JP2002328268A - 光モジュール - Google Patents

光モジュール

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JP2002328268A
JP2002328268A JP2002054209A JP2002054209A JP2002328268A JP 2002328268 A JP2002328268 A JP 2002328268A JP 2002054209 A JP2002054209 A JP 2002054209A JP 2002054209 A JP2002054209 A JP 2002054209A JP 2002328268 A JP2002328268 A JP 2002328268A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光モジュールの小型化する際にパッケージの
気密性不具合の発生を低減可能な構造を有する光モジュ
ールを提供する。 【解決手段】 光モジュール10は、搭載部材20およ
びレンズ保持部材30と、レンズ32と、半導体光学素
子22とを備える。搭載部材20およびレンズ保持部材
30は、所定の軸12に沿って配置されている。半導体
光学素子22は、レンズ32に光学的に結合されてい
る。レンズ保持部材30の壁部は、第1の内表面30g
および第2の内表面30fを有している。第1の内表面
30gは、支持部上に規定された所定の閉曲線を含み所
定の軸に沿って伸びる基準面の外側にあり、また第2の
内表面30fは基準面の内側にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光モジュールに関
する。
【0002】
【従来の技術】光モジュールには様々な形態があり、そ
の1つとして、金属製のステムと、キャップと、スリー
ブと、これらステムおよびキャップよって封止されたフ
ォトダイオードとを備えるものがある。この光モジュー
ルは、金属製のステム上にフォトダイオードが搭載され
ている。このフォトダイオードは、ステムと、このステ
ム上に溶接されたキャップによって封止されている。ス
テムには、フォトダイオードに接続された端子が設けら
れており、これらの端子は、シールガラス部材によって
ステムから絶縁されている。このガラス部材は、端子と
ステムとの間を気密に封止している。スリーブは、キャ
ップの外側に位置しており、ステムの外周で溶接されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者は、このような
光モジュールに対してキャップの外径に対する小型化の
要求があることを見出した。そこで、その小型化の検討
に着手した。ところが、小型化された光モジュールを検
査している際に、パッケージの気密封止が十分でない不
具合品を発見した。不具合品はかなりの割合で発生して
いた。更なる検討によれば、不具合品では、端子とステ
ムとの間のガラス製の気密封止部においてリークが生じ
ていることを発見した。
【0004】しかしながら、製造工程において採用され
た技術は、これまで十分な実績を有する手法であった。
そこで、発明者は、いずれの製造工程はリークを生じさ
せているかを細かく調査した。その結果、キャップをス
テムに溶接する工程において、気密封止部に加わる力が
原因であることを発見した。
【0005】そこで、本発明の目的は、光モジュールの
小型化する際にハウジングの気密性不具合の発生を低減
可能な構造を有する光モジュールを提供することとし
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の一側面に係わる
光モジュールは、搭載部材と、レンズ保持部材とを備え
る。搭載部材は、搭載部と、支持面と、半導体光学素子
に電気的に接続された端子とを有する。搭載部は、半導
体光学素子を搭載するように設けられている。端子は搭
載部に設けられている。支持面は搭載部を囲むように設
けられている。
【0007】レンズ保持部材は、一端部、他端部、側壁
部及び保持部を有する。側壁部および保持部は、一端部
と他端部との間に所定の軸に沿って設けられている。レ
ンズ保持部材は、半導体光学素子を覆うように搭載部材
の支持面に配置されている。
【0008】保持部は、半導体光学素子と光学的に結合
されたレンズを保持している。側壁部は、第1および第
2の内壁面を有する。第1の内壁面は一端部から所定の
軸に沿って伸びている。第2の内壁面は保持部から所定
の軸に沿って伸びている。第1の内壁面は、搭載部を囲
むように支持面上で規定された所定の閉曲線を含み所定
の軸に沿って伸びる基準面の外側にあり、第2の内壁面
は基準面の内側にある。
【0009】第1の内壁面が第2の内壁面より外側に位
置している。このため、光モジュールを小型化しても、
半導体光学素子を収容するための空間を確保できる。ま
た第1の内壁面が基準面の外側に位置している。故に、
搭載部に位置する端子と、レンズ保持部材との距離が確
保できる。この構造により、レンズ保持部材を搭載部材
に固定する際に搭載部材を介して端子の近傍の加わる力
を低減できる。
【0010】光モジュールがこのような構造を備える
と、レンズ保持部材が外径4.5mmの円筒内に含まれ
るような光モジュールを実現できる。また、スリーブが
外径4.0mmの円筒内に含まれるような光モジュール
を実現できる。
【0011】光モジュールでは、搭載部材の搭載部に
は、第1および第2のダイキャップ並びに半導体素子が
更に搭載されているようにしてもよい。半導体光学素子
は、第1のダイキャップ上に搭載されている。
【0012】光モジュールでは、レンズ保持部材は、所
定の軸に沿って配置された第1および第2の外表面とを
有する。第1の外表面は、レンズ保持部材がシームシー
ラ装置用の電極によって保持されるように設けられてい
る。第2の外表面は、シームシーラ装置用の電極に保持
されるように設けられていると共に、前記レンズ保持部
材の一端部から前記所定の軸に沿って伸びている。
【0013】第2の外表面は、シームシーラ装置用の電
極に保持されると共に、レンズ保持部材の一端部から伸
びている。
【0014】光モジュールでは、レンズ保持部材は第3
の外表面を有する。第3の外表面は、第1および第2の
外表面の間に配置されている。また、第3の外表面は、
所定の軸に沿った力をシームシーラ装置用の電極を介し
て受けることができるように設けられている。これによ
り、レンズ保持部材の変形を低減しながら、レンズ保持
部材に第3の外表面を介して力を加えることができる。
【0015】光モジュールは、当該光モジュールと光学
的に結合される光コネクタを受け入れるスリーブをさら
に備えるようにしてもよい。レンズ保持部材は、スリー
ブと搭載部材の間に配置されている。
【0016】光モジュールでは、レンズ保持部材は、第
1〜第3の外表面を有している。第1の外表面は一端部
から所定の軸に沿って伸びており、第2の外表面は他端
部から所定の軸に沿って伸びている。支持面および第3
の外表面は、共通の基準平面に沿って伸びている。搭載
部材は、複数の追加の端子と、搭載部が設けられた第1
の面と、この面に対向する第2の面と、端子及び複数の
端子が通過する複数の孔とを有している。各孔は、第1
の面から第2の面に所定の軸に沿って伸びる側面を有し
ている。レンズ保持部材の第2の内表面は、全ての孔の
側面に外接するように規定され所定の軸に沿って伸びる
基準円筒の内側に位置している。レンズ保持部材の第1
の内表面は、基準円筒の外側に位置している。
【0017】この構成によれば、レンズ保持部材の一端
の内縁と端子との距離を離すことができる。第2の内表
面が基準円筒の内側に位置するので、第2の外表面より
も中心側に配置して第3の外表面を設けることができ
る。
【0018】光モジュールでは、レンズ保持部材の他端
部は、スリーブホルダまたはスリーブを搭載するための
搭載面を有している。レンズ保持部材は、搭載部材の外
周に接触するように設けられ所定の軸に沿って伸びる別
の基準面の内側に設けられている。
【0019】この構成によれば、レンズ保持部材が支持
面上に設けられると共に、スリーブホルダはレンズ保持
部材の他端部上に設けられている。レンズ保持部材の外
側にスリーブが不要になる。故に、光モジュールのサイ
ズを小さくできる。
【0020】光モジュールは、搭載部材の一端部と支持
面とを接合する溶接部を更に備えることができる。レン
ズ保持部材は、所定の軸に沿って一端部から伸びる第1
の外表面を有している。溶接部の内縁と外縁との中央位
置は、第1の外表面と第1の内表面との中央位置より外
側に位置している。
【0021】この構成によれば、搭載部材の端子から溶
接部を離すことができる。溶接の際に、金属の溶融片に
より不具合が発生することを低減できる。
【0022】光モジュールでは、レンズ保持部材は、第
