状
態で、これらシルアウタ17A、ピラーアウタ18A
を、対応するシルインナ17B、ピラーインナアッパ1
8B、ピラーインナロア18Cに突き合わせて溶接して
結合してある。
【0037】以上の実施形態の構造によれば、フロント
ピラーアッパ2は軽量金属材料をもって閉断面に押出し
成形してあるため該フロントピラーアッパ2自体の剛性
が高く、しかも、フロントピラーアッパ2の前端部とフ
ロントピラーロア3の結合部11とを、フロントピラー
アッパ2に上下方向に作用する曲げ入力に対して、該フ
ロントピラーアッパ2の略曲げ中立面0の近傍位置で溶
接して接合してあるため、図6に応力分布を併記して示
したように該接合部分では曲げ応力σが小さく済んで接
合部の剥離を防止でき、従って、フロントピラーアッパ
2の上下方向の曲げ変形を極力小さく抑制できてフロン
トウインドシールド9あるいは図外のフロントドアウイ
ンドウパネルの割れを防止することができる。
ピラーアッパ2は軽量金属材料をもって閉断面に押出し
成形してあるため該フロントピラーアッパ2自体の剛性
が高く、しかも、フロントピラーアッパ2の前端部とフ
ロントピラーロア3の結合部11とを、フロントピラー
アッパ2に上下方向に作用する曲げ入力に対して、該フ
ロントピラーアッパ2の略曲げ中立面0の近傍位置で溶
接して接合してあるため、図6に応力分布を併記して示
したように該接合部分では曲げ応力σが小さく済んで接
合部の剥離を防止でき、従って、フロントピラーアッパ
2の上下方向の曲げ変形を極力小さく抑制できてフロン
トウインドシールド9あるいは図外のフロントドアウイ
ンドウパネルの割れを防止することができる。
【0038】また、このようにフロントピラーアッパ2
の前端部とフロントピラーロア3の結合部11との接合
部に生じる曲げ応力σが小さいため、溶接長さや溶接時
間を短縮して溶接熱によるピラー剛性への影響を大幅に
軽減することができる。
の前端部とフロントピラーロア3の結合部11との接合
部に生じる曲げ応力σが小さいため、溶接長さや溶接時
間を短縮して溶接熱によるピラー剛性への影響を大幅に
軽減することができる。
【0039】この結果、熱影響を見込んだ板厚増大を最
小限に抑制できて重量的におよびコスト的に有利に得る
ことができる。
小限に抑制できて重量的におよびコスト的に有利に得る
ことができる。
【0040】図9は車両のオフセット前面衝突時におけ
るフロントピラーアッパ2の曲げ変形の作用モデルを、
および図10はその曲げ変形時のモーメント図を示して
おり、また、図11はルーフ圧潰時におけるフロントピ
ラーアッパ2の曲げ変形の作用モデルを、および図12
はその曲げ変形時のモーメント図をそれぞれ示してい
る。
るフロントピラーアッパ2の曲げ変形の作用モデルを、
および図10はその曲げ変形時のモーメント図を示して
おり、また、図11はルーフ圧潰時におけるフロントピ
ラーアッパ2の曲げ変形の作用モデルを、および図12
はその曲げ変形時のモーメント図をそれぞれ示してい
る。
【0041】これらの図からも判るように、一対のハッ
ト形断面のピラー部材を突き合わせて、曲げ中立面から
離れた位置でフランジ接合して閉断面を構成したフロン
トピラーアッパでは、図9、図11のb線で示すように
前記フランジ接合部が剥離してしまうためフロントピラ
ーアッパの上下方向の曲げ変形量が大きくなってしまう
が、本実施形態の構成によれば前述の理由によりa線で
示すようにフロントピラーアッパ2の上下方向の曲げ変
形量を小さく抑制することができる。
ト形断面のピラー部材を突き合わせて、曲げ中立面から
離れた位置でフランジ接合して閉断面を構成したフロン
トピラーアッパでは、図9、図11のb線で示すように
前記フランジ接合部が剥離してしまうためフロントピラ
ーアッパの上下方向の曲げ変形量が大きくなってしまう
が、本実施形態の構成によれば前述の理由によりa線で
示すようにフロントピラーアッパ2の上下方向の曲げ変
形量を小さく抑制することができる。
【0042】ここで、前述のようにフロントピラーアッ
パ2の前端部はフロントピラーロア3の結合部11と接
合してあるため、フロントピラーアッパ2のセンターピ
ラー18との接合部間の一般部領域に較べてピラー剛性
が高く、従って、この結合部11との接合部領域と一般
