JP2002337669A - ワイパアームのアームヘッド、ワイパアーム及び車両用ワイパ - Google Patents

ワイパアームのアームヘッド、ワイパアーム及び車両用ワイパ

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JP2002337669A
JP2002337669A JP2001149116A JP2001149116A JP2002337669A JP 2002337669 A JP2002337669 A JP 2002337669A JP 2001149116 A JP2001149116 A JP 2001149116A JP 2001149116 A JP2001149116 A JP 2001149116A JP 2002337669 A JP2002337669 A JP 2002337669A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属製のインサート部材をインサートして樹脂
成形されるワイパアームのアームヘッドであって、その
インサート部材と樹脂部との間の破損強度を向上するこ
と。 【解決手段】アームヘッド5にインサートされるインサ
ート部材11の係合突起13を、周方向の端面13aに
おいて連結孔12aの中心から放射状に延びる直線L1
に沿って(放射状に延びる直線L1に対し外側部分と内
側部分とがともにその直線上となるように)略直線状に
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピボット軸との連
結部分の剛性を向上すべく金属製のインサート部材をイ
ンサートして樹脂成形されるワイパアームのアームヘッ
ド、該アームヘッドを用いたワイパアーム及び車両用ワ
イパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の例えばリアガラス表面を
払拭するワイパアームには、樹脂にて構成されたものが
種々提案されている。このようなワイパアームは、図
6、図8及び図9に示すように、ピボット軸21に対し
て一体回転可能に組み付けられるアームヘッド22と、
該アームヘッド22に対して基端部が所定角度傾動可能
に連結されるアーム(図示略)とを備え、ともに樹脂成
形により所定形状に形成されている。アームの先端部に
は、ガラス表面を払拭するワイパブレード(図示略)が
連結される。そして、ピボット軸21はワイパモータ
(図示略)の駆動により所定角度範囲で往復回動され、
そのピボット軸21の回動によりワイパアームの所定の
払拭動作が行われるようになっている。
【0003】アームヘッド22には、図6に示すよう
に、ピボット軸21との連結部分において剛性を向上す
べく金属製のインサート部材23がインサート成形され
ている。このインサート部材23は、図7〜図9に示す
ように、中央部にピボット軸21と一体回転可能に連結
するための連結孔24aを有するリング状の筒部24
と、該筒部24の外周面において周方向に等間隔に形成
される4つの係合突起25とを備えている。係合突起2
5は樹脂部26と周方向に交互に配置され、インサート
部材23と樹脂部26とが一体物をなしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば冬季
にリアガラスに雪が積もった状態でワイパアームを無理
に駆動(回動)させた場合等、該ワイパアームには回転
方向に過大な荷重がかかる。すると、アームヘッド22
においても同方向(図9において矢印A方向)に過大な
荷重がかかり、インサート部材23の係合突起25の周
方向端面25aとその端面25aに当接する樹脂部26
との間にその荷重が作用する。図9に示すように、従来
のインサート部材23は、係合突起25の周方向両端面
25aが互いに略平行となっている(係合突起25の周
方向端面25aと、該端面25aにおける接線J0との
なす角θ0が90°より大きな鈍角となっている)。そ
のため、アームヘッド22に対して回転方向に過大な荷
重がかかると、係合突起25の周方向端面25aにその
荷重が作用し、その荷重の一部が端面25aで樹脂部2
6を径方向外側に剥離させる力F(例えばアームヘッド
22が反時計回り方向に回動した場合)に変わる。する
と、この径方向外側に剥離させる力Fにより樹脂部26
に割れが生じ、アームヘッド22が破損する場合があっ
た。
【0005】又、係合突起25は、連結孔24aの軸方
向から見て該突起25の同心円上の面積S0が樹脂部2
6のそれよりも小さく、しかも軸方向の長さD4が図8