1〜第3の外表面を有している。第1の外表面は一端部
から所定の軸に沿って第1の長さだけ伸びている。第2
の外表面は他端部から所定の軸に沿って第2の長さだけ
伸びている。第1の外表面は基準面の外側にあり、第2
の外表面は基準面の内側にある。基準面は、搭載部を囲
むように搭載部材上に規定された所定の閉曲線を含み所
定の軸に沿って伸びるように定義されている。第3の外
表面は、第1及び第2の外表面のそれぞれに接続されて
いる。支持面および第3の外表面は、共通の基準平面に
沿って伸びている。第1の長さは第2の長さより短い。
【0023】この構成によれば、搭載部材とレンズ保持
部材を溶接するときに流れる溶接電流の経路を短縮でき
る。
【0024】光モジュールでは、レンズ保持部材の側壁
部は、所定の軸に沿って配置された第1及び第2の部分
を有している。第1の内表面は第1の部分に設けられて
おり、第2の内表面は第2の部分に設けられている。第
1の部分の長さは、第2の部分の長さより短い。
【0025】この構成によれば、第1の内壁面が基準面
の外側に位置しているので、搭載部に位置する端子とレ
ンズ保持部材との距離が確保できると共に半導体光学素
子を収容するための空間を確保できる。加えて、第1の
部分の長さは第2の部分の長さより短いので、光モジュ
ールのサイズを小さくできる。
【0026】光モジュールは、端子と半導体光学素子と
を接続するボンディングワイヤを更に備えることができ
る。第2の内表面の下端と支持面との距離は、ボンディ
ングワイヤと支持面との距離の最大値より大きい。
【0027】この構成によれば、一般には様々な形状で
あるボンディングワイヤで端子と半導体光学素子とを接
続する場合であっても、ボンディングワイヤがレンズ保
持部材の内表面と接触することを防止できる。
【0028】光モジュールは、端子と半導体光学素子と
を接続するボンディングワイヤを更に備えることができ
る。支持面と第1の外表面の上端との距離は、第1の内
表面と第1の外表面との間隔の3倍以下であることが好
ましい。発明者の知見によれば、この値の範囲において
好適な溶接を実現できる程度に電気抵抗を低減できる。
【0029】光モジュールは、端子と半導体光学素子と
を接続するボンディングワイヤを更に備えることができ
る。第1の外表面の上端と支持面との距離は1.0mm
以下であることが好ましく、第1の内表面の上端と支持
面との距離は0.5mmより大きいことが好ましい。側
壁厚が0.4mm以下であるときは、良好な溶接部を得
るためには、この距離は1.0mm以下であることが好
ましい。この距離が0.5mmを越えると、レンズ保持
部材の配置位置ズレに対する製造マージン、およびボン
ディングワイヤと内表面との間に十分な間隔が得られ
る。
【0030】搭載部材の端子は、第1の面から突出した
内部端子部と、第2の面から突出した外部端子部とを有
する。内部端子の長さは0.2mm以上0.4mm以下
である。搭載部材は、ガラスシール部材を介して端子を
保持している。端子の長さが0.2mm未満であると、
搭載部材のシールガラス材がボンディングワイヤと接続
される端子の部分を覆う可能性がある。端子の長さが
0.4mm以下であると、内表面と端子との間に十分な
間隔を得るためにレンズ保持部材の幅を大きくする必要
が無い。このため、溶接電流に関する電気抵抗が増加す
ることも無いのでレンズ保持部材と搭載部材との良好な
溶接部を得ることができる。
【0031】光モジュールでは、レンズ保持部材は、第
1〜第3の外表面を有する。第1の外表面は一端部から
所定の軸に沿って伸びている。第2の外表面は他端部か
ら所定の軸に沿って伸びている。第1の外表面は、基準
面の外側にある。第2の外表面は、基準面の内側にあ
る。この基準面は、搭載部を囲むように支持面上に規定
された所定の閉曲線を含み、所定の軸に沿って伸びる。
第3の外表面は、第1及び第2の外表面のそれぞれに接
続されている。側壁部は、第1及び第2の内表面のそれ
ぞれに接続された第3の内表面を更に有している。支持
面および第3の外表面は、共通の基準平面に沿って伸び
ている。第3の内表面は、基準平面に交差する別の基準
平面に沿って伸びている。
【0032】第3の外表面には溶接用電極が突き当てら
れる。第3の内表面は第3の外表面に対して傾斜してい
るので、第3の内表面と第3の外表面との間隔を他の部
位の厚さに比べて大きくできる。故に、この部分の機械
的強度を強めることができる。
【0033】光モジュールでは、第1の内表面の長さ
は、半導体光学素子を搭載すると共に半導体光学素子と
端子とをボンディングワイヤで接続できるような収容空
間を提供できるように決定されている。第2の内表面の
長さは、半導体光学素子と光ファイバとを光学的に結合
するようにレンズの位置を提供できるように決定されて
いる。この構成によれば、レンズ保持部材を2つの部分
に分けているので、それぞれ異なる機能を達成するよう
な寸法をそれぞれに規定できる。
【0034】光モジュールでは、レンズ保持部材の一端
部にフランジを備えていない。故に、レンズ保持部材
は、基準面に沿って一端部から第1の長さだけ伸びる第
1の外表面と、基準面に沿って一端部から第2の長さだ
け伸びる第1の内表面とを有しており、第1の長さは第
2の長さより長い。したがって、レンズ保持部材の横幅
が小さくできる。
【0035】光モジュールは、レンズ保持部材の一端部
と支持面とを接合する溶接部を更に備えることができ
る。レンズ保持部材は、一端部から所定の軸に沿って伸
びる第1の外表面を有する。第1の内表面は、傾斜面を
一端部に有している。溶接部は、傾斜面のエッジと第1
の外表面のエッジとの間に位置している。
【0036】この構成によれば、傾斜面が設けられてい
るので、搭載部材の端子から溶接部を離すことができ
る。また、圧力を加えながら溶接する際に、溶融金属の
塊が傾斜面と支持面との間に溶け出して固化する。故
に、金属の溶融片により不具合が発生することを低減で
きる。
【0037】光モジュールは、レンズ保持部材の一端部
と支持面とを接合する溶接部を更に備えることができ
る。レンズ保持部材の第1の外表面は、傾斜面を一端部
に有している。溶接部は、傾斜面のエッジと第1の内表
面のエッジとの間に位置している。
【0038】この構成によれば、圧力を加えながら溶接
する際に、溶融金属の塊が傾斜面と支持面との間に溶け
出して固化する。この溶け出しは、光モジュールの外側
に向いて生じる。故に、金属の溶融片により不具合が発
生することを低減できる。
【0039】光モジュールは、光ファイバと、スリーブ
と、スリーブホルダとを更に備えることができる。光フ
ァイバは、半導体光学素子に光学的に結合されている。
スリーブは、フェルールを介して光ファイバを保持して
いる。レンズ保持部材の他端部は、スリーブを搭載する
ための搭載面を有している。
【0040】この構成によれば、レンズ保持部材の外側
に別個の部材を設けることなく、半導体発光素子と光フ
ァイバとの光学的結合を実現できる小型の光モジュール
を提供できる。
【0041】光モジュールでは、搭載部材に搭載された
半導体素子を更に備えることができる。半導体光学素子
は、半導体受光素子を含む。半導体素子は、半導体受光
素子からの信号を処理する。搭載部材は、半導体素子に
接続された端子を有する。
【0042】この構成によれば、光モジュールは、半導
体素子及び半導体受光素子といった複数の電子素子を内
蔵できる小型の光モジュールを提供できる。
【0043】本発明の別の側面に係わるシームシーラ装
置用の電極部品は、光モジュールの搭載部材にレンズ保
持部材を固定するために利用される。レンズ保持部材
は、所定の軸に沿って配置された側壁部およびレンズ保
持部を有する。
【0044】シームシーラ装置用の電極部品は収容部お
よび保持部を備える。収容部および保持部は、レンズ保
持部材を収容するように所定に軸に沿って設けられてい
る。保持部は第1の内表面を有し、この第1の内表面
は、所定の軸に沿って伸びレンズ保持部材の側壁部と対
面するように設けられている。収容部は所定の軸に沿っ
て伸びる共に、レンズ保持部材を保持するように設けら
れている。シームシーラ置用の電極がレンズ保持部材を
収容するとき、第1の内表面がレンズ保持部材の側壁部
と対面する。
【0045】本発明に係わるシームシーラ装置用の電極
部品では、収容部は所定の軸に沿って伸びる複数の割溝
を有するようにしてもよい。割溝により収容部が弾性的
に変形し易くなるので、レンズ保持部材の取り付けおよ
び取り外しが容易になる。
【0046】本発明に係わるシームシーラ装置用の電極
部品は、保持部と収容部との間に設けられ加圧部を更に
備えるようにしてもよい。加圧部は、所定の軸に交差す
る平面に沿って伸びる第3の内表面を有する。
【0047】加圧部の第3の内表面は所定の軸に交差す
る平面に沿って伸びるので、レンズ保持部材に接触して
レンズ保持部材に圧力を加えることができる。つまり、
