JP2002333804A - クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JP2002333804A
JP2002333804A JP2001141103A JP2001141103A JP2002333804A JP 2002333804 A JP2002333804 A JP 2002333804A JP 2001141103 A JP2001141103 A JP 2001141103A JP 2001141103 A JP2001141103 A JP 2001141103A JP 2002333804 A JP2002333804 A JP 2002333804A
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cleaning
cleaning device
resin
surface layer
photosensitive drum
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Yoshihisa Saito
善久 斉藤
Mayumi Oshiro
真弓 大城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、耐摩耗性に優れた表面層でかつ感
光体ドラムをクリーニングするためのクリーニング機能
を維持しつつ、感光体ドラムとクリーニングブレード間
で発生する異常振動を抑制できるクリーニング装置、プ
ロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 本発明に係るクリーニング装置、プロセ
スカートリッジ及び画像形成装置の代表的な構成は、記
録シート9に画像を形成する画像形成装置の移動可能な
感光体ドラム1をクリーニングするクリーニング装置7
において、前記感光体ドラム1に当接し感光体ドラム1
に残留するトナーを除去するクリーニングブレード6
と、を有し、感光体ドラム1の表面層のテーパー摩耗試
験機での摩耗量が1.5mg以下の時、感光体ドラム1
の表面層とクリーニングブレード6との動摩擦係数が、
50mm/minの走査速度で測定した動摩擦係数≦
0.9、且つ3mm/minの走査速度で測定した動摩
擦係数≦50mm/minの走査速度で測定した動摩擦
係数*1.1の範囲にあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録シートに画像
を形成する画像形成装置及びプロセスカートリッジに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のクリーニング装置について説明す
る。従来、電子写真装置のクリーニング手段としては、
クリーニングローラを感光体ドラムである感光体に当接
回転させることによって、またはクリーニングブレード
を当接させることによって、転写されなかった残留トナ
ーをかきとり、感光体から残留トナーを除去することが
一般的である。
【0003】特に、プロセスカートリッジ式の構成をと
る電子写真装置では、構成が簡単、コストが安い等の利
点からウレタンゴム製のクリーニングブレードを感光体
の移動方向に対し、カウンター方向に加圧当接させるこ
とが多い。
【0004】しかしながら、感光体ドラムの特性向上の
ために表面層の樹脂の粘度平均分子量を上げたり、耐摩
耗性に優れた樹脂を用いると、感光体ドラム回転開始時
/停止時などの低速回転時にブレードと感光体ドラムの
間で異常振動(stick−slip振動)が発生しや
すくなり、これが耳障りな異常音となる。また、最悪は
ブレードの先端が像坦持体の回転方向に捲れると言う問
題を発生する。
【0005】一般的には、潤滑材の塗布等により摩擦係
数を下げることで、ドラム回転時の振動やブレード捲れ
に対処している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光体
ドラム表面層の樹脂の粘度平均分子量が大きい時や耐摩
耗性優れた樹脂を用いるときに、感光体ドラム低速回転
時の振動(stick−slip振動)までは対処が困
難であった。
【0007】そこで本発明は、耐摩耗性に優れた表面層
でかつ感光体ドラムをクリーニングするためのクリーニ
ング機能を維持しつつ、感光体ドラムとクリーニングブ
レード間で発生する異常振動を抑制できるクリーニング
装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るクリーニング装置、プロセスカートリッ
ジ及び画像形成装置の代表的な構成は、記録シートに画
像を形成する画像形成装置の移動可能な感光体ドラムを
クリーニングするクリーニング装置において、前記感光
体ドラムに当接し感光体ドラムに残留するトナーを除去
するクリーニング部材と、を有し、前記感光体ドラムの
表面層のテーバー摩耗試験機での摩耗量が1.5mg以
下の時、前記感光体ドラムの表面層と前記クリーニング
部材との動摩擦係数が、50mm/minの走査速度で
測定した動摩擦係数≦0.9、且つ3mm/minの走
査速度で測定した動摩擦係数≦50mm/minの走査
