JP2005037852A - クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像担持体1、10もしくは記録部材支持体24移動方向上流側から順に、第1クリーニングブレード8a、第2クリーニングブレード8bの2つのブレードを備え、第2クリーニングブレード8bは、弾性材料に研磨剤粒子を含有させてなる研磨剤粒子含有層8b−1を有する研磨用ブレードであり、研磨用ブレード8bが像担持体1、10もしくは記録部材支持体24に当接して形成する接触面における研磨剤粒子の体積占有率が50%以上90%以下であるクリーニング装置とする。
【選択図】図2
Description
例えば、特定の粒径分布を有する球形化した粉砕型のトナー(例えば、特許文献1〜4参照。)や、懸濁重合により球形化、小粒径化されたトナーを得る方法(例えば、特許文献5参照。)、バインダー樹脂と着色剤とを水と混和しない溶媒中で混合し、分散安定剤の存在下で水系溶媒中に分散させ、球形化、小粒径化されたトナーを得る方法(例えば、特許文献6参照。)、一部に変性された樹脂を含むバインダー樹脂と、着色剤とを有機溶媒中で混合し、水系溶媒中に分散させて、変性された樹脂の重付加反応を行わせ、球形化、小粒径化したトナーを得る方法(例えば、特許文献7参照。)等が提案されている。このようなトナーにより、画質の向上、流動性の向上が得られている。
その一つは、感光体上に未転写で残るトナーのクリーニングが、クリーニングブレードを用いたクリーニング方式では、ブレードと感光体の間で球形トナーが回転し、その隙間に入り込むため、クリーニングされにくいことである。この点について、例えば、懸濁重合後の重合体を分散媒中でガラス転移点以上に加熱し凝集粒子を得、その凝集粒子を加温されたジェット気流中に導入し、凝集粒子を解砕すると同時に乾燥することにより、不定形状の小粒径トナーを得る方法が提案されている(例えば、特許文献8参照。)。また、バインダー樹脂と着色剤とを水と混和しない溶媒中で混合し、分散安定剤の存在下で水系媒体中に分散させ、得られた懸濁液から加熱および/または減圧により溶剤を除去することにより、表面に凹凸を有するトナー粒子を得る方法(例えば、特許文献9参照。)が提案されている。
このような汚れは、感光体からトナー像を転写されて保持する中間転写体や、トナー像が転写された記録紙を支持して搬送する紙搬送ベルトの汚れについても同様であり、部材表面のクリーニングを良好に行うクリーニング装置が望まれている。
1.本発明は、像担持体もしくは記録部材支持体の表面をクリーニングするクリーニング装置であって、該クリーニング装置は、像担持体もしくは記録部材支持体移動方向上流側から順に、第1クリーニングブレード、第2クリーニングブレードの2つのブレードを備え、該第2クリーニングブレードは、弾性材料に研磨剤粒子を含有させてなる研磨剤粒子含有層を有する研磨用ブレードであり、該研磨用ブレードが像担持体もしくは記録部材支持体に当接して形成する接触面における該研磨剤粒子の体積占有率が50%以上90%以下のクリーニング装置である。
2.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードと像担持体もしくは記録部材支持体とが接触する幅は、0.01mm以上5mm以下であることを特徴とする。
4.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードは、ブレード母体層と、前記研磨剤粒子含有層との2層構造からなることを特徴とする。
6.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードに用いられる弾性材料は、ゴム硬度が85度以上100度以下のゴム材料であることを特徴とする。
7.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードに用いられる弾性材料は、動摩擦係数が1.5以下のゴム材料であることを特徴とする。
9.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードの研磨剤粒子含有層は、研磨剤粒子の体積占有率に傾斜を有し、体積占有率が50%以上の研磨剤粒子リッチ層が、ブレードの厚み方向に5μm以上100μm以下の厚みであることを特徴とする。
11.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードの研磨剤粒子含有層は、純度80%以上の酸化セリウムを含有することを特徴とする。
12.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードに用いられる研磨剤粒子の平均粒径は、0.05μm以上100μm以下であることを特徴とする。
14.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードは、研磨剤粒子含有層からなるエッジの曲率Rを5μm以上150μm以下とすることを特徴とする。
15.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードの研磨剤粒子含有層からなるエッジの曲率Rは、該研磨用ブレード製造時のシート切断と同時に形成されることを特徴とする。
16.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードは、製造時のシート切断の際、シート表面に対して垂直方向よりも角度を設けて切断され、製造されることを特徴とする。
17.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードは、研磨剤粒子含有層からなるエッジが像担持体もしくは記録部材支持体に当接するように設置され、像担持体もしくは記録部材支持体の空回しによって当該当接部が切削されることを特徴とする。
19.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードの当接角は、5度以上25度以下であることを特徴とする。
20.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードの当接圧は、10gf/cm以上80gf/cm以下であることを特徴とする。
21.前記クリーニング装置において、前記研磨用ブレードの食い込み量は、0.2mm以上1.5mm以下であることを特徴とする。
28.前記画像形成装置において、前記現像手段で用いられるトナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られるトナーであることを特徴とする。
