JP2002332248A - Gリッチなアルギン酸含有組成物 - Google Patents
Gリッチなアルギン酸含有組成物Info
- Publication number
- JP2002332248A JP2002332248A JP2002061655A JP2002061655A JP2002332248A JP 2002332248 A JP2002332248 A JP 2002332248A JP 2002061655 A JP2002061655 A JP 2002061655A JP 2002061655 A JP2002061655 A JP 2002061655A JP 2002332248 A JP2002332248 A JP 2002332248A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- viscosity
- alginic acid
- liquid composition
- ratio
- fraction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Abstract
うる液状組成物を提供する。 【解決手段】 M/G比が1.0以下であるアルギン酸誘導
体と、リン酸及びその塩、及びトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン及びその塩から選択される1つ以上の
化合物とを含有する液状組成物。
Description
アルギン酸誘導体と、リン酸及びその塩、及びトリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン及びその塩から選択
される1つ以上の化合物を含有する液状の組成物に関す
る。
D−マンヌロン酸(M)とL−グルロン酸(G)、から
構成される直鎖状多糖類であり、マンヌロン酸のホモポ
リマー画分(MM画分)、グルロン酸のホモポリマー画
分(GG画分)、及びマンヌロン酸とグルロン酸がラン
ダムに配列した画分(MG画分)が任意に結合した複雑
なブロック共重合体である。アルギン酸のゲル化能力や
ゲル強度は、MとGの量的比率及び配列の仕方で大きく
影響され、G比率が高い場合にはゲル強度が高くなるこ
とが知られている(FRAGRANCE JOURNAL 1999-4, 76−8
4)。また、分子量の影響に関しては、M/G比、濃
度、G含量が同じ場合、分子量が大きくなるにつれてゲ
ル化能力やゲル強度が高くなることも知られている。
の流体には、Caイオンが平均約0.1〜3mM含有されて
いることから、涙液と接触したときゲル化しうるアルギ
ン酸ナトリウム含有の持続性眼科製剤が提案されている
(journal of controlled release 44(1997) 201-20
8)。しかし、酢酸緩衝液は局所刺激性や刺激臭がある
ので、適用時の不快感が強いという問題がある。さら
に、緩衝能のあるpH域が狭い(酸性側)ので、組成物
中に、安定化や可溶化のためにpHが制限される薬物を
配合できない。
た液に、カルテオロールを配合したゲル点眼剤(intern
ational journal of pharmaceutics 207 (2000) 109-11
6)が提案されている。さらに、アルギン酸とムチンと
トリス塩酸緩衝液を含有した液の粘度に対するカルシウ
ムイオンの影響も開示されている(Carbohydrate Resea
rch 284(1996)85-99)。
(増粘度化)特性はその組成や媒質による影響を受け
る。たとえば、液状組成物の媒質として広範囲に用いら
れるリン酸緩衝剤やトリス塩酸緩衝剤中では、アルギン
酸の種類により、患部適用後に高粘度化(増粘度化)し
なかったり、水溶液中での高粘度化よりも劣ることがあ
り、安定的に高粘度化する製剤の作成が困難である。そ
の結果、高粘度化による有効成分の徐放化を予測するこ
とが難しいという問題があった。
類のウロン酸、即ち、D−マンヌロン酸(M)とL−グル
ロン酸(G)、から構成される直鎖状多糖類であり、マン
ヌロン酸のホモポリマー画分(MM画分)、グルロン酸
のホモポリマー画分(GG画分)、及びマンヌロン酸と
グルロン酸がランダムに配列した画分(MG画分)が任
意に結合した複雑なブロック共重合体である。アルギン
酸のゲル化能力やゲル強度は、MとGの量的比率及び配
列の仕方で大きく影響され、G比率が高い場合にはゲル
強度が高くなることが知られている(FRAGRANCE JOURNA
L 1999-4, 76−84)。
がpHや塩濃度等の外的要因のみならず、アルギン酸の
M、Gの構成比率、ブロックコポリマーの組成等、アル
ギン酸自身の性質とも関係しており、生体に適用したと
きの高粘度化の有無、程度が不確実であった。このよう
に、従来は、アルギン酸の特性に基いて生体の適用部位
で目的の粘度まで安定的に高粘度化される、安定な品質
のアルギン酸含有組成物を得ることが困難であった。
を有効に利用した液状組成物を提供することを目的とす
るものである。さらには、製造過程から使用時までは低
粘度であって取り扱いやすく、生体の目的部位への適用
が容易である一方、投与後、生体の分泌液等と接触した
時点で速やかに高粘度化する組成物を提供することをも
目的とする。
題を解決するために研究を重ね、ある種の緩衝剤によ
る、アルギン酸のカルシウムイオン存在下での高粘度化
(ゲル化)の阻害を、適切にアルギン酸を選択すること
により回避しうることを見出した。とりわけリン酸緩衝
剤やトリス緩衝剤は液状組成物に汎用される重要な成分
であることから、そのような阻害作用は、生体由来の流
体と接触して高粘度化するという特徴を有するアルギン
酸含有液状組成物の品質の安定性に大きく影響する。本
発明者らは、一定のM/G比のアルギン酸を用いること
により、リン酸及びトリス緩衝剤の存在下でゲル化効果
が充分に発揮されることを見出し、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明はM/G比が1.0以下であるアルギ
ン酸誘導体と、リン酸、リン酸の塩、トリス(ヒドロキ
シメチル)アミノメタン及びその塩から選択される1つ
以上の化合物を含有する液状組成物を提供するものであ
る。
ルコール性等、液性にはこだわらないが、水性液剤であ
ることが好ましい。本発明の液状組成物の用途として
は、生体由来の流体と接触するものであればよく、医薬
品、医薬部外品、化粧品などに用いることができる。本
発明の液状組成物は、生体由来の流体に含有される生理
的濃度のCaイオンと接触したとき、アルギン酸の高粘度
化効果を保持してゲル化するので、適用された患部に薄
く投与することができ、適用後の官能性が良好である。
また、適用部位で滞留するので、薬物等の有効成分が持
続的に作用することとなり、結果的に薬物の生物学的利
用率の向上にも有用である。
留」するとは、生体に適用されたとき、適用部位により
長時間とどまることを意味する。その結果、有効成分の
作用はより長時間にわたって持続される。また、本発明
の液状組成物の「高粘度化」とは、生体由来の流体と接
触したとき、接触前の粘度よりも高い粘度に達すること