速度で測定した動摩擦係数*1.1の範囲にあることを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係るクリーニング装置、
プロセスカートリッジ及び画像形成装置の実施形態につ
いて、図を用いて説明する。図1は本発明を適用した電
子写真方式の画像形成装置(例えばプリンタ、複写機
等)の概略図であり、この装置について簡単に説明す
る。
【0010】図1に示すように、感光体ドラム1は帯電
手段2(ここでは帯電ローラー、このほかにブラシやコ
ロナ帯電がある)によって所定の表面電位に帯電され
る。そこに露光手段3(例えば、複写機の場合には原稿
からの反射光、プリンターの場合にはコンピューター等
のホストからの信号に応じたレーザ光等)によって潜像
が形成され、現像手段4によって潜像が顕像化される。
そして転写手段5によって記録シート9に未定着のトナ
ー像が転写される。これが定着手段8によって記録シー
トとトナー像が定着されるのが一般的な電子写真プロセ
スである。また、感光体ドラム1は、クリーニング装置
7によりクリーニングされ、感光体ドラム1に残った残
トナーが取り除かれ、次の画像形成に備える。なお、ク
リーニング装置7は、画像形成装置に一体に形成されて
いる必要は無く、画像形成装置に着脱可能なプロセスカ
ートリッジの一部であってもよい。
【0011】ここで本発明に関係するクリーニング装置
7について詳細に説明する。クリーニング装置7は、ク
リーニング部材であるクリーニングブレード6を有し、
クリーニングブレード6は、感光体ドラム1に対する当
接角が20°で、感光体ドラム1に対する侵入量は1.
0mmであり、この時のクリーニングブレード6の線圧
は36g/cmになっている。また、クリーニングブレ
ード6は、自由長が3mmから20mm、ゴム硬度が4
5度から85度、板厚が0.5mmから3.0mmとな
るように構成する。
【0012】このような設定とすることにより、シート
搬送中のクリーニング不良が発生することを防ぐことが
できる。
【0013】また、感光体ドラム1は、表面層の樹脂の
粘度平均分子量を上げたり、耐摩耗性に優れた樹脂を用
いることにより、感光体ドラム1の特性の向上を図って
いる。しかしながら、表面層の樹脂の粘度平均分子量が
大きくなったり、耐摩耗性に優れた樹脂を用いることに
より動摩擦係数が上昇しstick−slip振動が起
こりやすくなる。これは樹脂の損失弾性率が大きくなる
ことに依存していると考えられる。したがって、感光体
ドラム1の損失弾性率を小さくすることが根本的な対策
となるが、耐摩耗性との両立が難しい。
【0014】以下、感光体ドラム1の構成について説明
し、損失弾性率を小さくすることと、耐摩耗性とを両立
することができる感光体ドラム1の構成について検討す
る。
【0015】感光体ドラム1は、導電性支持体の上に感
光層(表面層)を設けた構成としている。
【0016】導電性支持体としては、支持体自体が導電
性をもつもの、例えばアルミニウム、アルミニウム合
金、ステンレス、クロム、チタンなどを用いることがで
き、そのほかにアルミニウム、アルミニウム合金、酸化
インジウム−酸化錫合金などを真空蒸着によって被膜形
成された層を有する前記導電性支持体やプラスチック、
導電性粒子(例えばカーボンブラック、酸化錫粒子な
ど)を適当なバインダーとともにプラスチックや紙に含
浸した支持体、導電性バインダーを有するプラスチック
などを用いることができる。
【0017】また、感光体ドラム1は、導電性支持体と
感光層の中間に、バリヤー機能と接着機能をもつ下引層
を設けた構成とすることもできる。下引層は、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレ
ン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ゼラチン、酸化アルミニウムなどによって形成でき
る。下引層の膜厚は、5μm以下、好ましくは0.5〜
3μmが適当である。下引層はその機能を発揮するため
には、107 Ω・cm以上であることが望ましい。
【0018】感光層は、露光により電荷担体を発生する
電荷発生層と、発生した電荷担体を輸送する能力を持つ
電荷輸送層との組み合わせからなる感光層を用いること
ができる。
【0019】電荷発生層は、アゾ顔料、キノン顔料、キ
ノシアニン顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、ビスベ
ンゾイミダゾール顔料、フタロシアニン顔料、キナクド
リン顔料などの電荷発生材料の1種類あるいは2種類以
上を蒸着するか、または適当なバインダーと共に(バイ
ンダーが無くても可)分散し塗工によって形成できる。
【0020】バインダーは、広範囲な絶縁性樹脂または
有機光導電性ポリマーから選択できる。たとえば絶縁性
樹脂としてはポリビニルブチラール、ポリアリレート
(ビスフェノールAとフタル酸の縮重合体等)、ポリカ
ーボネート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、アクリル
樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド、セルロー
