JP2002331470A - 打ち込み工具のバルブ構造 - Google Patents

打ち込み工具のバルブ構造

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JP2002331470A JP2001138956A JP2001138956A JP2002331470A JP 2002331470 A JP2002331470 A JP 2002331470A JP 2001138956 A JP2001138956 A JP 2001138956A JP 2001138956 A JP2001138956 A JP 2001138956A JP 2002331470 A JP2002331470 A JP 2002331470A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打撃ピストンを収容したシリンダの上室を開
閉して打撃ピストンを上下動させるヘッドバルブを遠隔
操作するためのトリガバルブにおいて、シールリングが
損傷等することによりエア洩れを発生しても打撃ピスト
ンが確実に上死点に戻されるようにする。 【解決手段】 連通路34を経てヘッドバルブの第1変
圧室に連通された第2変圧室20が、蓄圧室Aに連通さ
れた当該トリガバルブのオフ状態における第2変圧室2
0と蓄圧室Aとの間の最小流路面積SCが、第2変圧室
20を大気側から遮断するシール部材3bがないと仮定
した場合における第2変圧室20と大気側との間の最小
流路面積SDよりも大きく設定された構造とする。これ
により第2変圧室20の洩れ量よりも圧縮空気供給量の
方が多くなるので、該第2変圧室20は圧縮空気供給状
態に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばエア式釘
打ち機におけるいわゆるトリガバルブの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、エア式の釘打ち機は、ドライバ
を備えた打撃ピストンと、該打撃ピンストを収容するシ
リンダの上室を蓄圧室に連通した状態と、逆に大気に開
放した状態に切り換えるためのヘッドバルブを内装した
本体を有し、該本体には上記蓄圧室を内蔵したハンドル
部が設けられ、該ハンドル部の基部に上記トリガバルブ
およびこれを操作するトリガが設けられている。このト
リガを使用者が引き操作してトリガバルブをオンすると
ヘッドバルブへ圧縮空気が供給されて該ヘッドバルブが
開かれ、これによりシリンダ上室に蓄圧室から圧縮空気
が供給されて打撃ピストンが下動する。打撃ピストンの
下動によりドライバは、本体下面から突き出して設けた
ドライバガイド内を下動し、これによりドライバガイド
内に供給された1本の釘が該ドライバガイドの先端から
打ち出される。
【0003】釘打ち込み後、トリガの引き操作を止めて
トリガバルブをオフすると、ヘッドバルブへの圧縮空気
の供給が遮断されるとともに大気開放されるため該ヘッ
ドバルブが閉じられてシリンダ上室への圧縮空気の供給
が停止される。ヘッドバルブが閉じられると、シリンダ
上室は大気開放されるため、打撃ピストンはシリンダ下
室に供給されるリターンエアにより上死点に戻される。
このように、トリガバルブはオンオフさせることによ
り、本体に内蔵したヘッドバルブを開閉させる機能を有
しており、これによりシリンダ上室を圧縮空気が供給さ
れる状態と大気開放された状態に切り換えて打撃ピスト
ンを上下動させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成を有す
るエア釘打ち機において、シール部材等の損傷によりト
リガバルブにエア洩れが発生した場合には、トリガの引
き操作を止めてもヘッドバルブが閉じられてシリンダ上
室が大気開放されないため、打撃ピストンが下動したま
ま停止して上死点に戻されなくなるおそれがある。本発
明は、トリガバルブのシール部材が損傷を受けてエア洩
れを発生した場合であってもヘッドバルブを正常に作動
させて、打撃ピストンを上死点に戻すことができるトリ
ガバルブの構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、前
記請求項1に記載した構成のバルブ構造とした。請求項
1記載のバルブ構造によれば、トリガを引き操作してト
リガバルブのバルブステムをオン位置に押し込み操作す
ると第2変圧室が大気開放される。第2変圧室が大気開
放されると、第1変圧室が大気開放され、これによりヘ
ッドバルブが開き位置に移動する。ヘッドバルブが開か
れると、シリンダの上室(シリンダ上室)が蓄圧室に連
通されて、該シリンダ上室に圧縮空気が供給され、これ
により打撃ピストンが下動して釘がドライバガイドから
打ち出される。釘打ち出し後、トリガの引き操作を止め