に示すように樹脂部26の軸方向の長さD5,D6より
長い。そのため、軸方向において、係合突起25の樹脂
部26との当接面積S0が小さく、しかも係合突起25
を挟む部分の樹脂部26の厚みが薄く該樹脂部26の剛
性が低い。そのため、アームヘッド22に対して回転平
面(ピボット軸21の軸線を法線とする平面)から傾い
た方向(図8において例えば矢印B方向)に大きな荷重
がかかる場合、樹脂部26に割れが生じ、アームヘッド
22が破損する場合があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、金属製のインサート
部材をインサートして樹脂成形されるワイパアームのア
ームヘッドであって、そのインサート部材と樹脂部との
間の破損強度を向上することができるワイパアームのア
ームヘッド、該アームヘッドを用いたワイパアーム及び
車両用ワイパを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、車両のガラス表面を払拭
するためのワイパブレードを保持するワイパアームの一
部を構成し、回転駆動されるピボット軸と一体回転可能
に連結する連結孔を有する金属製のインサート部材をイ
ンサートして樹脂成形されるワイパアームのアームヘッ
ドであって、前記インサート部材は、筒部を有し、該筒
部の周方向において略等間隔に該筒部の外周面から外側
に延出しアームヘッドの樹脂部に食い込む複数の係合突
起を有し、その係合突起は、周方向の端面において前記
連結孔の中心から放射状に延びる直線に対し外側部分と
内側部分とがともにその直線上となるように、又は外側
部分が内側部分よりも隣接する突起側に突出するように
略直線状に形成されている。
【0008】請求項2に記載の発明は、車両のガラス表
面を払拭するためのワイパブレードを保持するワイパア
ームの一部を構成し、回転駆動されるピボット軸と一体
回転可能に連結する連結孔を有する金属製のインサート
部材をインサートして樹脂成形されるワイパアームのア
ームヘッドであって、前記インサート部材は、筒部を有
し、該筒部の周方向において略等間隔に該筒部の外周面
から外側に延出しアームヘッドの樹脂部に食い込む複数
の係合突起を有し、その係合突起は、前記連結孔の軸方
向から見た前記筒部周りの面積が、前記軸方向から見た
該突起間の樹脂部の面積以上となるように形成されてい
るとともに、該突起の軸方向の長さが、該突起を挟む樹
脂部の軸方向一側の長さ及び同方向他側の長さよりも短
く形成されている。
【0009】請求項3に記載の発明は、車両のガラス表
面を払拭するためのワイパブレードを保持するワイパア
ームの一部を構成し、回転駆動されるピボット軸と一体
回転可能に連結する連結孔を有する金属製のインサート
部材をインサートして樹脂成形されるワイパアームのア
ームヘッドであって、前記インサート部材は、筒部を有
し、該筒部の周方向において略等間隔に該筒部の外周面
から外側に延出しアームヘッドの樹脂部に食い込む複数
の係合突起を有し、その係合突起は、周方向の端面にお
いて前記連結孔の中心から放射状に延びる直線に対し外
側部分と内側部分とがともにその直線上となるように、
又は外側部分が内側部分よりも隣接する突起側に突出す
るように略直線状に形成され、かつ、前記連結孔の軸方
向から見た前記筒部周りの面積が、前記軸方向から見た
該突起間の樹脂部の面積以上となるように形成されてい
るとともに、該突起の軸方向の長さが、該突起を挟む樹
脂部の軸方向一側の長さ及び同方向他側の長さよりも短
く形成されている。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載のワイパアームのアームヘッドにおいて、前記係
合突起は、前記筒部周りにおいて、前記連結孔の軸方向
から見た該突起の前記面積の合計が、前記軸方向から見
た該突起間の樹脂部の面積の合計以上となるように形成
されている。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載のワイパアームのアームヘッドにお
いて、前記係合突起は前記筒部の軸方向の略中央位置に
配置され、前記係合突起を挟む樹脂部の軸方向一側の長
さと、同方向他側の長さとが略等しくなるように形成さ
れている。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか1項に記載のアームヘッドを用いたワイパアー
ムである。請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載のアームヘッドを有するワイパアーム
