JP2007132999A - クリーニング装置、プロセスカートリッジ及びクリーニング装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像担持体に摺擦させる第1の導電性摺擦体と、前記第1の導電性摺擦体の像担持体回転方向の下流側にあって像担持体に摺擦させる第2の導電性摺擦体とを有し、像担持体上に形成されたトナー像が転写工程を通過した後に像担持体上に残留するトナーを前記第1及び第2の導電性摺擦体に正または負の異なる電圧を印加することより除去するようにしたクリーニング装置であって、前記第2の導電性摺擦体の下流側に像担持体表面に生成したフィルミング物質を除去するための弾性材料からなるフィルミング除去部材を配置する。
【選択図】図1
Description
(1)像担持体に摺擦させる第1の導電性摺擦体と、前記第1の導電性摺擦体の像担持体回転方向の下流側にあって像担持体に摺擦させる第2の導電性摺擦体とを有し、像担持体上に形成されたトナー像が転写工程を通過した後に像担持体上に残留するトナーを前記第1及び第2の導電性摺擦体に正または負の異なる電圧を印加することより除去するようにしたクリーニング装置であって、前記第2の導電性摺擦体の下流側に像担持体表面に生成したフィルミング物質を除去するための弾性材料からなるフィルミング除去部材を配置したことを特徴とするクリーニング装置。
(2)前記フィルミング除去部材が、弾性ブレードであることを特徴とする(1)に記載のクリーニング装置。
(3)前記フィルミング除去部材が、弾性回転体であることを特徴とする(1)に記載のクリーニング装置。
(4)前記フィルミング除去部材が、固定ブラシであることを特徴とする(1)に記載のクリーニング装置。
(5)前記フィルミング除去部材が、ブラシローラであることを特徴とする(1)に記載のクリーニング装置。
(6)前記フィルミング除去部材が、少なくとも像担持体に当接する部分に無機粒子を内包し、前記無機粒子の一部分が前記除去部材の表面から露出していることを特徴とする(1)ないし(5)のいずれかに記載のクリーニング装置。
(7)前記フィルミング除去部材が、少なくとも像担持体に当接する部分に、無機粒子と、滑剤となりうる有機化合物粒子の両方を内包し、前記無機粒子あるいは有機化合物粒子の一部分が前記除去部材の表面に露出していることを特徴とする(1)ないし(5)のいずれかに記載のクリーニング装置。
(8)前記無機粒子が、酸化セリウム、酸化チタン、シリカ、及びゼオライトの群から選択される少なくとも1種類であることを特徴とすることを特徴とする(6)または(7)に記載のクリーニング装置。
(9)前記有機化合物粒子がステアリン酸亜鉛であることを特徴とする(7)に記載のクリーニング装置。
(10)前記弾性回転体が像担持体軸方向に揺動可能であることを特徴とする(3)に記載のクリーニング装置。
(11)前記第1および第2の導電性摺擦体に付着したトナーを清掃する清掃手段を備えたことを特徴とする(1)ないし(10)のいずれかに記載のクリーニング装置。
(12)像担持体と、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング手段とを少なくとも含んで一体に支持され、画像形成装置本体に着脱自在に設けられるプロセスカートリッジであって、前記クリーニング手段が(1)ないし(11)のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
(13)前記現像手段で使用されるトナーが、粒子の形状係数SF1が100〜150であることを特徴とする(12)に記載のプロセスカートリッジ。
(14)前記像担持体がアモルファスシリコンの感光層からなる表層を備えていることを特徴とする(12)または(13)に記載のプロセスカートリッジ。
(15)前記像担持体が、電荷発生物質と電荷輸送物質とを含む感光層または電荷発生物質を含む電荷発生層と電荷輸送物質を含む電荷輸送層とが積層された感光層を有するとともにフィラーを含有する最表層(保護層)を備えていることを特徴とする(12)または(13)に記載のプロセスカートリッジ。
(16)前記保護層のバインダー樹脂が、架橋構造を有することを特徴とする(15)に記載のプロセスカートリッジ。
(17)前記架橋構造を有するバインダー樹脂の構造中に、電荷輸送部位を有することを特徴とする(16)に記載のプロセスカートリッジ。