るとバルブステムがばね力あるいは圧縮空気の空気圧に
よりオフ位置に戻され、これにより第2変圧室が大気側
から遮断される一方、蓄圧室に連通された状態となる。
第2変圧室が蓄圧室に連通されて圧縮空気が供給される
と、これが第1変圧室に供給され、これによりヘッドバ
ルブが閉じ位置に移動する。ヘッドバルブが閉じられる
と、シリンダの上室が大気開放されて、打撃ピストンが
シリンダの下室に流入する圧縮空気により上死点に戻さ
れる。
【0006】上記第2変圧室が蓄圧室に連通された状態
において、該第2変圧室と蓄圧室との間の圧縮空気供給
側の最小流路面積が、該第2変圧室を大気側から遮断す
るシール部材がないと仮定した場合における洩れ側の最
小流路面積よりも大きく設定されている。このため、ト
リガの引き操作を止めて第2変圧室が蓄圧室に連通され
た状態としたときに、例えば第2変圧室を大気側から気
密に遮断するシール部材が破損等したために該第2変圧
室と大気側との間でエア洩れが発生する場合であって
も、大気側に洩れる圧縮空気の流量よりも蓄圧室から供
給される圧縮空気の流量の方が多くなるため、該第2変
圧室は依然として圧縮空気供給状態に維持される。この
ことから、第2変圧室の圧縮空気が大気側に洩れても、
第1変圧室に圧縮空気が供給されてヘッドバルブが閉じ
位置に移動し、これによりシリンダ上室が大気開放され
て打撃ピストンを上死点に戻すことができる。このこと
は、第2変圧室を大気側から遮断するシール部材が所定
の位置から脱落して、全く機能しなくなった状態であっ
ても同様である。
【0007】請求項2記載のバルブ構造によれば、トリ
ガを引き操作してトリガバルブのバルブステムをオン位
置に押し込み操作すると第3変圧室が大気開放され、こ
れにより可動バルブ体がオン位置に移動して第2変圧室
が大気開放される。第2変圧室が大気開放されると、第
1変圧室が大気開放され、これによりヘッドバルブが開
き位置に移動する。ヘッドバルブが開かれると、シリン
ダの上室(シリンダ上室)が蓄圧室に連通されて、該シ
リンダ上室に圧縮空気が供給され、これにより打撃ピス
トンが下動して釘がドライバガイドから打ち出される。
釘打ち出し後、トリガの引き操作を止めるとバルブステ
ムがばね力あるいは圧縮空気の空気圧によりオフ位置に
戻され、これにより第3変圧室が蓄圧室に連通される。
第3変圧室が蓄圧室に連通されると、可動バルブ体がオ
フ位置に移動して第2変圧室が大気側から遮断される一
方、蓄圧室に連通された状態となる。第2変圧室が蓄圧
室に連通されて圧縮空気が供給されると、これが第1変
圧室に供給され、これによりヘッドバルブが閉じ位置に
移動する。ヘッドバルブが閉じられると、シリンダの上
室が大気開放されて、打撃ピストンがシリンダの下室に
流入する圧縮空気により上死点に戻される。
【0008】上記第2変圧室が蓄圧室に連通された状態
において、該第3変圧室と蓄圧室との間の圧縮空気供給
側の最小流路面積が、該第3変圧室を大気側から遮断す
るシール部材がないと仮定した場合における洩れ側の最
小流路面積よりも大きく設定されている。このため、ト
リガの引き操作を止めて第3変圧室が蓄圧室に連通され
た状態としたときに、例えば第3変圧室を大気側から気
密に遮断するシール部材が破損等したために該第3変圧
室と大気側との間でエア洩れが発生する場合であって
も、大気側に洩れる圧縮空気の流量よりも蓄圧室から供
給される圧縮空気の流量の方が多くなるため、該第3変
圧室は依然として圧縮空気供給状態に維持される。この
ことから、第3変圧室の圧縮空気が大気側に洩れても可
動バルブ体がオフ位置に維持されるため、第2変圧室ひ
いては第1変圧室に圧縮空気が供給されてヘッドバルブ
が閉じ位置に移動し、これによりシリンダ上室が大気開
放されて打撃ピストンを上死点に戻すことができる。こ
のことは、第3変圧室を大気側から遮断するシール部材
が所定の位置から脱落して、全く機能しなくなった状態
であっても同様である。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図9に基づいて説明する。図1および図2は、本実施形
態のトリガバルブ1を備えた圧縮空気式の釘打ち機50
を示している。先ず、この釘打ち機50の全体の構成に
ついて簡単に説明する。この釘打ち機50は、略円筒状
の本体ハウジング51に打撃駆動部が内蔵されてなる本
体部55と、この本体部55の下部から下方へ突き出し
て設けた筒体のドライバガイド52と、本体部55の側
部ほぼ中央から側方へ突き出して設けたハンドル部53
を備えている。図ではハンドル部53の先端側(図にお
いて右側半分)が省略されている。ハンドル部53の先
端側とドライバガイド52との間には、釘マガジン54
が取り付けられており、本体部55の釘打ち動作に連動
してこの釘マガジン54から釘が1本ずつドライバガイ
ド54内の釘打ち出し部に供給される。図では、釘マガ