29.前記画像形成装置において、前記現像手段で用いられるトナーは、形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあることを特徴とする。
31.前記画像形成装置において、前記トナーは、その形状が長軸r1、短軸r2、厚さr3で規定され(但し、r1≧r2≧r3とする。)、長軸r1と短軸r2との比(r2/r1)が0.5〜1.0の範囲にあり、厚さr3と短軸r2との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲にあることを特徴とする。
33.前記トナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られることを特徴とする。
34.前記トナーは、形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあることを特徴とする。
36.前記トナーは、その形状が長軸r1、短軸r2、厚さr3で規定され(但し、r1≧r2≧r3とする。)、長軸r1と短軸r2との比(r2/r1)が0.5〜1.0の範囲にあり、厚さr3と短軸r2との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲にあることを特徴とする。
図1は、感光体表面のクリーニング手段として本発明のクリーニング装置を装着した画像形成装置の構成を示す概略図である。図2は、本発明のクリーニング装置を装着した画像形成装置の感光体周囲の構成を示す概略図である。
潜像担持体である感光体1の周囲は、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置6、定着装置7及びクリーニング装置8が配置されている。
帯電装置2は、コロナ方式、ローラ方式、ブラシ方式、ブレード方式のいずれであってもよく、ここでは、ローラ方式の帯電装置2を示す。帯電装置2は、帯電ローラ2a、帯電ローラ2aを清掃するために当接されているクリーニングパッド2b、帯電ローラ2aに接続される図示しない電源を備える。帯電ローラ2aに高電圧を印加して、曲率を有する帯電ローラ2aと感光体1との間に所定の電圧を印加し、感光体1との間でコロナ放電を発生させて感光体1の表面を一様に帯電するものである。
現像装置4は、現像剤を担持して感光体1に供給する現像剤担持体4aと、トナー供給室等を備える。感光体1と微小間隔をおいて配置された円筒状の現像剤担持体4aと、現像剤担持体4a上の現像剤量を規制する現像剤規制部材とを有している。現像剤担持体4aは、回転可能に支持された中空円筒状の現像剤担持体4aと、現像剤担持体4aの内部にこれと同軸に固設されたマグネットロールとを備えており、現像剤担持体4aの外周面に現像剤を磁気的に吸着して搬送するようになっている。現像剤担持体4aは導電性で、非磁性部材で構成されており、現像バイアスを印加するための電源が接続されている。現像剤担持体4aと感光体1との間には、電源から電圧が印加され、現像領域に電界が形成される。
定着装置7は、ハロゲンランプ等の加熱手段であるヒータを有する定着ローラと、圧接される加圧ローラとを備えている。定着ローラは、芯金表面にシリコーンゴム等の弾性層を100〜500μm、好ましくは400μmの厚みに設け、更にトナーの粘性による付着を防止する目的で、フッ素樹脂等の離型性の良い樹脂表層が形成されている。樹脂表層は、PFAチューブ等で構成され、その厚みは機械的劣化を考慮して10〜50μm程度の厚みが好ましい。定着ローラの外周面には、温度検知手段が設けられ、定着ローラの表面温度を約160〜200℃の範囲の中で、ほぼ一定に保つようにヒータが制御されている。加圧ローラは、芯金表面にテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなオフセット防止層が被覆されている。定着ローラと同様に、芯金表面にシリコーンゴム等の弾性層を設けても良い。
第1クリーニングブレード8aは、金属、樹脂、ゴム等の材質からなるが、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム等のゴムが好ましく用いられ、この中でも特にウレタンゴムが好ましい。第1クリーニングブレード8aは、主に転写工程後の感光体1上に残留するトナーを除去する。
第2クリーニングブレード8bは、弾性材料に研磨剤粒子を含有させてなる研磨剤粒子含有層を有する研磨用ブレードである。感光体1上には、転写残トナー以外に、トナーから脱離した無機微粒子や、しみ出したワックス等の添加剤、あるいは記録紙の紙紛に含まれる炭酸カルシウム等の添加剤が付着する。これらの物質は、フィルミングを起こしたり、核からやがて塊にまで成長したりする。第2クリーニングブレード8bは、このような感光体1上の付着物質を削り取って除去する研磨用ブレードである。
1層構造の場合は、上記に示したように、弾性材料に研磨剤粒子を混合して遠心成形によりシート状に成形し、それを切断することにより研磨用ブレード8bが得られるので、製造工程を簡易にできるという利点がある。
一方、2層構造の場合は、上記の1層構造の場合よりも弾性材料、研磨剤粒子の量を減らして薄いシートを成形し、それを切断して研磨剤粒子含有層8b−1からなる薄いブレードとし、ゴム、樹脂、金属等の材質からなるブレード母体層に接着させるか、あるいは、上記の研磨剤粒子を含有して成形された薄いシートの上に、ブレード母体層を形成する樹脂、金属等の材料を流し込み、遠心成形により一体のシート状に成形して、その後切断するかによって得られる。このような2層構造のブレードは、一方では、研磨剤粒子含有層8b−1とブレード母体層それぞれの寸法精度が要求されるが、他方で、研磨剤粒子含有層8b−1を支持し、ブレードの弾性等の物性を決定するブレード母体層と、感光体1上の付着物質を除去するための研磨剤粒子含有層8b−1とに機能を分けて設計することもできる。
また、弾性材料としては、ゴム硬度が65度以上100度以下の上記のゴム材料がよい。硬度が65度より小さいとブレードの摩耗の進行が早く、また、硬度が100度より大きいとブレードのエッジが欠けやすくなるからである。より好ましくは、ゴム硬度は85度以上100度以下である。ゴム硬度を85度以上にすることで、研磨用ブレード8bと被研磨面との接触面積を減らし、これにより面圧を高めて研磨力を向上させることができるからである。また、研磨剤粒子のブレードへのめり込みも防ぐことができ、高い研磨力を維持できる。