や増粘度化することを意味する。本明細書中、「ゲル
化」なる用語は「高粘度化」と相互変換可能に用いられ
ている。ここで、「生体由来の流体」とは、生体が分泌
あるいは産生する液状物質を指し、各種の腺から分泌さ
れる粘液や漿液等の分泌液を含み、例えば、涙、鼻汁、
膣液、直腸粘膜液、耳漏、唾液、汗、漿液等、生体局所
の分泌液、血液等が挙げられるが、これらに限定されな
い。
粘度が低く、生体由来の流体と接触した場合には、その
場で急速に高粘度化が起こり、最初の組成物よりも実質
的に高い粘度となり、長時間その場に滞留する。従っ
て、適用時に不快なべたつき感がなく、官能性が改善さ
れており、また、ろ過、分注等の製造工程での取り扱い
も容易であるという特徴を有する。
リス系の緩衝液中で、生体に適用したとき、生体由来の
流体と接触して高粘度化し適用部位に長時間滞留するこ
とを条件として任意のアルギン酸誘導体を用いることが
できる。「アルギン酸誘導体」とは、アルギン酸の塩、
エステル、エーテル等が包含される。本発明の液状組成
物に用いることができるアルギン酸誘導体としてはアル
ギン酸、アルギン酸のナトリウム塩、カリウム塩、トリ
エタノール塩、アンモニウム塩等のアルギン酸塩、アル
ギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸エ
ステル等が挙げられるが、これらに限定されない。アル
ギン酸塩は水溶性のものが好ましく、特に、アルギン
酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウムは水溶
性でもあり、市販されており入手が容易であるため、好
ましい。例えば、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム塩
及びアルギン酸カリウム塩は、紀文フードケミファ
(株)、君津化学工業(株)、富士化学工業(株)、Ke
lco社(UK)、Sigma社(US)、PRONOVA biopolymer社
(ノルウェー)より市販されている。
0.2%水溶液のゲル化に必要なCaイオン濃度は、約0.
2mM以上であるが、涙液、汗、生体局所の分泌液等の生
体由来の流体は、Caイオンを平均約0.1〜3mM含有
しているので、Caイオンを補充しなくても、これらの
流体とアルギン酸を接触させればゲル化する。しかしな
がら、アルギン酸のゲル化能力や生成したゲルの性質
は、マンヌロン酸とグルロン酸の比(M/G比)や、ブ
ロック共重合体を構成しているMM画分、GG画分、M
G画分の割合に依存して変化するものであり、目的の高
粘度化や滞留性を安定的に達成するには、単に接触させ
るだけでは不十分である。
ギン酸誘導体を用いる。具体的には、本発明の液状組成
物には、アルギン酸誘導体中のマンヌロン酸/グルロン
酸比(M/G比)が1.0以下のものを含有しうる。さらに好
ましくはM/G比0.8以下、より好ましくは0.6以下のもの
を用いる。M/G比が低いほど、高粘度化力が高いため、
組成物中のアルギン酸の含量を少なくすることができ、
製造時の取り扱いが容易であり、しかも投与しやすく使
用感にも優れ、好ましい。また、M/G比が1.0以下のアル
ギン酸誘導体の場合、Caイオン存在下での高粘度化を阻
害するリン酸及びその塩、トリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン及びその塩を含有していても、生体由来の
流体と接触すると高粘度化が起こり、配合成分の滞留性
が高くなる。また、生体由来の流体と接触したときの高
粘度化が高い(増粘作用が強い)ため、通常、高粘度化
を阻害する荷電を有する成分などを配合する事も容易で
あるので、広範な成分を配合した徐放化能が高い製剤を
得る事ができる。各画分の含量は、後述の加水分解法に
より測定できる。
4以下、好ましく、0.3以下のもの、特に0.2以下のもの
が好ましい。MM画分の比率が0.4以下のアルギン酸の
場合、高粘度化が起こりやすく、短時間で高粘度化が達
成されるため、有効成分の滞留性が高くなり、好まし
い。なお、比率を表す数値は、M含量が100%のとき1で
あり、0%のとき0である。
3〜1の範囲が好ましく、0.4−0.8がより好ましく、0.5
-0.7が特に好ましい。GG画分の比率が0.3以上のアル
ギン酸は、高粘度化が起こりやすく、短時間で高粘度化
が達成されるため、有効成分の滞留性が高くなり好まし
い。なお、比率を表す数値は、G含量が100%のとき1で
あり、0%のとき0である。
有量は、その種類及び配合する成分の種類により適宜決
定されるが、通常0.005-5W/V%、好ましくは0.005-1W/V
%、更に好ましくは、0.01-0.5W/V%である。M/G比等
の他の条件が同一である場合、配合量が少ないと一般的
に高粘度化が起りにくく、有効成分の消失速度が速くな
る。また、配合量が多いと、溶媒への分散が悪く製造が
困難になり、また、適用時の官能性が悪い上、ゲル化時
間が早くなりすぎて投与部位への組成物の分散が悪くな
る。
の平均分子量(表示粘度)、M/G比、濃度、さらにはリ
ン酸又はその塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン又はその塩の量などを適宜選択することにより、投
与局所での滞留時間、即ち有効成分の作用時間を任意に
調整しうる。高粘度化の程度は使用する部位や目的によ
って決定され、適用前の組成物に比較して数倍〜数千倍
の粘度まで、広範囲に及ぶ。
はその塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン又
はその塩は、局所投与用の液剤の製造に通常使用されて
いるものから適宜選択することができる。使用し得るリ
ン酸又はその塩としては、リン酸水素ニナトリウム、リ
ン酸二水素一ナトリウム、リン酸水素ニカリウム、リン
酸二水素一カリウム、有機化合物のリン酸塩などが挙げ
られる。本発明の組成物には、これらを1種又はそれ以
上組合わせて用いることができる。また、使用し得るト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン又はその塩とし
ては、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(以
下、「TRIS」と称する)のスルホン酸塩、酢酸塩、塩酸
塩などが挙げられる。本発明の組成物には、これらを1
種又はそれ以上を組合わせて用いることができる。本発
明の液状組成物中のこれらのリン酸又はその塩、TRIS又
はその塩の濃度は、有効成分や他の添加剤の種類、配合
量にも拠るが、生体局所に刺激を生じない濃度であれば
良く、製薬的に許容される範囲であれば良い。通常、
0.5〜約300mMが好ましく、より好ましくは1〜
200mM、さらに好ましくは1〜200mM,特に好
ましくは5〜150mMの範囲にするとよい。
を生じないpHであれば良く、約4〜9が好ましい。さ
らに、5−8.5、特に好ましくは、5−8である。リ
ン酸緩衝剤では、高粘度化が増強される(増粘作用を増
強する)ため、pH7以上が特に好ましい。pHの調節に