(18)像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された像担持体の表面に画像データに基づいて露光し、潜像を形成する露光手段と、像担持体上の静電潜像にトナーを付着させて顕像化する現像手段と、現像されたトナー像を転写材に転写する転写手段と、像担持体表面をクリーニングするクリーニング手段とを備えた画像形成装置であって、前記クリーニング手段が(1)ないし(11)のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置。
(19)一つの像担持体と複数の現像手段とを備えた画像形成部からなる多色画像形成装置であって、前記像担持体表面をクリーニングするクリーニング手段が(1)ないし(11)のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置。
(20)複数の像担持体と複数の現像手段とを備えた複数の画像形成部からなるタンデム型の多色画形成装置であって、前記像担持体表面をクリーニングするクリーニング手段が(1)ないし(11)のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置。
(21)前記現像手段で使用されるトナーが、粒子の形状係数SF1が100〜150であることを特徴とする(18)ないし(20)のいずれかに記載の画像形成装置。
(22)前記像担持体がアモルファスシリコンの感光層からなる表層を備えていることを特徴とする(18)ないし(20)のいずれかに記載の画像形成装置。
(23)前記像担持体が、電荷発生物質と電荷輸送物質とを含む感光層または電荷発生物質を含む電荷発生層と電荷輸送物質を含む電荷輸送層とが積層された感光層を有するとともにフィラーを含有する最表層(保護層)を備えていることを特徴とする(18)ないし(21)のいずれかに記載の画像形成装置。
(24)前記保護層のバインダー樹脂が、架橋構造を有することを特徴とする(23)に記載の画像形成装置。
(25)前記架橋構造を有するバインダー樹脂の構造中に、電荷輸送部位を有することを特徴とする(24)に記載の画像形成装置。
図1は本発明のクリーニング装置の一例を示す概略の構成図である。図1に示すように、本発明のクリーニング装置は、ブラシクリーニング手段と、さらに像担持体上に付着するフィルミング物質を除去する弾性部材を前記ブラシクリーニング手段の下流側に設けて構成されている。
まず、クリーニング装置70は、クリーニング手段として、感光体1の回転方向の上流側から順に、2本のブラシ部材11及び111と、その各ブラシ部材11、111のブラシ16、116にそれぞれ当接して互いに異なるバイアス電圧が印加されるトナー回収ローラ17、117と、その各回収ローラ17、117にそれぞれ当接したスクレーパ部材18、118とを有し、各ブラシ部材11、111のブラシ16、116が導電性を有する材料で構成され、これらのブラシの下流側にフィルミング物質を除去するための弾性ブレード71を有する。更に、図示されないトナー回収ボックスを備えることができる。この例では、一方のクリーナ用電源22によって、一方のブラシ部材11の芯部材21にプラス極性のバイアス電圧を印加し、他方のクリーナ用電源122によって、他方のブラシ部材111の芯部材121にマイナス極性の電圧を印加するように構成されている。
1層構造が採用される場合には、上記に示したように、弾性材料に研磨剤粒子を混合して遠心成形によりシート状に成形し、それを切断することにより弾性ブレード71が得られるので、製造工程を簡易にできるという利点がある。
一方、2層構造が採用される場合には、上記の1層構造の場合よりも弾性材料、研磨剤粒子の量を減らして薄いシートを成形し、それを切断して研磨剤粒子含有層72からなる薄いブレードとし、ゴム、樹脂、金属等の材質からなるブレード母体層に接着させるか、あるいは、上記の研磨剤粒子を含有して成形された薄いシートの上に、ブレード母体層を形成する樹脂、金属等の材料を流し込み、遠心成形により一体のシート状に成形し、その後切断等により得られる。
なお、弾性ブレード71が感光体1と接する先端部のみを上記の高ゴム硬度材料で構成しても、同様の効果が得られる。また、ゴム硬度が高くない材料であっても、弾性ブレード71の裏側にマイラーなどの補強部材を接着することにより、ゴム硬度を補って研磨力を向上させることができる。また、弾性ブレード71の被研磨面に対する接触の姿勢を維持することができる。
図3は、弾性材料の動摩擦係数の測定方法を示す図である。20(mm)×20(mm)×2(mm)のブレード形状をした弾性材料に、両面テープで板金を貼り付け、ブレードエッジを24°の角度で厚さ100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)板に当接させ、50gf/cmの荷重をかけ押さえつけながら、25mm/minの速度で引っ張ってPET板上を移動させ、このときの摺動抵抗を検出して動摩擦係数を求めた。