第3の内表面は、レンズ保持部材を加圧できるように設
けられている。
【0048】また、本発明に係わるシームシーラ装置用
の電極部品は、加圧部の第3の内表面上に位置する絶縁
部材を更に備えるようにしてもよい。絶縁部材は第3の
内表面を通してレンズ保持部材に電流が流れることを防
止する。故に、絶縁部材は、レンズ保持部材を搭載部材
に固定するための電流の経路制御を可能にする。
【0049】本発明の更に別の側面に係わる光モジュー
ルの製造方法は、これまでに説明されたシームシーラ装
置用の電極部品だけでなく、これから説明されるシーム
シーラ装置用の電極部品を用いることができる。
【0050】この光モジュールを製造する方法は、(1)
シームシーラ装置用等の第1の電極部品と第2の電極部
品との間に、搭載部材およびレンズ保持部材を配置する
ステップと、(2)搭載部材およびレンズ保持部材を加圧
しながら、第1の電極部品と第2の電極部品との間に搭
載部材およびレンズ保持部材を介して通電するステップ
とを備える。この通電により、レンズ保持部材が搭載部
材に固定される。
【0051】シームシーラ装置用の第1の電極部品はレ
ンズ保持部材の変形を低減するので、レンズ保持部材を
搭載部材に固定する際に搭載部材を介して端子の近傍の
加わる力を低減できる。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明の上記の目的および他の目
的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められ
る本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述からよ
り容易に明らかになる。可能な場合には、同一の部分に
は同一の符号を付する。
【0053】(第1の実施の形態)図1を参照しながら、
本発明の実施の形態に係る光モジュール10aを説明す
る。光モジュール10aは、ステムといった搭載部材2
0と、半導体光学素子22と、キャップといったレンズ
保持部材30と、スリーブガイド36と、光導波路部材
39とを備える。光モジュール10aは、また、半導体
光学素子22と光導波路39との間に設けられたレンズ
32といった集光手段を更に備えるようにしてもよい。
さらに、光モジュール10aは、スリーブ34およびフ
ェルール38を備えることができ、スリーブ34にはフ
ェルール38が挿入されている。スリーブ34およびフ
ェルール38は、スリーブガイド36に収納されること
ができ、光導波路部材39は、フェルール38に保持さ
れた光ファイバを含むことができる。
【0054】光モジュール10aにおいては、以下のも
のが所定の方向に伸びる軸12に沿って配置される。つ
まり、光モジュール10aは、搭載部材20、半導体光
学素子22、レンズ保持部材30、レンズ32、スリー
ブ34、スリーブホルダ36、フェルール38、および
光導波路部材39を備える。所定の軸12は、光半導体
素子22に関連する光軸に一致するように配置されるこ
とができる。以下の説明は、光導波路部材39として光
ファイバを適用した場合について行われる。光ファイバ
は、コア部およびこの周囲に設けられたクラッド部を有
する光導波路である。光ファイバ素線は、周囲が樹脂に
よって被覆された状態のフィラメントを意味し、図1に
おいては、フェルールに挿入されている。
【0055】搭載部材20は、所定の軸12に交差する
平面に沿って伸びる板状の部材であり、例えば所定形状
の鉄板に金メッキを施して形成した金属製部材であり、
搭載部材2としては、ステムが例示される。搭載部材2
0は、平面に沿って伸びる部品搭載面20aおよび端子
配置面20bを有する。部品搭載面20a上には、チッ
プキャリアといった部品搭載部材26が配置されてい
る。部品搭載部材26は、半導体光学素子22を支持す
るための支持面(図2の26a)を有する。この支持面上
には、半導体受光素子および半導体発光素子といった半
導体光学素子22が配置されている。半導体受光素子と
してはフォトダイオードがあり、また半導体発光素子と
しては、発光ダイオードおよび半導体レーザがある。
【0056】図1に示された光モジュール10aは、面
受光型フォトダイオードを備えている。この場合には、
半導体受光素子の受光面が所定の軸12に、例えば直角
といった所定の角度で交差している。図1は、フォトダ
イオードといった半導体受光素子を採用した光モジュー
ル10aを例示的に示しているけれども、光モジュール
10aには、半導体レーザといった半導体発光素子も適
用できる。
【0057】レンズ保持部材30は、管状部30a、第
1の端部30b、および第2の端部30cを有する。管
状部30aは、所定の軸12に沿って伸びている。第1
の端部30bは、管状部30aの一端に設けられてい
る。第2の端部30cは、管状部30aの他端に設けら
れている。レンズ保持部材30は、ステンレスといった
金属から成る。第1の端部30bは、搭載部材20に接
触する固定面30dを備えている。固定面30dには、
軸12を囲むように連続した環状突起30eが設けられ
ている。レンズ保持部材30は、固定面30dが搭載部
材20の支持面(図2の参照番号20e)と対面するよう
に固定されている。この固定は、例えば以下のように行
うことができる。レンズ保持部材30は、環状突起30
eを部品搭載面20aに接触させるように、搭載部材2
0上に配置されている。
【0058】管状部30aは、所定の軸12に沿って伸
びる側壁部を有し、側壁部は、第1の内壁面30gおよ
び第2の内壁面30fを有する。第1の内壁面30g
は、第1の端部30bから伸びている。第2の内壁面3
0fには、レンズ32を配置するように設けられた環状
の延出部30hが設けられている。延出部30hは、軸
12を囲むように設けられた保持面30iによって規定
されるレンズ配置孔を形成する。レンズ配置孔によっ
て、レンズ32の位置決めが可能になる。レンズ32
は、レンズ配置孔に収容され、低融点ガラスといった接
着部材42を介してレンズ保持部材30に固定される。
固定されたレンズ32は、半導体発光素子22に対面し
ている。接着部材42は、レンズ32と保持面30iと
の間を接着するように環状に設けられ、これによって、
接着部位における気密性が確保される。第2の端部30
cは、スリーブホルダ36を支持するための端面30j
を有する。
【0059】レンズ保持部材30が搭載部材20上に固
定されると、部品搭載面20a、内壁面30f及び30
g、延出部30h、およびレンズ32によって、半導体
光学素子22が収容される空間が規定される。このた
め、搭載部材20およびレンズ保持部材30は、ハウジ
ングまたは収容部材の役割を有している。環状突起30
eおよび接着部材42によって、収容空間の気密性が確
保されるばかりでなく、TO型CANケースを用いない
ので小型化が可能な構造が提供される。
【0060】搭載部材20の端子配置面20bには、所
定の軸に沿って伸びる1またはそれ以上の端子電極2
8、本実施例では4本の端子電極が設けられている。端
子電極28は、所定の軸12に沿って伸び、部品搭載面
20aから端子配置面20bに貫通する孔に挿入されて
いる。孔内に充填されたガラス部材28aによって、搭
載部材20と端子電極28との接続部は気密に封止され
ている。端子電極28は、端子配置面20bから突出す
る外部端子部と、部品搭載面20aから突出する内部端
子部とを含む。
【0061】レンズ保持部材30では、第1の内壁面3
0gおよび第2の内壁面30fを設けた。2つの壁面に
より、第1の内壁面30gと端子電極28との間隔を第
2の内壁面30fと端子電極28との間隔よりも大きく
できる。レンズ保持部材30の構造によれば、レンズ保
持部材30を搭載部材20に固定する際にガラス部材2
8aに加えられる力を低減できる。これにより、ガラス
部材のところの気密性を保つことができる構造が提供で
きる。
【0062】スリーブホルダ36は、ステンレスといっ
た金属製であり、所定の軸12に沿って伸びる管状部材
である。スリーブホルダ36は、スリーブ34を保持す
るための内側面36aを有する。スリーブホルダ36の
一端部には、スリーブ34を挿入する開口が設けられて
いる。他端部は、レンズ保持部材30の第2の端部30
cの端面30j上に配置されている。
【0063】スリーブ34は、ステンレスといった金属
製部材であり、所定の軸12に沿って伸びる管状部34
aを有する。管状部34aの一端部34cには、フェル
ール38を挿入する開口が設けられている。このため、
一端部34cには、テーパ面34dが設けられている。
他端部34bには、半導体光学素子22への光が通過す
る開口が設けられている。スリーブ34は、軸12に沿
って伸びる内壁面34eを有する。内壁面34eは、フ
ェルール38を収納するために空間と、フェルール38
をガイドする方向とを規定している。
