JP2002331335A - 離型潤滑剤の塗布方法及び塗布機構 - Google Patents
離型潤滑剤の塗布方法及び塗布機構Info
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- JP2002331335A JP2002331335A JP2001139913A JP2001139913A JP2002331335A JP 2002331335 A JP2002331335 A JP 2002331335A JP 2001139913 A JP2001139913 A JP 2001139913A JP 2001139913 A JP2001139913 A JP 2001139913A JP 2002331335 A JP2002331335 A JP 2002331335A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大気中や鋳造装置周辺に離型潤滑剤が飛散す
るのを防止でき、また、粉体離型潤滑剤を用いる場合の
離型不足を解消できる、塗布機構を提供すること。 【解決手段】 可動金型1のキャビティ面11を密閉空
間12となるよう覆う、可動金型用カバー2と、固定金
型3のキャビティ面31を密閉空間32となるよう覆
う、固定金型用カバー4と、カバー2,4に接続された
塗布装置、減圧装置、及びドレン装置と、カバー2,4
を移動させる駆動装置と、を備え、カバー2で覆って密
閉空間12となった可動金型1のキャビティ面11に、
塗布装置により離型潤滑剤を塗布し、また、カバー4で
覆って密閉空間32となった固定金型3のキャビティ面
31に、塗布装置により離型潤滑剤を塗布するようにな
っていることを特徴とする離型潤滑剤の塗布機構であ
る。
るのを防止でき、また、粉体離型潤滑剤を用いる場合の
離型不足を解消できる、塗布機構を提供すること。 【解決手段】 可動金型1のキャビティ面11を密閉空
間12となるよう覆う、可動金型用カバー2と、固定金
型3のキャビティ面31を密閉空間32となるよう覆
う、固定金型用カバー4と、カバー2,4に接続された
塗布装置、減圧装置、及びドレン装置と、カバー2,4
を移動させる駆動装置と、を備え、カバー2で覆って密
閉空間12となった可動金型1のキャビティ面11に、
塗布装置により離型潤滑剤を塗布し、また、カバー4で
覆って密閉空間32となった固定金型3のキャビティ面
31に、塗布装置により離型潤滑剤を塗布するようにな
っていることを特徴とする離型潤滑剤の塗布機構であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造作業において
金型のキャビティ面に離型潤滑剤を塗布する機構及び同
じく塗布する方法に関するものである。
金型のキャビティ面に離型潤滑剤を塗布する機構及び同
じく塗布する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋳造作業において用いる離型潤滑剤の形
態は、主として、水溶性、油性、及び粉体に分類され
る。そして、一般に、水溶性及び油性の離型潤滑剤は、
金型を開いて大気開放の状態で自動又は手動によりキャ
ビティ面にスプレー塗布され、また、粉体離型潤滑剤
は、金型を閉じてキャビティ空間を減圧した状態でスリ
ーブ回路を通じてキャビティ空間に導入されてキャビテ
ィ面に塗布されていた。
態は、主として、水溶性、油性、及び粉体に分類され
る。そして、一般に、水溶性及び油性の離型潤滑剤は、
金型を開いて大気開放の状態で自動又は手動によりキャ
ビティ面にスプレー塗布され、また、粉体離型潤滑剤
は、金型を閉じてキャビティ空間を減圧した状態でスリ
ーブ回路を通じてキャビティ空間に導入されてキャビテ
ィ面に塗布されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水溶性
及び油性の離型潤滑剤を上記のように塗布すると、大気
中や鋳造装置周辺に離型潤滑剤が飛散するために、次の
ような問題があった。 油性の場合には、火災の危険がある。 飛散した離型潤滑剤のミストを作業者が吸って健康を
損なう恐れがある。 大気や作業場の環境を汚染する恐れがある。 塗布した離型潤滑剤の過剰分が垂れ落ちて床面に溜
り、作業者が足を滑らせて転倒したり、特に水溶性の場
合には、溜まったものが夏季に腐敗して不衛生となる恐
れがある。
及び油性の離型潤滑剤を上記のように塗布すると、大気
中や鋳造装置周辺に離型潤滑剤が飛散するために、次の
ような問題があった。 油性の場合には、火災の危険がある。 飛散した離型潤滑剤のミストを作業者が吸って健康を
損なう恐れがある。 大気や作業場の環境を汚染する恐れがある。 塗布した離型潤滑剤の過剰分が垂れ落ちて床面に溜
り、作業者が足を滑らせて転倒したり、特に水溶性の場
合には、溜まったものが夏季に腐敗して不衛生となる恐
れがある。
【0004】また、粉体離型潤滑剤を上記のように塗布
すると、離型潤滑剤がスリーブ回路内に堆積したり、離
型潤滑剤の必要量がキャビティ面に到達しなかったりす
る恐れがある。
すると、離型潤滑剤がスリーブ回路内に堆積したり、離
型潤滑剤の必要量がキャビティ面に到達しなかったりす
