JP2002332200A - 重量搬送物移動装置 - Google Patents

重量搬送物移動装置

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JP2002332200A
JP2002332200A JP2001138364A JP2001138364A JP2002332200A JP 2002332200 A JP2002332200 A JP 2002332200A JP 2001138364 A JP2001138364 A JP 2001138364A JP 2001138364 A JP2001138364 A JP 2001138364A JP 2002332200 A JP2002332200 A JP 2002332200A
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movable support
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moving device
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Seizo Ito
清三 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量搬送物を少人数でも容易に且つ安全に移
動することができ、取扱いを便利にする。 【解決手段】 重量搬送物2を上昇移動する際における
移動装置1は、水平なガイド面4の後端に基体6を設け
た基枠のガイド面4上に、上面が前端に向けて下り傾斜
の支持面22を設けた移動支持体1を前後方向に移動可
能に載置し、この移動支持体1の後端に、基体6の前後
方向に螺合挿通した送りネジ棒42の前端を回転自在に
係合する。そして、重量搬送物2を上昇移動する際に
は、後端を基体6の上端に形成した係止部6A,6Bに
係脱可能であって、この係止部6A,6Bを中心に揺動
支持板45を揺動可能に支持してその前方側を移動支持
体20の傾斜支持面22上に支持する構成とする。重量
搬送物2を横移動する際には、揺動支持板45を取外し
て、移動支持体20の傾斜支持面22に形成した所定位
置の嵌合穴26A,26B,28A,28Bにストッパ
ピン46A,46Bを立設支持する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として、大型
変圧器、大型工作機械、冷暖房装置等の重量搬送物の搬
出入、据え付けに使用されるもので、それらを持ち上
げ、横移動可能にした重量搬送物移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種重量搬送物を移動する際
には、例えば工場内ではクレーンや台車を使用して移動
することができるが、クレーン等の運搬設備の無い場所
で据え付け等のために短い距離を移動したり、台車に積
み込み込んだりする際にロープ等を大型機械の下面に通
すために重量搬送物を僅かに持ち上げるとき、又は横移
動するときにバール等を用いて人力によって移動する方
法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、このような
従来からの移動方法では、大型機械の下面と床面との間
に形成される片側の隙間に所定間隔毎にそれぞれバール
を差し込んで、多数の作業者により梃子を利用して同時
に移動させることで作業が行われていた。
【0004】このため、この作業には経験と労力を必要
とするため作業能率が悪く移動作業に時間が掛かるた
め、高い人件費が必要となるばかりでなく安全性に問題
を有する難点を有していた。
【0005】そこで、この発明は、叙上のような従来存
した諸事情に鑑み創出されたもので、揺動支持板とスト
ッパピンとの選択的な交換で、上昇移動あるいは横移動
を選択して行うことができ、重量搬送物を少人数でも容
易に且つ安全に移動することができ、取扱いが便利な重
量搬送物移動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明にあっては重量搬送物2の下面と床面F
Lとの間に形成される間隙Dに外側から差し込む押圧力
の作用で重量搬送物2を移動するようにした重量搬送物
移動装置1であって、水平なガイド面4の後端に基体6