はリン酸又はその塩、又はTRIS又はその塩の緩衝能を利
用するが、必要に応じて、当該技術分野で用いられる適
当なpH調節剤、他の緩衝剤などを使用してもよい。
き、適用部位にそのまま滞留し、あるいは生体由来の流
体とアルギン酸誘導体が接触することによって高粘度化
して滞留する製剤である。投与の簡便性、投与時の官能
性、製造の容易性、並びに製造過程から使用に際する取
り扱いの容易性などの要因を考慮して、組成物は低粘度
であることが好ましい。通常、35℃で測定した場合の粘
度が8000mPa・s以下、好ましくは1000mPa・s 以下であ
ることが望ましい。特に点眼剤又は点鼻剤の場合は、、
50mPa・s以下が適当であり、0.5-20mPa・sが好ましく、
0.8-10mPa・sがより好ましく、1-5mPa・sが特に好まし
い。外用剤の場合には、粘度を8000mPa・s以下、好まし
くは1000mPa・s以下、より好ましくは500mPa・s以下に
調整する。なお、本発明の組成物が眼粘膜以外の局所及
び皮膚に適用される製品であれば、高粘度化の程度が大
きいことが望ましい。また、高粘度化により保水性も向
上する。
転粘度形を用いる粘度測定方法(第十三改正日本薬局法
に記載の、一般試験法、36.粘度測定法、第2法回転粘
度計法、「(3)円すい−平板形回転粘度計」の項に記載
の方法)による測定値を基準としている。このような低
粘度の液状組成物を、投与時に所望の程度までゲル化さ
せるのに必要なアルギン酸誘導体と、リン酸又はその
塩、TRIS又はその塩の種類や配合量は、本明細書の記載
に従い、当業者が決定することができる。
としては、効果の持続が期待されている成分であればよ
く、水溶性物質のみならず難溶性物質も用いることがで
きる。以下、主として本発明の液状組成物が医薬組成物
である場合に関して説明するが、当業者ならば、医薬部
外品や化粧品である場合も、以下の説明に従って実施可
能であることを理解するであろう。
させることができる有効成分として、一般的に局所製剤
あるいは外用剤に使用される薬物や清涼化剤などが挙げ
られる。たとえば、エピネフリン、塩酸エピネフリン、
塩酸エフェドリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナフ
ァゾリン、塩酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン、dl
−塩酸メチルエフェドリン、塩酸オキシメタゾリン等の
充血除去薬、メチル硫酸ネオスチグミン等の筋調節薬、
イプシロン-アミノカプロン酸、アラントイン、塩化ベ
ルベリン、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナトリ
ウム、グリチルリチン酸ニカリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜
鉛、塩化リゾチーム、フルオロメトロン、デキサメタゾ
ン、コーチゾン、プレドニゾロン等の抗炎症薬、塩酸ジ
フェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等の
抗ヒスタミン薬、クロモグリク酸ナトリウム、フマル酸
ケトチフェン、アンレキサノクス、ペミロラストカリウ
ム、トラニラスト、フマル酸エメダスチン、メキタジン
等の抗アレルギー薬、塩酸プロカイン、塩酸リドカイン
等の局所麻酔薬、スルファメトキサゾール、スルファメ
トキサゾールナトリウム、スルフイソキサゾール、スル
フイソミジンナトリウム、セファロスポリン、エリスロ
マイシン、セフメノキシム、クロラムフェニコール、ゲ
ンタマイシン、カナマイシン等の抗菌薬、塩酸ピロカル
ピン、臭化ジスチグミン、硫酸フィゾスチグミン等の縮
瞳薬、硫酸アトロピン、塩酸フェニレフリン等の散瞳
薬、マレイン酸チモロール、塩酸カルテオロール、塩酸
プロプラノロール等の緑内障治療薬、ピレノキシン、グ
ルタチオン等の白内障治療薬、フラビンアデニンジヌク
レオチドナトリウム、シアノコバラミン、酢酸レチノー
ル、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、パン
テノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナト
リウム、酢酸トコフェロール、リボフラビン等のビタミ
ン類、L-アスパラギン酸カリウム、L-アスパラギン酸マ
グネシウム、L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム
(等量混合物)、アミノエチルスルホン酸等のアミノ酸
類、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸等の
多糖類、メントール、カンフル、ボルネオール、ゲラニ
オール、シネトール、アネトール、リモネン、オイゲノ
ールの清涼化剤などを挙げることが出来る。これらの成
分のうち、難溶性成分は、当該技術分野で既知の溶解補
助剤、例えば、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油等の界面活性剤、を用いて可溶化してから
使用しても良く、あるいは懸濁させて使用することもで
きる。これらの成分は、組成物中に0.0001〜10%配合で
きる。また、アルギン酸誘導体は、保湿作用などを有す
るため、有効成分にもなりうる。
酢酸緩衝液、炭酸緩衝液、クエン酸緩衝液等の緩衝剤を
加えてもよい。これらの緩衝剤は、製剤の安定化や刺激
性の低下に有用な場合がある。
に反しないかぎり、通常、当該技術分野で用いられる他
の成分を、必要に応じて含有させることができる。その
ような成分として、通常、水性等の液状組成物に用いら
れる添加剤、例えば、塩化ベンザルコニウム、ソルビン
酸カリウム、塩酸クロロヘキシジン等の保存剤、エデト
酸Na等の安定化剤、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース等の増粘剤、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、グリセリン、ショ糖,ブドウ糖
等の等張化剤、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油等の界面活性剤、塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、グリセリン等の等張剤、塩酸、水酸化ナトリウ
ム等のpH調整剤が挙げられる。
ており、また、生体由来の流体(局所で分泌される分泌
液を含む)、たとえば、涙液、鼻汁、膣液、直腸粘膜
液、耳漏、汗、漿液、血液等により、詳しくは、それら
に含有されるカルシウムイオンとの相互作用によって高
粘度化されるので、そのような作用を妨げない限り任意
の剤形であってよい。従って、本発明の組成物は医薬
品、医薬部外品、化粧品など、広範な用途を有する。本
発明の液状組成物が医薬品である場合、それは、点眼
剤、点鼻剤、口腔用剤、膣用剤、座剤、外用剤等の形を
とりうる。本発明の組成物は、適用部位で涙液、鼻粘膜
液、唾液、膣液、直腸粘液、汗、漿液等の分泌液や血液