と、該ワイパアームの先端部に連結され車両のガラス表
面を払拭するためのワイパブレードとを備えた車両用ワ
イパである。
【0013】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
アームヘッドにインサートされるインサート部材の係合
突起は、周方向の端面において連結孔の中心から放射状
に延びる直線に対し外側部分と内側部分とがともにその
直線上となるように、又は外側部分が内側部分よりも隣
接する突起側に突出するように略直線状に形成される
(係合突起の周方向端面と、該端面における接線とのな
す角が90°、又は90°より小さな鋭角となってい
る)。そのため、アームヘッドに対して回転方向に過大
な荷重がかかると、係合突起の周方向端面とその端面に
当接する樹脂部との間にその荷重が作用するが、該端面
の形状から径方向外側に向かう力(剥離方向の力)の発
生を防止でき、インサート部材と樹脂部との間の回転方
向の破損強度が向上する。従って、アームヘッドに対し
て回転方向に大きな荷重がかかっても、樹脂部の割れが
防止される。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、アームヘ
ッドにインサートされるインサート部材の係合突起は、
連結孔の軸方向から見た筒部周りの面積が、軸方向から
見た該突起間の樹脂部の面積以上となるように形成され
るとともに、該突起の軸方向の長さが、該突起を挟む樹
脂部の軸方向一側の長さ及び同方向他側の長さよりも短
く形成される。そのため、軸方向において、係合突起の
樹脂部との当接面積が大きくなり、しかも係合突起を挟
む部分の樹脂部の厚みが厚くなるので、該樹脂部の剛性
が高くなり、インサート部材と樹脂部との間の軸方向の
破損強度が向上する。従って、アームヘッドに対して回
転平面から傾いた方向に大きな荷重がかかっても、樹脂
部の割れが防止される。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、アームヘ
ッドにインサートされるインサート部材の係合突起は、
周方向の端面において連結孔の中心から放射状に延びる
直線に対し外側部分と内側部分とがともにその直線上と
なるように、又は外側部分が内側部分よりも隣接する突
起側に突出するように略直線状に形成される(係合突起
の周方向端面と、該端面における接線とのなす角が90
°、又は90°より小さな鋭角となっている)。そのた
め、アームヘッドに対して回転方向に過大な荷重がかか
ると、係合突起の周方向端面とその端面に当接する樹脂
部との間にその荷重が作用するが、該端面の形状から径
方向外側に向かう力(剥離方向の力)の発生を防止で
き、インサート部材と樹脂部との間の回転方向の破損強
度が向上する。従って、アームヘッドに対して回転方向
に大きな荷重がかかっても、樹脂部の割れが防止され
る。しかも、該係合突起は、連結孔の軸方向から見た前
記筒部周りの面積が、前記軸方向から見た該突起間の樹
脂部の面積以上となるように形成されるとともに、該突
起の軸方向の長さが、該突起を挟む樹脂部の軸方向一側
の長さ及び同方向他側の長さよりも短く形成される。そ
のため、軸方向において、係合突起の樹脂部との当接面
積が大きくなり、しかも係合突起を挟む部分の樹脂部の
厚みが厚くなるので、該樹脂部の剛性が高くなり、イン
サート部材と樹脂部との間の軸方向の破損強度が向上す
る。従って、アームヘッドに対して回転平面から傾いた
方向に大きな荷重がかかっても、樹脂部の割れが防止さ
れる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、係合突起
は、筒部周りにおいて連結孔の軸方向から見た該突起の
面積の合計が、軸方向から見た該突起間の樹脂部の面積
の合計以上となるように形成される。そのため、軸方向
において係合突起の樹脂部との当接面積が大きくなるの
で、インサート部材と樹脂部との間の軸方向の破損強度
が向上する。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、係合突起
は筒部の軸方向の略中央位置に配置され、係合突起を挟
む樹脂部の軸方向一側の長さと、同方向他側の長さとが
略等しくなるように形成される。そのため、係合突起を
挟む樹脂部の両側の剛性をバランスよく確保することが
できる。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、ワイパア
ームに用いられるアームヘッドは、インサート部材と樹