る恐れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
鋳造作業において金型のキャビティ面に離型潤滑剤を塗
布する方法において、可動金型のキャビティ面及び固定
金型のキャビティ面をそれぞれ密閉空間となるようカバ
ーで覆う、密閉工程と、可動金型のキャビティ面及び固
定金型のキャビティ面に、それぞれ、離型潤滑剤を塗布
する、塗布工程と、を有することを特徴としている。
鋳造作業において金型のキャビティ面に離型潤滑剤を塗
布する方法において、可動金型のキャビティ面及び固定
金型のキャビティ面をそれぞれ密閉空間となるようカバ
ーで覆う、密閉工程と、可動金型のキャビティ面及び固
定金型のキャビティ面に、それぞれ、離型潤滑剤を塗布
する、塗布工程と、を有することを特徴としている。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、塗布工程の前に、可動金型及び固定金型の
両方の又は一方のみの上記密閉空間を減圧する減圧工程
を有するものである。
明において、塗布工程の前に、可動金型及び固定金型の
両方の又は一方のみの上記密閉空間を減圧する減圧工程
を有するものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、塗布工程の後に、上記密閉空間内に残存し
た離型潤滑剤を外へ排出するドレン工程を有するもので
ある。
明において、塗布工程の後に、上記密閉空間内に残存し
た離型潤滑剤を外へ排出するドレン工程を有するもので
ある。
【0008】請求項4記載の発明は、鋳造作業において
金型のキャビティ面に離型潤滑剤を塗布する機構におい
て、可動金型のキャビティ面を密閉空間となるよう覆
う、可動金型用カバーと、固定金型のキャビティ面を密
閉空間となるよう覆う、固定金型用カバーと、上記両カ
バーに接続された、離型潤滑剤の塗布装置と、を備え、
可動金型用カバーで覆って密閉空間となった可動金型の
キャビティ面に、塗布装置により離型潤滑剤を塗布し、
また、固定金型用カバーで覆って密閉空間となった固定
金型のキャビティ面に、塗布装置により離型潤滑剤を塗
布するようになっていることを特徴としている。
金型のキャビティ面に離型潤滑剤を塗布する機構におい
て、可動金型のキャビティ面を密閉空間となるよう覆
う、可動金型用カバーと、固定金型のキャビティ面を密
閉空間となるよう覆う、固定金型用カバーと、上記両カ
バーに接続された、離型潤滑剤の塗布装置と、を備え、
可動金型用カバーで覆って密閉空間となった可動金型の
キャビティ面に、塗布装置により離型潤滑剤を塗布し、
また、固定金型用カバーで覆って密閉空間となった固定
金型のキャビティ面に、塗布装置により離型潤滑剤を塗
布するようになっていることを特徴としている。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、可動金型用カバー及び固定金型用カバーの
両方に又は一方のみに、上記密閉空間を減圧する減圧装
置が接続されているものである。
明において、可動金型用カバー及び固定金型用カバーの
両方に又は一方のみに、上記密閉空間を減圧する減圧装
置が接続されているものである。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明において、可動金型用カバー及び固定金型用カバーの
両方に又は一方のみに、上記密閉空間内に残存した離型
潤滑剤を外へ排出するドレン装置が接続されているもの
である。
明において、可動金型用カバー及び固定金型用カバーの
両方に又は一方のみに、上記密閉空間内に残存した離型
潤滑剤を外へ排出するドレン装置が接続されているもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の離型潤滑剤の塗布
機構による塗布作業状態を示す縦断面図、図2は塗布作
業の待機状態を示す縦断面図である。本発明の塗布機構
は、可動金型1のキャビティ面11を密閉空間12とな
るよう覆う可動金型用カバー2と、固定金型3のキャビ
ティ面31を密閉空間32となるよう覆う固定金型用カ
バー4と、両カバー2,4に接続された塗布装置、減圧
装置、及びドレン装置と、両カバー2,4を移動させる
駆動装置と、を備えている。
機構による塗布作業状態を示す縦断面図、図2は塗布作
業の待機状態を示す縦断面図である。本発明の塗布機構
は、可動金型1のキャビティ面11を密閉空間12とな
るよう覆う可動金型用カバー2と、固定金型3のキャビ
ティ面31を密閉空間32となるよう覆う固定金型用カ
バー4と、両カバー2,4に接続された塗布装置、減圧
装置、及びドレン装置と、両カバー2,4を移動させる
駆動装置と、を備えている。
【0012】カバー2は、本体部21と周面部22とか
らなる断面コ字状のものであり、周面部22の先端がO
リング23を介して可動金型1に当接することによって
キャビティ面11を密閉空間12となるよう覆ってい
る。カバー4も、本体部41と周面部42とからなる断
面コ字状のものであり、周面部42の先端がOリング4
3を介して固定金型3に当接することによってキャビテ