と接触してゲル化し、該部位で有効成分を持続的に作用
させるものであることから、分泌液や血液が存在してい
る部位で用いられる製剤に適している。
膜、角膜、鼻粘膜、口腔粘膜、直腸粘膜、膣粘膜など)
又は皮膚である。特に、局所の粘膜に適用することが好
ましい。好ましい製剤の一例は点眼薬や洗眼薬等の点眼
剤及び点鼻剤、及び口腔粘膜適用製剤である。点鼻剤
は、スプレー剤として使用しても良い。特に点眼剤の場
合、滞留性が向上しているので、涙液中の薬物の濃度が
維持され、薬理効果が持続することから、抗菌薬、抗ア
レルギー薬、抗ヒスタミン薬、抗炎症薬、充血除去薬な
どが配合された点眼剤が好ましく、特に、抗菌点眼薬、
アレルギー用点眼薬、抗炎症用点眼薬が好ましい。ま
た、高粘度化により、眼表面の保護効果が得られると共
に、眼表面の水分保持量が高くなるため、人工涙液型点
眼薬も好ましい。また、高粘度化により、効果の持続性
が発揮されるため、組成物中の有効成分を減量化でき、
有効成分による刺激や副作用を軽減することができる。
l-メントール、α-カンフル、dl-カンフル、d-ボルネオ
ール、ベルガモント油、クールミント、ウイキョウ油、
ハッカ油、ユーカリ油、ゲラニオール等の清涼化剤を配
合したとき、その清涼化効果が持続し、官能性が向上さ
れるので、添加量を少なくしても所望の効果が発揮され
るので、清涼化剤を含有する組成物としても好ましい。
組成物として、点眼剤、点鼻剤、外用剤が好ましく、こ
れらの清涼化剤の配合量は、通常、組成物中に0.0001〜
1%、好ましくは0.0001〜0.5%の範囲であり、点眼剤の
場合は、0.0001〜0.1%、好ましくは、0.0001〜0.05
%、点鼻剤の場合は、0.0001〜0.1%、好ましくは、0.0
001〜0.05%、外用剤の場合は、0.001〜1%、好ましく
は、0.001〜0.5%である。
あるため、広範囲のpHで、生体由来の液体と接触して
高粘度化する。従って、本発明の組成物は薬物安定性に
優れており、また、適用前には低粘度であっても、生体
局所の分泌液等と接触して十分に高粘度化されることか
ら、低粘度で製剤化することができ、投与時の粘度が低
く、ネバネバ感が少なく大変使用感が優れている。
に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するもので
はない。
は次の方法で行った。 (1)粘度の測定 粘度は、WO97/28827に記載の円すい一平板形
回転粘度計を用いる方法で測定した。この方法は、第十
三改正日本薬局法に記載の、一般試験法、36.粘度測定
法、第2法回転粘度計法、「(3)円すい−平板形回転粘
度計」の項に記載の方法と同様である。粘度の測定は、
市販の円すい−平板形回転粘度計と適宜選択されたロー
タとを用いて測定することができ、例えば、そのような
粘度計の例には、E型粘度計[トキメック(TOKIM
EC)製、東機産業(日本)から販売]、シンクローレ
クトリックPC 型(ブルックフィールド、米)、フェラ
ンティシャーリー(フェランティ、英)、ロートビスコR
(ハーケ、独)、IGK ハイシャーレオメーター(石田技
研、日本)、島津レオメーターR (島津製作所、日本)、
ワイセンベルグレオゴニオメーター(サンガモ、英)、メ
カニカルスペクトロメーター(レオメトリックス、米)等
がある。これらの市販の粘度計とローターを適宜選択
し、披検試料測定毎にJIS Z8809により規定されている
石油系の炭化水素油(ニュートン流体)を校正用標準液
として適宜調整することにより、35℃における粘度を測
定した。
の間の角度αの隙間に試料を入れ、円すい1又は平円板
2を一定の角速度ω若しくはトルクTで回転させ、定常
状態に達したときの平円板2又は円すい1が受けるトル
ク若しくは角速度を測定し、試料の粘度ηを次式により
算出する。 η =100×(3α/2πR3)・(T /ω) η :試料の粘度(mPa ・s)(Pa ・s =103 mPa・s ) α :平円板2と円すい1がなす角度(rad) π :円周率 R :円すい1の半径(cm) T :平円板2又は円すい1面に作用するトルク(10
-7N・m) ω :角速度(rad/s)
度計の1種であるTVE−20L形粘度計コーンプレート
タイプ[トキメック(TOKIMEC)製、東機産業(日
本)から販売]を用いて業者の指示に従い、WO97/
28827に記載の方法と同様に測定した。測定条件 :TVE−20L形粘度計コーンプレートタイプに付
属の標準コーンロータ(図1における円すい1に相当)
(α=1°34'、半径(R)=2.4cm)をフルスケール・
トルク67.37×10-6 Nm のスプリングを介してモータで
回転させる。測定時、粘度計は回転軸が水平面に対して
垂直になるように設置する。被検試料1mlをコーンロー
タの所定の位置(プレート、図1における平円板2に相
当)に載置し、温度が35.0℃になるまで放置する。次い
で、装置を回転数20rpm以下で回転させ、6分後に、表示
された粘度を読み取る。高精度の測定結果を得るため
に、被検試料測定前に、JIS Z 8809 により規定されて
いる石油系の炭化水素油(ニュートン流体)を校正用標
準液として用い、測定値が標準液の粘度に一致するよう
に調整する。この標準液は、20℃、30℃、40℃における
粘度が±0.1%の精度で保証されている。なお、TVE-2
0L形粘度計コーンプレートタイプ以外の市販の機種を用
い、上記と同様にコーンロータを選択して実施し、適宜
校正することにより、同等の結果を得ることもできる。
て測定する場合には、添加前に上記の方法で粘度を測定
した後、塩化カルシウム溶液を添加し、添加後の粘度に
応じて装置の回転数を減少させ、同じく6分後に表示さ
れた粘度を読み取る。
rate Research, 32(1974), 217-225)に記載の方法に準
じて測定した。即ち、アルギン酸は、MM画分、GG画分、
MG画分で加水分解に対する抵抗性と酸に対する溶解性が
異なる。そこで、弱塩酸を用いて、MM画分、GG画
分、MG画分と切断されるような条件で分解したのち、
各画分を常法に従って分画する。次いで、各画分の糖量
をフェノール硫酸法で測定し、下記の式にてM/G比を
算出する。 M/G=(MM画分の糖量+(MG画分の糖量/2))/(GG画分の糖量
+(MG画分の糖量/2))
aイオンによる高粘度化に対するリン酸緩衝液及びTRIS
HCL緩衝液の影響 実験には、M/Gの異なる3種類のアルギン酸ナトリウ
ム(バイオリアクター用ダックアルギン150G,15
0及び150M、紀文フードケミファ供給)を用いた。
これらアルギン酸ナトリウムの性質は下記の通りであ
る。 アルギン酸ナトリウム(M/G=0.5、0.8、1.1)0.2g
を、所定のpHに調製された、20mMリン酸緩衝液、25m
M TRIS・塩酸緩衝液の各溶液100mlに溶解して調製
し、各溶液の粘度をTVE-20L形粘度計コーンプレートタ
イプを用い、前述の測定方法に従い測定した。次いで、
各溶液1mlに、100mM塩化カルシウム水溶液20μlを添
加して混合後直ちに、TV-20形粘度計コーンプレートタ
イプを用い、前述の測定方法に従い測定した。最終的な