【0064】スリーブ34は、レンズ保持部材30の第
2の端面30jに配置される。スリーブ34は、光ファ
イバ39からの光を半導体受光素子が確実に受けるよう
にレンズ保持部材30に対して位置合わせされる。スリ
ーブ34は、スリーブホルダ36の一端部において固定
されている。固定は、例えばYAGレーザ光を用いたレ
ーザ溶接によって複数の位置に固定部を同時に形成する
ように行われる。この固定部を対称性高く配置すると、
固定によって生じる可能性のある歪みを低減できる。こ
れによって、光ファイバ39と半導体光学素子22との
光学的な結合の低下を小さくできる。
【0065】フェルール38は、スリーブ36内に収納
されている。また、スリーブ36へのフェルール38の
固定は、例えば溶接によって行われる。スリーブ34に
対してフェルール38の位置が固定されるので、光ファ
イバといった光同は炉部材39の一端39aとレンズ3
2との光学的な結合が安定化される。また、フェルール
38の配置位置は、レンズ32の焦点距離に応じて決定
されている。
【0066】フェルール38は、第1の端面38a、第
2の端面38b、および第1の端面38aから第2の端
面38bに軸12に沿って伸びる孔38cを有する。孔
38cには、樹脂が剥がされた光ファイバが挿入され
る。好ましくは、第1の端面38aおよび第2の端面3
8bは、光ファイバを孔38cに挿入した後に研磨され
る。この研磨によって、それぞれの端面38a、38b
に光ファイバ39の端部が確実に現れる。
【0067】第1の端面38bは、軸12に対して第1
の角度、例えば略直角になるように研磨されていること
ができる。この研磨により、光ファイバの端部と光ファ
イバ46との光学的な結合が強くなる。第2の端面38
aは、軸12に、角度90゜より大きい第1の角度α、
例えば6°程度に傾斜されている。この端面38bを採
用すると、フェルール44の端万における反射光が提言
される。この傾斜された端面38aを採用すると、この
端面38aからの反射光が光モジュール10に戻ること
が抑制される。また、光モジュールからの反射光が端面
38aに戻ることも抑制される。
【0068】スリーブ34の管状部34aは、軸12に
沿って隣接している第1および第2の部分34f、34
gを有する。第1の部分34fはフェルール38を収容
している。第2の部分34gは、別のフェルール44を
挿入可能なように設けられている。別のフェルールは、
光ファイバ39と光学的に結合されるべき別の光ファイ
バ46を保持している。
【0069】図2は、搭載部材20の部品搭載面20a
を示している。図2を参照すると、部品搭載面20aに
は、プリアンプといった半導体電子素子23および半導
体光学素子22が配置されている。半導体光学素子22
は、ダイキャップまたはサブマウントといった絶縁性の
搭載部品26上に配置されている。搭載部品26は、部
品搭載面20a上に配置されている。
【0070】半導体光学素子22は一対の電極を有し、
その一方の電極は、搭載部品26上の電極およびボンデ
ィングワイヤ29を介して、端子電極28の一つ、例え
ばVpd用の端子電極に電気的に接続されている。半導
体光学素子22の他方の電極は、ボンディングワイヤ2
9を介して半導体電子素子23に電気的に接続されてい
る。半導体光学素子22がフォトダイオードのときは、
半導体電子素子23は、フォトダイオードからの電気信
号を処理して、一対の端子電極28、例えばOUT端子
用およびOUTB端子用の端子電極に、処理された電気
信号を提供する。半導体電子素子23は、ボンディング
ワイヤ29を介して搭載部材20に電気的に接続されて
おり、搭載部材20を介して接地電位線に接続される。
半導体電子素子23は、また、ダイキャップ27および
ボンディングワイヤ29を介して端子電極28、例えば
Vcc用の端子電極に電気的に接続されている。
【0071】部品搭載面20aは、搭載領域31aおよ
び支持領域31bに境界線31によって分割される。搭
載領域31aには、半導体光学素子22および半導体電
子素子23といった電子部品が配置されており、図2の
実施例では直径L2=3.29mmで示される領域であ
る。端子電極は、この領域内において直径L3=2.5
4mmで示される円周上に位置している。また、封止用
ガラス部材28aも、直径L2の領域に含まれている。
搭載部材20は、直径L1=4.5mmで示される外周
を有し、この外周上には位置決め突起20cが設けられ
ている。支持領域31bは、搭載領域31aを囲むよう
に設けられている。支持領域31bには、搭載部材30
が固定される。
【0072】図2には、閉曲線33が、搭載領域31a
を囲むように支持領域31bに示されている。また、図
3には、この閉曲線33を含み所定の軸に沿って伸びる
仮想的な基準面33aが示されている。レンズ保持部材
30では、この基準面33aの外側に第1の内壁面30
gが位置すると共に第2の内壁面20fが基準面33a
の内側に位置するように、搭載部材20上に位置決めさ
れる。この位置決めによって、ガラス封止部材28aに
よる気密封止を弱めることなく、レンズ保持部材30を
搭載部材20に固定可能な構造を持つ光モジュール10
が提供される。
【0073】(第2の実施の形態)図4は、光モジュール
10aを組み立てるためのシームシーラ装置に搭載部材
20およびレンズ保持部材30を配置する様子を示して
いる。シームシーラ装置は、下部電極40、上部電極6
0、および絶縁性のステムガイド50を備える。
【0074】図4を参照すると、下部電極40には、軸
12に沿って設けられた端子電極28を収容する収容孔
40aを有する。ステムガイド50は、搭載部材20を
収容する収容孔50aと、収容孔50aの内周壁に設け
られた位置決め凹部50bを有する。位置決め凹部50
bは、搭載部材20の位置決め突起20cを収容できる
ように設けられている。また、絶縁性のステムガイド5
0は、上部電極60と下部電極40との偶発的な接触に
よる短絡を防止できる。
【0075】図4、図5(a)〜図5(d)を参照しなが
ら、上部電極60を説明する。図5(a)は上部電極60
の側面図を示し、図5(b)は図5(a)のI−I断面にお
ける断面図を示し、図5(c)は上部電極60を図5(b)
の矢印A方向から眺めた外観を示し、 図5(d)は、上
部電極60を図5(b)の矢印B方向から眺めた外観を示
す。
【0076】図4を参照すると、上部電極60は、レン
ズ保持部材30を収容するための収容孔60aを有す
る。収容孔60aは、第1および第2の部分60b、6
0cを有する。第1の部分60bは第1の内壁面60d
を有し、第1の内壁面60dはレンズ保持部材30の第
1の外壁面30kを保持する。この対面により、第1の
内壁面60bはレンズ保持部材30の変形を低減する。
第2の部分60cは第2の内壁面60fを有し、第2の
内壁面60fはレンズ保持部材30の第2の外壁面30
mと対面する。第2の内壁面60fはレンズ保持部材3
0を保持する。上部電極60は、第1の内壁面60bと
第2の内壁面60fとを接続する第3の内壁面60eを
有し、第3の内壁面60eはレンズ保持部材30の第3
の外壁面30lと対面する。第1の内壁面60dおよび
第2の内壁面60fは、所定の軸12に沿って伸び、第
3の内壁面60fは所定の軸12に交差する平面に沿っ
て伸びる。第3の内壁面60eは、第3の外壁面30m
を介してレンズ保持部材30に力を加えることができ
る。
【0077】上部電極60は、また、所定の軸12に沿
って伸びる複数の割溝60gを備える。割溝60gは、
上部電極60の外壁面60jから内壁面60d〜60f
まで到達する。図4の実施例では、上部電極60は3つ
の割溝60gを備える。3つの割溝は、上部電極60の
先端部を3片に分離する。好ましいことに、3つの割溝
によりレンズ保持部材60の位置決めが容易になる。
【0078】図5(a)および図5(b)に示されるよう
に、上部電極60では、割溝60gが伸びる側面にネジ
山60hが設けられている。ナット64は、軸12に沿
って伸び上部電極60を受け入れるための孔64aを備
え、この孔の内面には、ネジ山60hに対応するネジ山
64bが設けられている。ネジ山60hにはナット60
がはめ合わされる。上部電極60およびナット64は、
上部電極60にはめ合わせたナット64の位置に応じて
上部電極60の先端部の孔60aの大きさが変更される
ように設けられている。これは、例えば上部電極60の
外壁面は僅かなテーパを付けることにより実現される。
【0079】レンズ保持部材(図1の30)を電極に固定
するためには、孔60aにレンズ保持部材を配置する。
ナット64を締めると、このレンズ保持部材は電極に固
定される。溶接後に、ナット64を緩めると、このレン
ズ保持部材は電極から外れる。つまり、孔の大きさの変
更によって、レンズ保持部材30の取付および取外を実
行できる。
【0080】図4を参照しながら、光モジュール10を