ジン54の一部のみが示されている。この釘マガジン5
4については従来構成と同様であり、本実施形態におい
て特に変更を要しないので詳述しない。
【0010】図示省略したハンドル部53の先端側には
圧縮空気を供給するためのエアホースが接続されてい
る。このエアホースを経て該ハンドル部53の内部には
常時圧縮空気が供給されており、該ハンドル部53の内
部が蓄圧室Aとされている。ハンドル部53の基端部に
本実施形態のトリガバルブ1が組み込まれている。この
トリガバルブ1については後述する。本体部55にはシ
リンダ60が組み込まれており、このシリンダ60内に
は打撃ピストン61が上下方向に摺動可能に組み込まれ
ている。この明細書では、シリンダ60の内周側であっ
て、打撃ピストン61の上側の空間部をシリンダ上室6
0aといい、打撃ピストン61の下側の空間部をシリン
ダ下室60bという。
【0011】この打撃ピストン61の図示下面側の中心
部には、先端を前記ドライバガイド52内に臨ませたド
ライバ62が一体に取付けられている。本体ハウジング
51の内周側であってシリンダ60の外周側はハンドル
部53の内部に連通されており、従ってこの空間部も蓄
圧室Aとされている。シリンダ60の上部と本体ハウジ
ング51の上部との間にヘッドバルブ30が組み込まれ
ている。本体ハウジング51の上部には、円筒形状をな
す支持壁部51aが形成されており、この支持壁部51
aの内周側には保持板31が固定されている。この保持
板31のボス部31aと支持壁部51aとの間にヘッド
バルブ30が上下動可能に収容されている。このヘッド
バルブ30と保持板31の間には圧縮ばね32が介装さ
れているため、該ヘッドバルブ30は図示下方へ付勢さ
れている。また、支持壁部51aの内周側であって、ヘ
ッドバルブ30と保持板31との間の空間部は第1変圧
室33とされている。この第1変圧室33は連通路34
を経てトリガバルブ1の第2変圧室20に連通されてい
る。保持板31のボス部31aの内周側にはゴム製のダ
ンパー36が取り付けられている。このダンパー36に
より打撃ピストン61が上死点にもどされた際の衝撃が
吸収される。
【0012】ヘッドバルブ30の周囲には受圧部35が
設けられており、この受圧部35は、シリンダ60の外
周側に張り出している。この受圧部35には、常時蓄圧
室Aの圧縮空気が作用している。上記圧縮ばね32の付
勢力は蓄圧室Aの空気圧よりも低く設定されている。こ
のため、連通路34を経て第1変圧室33が大気開放さ
れると、ヘッドバルブ30に作用する下動方向の力は圧
縮ばね32の付勢力のみになるため、ヘッドバルブ30
は蓄圧室Aの上動方向の圧力により圧縮ばね32に抗し
て上動し、これによりシリンダ60の上部が開口され
て、シリンダ上室60aに蓄圧室Aの圧縮空気が供給さ
れ、従って打撃ピストン61が下動する。この状態が図
2に示されている。逆に、連通路34を経て第1変圧室
33に圧縮空気が供給されると、ヘッドバルブ30に作
用する下動方向の力は第1変圧室33の空気圧と圧縮ば
ね32の付勢力となって受圧部35が受ける上動方向の
空気圧(蓄圧室Aの空気圧)よりも大きくなるため、ヘ
ッドバルブ30は下動してシリンダ上室60aが蓄圧室
Aから遮断される。また、ヘッドバルブ30が下動する
と、ピストン上室60aは、ヘッドバルブ30とダンパ
ー36との間の隙間、ボス部31aとダンパー36との
間の隙間、本体ハウジング51の上面に設けた大気開放
孔51b〜51b、本体ハウジング51の上面に取り付
けたヘッドキャップ56の排気孔56aを経て外部に排
気される。
【0013】打撃ピストン61が下死点に至ると、ピス
トン上室60aの圧縮空気がシリンダ60に設けた連通
孔60c〜60cを経てリターンエア室Bに流入する。
このリターンエア室Bは本体ハウジング51とシリンダ
60との間に設けられており、蓄圧室Aとは気密に区画
されている。リターンエア室Bに流入した圧縮空気は、
シリンダ60の下端部に設けた連通孔60d〜60dを
経てシリンダ下室60bに流入する。このため、ピスト
ン上室60aが大気開放されると、打撃ピストン61は
上記リターンエア室Bからシリンダ下室60bに供給さ
れる圧縮空気により上死点に戻される。このように、連
通路34を経て第1変圧室33が大気開放されると、ヘ
ッドバルブ30が上動してシリンダ上室60aに圧縮空
気が供給され、これにより打撃ピストン61が下動して
釘が打ち込まれる。一方、連通路34を経て第1変圧室
33に圧縮空気が供給されると、ヘッドバルブ30が下
動してシリンダ上室60aが大気開放され、これにより
打撃ピストン61が上死点に戻される。ヘッドバルブ3
0の移動は、トリガバルブ1の操作によりなされる。
【0014】トリガバルブ1は、ハンドル部53の基端
部下方において支軸40aを中心にして上下に傾動可能
に設けたトリガ40の背面側(図において上面側)に配