カルシウムイオン濃度は1.96mMであり、生理的な濃度
(平均約0.4〜2mM)の範囲である。 粘度測定条件: 使用ローター:標準ローター(1°34′、R=24mm) 測定条件 :Caイオン添加前の回転数20rpm、Ca
イオン添加後の回転数0.3rpm 試料量 :1mL 測定温度 :35℃ 時間:6分間後の測定値を粘度とした。 結果を表1及び表2に示す。
緩衝液中、0.2%アルギン酸ナトリウム溶液の粘度
添加後の回転数0.3rpm。
衝液中、0.2%アルギン酸ナトリウム溶液の粘度
添加後の回転数0.3rpm。
Gリッチなアルギン酸を使用すると、リン酸緩衝剤やTRI
S緩衝剤中でカルシウムイオンと接触した場合、水を媒
質とする対照と比較して、粘度上昇が阻害されないこと
が分かる。また、リン酸緩衝剤の場合には、pH7以上
でゲル化が増強されている。一方、アルギン酸のM/G比
が1.1の場合には、リン酸緩衝剤やTRIS緩衝剤中で、
カルシウムイオンとの接触による高粘度化が阻害されて
いる。
って調製した。得られた点眼剤の塩化カルシウム添加
前、及び添加後の粘度を、試験例1に記載の方法に準じ
て測定したところ、リン酸緩衝剤の代わりに水を用いて
調製した対照と比較して、粘度の上昇が認められた。 調製方法: 表3に従いアルギン酸ナトリウム以外の処方成分を秤
取し、約60mLの精製水を加え加熱溶解(約60℃)した。 アルギン酸ナトリウムは他の成分を加熱溶解した後、
徐々に加えて溶解した。 室温に戻した後、0.1N塩酸又は0.1N水酸化ナトリウム
を加えて所定のpHに調整し、精製水を加えて100mLにメ
スアップした。 平均孔径0.22μmのセルロースアセテート(CA)メン
ブランでろ過後、点眼ビンに充填した。
0.8のアルギン酸ナトリウム(前掲)を使用。
方に従って調製した。次いで、得られた点眼剤の塩化カ
ルシウム添加前、及び添加後の粘度を、試験例1に記載
の方法に準じて測定した。 調製方法: 表4に従いアルギン酸ナトリウム以外の配合成分を秤
取し、約60mLの精製水を加え加熱溶解(約60℃)した。 アルギン酸ナトリウムは他の成分を加熱溶解した後、
徐々に加えて溶解した。 冷後、0.1N塩酸又は0.1N水酸化ナトリウムを加えて所
定のpHに調整し、精製水を加えて100mlにメスアップ
した。 平均孔径0.22μmのCAメンブランでろ過後、点眼ビン
に充填した。
比=0.8のアルギン酸ナトリウム(前掲)を使用。
比較例1、2)を調製した。 調製方法: 表5に従いアルギン酸ナトリウム以外の配合成分を秤
取し、約60mLの精製水を加え加熱溶解(約60℃)した。 アルギン酸ナトリウムは他の成分を加熱溶解した後、
徐々に加えて溶解した。 冷後、0.1N塩酸又は0.1N水酸化ナトリウムを加えて所
定のpHに調整し、精製水を加えてで100mLにメスアップ
した。 平均孔径0.22μmのCAメンブランでろ過後、点眼ビン
に充填した。 同様にして、比較例1、2を調製した。
8、比較例1、2はM/G=1.1のアルギン酸ナトリウム(前
掲)を使用。
表7の処方によって点眼薬(人工涙液型点眼薬を含む)
(実施例17〜実施例28)を調製した。同様に、上記
(2)及び(3)に記載の方法に準じて、表7の処方に
より点鼻薬(実施例29−30)を調製し、点鼻用容器
に充填した。
9−21、実施例23は、M/G比=0.8のアルギン酸ナトリウ
ム(前掲)を使用。
7、実施例30は、M/G=0.8のアルギン酸ナトリウム(前
掲)を使用 2)実施例28は、M/G=0.5のアルギン酸(前掲)を使用
2の点眼剤を用いて、清涼感の持続性を基準として、前
眼部への滞留性試験を行った。まず、被験者は、任意の
片眼に、各試験液2滴を点眼し、点眼後、清涼感が消失
するまでの時間を測定し、滞留(持続)時間とした。試
験中、被験者は自由にまばたきを行った。2時間以上間
隔をあけて、同側の目に別の試験液2滴を点眼し、清涼
感の持続時間を測定した。被験者全てから得た持続時間
の平均値を求めた。結果を下記の表7に示す。
比が1以下のGリッチなアルギン酸誘導体を、リン酸、
リン酸の塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
及びその塩から選択される1つ以上の化合物を共に用い
ることで、生体に適用して生体由来の液体と接触させる
だけで安定的に高粘度化するので、薬物等の有効成分が
局所に滞留し、持続的に放出されるという特徴を有す
る。また、生体由来の流体との接触によるアルギン酸の
高粘度化が増強されているので、粘度の低い製剤として
提供することができ、投時のネバネバ感も少なく使用感
が優れている。即ち、投与前には粘度が低く、流動性が
よいので適用する部位に一定量を投与する又は塗布する
ことが容易であり、しかも、投与後速やかに高粘度化す
るので、有効成分が投与部位全体にわたって滞留し、長
時間持続的に効果を発揮する。また、保水効果も大いに
期待できる。従って、本発明の組成物は医薬品、医薬部
外品などに用いることができ、特に点眼剤、点鼻剤、口
腔用剤、膣用剤、座剤、外用剤などに有用である。
回転粘度計の基本的な構造を示す略図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 M/G比が1.0以下であるアルギン酸誘導
体と、リン酸及びその塩並びにトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン及びその塩から選択される1つ以上の
化合物とを含有する液状組成物。 - 【請求項2】 アルギン酸誘導体を濃度0.001-5W/V%
で含有するものである、請求項1に記載の液状組成物。 - 【請求項3】 35℃における粘度が8000mPa・s以下
である請求項1又は2に記載の液状組成物。 - 【請求項4】 アルギン酸誘導体のGG画分の比率が、
0.3以上である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
載の液状組成物。 - 【請求項5】 アルギン酸誘導体のMM画分の比率が、
0.4以下である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記
載の液状組成物。 - 【請求項6】 医薬品、医薬部外品及び化粧品から選択
されるものである請求項1〜請求項5のいずれか1項に
記載の組成物。 - 【請求項7】 点眼剤、点鼻剤、口腔用剤、膣用剤、座
剤及び外用剤から選択される、請求項6に記載の液状組
成物。 - 【請求項8】 充血除去薬、筋調節薬、抗炎症薬、抗ヒ
スタミン薬、抗アレルギー薬、局所麻酔薬、抗菌薬、縮
瞳薬、散瞳薬、緑内障治療薬、白内障治療薬、ビタミン
類、アミノ酸類、多糖類、清涼化剤から選択される1種
以上の成分を含有する、請求項6又は請求項7に記載の
液状組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002061655A JP4294252B2 (ja) | 2001-03-08 | 2002-03-07 | Gリッチなアルギン酸含有組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-64884 | 2001-03-08 | ||
