JP2002337440A - 印刷装置のインク供給機構 - Google Patents

印刷装置のインク供給機構

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JP2002337440A
JP2002337440A JP2001150909A JP2001150909A JP2002337440A JP 2002337440 A JP2002337440 A JP 2002337440A JP 2001150909 A JP2001150909 A JP 2001150909A JP 2001150909 A JP2001150909 A JP 2001150909A JP 2002337440 A JP2002337440 A JP 2002337440A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙搬送経路の下方に版胴が配置された場合
にあっても、インク供給ロールとインク膜厚規制部材と
の間のギャップから垂れ落ちるインクによる汚染を防止
することができ、且つ、インクの排除作業も不要とな
る。 【解決手段】 版胴50の内部に配置されたインク供給
ロール52と、これにギャップを介して配置されたドク
ターロール53とを有し、インク供給ロール52とドク
ターロール53との外周面で構成される上方スペースを
インク溜まり部81とし、インク溜まり部81に溜めら
れたインク82のうちでインク供給ロール52の外周面
に付着するインク82をインク供給ロール52の回転で
ドクターロール53とのギャップを通して規制するイン
ク供給機構A2において、上記ギャップより落下するイ
ンク82を捕獲し、この捕獲したインク82をインク供
給ロール52の外周面に戻すようにインク回収プレート
84を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク供給ロール
とこれに近接配置されたインク膜厚規制部材とによって
形成される上方スペースをインク溜まり部とし、このイ
ンク溜まり部のインクをインク供給ロールの回転でイン
ク膜厚規制部材とのギャップを通して規制することによ
って一定量のインクを連続的に供給するようにした印刷
装置のインク供給機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の両面印刷できる孔版印刷装
置の全体概略構成図が示されている。図5に示すよう
に、孔版印刷装置100は、各孔版原紙101にそれぞ
れの画像データに基づいて各サーマルヘッド102,1
03で感熱穿孔する上流側及び下流側製版部104,1
05と、この上流側製版部104で製版された孔版原紙
101を上流側の版胴106に巻き付け装着し、給紙さ
れた印刷用紙107を版胴106と押圧ロール108と
の間で押圧搬送し、この押圧搬送過程で印刷用紙107
の上面(一方の面)にインク転写を行う上流側印刷部1
09と、この上流側印刷部109に印刷用紙107を給
紙する給紙部110と、上流側印刷部109の印刷用紙
107の排出側に配置され、ベルト121の移動で印刷
用紙107を下流に搬送する上流側ベルト搬送機構11
1と、下流側製版部105で製版された孔版原紙101
を下流側の版胴112に巻き付け装着し、上流側ベルト
搬送機構111により給紙された印刷用紙107を版胴
112と押圧ロール114との間で押圧搬送し、この押
圧搬送過程で印刷用紙107の下面(他方の面)にイン
ク転写を行う下流側印刷部115と、この下流側印刷部
115の印刷用紙107の排出側に配置され、ベルト1
22の移動で印刷用紙107を下流の排紙台116に搬
送する下流側ベルト搬送機構117とを備えている。
【0003】また、上流側及び下流側印刷部109,1
15の各版胴106,112の内部にはインク供給機構
B1,B2がそれぞれ設けられている。各インク供給機
構B1,B2は、各版胴106,112の外周壁106
a,112aの内面に接触するインク供給ロール123
と、このインク供給ロール123に所定のギャップを介
して配置されたドクターロール124と、この双方のロ
ール123,124間にインクを供給するインク分配器
125とを有し、各版胴106,112の回転に連動し
てインク供給ロール123が外周壁106a,112a
の内周面を回転移動するように構成されている。そし
て、版胴106,112の回転と共にインク供給ロール
123が回転すると、インク供給ロール123の外周面
にはドクターロール124とのギャップを通過して一定
膜厚のインクが付着し、この付着インクが外周壁106
a,112aに転写されることによって常時インクが孔
版原紙101の内面側に供給されるものである。
【0004】次に、両面印刷動作を簡単に説明する。各
版胴106,112が回転され、この回転に同期して給
紙部110より印刷用紙107が上流側の版胴106に
給紙される。この給紙された印刷用紙107は押圧ロー
ル108で版胴106の孔版原紙101に押圧されるこ
とによって印刷用紙107の上面にインク画像が転写さ
れ、上面印刷された印刷用紙107は版胴106の外周
面より剥離されて上流側ベルト搬送機構111に導かれ
る。上流側ベルト搬送機構111は、印刷用紙107の
下面を接触面として印刷用紙107をベルト121の移
動で搬送し、ベルト121の最下流より下流側の版胴1
12に給紙される。この給紙された印刷用紙107は押
圧ロール114で版胴112の孔版原紙101に押圧さ
れることによって印刷用紙107の下面にインク画像が
転写され、下面印刷された印刷用紙107は版胴112
