JPH06246649A - 打込み機の反動吸収装置 - Google Patents

打込み機の反動吸収装置

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JPH06246649A
JPH06246649A JP3702293A JP3702293A JPH06246649A JP H06246649 A JPH06246649 A JP H06246649A JP 3702293 A JP3702293 A JP 3702293A JP 3702293 A JP3702293 A JP 3702293A JP H06246649 A JPH06246649 A JP H06246649A
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JP
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piston
cylinder
chamber
compressed air
valve
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JP3702293A
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Inventor
Hitoshi Tsuru
等 津留
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25CHAND-HELD NAILING OR STAPLING TOOLS; MANUALLY OPERATED PORTABLE STAPLING TOOLS
    • B25C1/00Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
    • B25C1/04Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by fluid pressure, e.g. by air pressure
    • B25C1/047Mechanical details
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25CHAND-HELD NAILING OR STAPLING TOOLS; MANUALLY OPERATED PORTABLE STAPLING TOOLS
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    • B25C1/04Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by fluid pressure, e.g. by air pressure
    • B25C1/041Hand-held nailing tools; Nail feeding devices operated by fluid pressure, e.g. by air pressure with fixed main cylinder
    • B25C1/042Main valve and main cylinder
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25CHAND-HELD NAILING OR STAPLING TOOLS; MANUALLY OPERATED PORTABLE STAPLING TOOLS
    • B25C1/00Hand-held nailing tools; Nail feeding devices
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 打込み機のピストンが急停止した際の反動を
吸収する。 【構成】 打込み用ドライバ3を支持したピストン4が
シリンダ2内を後退した時に該ピストンを受け止めるリ
ターンバンパ15をシリンダ後部に前後動可能に設け
る。リターンバンパは弾性部材18により前進位置に常
時付勢する。反動吸収用弁56をシリンダの後方に設
け、シリンダのピストン後部室2a内の圧縮空気圧によ
りリターンバンパが後退すると、該後退動作に応じて開
動作させ、該圧縮空気の一部を大気中に放出させる。こ
れにより、反動を吸収し、打込み機の浮き上がりを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、打込み機により釘等の
止め具を打ち込んだ際に生ずる反動を吸収するための反
動吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】打込み機により、例えばコンクリート等
の固い被打込み材に釘等を打込む場合、一回の打込みだ
けでは完全に打込めず、ピストンがシリンダ内の途中で
止まってしまう場合がある。このように途中でピストン
が止まると、その瞬間において、それまで主にピストン
後部にかかっていた圧縮空気圧がシリンダ後部のリター
ンバンパに反動となって加わる。そのため、打込み機に
は止め具を打ち込む方向と反対の方向に力が働き、打込
み機は被打込み材の上方に持ち上げられようとする。従
って、作業者はそれを阻止するため打込み機を両手で押
さえなければならず、非常に不便であった。
【0003】従来、そのような不都合を解消するものと
して、特開平1−121184号に記載されるような反
動吸収装置が提案されている。これは、打ち込み時にシ
リンダとピストンとを同時に反対方向に動作させること
により、ピストンの駆動による反動をハウジングに伝え
ないようにしてなるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の反動吸収装
置は、シリンダをハウジング内で往復動可能に設けなけ
ればならないので、それだけ機構が複雑化する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、打込み用のドライバを支持したピストン
がシリンダ内を後退した時に該ピストンを受け止める、
シリンダ後部に前後動可能に設けられたリターンバンパ
と、上記リターンバンパをその前進位置へと常時付勢す
る弾性部材と、ピストンが前進途中で急停止した時にシ
リンダのピストン後部室内の圧縮空気圧が上記弾性部材
による押圧力に抗してリターンバンパを後退させると、
該後退動作に応じて開動作し、該圧縮空気の一部を大気
中に放出して上記急停止による反動を吸収する反動吸収
用弁とを包含してなる打込み機の反動吸収装置の構成を
採用している。
【0006】また、本発明は、上記リターンバンパをそ
の背後から押圧して前進位置へと復帰させるための背圧
用空気を貯溜する空室が、上記リターンバンパの背後に
設けられ、該空室には、上記反動吸収用弁からの排気の
流路が接続され、かつ大気中に通じる小孔が設けられた
反動吸収装置の構成も採用している。
【0007】
【作用】シリンダのピストン後部室内に圧縮空気が供給
されることにより、ピストンがドライバを伴って前進
し、ドライバが釘等の止め具を板等の被打込み材に打ち
込む。
【0008】打込みに際し、被打込み材が固い等のため
止め具が途中で止まると、ピストン及びドライバも前進
途中で急停止する。これにより、シリンダのピストン後
部室内の圧縮空気圧が、弾性部材による押圧力に抗し
て、リターンバンパを後退させる。リターンバンパの後
退によりピストン後部室内の容積が増加し、圧縮空気圧
が低減し、上記ピストンの急停止による反動が吸収され
ることになる。
【0009】また、反動吸収用弁が、上記リターンバン
パの後退動作に応じて開動作し、上記圧縮空気の一部を
大気中に放出する。これにより、上記ピストンの急停止
による反動が、さらに吸収され、緩和され、打込み機が
浮き上がり難くなる。
【0010】また、背圧用空気を貯溜する空室がリター
ンバンパの背後に設けられている場合は、上記排気が背
圧用空気として空室内に流れ込む。そのため、上記反動
が吸収されると同時に、背圧用空気の圧力が高まり、リ
ターンバンパは速やかに元の前進位置に復帰し、後退し
てくるピストンを受け止める。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づき本発明に係る打込み機の
反動吸収装置の実施例について説明する。
【0012】図1に示されるように、この打込み機は、
その本体となる中空状のハウジング1を有している。ハ
ウジング1の中にはシリンダ2が収納されており、シリ
ンダ2中には、打ち込み用のドライバ3を保持したピス
トン4が前後動可能に収納されている。
【0013】上記ハウジング1の前端は前端板1aで閉
じられ、該前端板1aには、上記ドライバ3の通路とな
る筒体5が連結されている。該筒体5は、その中途に連
結された止め具供給部6から送られる止め具7の案内通
路となっている。
【0014】ハウジング1とシリンダ2との間には空室
が設けられ、該空室は隔壁8により前後に区画されてい
る。そして、前側の空室は戻り空気室9とされ、後側の
空室は圧縮空気を供給する圧縮空気供給室10となって
いる。
【0015】戻り空気室9は、その後部と前部において