置されている。トリガ40の背面には、支軸41aを中
心にして上下に傾動可能なアイドラ41が取付けられて
おり、トリガ40を図示上方に引き操作するとこのアイ
ドラ41を介してトリガバルブ1がオン操作される。但
し、トリガ40の引き操作は、ドライバガイド52の先
端に上下動可能に設けたコンタクトアーム57が押し操
作されて上動した時にのみ有効とされ、コンタクトアー
ム57が押し操作されていない状態では、トリガ40を
引き操作してもアイドラ41が所定位置まで傾動されな
いため該トリガ40の引き操作は無効となってトリガバ
ルブ1はオンしない。
【0015】第1実施形態のトリガバルブ1の詳細が図
3および図4に示されている。このトリガバルブ1は、
ハンドル部53の基部下面側に設けた円筒形状の壁部5
3aと、該壁部53aの大気側口元に固定したバルブケ
ース5との間に収容されている。このトリガバルブ1
は、上記壁部53aの内周側に固定した固定バルブ体4
と、該固定バルブ体4の内周側に移動可能に支持した可
動バルブ体3と、該可動バルブ体3の内周側に移動可能
に支持したバルブステム2を主体として構成されてい
る。固定バルブ体4の外周面には、2つのシール部材
(第1、第2シール部材4a,4b)が取り付けられて
いる。この両シール部材4a,4bにより、固定バルブ
体4と壁部53aとの間が気密にシールされている。な
お、本実施形態では、シール部材としていわゆるOリン
グが用いられている。また、この固定バルブ体4には、
その内周側と外周側を連通する連通孔4cが形成されて
いる。この連通孔4cは、固定バルブ体4と壁部53a
との間であって両シール部材4a,4b間に設けた円環
形状の空間部53dを経て前記連通路34ひいては前記
第1変圧室33に常時連通されている。
【0016】可動バルブ体3の外周面には、3つのシー
ル部材(第3〜第5シール部材3a,3b,3c)が取
り付けられている。この可動バルブ体3と上記固定バル
ブ体4との間であって第4シール部材3bと第5シール
部材3cとの間の空間部が、前記第2変圧室20とされ
ている。この第2変圧室20には連通孔4cが連通され
ている。このため、第2変圧室20は常時第1変圧室3
3に連通されている。図3に示すように、可動バルブ体
3が固定バルブ体4に対して上動すると、第4シール部
材3bが固定バルブ体4の内周面に押圧される一方、第
5シール部材3cが固定バルブ体4の内周面から外れ
る。このため、この状態では、第2変圧室20は第4シ
ール部材3bによって大気側から遮断される一方、可動
バルブ体3の後部外周面と固定バルブ体4の後部内周面
との間の隙間Cを経て蓄圧室Aに連通され、これにより
圧縮空気が第2変圧室20、連通孔4c、空間部53d
および連通路34を経て第1変圧室33に供給される。
【0017】逆に、図4に示すように可動バルブ体3が
固定バルブ体4に対して下動すると、第4シール部材3
bが固定バルブ体4の内周面から離間する一方、第5シ
ール部材3cが固定バルブ体4の内周面に押し付けられ
る。このため、この状態では、第2変圧室20は、第5
シール部材3cによって蓄圧室A側から遮断される一
方、壁部53aとバルブケース5との間の大気開放孔6
〜6を経て大気側に開放され、従って第2変圧室20、
連通孔4c、空間部53dおよび連通路34を経て第1
変圧室33が大気開放される。可動バルブ体3の下端側
は、バルブケース5に対して第3シール部材3aを常時
摺接させつつ上下に移動可能に支持されている。可動バ
ルブ体3の内周側は、連通孔3dを経て常時蓄圧室Aに
連通されている。
【0018】バルブステム2の外周面には、2つのシー
ル部材(第6、第7シール部材2a,2b)が相互に一
定の間隔をおいて装着されている。このバルブステム2
と可動バルブ体3との間には、圧縮ばね8が介装されて
いる。このバルブステム2の先端側(図において下端
側)は、バルブケース5の中央に形成した挿通孔5bを
経て下方へ突き出されている。前記トリガ40が有効に
引き操作されない状態では、このバルブステム2は圧縮
ばね8の付勢力と蓄圧室Aの空気圧により下方へ突き出
したオフ位置に保持される。この状態が図3に示されて
いる。これに対して前記トリガ40が有効に引き操作さ
れると、バルブステム2が圧縮ばね8の付勢力と蓄圧室
Aの空気圧に抗して上動してオン位置に至る。この状態
が図4に示されている。バルブステム2がオフ位置に位
置する状態では、第6シール部材2aがバルブケース5
のシール孔5aに摺接される一方、第7シール部材2b
が可動バルブ体3の内周面から外れる。このため、可動
バルブ体3とバルブケース5との間の空間部(第3変圧
室7)が蓄圧室Aに連通され、該蓄圧室Aから流入する
圧縮空気の空気圧により可動バルブ体3が固定バルブ体
4に対して上動する。可動バルブ体3が上動すると、前
記したように第2変圧室20が蓄圧室Aに連通されて第