JP2001064884 | 2001-03-08 | ||
JP2002061655A JP4294252B2 (ja) | 2001-03-08 | 2002-03-07 | Gリッチなアルギン酸含有組成物 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009020028A Division JP2009102407A (ja) | 2001-03-08 | 2009-01-30 | Gリッチなアルギン酸含有組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002332248A true JP2002332248A (ja) | 2002-11-22 |
JP4294252B2 JP4294252B2 (ja) | 2009-07-08 |
Family
ID=26610865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002061655A Expired - Lifetime JP4294252B2 (ja) | 2001-03-08 | 2002-03-07 | Gリッチなアルギン酸含有組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4294252B2 (ja) |
Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005075735A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-24 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | オキシメタゾリン含有組成物 |
JP2006206581A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-08-10 | Lion Corp | 液状口腔用組成物 |
JP2006206481A (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-10 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 水性外用組成物 |
JP2006219484A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-08-24 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 眼局所適用製剤 |
JP2006219482A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-08-24 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 掻痒抑制剤 |
JP2006248960A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 水性外用組成物 |
WO2007145344A1 (ja) | 2006-06-16 | 2007-12-21 | Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. | テルペノイドを含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物 |
WO2008001872A1 (fr) * | 2006-06-28 | 2008-01-03 | Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. | Composition ophthalmique contenant de l'acide alginique ou un sel de celui-ci |
JP2008007413A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Lion Corp | 液状口腔用組成物 |
WO2008056786A1 (fr) * | 2006-11-10 | 2008-05-15 | Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. | Composition pour application cutanée ou par voie muqueuse |
JP2010090052A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Teika Seiyaku Kk | 眼科用剤 |
JP4850513B2 (ja) * | 2003-07-03 | 2012-01-11 | 株式会社メニコン | 点眼用組成物 |
JP2012012328A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Dsp Gokyo Food & Chemical Co Ltd | キシログルカン−カチオン複合体及びそれを含有する安定化組成物 |
US8153143B2 (en) | 2001-06-01 | 2012-04-10 | Neochemir Inc. | Acidic compositon for external use and agent for accelerating infiltration of cosmetic preparation, hair-growing agent, and preparation for external use each containing the composition into skin or the like |
JP2013514307A (ja) * | 2009-12-17 | 2013-04-25 | グラクソ グループ リミテッド | 象牙質知覚過敏症の治療に使用するための高グルロン酸/マンヌロン酸比を有するアルギン酸塩を含む組成物 |
JP2017085946A (ja) * | 2015-11-06 | 2017-05-25 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 低分子アルギン酸によって離水が抑制されたゲル組成物 |
WO2018084306A1 (ja) | 2016-11-07 | 2018-05-11 | 国立大学法人大阪大学 | 角結膜被覆シート及び角結膜被覆シートの作製方法 |
WO2020045132A1 (ja) * | 2018-08-30 | 2020-03-05 | 富士フイルム株式会社 | 外用ゲル組成物およびその使用方法 |
WO2020045133A1 (ja) * | 2018-08-30 | 2020-03-05 | 富士フイルム株式会社 | 生体適合性材料 |
CN111386135A (zh) * | 2017-11-22 | 2020-07-07 | 鲍希与洛姆伯股份有限公司 | 眼科粘弹性组合物 |