の外周面より剥離されて下流側ベルト搬送機構117に
導かれる。下流側ベルト搬送機構117は、印刷用紙1
07をベルト122の移動で搬送し、ベルト122の最
下流より排紙台116に排出される。排紙台116に排
紙された印刷用紙107はここで積層状態で載置され
る。
【0005】尚、この孔版印刷装置100に関する類似
技術は、特開平8−90893号公報に開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した両
面印刷用の孔版印刷装置100においては、用紙搬送経
路に対して上流側の版胴106が上方側に、下流側の版
胴112が下方側にそれぞれ配置されると共に、各版胴
106,112内のインク供給ロール123が適正な印
刷圧を作用させる等の理由から押圧ロール108,11
4に対して対向配置されるため、上流側のインク供給機
構B1は、版胴106内の下端位置に、下流側のインク
供給機構B2は版胴112内の上端位置に、それぞれ配
置されることになる。そして、各インク供給ロール12
3とこれに近接配置されるドクターロール124とによ
って形成される上方スペースがインク溜まり部130
(図6に示す)とされ、このインク溜まり部130に
は、上記した印刷動作が完了した後においてもインク1
31が溜められたままの状態が保持され、次の印刷動作
に直ちに対応できるようになっている。しかし、インク
溜まり部130に溜められたインク131は、インク供
給ロール123とドクターロール124との間のギャッ
プから自重により垂れ落ちる場合がある。特に、使用す
るインク131の粘度が低粘度の場合や、インク131
が長時間使用されずに放置されて組成変化によってイン
ク粘度が低下した場合に発生する可能性が高い。
【0007】ここで、上流側の版胴106内でのインク
の垂れ落ちは、直ぐ下方に位置する版胴106の外周壁
106aの内周面に落下することになるが、上流側の版
胴112内でのインクの垂れ落ちは、版胴112内には
実際に多数の部材が収納されることから版胴112内を
汚すという問題が発生する。
【0008】このようなインク垂れ落ちによる問題を解
決するために、図6に示すように、インク供給ロール1
23とドクターロール124との間のギャップの下方位
置にインク受け部材132を設けることが考えられる。
しかし、版胴112内にインク受け部材132を設ける
と、溜まったインクを除去する作業が面倒である。
【0009】上記従来例では、2箇所に印刷部を有し、
両面印刷する孔版印刷装置100について説明したが、
単一の印刷部した有さない孔版印刷装置においても、用
紙搬送経路の下方位置に版胴を配置する必要がある場合
には上記と同様の問題が発生する。
【0010】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、用紙搬送経路の下方に版胴が
配置された場合等にあって、インク供給ロールとインク
膜厚規制部材との間のギャップから垂れ落ちるインクに
よる汚染を防止でき、且つ、インクの排除作業も不要で
ある印刷装置のインク供給機構を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、版胴
の内部に配置され、この版胴の内周面に接触しつつ該版
胴と共に回転するインク供給ロールと、このインク供給
ロールの外周面との間に所望のギャップを介して近接配
置されたインク膜厚規制部材とを有し、このインク膜厚
規制部材と前記インク供給ロールとの互いに近接する側
の外周面で構成される上方スペースをインク溜まり部と
し、このインク溜まり部に溜められたインクのうちで前
記インク供給ロールの外周面に付着するインクを前記イ
ンク供給ロールの回転で前記インク膜厚規制部材とのギ
ャップを通して規制することによって前記インク供給ロ
ールの外周面に付着するインク膜厚を一定として前記版
胴の内周面に連続的に供給するようにした印刷装置のイ
ンク供給機構において、前記インク供給ロールと前記イ
ンク膜厚規制部材との間の前記ギャップより落下するイ
ンクを前記インク供給ロールの外周面に戻すインク回収
手段を設けたことを特徴とする。
【0012】この印刷装置のインク供給機構では、イン
ク供給ロールとインク膜厚規制部材との間のギャップか
ら垂れ落ちるインクは、インク回収手段によりインク供
給ロールに戻される。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の印刷装
置のインク供給機構であって、前記インク回収手段は、
前記ギャップより落下するインクを受けるインク受け位
置と前記インク供給ロールの外周面に近接してインクを
渡すインク渡し位置とに亘って、且つ、前記インク受け
位置から前記インク渡し位置に向かって下方傾斜して配
置されたインク回収プレートであることを特徴とする。
【0014】この印刷装置のインク供給機構では、請求
項1の発明の作用に加え、インク回収手段としてインク
回収プレートを所定の位置に配置すれば良い。
【0015】請求項3の発明は、請求項1記載の印刷装
置のインク供給機構であって、前記インク回収手段は、
前記ギャップより落下するインクを受けるインク受け位
置と前記インク供給ロールの外周面に近接してインクを
渡すインク渡し位置とを共に外周面とし、且つ、前記イ
ンク受け位置となる外周面の箇所より前記インク渡し位
置となる外周面の箇所に向かって下方傾斜面となるよう
に配置されたインク回収ロールであることを特徴とす
る。
【0016】この印刷装置のインク供給機構では、請求
項1の発明の作用に加え、インク回収手段としてインク
回収ロールを所定の位置に配置すれば良い。また、イン