シリンダ壁を貫通する後部通気孔11、前部通気孔12
を介してシリンダ2内に連絡している。後部通気孔11
にはシリンダ2内への空気の逆流を阻止する逆止弁13
が介装されている。
【0016】圧縮空気供給室10はハウジング1の下側
に設けられた把手部14内へと広がっており、圧縮空気
はこの空室の方から供給されるようになっている。シリ
ンダ2の後部には、図2及び図3に示されるように、上
記ピストン4がシリンダ2内を後退した時に該ピストン
4を受け止めるリターンバンパ15が設けられている。
該リターンバンパ15は、シリンダ2と中心軸が一致す
るように配置された筒部材16の前部に固着されてい
る。上記シリンダ2の後端には、この筒部材16を前後
動可能に支持する案内筒17が連結されている。筒部材
16は、該筒部材16とハウジング1の後端板1bとの
間に介装された圧縮コイルバネ18により常時前方に付
勢されている。案内筒17の内周面には、上記圧縮コイ
ルバネ18により付勢された筒部材16の前進位置を定
めるためのストッパとして環状突起19が設けられてい
る。
【0017】上記ハウジング1の後部とシリンダ2の後
部との間には、シリンダ2のピストン後部室2a内を圧
縮空気供給室10及び大気中のいずれかに選択的に導通
させることによりピストン4を往復動させるための主バ
ルブ20が介装されている。
【0018】主バルブ20は筒状であり、その前端に
は、シリンダ2の外周に設けられた環状突起21の後端
面に接離可能なパッキング22が固着され、外周にはハ
ウジング1の内壁面に密接して圧縮空気供給室10を封
じるためのOリング23が嵌着されている。一方、ハウ
ジング1の後部の内周には、主バルブ20の後部を囲繞
するように湾曲した囲繞壁24が一体形成され、該囲繞
壁24による空洞内には主バルブ20を常時前方に付勢
し、そのパッキング22を環状突起21に押し付けるた
めの圧縮コイルバネ25が挿入されている。
【0019】図3に示されるように、主バルブ20のパ
ッキング22がシリンダ2の環状突起21に密接する場
合は、ピストン後部室2aが大気中に導通する時であ
り、そのための導通路がシリンダ2及び案内筒17の双
方の外周と主バルブ20の内周との間に形成されるよう
になっている。上記シリンダ2には該通気路への入口と
なる貫通孔26が穿設され、上記案内筒17と筒部材1
6とには該導通路の中間に対応した箇所にて相互に連通
する貫通孔27,28が夫々穿設されている。また、該
導通路の一部となるものとして、案内筒17の後端とハ
ウジング1の後端板1bとの間に通気孔29が放射状に
設けられ、該導通路の大気中への出口としてハウジング
1の後部に貫通孔30が穿設されている。さらに、該導
通路を密封するものとして、主バルブ20の後部には、
上記囲繞壁24の内面に密接するOリング31が嵌着さ
れている。
【0020】図5に示されるように、主バルブ20のパ
ッキング22がシリンダ2の環状突起21から離れる場
合は、ピストン後部室2a内に圧縮空気供給室10から
圧縮空気が供給される時であり、その際上記導通路を遮
断しピストン後部室2aを大気中から封じるべく、主バ
ルブ20の内周にはOリング32が嵌め込まれ、シリン
ダ2の後端部の外周には該Oリング32と密接する環状
隆起部33が形成されている。
【0021】また、図3及び図5に示されるように、上
記圧縮コイルバネ25の収納された囲繞壁24内は、主
バルブ20の内外に夫々嵌着された上記Oリング31,
23により封じられた主バルブ室34となっている。該
主バルブ室34内に圧縮空気が供給されると、主バルブ
20は該圧縮空気圧と圧縮コイルバネ18の押圧力とに
より前進し、そのパッキング22がシリンダ2の環状突
起21に密着し、逆に主バルブ室34から圧縮空気が排
出されると、圧縮空気供給室10からの圧縮空気の圧力
が圧縮コイルバネ18の力に打ち勝つので、後退し、そ
のパッキング22がシリンダ2の環状突起21から離れ
る。
【0022】図1及び図3に示されるように、ハウジン
グ1に一体的に連設された上記把手部14の付根近傍に
は、上記主バルブ室34に対して主バルブ開閉用圧縮空
気の供給および排出の切り替えを行うためのトリガ35
とトリガバルブ36が設けられている。
【0023】主バルブ室34と前記圧縮空気供給室10
との間は通気路37で繋がっており、この通気路37を
トリガーバルブ36の操作によって前記圧縮空気供給室
10内及び大気中のいずれかに選択的に導通せしめるよ
うになっている。
【0024】すなわち、図4及び図5に示されるよう
に、トリガーバルブ35が通気路37を大気中に導通さ
せるように動作すると、主バルブ室34内は大気圧と同