1変圧室33に圧縮空気が供給され、これによりヘッド
バルブ30が下動してシリンダ上室60aが蓄圧室Aか
ら遮断される一方大気開放された状態となる。
【0019】これに対して、トリガ40の有効な引き操
作により、バルブステム2がオン位置に至った状態で
は、第6シール部材2aがバルブケース5のシール孔5
aから外れる一方、第7シール部材2bが可動バルブ体
3の内周面に摺接されて、第3変圧室7が蓄圧室A側か
ら遮断される一方バルブケース5の挿通孔5bを経て大
気開放される。第3変圧室7が大気開放されると、可動
バルブ体3の後端面(図示上端面)に作用する蓄圧室A
の空気圧により該可動バルブ体3が下動し、これにより
前記したように第2変圧室20が大気開放されてヘッド
バルブ30が上動し、従ってシリンダ上室60aが蓄圧
室Aに開放されて圧縮空気が供給される。シリンダ上室
60aに圧縮空気が供給されると、打撃ピストン61が
下動して釘打ちがなされる。釘打ち込み動作完了後(打
撃ピストン61が下死点に至った後)、トリガ40の引
き操作を止めると、バルブステム2が圧縮ばね8の付勢
力と蓄圧室Aの空気圧によりオフ位置まで下動する。こ
のため、前記したように第3変圧室7が第6シール部材
2aによって大気側から遮断される一方蓄圧室Aに連通
されて第2変圧室20ひいては第1変圧室33に圧縮空
気が供給され、これによりピストン上室60aがヘッド
バルブ30により閉じられるとともに大気開放されて打
撃ピストン61が上死点に戻される。
【0020】次に、前記したようにバルブステム2がオ
フ位置に位置する状態(図3に示す状態)において、第
2変圧室20は可動バルブ体3の後部外周面と固定バル
ブ体4の後部内周面との間の隙間Cを経て蓄圧室Aに連
通されるのであるが、この隙間Cによる流路面積SC
は、蓄圧室Aから第2変圧室20に至る流路中最も小さ
な面積(流入側の最小流路面積SC)に設定されてい
る。また、バルブステム2がオフ位置に位置する状態で
は、第2変圧室20は、第4シール部材3bにより大気
側から気密に遮断される。ここで、図5に示すようにこ
の第4シール部材3bがないと仮定した場合における、
該第4シール部材3bの取り付け部における可動バルブ
体3と固定バルブ体4間の隙間であって、第2変圧室2
0から大気側に至る経路中最小の面積となる隙間Dの流
路面積SDは、上記隙間Cによる流入側の最小流路面積
SCよりも小さくなるよう(SD<SC)、該可動バル
ブ体3および固定バルブ体4の形状および寸法等が設定
されている。
【0021】以上のように構成した本実施形態のトリガ
バルブ1の構造によれば、例えば第4シール部材3bが
損傷等したために、当該トリガバルブ1のオフ状態(ト
リガ40の引き操作を止めた状態)において第2変圧室
20と大気側との間でエア洩れが発生した場合であって
も、隙間Cにおける圧縮空気の単位時間当たりの流入量
は、隙間Dにおける圧縮空気の単位時間当たりの洩れ量
よりも多くなるため、第2変圧室20には依然として圧
縮空気が供給される状態に維持され、従って第1変圧室
33に圧縮空気が供給されてシリンダ上室60aが大気
開放され、これにより釘打ち込み後打撃ピストン61が
上死点に戻される。また、シール部材3bが損傷等した
ために第2変圧室20の圧縮空気が大気側に洩れる場合
であっても打撃ピストン61が確実に上死点に戻される
ので、当該釘打ち機50の作動不良を発生することな
く、エア洩れにより使用者に当該釘打ち機50の異常を
知らせることができる。
【0022】以上説明した第1実施形態は請求項1記載
の発明の実施形態に相当する。第1実施形態では第2変
圧室20を大気側から遮断する第4シール部材3bが損
傷して第2変圧室20にエア洩れが発生した場合を例示
したが、以下説明する第2実施形態では、可動バルブ体
3を移動させて上記第2変圧室20を圧縮空気供給状態
と大気開放状態に切り換えるための第3変圧室7につい
て例えば第3シール部材3aが損傷してエア洩れが発生
した場合を想定している。第1実施形態のように第2変
圧室20にエア洩れが発生しなくても、第3シール部材
3aが損傷等して第3変圧室7にエア洩れが発生する
と、可動バルブ体3が十分に上動しないため第2変圧室
20が大気側から遮断されず、その結果第1実施形態と
同様ヘッドバルブ30が閉じられないためピストン上室
60bが大気開放されず、従って下動した打撃ピストン
61が上死点に戻されなくなる。しかしながら以下説明
する第2実施形態では、上記第3変圧室7にエア洩れが
発生しても打撃ピストン61が確実に上死点に戻される
ようになっている。
【0023】第2実施形態のトリガバルブ1が図6に示
されている。第1実施形態と同様の構成および部材につ
いては説明を省略し、同位の符号を用いる。図6に示す
ようにバルブステム2がオフ位置に位置する状態(トリ
ガバルブ1のオフ状態)では、可動バルブ体3の内周面