ク回収ロールの軸を位置合わせすれば容易に所定の位置
に配置される。
【0017】請求項4の発明は、請求項3記載の印刷装
置のインク供給機構であって、前記インク回収ロール
は、前記インク受け位置となる外周面の箇所を上流と
し、前記インク渡し位置となる外周面の箇所を下流とす
る回転方向で回転するようにしたことを特徴とする。
【0018】この印刷装置のインク供給機構では、請求
項3の発明の作用に加え、迅速なインク回収が可能であ
る。
【0019】請求項5の発明は、請求項2記載の印刷装
置のインク供給機構であって、前記インク渡し位置とな
る前記インク回収プレートの箇所と前記インク供給ロー
ルの外周面との間のギャップを、前記インク供給ロール
と前記インク膜厚規制部材との間のギャップよりも大き
く設定したことを特徴とする。
【0020】この印刷装置のインク供給機構では、請求
項2の発明の作用に加え、インク供給ロールの外周面に
付着した一定膜厚のインクに悪影響を及ぼすことなくイ
ンクが渡される。
【0021】請求項6の発明は、請求項3又は請求項4
記載の印刷装置のインク供給機構であって、前記インク
渡し位置になる前記インク回収ロールの箇所と前記イン
ク供給ロールの外周面との間のギャップを、前記インク
供給ロールと前記インク膜厚規制部材との間のギャップ
よりも大きく設定したことを特徴とする。
【0022】この印刷装置のインク供給機構では、請求
項3又は請求項4の発明の作用に加え、インク供給ロー
ルの外周面に付着した一定膜厚のインクに悪影響を及ぼ
すことなくインクが渡される。
【0023】請求項7の発明は、請求項2〜請求項6記
載の印刷装置のインク供給機構であって、前記インク渡
し位置は、前記インク供給ロールの最下端位置よりも上
方位置であることを特徴とする。
【0024】この印刷装置のインク供給機構では、請求
項2〜請求項6の発明の作用に加え、インク供給ロール
の最下端位置よりも上方でインクが渡される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】図1及び図2は本発明の第1実施形態を示
し、図1は孔版印刷装置の全体概略構成図、図2は下流
側の版胴内に配置されたインク供給機構の構成図であ
る。
【0027】図1に示すように、デジタル式の孔版印刷
装置(印刷装置)1は、図示しない原稿読取部と、上流
側製版部2及び下流側製版部3と、上流側印刷部4及び
下流側印刷部5と、給紙部6と、上流側ベルト搬送機構
7及び下流側ベルト搬送機構8と、排紙部9と、上流側
排版部10及び下流側排版部11とから主に構成されて
いる。
【0028】原稿読取部は、例えば自動原稿送り読取部
と原稿載置読取部とを有する。自動原稿送り読取部は、
原稿を載置する斜め傾斜の原稿傾斜板と、この原稿傾斜
板に載置された原稿を搬送する一対の原稿搬送ロール
と、搬送された原稿内容を電気信号に変換して読み取る
ラインイメージセンサとから構成されている。このライ
ンイメージセンサは原稿載置読取部のものと兼用されて
いる。
【0029】原稿載置読取部は、原稿を載置する水平な
原稿載置ガラス台と、この原稿載置ガラス台上に開閉可
能に設けられた圧板と、原稿載置ガラス台の下方に配置
され、パルスモータの駆動力により移動するガイドベル
トと、このガイドベルトの案内により原稿載置ガラス台
の下方を移動するラインイメージセンサとを有する。
【0030】そして、自動原稿送り読取部の原稿は、原
稿搬送ロールにより搬送される原稿をラインイメージセ
ンサが読み取る。原稿載置読取部の原稿は、ラインイメ
ージセンサがガイドベルトに案内されて移動し、原稿に
記載された画像情報を読み取る。
【0031】上流側製版部2は、ロール状に形成された
長尺状の孔版原紙20を収容する原紙収容部21と、こ
の原紙収容部21に対して孔版原紙20の搬送方向の下
流に配置された書き込みヘッドであるサーマルヘッド2
2と、このサーマルヘッド22の対向位置に配置され、
図示しないパルスモータの駆動力により回転するプラテ
ンロール23と、これらプラテンロール23及びサーマ
ルヘッド22に対して孔版原紙20の搬送方向の下流に
配置され、パルスモータの駆動力により回転する一対の
原紙送りロール24,24と、この一対の原紙送りロー
ル24,24の更に搬送下流に配置された一対の原紙送
りロール25,25と、この一対の原紙送りロール2
5,25の搬送下流に配置された原紙カッタ26とを有
する。サーマルヘッド22は孔版原紙20の搬送方向の
垂直方向に配置された複数の点状発熱体を有し、この実
施形態では最大印刷用紙がA3であるためA3幅の範囲
に亘って点状発熱体が配置されている。
【0032】そして、プラテンロール23と原紙送りロ
ール24の回転により孔版原紙20を搬送し、ラインイ
メージセンサで読み取った上面(一方の面)側対応の画
像データに基づきサーマルヘッド22の各点状発熱体が
選択的に発熱動作することにより孔版原紙20に感熱穿
孔して製版し、この製版した孔版原紙20の後流箇所を
原紙カッタ26で切断して所定長さの孔版原紙20を作
成する。
【0033】下流側製版部3は、ロール状に形成された
長尺状の孔版原紙20を収容する原紙収容部31と、原
紙収容部31に対して孔版原紙20の搬送方向の下流に
配置された書き込みヘッドであるサーマルヘッド32
と、このサーマルヘッド32の対向位置に配置され、図
示しないパルスモータの駆動力により回転するプラテン
ロール33と、これらプラテンロール33及びサーマル
ヘッド32に対して孔版原紙20の搬送方向の下流に配
置され、パルスモータの駆動力により回転する一対の原