を設けた基枠3と、この基枠3のガイド面4上に前後方
向に移動可能に載置され上面が前端に向けて下り傾斜の
支持面22を設けた移動支持体20と、基体6の前後方
向に螺合挿通し前端が移動支持体20の後端に回転自在
に係合した送りネジ棒42と、基体6の上端に形成され
た係止部6A,6Bに後端が係脱可能であってこの係止
部6A,6Bを中心に揺動可能に支持され前方側が移動
支持体20の傾斜支持面22上に支持された揺動支持板
45と、移動支持体20の傾斜支持面22に形成された
嵌合穴28A,28Bに立設支持するように着脱可能に
挿嵌されるストッパピン46A,46Bと、から成り、
移動支持体20の傾斜支持面上22に揺動支持板45ま
たはストッパピン46A,46Bの何れかを選択的に使
用することにより、重量搬送物2を上昇移動または横移
動するようにしたものである。揺動支持板45は、後退
位置にある移動支持体20の少なくとも傾斜支持面22
前端までを覆うように構成され、揺動支持板45の上面
が重量搬送物2の下端に当接する位置まで重量搬送物移
動装置1を差し込み、送りネジ棒42の回転操作により
前進移動する移動支持体20上の揺動支持板45を介し
て重量搬送物2を上昇移動するようにしたものとしてあ
る。基体6上端の係止部6A,6Bから揺動支持板45
が取り外された重量搬送物移動装置1であって、移動支
持体20の傾斜支持面22にそって複数の嵌合穴26
A,26B,28A,28Bが形成され、所定位置の嵌
合穴26A,26B,28A,28Bに選択的に立設す
るようにストッパピン46A,46Bが着脱可能に挿嵌
されており、重量搬送物2の下端にストッパピン46
A,46Bが当接する位置まで重量搬送物移動装置1を
差込み、送りネジ棒42の回転操作により前進移動する
移動支持体1上のストッパピン46A,46を介して重
量搬送物2を横移動するようにしたものとしてある。そ
して、基枠3は、ガイド面4両側に長手方向に沿ってガ
イド側板5A,5Bを立設して断面コ字状とし、移動支
持体20と略同形の側面視三角形状に形成されている。
そしてまた、基枠3の底面には、摩擦を有する部材(4
4)が配設されて成るものとしてある。
【0007】この発明に係る重量搬送物移動装置1にあ
っては、例えば、各種の重量搬送物2を据え付け等のた
めに短い距離を移動したり、台車に積み込んだりするた
めのロープ等を下面に通して重量搬送物2を僅かに持ち
上げる場合は、重量搬送物2の下面と床面FLとの間に
形成される間隙Dに重量搬送物移動装置1を外側から差
し込む。揺動支持板45の上面が重量搬送物2下端の角
部に当接するまで差し込まれたところで、送りネジ棒4
2を回転させて移動支持体20を前方に移動させる。こ
の移動支持体20の前進移動によって揺動支持板45が
移動支持体20の傾斜支持面22に支持されて上方に移
動することによって、重量搬送物2が所定量僅かに上昇
移動される。一方、重量搬送物2を横移動する際には、
基体6の上端に形成された係止部6A,6Bから揺動支
持板45を取り外した状態で、移動支持体20の傾斜支
持面22上の所定位置の嵌合穴26A,26B,28
A,28Bにストッパピン46A,46Bを挿嵌し、重
量搬送物2の下端にストッパピン46A,46Bが当接
する位置まで重量搬送物移動装置1を差込み、送りネジ
棒42の回転操作により前進移動する移動支持体22上
のストッパピン46A,46Bを介して重量搬送物2が
横移動される。また、重量搬送物2を僅かに持ち上げ、
又は横移動する際において、基枠3のガイド面4上を前
方に移動する移動支持体20は、断面コ字状に形成され
たガイド面両側のガイド側板5A,5Bによって案内さ
れる。そしてまた、重量搬送物2を僅かに持ち上げ、又
は横移動する際において、摩擦を有する部材(44)を
基枠3の底面に配置することにより、移動支持体20の
押し込み動作により生ずる反力による重量搬送物移動装
置1の後退移動を防止する。これらの上昇移動又は横移
動に際し、複数の重量搬送物移動装置1を所定間隔毎に
重量搬送物2に対して差し込み配置し、複数の重量搬送
物移動装置1を同時的に作動させて使用することもでき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施形態を説明するに、図1乃至図3において示され
る符号1は重量搬送物移動装置を示し、符号2は、例え