部領域との境界部分では上下方向の曲げ変形荷重によっ
て図9、図11のc線で示すように応力集中による局部
変形が生じ、これに伴って一般部領域にも応力集中が発
生して局部変形が生じる可能性がある。
パ2の前端部はフロントピラーロア3の結合部11と接
合してあるため、フロントピラーアッパ2のセンターピ
ラー18との接合部間の一般部領域に較べてピラー剛性
が高く、従って、この結合部11との接合部領域と一般
部領域との境界部分では上下方向の曲げ変形荷重によっ
て図9、図11のc線で示すように応力集中による局部
変形が生じ、これに伴って一般部領域にも応力集中が発
生して局部変形が生じる可能性がある。
【0043】一方、本実施形態では前述のようにフロン
トピラーロア3の上側後部には結合部11の後端部近傍
位置に後部脆弱部12が上下方向に延在しているため、
結合部11の後端部分で上下方向の曲げ荷重に対して該
後部脆弱部12が例えば上向きの曲げ荷重に対しては伸
び方向に変形し、下向きの曲げ荷重に対しては縮小方向
に変形する所謂ばね系として作用して、上下方向に発生
する反力を小さくできるため、前記接合部領域と一般部
領域との境界部分に応力集中による局部変形を回避する
ことができる。
トピラーロア3の上側後部には結合部11の後端部近傍
位置に後部脆弱部12が上下方向に延在しているため、
結合部11の後端部分で上下方向の曲げ荷重に対して該
後部脆弱部12が例えば上向きの曲げ荷重に対しては伸
び方向に変形し、下向きの曲げ荷重に対しては縮小方向
に変形する所謂ばね系として作用して、上下方向に発生
する反力を小さくできるため、前記接合部領域と一般部
領域との境界部分に応力集中による局部変形を回避する
ことができる。
【0044】特に、この後部脆弱部12の前方には、フ
ロントピラーロア3の前端部と後部脆弱部12との間で
結合部11の下側に沿って該後部脆弱部12よりも脆弱
な中間脆弱部としての開口部13を形成してあるため、
前記後部脆弱部12の伸、縮方向の変形がスムーズに行
われて該後部脆弱部12の上下方向反力の抑制作用を十
分に発揮させることができる。
ロントピラーロア3の前端部と後部脆弱部12との間で
結合部11の下側に沿って該後部脆弱部12よりも脆弱
な中間脆弱部としての開口部13を形成してあるため、
前記後部脆弱部12の伸、縮方向の変形がスムーズに行
われて該後部脆弱部12の上下方向反力の抑制作用を十
分に発揮させることができる。
【0045】従って、これら後部脆弱部12および中間
脆弱部13による上下方向反力の抑制作用で、フロント
ピラーアッパ2の応力集中による局部変形を回避するこ
とができるため、フロントウインドシールド9および図
外のフロントドアウインドウパネルの割れ防止効果を高
めることができる。
脆弱部13による上下方向反力の抑制作用で、フロント
ピラーアッパ2の応力集中による局部変形を回避するこ
とができるため、フロントウインドシールド9および図
外のフロントドアウインドウパネルの割れ防止効果を高
めることができる。
【0046】しかも、前記後部脆弱部12は略コ字形の
開断面に形成してその前、後壁12b、12cを外側壁
12aよりも板厚を厚くして、該前、後壁12cの剛性
を確保してあるため、通常時にあってはドア枠部として
の機能を十分に維持できると共に、フロントピラーアッ
パ2に上下方向曲げ荷重が作用した場合に、図8に破線
で示すように外側壁12aの座屈変形をトリガーとして
後部脆弱部12を全体的に座屈変形させて上下方向反力
の抑制作用を発揮させることができる。
開断面に形成してその前、後壁12b、12cを外側壁
12aよりも板厚を厚くして、該前、後壁12cの剛性
を確保してあるため、通常時にあってはドア枠部として
の機能を十分に維持できると共に、フロントピラーアッ
パ2に上下方向曲げ荷重が作用した場合に、図8に破線
で示すように外側壁12aの座屈変形をトリガーとして
後部脆弱部12を全体的に座屈変形させて上下方向反力
の抑制作用を発揮させることができる。
【0047】また、フロントピラーアッパ2の前端部と
フロントピラーロア3の結合部11との接合部分は、そ
の閉断面積を前端に至るに従って漸次高さ方向にh1 か
らh 2 へと大きく形成してあるため、フロントピラーア
ッパ2上下方向曲げ荷重が作用した場合に、曲げモーメ