紙送りロール34,34と、この一対の原紙送りロール
34,34の更に搬送下流に配置された一対の原紙送り
ロール35,35と、この一対の原紙送りロール35,
35の搬送下流に配置された原紙カッタ36とを有す
る。サーマルヘッド32は孔版原紙20の搬送方向の垂
直方向に配置された複数の点状発熱体を有し、この実施
形態では最大印刷用紙がA3であるためA3幅の範囲に
亘って点状発熱体が配置されている。
【0034】そして、プラテンロール33と原紙送りロ
ール34の回転により孔版原紙20を搬送し、ラインイ
メージセンサで読み取った下面(他方の面)側対応の画
像データに基づきサーマルヘッド32の各点状発熱体が
選択的に発熱動作することにより孔版原紙20に感熱穿
孔して製版し、この製版した孔版原紙20の後流箇所を
原紙カッタ36で切断して所定長さの孔版原紙20を作
成する。
【0035】上流側印刷部4は、多孔構造によるインク
通過性の部材で外周壁40aが構成され、この外周壁4
0aが図示しないメインモータの駆動力によって図1の
矢印A方向に回転する上流側の版胴40と、この版胴4
0の外周壁40aに設けられ、孔版原紙20の先端をク
ランプするクランプ部41とを有する。
【0036】また、上流側印刷部4には前記版胴40の
内部に上流側のインク供給機構A1が設けられている。
この上流側のインク供給機構A1は、版胴40の外周壁
40aの内周面に接触するインク供給ロール42と、こ
のインク供給ロール42に所定のギャップを介して配置
されたインク膜厚規制部材であるドクターロール43
と、この双方のロール42,43間の互いに近接する側
の外周面で構成される概略くさび状の上方スペースをイ
ンク溜まり部81とし、このインク溜まり部81にイン
ク82を供給するインク分配器44と、インク溜まり部
81内に配置され、回転駆動するインク駆動ロッド45
とを有する。
【0037】さらに、上流側印刷部4は、版胴40の外
周壁40aの外側位置で、且つ、インク供給ロール42
の対向位置に配置された押圧ロール46と、この押圧ロ
ール46を版胴40の外周壁40aに押圧する押圧位置
(図1の実線位置)と版胴40の外周壁40aから離間
する離間位置(図1の仮想線位置)とに移動させる図示
しないプレス圧手段とを有する。押圧ロール46は、印
刷時に版胴40の回転に連動して押圧位置と離間位置と
の間を変移し、版胴40の回転に同期して搬送されて来
る印刷媒体である印刷用紙45の通過時に押圧位置に位
置し、それ以外の時(印刷用紙45の非通過時)は離間
位置に位置するように構成されている。
【0038】そして、上流側製版部2から搬送される孔
版原紙20の先端をクランプ部41でクランプし、この
クランプした状態で版胴40が回転されて孔版原紙20
が版胴40の外周壁40aに巻き付け装着され、版胴4
0の回転に同期して搬送されて来る印刷用紙45を押圧
ロール46にて版胴40の孔版原紙20に押圧すること
によって印刷用紙45の上面(一方の面)に孔版原紙2
0の穿孔部分からインク82が転写されて画像が印刷さ
れる。
【0039】下流側印刷部5は、多孔構造によるインク
通過性の部材で外周壁50aが構成され、この外周壁5
0aが図示しないメインモータの駆動力によって図1の
矢印B方向に回転する下流側の版胴50と、この版胴5
0の外周壁50aに設けられ、孔版原紙20の先端をク
ランプするクランプ部51とを有する。
【0040】また、下流側印刷部5には版胴50の内部
に下流側のインク供給機構A2が設けられている。この
下流側のインク供給機構A2は、外周壁50aの内周面
に接触するインク供給ロール52と、このインク供給ロ
ール52に所定のギャップを介して配置されたインク膜
厚規制部材であるドクターロール53と、この双方のロ
ール52,53間の互いに近接する側の外周面で構成さ
れる概略くさび状の上方スペースをインク溜まり部81
(図2に示す)とし、このインク溜まり部81にインク
82を供給するインク分配器54と、インク溜まり部8
1内に配置され、回転駆動するインク駆動ロッド55
と、インク供給ロール52とドクターロール53との間
のギャップより落下するインク82をインク供給ロール
52の外周面に戻すインク回収手段83とを有する。
【0041】さらに、下流側印刷部5は、版胴50の外
周壁50aの外側位置で、且つ、インク供給ロール52
の対向位置に配置された押圧ロール56と、この押圧ロ
ール56を版胴50の外周壁50aに押圧する押圧位置
(図1の実線位置)と版胴50の外周壁50aから離間
する離間位置(図1の仮想線位置)とに移動させる図示
しないプレス圧手段と、押圧ロール56に接触し、押圧
ロール56の外周面に液体であるシリコーンオイルを塗
布する液体塗布ロール70とを有する。押圧ロール56
は、印刷時に版胴50の回転に連動して押圧位置と離間
位置との間を変移し、版胴50の回転に同期して搬送さ
れて来る印刷媒体である印刷用紙45の通過時に押圧位
置に位置し、それ以外の時(印刷用紙45の非通過時)
は離間位置に位置するように構成されている。尚、液体
塗布ロール70は、押圧ロール56の回転に伴って連れ
回りするように設けても、押圧ロール56の回転によっ
ても回転しないように設けても良い。また、液体はシリ
コーンオイルが使用されているが、印刷用紙45と押圧
ロール56の接触によって発色を呈しない液体であれば
良く、水等であっても良い。
【0042】そして、下流側製版部3から搬送される孔
版原紙20の先端をクランプ部51でクランプし、この
クランプした状態で版胴50が回転されて孔版原紙20
が版胴50の外周壁50aに巻き付け装着され、版胴5