尚、研磨用ブレード8bが感光体1と接する先端部のみを上記の高ゴム硬度材料から構成するものとしても、同様の効果が得られる。また、ゴム硬度が高くない材料であっても、研磨用ブレード8bの裏側にマイラーなどの補強部材を接着することにより、ゴム硬度を補って研磨力を向上させることができる。また、研磨用ブレード8bの被研磨面に対する接触の姿勢を維持することができる。
20(mm)×20(mm)×2(mm)のブレード形状をした弾性材料に、両面テープで板金を貼り付け、ブレードエッジを24°の角度で厚さ100μmのPET板に当接させ、50gf/cmの荷重をかけ押さえつけながら、25mm/minの速度で引っ張ってPET板上を移動させ、このときの摺動抵抗を検出して動摩擦係数を求めた。
上記の測定によって得られる弾性材料の動摩擦係数は、1.5以下であることが好ましい。これにより、研磨用ブレード8bと被研磨面との間に働く摩擦力を低減し、また、摩擦力の変動による影響を少なくして、研磨用ブレード8bの被研磨面に対する接触の姿勢が変化するのを防止できる。すなわち、研磨の条件を常に一定にできるので、研磨効果を維持することができる。また、ゴム硬度が85度以上の高硬度材料を用いた場合、動摩擦係数が大きいと被研磨面との間に働く摩擦力の影響で研磨用ブレード8bが引っ張られたり、縮んだりするため、ブレードのエッジに欠けを生じやすくなるが、動摩擦係数の低い材料とすることにより、高ゴム硬度の材料であってもこのような欠けのないブレードとすることができる。
動摩擦係数が1.5以下の弾性材料としては、表面をフッ素などで処理したウレタンゴムや、フッ素元素などを含有したウレタンゴム等が挙げられる。
上記の研磨剤粒子リッチ層r1の厚みは、研磨剤粒子含有層8b−1に含有される研磨剤粒子の量、あるいは、研磨剤粒子含有層8b−1を形成するために使用する研磨剤粒子の絶対量を加減することによって調整することができる。
図3に示したように、研磨用ブレード8bは、研磨剤粒子含有層8b−1が感光体1表面に当接するように設置されるが、その当接部であるエッジを切削した形状とすることが好ましい。研磨用ブレード8bのエッジ部の構造は、ミクロ的にみると、研磨剤粒子が露出しておらず、表面がごく薄いゴム等の弾性材料からなるスキン層で覆われている。したがって、クリーニング装置8使用初期においては、研磨用ブレード8bの研磨効果は十分でなく、ある程度使用されて、研磨用ブレード8bのエッジの表面が削れてから、それによって露出した研磨剤粒子の研磨力により研磨効果が現れてくる。
そこで、研磨用ブレード8bのエッジの形状を切削した形状とすることで、研磨剤粒子を露出させて、クリーニング装置8使用開始直後から、十分な研磨効果を得ることができる。
図6は、研磨用ブレード8bの製造工程におけるシートを切断するときの模式図である。図6(a)に示すように、剃刀状、あるいは円形状のカッター11をシートの研磨剤粒子リッチ層r1側から当ててブレード状に切断するが、このとき、切断面とカッター11の摩擦抵抗により、表面に近い研磨剤粒子リッチ層r1が引きちぎられる。これにより、研磨用ブレード8のエッジの曲率Rを形成することができる。尚、曲率Rの大きさは、カッター11の刃の形状、切断速度等によって調整することができる。
また、図6(b)に示すように、カッター11の刃を、シート表面に対して垂直よりも角度を傾けて切断するようにしても良い。これにより、切断された一方のブレードのエッジは曲率Rが大きくなると共に、切断面に容易に研磨剤粒子を露出させることができる。
このとき、研磨用ブレード8bの当接角は、5度以上25度以下が好ましい。研磨用ブレード8bの当接角が5度未満であると、ブレードが腹当たりになってしまい、クリープ現象により経時で研磨機能を発揮しなくなる。また、25度を超えるとジョブ終了時における感光体1の逆転でブレードめくれが発生してしまう。
研磨用ブレード8bの硬度と、上記の当接圧の関係で得られる研磨用ブレード8bの感光体1への食い込み量は、0.2mm以上1.5mm以下であることが好ましい。上記の食い込み量となるように研磨用ブレード8bを設置することで、感光体1の膜削れ量を過剰に増加させることなく、付着物質の除去を行う研磨用ブレード8bとしての役割を十分に発揮させることができる。
図7は、研磨用ブレード8bに接離機構を設けた構成を示す図である。研磨用ブレード8bは、支点をもつ回動自在な支持体8fに固定され、接離用カム8eを支持体8fに当接させて感光体1に対して接離可能な構成としている。
図8は、接離機構の動作タイミングを示すフローチャートである。図8(a)に示すように、印刷動作終了を検知後感光体1の回転を継続し、接離用カム8eを回転させ研磨用ブレード8bを感光体1に当接させ、所定時間クリーニング動作を行わせた後、再び接離用カム8eを回転させ感光体1から離間し、その後感光体1の回転を停止して終了とする。尚、本例では研磨用ブレード8bの接離のタイミングを、単純に印刷動作終了後としたが、例えば、所定の印刷積算枚数に達した印刷動作終了後のように、動作のタイミングを設定するものであってもよい。これにより、初期印刷速度に影響することなく、適切に感光体1上の付着物質を除去することができる。また、研磨用ブレード8bが常時感光体1に当接していないことから、過剰な感光体1表面の摩耗を防止することができ、感光体1表面から除去した付着物質が研磨用ブレード8bに表面に溜まるのを防止することができる。
また、接離機構の動作タイミングは、これに限らず、図8(b)に示すように、画像形成装置本体電源投入時としてもよい。これにより、印刷動作前に確実に感光体1表面の付着物質を除去できるため、安定した画像を提供することができる。
図9は、本発明のクリーニング装置を装着した画像形成装置の別の構成を示す概略図である。図中符号100は複写装置本体、200はそれを載せる給紙テーブル、300は複写装置本体100上に取り付けるスキャナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
複写装置本体100には、潜像担持体としての感光体1の周囲に帯電、現像、クリーニング等の電子写真プロセスを実行する各手段を備えた画像形成手段18を、4つ並列にしたタンデム型画像形成装置が備えられている。タンデム型画像形成装置の上部には、画像情報に基づいて感光体1をレーザー光により露光し潜像を形成する露光装置21が設けられている。また、タンデム型画像形成装置の各感光体1と対向する位置には、無端状のベルト部材からなる中間転写ベルト10が設けられている。中間転写ベルト10を介して感光体1と相対する位置には、感光体1上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト10に転写する一次転写手段62が配置されている。