ば大型変圧器、大型工作機械、冷暖房装置等の重量搬送
物である。重量搬送物2の下面と床面FLとの間には所
定の間隙Dが形成されるようになっている。
【0009】重量搬送物移動装置1(以下、移動装置1
と称する)は、重量搬送物2の下面と床面FLとの間に
形成される間隙Dに外側から差し込む押圧力の作用で、
この重量搬送物2を上昇移動するように構成したもの
で、鋼板を断面コ字状に折曲形成して底面が平面視横長
矩形のガイド面4として形成されている。このガイド面
4の両側に長手方向に沿って立設したガイド側板5A,
5Bによって断面コ字状の基枠3を形成し、この基枠3
のガイド面4上に、上面が前端に向けて下り傾斜の傾斜
支持面22となす側面視略三角形状の移動支持体20
が、両ガイド側板5A,5Bに案内されて前後方向に移
動可能に載置されている。
【0010】基枠3の後端には基体6が図示しないボル
トにより固定され、基体6の上端両側には後述する係止
部6A,6Bが形成されて、基体6の略中央を前後方向
に貫通する挿通孔10には雌ねじTを螺設したスリーブ
16がC型止め輪18を介して装着されている。基体6
に装着されたスリーブ16の雌ねじTには送りネジ棒4
2が螺合挿通し、この送りネジ棒42は、前端に移動支
持体20の後端に内装される係合部材35に係合可能な
小径軸部42Bが形成されると共に、後端に回転操作用
のハンドルまたは電動駆動用のカップリング等が係合可
能な六角軸部42Aが形成されている。
【0011】基体6の上端に形成された係止部6A,6
Bには、後端に設けられた係止軸48が支持されて揺動
支持板45が係止部6A,6Bを中心に揺動可能に支持
されると共に、前方側が移動支持体20の傾斜支持面2
2に支持され、揺動支持板45後端の係止軸48が係止
部6A,6Bに対し係脱可能に構成されている。
【0012】そして、この移動装置1を使用する際は、
移動支持体20の移動に対する重量搬送物2の反力が移
動装置1に作用するので、移動装置1を床面にしっかり
位置決めする必要があることから、基枠3の下面に摩擦
材(例えばゴム板)で構成されたマット44を敷設す
る。なお、マット44に代えて基枠3の底面を浅い鋸歯
状に形成しても良い。
【0013】更に詳しくは、基体6は、図3に示すよう
に、角形に形成されたブロックの両側に立設した係止部
6A,6Bが形成され、これら係止部6A,6Bには切
欠き8A,8Bによって上端が開口する円弧状の保持溝
14A,14Bが形成されている。また、係止部6A,
6Bの間の底部上面には装着されたスリーブ16の外周
面上を図示しない止めねじにより押圧固定するための雌
ねじ12が螺設されている。
【0014】移動支持体20の後部には、係合部材35
を内装するための収容凹部25〔図4の(A),(C)
参照〕が形成され、この収容凹部25は移動支持体20
の下面に開口して、その後端側には収容凹部25に連通
する下向きU字形の切欠き24が形成されている。
【0015】係合部材35は、図3に示すように、小径
軸部42Bの先端から挿嵌して送りネジ棒42の段部に
当接保持され後端にフランジFが形成された第1保持リ
ング30と、小径軸部42Bに挿嵌保持されて第1保持
リング30の後端に接合配置されるスラスト軸受32
と、先端に形成された小径筒部がスラスト軸受32の孔
内に挿入されて小径軸部42Bに挿嵌保持され、後端の
挿通孔内周に環状凹部が形成された第2保持リング36
と、この第2保持リング36の挿通孔内に小径部を挿嵌
した際、後端の環状凹部に係合可能なフランジが小径部
後端に形成され、軸心にボルト40を挿通するための貫
通孔が形成された押え部材38とから構成され、これら
係合部材35を構成する各部材は、押え部材38の貫通
孔を通して小径軸部42Bの端部に螺着されるボルト4
0により保持されている。
【0016】揺動支持板45は、後退位置に位置する移
動支持体20の下り傾斜の支持面22全面を覆うように
鋼板によって略矩形状に形成し、移動支持体20の先端
より延出した前方の部位が折曲されて基枠3のガイド面
4と平行に同一先端部まで延出するよう形成されてい
る。そして、揺動支持板45自体の後端部位には、両側
の切欠き部によって係止部6A,6Bの内側に内装可能
な狭幅部が形成され、この狭幅部の後端両側から突出し
た部位を保持部48A,48Bとする角形の係止軸48