じになり、主バルブ20はその前縁にかかる圧縮空気供
給室10内の圧縮空気により圧縮コイルバネ25に抗し
て後退する。これにより、主バルブ20はシリンダ2の
貫通穴26を圧縮空気供給室10の方に導通させ、か
つ、ピストン後部室2a内を大気から遮断する。ピスト
ン4は圧縮空気供給室10から圧縮空気の供給を受けて
前進することになる。
【0025】逆に、図2及び図3に示されるように、ト
リガーバルブ36が通気路37を圧縮空気供給室10側
に導通させるよう動作すると、圧縮空気が、主バルブ室
34内に流れ込み、圧縮コイルバネ25と共に、主バル
ブ20を前進させる。これにより、主バルブ20はシリ
ンダ2の貫通穴26を圧縮空気供給室10から遮断する
と共にピストン後部室2a内を大気中に導通させ、ピス
トン4は圧縮空気の供給を断たれる結果、戻り空気室9
内の圧縮空気の力を受けて後退する。
【0026】トリガーバルブ36は、図1乃至図9に示
されるように、トリガ35側から圧縮空気供給室10内
側に通じる貫通穴を有したトリガバルブシリンダ38
a,38bと、トリガバルブシリンダ38a,38b内
に摺動可能に挿入された上記貫通穴と同じ向きの貫通穴
39を有するパイロットバルブ40と、トリガバルブシ
リンダ38aの貫通穴とパイロットバルブ40の貫通穴
39とに跨がって挿入され、前部が前記トリガ35の方
へ突出したステム41とを備えている。
【0027】トリガバルブシリンダ38a,38bに
は、その貫通穴内の前部から後部に向って第1のエアチ
ャンバ42、該第1のエアチャンバ42よりも大径の上
記戻り空気室9に通路43を介して繋がる第2のエアチ
ャンバ44、大気中への導通孔45、上記通気路37を
介して主バルブ室34に繋がる連通穴46が順次形成さ
れている。
【0028】パイロットバルブ40には、その前部から
後部に向って第1のエアチャンバ42に対応する第1の
ピストン部47、第2のエアチャンバ44に対応する第
2のピストン部48、パイロットバルブ40の前進時に
前記連通穴46をトリガバルブシリンダ38a,38b
の貫通穴を通じて導通孔45に導通させ、後退時に圧縮
空気供給室10側に導通させるOリング49,50より
なる弁部、圧縮空気供給室10側に露出する上記第1の
ピストン部47よりも小径の第3のピストン部51が順
次形成されている。
【0029】上記弁部は、その前後のOリング49,5
0間に、上記連通穴46に対応する環状凹部を有してい
る。また、各Oリング49,50に対応してトリガバル
ブシリンダ38bの貫通穴内には弁座が設けられてい
る。
【0030】しかして、図5のようにパイロットバルブ
40が前進すると、後方のOリング50が連通穴46を
圧縮空気供給室10側から遮断し、前方のOリング49
が連通穴46を導通孔45に導通させる。逆に、図3の
ようにパイロットバルブ40が後退すると後方のOリン
グ50が連通穴46を圧縮空気供給室10側に導通さ
せ、前方のOリング49が連通穴46を導通孔45から
遮断することとなる。
【0031】ステム41には、二つのOリング52,5
3からなる弁部が設けられている。弁部は、ステム41
のトリガ35側への前進時に上記第1のエアチャンバ4
2を上記パイロットバルブ40の貫通穴39を通じて圧
縮空気供給室10内に導通させ、上記トリガ35の引き
操作に伴う後退時に第1のエアチャンバ42をトリガバ
ルブシリンダ38aの貫通穴を通じて大気中に導通させ
るもので、前側のOリング52は、トリガバルブシリン
ダ38aの貫通穴内と第1のエアチャンバ42との間の
開閉を行い、後側のOリング53は、パイロットバルブ
40の貫通穴39内と第1のエアチャンバ42との間の
開閉を行うようになっている。
【0032】また、ステム41は、パイロットバルブ4
0の貫通穴39内に挿入された圧縮コイルスプリング5
4により常時前方に付勢されている。そして、その付勢
によりステム41の前部はトリガバルブシリンダ38a
の前方にその貫通穴から突出している。
【0033】ステム41の前端には、該ステム41を後
方に押圧するためのトリガー35が当接している。該ト
リガー35は、ハウジング1のトリガバルブ36の位置
する箇所よりも前方にてピン55により軸支され、前後
に回動するようになっている。
【0034】上記のように構成された打込み機におい
て、トリガ35を引き操作すると、圧縮空気が圧縮空気
供給室10からシリンダ2のピストン後部室2a内に供
給され、ピストン4はドライバ3を伴って前進し、ドラ
イバ3が釘等の止め具7を打ち出すのであるが、既述の
如くピストン4がシリンダ2の途中で急停止すると、そ