ィ面31を密閉空間32となるよう覆っている。
らなる断面コ字状のものであり、周面部22の先端がO
リング23を介して可動金型1に当接することによって
キャビティ面11を密閉空間12となるよう覆ってい
る。カバー4も、本体部41と周面部42とからなる断
面コ字状のものであり、周面部42の先端がOリング4
3を介して固定金型3に当接することによってキャビテ
ィ面31を密閉空間32となるよう覆っている。
【0013】塗布装置は、カバー2に取り付けられたノ
ズル51と、カバー4に取り付けられたノズル52と、
ノズル51,52へ離型潤滑剤を供給する供給装置53
とからなっている。ノズル51はカバー2の本体部21
に、ノズル52はカバー4の本体部41に、連結器によ
って着脱自在に複数個ずつ設けられている。
ズル51と、カバー4に取り付けられたノズル52と、
ノズル51,52へ離型潤滑剤を供給する供給装置53
とからなっている。ノズル51はカバー2の本体部21
に、ノズル52はカバー4の本体部41に、連結器によ
って着脱自在に複数個ずつ設けられている。
【0014】なお、塗布装置としては、具体的には、用
いる離型潤滑剤の形態に応じて、次のようなものを用い
るのが好ましい。 (1)水溶性離型潤滑剤を用いる場合: 離型潤滑剤塗布用スプレー又はミストインジェクタを
単独で用いる。 前記とエアーブロー用スプレーを組合せて用いる。 前記に更に外冷水用スプレーを組合せて用いる。 なお、前記又はの場合は、これらをワンユニットと
してカバーに組込むことにより、金型を交換する際にお
ける装着作業を簡単なものにできる。 (2)油性離型潤滑剤を用いる場合: 離型潤滑剤塗布用スプレー又はミストインジェクタを
単独で用いる。 (3)粉体離型潤滑剤を用いる場合: 粉体離型潤滑剤塗布用インジェクタ又は静電スプレー
を単独で又は組合せて用いる。
いる離型潤滑剤の形態に応じて、次のようなものを用い
るのが好ましい。 (1)水溶性離型潤滑剤を用いる場合: 離型潤滑剤塗布用スプレー又はミストインジェクタを
単独で用いる。 前記とエアーブロー用スプレーを組合せて用いる。 前記に更に外冷水用スプレーを組合せて用いる。 なお、前記又はの場合は、これらをワンユニットと
してカバーに組込むことにより、金型を交換する際にお
ける装着作業を簡単なものにできる。 (2)油性離型潤滑剤を用いる場合: 離型潤滑剤塗布用スプレー又はミストインジェクタを
単独で用いる。 (3)粉体離型潤滑剤を用いる場合: 粉体離型潤滑剤塗布用インジェクタ又は静電スプレー
を単独で又は組合せて用いる。
【0015】減圧装置は、カバー2に取り付けられた真
空シャットオフ弁61と、カバー4に取り付けられた真
空シャットオフ弁62と、真空シャットオフ弁61,6
2に接続した真空ポンプ63とからなっている。真空シ
ャットオフ弁61はカバー2の周面部22に、真空シャ
ットオフ弁62はカバー4の周面部42に、連結器によ
って着脱自在に1個ずつ設けられている。
空シャットオフ弁61と、カバー4に取り付けられた真
空シャットオフ弁62と、真空シャットオフ弁61,6
2に接続した真空ポンプ63とからなっている。真空シ
ャットオフ弁61はカバー2の周面部22に、真空シャ
ットオフ弁62はカバー4の周面部42に、連結器によ
って着脱自在に1個ずつ設けられている。
【0016】ドレン装置は、カバー2に取り付けられた
排出弁71と、カバー4に取り付けられた排出弁72
と、排出弁71,72に接続したフィルター付回収機7
3とからなっている。排出弁71はカバー2の周面部2
2の下部に、排出弁72はカバー4の周面部42の下部
に、連結器によって着脱自在に1個ずつ設けられてい
る。
排出弁71と、カバー4に取り付けられた排出弁72
と、排出弁71,72に接続したフィルター付回収機7
3とからなっている。排出弁71はカバー2の周面部2
2の下部に、排出弁72はカバー4の周面部42の下部
に、連結器によって着脱自在に1個ずつ設けられてい
る。
【0017】駆動装置は、垂直ロッド81と、垂直ロッ
ド81を上下動させる油圧シリンダ(図示せず)と、水
平支持部82と、水平支持部82に固定された2個の油
圧シリンダ83,84と、油圧シリンダ83により伸縮
作動する水平ロッド831と、油圧シリンダ84により
伸縮作動する水平ロッド841と、カバー2を水平ロッ
ド831に固定するブラケット832と、カバー4を水
平ロッド841に固定するブラケット842と、からな
っている。
ド81を上下動させる油圧シリンダ(図示せず)と、水
平支持部82と、水平支持部82に固定された2個の油
圧シリンダ83,84と、油圧シリンダ83により伸縮
作動する水平ロッド831と、油圧シリンダ84により
伸縮作動する水平ロッド841と、カバー2を水平ロッ
ド831に固定するブラケット832と、カバー4を水
平ロッド841に固定するブラケット842と、からな
っている。
【0018】次に、上記構成の塗布機構を用いた鋳造作
業について説明する。図3は一般的な鋳造作業のフロー
チャート図である。この作業は、図3の(i)〜(xiii)の
工程を経る。即ち、 ・(i) 可動金型1のキャビティ面11及び固定金型3の
キャビティ面31を清掃する。 ・(ii) 垂直ロッド81を伸張させることにより、カバ