とバルブステム2との間の隙間Eを経て第3変圧室7が
蓄圧室Aに連通され、これにより第3変圧室7に圧縮空
気が供給される。本実施形態において隙間Eはその流路
面積SEが、蓄圧室Aから第3変圧室7に至る流路中最
も小さな面積(流入側の最小流路面積SE)となる部位
に設定されている。また、バルブステム2がオフ位置に
位置する状態では、第3変圧室7は第3シール部材3a
により大気側から気密に遮断される。ここで、この第3
シール部材3aがないと仮定した場合における、該第3
シール部材3aの取り付け部における可動バルブ体3と
バルブケース5との間の隙間であって、第3変圧室7か
ら大気側に至る経路中最小の面積となる隙間Fによる流
路面積SFは、上記隙間Eによる流入側の最小流路面積
SEよりも小さくなるよう(SF<SE)、該可動バル
ブ体3およびバルブケース5の形状および寸法等が設定
されている。
【0024】このため、例えば第3シール部材3aが損
傷等したために、当該トリガバルブ1のオフ状態(トリ
ガ40の引き操作を止めた状態)において、第3変圧室
7と大気側との間でエア洩れが発生した場合であって
も、隙間Eにおける圧縮空気の単位時間当たりの流入量
は、隙間Fにおける圧縮空気の単位時間当たりの洩れ量
よりも多くなり、その結果第3変圧室7は依然として圧
縮空気が供給される状態に維持される。第3変圧室7が
圧縮空気供給状態に維持されるので、可動バルブ体3が
上動して第2変圧室20が圧縮空気供給状態に維持さ
れ、これにより第1実施形態と同様ヘッドバルブ30が
閉じられて打撃ピストン61が確実に上死点に戻され
る。
【0025】この第2実施形態では、第3シール部材3
aが損傷等を受けた場合を想定したが、バルブステム2
に装着した第6シール部材2aが損傷等を受けて第3変
圧室7にエア洩れが発生する場合にも適用することがで
きる。この場合には、第6シール部材2aがないと仮定
した場合におけるバルブケース5のシール孔5aとバル
ブステム2との間の隙間であって流路面積が最小となる
隙間Gによる流路面積SG(洩れ側の最小流路面積)が
上記隙間Eによる流路面積SE(圧縮空気供給側の最小
流路面積)よりも小さくなるよう(SG<SE)、該バ
ルブケース5およびバルブステム2の形状および寸法等
が設定すればよい。この構成により、第6シール部材2
aが損傷等を受けたことにより第3変圧室7にエア洩れ
が発生しても、可動バルブ体3を上動させて第2変圧室
20を圧縮空気供給状態に維持することができる。
【0026】また、隙間Fによる流路面積SFと隙間G
による流路面積SGとの合計流路面積(SF+SG)
を、隙間Eによる流路面積SEよりも小さく設定する
(SF+SG<SE)ことにより、第3シール部材3a
または第6シール部材2aの双方が損傷等を受けても、
第3変圧室7を圧縮空気供給状態に維持することができ
る。さらに、この構成に前記第1実施形態の構成を加え
て、第3または第4または第6シール部材3a,3b,
2aの全てが損傷等を受けることにより、第2変圧室2
0および第3変圧室7の双方でエア洩れが発生しても該
第2変圧室20を圧縮空気供給状態に維持することがで
きる。
【0027】次に、以上説明した第1および第2実施形
態では、バルブステム2と可動バルブ体3と固定バルブ
体4を有するトリガバルブ1を例示したが、図7および
図8に示す第3実施形態のトリガバルブ70についても
同様の作用効果を得ることができる。以下の説明におい
て、変更を要しない部材等については同位の符号を用い
る。このトリガバルブ70は、前記可動バルブ体3およ
び固定バルブ体4に相当する部材を有していない。この
トリガバルブ70のバルブステム71は、ハンドル部8
0の基端部に形成した凹部81に移動可能に収容されて
いる。この凹部81内には、大径の第2変圧室81a
と、これよりも小径の円筒形状をなす壁部81eの内周
側に形成された蓄圧補助室81bが段付き状に形成され
ている。蓄圧補助室81bは、連通孔81cを経て常時
蓄圧室Aに連通されている。
【0028】バルブステム71には、3つのシール部材
(第8〜第10シール部材71a〜71c)が装着され
ている。このバルブステム71の先端側は、凹部81の
口元に気密に取り付けたバルブケース72の挿通孔72
bを経て下方へ突き出されている。このバルブステム7
1は圧縮ばね73により下方へ突き出す方向(オフ側)
に付勢されている。また、バルブステム71の中心には
大気連通孔71dが形成されている。この大気連通孔7
1dを経て、凹部81の最も奥側の大気室81d(第1
0シール部材71cにより蓄圧室Aから常時気密に遮断
された室)が常時大気側に連通され、これによりバルブ
ステム71のスムーズな動きが確保されている。
【0029】トリガ40を引き操作しない状態(トリガ
バルブ70のオフ状態)では、図7に示すようにバルブ
ステム71は圧縮ばね73により突き出し側(オフ側)