ントが大きいフロントピラーアッパ2の前端側(図1
0,12参照)の抗力を高めて、該フロントピラーアッ
パ2の前端部の局部的な変形を防止することができる。
フロントピラーロア3の結合部11との接合部分は、そ
の閉断面積を前端に至るに従って漸次高さ方向にh1 か
らh 2 へと大きく形成してあるため、フロントピラーア
ッパ2上下方向曲げ荷重が作用した場合に、曲げモーメ
ントが大きいフロントピラーアッパ2の前端側(図1
0,12参照)の抗力を高めて、該フロントピラーアッ
パ2の前端部の局部的な変形を防止することができる。
【0048】更に、フロントピラーロア3はその前後方
向略前半部の板厚を薄くし、前後方向略後半部の上部の
ドアヒンジ取付部14周りから下側部に亘る領域に板厚
を厚くした厚肉部3aを形成してあるため、図外のフロ
ントドアが取付けられる所要領域で剛性を確保してドア
枠部としての機能を十分に維持できると共に、車両の前
面衝突時にはフロントピラーロア3の前端部を座屈変形
させて衝突入力をフロントピラーアッパ2に軸力として
伝達して、該フロントピラーアッパ2からこれに連なる
各車体骨格部材へ衝突入力を分散負担させることができ
る。
向略前半部の板厚を薄くし、前後方向略後半部の上部の
ドアヒンジ取付部14周りから下側部に亘る領域に板厚
を厚くした厚肉部3aを形成してあるため、図外のフロ
ントドアが取付けられる所要領域で剛性を確保してドア
枠部としての機能を十分に維持できると共に、車両の前
面衝突時にはフロントピラーロア3の前端部を座屈変形
させて衝突入力をフロントピラーアッパ2に軸力として
伝達して、該フロントピラーアッパ2からこれに連なる
各車体骨格部材へ衝突入力を分散負担させることができ
る。
【0049】一方、このフロントピラーアッパ2は多角
形閉断面に形成して、各隅各部の内側に厚肉部4を形成
してあるため、前記車両前面衝突時におけるフロントピ
ラーアッパ2に作用する軸力に対する抗力を高められる
と共に、上下方向曲げモーメントあるいは側面衝突時に
おける左右方向曲げモーメントに対する抗力を高められ
て、該フロントピラーアッパ2の局部変形防止効果を更
に高めることができる。
形閉断面に形成して、各隅各部の内側に厚肉部4を形成
してあるため、前記車両前面衝突時におけるフロントピ
ラーアッパ2に作用する軸力に対する抗力を高められる
と共に、上下方向曲げモーメントあるいは側面衝突時に
おける左右方向曲げモーメントに対する抗力を高められ
て、該フロントピラーアッパ2の局部変形防止効果を更
に高めることができる。
【図1】本発明の一実施形態を示す分解斜視図。
【図2】同実施形態の組付状態を示す側面図。
【図3】同実施形態におけるフロントピラーアッパとフ
ロントピラーロアとの結合状態を示す斜視図。
ロントピラーロアとの結合状態を示す斜視図。
【図4】図2のA−A線に沿う断面図。
【図5】図2のB−B線に沿う断面図。
【図6】図2のC−C線に沿う断面図。
【図7】図2のD−D線に沿う断面図。
【図8】図2のE−E線に沿う断面図。
【図9】オフセット前面衝突時におけるフロントピラー
アッパの曲げ変形作用モデル図。
アッパの曲げ変形作用モデル図。
【図10】オフセット前面衝突時におけるフロントピラ
ーアッパの曲げ変形モーメント図。
ーアッパの曲げ変形モーメント図。
【図11】ルーフ圧潰時におけるフロントピラーアッパ
の曲げ変形作用モデル図。
の曲げ変形作用モデル図。
【図12】ルーフ圧潰時におけるフロントピラーアッパ
の曲げ変形モーメント図。
の曲げ変形モーメント図。
1…フロントピラー 2…フロントピラーアッパ 3…フロントピラーロア 3a…厚肉部 4…フロントピラーアッパの隅角部の厚肉部 11…結合部 12…後部脆弱部 12a…外側壁 12b…前壁 12c…後壁 13…中間脆弱部 14…ドアヒンジ取付部 0…曲げ中立面
Claims (7)
- 【請求項1】 前端がフロントウインドシールドの下端
近傍に延在し、後端部が少くともセンターピラーの上端
部に結合されるフロントピラーアッパを軽量金属材料で
閉断面に押出し成形する一方、 上端部がフロントピラーアッパの前端部に結合されるフ
ロントピラーロアを軽量金属材料で構成し、 前記フロントピラーロアの上端部にはフロントピラーア
ッパの前端部の下面部を受容して内包する結合部を形成