ー2,4を、開いた状態の可動金型1と固定金型3との
間に降下させて、図2の状態とする。 ・(iii) 油圧シリンダ83,84を作動させて水平ロッ
ド831,841を伸張させることにより、カバー2の
周面部22の先端をOリング23を介して可動金型1に
当接させてキャビティ面11を覆って密閉空間12を造
り、また、カバー4の周面部42の先端をOリング43
を介して固定金型3に当接させてキャビティ面31を覆
って密閉空間32を造る。
業について説明する。図3は一般的な鋳造作業のフロー
チャート図である。この作業は、図3の(i)〜(xiii)の
工程を経る。即ち、 ・(i) 可動金型1のキャビティ面11及び固定金型3の
キャビティ面31を清掃する。 ・(ii) 垂直ロッド81を伸張させることにより、カバ
ー2,4を、開いた状態の可動金型1と固定金型3との
間に降下させて、図2の状態とする。 ・(iii) 油圧シリンダ83,84を作動させて水平ロッ
ド831,841を伸張させることにより、カバー2の
周面部22の先端をOリング23を介して可動金型1に
当接させてキャビティ面11を覆って密閉空間12を造
り、また、カバー4の周面部42の先端をOリング43
を介して固定金型3に当接させてキャビティ面31を覆
って密閉空間32を造る。
【0019】・(iv) 塗布装置を作動させてノズル5
1,52からキャビティ面11,31に向けて離型潤滑
剤を噴出する。これにより、キャビティ面11,31に
離型潤滑剤が塗布される。 ・(v) 油圧シリンダ83,84を作動させて水平ロッド
831,841を収縮させることにより、カバー2を可
動金型1から、カバー4を固定金型3から、それぞれ引
き離す。 ・(vi) 垂直ロッド81を収縮させることにより、カバ
ー2,4を上昇させて可動金型1と固定金型3の間から
除く。
1,52からキャビティ面11,31に向けて離型潤滑
剤を噴出する。これにより、キャビティ面11,31に
離型潤滑剤が塗布される。 ・(v) 油圧シリンダ83,84を作動させて水平ロッド
831,841を収縮させることにより、カバー2を可
動金型1から、カバー4を固定金型3から、それぞれ引
き離す。 ・(vi) 垂直ロッド81を収縮させることにより、カバ
ー2,4を上昇させて可動金型1と固定金型3の間から
除く。
【0020】・(vii) 可動金型1と固定金型3とを閉じ
合わせてキャビティ空間を構成する。 ・(viii) キャビティ空間に溶湯を注入する。 ・(ix) 注入した溶湯を加圧する。 ・(x) 加圧した溶湯を凝固させる。 ・(xi) 可動金型1と固定金型3とを開く。 ・(xii) 凝固した成形品を押出ピンにより押出す。 ・(xiii) 成形品を製品として取出す。
合わせてキャビティ空間を構成する。 ・(viii) キャビティ空間に溶湯を注入する。 ・(ix) 注入した溶湯を加圧する。 ・(x) 加圧した溶湯を凝固させる。 ・(xi) 可動金型1と固定金型3とを開く。 ・(xii) 凝固した成形品を押出ピンにより押出す。 ・(xiii) 成形品を製品として取出す。
【0021】図4は減圧下での塗布作業を有する鋳造作
業のフローチャート図である。この作業は、図4の(i)
〜(xvii)の工程を経る。即ち、 ・(i)〜(iii)は図3の(i)〜(iii)と同じである。 ・(iv) 固定金型3側にある給湯口を閉じる。空気が抜
けないようにするためである。 ・(v) 真空シャットオフ弁61,62を開き、真空ポン
プ63を作動させることにより、密閉空間12,32の
減圧を開始する。 ・(vi) 密閉空間12,32内が所定の減圧値となった
時点で真空ポンプ63の作動を停止し、真空シャットオ
フ弁61,62を閉じる。
業のフローチャート図である。この作業は、図4の(i)
〜(xvii)の工程を経る。即ち、 ・(i)〜(iii)は図3の(i)〜(iii)と同じである。 ・(iv) 固定金型3側にある給湯口を閉じる。空気が抜
けないようにするためである。 ・(v) 真空シャットオフ弁61,62を開き、真空ポン
プ63を作動させることにより、密閉空間12,32の
減圧を開始する。 ・(vi) 密閉空間12,32内が所定の減圧値となった
時点で真空ポンプ63の作動を停止し、真空シャットオ
フ弁61,62を閉じる。
【0022】・(vii)〜(ix)は図3の(iv)〜(vi)と同じ
である。なお、(viii)においては、真空シャットオフ弁
61,62を開いて密閉空間12,32の減圧状態を解
消して行う。 ・(x) 固定金型3側にある給湯口を開く。 ・(xi)〜(xvii)は図3の(vii)〜(xiii)と同じである。
である。なお、(viii)においては、真空シャットオフ弁
61,62を開いて密閉空間12,32の減圧状態を解
消して行う。 ・(x) 固定金型3側にある給湯口を開く。 ・(xi)〜(xvii)は図3の(vii)〜(xiii)と同じである。
【0023】なお、図4の作業において、減圧するの
は、密閉空間12,32の一方だけとしてもよい。
は、密閉空間12,32の一方だけとしてもよい。
【0024】図5は水溶性離型潤滑剤の好ましい塗布作
業を有する鋳造作業のフローチャート図である。この作