脂部との間の破損強度が向上する。請求項7に記載の発
明によれば、車両用ワイパに用いられるアームヘッド
は、インサート部材と樹脂部との間の破損強度が向上す
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に従って説明する。図1は、自動車のリアガ
ラス表面を払拭するリアワイパ1を示す。リアワイパ1
は、ワイパアーム2とワイパブレード3とを備えてい
る。
【0020】ワイパアーム2は、ピボット軸4に対して
一体回転可能に組み付けられるアームヘッド5と、該ア
ームヘッド5に対して基端部が所定角度傾動可能に連結
されるアーム6とを備え、ともに樹脂成形により所定形
状に形成されている。アーム6の先端部には、ガラス表
面を払拭するブレードラバー7を備えた前記ワイパブレ
ード3が連結されている。ワイパアーム2は、ピボット
軸4がワイパモータ(図示略)の駆動により所定角度範
囲で往復回動されることより所定の払拭動作を行うよう
になっている。
【0021】アームヘッド5には、図2に示すように、
ピボット軸4との連結部分において剛性を向上すべくア
ルミダイカスト等の金属製のインサート部材11がイン
サート成形されている。このインサート部材11は、図
3〜図5に示すように、中央部にピボット軸4と一体回
転可能に連結するための連結孔12aを有するリング状
の筒部12と、該筒部12の外周面から外側に略円弧状
に延出し周方向に等間隔に形成される8つの係合突起1
3とを備えている。この係合突起13は、筒部12の外
周面における軸方向の略中央位置に配置されている。こ
れら各係合突起13は、樹脂部14に対して食い込んだ
状態になる。そのため、インサート部材11と樹脂部1
4とが互いに確実に係合し一体物をなしている。
【0022】又、前記係合突起13は、本実施形態では
図5に示すように、その周方向の両端面13aがインサ
ート部材11(連結孔12a)の中心から放射状に延び
る直線L1に沿って直線状に形成されている(係合突起
13の周方向端面13aと、該端面13aにおける接線
J1,J2とのなす角θ1,θ2が90°となってい
る)。そのため、アームヘッド5に対して回転方向(図
5において矢印A方向)に過大な荷重がかかると、係合
突起13の周方向端面13aとその端面13aに当接す
る樹脂部14との間にその荷重が作用するが、該端面1
3aがインサート部材11の中心から放射状に延びる直
線L1に沿って直線状に形成されているので、径方向外
側に向かう力、即ち樹脂部14が剥離する方向の力が生
じない。従って、アームヘッド5に上記のような過大な
回転方向の荷重が作用しても、樹脂部14が割れること
が防止されている。
【0023】又、本実施形態の係合突起13は、連結孔
12aの軸方向から見て筒部12周りに樹脂部14と交
互に等間隔に配置され、該突起13の面積S1が連結孔
12aの軸方向から見た該突起13間の樹脂部14の面
積S2以上となっている。又、筒部12周りの各突起1
3の面積S1の合計も突起13間の各樹脂部14の面積
S2の合計以上となっている。つまり、軸方向におい
て、係合突起13の樹脂部14との当接面積S1が大き
くなるように設定されている。又、係合突起13は、図
4に示すようにその軸方向の長さD1が樹脂部14の軸
方向一側の長さD2及び同方向他側の長さD3よりも短
く設定されている。この場合、樹脂部14の軸方向一側
の長さD2と、同方向他側の長さD3とが略等しくなる
ようになっている。これにより、係合突起13を挟んで
軸方向両側に位置する樹脂部14の厚みが厚く、該樹脂
部14の剛性が高くなっている。従って、アームヘッド
5に対して回転平面(ピボット軸4の軸線を法線とする
平面)から傾いた方向(図4において例えば矢印B方
向)に大きな荷重がかかった場合であっても、樹脂部1
4が割れることが防止されている。
【0024】このように本実施形態では、インサート部
材11の係合突起13の形状を工夫して、アームヘッド
5の回転方向及び回転平面から傾いた方向の破損強度を
向上させ、樹脂よりなるアームヘッド5の破損強度が向
上されている。
【0025】上記したように、本実施形態では、以下に
示す特徴がある。 (1)アームヘッド5にインサートされるインサート部
材11の係合突起13は、周方向の端面13aにおいて
連結孔12aの中心から放射状に延びる直線L1に沿っ
て(放射状に延びる直線L1に対し外側部分と内側部分
とがともにその直線上となるように)略直線状に形成さ
れる。そのため、アームヘッド5に対して回転方向(図
5において矢印A方向)に過大な荷重がかかると、係合