の反動で打込み機が打ち込み方向と反対方向に押し返さ
れることとなる。
【0035】この打込み機は、その反動を吸収するため
に、次のような反動吸収装置を備えている。すなわち、
この反動吸収装置は、図1乃至図9に示されるように、
打込み用のドライバ3を支持したピストン4がシリンダ
2内を後退した時に該ピストン4を受け止める、シリン
ダ2の後部に前後動可能に設けられた上記リターンバン
パ15と、該リターンバンパ15をその前進位置へと常
時付勢する上記圧縮コイルバネ18からなる弾性部材
と、ピストン4が前進途中で急停止した時にシリンダ2
のピストン後部室2a内の圧縮空気圧が上記弾性部材に
よる押圧力に抗してリターンバンパ15を後退させる
と、該後退動作に応じて開動作し、該圧縮空気の一部を
大気中に放出して上記急停止による反動を吸収する反動
吸収用弁56とを有している。
【0036】反動吸収用弁56は、図3及び図7に示さ
れるように、上記筒部材16と、上記案内筒17とで構
成されている。筒部材16は、リターンバンパ15を把
持する前部筒壁16aと、案内筒17内を摺動する後部
筒壁16bと、両筒壁16a,16b間を遮断する隔壁
16cとを備えている。案内筒17の内周に設けられた
上記環状突起19は筒部材16の外周に対向しており、
該環状突起19には弁部であるOリング57が嵌め込ま
れている。筒部材16の前部筒壁16aの外径は後部筒
壁16bの外径よりも小さく、筒部材16が図3のよう
に前進位置にある時上記Oリング57が後部筒壁16b
の外周面に密接し、筒部材16が図7のように後退位置
にある時は上記Oリング57は前部筒壁16aの外周面
から離れるようになっている。筒部材16の上記貫通穴
28は後部筒壁16bに穿設されており、後部筒壁16
bの外周における該貫通穴28を挟んだ前側には、上記
案内筒17の環状突起19の側面に接離可能であり、案
内筒17の内周面とは隙間を介して対向するクッション
部材58が取り付けられ、後側には、案内筒17の内周
面に密接するOリング59が取り付けられている。
【0037】また、リターンバンパ15の背後における
上記筒部材16の後部筒壁16bと上記案内筒17との
間は空室60となっている。該空室60は、背圧用空気
を貯溜し、その空気圧によってリターンバンパ15をそ
の背後から押圧して前進位置へと復帰させるようになっ
ている。該空室60には、シリンダ2のピストン後部室
2a内からの圧縮空気の排気を背圧用空気として受け取
るための流路が接続されている。すなわち、図7に示さ
れるように、リターンバンパ15が後退した時に当該反
動吸収用弁56における案内筒17と筒部材16との間
に隙間が形成され、シリンダ2のピストン後部室2a内
の圧縮空気がこの隙間を通って筒部材16の貫通穴28
から空室60内に排気されるようになっている。また、
該空室60からは、上記大気中に通じる通気孔29より
なる小孔を通して大気中に排気されるようになってい
る。
【0038】しかして、図3に示されるように、ピスト
ン4が静止状態にある場合、筒部材16は案内筒17の
環状突起19へとその後方から圧縮コイルバネ18によ
り押圧されることにより前進位置に停止する。この時、
シリンダ2のピストン後部室2a内は主バルブ20とシ
リンダ2との間の通気路、空室60等を介し大気中に導
通している。次に、図7に示されるように、ピストン4
がシリンダ2の途中で急停止した場合、シリンダ2のピ
ストン後部室2a内の圧縮空気圧によりリターンバンパ
15が圧縮コイルバネ18による押圧力に抗して後退す
る。これにより、ピストン後部室2a内の容積が増加
し、圧縮空気圧が低減し、ピストン4の急停止による反
動が吸収されることになる。また、反動吸収用弁56の
Oリング57が、筒部材16と案内筒17との間の通路
を開くことから、この通路より上記圧縮空気の一部が大
気中に排気される。これにより、ピストン4の急停止に
よる反動がさらに緩和され、打込み機が浮き上がり難く
なる。さらに、上記圧縮空気の排気は、背圧用空気とし
て空室60内に流れ込むので、上記反動が吸収されると
同時に、背圧用空気の圧力が高まる。このため、リター
ンバンパ15は速やかに元の前進位置に復帰し、後退し
てくるピストン4を受け止め、衝撃を和らげる。
【0039】次に、上記実施例の打込機の一連の動作に
ついて説明する。先ず、図1、図2及び図3に示される
ように、未だトリガ35が引き操作されていない時ステ
ム41は前端に位置し、その前側のOリング52がトリ
ガバルブシリンダ38aの貫通穴の内面に密着し、第1
のエアチャンバ42を大気中から遮断する。一方、第1
のエアチャンバ42内にはパイロットバルブ40の貫通