組み立てる工程を説明する。下部電極40上に、ステム
ガイド50が配置される。ステムガイド50の収容孔5
0a内に搭載部材20が配置される。下部電極40に
は、搭載部材20の端子配置面20bが対面している。
搭載部材20の部品搭載面20a上には、半導体光学素
子22および半導体電子素子23といった電子部品が既
に組立されている。
【0081】上部電極60に取り付けられたナット62
をゆるめた状態にして、その収容孔60aにレンズ保持
部材30の端部30cを挿入する。ナット62を閉める
と、上部電極60にレンズ保持部材30を固定できると
共に、上部電極60に対してレンズ保持部材30を位置
決めできる。割溝60gおよびねじ62によって、レン
ズ保持部材30の取付及び取外を速やかに実行できる。
【0082】これによって、下部電極40上への搭載部
材20の配置だけでなく、上部電極60にレンズ保持部
材30の取付が完了した。下部電極40および上部電極
60は予めシームシーラ装置に対して位置決めされてい
るので、搭載部材20とレンズ保持部材30との位置決
めが完了した。
【0083】次いで、搭載部材20上にレンズ保持部材
30を配置して、上部電極60と下部電極40との間に
圧力68を印加する。図6は、搭載部材20および、こ
の上に配置されたレンズ保持部材30を示している。上
部電極60と下部電極40との間には、電源64および
スイッチ66が接続されている。スイッチ66を閉じる
と、搭載部材20とレンズ保持部材30との間に所定値
を超える電流70が流される。この電流は環状突起30
eに集中するので、ジュール熱が、主にこの部分におい
て発生し温度が上昇する。この温度が融点を超えると環
状突起30eが溶融するので、搭載部材20は、レンズ
保持部材30と溶接によって固定されることになる。こ
の固定によれば、連続した溶接部分は形成されるので、
この接合部分における気密性が確保されると共に、搭載
部材20は、レンズ保持部材30と電気的に接続され
る。レンズ保持部材30(および金属製のスリーブ34)
は、搭載部材20を介して接地される。
【0084】これら工程によって、レンズ保持部材30
は搭載部材20に溶接より固定された。この後にレンズ
32をレンズ保持部材30に固定する。図7(a)は、レ
ンズ32がレンズ保持部材30に取り付けられた光モジ
ュール中間生産物を示す。
【0085】図7(b)は、スリーブホルダ36およびス
リーブ34がレンズ保持部材30に取り付けられた光モ
ジュール中間生産物を示している。この工程の完了によ
り、光モジュール10aが完成される。光モジュール1
0は、端子電極28と搭載部材20との間のガラス封止
部において優れた気密性を示す。故に、ガラス封止部の
封止が十分でないという不良品が生じ難い。
【0086】図8(a)、図8(b)、図9、図10(a)お
よび図10(b)を参照しながら、光モジュール10aが
優れた気密性を備える理由を説明する。図9は、比較用
の上部電極を備えるシームシーラ装置を示している。図
10(a)および図10(b)は、比較用の上部電極を示し
ている。図9、図10(a)および図10(b)に示される
ように、第1の電極76は、レンズ保持部材74を収容
するための収容孔76aを有する。収容部76aは、レ
ンズ保持部材76を保持する。第2の電極42上に、ス
テムガイド52が配置される。ステムガイド52の収容
孔52a内に搭載部材72が配置される。
【0087】図8(a)は、上部電極60を使用しないで
光モジュール10aを製造するときの様子を示してい
る。光モジュール10は、搭載部材20およびレンズ保
持部材30を備える。シームシーラ用電極76上にレン
ズ保持部材30が配置される。搭載部材20は、電極7
6の位置に合わせて配置されたステムガイド51にガイ
ドされた状態で、レンズ保持部材30上に配置されてい
る。ステムガイド51および搭載部材20上には、電極
40が配置される。電極40と電極76との間に力78
および溶接電流が加えられる。この力78によってレン
ズ保持部材30の側壁部に力80が働いて、レンズ保持
部材74の側壁部は変形してしまう。この変形のため、
ガラス封止部の気密性が損なわれることがある。
【0088】図8(b)は、上部電極60を使用して光モ
ジュール10aを製造するときの様子を示している。レ
ンズ保持部材30は、上部電極60の内壁面から力78
が加えられても、上部電極60の内壁面60dがレンズ
保持部材74の側壁30kの変形を抑制する。つまり、
力78の働きにより側壁30kを変形させようとする力
80が作用しても、上部電極60の内壁面60dにおけ
る力82により変形が低減される。故に、ガラス封止部
の気密性が損なわれる可能性が低くなる。
【0089】(第3の実施の形態)図11は、上部電極の
ための別の実施形態を示している。上部電極部品86
は、上部電極60および絶縁部品68を備える。絶縁部
品68は、例えばセラミックス製であり、第3の内壁面
60e上に配置される。絶縁部品68は、これに限定さ
れるものではないが、第3の内壁面60e上沿って設け
られた環状の部材であることができる。絶縁部材60e
が第3の内壁面60eとレンズ保持部材との間に配置さ
れると、電流は、図11に示された矢印84に沿って主
に流れる。上部電極60はレンズ保持部材30よりも電
気抵抗が低いので、レンズ保持部材3の溶接部に電流が
集中する。このため、レンズ保持部材の側面での余分な
夏の発生が抑えられ、側面の変形が抑制される。このた
め、ガラス封止の気密性はさらに向上する。また、第3
の外壁面30lは、第3の内壁面60eおよび絶縁部材
68を介して力を受ける。
【0090】以上詳細に形態の説明したように、光モジ
ュール10aでは、レンズ保持部材30は、軸12を中
心とする直径L≦4.5mmの円筒領域内に含まれる。
また、光モジュール10aでは、スリーブ34は、軸1
2を中心とする直径L≦4mmの円筒領域内に含まれ
る。小型化可能な構造だけでなく、ガラス封止部のリー
クが低減可能な構造を有する光モジュール10aが提供
された。さらに、光モジュール10aを製造するために
利用されるシームシーラ用電極部品が提供された。
【0091】(第4の実施の形態)図12は、別の実施の
形態に係わる光モジュールの搭載部材とレンズ保持部材
の位置関係を示す図面である。図13は、光モジュール
10bの断面図である。
【0092】図12を参照すると、光モジュール10b
では、レンズ保持部材90は、管状部90a、第1の端
部90b、および第2の端部90cを有する。管状部9
0aは、所定の軸12に沿って伸びている。第1の端部
90bは、管状部90aの一端に設けられている。第2
の端部90cは、管状部90aの他端に設けられてい
る。レンズ保持部材90は、溶接可能な金属から成る。
第1の端部90bは、搭載部材20に接触する溶接面9
0dを備えている。溶接面90dには、軸12を囲むよ
うに連続した環状突起90eが設けられている。レンズ
保持部材90は、溶接面90dが搭載部材20の支持面
20eと対面するように固定されている。
【0093】管状部90aは、所定の軸12に沿って伸
びる側壁部を有し、側壁部は、第1の内壁面90gおよ
び第2の内壁面90fを有する。第1の内壁面90g
は、第1の端部90bから伸びている。第2の内壁面9
0fには、環状の延出部90hが設けられている。延出
部90hは、軸12を囲むように設けられた保持面90
iによって規定されるレンズ配置孔を形成する。レンズ
32がレンズ配置孔に収容されると、レンズ配置孔によ
ってレンズ32の位置決めが可能になる。レンズ32
は、接着部材42を介してレンズ保持部材90に固定さ
れる。固定されたレンズ32は、半導体光学素子22に
対面している。接着部材42は、レンズ32と保持面9
0iとの間を接着するように環状に設けられ、これによ
って、接着部位における気密性が確保される。第2の端
部90cは、スリーブ(図13の参照番号35)を支持す
るための搭載面90jを有する。
【0094】光モジュール10bでは、レンズ保持部材
90を支持部20e上に配置することができると共に、
スリーブホルダ(図1の参照番号36)をレンズ保持部材
90の搭載面90j上に配置できる。この構成によれ
ば、レンズ保持部材90の外側にスリーブが不要になる
ので、光モジュール10bのサイズを小さくできる。レ
ンズ保持部材90は、搭載部材20の外周に接触するよ
うに設けられ所定の軸12に沿って伸びる別の基準面9
3aの内側に位置する。また、この構成によれば、光モ
ジュールが発光モジュールであるとき、レンズ保持部材
90の外側に別個のスリーブを設けることなく半導体発
光素子と光ファイバとの光学的結合を実現できる小型の
光モジュールを提供できる。
【0095】レンズ保持部材90が搭載部材20上に固
定されると、部品搭載面20a、内壁面90f及び90
g、延出部90h、およびレンズ32によって、半導体