突起13の周方向端面13aとその端面13aに当接す
る樹脂部14との間にその荷重が作用するが、該端面1
3aの形状から径方向外側に向かう力(剥離方向の力)
の発生を防止でき、インサート部材11と樹脂部14と
の間の回転方向の破損強度を向上することができる。従
って、アームヘッド5に対して回転方向に大きな荷重が
かかっても、樹脂部の割れを防止することができる。
【0026】(2)インサート部材11の係合突起13
は、連結孔12aの軸方向から見て筒部12周りに樹脂
部14と交互に等間隔に配置され、該突起13の面積S
1が連結孔12aの軸方向から見た該突起13間の樹脂
部14の面積S2以上となっている。又、筒部12周り
の各突起13の面積S1の合計も突起13間の各樹脂部
14の面積S2の合計以上となっている。つまり、軸方
向において、係合突起13の樹脂部14との当接面積S
1が大きくなるように設定されている。又、係合突起1
3は、図4に示すようにその軸方向の長さD1が樹脂部
14の軸方向一側の長さD2及び同方向他側の長さD3
よりも短く設定されている。これにより、係合突起13
を挟んで軸方向両側に位置する樹脂部14の厚みが厚
く、該樹脂部14の剛性が高くなる。従って、アームヘ
ッド5に対して回転平面(ピボット軸4の軸線を法線と
する平面)から傾いた方向(図4において例えば矢印B
方向)に大きな荷重がかかった場合であっても、樹脂部
14の割れを防止することができる。
【0027】(3)係合突起13は軸方向の略中央位置
に配置され、該突起13を挟む樹脂部14の軸方向一側
の長さD2と、同方向他側の長さD3とが略等しくなる
ように形成される。そのため、係合突起13を挟む樹脂
部14の両側の剛性をバランスよく確保することができ
る。
【0028】尚、本発明の実施形態は、以下のように変
更してもよい。 ○上記実施形態では、インサート部材11の形状はこれ
に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例え
ば、係合突起13を8つ設けたがこれ以外の数であって
もよい。又、係合突起13の周方向の端面13aを、連
結孔12aの中心から放射状に延びる直線L1に沿って
略直線状に形成したが、該端面13aの外側部分が内側
部分よりも隣接する突起13側に突出するように略直線
状に形成してもよい(係合突起13の周方向端面13a
と、該端面13aにおける接線J1,J2とのなす角θ
1,θ2が90°より小さな鋭角としてもよい)。この
場合、アームヘッドに対して回転方向に過大な荷重がか
かると、係合突起の周方向端面とその端面に当接する樹
脂部との間にその荷重が作用するが、該端面の形状から
その荷重の一部が径方向内側に向かう力、即ち樹脂部1
4が剥離する方向と反対方向の力に変わる。そのため、
この力が生じても樹脂部が割れることはない。又、イン
サート部材11をアルミダイカスト以外の金属材料で構
成してもよい。
【0029】○上記実施形態では、アームヘッド5等、
リアワイパ1の形状及び構成はこれに限定されるもので
はなく、適宜変更してもよい。 ○上記実施形態では、自動車のリアガラスを払拭するワ
イパ1に実施したが、リアガラス以外のガラス、例えば
ウインドシールドガラス(フロントガラス)を払拭する
ワイパに実施してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
金属製のインサート部材をインサートして樹脂成形され
るワイパアームのアームヘッドであって、そのインサー
ト部材と樹脂部との間の破損強度を向上することができ
るワイパアームのアームヘッド、該アームヘッドを用い
たワイパアーム及び車両用ワイパを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の車両用ワイパの斜視図である。
【図2】 アームヘッドの斜視図である。
【図3】 インサート部材の斜視図である。
【図4】 アームヘッドの縦断面図である。
【図5】 アームヘッドの横断面図である。
【図6】 従来のアームヘッドの斜視図である。
【図7】 インサート部材の斜視図である。
【図8】 アームヘッドの縦断面図である。
【図9】 アームヘッドの横断面図である。
【符号の説明】
2…ワイパアーム、3…ワイパブレード、4…ピボット
軸、5…アームヘッド、11…インサート部材、12…
筒部、12a…連結孔、13…係合突起、14…樹脂
部、D1〜D3…長さ、L1…直線、S1,S2…面
積。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のガラス表面を払拭するためのワイ