0の回転に同期して搬送されて来る印刷用紙45を押圧
ロール56にて版胴50の孔版原紙20に押圧すること
によって印刷用紙45の下面(他方の面)に孔版原紙2
0の穿孔部分からインク82が転写されて画像が印刷さ
れる。
【0043】給紙部6は、印刷媒体である印刷用紙45
が積層される給紙台57と、この給紙台57から最上位
置の印刷用紙45のみを移動させる一次給紙ロール58
と、この一次給紙ロール58によって移動された印刷用
紙45を上流側の版胴40の回転に同期して版胴40と
押圧ローラ46間に搬送する一対の二次給紙ロール59
とを有する。一次給紙ロール58や二次給紙ローラ59
には各給紙クラッチを介してメインモータ(いずれも図
示省略)の回転が選択的に伝達されるように構成されて
いる。
【0044】上流側ベルト搬送機構7は、上流側印刷部
4より排出された印刷用紙45を受け取り、この受け取
った印刷用紙45を下流側印刷部5の手前まで搬送して
下流側印刷部5に給紙するものである。上流側ベルト搬
送機構7は、一対のベルト掛け部材60a,60bと、
この一対のベルト掛け部材60a,60b間に掛けられ
たベルト62と、このベルト62の印刷用紙45の搬送
面側を吸引するための吸引ボックス63及び吸引ファン
64と、上記ベルト掛け部材60a(又は60b)を介
してベルト62を回転駆動させる図示しないベルト駆動
手段とを有する。そして、上流側ベルト搬送機構7は、
ベルト62が印刷用紙45の直前印刷面とは反対側を接
触面として印刷用紙45を吸引しつつ自らの移動によっ
て印刷用紙45を搬送するものである。
【0045】下流側ベルト搬送機構8は、下流側印刷部
5より排出された印刷用紙45を受け取り、この受け取
った印刷用紙45を排紙部9まで搬送するものであり、
一対のプーリ66a,66bと、この一対のプーリ66
a,66b間に掛けられたベルト67と、このベルト6
7の印刷用紙45の搬送面側を吸引するための吸引ボッ
クス及び吸引ファン(いずれも図示省略)と上記プーリ
66a(又は66b)を介してベルト67を回転駆動さ
せる図示しないベルト駆動手段とを有する。そして、下
流側ベルト搬送機構8は、ベルト67が印刷用紙45を
吸引しつつ自らの移動によって印刷用紙45を搬送する
ものである。
【0046】排紙部9は、下流側ベルト搬送機構8によ
って搬送されて来た印刷済みの印刷用紙45の落下位置
に配置された排紙台71を有し、この排紙台71に印刷
用紙45を積層状態で載置する。
【0047】上流側排版部10は、上流側の版胴40に
巻き付け装着された孔版原紙20の先端がクランプ解除
され、このクランプ解除された孔版原紙20を版胴40
より引き剥がしながら孔版原紙20を搬送する一対の排
版ロール72,72と、この一対の排版ロール72,7
2によって搬送されて来る孔版原紙20を収納する排版
ボックス73とを有する。
【0048】下流側排版部11は、下流側の版胴50に
巻き付け装着された孔版原紙20の先端がクランプ解除
され、このクランプ解除された孔版原紙20を版胴50
より引き剥がしながら孔版原紙20を搬送する一対の排
版ロール74,74と、この一対の排版ロール74,7
4によって搬送されて来る孔版原紙20を収納する排版
ボックス75とを有する。
【0049】次に、下流側のインク供給機構A2に設け
られたインク回収手段83の構成を説明する。図2に示
すように、インク回収手段83は、インク供給ロール5
2とドクターロール53との間のギャップd2より落下
するインク82を受けることができるインク受け位置a
(ギャップd2を通るほぼ垂直線V1上の位置)とイン
ク供給ロール52の外周面に近接してインク82を渡す
ことができるインク渡し位置bとに亘って、且つ、イン
ク受け位置aからインク渡し位置bに向かって下方に傾
斜してインク供給ロール52とドクターロール53との
間の下方に斜めに配置されたインク回収プレート84に
て構成されている。
【0050】インク渡し位置bとなるインク回収プレー
ト84の箇所とインク供給ロール52の外周面との間の
ギャップd1は、インク供給ロール52とドクターロー
ル53との間のギャップd2よりも少なくとも大きく設
定されている。そして、ギャップd1の大きさは、イン
ク82の粘度や温度などによって可変されるが、ギャッ
プd2の約10倍の大きさを限度に設定される。また、
インク渡し位置aは、インク供給ロール52の最下端位
置H1よりも上方位置になるように配置されている。
【0051】次に、上記孔版印刷装置1の製版、印刷動
作を説明する。製版モードが選択されると、各版胴4
0,50に孔版原紙20が巻付け装着されているか否か
をチェックし、装着されている場合には孔版原紙20を
各版胴40,50より取り除き排版ボックス73,75
にそれぞれ廃棄する。
【0052】排版処理が終了すると、原稿読み取り動作
により読み取った上面側対応の画像データに基づき孔版
原紙20にサーマルヘッド22にて感熱穿孔する。そし
て、製版された孔版原紙20が上流側の版胴40に巻き
付け装着される着版処理が行われ、これで上流側の製版
動作が終了する。また、読み取った下面側対応の画像デ
ータに基づき孔版原紙20にサーマルヘッド32にて感
熱穿孔する。そして、製版された孔版原紙20が下流側
の版胴50に巻き付け装着される着版処理が行われ、こ
れで下流側の製版動作が終了する。
【0053】次に、印刷モードが選択されると、給紙台
57上に印刷用紙45があるか否かをチェックし、印刷
用紙45がなければ紙なしエラー処理を行う。また、孔
版原紙20が各版胴40,50に着版されているか否か
をチェックし、孔版原紙20が着版されていなければ版