また、中間転写ベルト10の下方には、中間転写ベルト10上に重ね合わされたトナー像を、給紙テーブル200より搬送されてくる記録紙に一括転写する二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22は、2つのローラ23間に、無端ベルトである二次転写ベルト24を掛け渡して構成され、中間転写ベルト10を介して支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写ベルト10上のトナー像を記録紙に転写する。二次転写ベルト24は紙搬送ベルトも兼ねている。二次転写装置22の脇には、記録紙上の画像を定着する定着装置25が設けられている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成されている。
さらに、二次転写装置22および定着装置25の下側に、記録紙の両面に画像を記録すべく記録紙を反転する反転装置28を備える。
一方、上記のようなトナーは、トナーに内添、あるいは外添されている離型性を向上させるためのワックスや、流動性を向上させるための無機微粒子等がトナー中に占める割合が、小粒径化されたことで従来のトナーに比べ高くなっている。そして、これらの添加剤が感光体1上に発生する付着物質の要因となっている。そこで、本発明のクリーニング装置により、第1クリーニングブレード8aで感光体1上の転写残トナーや紙粉の除去を行い、下流側の研磨用ブレード8bでワックスや無機微粒子を主成分とする感光体1上の付着物質を削り取るようにして除去することができる。また、第1クリーニングブレード8aから漏れたトナーや紙粉等も研磨用ブレード8bで除去できる。研磨用ブレード8bは、研磨剤粒子層8b―1に厚みを有して研磨剤粒子を含有した構成であるため、研磨剤粒子が剥がれ落ちることがなく、長期に渡って良好なクリーニング機能を維持することができる。
本発明に係るトナーはバインダ樹脂として変性ポリエステル(i)を含む。変性ポリエステル(i)としては、ポリエステル樹脂中にエステル結合以外の結合基が存在したり、またポリエステル樹脂中に構成の異なる樹脂成分が共有結合、イオン結合などで結合した状態をさす。具体的には、ポリエステル末端に、カルボン酸基、水酸基と反応するイソシアネート基などの官能基を導入し、さらに活性水素含有化合物と反応させ、ポリエステル末端を変性したものを指す。
多価アルコール化合物(PO)としては、2価アルコール(DIO)および3価以上の多価アルコール(TO)が挙げられ、(DIO)単独、または(DIO)と少量の(TO)との混合物が好ましい。2価アルコール(DIO)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。3価以上の多価アルコール(TO)としては、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)中の1分子当たりに含有されるイソシアネート基は、通常1個以上、好ましくは、平均1.5〜3個、さらに好ましくは、平均1.8〜2.5個である。1分子当たり1個未満では、ウレア変性ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
2価アミン化合物(B1)としては、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)などが挙げられる。3価以上の多価アミン化合物(B2)としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。アミノアルコール(B3)としては、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。アミノメルカプタン(B4)としては、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。アミノ酸(B5)としては、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、前記B1〜B5のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)から得られるケチミン化合物、オキサゾリジン化合物などが挙げられる。これらアミン類(B)のうち好ましいものは、B1およびB1と少量のB2の混合物である。
また、ウレア変性ポリエステル中には、ウレア結合と共にウレタン結合を含有していてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結合含有量のモル比は、通常100/0〜10/90であり、好ましくは80/20〜20/80、さらに好ましくは、60/40〜30/70である。ウレア結合のモル比が10%未満では、耐ホットオフセット性が悪化する。
変性ポリエステル(i)を得るためのポリエステルプレポリマー(A)とアミン類(B)との架橋及び/又は伸長反応には、必要により反応停止剤を用い、得られるウレア変性ポリエステルの分子量を調整することができる。反応停止剤としては、モノアミン(ジエチルアミン、ジブチルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミンなど)、およびそれらをブロックしたもの(ケチミン化合物)などが挙げられる。
本発明においては、前記変性されたポリエステル(i)単独使用だけでなく、この(i)と共に、未変性ポリエステル(ii)をバインダ樹脂成分として含有させることもできる。(ii)を併用することで、低温定着性及びフルカラー装置に用いた場合の光沢性が向上し、単独使用より好ましい。(ii)としては、前記(i)のポリエステル成分と同様な多価アルコール(PO)と多価カルボン酸(PC)との重縮合物などが挙げられ、好ましいものも(i)と同様である。また、(ii)は無変性のポリエステルだけでなく、ウレア結合以外の化学結合で変性されているものでもよく、例えばウレタン結合で変性されていてもよい。(i)と(ii)は少なくとも一部が相溶していることが低温定着性、耐ホットオフセット性の面で好ましい。従って、(i)のポリエステル成分と(ii)は類似の組成が好ましい。(ii)を含有させる場合の(i)と(ii)の重量比は、通常5/95〜80/20、好ましくは5/95〜30/70、さらに好ましくは5/95〜25/75、特に好ましくは7/93〜20/80である。(i)の重量比が5%未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。