研磨剤粒子としては、窒化珪素等の窒化物、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、マイカ、珪酸カルシウム等の珪酸塩、炭酸カルシウム、石膏等の石灰質物質、炭化珪素、炭化ホウ素、炭化タンタル、炭化チタン、炭化アルミニウム、炭化ジルコニウム等の炭化物、酸化セリウム、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム等の酸化物が挙げられる。この中でも、研磨力に優れている酸化セリウムが好ましい。
なお、本実施形態では、像担持体1として感光体ドラムを用いた例について説明したが、本発明は、他の形状の像担持体を用いるものにも適用することができる。例えば、二つのローラ間に張架され、無端移動する感光体ベルトを用いる装置にも適用することができる。さらに、中間転写体として、ベルト以外の形状の中間転写ドラム等の中間転写体を用いるものにも適用することができる。中間転写体の電気的特性(体積抵抗率、表面抵抗率など)、厚さ、構造(単層、二層、それ以上の複層)、材料、材質等は、作像条件などにより適切なものを種々選択して採用することができる。
ここでは、感光体ドラム1の帯電電位が負極性であり、二成分系現像剤を用いた反転現像方式を採用する現像器を備えている場合について説明したが、本発明は、感光体の帯電電位が負極性であるものに限定されることなく、また、一成分現像剤を用いたものや正規現像方式を採用したものにも同様に適用することができる。
また、本実施形態では静電クリーニング手段としてブラシ状の部材を例にして説明したが、これに限るものではなく、ゴムや樹脂、発泡体などの導電性弾性部材も使用することができる。また、クリーニング装置への入力トナー量が限りなく少ない場合等には、回収ローラおよび回収ローラブレードを設けない装置にして低コスト、小型化を図ることも可能である。
次にフィルミング除去部材として弾性回転体を用いた場合について説明する。
図5はその一例を示す概略の構成図である。金属の軸基材75の周りにゴム等の弾性体層73を有し、その表面に研磨剤粒子含有層74を有している。また、さらに弱い接触・当接圧を得るために金属の軸基材75の周りに発泡体層73を形成し、その表面に研磨剤粒子層74を形成しても好適である。その場合、発泡体層の穴部分に対向する像担持体箇所は研磨できなくなるため、像担持体軸方向に回転体を揺動することが必須となる。揺動することにより研磨剤粒子層が像担持体と確実に接触することになる。発泡体等の場合弱い当接圧でも確実に接触することができるため接離機構が不要となるなどのメリットを有する。弾性回転体は像担持体当接時常に回転していてもよく、あるいは通常時には弾性回転体は停止し、像担持体1と研磨剤粒子含有層74接触面で一定時間研磨動作を行なった後研磨面が劣化してしまった場合は一定時間動作後に弾性回転体を回転させ、新しい研磨剤粒子含有層74と接触することにより経時にわたって研磨性能を維持することが可能である。
フィルミング除去部材としては上述した弾性ブレードや弾性回転体のほかに固定ブラシやブラシローラを使用することができる。固定ブラシはブラシローラより簡単な構成でフィルミング物質を除去することができる。また可撓性があるのでブレードのように欠けたりすることがなく、確実に当接しながらフィルミング物質を除去することが可能である。また、ブラシローラは固定ブラシに比べて表面積が大きいので、長期にわたってフィルミング除去性能を保持することができる。
SF1係数100のトナーとSF1係数150のトナーとSF1係数160のトナーを用いて、中間転写体を備える画像形成装置で感光体上に作像し、中間転写体で転写した後の感光体上の残トナーの比較実験を行った。
但し、トナーの円形度は、円形度=粒子投影面積と同じ面積の円の周囲長/粒子投影像の周囲長とした。同じ作像条件(帯電、露光、現像)で感光体上にベタ画像を作像したあと、ベルト転写装置に電圧を印加することにより中間転写体にトナー像を転写した。現像トナーの単位面積あたりの付着量は同じになるように現像バイアスを調整した。
現像トナー付着量M1と中間転写体に転写された転写トナー付着量M2を吸引治具により測定し、転写残トナー付着量M3を算出してグラフにしたものが図6である。横軸は転写バイアスである。
図6からわかるように、感光体ドラム上に残った転写残トナー量(=クリーニング入力量)はSF1係数が100のトナーがもっとも少なかった。次がSF1係数150のトナー、もっとも転写残トナー量が多いのがSF1係数160のトナーであった。