光学素子22が収容される空間が規定される。レンズ保
持部材90では、搭載部材20およびレンズ保持部材9
0は、ハウジングまたは収容部材の役割を有している。
溶接された環状突起90eおよび固化した接着部材42
によって、収容空間の気密性が確保されるばかりでな
く、TO型CANケースを用いないので小型化が可能な
構造が提供される。
【0096】図13を参照すると、搭載部材20は、複
数の孔96を備えている。端子28が、それぞれ、孔9
6を貫通している。各孔96は側面96aを有してお
り、孔96の側面96aと端子28の側面との間は、ガ
ラス部材28aで満たされている。スリーブ35は、搭
載面90jに直接に搭載されており、また、溶接部とい
った接続部37によりレンズ保持部材90に固定されて
いる。スリーブ35は、スリーブ34と同一の構造を有
することができるが、これに限定されるものではない。
図12及び図13には、基準円筒面93b(以下、基準
面93bとも呼ぶ)が示されている。基準円筒面93b
は、全ての孔96の側面96aに外接するように規定さ
れ所定の軸12に沿って伸びている。レンズ保持部材9
0は、第1の内表面90gおよび第2の内表面90fを
備えている。2つの壁面を設けることにより、第1の内
表面90gと基準面93bとの間隔が正値になり、第2
の内表面90fと基準面93bとの間隔が負値になる。
レンズ保持部材90の構造によれば、レンズ保持部材9
0を搭載部材20に固定する際にガラス部材28aに加
えられる力を低減できる。これにより、シールガラス部
材のところの気密性を保つことができる構造が提供でき
る。
【0097】また、レンズ保持部材90は、第1〜第3
の外表面90m、90n、90pを有する。第1の外表
面90mは一端部90bから所定の軸に沿って伸びてい
る。第2の外表面90nは他端部90cから所定の軸1
2に沿って伸びている。第1の外表面90mは、基準面
93cの外側にある。第2の外表面90nは、基準面9
3の内側にある。例示的な基準面93cは、搭載部材2
0の搭載部を囲むように支持面20e上に規定された所
定の環状突起90eを通過し、所定の軸12に沿って伸
びる。第3の外表面90pは、第1及び第2の外表面9
0m、90nのそれぞれに接続されている。
【0098】レンズ保持部材90の側壁部は、第1の内
表面90gと第2の内表面90fとを接続する第3の内
表面90kを備える。支持面20eおよび第3の外表面
90pは、共通の基準平面に沿って伸びている。レンズ
保持部材90は、第3の外表面90pを介して溶接用電
極(図4の参照番号60)から圧力を受ける。
【0099】さらに、第3の内表面90kは、基準平面
に交差する別の基準平面に沿って伸びている。この傾斜
により、第3の内表面90kと第3の外表面90pとの
間隔を他の部位の厚さに比べて大きくできる。第3の外
表面90pには溶接用電極(図4の参照番号60)の面
(図4の参照番号60e)が突き当てられるので、この構
造は、この部分の機械的強度を強めることに役立つ。
【0100】図13を参照すると、光モジュール20b
では、第1の外表面90mは一端部90bから所定の軸
12に沿って第1の長さD1だけ伸びている。第2の外
表面90nは他端部90cから所定の軸12に沿って第
2の長さD2だけ伸びている。レンズ保持部材90で
は、第1の距離D1は第2の距離D2より短いので、搭載
部材20とレンズ保持部材90を溶接するときに流れる
溶接電流の経路を短縮できる。
【0101】光モジュール20bでは、側壁部は、所定
の軸12に沿って配置されている第1および第2の部分
に分けられる。第1の内表面90gは第1の部分に設け
られている。第2の内表面90fは、第2の部分に設け
られている。レンズ保持部材90では第2の長さD4
第1の長さD3より長いけれども、第1の内壁面90g
が基準面93bの外側に位置しているので、端子28と
レンズ保持部材90との距離が確保できると共に、半導
体光学素子を収容するための空間を確保できる。
【0102】また、搭載部材20では、部品搭載面20
aは電子部品を搭載しており、端子配置面20bは部品
搭載面20aに対向している。端子28の各々は、部品
搭載面20aから突出した内部端子部28bと、端子配
置面20bから突出した外部端子部28cとを有してい
る。これらの端子28は、基準円筒面93bの内側に位
置しており、この基準円筒面93bは、各端子28の側
面に設けられたガラスシール部材28aの全てに外接す
るように規定されている。レンズ保持部材90の内表面
の位置は、基準面93bを基準にして決められるので、
ガラス部材28aにより優れた気密性が得られると共
に、端子28に接続されるボンディングワイヤ29と内
表面との間にも十分な間隔が得られる。
【0103】光モジュール10bでは、第2の内表面9
0fを基準円筒面93bの内側に設けることによって、
第2の外表面90nを第1の外表面90mもより中心側
に配置して第3の外表面90pの面積を大きくできる。
【0104】さらに、光モジュール10bでは、レンズ
保持部材90の第1の端部90bにフランジを備えてい
ないので、レンズ保持部材の横幅が小さくできる。つま
り、レンズ保持部材90は、基準面93cに沿って第1
の端部90bから長さD1だけ伸びる第1の外表面90
mと、基準面93cに沿って一端部90bから長さD 3
だけ伸びる第1の内表面90gとを有しており、長さD
1は長さD3より長い。
【0105】図14は、光モジュールの搭載部材の部品
搭載面の配置を示す図面である。図14には、基準円筒
面93bが示されている。光モジュール10bでは、レ
ンズ保持部材90の第2の内表面90fは、全端子28
である4本の端子に外接している。部品搭載面20a
は、搭載領域31aおよび支持領域31bに境界線31
によって分割される。
【0106】図14を参照すると、光モジュール10b
では、搭載部材20には半導体素子23が搭載されてい
る。半導体素子23は、半導体受光素子といった半導体
光学素子22からの信号を処理する。搭載部材の端子2
8は、ボンディングワイヤ29といった接続部材を介し
て半導体光学素子22及び半導体素子23に接続されて
いる。光モジュール10bでは第1の内表面90gを基
準円筒面93bの外側に設けているので、小型の光モジ
ュール10bが提供できるだけでなく、光モジュール1
0bには、半導体素子23及び半導体受光素子12とい
った複数の電子素子を内蔵できる。
【0107】図15は、光モジュールの搭載部材及びレ
ンズ保持部材を示す断面図である。光モジュール10b
は、端子28と半導体光学素子22とを接続するボンデ
ィングワイヤ29を備える。
【0108】第2の内表面90fの下端E1と支持面2
0eとの距離D5は、ボンディングワイヤ90と支持面
20eとの距離の最大値D6より大きい。この構成によ
れば、一般には様々な形状になるボンディングワイヤ2
9で端子28と半導体光学素子22とを接続する場合で
あっても、ボンディングワイヤ29がレンズ保持部材9
0の内表面90f及び90gと接触することを防止でき
る。
【0109】また、支持面20eと第1の外表面90m
の上端との距離D1は、第1の内表面90gと第1の外
壁部90mとの間隔W(側壁厚)の3倍以下であることが
好ましい。第1の内表面90gと第1の外壁部90mと
の間の部分に、溶接電流が流れる。発明者の実験によれ
ば、このD1/W≦3であるとき、好適な溶接を実現で
きる程度に、該当部分の電気抵抗を低減できる。
【0110】さらに、発明者の実験によれば、第1の外
表面90mの上端と支持面20eとの距離D1は1.0
mm以下であることが好ましく、また第1の内表面90
gの上端と支持面20eとの距離D7は0.5mmより
大きいことが好ましい。レンズ保持部材の配置位置ズレ
に対する製造マージン、およびボンディングワイヤと内
表面との間に十分な間隔が得られる。この距離が1.0
mm以下であれば、良好な溶接部を得ることができる。
このとき、側壁厚が0.4mm以下であることが好まし
い。
【0111】加えて、発明者の実験によれば、内部端子
部28bの長さは0.2mm以上0.4mm以下である
ことが好ましい。搭載部材20は、ガラスシール部材2
8aを介して端子28を保持している。内部端子部28
bの長さD8が0.2mm以下であると、搭載部材のシ
ールガラス材がボンディングワイヤと接続される端子の
部分を覆う可能性がある。端子28の長さが0.4mm
以下であると、レンズ保持部材90のサイズを小さくで
きると共に、より良好な溶接部をレンズ保持部材90と
搭載部材20との間に得ることができる。また、D5
8は0,3mmであることが、レンズ保持部材の配置
位置ズレに対する製造マージン、およびボンディングワ
イヤと内表面との間に十分な間隔が得られる。
【0112】光モジュール10bでは、第1の内表面9
0gの長さは、半導体光学素子22を搭載すると共に半
導体光学素子22と端子28とをボンディングワイヤ2