着色剤としては、公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
荷電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。このうち、特にトナーを負極性に制御する物質が好ましく使用される。
荷電制御剤の使用量は、バインダ樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定されるもので、一義的に限定されるものではないが、好ましくはバインダ樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の範囲で用いられる。好ましくは、0.2〜5重量部の範囲がよい。10重量部を超える場合にはトナーの帯電性が大きすぎ、荷電制御剤の効果を減退させ、現像ローラとの静電気的吸引力が増大し、現像剤の流動性低下や、画像濃度の低下を招く。
離型剤としては、融点が50〜120℃の低融点のワックスが、バインダ樹脂との分散の中でより離型剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これにより定着ローラにオイルの如き離型剤を塗布することなく高温オフセットに対し効果を示す。このようなワックス成分としては、以下のものが挙げられる。ロウ類及びワックス類としては、カルナバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン等の動物系ワックス、オゾケライト、セルシン等の鉱物系ワックス、及びおよびパラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス等が挙げられる。また、これら天然ワックスの外に、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス、エステル、ケトン、エーテル等の合成ワックス等が挙げられる。さらに、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド及び、低分子量の結晶性高分子樹脂である、ポリ−n−ステアリルメタクリレート、ポリ−n−ラウリルメタクリレート等のポリアクリレートのホモ重合体あるいは共重合体(例えば、n−ステアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合体等)等、側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子等も用いることができる。
荷電制御剤、離型剤はマスターバッチ、バインダ樹脂とともに溶融混練することもできるし、もちろん有機溶剤に溶解、分散する際に加えても良い。
トナー粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤として、無機微粒子が好ましく用いられる。この無機微粒子の一次粒子径は、5×10−3〜2μmであることが好ましく、特に5×10−3〜0.5μmであることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5wt%であることが好ましく、特に0.01〜2.0wt%であることが好ましい。
無機微粒子の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。中でも、流動性付与剤としては、疎水性シリカ微粒子と疎水性酸化チタン微粒子を併用するのが好ましい。特に両微粒子の平均粒径が5×10−2μm以下のものを使用して攪拌混合を行った場合、トナーとの静電力、ファンデルワールス力は格段に向上することより、所望の帯電レベルを得るために行われる現像装置内部の攪拌混合によっても、トナーから流動性付与剤が脱離することなく、ホタルなどが発生しない良好な画像品質が得られて、さらに転写残トナーの低減が図られる。
酸化チタン微粒子は、環境安定性、画像濃度安定性に優れている反面、帯電立ち上がり特性の悪化傾向にあることより、酸化チタン微粒子添加量がシリカ微粒子添加量よりも多くなると、この副作用の影響が大きくなることが考えられる。しかし、疎水性シリカ微粒子及び疎水性酸化チタン微粒子の添加量が0.3〜1.5wt%の範囲では、帯電立ち上がり特性が大きく損なわれず、所望の帯電立ち上がり特性が得られ、すなわち、コピーの繰り返しを行っても、安定した画像品質が得られる。
(トナーの製造方法)
1)着色剤、未変性ポリエステル、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー、離型剤を有機溶媒中に分散させトナー材料液を作る。
有機溶媒は、沸点が100℃未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。有機溶媒の使用量は、ポリエステルプレポリマー100重量部に対し、通常0〜300重量部、好ましくは0〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部である。
水系媒体は、水単独でも良いし、アルコール(メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などの有機溶媒を含むものであってもよい。
トナー材料液100重量部に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部である。50重量部未満ではトナー材料液の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。20000重量部を超えると経済的でない。
界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムべタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
商品名としては、サーフロンS−111、S−112、S−113(旭硝子社製)、フロラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129(住友3M社製)、ユニダインDS−101、DS−102(ダイキン工業社製)、メガファックF−110、F−120、F−113、F−191、F−812、F−833(大日本インキ社製)、エクトップEF−102、103、104、105、112、123A、123B、306A、501、201、204、(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF−100、F150(ネオス社製)などが挙げられる。