無しエラー処理を行う。さらに、インク供給ロール4
2、52及びドクターロール43、53間のインク溜ま
り部81にインク82があるか否かをチェックし、イン
ク82がなければインク無しエラー処理を行う。
【0054】そして、これらのチェックを全て通ると、
メインモータが回転して各版胴40、50が回転され
る。この各版胴40,50と共に各インク供給ロール4
2,52が回転し、各インク供給機構A1,A2よりイ
ンク82が各版胴40,50に連続的に供給される。ま
た、各版胴40,50の回転に同期して給紙部6より印
刷用紙45が上流側の版胴40に給紙される。この給紙
された印刷用紙45は押圧ロール46で版胴40の孔版
原紙20に押圧されることによって印刷用紙45の上面
にインク画像が転写され、上面印刷された印刷用紙45
は版胴40の外周面より剥離されて上流側ベルト搬送機
構7に導かれる。
【0055】上流側ベルト搬送機構7は、印刷用紙45
の下面を接触面として印刷用紙45をベルト62の移動
で搬送し、このベルト62の最下流より下流側の版胴5
0に給紙される。この給紙された印刷用紙45はベルト
67を介して押圧ロール56で版胴50の孔版原紙20
に押圧されることによって印刷用紙45の下面にインク
画像が転写され、下面印刷された印刷用紙45は版胴5
0の外周面より剥離されて下流側ベルト搬送機構8に導
かれる。下流側ベルト搬送機構8は、印刷用紙45をベ
ルト67の移動で搬送し、ベルト67の最下流より排紙
台71に排出される。排紙台71に排紙された印刷用紙
45はここで積層状態で載置される。
【0056】次に、インク供給機構A1,A2の動作を
説明する。インク分配器44,54よりインク82が各
インク溜まり部81に供給されると、このインク82は
インク駆動ロッド45,55によってインク供給ロール
42,52の外周面に付着し易くなるように攪拌され
る。この攪拌されたインク82の内でインク供給ロール
42,52の外周面に付着するインク82は、その粘着
性によりインク供給ロール42,52の回転で共に回転
しようとする。そして、ドクターロール43,53との
ギャップを通過できないものはインク供給ロール42,
52の外周面から離脱され、ギャップを通過できたもの
だけがインク供給ロール42,52の外周面に付着しつ
づけることになる。つまり、このドクターロール43,
53とのギャップを通ることによってインク供給ロール
42,52には常に所定膜厚のインク82のみが付着す
ることになる。このインク供給ロール42,52に付着
したインク82は、インク供給ロール42,52が版胴
40,50の外周壁40a,50aに密着される箇所で
外周壁40a,50aに転移される。
【0057】ところで、上記した印刷動作が完了した後
においても、インク供給ロール42,52とドクターロ
ール43,53との各インク溜まり部81にはインク8
2が溜められたままの状態が保持され、次の印刷動作に
直ちに対応できるようになっている。そして、各インク
溜まり部81のインク82は、インク供給ロール42,
52とドクターロール43,53との間のギャップより
垂れ落ちる場合がある。特に、使用するインク82の粘
度が低粘度の場合や、インク82が長時間使用されずに
放置されて組成変化によってインク粘度が低下した場合
に発生する可能性が高い。
【0058】上流側のインク供給機構A1のギャップよ
り垂れ落ちるインク82は、その直ぐ下方位置が版胴4
0の外周壁40aであるので、版胴40内の部材を汚染
することなく版胴40の外周壁40aに落下する。
【0059】また、下流側のインク供給機構A2のギャ
ップより垂れ落ちるインク82は、図2に示すように、
インク回収手段83のインク回収プレート84に落下
し、インク回収プレート84上を自重により徐々に流れ
落ちてインク渡し位置bでインク供給ロール52に戻さ
れる。従って、用紙搬送経路の下方に版胴50が配置さ
れた場合にあっても、インク供給ロール52とドクター
ロール53との間のギャップd2から垂れ落ちるインク
82による汚染を防止でき、且つ、インク82の排除作
業も不要となる。
【0060】また、前記第1実施形態では、インク回収
手段83は、ギャップd2より落下するインク82を受
けることができるインク受け位置aとインク供給ロール
52の外周面に近接してインク82を渡すことができる
インク渡し位置bとに亘って、且つ、インク受け位置a
からインク渡し位置bに向かって下方に傾斜して配置さ
れたインク回収プレート84であるので、インク回収手
段83としてインク回収プレート84を所定の位置に配
置すれば良いため、インク回収手段83の構成が簡単
で、且つ、低コストである。
【0061】さらに、前記第1実施形態では、インク渡
し位置bとなるインク回収プレート84の箇所とインク
供給ロール52の外周面との間のギャップd1は、イン
ク供給ロール52とドクターロール53との間のギャッ
プd2よりも大きく設定したので、インク供給ロール5
2の外周面に付着した一定膜厚のインク82に悪影響を
及ぼすことなくインク82を渡すことができる。
【0062】さらに、前記第1実施形態では、インク渡
し位置aは、インク供給ロール52の最下端位置H1よ
りも上方位置であるので、インク供給ロール52の最下
端位置H1よりも上方でインク82が渡されるため、イ
ンク供給ロール52へのインク渡しを確実に行うことが
できる。
【0063】図3は本発明の第2実施形態を示し、その
下流側のインク供給機構A3の構成図である。この第2
実施形態では前記第1実施形態と比較して下流側のイン
ク供給機構A3のインク回収手段83の構成のみが異な
り、他の構成は前記第1実施形態と同一であるため、詳