に保持されている。この状態では、蓄圧補助室81bを
形成する円筒形状の壁部81eから第9シール部材71
bが外れるため、蓄圧補助室81bが第2変圧室81a
に連通され、その結果蓄圧室Aの圧縮空気が連通孔81
cおよび蓄圧補助室81bを経て第2変圧室81aに流
入する。第2変圧室81aは、連通路82を経てヘッド
バルブ側の第1変圧室33に連通されている。このた
め、このオフ状態では、ヘッドバルブ30が下動するた
めシリンダ上室60aが閉じられて蓄圧室Aから遮断さ
れるとともに大気開放され、これにより打撃ピストン6
1が上死点に戻され、また上死点に保持される。トリガ
40を有効に引き操作して、バルブステム71を圧縮ば
ね73に抗して上動させると、第9シール部材71bが
蓄圧補助室81bに嵌り込んで第2変圧室81aへの圧
縮空気の供給が遮断される。これとともに、第8シール
部材71aがバルブケース72のシール孔72cから外
れるため、第2変圧室81aが挿通孔72bおよび大気
開放孔72a〜72aを経て大気開放される。この状態
が図8に示されている。
【0030】こうして第2変圧室81aが大気開放され
ると、連通路82を経て第1変圧室33が大気開放さ
れ、従ってヘッドバルブ30が上動してシリンダ上室6
0aが開かれ、これにより該シリンダ上室60aに圧縮
空気が供給されて打撃ピストン61が下動し、従って釘
打ちがなされる。釘打ち後、トリガ40の引き操作を止
めると、バルブステム71が圧縮ばね73によりオフ側
に戻されるため、第2変圧室81aが蓄圧室Aに連通さ
れ、従って該第2変圧室81aに圧縮空気が供給され、
従ってヘッドバルブ30が閉じられて打撃ピストン61
が上死点に戻される。以上のことから、このトリガバル
ブ70においても、バルブステム71の移動操作により
第2変圧室81aを蓄圧室Aに連通させた状態と、大気
開放した状態に切り換えることによりヘッドバルブ30
を上下動させ、これにより打撃ピストン61が下動して
釘が打ち込まれ、また釘打ち込み後打撃ピストン61が
上死点に戻される。
【0031】この第3実施形態においても、図9に示す
ようにバルブステム71がオフ位置に位置する状態にお
いて、第2変圧室81aは連通孔81cを経て蓄圧室A
に連通されている。本実施形態では、蓄圧室Aから第2
変圧室81aに至る経路中、蓄圧補助室81bとバルブ
ステム71との間の隙間Cが該経路中最も小さな面積
(圧縮空気供給側の最小流路面積SC)に設定されてい
る。また、バルブステム71がオフ位置に位置する状態
では、第2変圧室81aは、第8シール部材71aによ
り大気側から気密に遮断される。ここで、図9に示すよ
うにこの第8シール部材71aがないと仮定した場合に
おける、該第8シール部材71aの取り付け部とシール
孔72cとの間の隙間であって、第2変圧室81aから
大気側に至る経路中最小の面積となる隙間Dの最小流路
面積SDは、上記隙間Cによる供給側の最小流路面積S
Cよりも小さくなるよう(SD<SC)、バルブステム
71およびバルブケース72等の形状および寸法等が設
定されている。
【0032】このため、前記第1および第2実施形態と
同様、この第3実施形態のトリガバルブ1の構造によれ
ば、例えば第8シール部材71aが損傷等したために、
当該トリガバルブ70のオフ状態(トリガ40の引き操
作を止めた状態)において第2変圧室81aと大気側と
の間でエア洩れが発生した場合であっても、隙間Cにお
ける圧縮空気の単位時間当たりの流入量は、隙間Dにお
ける圧縮空気の単位時間当たりの洩れ量よりも多くなる
ため、第2変圧室81aには依然として圧縮空気が供給
される状態に維持され、従って第1変圧室33に圧縮空
気が供給されてシリンダ上室60aが大気開放され、こ
れにより釘打ち込み後打撃ピストン61が上死点に戻さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のトリガバルブを備えた
釘打ち機の内部構造を示す縦断面図である。本図は、ト
リガを引き操作せず、従ってトリガバルブがオフ状態で
打撃ピストンが上死点に位置している当該釘打ち機の待
機状態を示している。
【図2】本発明の第1実施形態のトリガバルブを備えた
釘打ち機の内部構造を示す縦断面図である。本図は、ト
リガを引き操作してトリガバルブをオンさせ、これによ
り打撃ピストンが下死点に至った状態を示している。
【図3】第1実施形態のトリガバルブの縦断面図であ
る。本図は、オフ状態のトリガバルブを示している。
【図4】第1実施形態のトリガバルブの縦断面図であ
る。本図は、オン状態のトリガバルブを示している。
【図5】第1実施形態のトリガバルブの一部であって、
第2変圧室およびその周辺の縦断面図である。本図は、
第4シール部材がないと仮定した場合における圧縮空気
の洩れる様子を示している。
【図6】第2実施形態のトリガバルブの一部であって、