また、リン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コロイダルシリカ、ヒドロキシアパタイト等の無機化合物分散剤も用いることができる。
この反応は、分子鎖の架橋及び/又は伸長を伴う。反応時間は、ポリエステルプレポリマー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類(B)との反応性により選択されるが、通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは40〜98℃である。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。
有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に層流の攪拌状態で昇温し、一定の温度域で強い攪拌を与えた後、脱溶媒を行うことで紡錘形のトナー母体粒子が作製できる。また、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、トナー母体粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。
荷電制御剤の打ち込み、及び無機微粒子の外添は、ミキサー等を用いた公知の方法によって行われる。
これにより、小粒径であって、粒径分布のシャープなトナーを容易に得ることができる。さらに、有機溶媒を除去する工程で強い攪拌を与えることで、真球状からラクビーボール状の間の形状を制御することができ、さらに、表面のモフォロジーも滑らかなものから梅干形状の間で制御することができる。
形状係数SF−1は、トナー形状の丸さの割合を示すものであり、下記式(1)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる形状の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−1={(MXLNG)2/AREA}×(100π/4) ・・・式(1)
SF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
また、形状係数SF−2は、トナーの形状の凹凸の割合を示すものであり、下記式(2)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−2={(PERI)2/AREA}×(100π/4) ・・・式(2)
SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
形状係数の測定は、具体的には、走査型電子顕微鏡(S−800:日立製作所製)でトナーの写真を撮り、これを画像解析装置(LUSEX3:ニレコ社製)に導入して解析して計算した。
本発明に係るトナーはSF−1が100〜180の範囲にあり、SF−2が100〜180の範囲にあるトナーである。トナーの形状が球形に近くなると、トナーとトナーあるいはトナーと感光体1との接触合点接触になるために、トナー同士の吸着力は弱くなり従って流動性が高くなり、また、トナーと感光体1との吸着力も弱くなって、転写率は高くなる。一方、球形トナーは第1クリーニングブレード8aと感光体1との間隙に入り込みやすいため、トナーの形状係数SF−1とSF−2は100以上がよい。また、SF−1とSF−2が大きくなると、画像上にトナーが散ってしまい画像品位が低下する。このために、SF−1とSF−2は180を越えない方が好ましい。
図11は、本発明に係るトナーの形状を模式的に示す図である。図11において、略球形状のトナーを長軸r1、短軸r2、厚さr3(但し、r1≧r2≧r3とする。)で規定するとき、本発明のトナーは、長軸と短軸との比(r2/r1)(図11(b)参照)が0.5〜1.0で、厚さと短軸との比(r3/r2)(図11(c)参照)が0.7〜1.0の範囲にあることが好ましい。長軸と短軸との比(r2/r1)が0.5未満では、真球形状から離れるためにドット再現性及び転写効率が劣り、高品位な画質が得られなくなる。また、厚さと短軸との比(r3/r2)が0.7未満では、扁平形状に近くなり、球形トナーのような高転写率は得られなくなる。特に、厚さと短軸との比(r3/r2)が1.0では、長軸を回転軸とする回転体となり、トナーの流動性を向上させることができる。
なお、r1、r2、r3は、走査型電子顕微鏡(SEM)で、視野の角度を変えて写真を撮り、観察しながら測定した。
また、2成分系現像剤に用いる場合には、磁性キャリアと混合して用いれば良く、磁性キャリアとしては、鉄、マグネタイト、Mn、Zn、Cu等の2価の金属を含むフェライトであって、体積平均粒径20〜100μmが好ましい。平均粒径が20μm未満では、現像時に感光体1にキャリア付着が生じやすく、100μmを越えると、トナーとの混合性が低く、トナーの帯電量が不十分で連続使用時の帯電不良等を生じやすい。また、Znを含むCuフェライトが飽和磁化が高いことから好ましいが、画像形成装置100のプロセスにあわせて適宜選択することができる。磁性キャリアを被覆する樹脂としては、特に限定されないが、例えばシリコーン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、含フッ素樹脂、オレフィン樹脂等がある。その製造方法は、コーティング樹脂を溶媒中に溶解し、流動層中にスプレーしコア上にコーティングしても良く、また、樹脂粒子を静電気的に核粒子に付着させた後に熱溶融させて被覆するものであってもよい。被覆される樹脂の厚さは、0.05〜10μm、好ましくは0.3〜4μmがよい。
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
6 転写装置
7 定着装置
8 クリーニング装置
8a 第1クリーニングブレード
8b 第二クリーニングブレード(研磨用ブレード)
8b−1 研磨剤粒子含有層
r1 研磨剤粒子リッチ層
8e 接離用カム
10 中間転写ベルト
21 露光装置
25 定着装置
Claims (36)
- 像担持体もしくは記録部材支持体の表面をクリーニングするクリーニング装置であって、