JPWO2021172188A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | ||
JPWO2021172210A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | ||
WO2021172211A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | 富士フイルム株式会社 | 生体適合性材料 |
-
2002
- 2002-03-07 JP JP2002061655A patent/JP4294252B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (39)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8153143B2 (en) | 2001-06-01 | 2012-04-10 | Neochemir Inc. | Acidic compositon for external use and agent for accelerating infiltration of cosmetic preparation, hair-growing agent, and preparation for external use each containing the composition into skin or the like |
US8778388B2 (en) | 2001-06-01 | 2014-07-15 | Neochemir Inc. | Acidic carrageenan composition for external use |
JP4850513B2 (ja) * | 2003-07-03 | 2012-01-11 | 株式会社メニコン | 点眼用組成物 |
JP2005075735A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-24 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | オキシメタゾリン含有組成物 |
JP2006206581A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-08-10 | Lion Corp | 液状口腔用組成物 |
JP2006219484A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-08-24 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 眼局所適用製剤 |
JP2006219482A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-08-24 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 掻痒抑制剤 |
JP2006206481A (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-10 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 水性外用組成物 |
JP2006248960A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 水性外用組成物 |
US8067038B2 (en) | 2006-06-16 | 2011-11-29 | Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. | Ophthalmic composition for soft contact lens comprising terpenoid |
WO2007145344A1 (ja) | 2006-06-16 | 2007-12-21 | Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. | テルペノイドを含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物 |
USRE43583E1 (en) * | 2006-06-16 | 2012-08-14 | Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. | Ophthalmic composition for soft contact lens comprising terpenoid |
JP2008007413A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Lion Corp | 液状口腔用組成物 |
US8501822B2 (en) | 2006-06-28 | 2013-08-06 | Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. | Ophthalmic composition containing alginic acid or salt thereof |
WO2008001872A1 (fr) * | 2006-06-28 | 2008-01-03 | Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. | Composition ophthalmique contenant de l'acide alginique ou un sel de celui-ci |
JPWO2008056786A1 (ja) * | 2006-11-10 | 2010-02-25 | ロート製薬株式会社 | 皮膚又は粘膜適用組成物 |
GB2456476A (en) * | 2006-11-10 | 2009-07-22 | Rohto Pharma | Composition for skin or mucosal application |
WO2008056786A1 (fr) * | 2006-11-10 | 2008-05-15 | Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. | Composition pour application cutanée ou par voie muqueuse |
JP2010090052A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Teika Seiyaku Kk | 眼科用剤 |
JP2013514307A (ja) * | 2009-12-17 | 2013-04-25 | グラクソ グループ リミテッド | 象牙質知覚過敏症の治療に使用するための高グルロン酸/マンヌロン酸比を有するアルギン酸塩を含む組成物 |