業は、図5の(i)〜(xvi)の工程を経る。即ち、 ・(i)〜(iii)は図3の(i)〜(iii)と同じである。 ・(iv) 金型を冷却するために、ノズル51,52から
キャビティ面11,31に向けて冷水をスプレーする。 ・(v)は図3の(iv)と同じである。なお、塗布するのは
水溶性離型潤滑剤である。
業を有する鋳造作業のフローチャート図である。この作
業は、図5の(i)〜(xvi)の工程を経る。即ち、 ・(i)〜(iii)は図3の(i)〜(iii)と同じである。 ・(iv) 金型を冷却するために、ノズル51,52から
キャビティ面11,31に向けて冷水をスプレーする。 ・(v)は図3の(iv)と同じである。なお、塗布するのは
水溶性離型潤滑剤である。
【0025】・(vi) ノズル51,52からキャビティ
面11,31に向けてエアーを吹き付ける。これによ
り、冷水、離型潤滑剤中の水分、及び離型潤滑剤の、過
剰分がキャビティ面11,31から除かれる。 ・(vii) 排出弁71,72を開き、ドレン装置を作動さ
せて、過剰分の水分及び離型潤滑剤を密閉空間12,3
2の外へ排出して、回収機73に回収する。 ・(viii)〜(xvi)は図3の(v)〜(xiii)と同じである。
面11,31に向けてエアーを吹き付ける。これによ
り、冷水、離型潤滑剤中の水分、及び離型潤滑剤の、過
剰分がキャビティ面11,31から除かれる。 ・(vii) 排出弁71,72を開き、ドレン装置を作動さ
せて、過剰分の水分及び離型潤滑剤を密閉空間12,3
2の外へ排出して、回収機73に回収する。 ・(viii)〜(xvi)は図3の(v)〜(xiii)と同じである。
【0026】上記構成の塗布機構においては、例えば図
3ないし図5に示すような塗布作業を有する鋳造作業を
実現できるので、次のような作用効果を奏する。 (1)カバー2,4によってキャビティ面11,31を
密閉空間12,32となるよう覆った状態で離型潤滑剤
を塗布できるので、水溶性、油性、及び粉体の離型潤滑
剤が大気中や鋳造装置周辺に飛散するのを防止できる。
従って、飛散に伴う種々の問題を解消できる。
3ないし図5に示すような塗布作業を有する鋳造作業を
実現できるので、次のような作用効果を奏する。 (1)カバー2,4によってキャビティ面11,31を
密閉空間12,32となるよう覆った状態で離型潤滑剤
を塗布できるので、水溶性、油性、及び粉体の離型潤滑
剤が大気中や鋳造装置周辺に飛散するのを防止できる。
従って、飛散に伴う種々の問題を解消できる。
【0027】(2)粉体離型潤滑剤をキャビティ面1
1,31にスリーブ回路を通すことなく直接に塗布でき
るので、次のような効果を発揮できる。 粉体離型潤滑剤がスリーブ回路内に堆積するのを防止
できる。従って、堆積を解消するためのメンテナンスを
不要にできる。 粉体離型潤滑剤をキャビティ面11,31に至近距離
から塗布できるので、必要量の粉体離型潤滑剤をキャビ
ティ面11,31に確実に塗布できる。従って、離型不
足を解消でき、離型不足に起因した種々の問題点を解消
できる。また、粉体離型潤滑剤の無駄な使用を解消で
き、使用量の低減、ひいてはコストダウンを図ることが
できる。
1,31にスリーブ回路を通すことなく直接に塗布でき
るので、次のような効果を発揮できる。 粉体離型潤滑剤がスリーブ回路内に堆積するのを防止
できる。従って、堆積を解消するためのメンテナンスを
不要にできる。 粉体離型潤滑剤をキャビティ面11,31に至近距離
から塗布できるので、必要量の粉体離型潤滑剤をキャビ
ティ面11,31に確実に塗布できる。従って、離型不
足を解消でき、離型不足に起因した種々の問題点を解消
できる。また、粉体離型潤滑剤の無駄な使用を解消で
き、使用量の低減、ひいてはコストダウンを図ることが
できる。
【0028】(3)図4に示すように、密閉空間12,
32を減圧した状態で離型潤滑剤を塗布できるので、キ
ャビティ面11,31に対する離型潤滑剤の付着効率を
向上でき、使用量の低減、ひいてはコストダウンを図る
ことができる。
32を減圧した状態で離型潤滑剤を塗布できるので、キ
ャビティ面11,31に対する離型潤滑剤の付着効率を
向上でき、使用量の低減、ひいてはコストダウンを図る
ことができる。
【0029】(4)図5に示すように、ドレン装置によ
って過剰分の水分及び離型潤滑剤を密閉空間12,32
の外へ排出できるので、水残りに起因する製品欠陥の発
生を防止でき、また、離型潤滑剤の再利用、ひいてはコ
ストダウンを図ることができる。
って過剰分の水分及び離型潤滑剤を密閉空間12,32
の外へ排出できるので、水残りに起因する製品欠陥の発
生を防止でき、また、離型潤滑剤の再利用、ひいてはコ
ストダウンを図ることができる。
【0030】
【実施例】(実施例1)本発明の塗布機構を用いて図5
に示す方法を実施した。その際、下記の水溶性離型潤滑
剤を下記の塗布条件により塗布し、下記の鋳造条件によ
り鋳造作業を行った。
に示す方法を実施した。その際、下記の水溶性離型潤滑
剤を下記の塗布条件により塗布し、下記の鋳造条件によ
り鋳造作業を行った。
【0031】[水溶性離型潤滑剤] ・組成:合成高分子化合物、変性シリコーン、合成エス