が当板50を介して取り付けられている。
【0017】次に上記のように構成された移動装置1の
組立手順につき図3を参照して説明する。
【0018】先ず、基体6の挿通孔10に雌ねじTを螺
設したスリーブ16を挿通し、その後端に係止したC型
止め輪18と、前端に形成されるフランジとで保持し、
係止部6A,6Bの間の底部上面の雌ねじ12に図示し
ない止めねじを螺合挿通してスリーブ16外周面を押圧
固定する。こうして組立てた基体6を基枠3後端の両ガ
イド側板5A,5B間にボルトを介して取り付ける。次
に、基体6に装着されたスリーブ16の雌ねじTに送り
ネジ棒42を先端の小径軸部42Bから挿通螺合する。
挿通螺合した送りネジ棒42前端の小径軸部42Bに、
前述した手順で係合部材35をボルト40により取付
け、上方から移動支持体20を嵌め合わせてこの移動支
持体20後端の収容凹部25内に係合部材35を収容す
る。この移動支持体20を基枠3のガイド面4上に載置
し、送りネジ棒42を回転させて移動支持体20を後退
位置に設置する。次いで、基体6の係止部6A,6Bの
保持溝14A,14B内に、切欠き8A,8Bを通して
揺動支持板45後端に取りつけられた係止軸48の保持
部48A,48Bを挿入して組立が完了する。
【0019】次いで移動装置1の作用につき図1及び図
4の(A)を参照して説明する。
【0020】先ず、重量搬送物2を僅かに上昇移動する
場合について説明する。図1及び図4の(A)に示すよ
うに、係止部6A,6Bの保持溝14A,14Bに、切
欠き8A,8Bを通して係止軸48両端の保持部48
A,48Bを係止して揺動支持板45を後退位置にある
移動支持体20の上面に載せる。そこで、移動すべき重
量搬送物2に対する移動装置1の設置個所を予め設定し
て、それぞれの設置個所に摩擦材から成るマット44を
敷設し、重量搬送物2の下面と床面FLとの間に形成さ
れる間隙Dに移動装置1の先端を差込んだ状態でマット
44上に載置し、好ましくは、重量搬送物2の下面の角
部に揺動支持板45の傾斜面が当接するまで間隙D内に
挿入する。このようにして重量搬送物2に対して適宜所
定間隔毎に複数台の移動装置1を挿入設置する。複数台
の移動装置1が設置されると、送りネジ棒42後端の六
角軸部42Aに、例えば回転操作用のハンドルまたは電
動駆動用のカップリングを装着して送りネジ棒42を回
転させる。送りネジ棒42の回転に伴って移動支持体2
0が前進すると、移動支持体20の傾斜支持面22に支
持された状態で揺動支持板45が上昇する。このように
移動装置1の揺動支持板45を上昇することによって重
量搬送物2を容易に上昇させることができる。
【0021】従って、重量搬送物2を上昇移動する場合
に、従来のように経験と労力を必要とする多数の作業者
に頼ることなく、短時間に且つ安全に行うことができ
る。
【0022】また、重量搬送物2の下面が揺動支持板4
5を介して移動支持体20の傾斜支持面22上に支持さ
れるように構成されているので、移動支持体20が前後
移動する際に傾斜支持面22上面が重量搬送物2の下面
によって損傷を受けることが無く、例えば傾斜支持面2
2上面に潤滑剤等を塗布することにより円滑に移動する
ことができる。
【0023】次に、重量搬送物2を横移動する際の移動
装置(43)の構成につき図3及び図5の(A),
(B)を参照して説明する。
【0024】この重量搬送物移動装置(以下、移動装置
43と称する)は、重量搬送物2の下面と床面FLとの
間に形成される間隙H1,H2に外側から差し込む押圧
力の作用で、この重量搬送物2を横移動するように構成
したものである。
【0025】横移動の際には、上下移動する際に使用さ
れた揺動支持板45を基体6上端の係止部6A,6Bか
ら取り外して使用されるようになっており、移動支持体
20の下り傾斜の支持面22に、斜面に沿って所定間隔
毎に一対の嵌合穴26A,26B及び28A,28Bが
幅方向に形成され、これら嵌合穴26A,26B及び2
8A,28Bにストッパピン46A,46Bが傾斜支持
面22から立設するように着脱可能に挿嵌された構成と
なっている。なお嵌合穴26A,26B及び28A,2
8Bは、斜面に対する位置によって深さが異なってい
る。
【0026】次に、重量搬送物2を横移動する際の移動
装置43の作用につき図5の(A),(B)を参照して
説明する。
【0027】先ず、揺動支持板45を、基体6上端の係