JP2012012328A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Dsp Gokyo Food & Chemical Co Ltd | キシログルカン−カチオン複合体及びそれを含有する安定化組成物 |
JP2017085946A (ja) * | 2015-11-06 | 2017-05-25 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 低分子アルギン酸によって離水が抑制されたゲル組成物 |
WO2018084306A1 (ja) | 2016-11-07 | 2018-05-11 | 国立大学法人大阪大学 | 角結膜被覆シート及び角結膜被覆シートの作製方法 |
JPWO2018084306A1 (ja) * | 2016-11-07 | 2019-09-26 | 国立大学法人大阪大学 | 角結膜被覆シート作製用キット及び角結膜被覆シートの作製方法 |
CN111386135A (zh) * | 2017-11-22 | 2020-07-07 | 鲍希与洛姆伯股份有限公司 | 眼科粘弹性组合物 |
JP7090714B2 (ja) | 2018-08-30 | 2022-06-24 | 富士フイルム株式会社 | 生体適合性材料 |
WO2020045132A1 (ja) * | 2018-08-30 | 2020-03-05 | 富士フイルム株式会社 | 外用ゲル組成物およびその使用方法 |
WO2020045133A1 (ja) * | 2018-08-30 | 2020-03-05 | 富士フイルム株式会社 | 生体適合性材料 |
JPWO2020045133A1 (ja) * | 2018-08-30 | 2021-08-10 | 富士フイルム株式会社 | 生体適合性材料 |
US11596602B2 (en) | 2018-08-30 | 2023-03-07 | Fujifilm Corporation | Biocompatible material |
JPWO2021172188A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | ||
WO2021172188A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | 富士フイルム株式会社 | 生体適合性材料 |
WO2021172210A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | 富士フイルム株式会社 | 生体適合性材料 |
JPWO2021172211A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | ||
WO2021172211A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | 富士フイルム株式会社 | 生体適合性材料 |
JPWO2021172210A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | ||
JP7291847B2 (ja) | 2020-02-25 | 2023-06-15 | 富士フイルム株式会社 | 生体適合性材料 |
JP7416908B2 (ja) | 2020-02-25 | 2024-01-17 | 富士フイルム株式会社 | 生体適合性材料 |
JP7472261B2 (ja) | 2020-02-25 | 2024-04-22 | 富士フイルム株式会社 | 生体適合性材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4294252B2 (ja) | 2009-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4294252B2 (ja) | Gリッチなアルギン酸含有組成物 | |
KR940000229B1 (ko) | 생리학적 액체와 접촉하여 겔화되는 약제학적 조성물의 제조방법 | |
JP6888754B2 (ja) | インサイチュでゲルを形成する医薬製剤 | |
JP4694773B2 (ja) | 粘膜適用液状組成物 | |
JP2018531292A6 (ja) | インサイチュでゲルを形成する医薬製剤 | |
JP2006117656A (ja) | ヒアルロン酸又はその塩を含有する粘膜適用組成物 | |
JP3974431B2 (ja) | アルギン酸含有組成物 | |
JP5513702B2 (ja) | 抗菌点眼剤 | |
JP2005187407A (ja) | アレルギー眼疾患用眼科組成物 | |
JP5382972B2 (ja) | 粘度低下が防止された組成物 | |
JP4963359B2 (ja) | 眼局所適用製剤 | |
JP5314349B2 (ja) | 眼科用組成物 | |
JP2009102407A (ja) | Gリッチなアルギン酸含有組成物 | |
JP5518608B2 (ja) | 粘膜適用液状組成物 | |
JP2006348055A (ja) | アルギン酸含有組成物 | |
JP2006225323A (ja) | 水性外用組成物 | |
JP2006248960A (ja) | 水性外用組成物 | |
JP7359909B2 (ja) | 口腔用組成物の製造方法、口腔用組成物の口腔内塗布部との密着性を向上させる方法および口腔用組成物の口腔内塗布部における滞留性を向上させる方法。 | |
JP5318850B2 (ja) | 粘度低下が防止された組成物 | |
JP5382973B2 (ja) | 粘度低下が防止された組成物 | |
WO2013043387A1 (en) | Ophthalmic gel compositions | |
JP5304108B2 (ja) | 点眼剤 | |
JP4847703B2 (ja) | 水性外用組成物 | |
JP2002265671A (ja) | ペクチン含有組成物 | |
JP2006143590A (ja) | 粘膜適用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050302 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090202 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20090204 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090204 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090310 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090408 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4294252 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |