JP2002336816A - 脱臭装置及びそれを備えた生ごみ処理機 - Google Patents

脱臭装置及びそれを備えた生ごみ処理機

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JP2002336816A JP2001146237A JP2001146237A JP2002336816A JP 2002336816 A JP2002336816 A JP 2002336816A JP 2001146237 A JP2001146237 A JP 2001146237A JP 2001146237 A JP2001146237 A JP 2001146237A JP 2002336816 A JP2002336816 A JP 2002336816A
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昌弘 木村
Motomichi Mishima
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Mitsuyasu Ogawa
光康 小川
Yoshiyuki Higashiyama
義幸 東山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄化能力を低下させることなく、触媒ヒータ
の消費電力によるランニングコストを低減した脱臭装置
およびそれを備えた厨芥処理機を提供することを目的と
する。 【解決手段】 触媒ヒータ8と、前記触媒ヒータ8に加
熱される熱伝導性薄板5を複数固定して形成し触媒を担
持したフィン2を備え、前記触媒ヒータ8とフィン2を
ケース4にて収納するとともに、前記複数の触媒ヒータ
8の通電が切り換え可能な脱臭装置7で、浄化能力を低
下させることなく、触媒ヒータ8の消費電力によるラン
ニングコストを低減した脱臭装置およびそれを備えた厨
芥処理機を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみ処理機等か
ら発生する臭気成分や油煙などを浄化する脱臭装置およ
びそれを備えた生ごみ処理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生ごみ処理機では、生ごみを加熱
することから発生する臭いや油煙を浄化するために、触
媒を用いるものがある。従来の生ごみ処理機の一例を図
5に示す。図5において、121は生ごみ処理機本体、
122は生ごみを収納する収納部で、ほぼ中央部に回転
軸123、生ごみを撹拌する撹拌羽根124を備えてい
る。収納部122の上部に生ごみを加熱する加熱手段1
25が配してある。加熱手段125は乾燥用ヒータ12
6及び、乾燥ファン127から構成され、熱風を生ごみ
に当てて生ごみの表面を加熱する。尚、乾燥ファン12
7は乾燥モータ128により回転駆動される。一方、収
納部122内の水蒸気を排出する経路として、前記収納
部122に連通する吸気通路103および排気通路13
6が形成され、前記両通路間に、図6のような金属パイ
プ101に帯状の金属薄板を螺旋状に巻回して形成した
フィン102に触媒を担持し、このフィン102を配置
して金属パイプ101内に装着した触媒ヒータ108で
触媒を加熱して臭気成分を酸化分解する脱臭装置137
が設置されている。収納部122の天面には吸気口13
3、排気通路136の後方には排気ファン134が設置
されている。135は回転軸123を駆動する駆動モー
タである。
【0003】上記従来の生ごみ処理機において、生ごみ
処理機本体121の運転(生ごみの加熱)と同時に脱臭
装置137の触媒ヒータ108により触媒が加熱され、
排気ファン134も作動すると、吸気口133から外気
が吸引され、収納部122内の臭気を含む空気を脱臭装
置137で脱臭し、外部に排気する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、浄化能力を高めるためには、所定値以上の
発熱量を有する触媒ヒータ108が必要で、また、触媒
ヒータ108が一個であるため、常に上記発熱量を発す
ることになり、触媒ヒータ108の消費電力によるラン
ニングコストが高くなるという課題を有していた。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、浄化
能力を低下させることなく、触媒ヒータの消費電力によ
るランニングコストを低減した脱臭装置およびそれを備
えた厨芥処理機を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数の触媒ヒータと、前記触媒ヒータによ
り加熱される熱伝導性薄板を複数固定して形成し触媒を
担持したフィンを備え、前記触媒ヒータとフィンをケー
スにて収納するとともに、前記複数の触媒ヒータの通電
が切り換え可能なもので、浄化能力を低下させることな
く、触媒ヒータの消費電力によるランニングコストを低
減した脱臭装置およびそれを備えた厨芥処理機を提供で
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
複数の触媒ヒータと、前記触媒ヒータにより加熱される
熱伝導性薄板を複数固定して形成し触媒を担持したフィ
ンを備え、前記触媒ヒータとフィンをケースにて収納す
るとともに、前記複数の触媒ヒータの通電が切り換え可
能なもので、浄化能力を低下させることなく、触媒ヒー
タの消費電力によるランニングコストを低減した脱臭装
置およびそれを備えた厨芥処理機を提供できる。
【0008】本発明の請求項2記載の発明は、上記請求
項1記載の発明において、1個のヒータの発熱量を他の
ヒータの発熱量より高く設定し、初期の通電時に発熱量
の高いヒータにて立ち上げを行うもので、触媒ヒータの
消費電力によるランニングコストを低減し効率的で浄化
能力をより高めた脱臭装置を提供できる。
【0009】本発明の請求項3記載の発明は、上記請求
項1または2記載の発明において、触媒ケースにフィン
の上流側になるにつれて触媒ヒータのワット密度を変化
させるもので、温度上昇の遅い排ガス入り口近傍でのフ
ィンの温度を短時間で高めることで、短時間で触媒フィ
ンを効率的に暖めることができる。
【0010】本発明の請求項4記載の発明は、上記請求
項1乃至3のいずれか1項に記載の発明において、温度
検出部を触媒ケースの排気流入部近傍に設けたもので、
精度の高い脱臭装置の温度制御ができる。
【0011】本発明の請求項5記載の発明は、浄化能力