よって、クリーニング装置に入力されるトナー量はSF1係数100に近いほど少ないことがわかる。
一般にクリーニング装置に入力するトナー量は少ないほうが装置への負担が少なく、長寿命が図れるため、円形度が高いトナーを用いることにより、装置の長寿命化が図れることになる。
なお、平均円形度を大きくし、所謂球形トナーを得る製造として、先述の製造方法以外に公知の乳化重合法、懸濁重合法、分散重合法等の重合法を用いても良いし、従来の粉砕法で得られたトナーを熱処理により球形化処理したものを用いてもよい。
ここで、形状係数SF1とは、球状物質の形状の丸さの割合を示す数値であり、球状物質を二次元平面状に投影してできる楕円状図形の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで割って、100π/4を乗じた値で表される。つまり、次の式によって定義されるものである。
図7に本発明のクリーニング装置を含むプロセスカートリッジの概略構成を示す。
図7において、10はプロセスカートリッジ全体を示し、100は感光体、200は帯電手段、400は現像手段、300は2つのブラシ部材11及び111と弾性ブレード71からなるクリーニング手段を示す。
本発明のクリーニング装置を有するプロセスカートリッジを備えた画像形成装置は、感光体が所定の周速度で回転駆動される。感光体は回転過程において、帯電手段により、その周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光等の像露光手段からの画像露光光を受け、こうして感光体の周面に静電潜像が順次形成され、形成された静電潜像は、次いで現像手段によりトナー現像され、現像されたトナー像は、給紙部から感光体と転写手段との間に感光体の回転と同期されて給送された転写材に、転写手段により順次転写されていく。像転写を受けた転写材は感光体面から分離されて像定着手段へ導入されて像定着され、複写物(コピー)として装置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体の表面は、クリーニング手段によって転写残トナーとフィルミング物質の除去を受けて清浄面化され、更に除電された後、繰り返し画像形成に使用される。
本発明に用いる画像形成装置の感光体として、アモルファスシリコン系の表面層を有する感光体を使用すると、感光体表面の経時的な磨耗をなくし、あるいは磨耗量を極く少なくすることができ、感光体の寿命を延ばすことができる。
使用するアモルファスシリコン感光体としては、以下のものが挙げられる。
導電性支持体を50℃〜400℃に加熱し、該支持体上に真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、熱CVD法、光CVD法、プラズマCVD法等の成膜法によりa−Siからなる光導電層を有するアモルファスシリコン感光体(以下、「a−Si系感光体」と称する。)を用いることが出来る。なかでもプラズマCVD法、すなわち、原料ガスを直流または高周波あるいはマイクロ波グロー放電によって分解し、支持体上にa−Si堆積膜を形成する方法が好適なものとして用いられる。
導電性基体上に直接または中間層を介して感光層を有する感光体において、この感光層が少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質とフィラー(粒子状物質)を含有し、あるいはまた電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を積層した感光層がフィラーを含有し、かかる感光層の粒子状物質が導電性基体側より最も離れた表面側の含有率を多くすることにより、耐摩耗性の向上、電気特性の安定化が達成され、高感度、高耐久の感光体を得ることができる。
粒子状物質含有表面層の作り方としては、粒子状物質はバインダー樹脂、低分子電荷輸送物質、及び高分子電荷輸送物質を粉砕、分散し、塗工される。粒子状物質含有表面層中の粒子状物質の含有量は5〜50重量%で、好ましくは10〜40重量%であり、10重量%以下であると耐摩耗性はあるものの十分でない、50重量%以上であると感光層の透明性が損なわれる、平均粒径が0.05〜1.0μm、好ましくは0.05〜0.8μmに粉砕、分散するのが好ましい。