ス系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポ
リビニルアルコールなどを挙げることができる。
【0021】また、有機光導電性ポリマーとしては、カ
ルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレ
ンなどが挙げられる。
【0022】電荷発生層の膜厚は0.01〜15μm、
好ましくは0.05〜5μmであり、電荷発生層と結着
剤との重量比は10:1〜1:20である。
【0023】電荷発生層用塗料に用いる溶剤は、使用す
る樹脂や電荷輸送材料の溶解性や分散安定性から選択さ
れるが、有機溶剤としてはアルコール類、スルホキシド
類、エーテル類、エステル類、脂肪族ハロゲン化炭化水
素類あるいは芳香族化合物などを用いることができる。
【0024】塗工は、浸漬コーティング法、スプレーコ
ーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレード
コーティング法などのコーティング法を用いて行なうこ
とができる。
【0025】電荷輸送層は、電荷輸送材料を成膜性のあ
る樹脂に溶解させて形成される。本発明に用いられる有
機の電荷輸送材料の例としては、ヒドラゾン系化合物、
スチルベン系化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾー
ル系化合物、チアゾール系化合物、トリアリールメタン
系化合物などが挙げられる。これらの電荷輸送物質は1
種または2種以上組み合わせて用いることができる。
【0026】電荷輸送層に用いる結着剤の例としては、
フェノキシ樹脂、ポリアクリルアミド、ポリビニルブチ
ラール、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリアミド、
アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、メタクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル、アルキド樹脂、ポリ
カーボネート、ポリウレタンあるいはこれらの樹脂の繰
返し単位のうち2つ以上を含む共重合体、たとえばスチ
レン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリロニト
リルコポリマー、スチレン−マレイン酸コポリマーなど
を挙げることができる。また、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレンな
どの有機光導電性ポリマーからも選択できる。
【0027】電荷輸送層の膜厚は5〜50μm、好まし
くは8〜30μmであり、電荷輸送物質と結着剤との重
合比は5:1〜1:5、好ましくは3:1〜1:3程度
である。また、必要に応じて、酸化防止剤や潤滑性付与
のための樹脂やオイルを混合したり、無機/有機微粒子
を分散したりできる。塗工は前述のようなコーティング
法を用いて行なうことができる。
【0028】次に、上述した感光体ドラム1の構成の具
体的な例を挙げ、耐摩耗性、動摩擦係数、stick−
slip振動の観点から実施に適した構成について検討
する。尚、以下、実施に適した感光体ドラム1の構成の
例を実施例と、実施に適さない感光体ドラム1の構成の
例を比較例として示した。
【0029】(実施例1)導電性支持体としてφ30、
長さ357.5mmのアルミニウム素管を用い、下地層
としてアルコール可溶性ポリイミド樹脂100重量部を
メタノール500重量部に溶解したものをディッピング
法にて1μm塗布し80度で10分乾燥した。
【0030】次に電荷発生層として、ブチラール樹脂5
0重量部をメチルエチルケトン300重量部に溶解し、
これに無金属フタロシアニン顔料10重量部を分散した
液をディッピング法にて0.2μm塗布し、90度で3
0分乾燥した。
【0031】この上に表面層となる電荷輸送層として、
粘度平均分子量が50000のポリアリレート100重
量部と、電荷輸送物質としてヒドラゾン系化合物150
重量部と、フッ素系有機樹脂微粒子60重量部をモノク
ロロベンゼン800重量部に溶解/分散しディッピング
塗布法にて30μm塗布し150度で60分乾燥した。
【0032】このように構成した感光体ドラム1の動摩
擦係数は、走査速度が50mm/minのときが0.7
8で3mm/minの時が0.78であり、テーバー摩
耗試験による摩耗量は1.25mgであった。動摩擦係
数は、新東科学株式会社製HEIDON14DRで、ウ
レタン製のブレードチップ1.2mm厚、幅1mmを用
いて測定した。
【0033】テーバー摩耗試験の条件は、回転円盤の回
転速度は60rpm、試験片に加える荷重は、4.9N
(500gf)2個、試験回数は、連続1000回、摩
耗くず吸入孔の風量は、0.5m3、研磨材は、#20
00のラッピングテープを用いた。
【0034】感光体ドラム1を、キヤノン製デジタル複
写機MEDIO GP405に装着して1枚間欠モード
で50000枚耐久し、ドラム停止直前の低速回転時の
異常音の発生の有無を検討した。異常音は複写機本体の
稼動音に比較して大きいか小さいかを判断基準とした。
【0035】以下の実施例、比較例にて、平均粒径0.