    パブレードを保持するワイパアームの一部を構成し、回
    転駆動されるピボット軸と一体回転可能に連結する連結
    孔を有する金属製のインサート部材をインサートして樹
    脂成形されるワイパアームのアームヘッドであって、 前記インサート部材は、筒部を有し、該筒部の周方向に
    おいて略等間隔に該筒部の外周面から外側に延出しアー
    ムヘッドの樹脂部に食い込む複数の係合突起を有し、 その係合突起は、周方向の端面において前記連結孔の中
    心から放射状に延びる直線に対し外側部分と内側部分と
    がともにその直線上となるように、又は外側部分が内側
    部分よりも隣接する突起側に突出するように略直線状に
    形成されていることを特徴とするワイパアームのアーム
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 車両のガラス表面を払拭するためのワイ
    パブレードを保持するワイパアームの一部を構成し、回
    転駆動されるピボット軸と一体回転可能に連結する連結
    孔を有する金属製のインサート部材をインサートして樹
    脂成形されるワイパアームのアームヘッドであって、 前記インサート部材は、筒部を有し、該筒部の周方向に
    おいて略等間隔に該筒部の外周面から外側に延出しアー
    ムヘッドの樹脂部に食い込む複数の係合突起を有し、 その係合突起は、前記連結孔の軸方向から見た前記筒部
    周りの面積が、前記軸方向から見た該突起間の樹脂部の
    面積以上となるように形成されているとともに、該突起
    の軸方向の長さが、該突起を挟む樹脂部の軸方向一側の
    長さ及び同方向他側の長さよりも短く形成されているこ
    とを特徴とするワイパアームのアームヘッド。
  3. 【請求項3】 車両のガラス表面を払拭するためのワイ
    パブレードを保持するワイパアームの一部を構成し、回
    転駆動されるピボット軸と一体回転可能に連結する連結
    孔を有する金属製のインサート部材をインサートして樹
    脂成形されるワイパアームのアームヘッドであって、 前記インサート部材は、筒部を有し、該筒部の周方向に
    おいて略等間隔に該筒部の外周面から外側に延出しアー
    ムヘッドの樹脂部に食い込む複数の係合突起を有し、 その係合突起は、周方向の端面において前記連結孔の中
    心から放射状に延びる直線に対し外側部分と内側部分と
    がともにその直線上となるように、又は外側部分が内側
    部分よりも隣接する突起側に突出するように略直線状に
    形成され、かつ、前記連結孔の軸方向から見た前記筒部
    周りの面積が、前記軸方向から見た該突起間の樹脂部の
    面積以上となるように形成されているとともに、該突起
    の軸方向の長さが、該突起を挟む樹脂部の軸方向一側の
    長さ及び同方向他側の長さよりも短く形成されているこ
    とを特徴とするワイパアームのアームヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のワイパアームの
    アームヘッドにおいて、 前記係合突起は、前記筒部周りにおいて、前記連結孔の
    軸方向から見た該突起の前記面積の合計が、前記軸方向
    から見た該突起間の樹脂部の面積の合計以上となるよう
    に形成されていることを特徴とするワイパアームのアー
    ムヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワ
    イパアームのアームヘッドにおいて、 前記係合突起は前記筒部の軸方向の略中央位置に配置さ
    れ、 前記係合突起を挟む樹脂部の軸方向一側の長さと、同方
    向他側の長さとが略等しくなるように形成されているこ
    とを特徴とするワイパアームのアームヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のア
    ームヘッドを用いたことを特徴とするワイパアーム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のア
    ームヘッドを有するワイパアームと、該ワイパアームの
    先端部に連結され車両のガラス表面を払拭するためのワ
    イパブレードとを備えたことを特徴とする車両用ワイ
    パ。
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