例えば、酸化チタン、シリカ、酸化錫、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化インジウム、窒化ケイ素、酸化カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の金属酸化物が挙げられるが、特に良好なものとして酸化チタン、シリカ、酸化ジルコニウム等が挙げられる。これら粒子状物質は分散性向上などの理由から無機物、有機物で表面処理されてもよい。一般に撥水性処理としてシランカップリング剤で処理したもの、あるいはフッ素系シランカップリング剤処理したもの、高級脂肪酸処理したもの。無機物処理としてはフィラー表面をアルミナ、ジルコニア、酸化スズ、シリカ処理したものが使用可能である。
また、最表層のバインダー構成として、架橋構造からなる保護層も有効に使用される。架橋構造の形成に関しては、1分子内に複数個の架橋性官能基を有する反応性モノマーを使用し、光や熱エネルギーを用いて架橋反応を起こさせ、3次元の網目構造を形成するものである。この網目構造がバインダー樹脂として機能し、高い耐摩耗性を発現するものである。
電気的な安定性、耐刷性、寿命の観点から、上記反応性モノマーとして、全部もしくは一部に電荷輸送能を有するモノマーを使用することは非常に有効な手段である。このようなモノマーを使用することにより、網目構造中に電荷輸送部位が形成され、保護層としての機能を十分に発現することが可能となる。
さらに好ましくは、電荷輸送能を有するモノマーとして、電気的・化学的安定性が高いこと、キャリアの移動度が速いこと等から、トリアリールアミン構造を有する反応性モノマーが有効に使用される。
また本発明においては、熱または光を用いて正孔輸送性化合物の重合または架橋を行うが、熱により重合反応を行う際には、熱エネルギーのみで重合反応が進行する場合と重合開始剤が必要となる場合があるが、より低い温度で効率よく反応を進行させるためには、開始剤を添加することが好ましい。
このように形成した網目構造を有する電荷輸送層は、耐摩耗性が高い反面、架橋反応時に体積収縮が大きく、あまり厚膜化するとクラックなどを生じる場合がある。このような場合には、保護層を積層構造として、下層(感光層側)には低分子分散ポリマーの保護層を使用し、上層(表面側)に架橋構造を有する保護層を形成しても良い。
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
5 現像ローラ
6 転写装置
8 定着装置
9 除電ランプ
10 プロセスカートリッジ
11、111 ブラシ部材
17、117 回収ローラ
18、118 スクレーパ部材
70 クリーニング装置
71 弾性ブレード
72 研磨剤粒子含有層
Claims (25)
- 像担持体に摺擦させる第1の導電性摺擦体と、前記第1の導電性摺擦体の像担持体回転方向の下流側にあって前記像担持体に摺擦させる第2の導電性摺擦体とを有し、前記像担持体上に形成されたトナー像が転写工程を通過した後に前記像担持体上に残留するトナーを前記第1及び第2の導電性摺擦体が正または負の異なる電圧に印加されることにより除去されるようにしたクリーニング装置であって、前記第2の導電性摺擦体の下流側に像担持体表面に生成したフィルミング物質を除去するための弾性材料からなるフィルミング除去部材を配置したことを特徴とするクリーニング装置。
- 前記フィルミング除去部材が、弾性ブレードであることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
- 前記フィルミング除去部材が、弾性回転体であることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
- 前記フィルミング除去部材が、固定ブラシであることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
- 前記フィルミング除去部材が、ブラシローラであることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
- 前記フィルミング除去部材が、少なくとも像担持体に当接する部分に無機粒子を内包し、前記無機粒子の一部分が前記除去部材の表面から露出していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のクリーニング装置。
- 前記フィルミング除去部材が、少なくとも像担持体に当接する部分に、無機粒子と滑剤となりうる有機化合物粒子を内包し、前記無機粒子あるいは前記有機化合物粒子の一部分が前記除去部材の表面に露出していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のクリーニング装置。
- 前記無機粒子が、酸化セリウム、酸化チタン、シリカ、及びゼオライトの群から選択される少なくとも1種類であることを特徴とすることを特徴とする請求項6または7に記載のクリーニング装置。