細な説明を省略する。
【0064】図3に示すように、インク供給機構A3
は、ギャップd2より落下するインク82を受けること
ができるインク受け位置a(ギャップd2を通るほぼ垂
直線V1の位置)とインク供給ロール52の外周面に近
接してインク82を渡すことができるインク渡し位置b
とを共に外周面85aとし、且つ、インク受け位置aと
なる外周面85aの箇所よりインク渡し位置bとなる外
周面85aの箇所に向かって下方傾斜面となるように配
置されたインク回収ロール85にて構成されている。
【0065】また、インク渡し位置bとなるインク回収
ロール85の箇所とインク供給ロール52の外周面との
間のギャップd3は、インク供給ロール52とドクター
ロール53との間のギャップd2よりも大きく設定され
ている。
【0066】さらに、インク渡し位置aは、インク供給
ロール52の最下端位置H1よりも上方位置となるよう
に配置されている。
【0067】この第2実施形態のインク供給機構A3に
よっても前記第1実施形態のものと同一の作用・効果が
得られる。
【0068】また、前記第2実施形態では、インク回収
手段83がロール状のインク回収ロール85であり、イ
ンク回収ロール85の軸を位置合わせすれば容易に所定
の位置に配置できるため、設置作業が容易であるという
利点もある。
【0069】図4は本発明の第3実施形態を示し、その
下流側のインク供給機構A4の構成図である。この第3
実施形態では前記第2実施形態と比較して下流側のイン
ク供給機構A4のインク回収手段83の構成のみが異な
り、他の構成は前記第2実施形態と同一であるため、詳
細な説明を省略する。
【0070】図4に示すように、インク供給機構A4
は、前記第2実施形態と同様にインク回収手段83がイ
ンク回収ロール86にて構成されているが、そのインク
回収ロール86が回転するように設けられている。そし
て、その回転方向Cは、インク受け位置aとなる外周面
86aの箇所を上流とし、インク渡し位置bとなる外周
面86aの箇所を下流とする方向に設定されている。
【0071】この第3実施形態のインク供給機構A4に
よっても前記第2実施形態のものと同一の作用・効果が
得られる。
【0072】また、前記第3実施形態では、インク回収
手段83がロール状のインク回収ロール86であり、こ
のインク回収ロール86が回転するため、迅速なインク
回収が可能である。
【0073】尚、前記各実施例によれば、版胴40,5
0よりも十分に小径の押圧ロール46,56によって版
胴40,50を押圧するように構成されている場合を説
明したが、押圧回転部材は版胴40,50との間で印刷
圧を付与できる部材であれば良く、例えば、版胴40,
50とほぼ同一径を有する圧胴にて構成されている場合
であっても良い。また、前記各実施形態によれば、イン
ク膜厚規制部材は円柱形状のドクターロール43,53
にて構成されているが、インク供給ロール42,52と
の間で所定のギャップを形成でき、且つ、インク供給ロ
ール42,53との間で形成される上方スペースでイン
ク溜まり部81を形成できるものであれば良い。さら
に、前記各実施形態によれば、用紙搬送経路が水平方向
である場合にあって、その下方位置に版胴が配置された
場合について説明したが、用紙搬送経路が水平方向以
外、例えば垂直方向であり、その側方位置に版胴が配置
される場合についても略同様に本発明を適用可能であ
る。つまり、本発明は、版胴内に配置され、インク溜ま
り部からのインク落下によって版胴内の部材を汚染する
可能性のあるインク供給機構の全てに適用可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、インク供給ロールとインク膜厚規制部材との間
のギャップから垂れ落ちるインクは、インク回収手段に
よりインク供給ロールに戻されるため、用紙搬送経路の
下方に版胴が配置された場合等にあって、インク供給ロ
ールとインク膜厚規制部材との間のギャップから垂れ落
ちるインクによる汚染を防止することができ、且つ、イ
ンクの排除作業も不要となる。
【0075】請求項2の発明によれば、インク回収手段
としてインク回収プレートを所定の位置に配置すれば良
いため、インク回収手段の構成が簡単で、且つ、低コス
トである。
【0076】請求項3の発明によれば、インク回収手段
としてインク回収ロールを所定の位置に配置すれば良い
ため、インク回収手段の構成が簡単で、且つ、低コスト
である。また、インク回収手段はロール状のインク回収
ロールであり、インク回収ロールの軸を位置合わせすれ
ば容易に所定の位置に配置できるため、設置作業が容易
である。
【0077】請求項4の発明によれば、インク回収ロー
ルを所定の回転方向で回転するようにしたので、迅速な
インク回収が可能である。
【0078】請求項5の発明によれば、インク渡し位置
となるインク回収プレートの箇所とインク供給ロールの
外周面との間のギャップを、インク供給ロールとインク
膜厚規制部材との間のギャップよりも大きく設定したの
で、インク供給ロールの外周面に付着した一定膜厚のイ
ンクに悪影響を及ぼすことなくインクを渡すことができ
る。
【0079】請求項6の発明によれば、インク渡し位置
になるインク回収ロールの箇所とインク供給ロールの外
周面との間のギャップを、インク供給ロールとインク膜
厚規制部材との間のギャップよりも大きく設定したの
で、インク供給ロールの外周面に付着した一定膜厚のイ
ンクに悪影響を及ぼすことなくインクを渡すことができ
る。
【0080】請求項7の発明によれば、インク供給ロー
ルの最下端位置よりも上方でインクが渡されるため、イ