止部6A,6Bから取り外した状態とする。ストッパピ
ン46A,46Bを、傾斜支持面22の嵌合穴26A,
26B及び28A,28Bの何れかに装着する際には、
重量搬送物2の下面と床面FLとの間に形成される間隙
H1,H2の大きさによって、どの位置の嵌合穴26A,
26Bまたは28A,28Bにするかを選択する。そこ
で、間隙H1が小さい場合は、図5の(A)に示すよう
に傾斜支持面22の前部側の嵌合穴26A,26Bにス
トッパピン46A,46Bを挿嵌して、これらのストッ
パピン46A,46Bが重量搬送物2の下方側面に当接
するまでマット44上に載せた移動装置43の先端を重
量搬送物2の下面に挿入した状態で、送りネジ棒42を
回転させることによって移動支持体20を前進し、スト
ッパピン46A,46Bを介して重量搬送物2を横移動
させる。
【0028】一方、間隙H2が大きい場合は、図5の
(B)に示すように、傾斜支持面22後部側の嵌合穴2
8A,28Bにストッパピン46A,46Bを挿嵌し
て、これらのストッパピン46A,46Bが重量搬送物
2の下方側面に当接するまでマット44上に載せた移動
装置43の先端を重量搬送物2の下面に挿入した後、送
りネジ棒42を回転させて移動支持体20を前進し、ス
トッパピン46A,46Bを介して重量搬送物2を横移
動させる。
【0029】従って、重量搬送物2を横移動させる場合
は、間隙H1,H2の大きさによってストッパピン46
A,46Bの挿嵌位置を安定状態で保持できる位置を選
択することができるので、移動時における強度が確保さ
れ、例えば、直径の異なる嵌合穴26A,26Bまたは
28A,28Bを一対単位で傾斜支持面22上に穿設し
ておけば重量搬送物2の重量に応じた直径のストッパピ
ン46A,46Bを選択的に挿嵌して使用することも可
能である。
【0030】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されてお
り、各種大型機械等の重量搬送物2の下面を僅かに持ち
上げたり、重量搬送物2を据え付け等のために短い距離
を横移動したりする場合に、それらの重量搬送物2を容
易に所定位置に移動設置することができ、又揺動支持板
45、ストッパピン46A,46Bの選択と共に取扱い
が簡単であることから重量搬送物2の移動方法に応じて
迅速に組み替えることができるものである。
【0031】特に、重量搬送物2を僅かに上昇移動させ
る際は、移動支持体20上面の傾斜支持面22によるク
サビ作用と送りネジ棒42の回転送り作用によって容易
に且つ円滑に上昇移動させることができ、少人数でも迅
速且つ安全に移動することができるものである。
【0032】更にこの発明は、重量搬送物2を短い距離
を横移動させる際は、同じ移動装置1(43)の一部を
組み替えて使用することができるものであり、重量搬送
物2の設置状態(床面FLとの間隙H1,H2の大き
さ)に応じて移動支持体20上面の適所にストッパピン
46A,46Bを選択的に挿嵌することとしたから、送
りネジ棒42の回転送り作用により移動する移動支持体
20に確実に挿嵌されたストッパピン46A,46Bを
介して容易に且つ円滑に横移動させることができ、少人
数でも迅速且つ安全に移動することができるものであ
る。
【0033】加えて、移動装置1,43の基枠3を構成
する両ガイド側板5A,5Bが、ガイド側板5A,5B
を立設して断面コ字状に形成することによりガイド面4
への異物の侵入が防止され、両ガイド側板5A,5Bが
移動支持体20と略同形の側面視三角形状に形成される
ので、重量搬送物2の下面と床面FLとの間に形成され
る間隙D、H1,H2に容易に挿入させることができ
る。
【0034】また、基枠3の底面には、摩擦を有するマ
ット44が敷設されるので、重量搬送物2の移動に際
し、重量搬送物2から受ける反作用を軽減させることで
移動装置1自体の移動が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る重量搬送物移動装
置の斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態に係る上昇移動する場合
の重量搬送物移動装置の揺動支持板を取り外した状態を
示す斜視図である。
【図3】この発明の一実施形態に係る重量搬送物移動装
置の分解斜視図である。