テル、界面活性剤、及び防腐剤からなる市販品(商品名
「グラフェース235M」、花野商事株式会社製) ・希釈率:80倍
テル、界面活性剤、及び防腐剤からなる市販品(商品名
「グラフェース235M」、花野商事株式会社製) ・希釈率:80倍
【0032】[塗布条件] ・液圧:2Kg/cm2 ・スプレー時間:可動金型1及び固定金型3共に、2.
0秒 ・エアーブロー時間:可動金型1及び固定金型3共に、
1.0秒 ・1ショット当りの吐出量:200cc ・ノズル51,52の寸法:内径4φALパイプ ・ノズル51の本数:30本 ・ノズル52の本数:15本
0秒 ・エアーブロー時間:可動金型1及び固定金型3共に、
1.0秒 ・1ショット当りの吐出量:200cc ・ノズル51,52の寸法:内径4φALパイプ ・ノズル51の本数:30本 ・ノズル52の本数:15本
【0033】[鋳造条件] ・鋳造機:350トン横形コールドチャンバーダイカス
トマシン ・鋳造材料:ADC12 ・鋳造品:カバー類 ・鋳込み温度:680℃ ・ショットサイクル:30秒 ・プランジャー潤滑剤:水溶性潤滑剤の市販品(商品名
「グラフェースP−1200」、花野商事株式会社製) ・鋳造個数:300個
トマシン ・鋳造材料:ADC12 ・鋳造品:カバー類 ・鋳込み温度:680℃ ・ショットサイクル:30秒 ・プランジャー潤滑剤:水溶性潤滑剤の市販品(商品名
「グラフェースP−1200」、花野商事株式会社製) ・鋳造個数:300個
【0034】(比較例1)カバー2,4によってキャビ
ティ面11,31を密閉空間12,32となるよう覆う
ことを行わないで、即ち、可動金型1と固定金型3とを
開いてカバー2,4の無い大気開放の状態で、その他は
実施例1と同じ条件で、塗布作業、ひいては鋳造作業を
行った。カバー2,4が無いので、ドレン作業も行わな
い。
ティ面11,31を密閉空間12,32となるよう覆う
ことを行わないで、即ち、可動金型1と固定金型3とを
開いてカバー2,4の無い大気開放の状態で、その他は
実施例1と同じ条件で、塗布作業、ひいては鋳造作業を
行った。カバー2,4が無いので、ドレン作業も行わな
い。
【0035】実施例1及び比較例1の作業に係る効果を
表1に示す。
表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1からわかるように、実施例1では、大
気中や鋳造装置周辺への離型潤滑剤の飛散は見られなか
った。
気中や鋳造装置周辺への離型潤滑剤の飛散は見られなか
った。
【0038】(実施例2)本発明の塗布機構を用いて図
4に示す方法を実施した。その際、下記の粉体離型潤滑
剤を下記の塗布条件により塗布し、下記の鋳造条件によ
り鋳造作業を行った。
4に示す方法を実施した。その際、下記の粉体離型潤滑
剤を下記の塗布条件により塗布し、下記の鋳造条件によ
り鋳造作業を行った。
【0039】[粉体離型潤滑剤] ・組成:タルク、天然黒鉛、及び合成ワックスからなる
市販品(商品名「アストロルブGW23」、花野商事株
式会社製)
市販品(商品名「アストロルブGW23」、花野商事株
式会社製)
【0040】 [塗布条件] ・減圧条件:450Torr ・1ショット当りの平均吐出量:可動金型1側 0.8g 固定金型3側 0.4g ・ノズル51の本数:7本 ・ノズル52の本数:3本 [鋳造条件] ・実施例1と同じ。
【0041】(比較例2)図6に示す方法を実施した。
その際、下記の粉体離型潤滑剤を下記の塗布条件により
塗布し、下記の鋳造条件により鋳造作業を行った。な
お、図6に示す方法は、図4の工程(ii)、(iii)、(vii
i)、及び(ix)がなく、図4の工程(xi)を工程(ii)とし、
その他は図4の方法と同じとしたものであり、可動金型
1と固定金型3を閉じてキャビティ空間を減圧した状態
で、粉体離型潤滑剤をスリーブ回路を通じてキャビティ
空間に導入してキャビティ面に塗布するものである。
その際、下記の粉体離型潤滑剤を下記の塗布条件により
塗布し、下記の鋳造条件により鋳造作業を行った。な
お、図6に示す方法は、図4の工程(ii)、(iii)、(vii
i)、及び(ix)がなく、図4の工程(xi)を工程(ii)とし、
その他は図4の方法と同じとしたものであり、可動金型
1と固定金型3を閉じてキャビティ空間を減圧した状態
で、粉体離型潤滑剤をスリーブ回路を通じてキャビティ
空間に導入してキャビティ面に塗布するものである。
【0042】[粉体離型潤滑剤] ・実施例2と同じである。 [塗布条件] ・減圧条件:450Torr ・1ショット当りの平均吐出量:1.8g [鋳造条件] ・実施例2と同じである。
【0043】実施例2及び比較例2の製品に係る効果を
表2に示す。なお、表2における製品問題点は離型不足
に起因して生じるものである。
表2に示す。なお、表2における製品問題点は離型不足
に起因して生じるものである。
【0044】
【表2】
【0045】表2からわかるように、実施例2では、全
ての製品問題点を解消できている。従って、実施例2で
は、離型不足は生じていないと考えられる。
ての製品問題点を解消できている。従って、実施例2で
は、離型不足は生じていないと考えられる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、水溶性、