9で接続できるような収容空間を提供できるように決定
されている。第2の内表面90fの長さは、半導体光学
素子22と光ファイバ(図1の参照番号39)とを光学的
に結合するようにレンズ32の位置を提供できるように
決定されている。この構成によれば、レンズ保持部材9
0を2つの部分に分けて、それぞれに異なる機能を達成
するような寸法を規定できる。
【0113】(第5の実施の形態)図16(a)は、溶接前
のレンズ保持部材91と搭載部材20とを示す図面であ
る。図16(b)は、溶接後のレンズ保持部材91と搭載
部材20とを示す図面である。光モジュール20cは、
光モジュール20bのレンズ保持部材90に替えてレン
ズ保持部材91を備えている。レンズ保持部材91の一
端部には溶接面91dが設けられている。溶接面91d
には、環状の溶接突起91eが設けられている。レンズ
保持部材91は、レンズ保持部材90と同様に、第1〜
3の内表面91f、91k、91gと、第1〜3の外表
面91m、91p、91nとを備えている。
【0114】光モジュール20cは、レンズ保持部材9
1の一端部と支持面20eとを接合する溶接部95aを
更に備える。第1の外表面91mと第1の内表面91g
との中央位置(一点鎖線)F1は、溶接部95aの内縁と
外縁との中央位置(一点鎖線)F2より内側に位置してい
る。この構成によれば、搭載部材20の端子28を溶接
部95から離すことができる。レンズ保持部材91の一
端部と支持面20eとを溶接する際に発生する金属の溶
融塊により不具合が発生することを低減できる。
【0115】(第6の実施の形態)図17(a)は、溶接前
のレンズ保持部材97と搭載部材20とを示す図面であ
る。図17(b)は、溶接後のレンズ保持部材97と搭載
部材20とを示す図面である。光モジュール20dは、
光モジュール20bのレンズ保持部材90に替えてレン
ズ保持部材97を備えている。レンズ保持部材97の一
端部には溶接面97dが設けられている。溶接面97d
には、環状の溶接突起97eが設けられている。レンズ
保持部材97は、レンズ保持部材90と同様に、第1〜
3の内表面97f、97k、97gと、第1〜3の外表
面97m、97p、97nとを備えている。
【0116】光モジュール20dは、レンズ保持部材9
7の一端部と支持面20eとを接合する溶接部95bを
備える。レンズ保持部材97では、第1の内表面97g
は、一端部において傾斜面97qを有している。溶接部
95bは、傾斜面97qのエッジと第1の外表面97m
のエッジとの間に位置している。この構成によれば、傾
斜面97qが設けられているので、搭載部材20の端子
28から溶接部95bを離すことができる。また、圧力
を加えながら溶接する際に、溶融金属の塊が傾斜面97
qと支持面20eとの間に溜まり固化する。故に、金属
の溶融の塊により不具合が発生することを低減できる。
【0117】光モジュール20dは、レンズ保持部材9
7の一端部と支持面とを接合する溶接部95bを更に備
えることができる。レンズ保持部材97の第1の外表面
97mは、一端部において傾斜面97rを有している。
溶接部95bは、傾斜面97rのエッジと第1の内表面
97gのエッジとの間に位置している。この構成によれ
ば、溶融金属の塊は、圧力を加えながら溶接する際に溶
け出して、傾斜面97rと支持面20eとの間に溜まり
固化する。この溶け出しは、光モジュール20dの外側
に向いて生じる。故に、金属の溶融塊により不具合が発
生することを低減できる。
【0118】上記のいずれの形態においても、第1の外
表面97mと第1の内表面97gとの中央位置(一点鎖
線)G1は、溶接部95bの内縁と外縁との中央位置(一
点鎖線)G2より内側に位置している。
【0119】発明者の実験によれば、第4〜第6の実施
の形態に示された光モジュールでは、図8(b)に示され
た溶接手法だけでなく、図8(a)に示された溶接手法で
も良好な溶接を行うことができる。
【0120】好適な実施の形態において本発明の原理を
図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から
逸脱することなく配置および詳細において変更され得る
ことは、当業者によって認識される。例えば、絶縁部材
60eは、第3の内壁面60e上沿って設けられた複数
の部材から構成されていてもよく、必要なように変更さ
れることができる。したがって、特許請求の範囲および
その精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を
請求する。
【0121】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
わる光モジュールでは、第1の内壁面が第2の内壁面よ
り外側に位置している。このため、光モジュールを小型
化しても、半導体光学素子を収容するための空間を確保
できる。また、第1の内壁面が基準面の外側に位置して
いる。故に、搭載部に位置する端子と、レンズ保持部材
の距離が確保できる。この構造により、レンズ保持部材
を搭載部材に固定する際に搭載部材を介して端子の近傍
の加わる力を低減できる。
【0122】したがって、光モジュールの小型化する際
にハウジングの気密性不具合の発生を低減可能な構造を
有する光モジュールが提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施の形態に係わる光モジュールの断
面図である。
【図2】図2は、光モジュールの搭載部材の部品搭載面
の配置を示す図面である。
【図3】図3は、第1の内壁面、第2の内壁面、および
基準面との位置関係を示す図面である。
【図4】図4は、シームシーラ装置に取り付けられた上
部電極および下部電極を用いて光りモジュールを組み立
てる様子を示す図面である。
【図5】図5(a)はシームシーラ用上部電極の側面図で
あり、図5(b)はシームシーラ用上部電極の断面図であ
り、図5(c)はシームシーラ用上部電極の背面図であ
り、図5(d)はシームシーラ用上部電極の正面図であ
る。
【図6】図6は、シームシーラ装置を用いて、搭載部材
にレンズ保持部材を溶接する様子を示した図面である。
【図7】図7(a)は、光モジュールの中間生産物を示す
図面である。図7(b)は、完成された光モジュールを示
す図面である。
【図8】図8(a)は、比較用のシームシーラ装置を用い
て本実施の形態のレンズ保持部材を搭載部材に溶接する
様子を示した図面である。図8(b)は、本実施の形態の
シームシーラ装置を用いて本実施の形態のレンズ保持部
材を搭載部材に溶接する様子を示した図面である。
【図9】図9は、比較用シームシーラ装置を用いて、搭
載部材にレンズ保持部材を溶接する様子を示した図面で
ある。
【図10】図10(a)及び図10(b)は、比較用シーム
シーラ装置の上部電極を示した図面である。
【図11】図11は、別の実施の形態のシームシーラ装
置を用いて、実施の形態のレンズ保持部材を搭載部材に
溶接する様子を示した図面である。
【図12】図12は、更に別の実施の形態に係わる光モ
ジュールの第1の内壁面、第2の内壁面、および基準面
との位置関係を示す図面である。
【図13】図13は、更に別の実施の形態に係わる光モ
ジュールの断面図である。
【図14】図14は、更に別の実施の形態に係わる光モ
ジュールの搭載部材の部品搭載面の配置を示す図面であ
る。
【図15】図15は、更に別の実施の形態に係わる光モ
ジュールの搭載部材及びレンズ保持部材を示す断面図で
ある。
【図16】図16(a)は、溶接前のレンズ保持部材と搭
載部材とを示す図面である。図16(b)は、溶接後のレ
ンズ保持部材と搭載部材とを示す図面である。
【図17】図17(a)は、溶接前のレンズ保持部材と搭
載部材とを示す図面である。図17(b)は、溶接後のレ
ンズ保持部材と搭載部材とを示す図面である。
【符号の説明】
10…光モジュール、20…搭載部材、22…半導体光
学素子、30、90、91、97…レンズ保持部材、3
2…レンズ、34…スリーブ、36…スリーブガイド、
38…フェルール、39…光導波路部材、40…下部電
極、50…ステムガイド、60…上部電極

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体光学素子を搭載する搭載部と、支
    持面と、前記搭載部に設けられ前記半導体光学素子に電
    気的に接続された端子とを有する搭載部材と、 一端部および他端部と、前記一端部と他端部との間に所
    定の軸に沿って設けられた側壁部および保持部とを有
    し、前記半導体光学素子を覆うように前記搭載部材の支
    持面上に配置されたレンズ保持部材とを備え、 前記保持部は、前記半導体光学素子と光学的に結合され
    たレンズを保持し、 前記側壁部は、第1および第2の内表面を有し、 前記第1の内表面は前記一端部から前記所定の軸に沿っ