第3変圧室およびその周辺の縦断面図である。本図は、
第3シール部材がない仮定した場合における第3変圧室
から圧縮空気が洩れる様子を示している。
【図7】第3実施形態のトリガバルブの縦断面図であ
る。本図は、オフ状態のトリガバルブを示している。
【図8】第3実施形態のトリガバルブの縦断面図であ
る。本図は、オン状態のトリガバルブを示している。
【図9】第3実施形態のトリガバルブの一部であって、
第2変圧室およびその周辺の縦断面である。本図は、第
8シール部材がないと仮定した場合における圧縮空気の
洩れる様子を示す図である。
【符号の説明】
A…蓄圧室 C,E…圧縮空気供給側の隙間 D,F,G…大気側の隙間 SC…第2変圧室への圧縮空気流入側の最小流路面積 SD…第2変圧室から大気側への最小流路面積 SE…第3変圧室への圧縮空気流入側の最小流路面積 SF,SG…第3変圧室から大気側への最小流路面積 1…トリガバルブ(第1,2実施形態) 2…バルブステム、2a…第6シール部材 3…可動バルブ体、3a…第3シール部材、3b…第4
シール部材 4…固定バルブ体 7…第3変圧室 20…第2変圧室 30…ヘッドバルブ 33…第1変圧室 40…トリガ 50…釘打ち機 52…ドライバガイド 60…シリンダ、60a…シリンダ上室、60b…シリ
ンダ下室 61…打撃ピストン 70…トリガバルブ(第3実施形態) 71…バルブステム、71a…第8シール部材 81a…第2変圧室、81b…蓄圧補助室、81c…連
通孔 81d…大気室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西土 典之 愛知県安城市住吉町3丁目11番8号 株式 会社マキタ内 (72)発明者 小野田 真司 愛知県安城市住吉町3丁目11番8号 株式 会社マキタ内 Fターム(参考) 3C068 AA01 AA09 CC02 DD04 JJ20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライバを備えた打撃ピストンと、該打
    撃ピストンを収容するシリンダと、該シリンダの上室を
    開いて該上室を蓄圧室に連通した状態と、該上室を閉じ
    て該上室を大気開放した状態に切り換えるヘッドバルブ
    と、該ヘッドバルブの第1変圧室を前記蓄圧室に連通し
    て該ヘッドバルブを前記閉じ位置に移動させ、また前記
    第1変圧室を大気開放して該ヘッドバルブを前記開き位
    置に移動させるトリガバルブを備え、 該トリガバルブは、前記第1変圧室に連通された第2変
    圧室とバルブステムを備え、該バルブステムの移動操作
    により前記第2変圧室が蓄圧室に連通した状態と大気開
    放した状態に切り換えられる打ち込み工具の前記トリガ
    バルブの構造であって、 前記第2変圧室が前記蓄圧室に連通した状態における該
    第2変圧室と前記蓄圧室との間の最小流路面積が、該第
    2変圧室を大気側から遮断するシール部材がないと仮定
    した場合における該第2変圧室と大気側との間の最小流
    路面積よりも大きく設定されていることを特徴とするト
    リガバルブ構造。
  2. 【請求項2】 ドライバを備えた打撃ピストンと、該打
    撃ピストンを収容するシリンダと、該シリンダの上室を
    開いて該上室を蓄圧室に連通した状態と、該上室を閉じ
    て該上室を大気開放した状態に切り換えるヘッドバルブ
    と、該ヘッドバルブの第1変圧室を前記蓄圧室に連通し
    て該ヘッドバルブを前記閉じ位置に移動させ、また前記
    第1変圧室を大気開放して該ヘッドバルブを前記開き位
    置に移動させるトリガバルブを備え、 該トリガバルブは、前記第1変圧室に連通された第2変
    圧室と、該第2変圧室を前記蓄圧室に連通させるオフ位
    置と該第2変圧室を大気開放させるオン位置との間を移
    動する可動バルブ体と、該可動バルブ体を前記オフ位置
    と前記オン位置との間で移動させるための第3変圧室
    と、バルブステムを備え、該バルブステムの移動操作に
    より前記第3変圧室が前記蓄圧室に連通されると前記可
    動バルブ体がオフ位置に移動し、前記第3変圧室が大気
    開放されると前記可動バルブ体がオン位置に移動する打
    ち込み工具の前記トリガバルブの構造であって、 前記第3変圧室が前記蓄圧室に連通した状態における該
    第3変圧室と前記蓄圧室との間の最小流路面積が、該第
    3変圧室を大気側から遮断するシール部材がないと仮定
    した場合における該第3変圧室と大気側との間の最小流
    路面積よりも大きく設定されていることを特徴とするト
    リガバルブ構造。
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