し、 これらフロントピラーアッパの前端部とフロントピラー
ロアの結合部とを、フロントピラーアッパに上下方向に
作用する曲げ入力に対して、該フロントピラーアッパの
略曲げ中立面の近傍位置で溶接して接合したことを特徴
とする自動車の車体構造。 - 【請求項2】 フロントピラーロアの上側部に、結合部
の後端部近傍位置に上下方向に延在する後部脆弱部を形
成したことを特徴とする請求項1に記載の自動車の車体
構造。 - 【請求項3】 フロントピラーロアの上側部に、該フロ
ントピラーロアの前端部と後部脆弱部との間で結合部の
下側に沿って、前記後部脆弱部よりも脆弱な中間脆弱部
を設けたことを特徴とする請求項2に記載の自動車の車
体構造。 - 【請求項4】 後部脆弱部を外側壁と前壁および後壁と
で開断面に形成すると共に、これら前、後壁を外側壁よ
りも板厚を厚く設定したことを特徴とする請求項2,3
に記載の自動車の車体構造。 - 【請求項5】 フロントピラーロアの前後方向略前半部
の板厚を薄くし、前後方向略後半部の上部ドアヒンジ取
付部周りから下側部に亘る領域の板厚を厚く設定したこ
とを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の自動車の
車体構造。 - 【請求項6】 フロントピラーアッパの前端部とフロン
トピラーロアの結合部との接合部分の閉断面積を、前端
に至るに従って漸次高さ方向に大きく形成したことを特
徴とする請求項1〜5の何れかに記載の自動車の車体構
造。 - 【請求項7】 フロントピラーアッパを多角形の閉断面
に形成し、各隅角部の内側に厚肉部を形成したことを特
徴とする請求項1〜6の何れかに記載の自動車の車体構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001146727A JP2002337735A (ja) | 2001-05-16 | 2001-05-16 | 自動車の車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001146727A JP2002337735A (ja) | 2001-05-16 | 2001-05-16 | 自動車の車体構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002337735A true JP2002337735A (ja) | 2002-11-27 |
Family
ID=18992322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001146727A Pending JP2002337735A (ja) | 2001-05-16 | 2001-05-16 | 自動車の車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002337735A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009046051A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Honda Motor Co Ltd | 乗用車の車両構造 |
JP2009061991A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Toyota Motor Corp | 車体側部構造 |
-
2001
- 2001-05-16 JP JP2001146727A patent/JP2002337735A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009046051A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Honda Motor Co Ltd | 乗用車の車両構造 |
JP2009061991A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Toyota Motor Corp | 車体側部構造 |
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