ンク供給ロールへのインク渡しを確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の
全体概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、下流側の版胴内
に配置されたインク供給機構の構成図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示し、下流側の版胴内
に配置されたインク供給機構の構成図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示し、下流側の版胴内
に配置されたインク供給機構の構成図である。
【図5】従来例の孔版印刷装置の全体概略構成図であ
る。
【図6】従来例より考えられるインク供給機構の構成図
である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置(印刷装置) A2〜A4 インク供給機構 40,50 版胴 40a,50a 外周壁 42,52 インク供給ロール 43,53 ドクターロール(インク膜厚規制部材) 81 インク溜まり部 82 インク 83 インク回収手段 84 インク回収プレート 85,86 インク回収ロール 85a,86a 外周面 d2 インク供給ロールとドクターロールとのギャップ d1 インク渡し位置のインク回収プレートとインク供
給ロールとのギャップ d3 インク渡し位置のインク回収ロールとインク供給
ロールとのギャップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴の内部に配置され、この版胴の内周
    面に接触しつつ該版胴と共に回転するインク供給ロール
    と、このインク供給ロールの外周面との間に所望のギャ
    ップを介して近接配置されたインク膜厚規制部材とを有
    し、このインク膜厚規制部材と前記インク供給ロールと
    の互いに近接する側の外周面で構成される上方スペース
    をインク溜まり部とし、このインク溜まり部に溜められ
    たインクのうちで前記インク供給ロールの外周面に付着
    するインクを前記インク供給ロールの回転で前記インク
    膜厚規制部材とのギャップを通して規制することによっ
    て前記インク供給ロールの外周面に付着するインク膜厚
    を一定として前記版胴の内周面に連続的に供給するよう
    にした印刷装置のインク供給機構において、 前記インク供給ロールと前記インク膜厚規制部材との間
    の前記ギャップより落下するインクを前記インク供給ロ
    ールの外周面に戻すインク回収手段を設けたことを特徴
    とする印刷装置のインク供給機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置のインク供給機
    構であって、 前記インク回収手段は、前記ギャップより落下するイン
    クを受けるインク受け位置と前記インク供給ロールの外
    周面に近接してインクを渡すインク渡し位置とに亘っ
    て、且つ、前記インク受け位置から前記インク渡し位置
    に向かって下方傾斜して配置されたインク回収プレート
    であることを特徴とする印刷装置のインク供給機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置のインク供給機
    構であって、 前記インク回収手段は、前記ギャップより落下するイン
    クを受けるインク受け位置と前記インク供給ロールの外
    周面に近接してインクを渡すインク渡し位置とを共に外
    周面とし、且つ、前記インク受け位置となる外周面の箇
    所より前記インク渡し位置となる外周面の箇所に向かっ
    て下方傾斜面となるように配置されたインク回収ロール
    であることを特徴とする印刷装置のインク供給機構。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の印刷装置のインク供給機
    構であって、 前記インク回収ロールは、前記インク受け位置となる外
    周面の箇所を上流とし、前記インク渡し位置となる外周
    面の箇所を下流とする回転方向で回転するようにしたこ
    とを特徴とする印刷装置のインク供給機構。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の印刷装置のインク供給機
    構であって、 前記インク渡し位置となる前記インク回収プレートの箇
    所と前記インク供給ロールの外周面との間のギャップ
    を、前記インク供給ロールと前記インク膜厚規制部材と
    の間のギャップよりも大きく設定したことを特徴とする
    印刷装置のインク供給機構。
  6. 【請求項6】 請求項3又は請求項4記載の印刷装置の
    インク供給機構であって、 前記インク渡し位置になる前記インク回収ロールの箇所
    と前記インク供給ロールの外周面との間のギャップを、
    前記インク供給ロールと前記インク膜厚規制部材との間
    のギャップよりも大きく設定したことを特徴とする印刷
    装置のインク供給機構。
  7. 【請求項7】 請求項2〜請求項6記載の印刷装置のイ
    ンク供給機構であって、 前記インク渡し位置は、前記インク供給ロールの最下端
    位置よりも上方位置であることを特徴とする印刷装置の
    インク供給機構。
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