    て伸び、 前記第2の内表面は前記保持部から前記所定の軸に沿っ
    て伸び、 前記第1の内表面は、前記搭載部を囲むように前記支持
    面上に規定された所定の閉曲線を含み前記所定の軸に沿
    って伸びる基準面の外側にあり、 前記第2の内表面は、前記基準面の内側にある、光モジ
    ュール。
  2. 【請求項2】 前記レンズ保持部材は、前記所定の軸に
    沿って配置された第1および第2の外表面とを有し、 前記第1の外表面は、前記レンズ保持部材がシームシー
    ラ装置用の電極によって保持されるように設けられ、 前記第2の外表面は、シームシーラ装置用の電極に保持
    されるように設けられていると共に 前記レンズ保持部
    材の一端部から前記所定の軸に沿って伸びる、請求項1
    に記載の光モジュール。
  3. 【請求項3】 前記レンズ保持部材は、前記第1および
    第2の外表面の間に設けられた第3の外表面を有し、 前記第3の外表面は、前記所定の軸に沿った力をシーム
    シーラ装置用の電極を介して受けることができるように
    設けられている、請求項2に記載の光モジュール。
  4. 【請求項4】 当該光モジュールと光学的に結合される
    光コネクタを受け入れるためのスリーブをさらに備え、 前記レンズ保持部材の他端部は前記スリーブを支持して
    いる、請求項1に記載の光モジュール。
  5. 【請求項5】 前記レンズ保持部材は外径4.5mmの
    円筒内に含まれる、請求項1に記載の光モジュール。
  6. 【請求項6】 前記レンズ保持部材は、第1〜第3の外
    表面を有し、 前記第1の外表面は前記一端部から前記所定の軸に沿っ
    て伸び、 前記第2の外表面は前記他端部から前記所定の軸に沿っ
    て伸び、 前記支持面および前記第3の外表面は、共通の基準平面
    に沿って伸びており、 前記搭載部材は、複数の追加の端子と、前記搭載部が設
    けられた第1の面と、この面に対向する第2の面と、前
    記端子及び前記複数の端子が通過する複数の孔とを有し
    ており、 各孔は、前記第1の面から前記第2の面へ前記所定の軸
    に沿って伸びる側面を有しており、 前記レンズ保持部材の前記第2の内表面は、全ての孔の
    側面に外接するように規定され前記所定の軸に沿って伸
    びる基準円筒の内側に位置しており、 前記レンズ保持部材の前記第1の内表面は、前記基準円
    筒の外側に位置している、請求項1に記載の光モジュー
    ル。
  7. 【請求項7】 前記レンズ保持部材の他端部は、スリー
    ブホルダを搭載するための搭載面を有しており、 前記レンズ保持部材は、前記搭載部材の外周に接触する
    ように設けられ前記所定の軸に沿って伸びる別の基準面
    の内側に位置する、請求項1に記載の光モジュール。
  8. 【請求項8】 前記搭載部材の前記一端部と前記支持面
    とを接合する溶接部を更に備え、 前記レンズ保持部材は、前記一端部から前記所定の軸に
    沿って伸びる第1の外表面を有しており、 前記溶接部の内縁と外縁との中央位置は、前記第1の外
    表面と前記第1の内表面との中央位置より外側に位置し
    ている、請求項1に記載の光モジュール。
  9. 【請求項9】 前記レンズ保持部材は、第1〜第3の外
    表面を有し、 前記第1の外表面は前記一端部から前記所定の軸に沿っ
    て第1の長さだけ伸び、 前記第2の外表面は前記他端部から前記所定の軸に沿っ
    て第2の長さだけ伸び、 前記第1の外表面は、前記搭載部を囲むように前記搭載
    部材上に規定された所定の閉曲線を含み前記所定の軸に
    沿って伸びる別の基準面の外側にあり、 前記第2の外表面は、前記別の基準面の内側にあり、 前記第3の外表面は、前記第1及び第2の外表面のそれ
    ぞれに接続されており、 前記支持面および前記第3の外表面は、共通の基準平面
    に沿って伸びており、 前記第2の距離は、前記第1の距離より長い、請求項1
    に記載の光モジュール。
  10. 【請求項10】 前記側壁部は、前記所定の軸に沿って
    配置された第1及び第2の部分を有しており、前記第1
    の内表面は前記第1の部分に設けられており、前記第2
    の内表面は前記第2の部分に設けられており、 前記第1の部分の長さは、前記第2の部分の長さより短
    い、請求項1に記載の光モジュール。
  11. 【請求項11】 前記端子と前記半導体光学素子とを接
    続するボンディングワイヤを更に備え、 前記第2の内表面の下端と前記支持面との距離は、前記
    ボンディングワイヤと前記支持面との距離の最大値より
    大きい、請求項1に記載の光モジュール。
  12. 【請求項12】 前記端子と前記半導体光学素子とを接
    続するボンディングワイヤを更に備え、 前記支持面と前記第1の外表面の上端との距離は、前記
    第1の内表面と前記第2の内表面との間隔の4倍以下で
    ある、請求項1に記載の光モジュール。
  13. 【請求項13】 前記端子と前記半導体光学素子とを接
    続するボンディングワイヤを更に備え、 前記第1の外表面の上端と前記支持面との距離は1.0
    mm以下であり、 前記第1の内表面の上端と前記支持面との距離は0.5
    mmより大きい、請求項1に記載の光モジュール。
  14. 【請求項14】 前記搭載部材の端子は、前記第1の面
    から突出した内部端子部と、前記第2の面から突出した
    外部端子部とを有しており、 前記内部端子の長さは0.2mm以上0.4mm以下で
    あり、 前記搭載部材は、ガラスシール部材を介して前記端子を
    保持している、請求項13に記載の光モジュール。
  15. 【請求項15】 前記レンズ保持部材は、第1〜第3の
    外表面を有し、 前記第1の外表面は前記一端部から前記所定の軸に沿っ
    て伸び、 前記第2の外表面は前記他端部から前記所定の軸に沿っ
    て伸び、 前記第1の外表面は、前記搭載部を囲むように前記支持
    面上に規定された所定の閉曲線を含み前記所定の軸に沿
    って伸びる別の基準面の外側にあり、 前記第2の外表面は、前記別の基準面の内側にあり、 前記第3の外表面は、前記第1及び第2の外表面のそれ
    ぞれに接続されており、 前記側壁部は、前記第1及び第2の内表面のそれぞれに
    接続された第3の内表面を更に有しており、 前記支持面および前記第3の外表面は、共通の基準平面
    に沿って伸びており、 前記第3の内表面は前記基準平面に交差する別の基準平
    面に沿って伸びている、請求項1に記載の光モジュー
    ル。
  16. 【請求項16】 前記半導体光学素子に光学的に結合さ
    れた光ファイバと、 フェルールを介して前記光ファイバを保持するスリーブ
    とを更に備え、 前記レンズ保持部材の他端部は、前記スリーブを搭載す
    るための搭載面を有している、請求項1に記載の光モジ
    ュール。
  17. 【請求項17】 前記第1の内表面の長さは、前記半導
    体光学素子を搭載すると共に、前記半導体光学素子と前
    記端子とをボンディングワイヤで接続できるような収容
    空間を提供できるように決定されており、 前記第2の内表面の長さは、前記半導体光学素子と前記
    光ファイバとを光学的に結合するように前記レンズ保持
    部材の前記保持部を提供できるように決定されている、
    請求項1に記載の光モジュール。
  18. 【請求項18】 前記レンズ保持部材は、前記基準面に
    沿って前記一端部から第1の長さだけ伸びる第1の外表
    面を有しており、 前記第1の内表面は前記一端部から前記所定の軸に沿っ
    て第2の長さだけ伸びており、 前記第1の長さは、前記第2の長さより長い、請求項1
    に記載の光モジュール。
  19. 【請求項19】 前記レンズ保持部材の前記一端部と前
    記支持面とを接合する溶接部を更に備え、 前記レンズ保持部材は、前記一端部から前記所定の軸に
    沿って伸びる第1の外表面を有しており、 前記第1の内表面は、傾斜面を前記一端部に有してお
    り、 前記溶接部は、前記傾斜面のエッジと、前記第1の外表
    面のエッジとの間に位置している、請求項1に記載の光
    モジュール。
  20. 【請求項20】 前記レンズ保持部材の前記一端部と前
    記支持面とを接合する溶接部を更に備え、 前記レンズ保持部材の前記第1の外表面は、傾斜面を前
    記一端部に有しており、 前記溶接部は、前記傾斜面のエッジと、前記第1の内表
    面のエッジとの間に位置している、請求項1に記載の光
    モジュール。
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