油性、及び粉体の離型潤滑剤が大気中や鋳造装置周辺に
飛散するのを防止できる。従って、飛散に伴う種々の問
題、例えば、油性の場合における火災の危険、ミス
トを吸うことによる作業者の健康阻害、周辺の環境汚
染、床面に溜まることによる安全性の阻害、周辺に
溜まって腐敗することによる衛生性の阻害、などを解消
できる。
油性、及び粉体の離型潤滑剤が大気中や鋳造装置周辺に
飛散するのを防止できる。従って、飛散に伴う種々の問
題、例えば、油性の場合における火災の危険、ミス
トを吸うことによる作業者の健康阻害、周辺の環境汚
染、床面に溜まることによる安全性の阻害、周辺に
溜まって腐敗することによる衛生性の阻害、などを解消
できる。
【0047】また、粉体離型潤滑剤をキャビティ面にス
リーブ回路を通すことなく直接に塗布できるので、次の
ような効果を発揮できる。 粉体離型潤滑剤がスリーブ回路内に堆積するのを防止
できる。従って、堆積を解消するためのメンテナンスを
不要にできる。 粉体離型潤滑剤をキャビティ面に至近距離から塗布で
きるので、必要量の粉体離型潤滑剤をキャビティ面に確
実に塗布できる。従って、離型不足を解消でき、離型不
足に起因した種々の問題点を解消できる。また、粉体離
型潤滑剤の無駄な使用を解消でき、使用量の低減、ひい
てはコストダウンを図ることができる。
リーブ回路を通すことなく直接に塗布できるので、次の
ような効果を発揮できる。 粉体離型潤滑剤がスリーブ回路内に堆積するのを防止
できる。従って、堆積を解消するためのメンテナンスを
不要にできる。 粉体離型潤滑剤をキャビティ面に至近距離から塗布で
きるので、必要量の粉体離型潤滑剤をキャビティ面に確
実に塗布できる。従って、離型不足を解消でき、離型不
足に起因した種々の問題点を解消できる。また、粉体離
型潤滑剤の無駄な使用を解消でき、使用量の低減、ひい
てはコストダウンを図ることができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、キャビティ
面に対する離型潤滑剤の付着効率を向上でき、使用量の
低減、ひいてはコストダウンを図ることができる。
面に対する離型潤滑剤の付着効率を向上でき、使用量の
低減、ひいてはコストダウンを図ることができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、ドレン装置
によって過剰分の水分及び離型潤滑剤を密閉空間の外へ
排出できるので、水残りに起因する製品欠陥の発生を防
止でき、また、離型潤滑剤の再利用、ひいてはコストダ
ウンを図ることができる。
によって過剰分の水分及び離型潤滑剤を密閉空間の外へ
排出できるので、水残りに起因する製品欠陥の発生を防
止でき、また、離型潤滑剤の再利用、ひいてはコストダ
ウンを図ることができる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明を実施できる。
載の発明を実施できる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載の発明を実施できる。
載の発明を実施できる。
【0052】請求項6記載の発明によれば、請求項3記
載の発明を実施できる。
載の発明を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の離型潤滑剤の塗布機構による塗布作
業状態を示す縦断面図である。
業状態を示す縦断面図である。
【図2】 本発明の離型潤滑剤の塗布機構による塗布作
業の待機状態を示す縦断面図である。
業の待機状態を示す縦断面図である。
【図3】 本発明の塗布機構を用いた一般的な鋳造作業
のフローチャート図である。
のフローチャート図である。
【図4】 本発明の塗布機構を用いた減圧下での塗布作
業を有する鋳造作業のフローチャート図である。
業を有する鋳造作業のフローチャート図である。
【図5】 本発明の塗布機構を用いた水溶性離型潤滑剤
の好ましい塗布作業を有する鋳造作業のフローチャート
図である。
の好ましい塗布作業を有する鋳造作業のフローチャート
図である。
【図6】 比較例2の塗布作業のフローチャート図であ
る。
る。
1 可動金型 2 可動金型用カバー 3 固定金型 4 固定金型用カバー 11,31 キャビティ面 12,32 密閉空間
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 17/20 B22D 17/20 D (72)発明者 澤井 敬己 兵庫県神戸市西区高塚台3丁目2番地45 花野商事株式会社内 (72)発明者 渋谷 寿孝 兵庫県神戸市西区高塚台3丁目2番地45 花野商事株式会社内 (72)発明者 五本上 敬司 兵庫県神戸市西区高塚台3丁目2番地45 花野商事株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AA39 AA71 BB56X DA29 DB01 EA02 EA05 EA37 EB01 EB35 EB42 4E094 CC55
Claims (6)
- 【請求項1】 鋳造作業において金型のキャビティ面に