1ミクロンのフッ素系有機樹脂微粒子の混合量、電荷輸
送剤の固形分中の比率、シリコン系の潤滑性樹脂の添加
量の検討を行った。
【0036】図2乃至図4は、下記の実施例、比較例に
おけるテーバー摩耗量、動摩擦係数A、動摩擦係数B、
動摩擦係数B/動摩擦係数A、異常音判定をまとめたも
のである。
【0037】(実施例2)表面層のフッ素系有機樹脂微
粒子を50重量部にした以外は実施例1と同じドラムを
作成した。
【0038】(実施例3)表面層のフッ素系有機樹脂微
粒子を40重量部にした以外は実施例1と同じドラムを
作成した。
【0039】(比較例6)表面層のフッ素系有機樹脂微
粒子を30重量部にした以外は実施例1と同じドラムを
作成した。
【0040】(比較例7)表面層のフッ素系有機樹脂微
粒子を20重量部にした以外は実施例1と同じドラムを
作成した。
【0041】(比較例1)表面層の電荷輸送剤の固形分
中の比率を20wt%にし、フッ素系有機樹脂微粒子を
混合しない以外は実施例1と同じドラムを作成した。
【0042】(比較例2)表面層の電荷輸送剤の固形分
中の比率を30wt%にした以外は比較例1と同じドラ
ムを作成した。
【0043】(比較例3)表面層の電荷輸送剤の固形分
中の比率を40wt%にした以外は比較例1と同じドラ
ムを作成した。
【0044】(比較例4)表面層の電荷輸送剤の固形分
中の比率を50wt%にした以外は比較例1と同じドラ
ムを作成した。
【0045】(比較例5)表面層の電荷輸送剤の固形分
中の比率を60wt%にした以外は比較例1と同じドラ
ムを作成した。
【0046】(実施例4)表面層の樹脂のうち10wt
%を潤滑性樹脂にした以外は比較例3と同じドラムを作
成した。
【0047】(実施例5)表面層の樹脂のうち7wt%
を潤滑性樹脂にした以外は比較例3と同じドラムを作成
した。
【0048】(実施例6)表面層の樹脂のうち5wt%
を潤滑性樹脂にした以外は比較例3と同じドラムを作成
した。
【0049】(実施例7)表面層の樹脂のうち3wt%
を潤滑性樹脂にした以外は比較例3と同じドラムを作成
した。
【0050】(比較例8)表面層の樹脂のうち1wt%
を潤滑性樹脂にした以外は比較例3と同じドラムを作成
した。
【0051】図2に示すように、テフロン(登録商標)
添加量(フッ素系樹脂微粒子の量)が少ないとかえって
動摩擦係数が上がってしまった。その後添加量が増える
に従い摩耗量が減少し、動摩擦係数も下がり、実施例1
〜3(フッ素系樹脂微粒子:40重量部以上、テーバー
摩耗量:1.50以下、動摩擦係数A:0.90以下、
動摩擦係数B:動摩擦係数A*1.1以下)で量異常音
も発生しなくなった。
【0052】図3に示すように、電荷輸送剤の割合(C
TM/(CTM+CTB)を減らしてテーバー摩耗量を
低減すると、動摩擦係数は増加し、比較例1〜3(電荷
輸送剤の割合:40%以下、テーバー摩耗量:1.50
以下))で、動摩擦係数Aが1.00以上、動摩擦係数
Bが動摩擦係数A*1.1以上となり異常音が発生し
た。
【0053】図4に示すように、潤滑性樹脂としてシリ
コン系のものを用いた。動摩擦係数においては、フッ素
系の潤滑性樹脂の方が効果があるが、フッ素系の潤滑性
樹脂では電子写真特性の悪化が懸念される。このため、
シリコン系の樹脂を用いることにより、電子写真特性の
悪化を防止することができる。
【0054】少量の添加では効果が少ないが、実施例4
〜7(CAM添加量:3%以上、テーバー摩耗量:1.