【図4】(A)はこの発明の一実施形態に係る重量搬送
物移動装置の作用説明図、(B)は(A)のB矢視図、
(C)は基体と移動支持体との関係を示す一部断面を示
す部分平面図、(D)は送りネジ棒側から視た正面図で
ある。
【図5】この発明の一実施形態に係る横移動する場合の
重量搬送物移動装置の使用説明図であり、(A)は重量
搬送物の下面と床面との間隙が小さい場合におけるスト
ッパピンの位置関係を示す使用説明図、(B)は重量搬
送物の下面と床面との間隙が大きい場合におけるストッ
パピンの位置関係を示す使用説明図である。
【符号の説明】
1…移動装置(重量搬送物移動装置) 2…重量搬送物 3…基枠 4…ガイド面 5A,5B…ガイド側板 6…基体 6A,6B…係止部 10…挿通孔 14A,14B…保持溝 16…スリーブ 18…止め輪 20…移動支持
体 22…傾斜支持面 25…収容凹部 26A,26B…嵌合穴 28A,28B
…嵌合穴 30…保持リング 32…スラスト
軸受 35…係合部材 36…保持リン
グ 38…押え部材 40…ボルト 42…送りネジ棒 42A…六角軸
部 42B…小径軸部 43…移動装置 44…マット 45…揺動支持
板 46A,46B…ストッパピン 48…係止軸 48A,48B…保持部 50…当板 D…間隙 F…フランジ FL…床面 H1,H2…間
隙 T…雌ねじ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量搬送物の下面と床面との間に形成さ
    れる間隙に外側から差し込む押圧力の作用で重量搬送物
    を移動するようにした重量搬送物移動装置であって、 水平なガイド面の後端に基体を設けた基枠と、この基枠
    のガイド面上に前後方向に移動可能に載置され上面が前
    端に向けて下り傾斜の支持面を設けた移動支持体と、基
    体の前後方向に螺合挿通し前端が移動支持体の後端に回
    転自在に係合した送りネジ棒と、基体の上端に形成され
    た係止部に後端が係脱可能であってこの係止部を中心に
    揺動可能に支持され前方側が移動支持体の傾斜支持面上
    に支持された揺動支持板と、移動支持体の傾斜支持面に
    形成された嵌合穴に立設支持するように着脱可能に挿嵌
    されるストッパピンと、から成り、移動支持体の傾斜支
    持面上に揺動支持板またはストッパピンの何れかを選択
    的に使用することにより、重量搬送物を上昇移動または
    横移動するようにしたことを特徴とする重量搬送物移動
    装置。
  2. 【請求項2】 揺動支持板は、後退位置にある移動支持
    体の少なくとも傾斜支持面前端までを覆うように構成さ
    れ、揺動支持板の上面が重量搬送物の下端に当接する位
    置まで重量搬送物移動装置を差し込み、送りネジ棒の回
    転操作により前進移動する移動支持体上の揺動支持板を
    介して重量搬送物を上昇移動するようにした請求項1に
    記載の重量搬送物移動装置。
  3. 【請求項3】 基体上端の係止部から揺動支持板が取り
    外された重量搬送物移動装置であって、移動支持体の傾
    斜支持面にそって複数の嵌合穴が形成され、所定位置の
    嵌合穴に選択的に立設するようにストッパピンが着脱可
    能に挿嵌されており、重量搬送物の下端にストッパピン
    が当接する位置まで重量搬送物移動装置を差込み、送り
    ネジ棒の回転操作により前進移動する移動支持体上のス
    トッパピンを介して重量搬送物を横移動するようにした
    請求項1に記載の重量搬送物移動装置。
  4. 【請求項4】 基枠は、ガイド面両側に長手方向に沿っ
    てガイド側板を立設して断面コ字状とし、移動支持体と
    略同形の側面視三角形状に形成されている請求項1乃至
    3の何れかに記載の重量搬送物移動装置。
  5. 【請求項5】 基枠の底面には、摩擦を有する部材が配
    設されて成る請求項1乃至4の何れかに記載の重量搬送
    物移動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7030167B1 (ja) 2020-10-14 2022-03-04 洋二 志賀 楔装置

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