該クリーニング装置は、像担持体もしくは記録部材支持体移動方向上流側から順に、第1クリーニングブレード、第2クリーニングブレードの2つのブレードを備え、 該第2クリーニングブレードは、弾性材料に研磨剤粒子を含有させてなる研磨剤粒子含有層を有する研磨用ブレードであり、 該研磨用ブレードが像担持体もしくは記録部材支持体に当接して形成する接触面における該研磨剤粒子の体積占有率が50%以上90%以下である ことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1に記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードと像担持体もしくは記録部材支持体とが接触する幅は、0.01mm以上5mm以下である ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1又は2に記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードは、前記研磨剤粒子含有層の1層構造からなる ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1又は2に記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードは、ブレード母体層と、前記研磨剤粒子含有層との2層構造からなる ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードに用いられる弾性材料は、ゴム硬度が65度以上100度以下のゴム材料である ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードに用いられる弾性材料は、ゴム硬度が85度以上100度以下のゴム材料である ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項5又は6に記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードに用いられる弾性材料は、動摩擦係数が1.5以下のゴム材料である ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードの研磨剤粒子含有層は、研磨剤粒子の含有量が0.5wt%以上50wt%以下である ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードの研磨剤粒子含有層は、研磨剤粒子の体積占有率に傾斜を有し、体積占有率が50%以上の研磨剤粒子リッチ層が、ブレードの厚み方向に5μm以上100μm以下の厚みである ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1ないし9のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードの研磨剤粒子含有層は、平均粒径及び/又は種類の異なる複数の研磨剤粒子を混合して含有する ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1ないし10のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードの研磨剤粒子含有層は、純度80%以上の酸化セリウムを含有する ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1ないし11のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードに用いられる研磨剤粒子の平均粒径は、0.05μm以上100μm以下である ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1ないし12のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードは、研磨剤粒子含有層からなるエッジの一部を切削され、該切削面が像担持体もしくは記録部材支持体に当接するように設置される ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項13に記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードは、研磨剤粒子含有層からなるエッジの曲率Rを5μm以上150μm以下とする ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項14に記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードの研磨剤粒子含有層からなるエッジの曲率Rは、該研磨用ブレード製造時のシート切断と同時に形成される ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項15に記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードは、製造時のシート切断の際、シート表面に対して垂直方向よりも角度を設けて切断され、製造される
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1ないし12のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードは、研磨剤粒子含有層からなるエッジが像担持体もしくは記録部材支持体に当接するように設置され、像担持体もしくは記録部材支持体の空回しによって当該当接部が切削される ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1ないし17のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードは、トレーリング方式で像担持体もしくは記録部材支持体と当接する ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項18に記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードの当接角は、5度以上25度以下である ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項18又は19に記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードの当接圧は、10gf/cm以上80gf/cm以下である ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項18ないし20のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードの食い込み量は、0.2mm以上1.5mm以下である ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1ないし21のいずれかに記載のクリーニング装置において、 前記研磨用ブレードは、前記像担持体に対して接離機構を有する ことを特徴とするクリーニング装置。
- 像担持体と、該像担持体の表面をクリーニングするクリーニング手段とを少なくとも含んで一体に支持され、画像形成装置本体に着脱自在に形成されたプロセスカートリッジであって、
該クリーニング手段として、請求項1ないし22のいずれかに記載のクリーニング装置を備える ことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 潜像を担持する像担持体と、 像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、 帯電した像担持体の表面に画像データに基づいて露光し、潜像を書き込む露光手段と、 像担持体表面に形成された潜像にトナーを供給し、可視像化する現像手段と、 像担持体表面の可視像を記録部材に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、
該画像形成装置は、像担持体の表面をクリーニングする手段として、請求項1ないし22のいずれかに記載のクリーニング装置を備える ことを特徴とする画像形成装置。 - 潜像を担持する第1の像担持体と、 第1の像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、 帯電した第1の像担持体の表面に画像データに基づいて露光し、潜像を書き込む露光手段と、 第1の像担持体表面に形成された潜像にトナーを供給し、可視像化する現像手段と、 第1の像担持体表面の可視像を第2の像担持体に一旦転写し、その後第2の像担持体が保持する可視像を記録部材に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、
該画像形成装置は、第2の像担持体の表面をクリーニングする手段として、請求項1ないし22のいずれかに記載のクリーニング装置を備える ことを特徴とする画像形成装置。 - 潜像を担持する像担持体と、 像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、 帯電した像担持体の表面に画像データに基づいて露光し、潜像を書き込む露光手段と、 像担持体表面に形成された潜像にトナーを供給し、可視像化する現像手段と、 像担持体表面の可視像を記録部材に転写する転写手段と、 転写位置近傍で記録部材を支持しながら搬送する記録部材支持体とを備える画像形成装置において、
該画像形成装置は、記録部材支持体の表面をクリーニングする手段として、請求項1ないし22のいずれかに記載のクリーニング装置を備える ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項24ないし26のいずれかに記載の画像形成装置において、 前記現像手段で用いられるトナーは、体積平均粒径が3〜8μmで、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.00〜1.40の範囲にある ことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項24ないし27のいずれかに記載の画像形成装置において、 前記現像手段で用いられるトナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られるトナーである ことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項24ないし28のいずれかに記載の画像形成装置において、 前記現像手段で用いられるトナーは、形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にある ことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項24ないし29のいずれかに記載の画像形成装置において、 前記現像手段で使用されるトナーは、略球形状である ことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項30に記載の画像形成装置において、 前記トナーは、その形状が長軸r1、短軸r2、厚さr3で規定され(但し、r1≧r2≧r3とする。)、長軸r1と短軸r2との比(r2/r1)が0.5〜1.0の範囲にあり、厚さr3と短軸r2との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲にある ことを特徴とする画像形成装置。
- 電子写真プロセスの現像工程に供されるトナーであって、 該トナーは、請求項24ないし26のいずれかに記載の画像形成装置において使用されるトナーであり、 体積平均粒径が3〜8μmで、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.00〜1.40の範囲にある ことを特徴とするトナー。
- 請求項32に記載のトナーにおいて、 前記トナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られる ことを特徴とするトナー。
- 請求項32又は33に記載のトナーにおいて、 前記トナーは、形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にある ことを特徴とするトナー。
- 請求項32ないし34のいずれかに記載のトナーにおいて、 前記トナーは、略球形状である ことを特徴とするトナー。
- 請求項35に記載のトナーにおいて、 前記トナーは、その形状が長軸r1、短軸r2、厚さr3で規定され(但し、r1≧r2≧r3とする。)、長軸r1と短軸r2との比(r2/r1)が0.5〜1.0の範囲にあり、厚さr3と短軸r2との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲にある ことを特徴とするトナー。
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