50以下、動摩擦係数A:0.90以下、動摩擦係数
B:動摩擦係数A*1.1以下)で異常音が消える。こ
のとき、テーバー摩耗はあまり変化しないが、大量に添
加するとやや増える傾向にある。
【0055】上述の結果より、感光体ドラム1の表面層
をテーバー摩耗量が1.5mg以下かつ、 動摩擦係数A ≦ 0.9 かつ、 動摩擦係数B ≦ 動摩擦係数A*1.1 動摩擦係数A :50mm/minの走査速度で測定し
た動摩擦係数 動摩擦係数B :3mm/minの走査速度で測定した
動摩擦係数 とすることにより、感光体ドラム1の回転開始時/停止
時などの低速回転時にクリーニングブレード6と感光体
ドラム1の間で発生する異常振動(stick−sli
p振動)を抑制することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、感光体ドラムの表
面層のテーバー摩耗試験機での摩耗量が1.5mg以下
の時、前記感光体ドラムの表面層と前記クリーニング部
材との動摩擦係数Aが0.9以下でかつ、動摩擦係数B
が動摩擦係数A*1.1以下とすることにより、耐摩耗
性に優れた表面層でかつ感光体ドラムをクリーニングす
るためのクリーニング機能を維持しつつ、感光体ドラム
とクリーニングブレード間で発生する異常振動を抑制で
きるクリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像
形成装置を提供することができる。
【0057】動摩擦係数A:50mm/minの走査速
度で測定した動摩擦係数 動摩擦係数B:3mm/minの走査速度で測定した動
摩擦係数
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置を示す図である。
【図2】フッ素系有機樹脂微粒子混合量の検討結果であ
る。
【図3】電荷輸送剤の固形分中の比率の検討結果であ
る。
【図4】潤滑性樹脂の添加量の検討結果である。
【符号の説明】
1 …感光体ドラム 2 …帯電手段 3 …露光手段 4 …現像手段 5 …転写手段 6 …クリーニングブレード 7 …クリーニング装置 8 …定着手段 9 …記録シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H068 AA28 2H134 GA01 GB02 HD01 HD04 HD06 HD11 HD17 HD19 KD08 KG08 KH05 KH15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録シートに画像を形成する画像形成装
    置の移動可能な感光体ドラムをクリーニングするクリー
    ニング装置において、 前記感光体ドラムに当接し感光体ドラムに残留するトナ
    ーを除去するクリーニング部材と、を有し、 前記感光体ドラムの表面層のテーバー摩耗試験機での摩
    耗量が1.5mg以下の時、前記感光体ドラムの表面層
    と前記クリーニング部材との動摩擦係数が、50mm/
    minの走査速度で測定した動摩擦係数≦0.9、且つ
    3mm/minの走査速度で測定した動摩擦係数≦50
    mm/minの走査速度で測定した動摩擦係数*1.1
    の範囲にあることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 前記クリーニング部材の当接角度が18
    度から35度であることを特徴とする請求項1に記載の
    クリーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング部材の自由長が3mm
    から20mmであることを特徴とする請求項1に記載の
    クリーニング装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニング部材のゴム硬度が45
    度から85度であることを特徴とする請求項1に記載の
    クリーニング装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニング部材の板厚が0.5m
    mから3.0mmであることを特徴とする請求項1に記
    載のクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 前記クリーニング部材の侵入量が0.1
    mmから2.0mmであることを特徴とする請求項1に
    記載のクリーニング装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6に記載のクリーニング装
    置を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6に記載のクリーニング装
    置を有することを特徴とする画像形成装置。
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