離型潤滑剤を塗布する方法において、 可動金型のキャビティ面及び固定金型のキャビティ面を
それぞれ密閉空間となるようカバーで覆う、密閉工程
と、 可動金型のキャビティ面及び固定金型のキャビティ面
に、それぞれ、離型潤滑剤を塗布する、塗布工程と、を
有することを特徴とする離型潤滑剤の塗布方法。 - 【請求項2】 塗布工程の前に、可動金型及び固定金型
の両方の又は一方のみの上記密閉空間を減圧する減圧工
程を有する、請求項1記載の離型潤滑剤の塗布方法。 - 【請求項3】 塗布工程の後に、上記密閉空間内に残存
した離型潤滑剤を外へ排出するドレン工程を有する、請
求項1記載の離型潤滑剤の塗布方法。 - 【請求項4】 鋳造作業において金型のキャビティ面に
離型潤滑剤を塗布する機構において、 可動金型のキャビティ面を密閉空間となるよう覆う、可
動金型用カバーと、 固定金型のキャビティ面を密閉空間となるよう覆う、固
定金型用カバーと、 上記両カバーに接続された、離型潤滑剤の塗布装置と、
を備え、 可動金型用カバーで覆って密閉空間となった可動金型の
キャビティ面に、塗布装置により離型潤滑剤を塗布し、
また、固定金型用カバーで覆って密閉空間となった固定
金型のキャビティ面に、塗布装置により離型潤滑剤を塗
布するようになっていることを特徴とする離型潤滑剤の
塗布機構。 - 【請求項5】 可動金型用カバー及び固定金型用カバー
の両方に又は一方のみに、上記密閉空間を減圧する減圧
装置が接続されている、請求項4記載の離型潤滑剤の塗
布機構。 - 【請求項6】 可動金型用カバー及び固定金型用カバー
の両方に又は一方のみに、上記密閉空間内に残存した離
型潤滑剤を外へ排出するドレン装置が接続されている、
請求項4記載の離型潤滑剤の塗布機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001139913A JP2002331335A (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | 離型潤滑剤の塗布方法及び塗布機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001139913A JP2002331335A (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | 離型潤滑剤の塗布方法及び塗布機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002331335A true JP2002331335A (ja) | 2002-11-19 |
Family
ID=18986610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001139913A Pending JP2002331335A (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | 離型潤滑剤の塗布方法及び塗布機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002331335A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005146413A (ja) * | 2003-10-08 | 2005-06-09 | General Electric Co <Ge> | 低酸化物コーティングを形成するための成膜装置及び方法 |
KR101161906B1 (ko) | 2004-08-31 | 2012-07-03 | 가부시키가이샤 아오키 가가쿠겐큐쇼 | 유성 다이 캐스팅용 이형제, 용제 혼합 비율의 설정 방법, 주조 방법 및 스프레이 장치 |
JP2014231063A (ja) * | 2013-05-28 | 2014-12-11 | 本田技研工業株式会社 | 遠心鋳造装置及び遠心鋳造方法 |
-
2001
- 2001-05-10 JP JP2001139913A patent/JP2002331335A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005146413A (ja) * | 2003-10-08 | 2005-06-09 | General Electric Co <Ge> | 低酸化物コーティングを形成するための成膜装置及び方法 |
KR101161906B1 (ko) | 2004-08-31 | 2012-07-03 | 가부시키가이샤 아오키 가가쿠겐큐쇼 | 유성 다이 캐스팅용 이형제, 용제 혼합 비율의 설정 방법, 주조 방법 및 스프레이 장치 |
JP2014231063A (ja) * | 2013-05-28 | 2014-12-11 | 本田技研工業株式会社 | 遠心鋳造装置及び遠心鋳造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040218 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040921 |