穴39を通じて圧縮空気供給室10から圧縮空気が流入
しており、その圧力が第1のピストン部47に作用す
る。この第1のピストン部47の径は第3のピストン部
51の径よりも大きいので、パイロットバルブ40は後
端に位置する。このため、パイロットバルブ40の前側
Oリング49が連通穴46を導通孔45から遮断し、後
側Oリング50が連通穴46を圧縮空気供給室10に導
通させ、主バルブ室34には圧縮空気が充填される。こ
れにより、主バルブ20はシリンダ2の環状突起21に
突き当たり、圧縮空気供給室10とシリンダ2内との間
を遮断する。
【0040】次に、図4及び図5に示されるように、ト
リガ35を引き操作すると、ステム41が後退し、ステ
ム41の後側Oリング53がパイロットバルブ40の貫
通穴39内面に接触し、前側Oリング52がトリガバル
ブシリンダ38aの貫通穴内面から離れる。
【0041】このため、第1のエアチャンバ42内の圧
縮空気がトリガバルブシリンダ38aの貫通穴内面とス
テム41との間の隙間を通り、大気中に放出される。パ
イロットバルブ40は第3のピストン部51にかかる圧
力により前進する。
【0042】この結果、パイロットバルブ40の後側O
リング50がトリガバルブシリンダ38bの貫通穴の内
面に密着し、連通穴46を圧縮空気供給室10から遮断
する。同時に、前側Oリング49が連通穴46を導通孔
45に接続する。このため、主バルブ室34の圧縮空気
は通気路37、連通穴46、導通孔45を経て大気に放
出される。主バルブ20は、その左端面に作用する圧縮
空気供給室10内の空気圧によって後方に移動し、シリ
ンダ2の貫通穴26を圧縮空気供給室10側に解放す
る。圧縮空気供給室10から圧縮空気がシリンダ2のピ
ストン後部室2a内に流入すると、ピストン4は圧縮空
気によって急速に前進し、ドライバ3は止め具7を被打
込材61に打ち込む。
【0043】次いで、図8及び図9に示されるように、
ピストン4が連通路11を通過すると、シリンダ2のピ
ストン後部室2aの圧縮空気が連通路11から戻り空気
室9内に流入する。トリガバルブ36の第2のエアチャ
ンバ44は通路43を介して戻り空気室9と連通してい
るため、戻り空気室9の圧力上昇によりパイロットバル
ブ40が後退し、その前側Oリング49が連通穴46を
導通孔45から遮断し、後側Oリング50がトリガバル
ブシリンダ38bの貫通穴内面から離脱し、圧縮空気供
給室10の圧縮空気を連通穴46、通気路37を経て主
バルブ室34に導く。主バルブ室34内の圧力が上昇す
ると、主バルブ20が前進する。このため、シリンダ2
のピストン後部室2aが圧縮空気供給室10から遮断さ
れ、同時に該ピストン後部室2a内の圧縮空気が筒部材
16と案内筒17との間から大気中に放出される。
【0044】ピストン4は、シリンダ2のピストン前部
室2b内の圧縮空気で後端まで復動する。ピストン4の
復帰に伴い、ピストン前部室2bの圧縮空気は膨脹し、
圧力が低くなり、さらにドライバ3と筒体5との隙間か
ら大気に放出される。従って、第2のエアチャンバ44
内の圧力も低下し、パイロットバルブ40はその第3の
ピストン部51に加わる圧縮空気供給室10の圧縮空気
の圧力によって前進し、主バルブ室34から排気される
結果、前述と同様にして止め具7の被打込材61への打
ち込みがなされる。
【0045】トリガ35を放すと、図1、図2及び図3
に示されるように、ステム41は、パイロットバルブ4
0の貫通穴39内に導かれた圧縮空気と圧縮コイルバネ
54とにより前方へと復動する。ステム41の復動に伴
い、その前側Oリング52がトリガバルブシリンダ38
aの貫通穴の内面に密着し、後側Oリング53がパイロ
ットバルブ40の貫通穴39内面から離脱し、第1のエ
アチャンバ42内に圧縮空気供給室10の圧縮空気を導
く。これにより、パイロットバルブ40は右端に後退
し、主バルブ室34内に圧縮空気供給室10の圧縮空気
を導き、主バルブ20を前進せしめ、打込動作を停止さ
せる。
【0046】上記打ち込み作業中、図4に示されるよう
な位置でピストン4が急停止すると、シリンダ2のピス
トン後部室2a内の圧縮空気の圧力がリターンバンパ1
5の方に加わり、図6及び図7に示されるように、リタ
ーンバンパ15は筒部材16と共に後退する。これによ
り、シリンダ2のピストン後部室2a内の容積が増加
し、圧縮空気圧が低減し、上記ピストン4の急停止によ
る反動が吸収される。
【0047】また、反動吸収用弁56の弁部57が、案
内筒17と筒部材16との間を開き、ピストン後部室2
a内の圧縮空気の一部を大気中に放出する。これによ
り、ピストン4の急停止による反動が、さらに吸収され