を低下させることなく、触媒ヒータの消費電力によるラ
ンニングコストを低減した脱臭装置を備えた厨芥処理機
を提供できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
もとに説明する。なお、生ごみ処理機については、動作
は従来例と同様なので説明は省略する。図1〜図4にお
いて、6個の孔3を設けた円形の熱伝導性薄板5を複数
固定してフィン2を形成し、フィン2の表面には触媒を
担持している。前記孔3には金属性からなる熱伝導性パ
イプ1を挿入するとともに、前記熱伝導性パイプ1内に
はU字形状の触媒ヒータ8を3本装着してある。また、
それぞれの触媒ヒータ8は、発熱箇所の異なる触媒ヒー
タ8であり、本実施例においては、一方の触媒ヒータ8
aは全体が発熱し、他方の触媒ヒータ8bは下方のU字
部分のみが発熱する構成を成している。また、制御部
(図示せず)により触媒ヒータ8の通電が切り替えられ
るよう構成している。また、フィン2の外周には金属の
網9を巻き、更にその外周にはシール用断熱材10を巻
いている。そして、前記熱伝導性パイプ1およびフィン
2のユニットはケース4に挿入されることで、脱臭装置
7を形成している。3は排ガスの吸気通路であるケース
4の入り口パイプ、6は排ガスの排気通路である出口パ
イプで、フィン2の表面には排ガス通路用の通気口(図
示せず)が設けてある。さらに、フィン2の下流側にな
るに従って、触媒ヒータ8のワット密度が小さくなるよ
うな構成となっている。また、ケース4の排ガスの入り
口パイプ3に温度検出部11を設けている。温度検出部
11は入り口パイプ3の温度を検知し、ケース4内で異
常燃焼が起きた時、触媒ヒータ8の通電を停止、あるい
は、生ごみ処理機本体の通電を停止して触媒ヒータ8の
断線や、脱臭装置の損傷を防止するものである。
【0013】上記構成において、フィン2の下流側にな
るに従って触媒ヒータ8のワット密度が小さくなるよう
な構成となっている、いわゆる上流側において、ワット
密度が大きくなっていることで、排ガスがフィン2を通
過する前に主に加熱され、加熱された前記排ガスが前記
フィン2を通過することで、前記フィン2の熱分布の均
一化を図り、浄化能力をより高めることができる。
【0014】また、一方の触媒ヒータ8aは全体が発熱
し、他方の触媒ヒータ8bは下方のU字部分のみが発熱
する構成を成していて、触媒を活性化するまでは全体が
発熱する触媒ヒータ8aを用いて短時間でフィン2を加
熱し、触媒を活性化した後には下方のU字部分のみが発
熱する触媒ヒータ8bを用いて、排ガスがフィン2を通
過する前に主に加熱され、加熱された前記排ガスが前記
フィン2を通過することで、前記フィン2の熱分布の均
一化を図り、浄化能力をより高めるものである。
【0015】また、温度検出部11をケース4より離れ
た入り口パイプ3に設けているため、ケース4内で異常
燃焼が起きても温度検出部11の寿命に影響するような
高温になることはない。温度検出部11は入り口パイプ
3に溶接やネジ止等で取り付けられたばね製の保持板1
2より温度検出部11が入り口パイプ3に常に密着する
ように取り付けられているので、ケース4内で異常燃焼
が生じるときの入り口パイプ3を把握しておけば確実な
温度検出ができる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、浄化能力を低下させる
ことなく、触媒ヒータの消費電力によるランニングコス
トを低減した脱臭装置およびそれを備えた厨芥処理機を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の脱臭装置の側面図
【図2】同脱臭装置の断面図
【図3】同触媒ユニット構成図
【図4】温度検出部の部分拡大図
【図5】従来の生ごみ処理機の断面図
【図6】同脱臭装置の断面図
【符号の説明】
1 熱伝導性パイプ 2 フィン 3 孔 4 ケース 5 熱伝導性薄板 8 触媒ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三島 基道 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小川 光康 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 東山 義幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L113 AA07 AB02 AC58 AC67 AC87 BA01 DA02 4C080 AA07 AA09 BB02 CC15 HH05 JJ03 KK08 NN01 QQ14 QQ17 4D004 AA03 CA15 CA42 CA48 CB27 CB32 CB36 CB42 CB44 CC09 4D048 AA22 BB03 CC43 CC53

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の触媒ヒータと、前記触媒ヒータに
    より加熱される熱伝導性薄板を複数固定して形成し触媒
    を担持したフィンを備え、前記触媒ヒータとフィンをケ
    ースにて収納するとともに、前記複数の触媒ヒータの通
    電が切り換え可能な脱臭装置。
  2. 【請求項2】 1個のヒータの発熱量を他のヒータの発
    熱量より高く設定し、初期の通電時に発熱量の高いヒー
    タにて立ち上げを行う請求項1記載の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 触媒ケースにフィンの上流側になるにつ
    れて、触媒ヒータのワット密度を大きくした請求項1ま
    たは2記載の脱臭装置。
  4. 【請求項4】 温度検出部を触媒ケースの排気流入部近
    傍に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱臭装
    置。
  5. 【請求項5】 生ごみを収納する収納部と、生ごみを加
    熱する加熱手段を備え、前記収納部と請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の脱臭装置とを連通させた生ごみ処理
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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