- 前記有機化合物粒子が、ステアリン酸亜鉛であることを特徴とする請求項7に記載のクリーニング装置。
- 前記弾性回転体が像担持体軸方向に揺動可能であることを特徴とする請求項3に記載のクリーニング装置。
- 前記第1および第2の導電性摺擦体に付着したトナーを清掃する清掃手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のクリーニング装置。
- 像担持体と、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング手段とを少なくとも含んで一体に支持され、画像形成装置本体に着脱自在に設けられるプロセスカートリッジであって、前記クリーニング手段が請求項1ないし11のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 前記現像手段で使用されるトナーは、粒子の形状係数SF1が100〜150であることを特徴とする請求項12に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記像担持体がアモルファスシリコンの感光層からなる表層を備えていることを特徴とする請求項12または13に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記像担持体が電荷発生物質と電荷輸送物質とを含む感光層または電荷発生物質を含む電荷発生層と電荷輸送物質を含む電荷輸送層とが積層された感光層を有するとともにフィラーを含有する最表層(保護層)を備えていることを特徴とする請求項12または13に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記保護層のバインダー樹脂が、架橋構造を有することを特徴とする請求項15に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記架橋構造を有するバインダー樹脂の構造中に、電荷輸送部位を有することを特徴とする請求項16に記載のプロセスカートリッジ。
- 像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された像担持体の表面に画像データに基づいて露光し、潜像を形成する露光手段と、像担持体上の静電潜像にトナーを付着させて顕像化する現像手段と、現像されたトナー像を転写材に転写する転写手段と、像担持体表面をクリーニングするクリーニング手段とを備えた画像形成装置であって、前記クリーニング手段が請求項1ないし11のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置。
- 一つの像担持体と複数の現像手段とを備えた画像形成部からなる多色画像形成装置であって、前記像担持体表面をクリーニングするクリーニング手段が請求項1ないし11のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置。
- 複数の像担持体と複数の現像手段を備えた複数の画像形成部からなるタンデム型の多色画形成装置であって、前記像担持体表面をクリーニングするクリーニング手段が請求項1ないし11のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置。
- 前記現像手段で使用されるトナーが、粒子の形状係数SF1が100〜150であることを特徴とする請求項18ないし20のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記像担持体がアモルファスシリコンの感光層からなる表層を備えていることを特徴とする請求項18ないし20のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記像担持体が電荷発生物質と電荷輸送物質とを含む感光層または電荷発生物質を含む電荷発生層と電荷輸送物質を含む電荷輸送層とが積層された感光層を有するとともにフィラーを含有する最表層(保護層)を備えていることを特徴とする請求項18ないし21のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記保護層のバインダー樹脂が、架橋構造を有することを特徴とする請求項23に記載の画像形成装置。
- 前記架橋構造を有するバインダー樹脂の構造中に、電荷輸送部位を有することを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
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