る。
【0048】このように、ピストン後部室内の圧縮空気
が膨脹せしめられ、かつ一部排気される結果、打込み機
が反動で被打込材上に浮き上がろうとするのが防止され
る。また、ピストン後部室2a内からの排気はリターン
バンパ15の背後の空室60内に流入する。このため、
上記反動が吸されると同時に、空室60内で背圧用空気
の圧力が急速に高まり、リターンバンパ15は速やかに
元の前進位置に復帰する。原位置に復帰したリターンバ
ンパ15は、後退してくるピストン4を受け止め、その
衝突の際の衝撃を和らげる。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る打ち込み機の反動吸収装置
によれば、打込みに際し、ピストン及びドライバが前進
途中で急停止しても、リターンバンパが後退し、ピスト
ン後部室内の容積を増加させ、かつ、シリンダのピスト
ン後部室内の圧縮空気を一部大気中に排出させて、ピス
トンの急停止による反動を吸収することができる。従っ
て、打込み機の浮き上がりを防止し、打込み作業を軽減
することができる。
【0050】また、本発明において、背圧用空気を貯溜
する空室がリターンバンパの背後に設けられる場合、ピ
ストン後部室内からの排気を背圧用空気として空室内に
供給し、上記反動が吸収されると同時に背圧用空気の圧
力を高め、リターンバンパをピストン復帰前に速やかに
元の前進位置に復帰させることができる。従って、後退
してくるピストンを適正に受け止め、衝突の際の衝撃を
和らげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反動吸収装置を備えた打込み機の
トリガを引いていない状態での部分切欠垂直断面図であ
る。
【図2】図1中打込み機の下部を除いて示す垂直断面図
である。
【図3】図3中要部の拡大断面図である。
【図4】上記打込み機のトリガを引いて打ち込みを行っ
ている状態での部分切欠垂直断面図である。
【図5】図4中要部の拡大断面図である。
【図6】ピストンが前進を急停止した際の反動を吸収し
ている時の打込み機の部分切欠垂直断面図である。
【図7】図6中要部の拡大断面図である。
【図8】上記反動を吸収した直後の打込み機の部分切欠
垂直断面図である。
【図9】図8中要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
3…ドライバ 4…ピストン 2…シリンダ 2a…シリンダのピストン後部室 15…リターンバンパ 18…圧縮コイルスプリング 56…反動吸収用弁 60…空室 29…通気孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打込み用のドライバを支持したピストン
    がシリンダ内を後退した時に該ピストンを受け止める、
    シリンダ後部に前後動可能に設けられたリターンバンパ
    と、上記リターンバンパをその前進位置へと常時付勢す
    る弾性部材と、ピストンが前進途中で急停止した時にシ
    リンダのピストン後部室内の圧縮空気圧が上記弾性部材
    による押圧力に抗してリターンバンパを後退させると、
    該後退動作に応じて開動作し、該圧縮空気の一部を大気
    中に放出して上記急停止による反動を吸収する反動吸収
    用弁とを包含してなることを特徴とする打込み機の反動
    吸収装置。
  2. 【請求項2】 上記リターンバンパをその背後から押圧
    して前進位置へと復帰させるための背圧用空気を貯溜す
    る空室が、上記リターンバンパの背後に設けられ、該空
    室には、上記反動吸収用弁からの排気の流路が接続さ
    れ、かつ大気中に通じる小孔が設けられていることを特
    徴とする請求項1の打込み機の反動吸収装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3478455A4 (en) * 2016-06-30 2020-02-26 Black & Decker Inc. DRIVER RETURN PLATE FOR A FASTENING TOOL
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US11267114B2 (en) 2016-06-29 2022-03-08 Black & Decker, Inc. Single-motion magazine retention for fastening tools
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